JPH0679483A - 磁束透過用複合磁気部品、磁束透過用複合磁気部品の製造方法、および磁気センサ装置 - Google Patents

磁束透過用複合磁気部品、磁束透過用複合磁気部品の製造方法、および磁気センサ装置

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JPH0679483A
JPH0679483A JP4257462A JP25746292A JPH0679483A JP H0679483 A JPH0679483 A JP H0679483A JP 4257462 A JP4257462 A JP 4257462A JP 25746292 A JP25746292 A JP 25746292A JP H0679483 A JPH0679483 A JP H0679483A
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magnetic
magnetic flux
magnetic sensor
flux transmission
sensor
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JP4257462A
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Yoshinobu Motokura
義信 本蔵
Kimikatsu Usami
仁克 宇佐美
Hiroyuki Toki
浩之 土岐
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄系材料の磁束透過用複合磁気部品におい
て、強度を高め、コストおよび製造工数を低減し、精度
の高い計測を可能にすること。 【構成】 S45Cの母材1に炭酸ガスレーザ3をNi
−Crを加えながら照射することにより物性改質して非
磁性領域を形成した磁束透過用複合磁気部品を磁束制御
部材を一方の部材Oに配設された出力部材5を構成する
磁石スケール5Sと他方の部材に配設された磁気センサ
6を構成する磁気抵抗素子61との間に配設した磁気セ
ンサ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気スケールその他の
磁気的信号を出力する出力部材が出力する磁束その他の
磁気的信号を磁気センサに有効に透過させる磁束透過用
複合磁気部品、磁束透過用複合磁気部品の製造方法、お
よび磁束透過用複合磁気部品を備えた磁気センサ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の図8に示す例えば出力部材Bとし
ての磁気的に目盛を形成した磁気スケールJと磁気セン
サSの間に配設され磁束(図8中破線で示す)を透過さ
せる磁束透過用複合磁気部品としては、図9および図1
0に示すように軟磁性の母材Mに対して非磁性領域に対
応する非磁性材より成る部材HBを接合するものがあっ
た。
【0003】また他の従来の磁束透過用複合磁気部品と
しては、図11に示すように磁気センサに対応する部分
だけでなく部品全体を非磁性材HBで構成するものがあ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の磁束透過用
複合磁気部品は、図12に示すように非磁性材の部材H
Bを母材Mに対して接合するものであるため、接合部B
Dに切欠Kが存在するため強度が劣るという問題があっ
た。
【0005】また、他の従来の磁束透過用複合磁気部品
は、部品全体を非磁性材で構成するものであるため、例
えばSUS304の場合は、通常の鉄系材料の約4倍の
コストになるため、コスト面の問題があった。
【0006】そこで本発明者らは、鉄系材料の磁束透過
用複合磁気部品の磁気センサに対向する部分を物性改質
して非磁性化するという技術的思想に着眼し、強度を高
めコスト面の問題を解決するという目的を達成する本発
明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の磁束透過用複合磁気部品は、磁気的信号
を出力する出力部材と出力部材に対向して配置され磁気
的信号を検出する磁気センサとの間に配置された磁性部
材であって、少なくとも磁気センサに対向する部分の物
性改質により磁束透過用の非磁性領域を一体に形成した
ものである。
【0008】本発明(請求項2に記載の第2発明)の磁
束透過用複合磁気部品の製造方法は、鉄系磁性材料より
成る部材の少なくとも磁気センサに対向する部分に対し
て少なくともNiを含む材料を加えつつレーザ照射する
ことにより、磁束透過用の非磁性領域を一体に形成する
ものである。
【0009】本発明(請求項3に記載の第3発明)の磁
気センサ装置は、磁気的信号を出力する出力部材と、出
力部材に対向して配置され磁気的信号を検出する磁気セ
ンサと、出力部材と磁気センサとの間に配置される部材
であって、少なくとも磁気センサに対向する部分に対し
てエネルギ線を照射することにより磁束の透過用の非磁
性領域を一体に形成した磁束制御部材とから成るもので
ある。
【0010】
【作用】上記構成の第1発明の磁束透過用複合磁気部品
は、出力部材が出力する磁気的信号である磁束を、磁気
センサに対向する部分を物性改質した非磁性領域により
容易に磁気センサへ透過させるものである。
【0011】上記構成の第2発明の磁束透過用複合磁気
部品の製造方法は、磁束透過用複合磁気部品を構成する
鉄系磁性材料より成る部材の少なくとも磁気センサに対
向する部分に対してNiを加えつつレーザ照射すること
により、磁束透過用の非磁性領域を形成するものであ
る。
【0012】上記構成より成る第3発明の磁気センサ装
置は、出力部材が磁気的信号として例えば磁束を出力
し、出力部材と磁気センサとの間に配置される磁束制御
部材の磁気センサに対向する部分にエネルギ線の照射に
より形成された非磁性領域より出力部材が出力した磁束
を容易に透過し、磁気センサが透過された磁束を検出す
るものである。
【0013】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明の磁束透過用
複合磁気部品は、出力部材が出力した磁気的信号の一例
である磁束を物性改質によって形成された非磁性領域に
より容易に透過させて磁気センサに供給するので、磁気
センサにより磁束その他の磁気的信号の変化の検出を可
能にするとともに、磁気センサに対向する部分の非磁性
領域は母材の物性改質により形成されたものであるた
め、従来の接合により非磁性領域を形成するのに比べ切
欠が無いので強度が高いことに加え、母材は鉄系一般材
の使用が可能であり従来の母材を非磁性材にするのに比
べコストを低減するという効果を奏する。
【0014】上記作用を奏する第2発明の磁束透過用複
合磁気部品の製造方法は、鉄系磁性材料部材の磁気セン
サに対向する部分に少なくともNiを加えつつレーザ照
射することにより非磁性領域を形成することができるの
で、従来の磁気センサに対向する部分に非磁性部材を配
置して、これを他の軟磁性部材と接合するのに比べ作業
工数が少なく、製品の仕上がりが良く、強度が高いとい
う効果を奏する。
【0015】上記作用を奏する第3発明の磁気センサ装
置は、出力部材が出力した磁束を磁束制御部材のエネル
ギ線の照射によって形成された非磁性領域により容易に
透過させて磁気センサに供給するので、磁束その他の変
化を有効に検出して精度の高い計測を可能にするととも
に、磁束制御部材が従来に比べ強度が高いので、荷重が
作用するような使い方も可能であり、コストも低減する
という効果を奏する。
【0016】
【実施例】次に本発明(第1ないし第3発明)の実施例
について図面を用いて説明する。
【0017】(第1実施例)第1実施例の磁束透過用複
合磁気部品は、第1発明の実施例であり、図1、図3お
よび図4に示すように、軟磁性材のS45Cの縦10m
m、横10mm、厚さ10mmの母材1に後述する磁気セン
サに対応する位置であって磁気センサの面積より大きな
矩形領域の母材1を厚さ方向全域に亘り、物性を改質し
て非磁性化し、縦10mm、横10mmの非磁性領域2を一
体に形成したものである。
【0018】非磁性領域2の厚さ方向に磁束その他の磁
気的信号の透過を促進して磁気センサに供給するいわゆ
る磁気窓を構成するものである。
【0019】上記構成より成る第1実施例の磁束透過用
複合磁気部品は、磁気センサに対応する部分の母材1の
物性改質により非磁性領域2を形成するものであるた
め、従来の接合により非磁性領域を形成するのに対して
切欠が存在しないので強度が高いため荷重が作用する場
での利用を可能にするという効果を奏する。
【0020】また第1実施例の複合部品は、磁気センサ
に対応する部分を物性改質により形成された非磁性領域
2とするものであるため、母材は安価な鉄系一般材を使
用することが出来、従来の母材全体を高価な非磁性材で
構成するのに対して、コストを約4分の1に低減するこ
とができるという効果を奏する。
【0021】(第2実施例)第2実施例の磁束透過用複
合磁気部品の製造方法は、第1実施例の磁束透過用複合
磁気部品の製造方法に係る第2発明の実施例で、図2に
示すように、S45Cの母材1にエネルギ線の一例とし
て炭酸ガスレーザ3を出力2.5kwで75Ni−20
Crを1Φのワイヤ4により加えながら磁気センサに対
応する部分を照射する。レーザ改質速度は毎分1m、レ
ーザ供給速度は毎分2mである。
【0022】1スキャンにより線状の領域を改質するの
で、磁気センサの大きさに応じた局所的領域を全て改質
するまで改質した線状の領域を所定量重ね合わせながら
レーザを繰り返しスキャニング制御する。
【0023】上記非磁性領域の組成制御は、多くても少
なくても非磁性化は達成できないのでレーザ照射時加え
るワイヤ4の組成や、ワイヤ径の大きさ、およびレーザ
供給速度とワイヤ供給速度との比を高度にバランス制御
する必要がある。
【0024】また非磁性領域の形状制御は、改質領域の
入熱量の制御(以下入熱制御と言う)を行うことで、母
材1と、ワイヤ4の材質および厚さと径に対するレーザ
3の出力で基本的に決まり、レーザ改質速度およびワイ
ヤ供給速度も併せて制御することにより行う。
【0025】上記入熱制御が少なすぎる場合は、図5の
(A)に示すように照射により母材上面のみが改質され
るにとどまり、逆に多過ぎる場合は図5の(B)に示す
ように垂れ下がった形になり、適切な制御が成された場
合は、図5の(C)に示すように改質が必要な領域全て
が改質され、しかも垂れ下がることは無い。
【0026】本第2実施例において、非磁性領域のとけ
込み形状を制御するのは、非常に困難である。なぜな
ら、非磁性化は、組成の制御によって達成するのだが、
それは、母材および供給材の成分、母材および供給材の
形状、供給母材の供給速度、レーザ改質速度、および単
純レーザ光で窓を作成する場合、一本のレーザ改質部
と、隣の改質部との重なり部の割合等の各条件を、高度
にバランス制御しなければ達成出来ない。
【0027】例えば、Fe─0.10(S10C)鋼の
母材に、Ni系を供給する場合、供給量が少なければ、
非磁性化が達成されない。更に、供給量を上げていけ
ば、非磁性化が可能となるが、必要以上の添加は、改質
部をFe─高Ni系(通称パーマロイ)系の合金系とな
り再度軟磁性化してしまう。また、組成は、母材の溶か
す体積にも大きく影響を受ける。よって非磁性化には、
供給材の成分、形状、供給速度および、母材の成分、改
質速度、改質体積のすべての項目の最適バランスを取る
必要があり、更にこれらの要因を、コンピュータ制御に
より、同期させて、改質しなければならない。非磁性化
領域の形状制御は、投入する入熱制御によるが、それ
は、レーザ出力と、レーザ改質速度による単位時間当り
の入熱量と、入熱を受ける側である母材厚さ、ワイヤ径
と、レーザ改質速度、ワイヤ供給速度から決まる熱容量
と母材のレーザ熱吸収率との兼ね合いで決まる。
【0028】例えば、Fe─0.45C(S45C)鋼
に、Ni−Cr系の1φのワイヤを供給したとき、レー
ザ出力が3kw、レーザ改質速度が0.5m/min
で、母材厚さ1.5mmの場合は、母材に穴を生じる。し
かし、適切に入熱量を下げる、もしくは改質速度を上げ
れば図5(c)のごとく良好な形状を得ることが出来
る。更に、入熱量を下げすぎる、もしくは、改質速度を
上げすぎる場合、例えばレーザ出力3kw、レーザ改質
速度5m/minもしくはレーザ出力1.5kw、レー
ザ改質速度1m/minの場合は、図5(a)に示すよ
うに十分貫通した溶け込みは得られない。また、非磁性
化と、形状の両方を満たすには、組成の制御と入熱の制
御を同時に行わなければならず、特に組成の制御の改質
の体積は、入熱制御に大きく依存しており、非常に困難
である。以上のような、非磁性領域に対する組成制御に
関する各要因との関係、溶け込み形状に対する入熱制御
に関する各要因との関係を詳細に調査した結果、非磁性
でかつ母材の表面から裏まで貫通した形状を有する部材
を成立させるものである。
【0029】磁束透過用複合磁気部品の母材としては、
鉄系で磁性を有する一般鋼や、鉄系軟磁性材料であれば
良く、SC鋼、SS鋼、STKM鋼その他が利用可能で
ある。
【0030】レーザ照射時付加する改質用ワイヤとして
は、Ni材、Ni−Cr系合金、Fe−Ni−Cr合
金、、Ni系ステンレス鋼等のNiを含む材料およびマ
ンガン材、鉄マンガン材であれば良い。
【0031】上記構成の第2実施例の製造方法によれ
ば、非磁性領域を最適な組成に制御できるので、最適な
非磁性領域を形成できるという効果を奏する。
【0032】また第2実施例の製造方法は、上述のよう
な入熱制御を行うことにより、最適な非磁性領域の形状
制御を行うことが出来るという効果を奏する。
【0033】さらに第2実施例の製造方法は、レーザ3
の精密なスキャニング制御により領域を形成出来るの
で、磁気センサのサイズ、形状、透過させる磁束の分布
形態に応じた正確な形状の領域形成を可能にするという
効果を奏する。
【0034】また第2実施例の製造方法は、1回のレー
ザ照射により1箇所の非磁性領域を形成することができ
るので、製造コストが安価であるという効果を奏する。
【0035】(第3実施例)第3実施例の磁気センサ装
置は、第3発明の実施例であり、第2実施例の製造方法
で製造した第1実施例の磁束透過用複合磁気部品で構成
した磁束制御部材を組み込んだ装置で、図1に示すよう
に一方の部材Oに出力部材5を構成する一定のピッチで
N極51とS極52とが配設された磁石目盛5Mが形成
された磁石スケール5Sが配設される。
【0036】この一方の部材Oに対して相対的に動き得
る他方の部材Tに前記磁石スケール5Sに対向して磁石
スケールのピッチより若干大きなピッチで磁気センサ6
を構成する1個の磁気抵抗素子61を配設する。
【0037】この磁気抵抗素子61に近接して前記第1
実施例の磁束透過用複合磁気部品の磁束制御部材1を非
磁性領域2が磁気抵抗素子61に対向するように配置し
て他方の部材Tをその内に配置している。磁束制御部材
1は、中空筒状体の構造部材として上端で荷重を支える
ように構成されている。
【0038】磁気抵抗素子61の背後にはヨーク71を
配設して、磁束の洩れを防止し感度の良い計測を可能に
する構成にしてある。
【0039】上記構成より成る第3発明の磁気センサ装
置は、一方の部材Oと他方の部材Tを配置した磁束制御
部材1とが相対的に動くと、磁気センサ6の磁気抵抗素
子61に対向して配置された磁束制御部材1の非磁性領
域2に対向する一方の部材のN極51とS極52の対向
関係が変化するので、N極51が非磁性領域2と対向す
るたびにN極51からの磁気的信号としての磁束が非磁
性領域2を透過して、磁気抵抗素子61に供給するの
で、磁気抵抗素子61はかかる磁束を検出することによ
り、上記一方の部材Oと他方の部材Tの相対移動量を検
出するものである。
【0040】上記作用を奏する第3実施例装置は、磁束
制御部材1が磁石目盛5MのN極51が出力した磁束を
非磁性領域2により有効に透過させて磁気センサ5に供
給するとともに背後にヨーク71を配設したので、磁束
その他の変化を有効に検出して精度の高い計測を可能に
するという効果を奏する。
【0041】また第3実施例装置は、磁束制御部材1に
非磁性領域2を形成しても従来のように強度が低下しな
いので強度が高いという効果を奏するとともに、磁束制
御部材1に荷重が作用するような使い方も可能にすると
いう効果を奏する。
【0042】さらに第3実施例装置は、磁束制御部材1
として安価な鉄系一般材を使用することができるので、
センサ装置全体のコストも低減できるという効果を奏す
る。
【0043】上述の実施例は、説明のために例示したも
ので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲の記載から当業者が認識する本発明
の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能で
ある。
【0044】上述の第1および第3実施例においては、
磁気センサに対応する部分に非磁性領域を形成する例に
ついて述べたが、本発明は、磁束を透過する必要がある
ものであれば、磁気センサが存在しないような用途にお
いても適用が可能である。
【0045】また、第1実施例に置いて、図2のごと
く、通常のレーザビーム照射の例について説明したが、
本発明としては他に、ビームスキャン法、シリンドリカ
ルレンズ法、およびガライドスコープ等の光学系を用い
た改質も採用可能である。ビームスキャン法では、図6
に示すように板厚1.5mmの母材の10mm角×0.3mm
厚の部分を加工で除き、そこに75Ni−25Cr合金
の10mm角×0.3mmのシートを張り付け、そこをレー
ザ出力2.7kw、オシレート幅10mm、周波数20Hz
で振らせ、送り速度0.3m/minで改質した場合、
非磁性で良好なとけ込み形状の非磁性領域が形成出来
る。
【0046】また、図7に示すようにシリンドリカルレ
ンズ方式では、10mm長の線ビームを出光できるレンズ
を用い、板厚0.5mmの母材の10mm角×0.1mm厚の
部分を加工で除き、そこに75Ni−25Cr合金の1
0mm角×0.1mmのシートを張り付け、そこをレーザ出
力2.5kw、オシレート幅10mm、周波数20Hzでふ
らせ、送り速度0.2m/minで改質した場合、非磁
性で良好な溶け込み形状の非磁性領域が形成できる。
【0047】上述の実施例では、一例としてエネルギ線
として炭酸ガスレーザについて説明したが、本発明とし
てはそれ以外にもアーク、電子線その他のものが採用可
能である。
【0048】上述の第3実施例において、磁気センサと
して磁気抵抗素子について説明したが、本発明としては
それに限らずホール素子やピックアップコイルその他も
利用可能である。
【0049】上述の第3実施例において、磁石目盛より
成る磁石スケールについて説明したが、本発明としては
磁石以外の磁性を帯びた目盛部分より成る磁気スケール
を利用し、センサ側に磁石を配設するような形態も可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の磁束透過用複合磁気部品
および第3実施例の磁気センサ装置を示す縦断面図であ
る。
【図2】第2実施例の製造方法を示す説明図である。
【図3】第1実施例の磁束透過用複合磁気部品を示す斜
視図である。
【図4】第1実施例の磁束透過用複合磁気部品を示す図
3中A−A線に沿う断面図である。
【図5】第2実施例の製造方法の入熱制御を説明するた
めの説明図である。
【図6】第2実施例の変形例の製造方法を示す説明図で
ある。
【図7】第2実施例の変形例の製造方法を示す説明図で
ある。
【図8】従来の磁束透過用複合磁気部品を説明するため
の断面図である。
【図9】従来の磁束透過用複合磁気部品の一例を示す斜
視図である。
【図10】従来の磁束透過用複合磁気部品の他の例を示
す斜視図である。
【図11】従来の磁束透過用複合磁気部品のその他の例
を示す斜視図である。
【図12】従来の磁束透過用複合磁気部品の接合部の状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 母材、磁束制御部材 2 非磁性領域 3 レーザ 4 ワイヤ 5 出力部材 5S 磁石スケール 5M 磁石目盛 51 N極 52 S極 6 磁気センサ 61 磁気抵抗素子 71 ヨーク O 一方の部材 T 他方の部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気的信号を出力する出力部材と出力部
    材に対向して配置され磁気的信号を検出する磁気センサ
    との間に配置された磁性部材であって、少なくとも磁気
    センサに対向する部分の物性改質により磁束透過用の非
    磁性領域を一体に形成した磁束透過用複合磁気部品。
  2. 【請求項2】 鉄系磁性材料より成る部材の少なくとも
    磁気センサに対向する部分に対して少なくともNiを含
    む材料を加えつつレーザ照射することにより、磁束透過
    用の非磁性領域を一体に形成することを特徴とする磁束
    透過用複合磁気部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 磁気的信号を出力する出力部材と、 出力部材に対向して配置され磁気的信号を検出する磁気
    センサと、 出力部材と磁気センサとの間に配置される部材であっ
    て、少なくとも磁気センサに対向する部分に対してエネ
    ルギ線を照射することにより磁束透過用の非磁性領域を
    一体に形成した磁束制御部材とから成ることを特徴とす
    る磁気センサ装置。
JP4257462A 1992-08-31 1992-08-31 磁束透過用複合磁気部品、磁束透過用複合磁気部品の製造方法、および磁気センサ装置 Pending JPH0679483A (ja)

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JP2009507182A (ja) * 2005-08-19 2009-02-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 堅固なハウジングを製造するための方法
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