JPH102124A - 車止め材及びその製造方法 - Google Patents
車止め材及びその製造方法Info
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- JPH102124A JPH102124A JP5356297A JP5356297A JPH102124A JP H102124 A JPH102124 A JP H102124A JP 5356297 A JP5356297 A JP 5356297A JP 5356297 A JP5356297 A JP 5356297A JP H102124 A JPH102124 A JP H102124A
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- Japan
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- vehicle
- reinforced plastic
- tire
- layer
- fiber reinforced
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- Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 劣化しにくいようにして、耐久性を向上させ
る。 【解決手段】 駐車面上に配設され、自動車のタイヤが
当接することによってその自動車の移動限度を規定する
車止め材210であって、コンクリート等から形成され
る本体部230と、本体部230の表面に形成されたF
RP層220と、FRP層220の表面に形成された着
色層215を有する。
る。 【解決手段】 駐車面上に配設され、自動車のタイヤが
当接することによってその自動車の移動限度を規定する
車止め材210であって、コンクリート等から形成され
る本体部230と、本体部230の表面に形成されたF
RP層220と、FRP層220の表面に形成された着
色層215を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駐車場等におけ
る車止め材に関するものである。
る車止め材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】駐車場等における従来の車止め材として
最も一般的なものは、コンクリートからなる直方体状の
形状を有し、駐車面にコンクリート付けにより固定され
たものである。
最も一般的なものは、コンクリートからなる直方体状の
形状を有し、駐車面にコンクリート付けにより固定され
たものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車止め材
は、一般的に、駐車場等に一旦設置されたら、その後、
長期間にわたって使用される。しかしながら、上記従来
の車止め材では、全体がコンクリートから形成されてい
るために、特に屋外の駐車場の場合には、雨や風等によ
って劣化しやすく、耐久性に問題がある。
は、一般的に、駐車場等に一旦設置されたら、その後、
長期間にわたって使用される。しかしながら、上記従来
の車止め材では、全体がコンクリートから形成されてい
るために、特に屋外の駐車場の場合には、雨や風等によ
って劣化しやすく、耐久性に問題がある。
【0004】そこで、本発明は、劣化しにくく耐久性を
向上した車止め材を提供することを課題とする。
向上した車止め材を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、駐車面上に配設され、自
動車のタイヤが当接することによってその自動車の移動
限度を規定する車止め材であって、少なくともその表面
の一部がセラミックス又は合成樹脂から形成されている
ことを特徴とする。
めに、請求項1に係る発明は、駐車面上に配設され、自
動車のタイヤが当接することによってその自動車の移動
限度を規定する車止め材であって、少なくともその表面
の一部がセラミックス又は合成樹脂から形成されている
ことを特徴とする。
【0006】なお、セラミックスには、陶磁器やファイ
ンセラミックス等種々のセラミックスが含まれるものと
する。また、合成樹脂には、FRP(繊維強化プラスチ
ック)が含まれる。また、そのうちには、GFRP(ガ
ラス繊維強化プラスチック)が含まれる。以下同様であ
る。
ンセラミックス等種々のセラミックスが含まれるものと
する。また、合成樹脂には、FRP(繊維強化プラスチ
ック)が含まれる。また、そのうちには、GFRP(ガ
ラス繊維強化プラスチック)が含まれる。以下同様であ
る。
【0007】この発明では、少なくとも表面の一部がセ
ラミックスや合成樹脂から形成されているために、その
部分及びそれに覆われている部分が劣化されにくく、耐
久性が格段に向上する。また、コンクリートが露出して
いると水やほこり分を吸収して変色等が生じるが、その
ようなことも防止できる。また、セラミックスや合成樹
脂では表面が滑らかにもでき、その際には自動車のタイ
ヤは滑って乗り越えられにくく、確実に自動車を停止さ
せることができる。また、陶磁器等のセラミックスや合
成樹脂では、容易に各種の色彩や模様を付することが可
能となり、大規模な駐車場等において色分けして配設す
ることができる等の効果がある。
ラミックスや合成樹脂から形成されているために、その
部分及びそれに覆われている部分が劣化されにくく、耐
久性が格段に向上する。また、コンクリートが露出して
いると水やほこり分を吸収して変色等が生じるが、その
ようなことも防止できる。また、セラミックスや合成樹
脂では表面が滑らかにもでき、その際には自動車のタイ
ヤは滑って乗り越えられにくく、確実に自動車を停止さ
せることができる。また、陶磁器等のセラミックスや合
成樹脂では、容易に各種の色彩や模様を付することが可
能となり、大規模な駐車場等において色分けして配設す
ることができる等の効果がある。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、その上部並びに前記自動車のタイヤに対向
する側の部分及びその反対側の部分の表面を構成する外
郭部がセラミックス又は合成樹脂によって形成されてお
り、その内側部分にコンクリートが充填されていること
を特徴とする。
明であって、その上部並びに前記自動車のタイヤに対向
する側の部分及びその反対側の部分の表面を構成する外
郭部がセラミックス又は合成樹脂によって形成されてお
り、その内側部分にコンクリートが充填されていること
を特徴とする。
【0009】この発明では、外郭部を一体的にセラミッ
クス又は合成樹脂によって容易に製造することができる
とともに、内側部分に充填されたコンクリートによって
補強されるため、内側が空洞状の場合と比べて、高い強
度が確保される。
クス又は合成樹脂によって容易に製造することができる
とともに、内側部分に充填されたコンクリートによって
補強されるため、内側が空洞状の場合と比べて、高い強
度が確保される。
【0010】請求項3に係る発明は、駐車面上に配設さ
れ、自動車のタイヤが当接することによってその自動車
の移動限度を規定する車止め材であって、コンクリート
等から形成される本体部と、その本体部の表面の少なく
とも一部に形成された繊維強化プラスチック層とを有す
ることを特徴とする。
れ、自動車のタイヤが当接することによってその自動車
の移動限度を規定する車止め材であって、コンクリート
等から形成される本体部と、その本体部の表面の少なく
とも一部に形成された繊維強化プラスチック層とを有す
ることを特徴とする。
【0011】なお、繊維強化プラスチック(FRP)に
は、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)が含まれ
る。
は、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)が含まれ
る。
【0012】この発明では、本体部の少なくとも表面の
一部に繊維強化プラスチック層が形成されているため
に、その部分及びそれに覆われている部分が劣化されに
くく、耐久性が格段に向上する。また、コンクリート等
から形成される本体部がが露出していると水やほこり分
を吸収して変色等が生じるが、そのようなことも防止で
きる。また、繊維強化プラスチック層の表面は滑らかに
もでき、その際には自動車のタイヤは滑って乗り越えら
れにくく、確実に自動車を停止させることができる。ま
た、繊維強化プラスチック層は容易にかつ薄く形成する
ことができる(陶磁器と比較しても)。このため、製造
の手間やコストを削減することができる。
一部に繊維強化プラスチック層が形成されているため
に、その部分及びそれに覆われている部分が劣化されに
くく、耐久性が格段に向上する。また、コンクリート等
から形成される本体部がが露出していると水やほこり分
を吸収して変色等が生じるが、そのようなことも防止で
きる。また、繊維強化プラスチック層の表面は滑らかに
もでき、その際には自動車のタイヤは滑って乗り越えら
れにくく、確実に自動車を停止させることができる。ま
た、繊維強化プラスチック層は容易にかつ薄く形成する
ことができる(陶磁器と比較しても)。このため、製造
の手間やコストを削減することができる。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項3に係る発
明であって、前記繊維強化プラスチック層が、前記本体
部の下面以外のすべての部分の表面に形成されているこ
とを特徴とする。
明であって、前記繊維強化プラスチック層が、前記本体
部の下面以外のすべての部分の表面に形成されているこ
とを特徴とする。
【0014】この発明では、本体部の下面以外のすべて
の部分、すなわち雨や風等にさらされる部分すべてが繊
維強化プラスチック層によって覆われているために、請
求項3に係る発明の効果を最大限得ることができる。
の部分、すなわち雨や風等にさらされる部分すべてが繊
維強化プラスチック層によって覆われているために、請
求項3に係る発明の効果を最大限得ることができる。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項3又は請求
項4に係る発明であって、前記繊維強化プラスチック層
の表面に着色層が形成されていることを特徴とする。
項4に係る発明であって、前記繊維強化プラスチック層
の表面に着色層が形成されていることを特徴とする。
【0016】この発明では、着色層によって車止め材の
表面に各種の色及び模様を施すことが可能である。この
ため、大規模な駐車場等において色分けして配設するこ
とができる等の効果がある。
表面に各種の色及び模様を施すことが可能である。この
ため、大規模な駐車場等において色分けして配設するこ
とができる等の効果がある。
【0017】請求項6に係る発明は、請求項3〜請求項
5に係る発明であって、前記本体部と前記繊維強化プラ
スチック層とが結合部材によって結合されていることを
特徴とする。
5に係る発明であって、前記本体部と前記繊維強化プラ
スチック層とが結合部材によって結合されていることを
特徴とする。
【0018】この発明では、結合部材によって本体部と
繊維強化プラスチック層とが分離することが防止され
る。なお、結合部材としては、針金がスプリング状やそ
の他の形状に形成されたもの等がある。
繊維強化プラスチック層とが分離することが防止され
る。なお、結合部材としては、針金がスプリング状やそ
の他の形状に形成されたもの等がある。
【0019】請求項7に係る発明は、請求項1又は請求
項3に係る発明であって、前記自動車のタイヤに対向す
る側の部分に当該自動車の前後方向とほぼ直角方向にお
いて横方向に延びる段部が形成され、かつ、その段部の
前記タイヤに対向する角縁部の形成位置が前記タイヤの
接触によってそのタイヤから下向きの分力を受ける高さ
に設定されていることを特徴とする。
項3に係る発明であって、前記自動車のタイヤに対向す
る側の部分に当該自動車の前後方向とほぼ直角方向にお
いて横方向に延びる段部が形成され、かつ、その段部の
前記タイヤに対向する角縁部の形成位置が前記タイヤの
接触によってそのタイヤから下向きの分力を受ける高さ
に設定されていることを特徴とする。
【0020】この発明においては、自動車のタイヤが段
部の角縁部に少し乗り上げることによって、この車止め
材に斜め下方向の力が加えられ、その下向き分力によっ
て生じる地面との間の摩擦力によって、この車止め材の
移動が阻止された状態において、タイヤがその車止め材
の上記角縁部より更に高い部分に接触して自動車が停止
させられる。このため、この発明では駐車面に対して単
に載置するだけでも位置がずれることが防止でき、駐車
面にコンクリート等で固定する必要性が減少される。
部の角縁部に少し乗り上げることによって、この車止め
材に斜め下方向の力が加えられ、その下向き分力によっ
て生じる地面との間の摩擦力によって、この車止め材の
移動が阻止された状態において、タイヤがその車止め材
の上記角縁部より更に高い部分に接触して自動車が停止
させられる。このため、この発明では駐車面に対して単
に載置するだけでも位置がずれることが防止でき、駐車
面にコンクリート等で固定する必要性が減少される。
【0021】また、請求項8に係る発明は、請求項1又
は請求項3に係る発明であって、ピンやくぎ等の長手状
係止部材を上下方向に貫通させる貫通孔が形成されてい
ることを特徴とする。
は請求項3に係る発明であって、ピンやくぎ等の長手状
係止部材を上下方向に貫通させる貫通孔が形成されてい
ることを特徴とする。
【0022】この発明では、その貫通孔にピンやくぎ等
の長手状係止部材を貫通させてその先端部を駐車面に固
着させることによって、車止め材を固定することができ
る。また、コンクリートによって固定する場合と異な
り、取り外すことも容易に行うことができる。
の長手状係止部材を貫通させてその先端部を駐車面に固
着させることによって、車止め材を固定することができ
る。また、コンクリートによって固定する場合と異な
り、取り外すことも容易に行うことができる。
【0023】請求項9に係る発明は、請求項1又は請求
項3に係る発明であって、前記自動車の前後方向とほぼ
直角方向における一端部と他端部とが、対応した連結可
能な形状を有していることを特徴とする。
項3に係る発明であって、前記自動車の前後方向とほぼ
直角方向における一端部と他端部とが、対応した連結可
能な形状を有していることを特徴とする。
【0024】この発明では、2つ以上の車止め材を連ね
て使用する際に、一方の車止め材のうちの一端部と、他
方の車止め材のうちの他端部とを連結させることによっ
て、車止め材同士を連結することが可能であり、相互の
位置ずれ等を防止して連結して使用することができる。
て使用する際に、一方の車止め材のうちの一端部と、他
方の車止め材のうちの他端部とを連結させることによっ
て、車止め材同士を連結することが可能であり、相互の
位置ずれ等を防止して連結して使用することができる。
【0025】請求項10に係る発明は、車止め材の形状
に対応した形状の内表面を有する型の当該内表面に塗料
を付着させて着色層を形成する工程と、その着色層の内
側に繊維強化プラスチックを付着させて繊維強化プラス
チック層を形成する工程と、前記繊維強化プラスチック
が固化する前に結合材の一部を当該繊維強化プラスチッ
クに埋め込んで当該結合材を前記繊維強化プラスチック
層に対して固定する工程と、前記繊維強化プラスチック
層の内側にコンクリートを充填させて本体部を形成する
工程とを有することを特徴とする。
に対応した形状の内表面を有する型の当該内表面に塗料
を付着させて着色層を形成する工程と、その着色層の内
側に繊維強化プラスチックを付着させて繊維強化プラス
チック層を形成する工程と、前記繊維強化プラスチック
が固化する前に結合材の一部を当該繊維強化プラスチッ
クに埋め込んで当該結合材を前記繊維強化プラスチック
層に対して固定する工程と、前記繊維強化プラスチック
層の内側にコンクリートを充填させて本体部を形成する
工程とを有することを特徴とする。
【0026】この発明によって、請求項3及び請求項4
に係る発明を容易に製造することができる。
に係る発明を容易に製造することができる。
【0027】
<第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1〜図5に
基づいて説明する。図1,図2に示すように、この車止
め材10は、陶磁器部(セラミックス)20とコンクリ
ート部30から形成されている。そして、全体として、
自動車の1本のタイヤのトレッド部に十分対応できる横
幅を有する横長の形状をしている。また、長手方向の鉛
直中心面に対して対称的な山形の断面形状を有してい
る。
基づいて説明する。図1,図2に示すように、この車止
め材10は、陶磁器部(セラミックス)20とコンクリ
ート部30から形成されている。そして、全体として、
自動車の1本のタイヤのトレッド部に十分対応できる横
幅を有する横長の形状をしている。また、長手方向の鉛
直中心面に対して対称的な山形の断面形状を有してい
る。
【0028】コンクリート部30は、三角形断面を有す
る形状を有しており、一対の斜壁面32と底面を有して
いる。
る形状を有しており、一対の斜壁面32と底面を有して
いる。
【0029】陶磁器部20は、車止め材10の上面並び
に前面及び後面を覆う外郭状をしており、ほぼΛ状断面
を有している。この陶磁器部20には、製造時にアルミ
ナの粉末が混入されており、強度が高いものとされてい
る。また、ガラスの粉末が混入されたうわ薬が使用され
ており、光を反射しやすくなっている。
に前面及び後面を覆う外郭状をしており、ほぼΛ状断面
を有している。この陶磁器部20には、製造時にアルミ
ナの粉末が混入されており、強度が高いものとされてい
る。また、ガラスの粉末が混入されたうわ薬が使用され
ており、光を反射しやすくなっている。
【0030】図2に示すように、陶磁器部20の内側面
は、コンクリート部30の両斜壁面32に対応した内側
斜壁面22を有し、各内側斜壁面22には複数本の突条
24が形成されている。コンクリート部30は、陶磁器
部20の内側に流し込まれて、陶磁器部20と結合する
ようにして形成される。その際、陶磁器部20の突条2
4によって両者の結合がより強固なものとされている。
は、コンクリート部30の両斜壁面32に対応した内側
斜壁面22を有し、各内側斜壁面22には複数本の突条
24が形成されている。コンクリート部30は、陶磁器
部20の内側に流し込まれて、陶磁器部20と結合する
ようにして形成される。その際、陶磁器部20の突条2
4によって両者の結合がより強固なものとされている。
【0031】図1に示すように、車止め材10(陶磁器
部20)の上面40は、ほぼ水平な面である。自動車の
タイヤのトレッド部に対向する側及びその反対側には、
ほぼ中程の高さの部分に1段の階段状の段部42a,4
2bが設けられている。段部(段差面)42aは平面状
とされている。段部42aと上面40とをつなぐ上壁面
46aや、段部42aから下方に連なる下壁面48aは
斜面である。また、上面40と上壁面46aとの間の角
縁部50aや、段部42aと下壁面48aとの間の角縁
部52aは、丸く曲面状の面取りがなされている。段部
42bの側でも同様に、上面40から、角縁部50b,
上壁面46b,段部42b,角縁部52b,下壁面48
bが形成されている。また、これらの側(自動車のタイ
ヤのトレッド部に対向する側及びその反対側)と左右の
各側面55との間の角部には、丸く曲面状に面取り部5
6が形成されている。
部20)の上面40は、ほぼ水平な面である。自動車の
タイヤのトレッド部に対向する側及びその反対側には、
ほぼ中程の高さの部分に1段の階段状の段部42a,4
2bが設けられている。段部(段差面)42aは平面状
とされている。段部42aと上面40とをつなぐ上壁面
46aや、段部42aから下方に連なる下壁面48aは
斜面である。また、上面40と上壁面46aとの間の角
縁部50aや、段部42aと下壁面48aとの間の角縁
部52aは、丸く曲面状の面取りがなされている。段部
42bの側でも同様に、上面40から、角縁部50b,
上壁面46b,段部42b,角縁部52b,下壁面48
bが形成されている。また、これらの側(自動車のタイ
ヤのトレッド部に対向する側及びその反対側)と左右の
各側面55との間の角部には、丸く曲面状に面取り部5
6が形成されている。
【0032】また、図4に示すように、車止め材10の
上面40から鉛直下方に向かって、貫通孔60が2つ形
成されている。すなわち、コンクリート部30に小径の
小径貫通孔36が形成され、陶磁器部20には、それと
同心的に大径の大径貫通孔26が形成されている。この
ため、コンクリート部30には、円環状の肩面38が形
成されている。
上面40から鉛直下方に向かって、貫通孔60が2つ形
成されている。すなわち、コンクリート部30に小径の
小径貫通孔36が形成され、陶磁器部20には、それと
同心的に大径の大径貫通孔26が形成されている。この
ため、コンクリート部30には、円環状の肩面38が形
成されている。
【0033】また、車止め材10の左右両側の端部は、
次のようにされている。すなわち、図1に示すように、
一方の端部においては、コンクリート部30が陶磁器部
20から少し突出して突出部70が形成されている。ま
た、図3に示すように、他方の端部においては、コンク
リート部30が陶磁器部20より少し後退して後退部7
2が形成されている。
次のようにされている。すなわち、図1に示すように、
一方の端部においては、コンクリート部30が陶磁器部
20から少し突出して突出部70が形成されている。ま
た、図3に示すように、他方の端部においては、コンク
リート部30が陶磁器部20より少し後退して後退部7
2が形成されている。
【0034】次に、この車止め材10の使用方法及び作
用効果を説明する。図4に示すように、この車止め材1
0を、アスファルト等からなる地表面S上に対して載置
する。その際、各自動車の後方(または前方)のタイヤ
に対応して、各自動車につき2つずつ、所定の間隔を隔
てて、自動車の前後方向にほぼ直角に載置する。なお、
この車止め材10は前述のように長手方向の中心面に対
して対称的な形状をしているため、段部42a,42b
のどちら側を自動車のタイヤ側にして載置してもよい。
用効果を説明する。図4に示すように、この車止め材1
0を、アスファルト等からなる地表面S上に対して載置
する。その際、各自動車の後方(または前方)のタイヤ
に対応して、各自動車につき2つずつ、所定の間隔を隔
てて、自動車の前後方向にほぼ直角に載置する。なお、
この車止め材10は前述のように長手方向の中心面に対
して対称的な形状をしているため、段部42a,42b
のどちら側を自動車のタイヤ側にして載置してもよい。
【0035】車止め材10に対して自動車が進行して来
て、タイヤTが車止め材10の段部42bの角縁部52
bに少し乗り上げると、自動車の重量の一部Fが斜め下
方向に加わる。この際、この車止め材10の段部42b
は相当低く、その垂直成分は大きいため、車止め材10
と地表面Sとの間に強い摩擦力Rが生じ、車止め材10
は自動車に押されて移動することなく、予め載置された
地表面S上の定位置に留まる。そして、図中2点鎖線で
示すように、タイヤTは、上壁面46bの上部にも当た
り、段部42bの角縁部52bおよび上壁面46b(そ
の上部)によって自動車が停止させられる。このよう
に、この車止め材10によれば、地表面Sに非固定的に
載置しても、進入する自動車のタイヤTにより移動する
ことなく、自動車を停止させることができる。
て、タイヤTが車止め材10の段部42bの角縁部52
bに少し乗り上げると、自動車の重量の一部Fが斜め下
方向に加わる。この際、この車止め材10の段部42b
は相当低く、その垂直成分は大きいため、車止め材10
と地表面Sとの間に強い摩擦力Rが生じ、車止め材10
は自動車に押されて移動することなく、予め載置された
地表面S上の定位置に留まる。そして、図中2点鎖線で
示すように、タイヤTは、上壁面46bの上部にも当た
り、段部42bの角縁部52bおよび上壁面46b(そ
の上部)によって自動車が停止させられる。このよう
に、この車止め材10によれば、地表面Sに非固定的に
載置しても、進入する自動車のタイヤTにより移動する
ことなく、自動車を停止させることができる。
【0036】また、この車止め材10をさらに確実に定
位置に留めておくことを望む場合には、図4中2点鎖線
で示すように、ピンP等を貫通孔60に貫通させハンマ
ー等で打ちつけて、ピンPの先端部を地表面Sに対して
突き刺して係止する。その際、ピンPのヘッド部が肩面
38に当接するようにして、その上部にゴム等からなる
キャップCを嵌合させておくとよい。
位置に留めておくことを望む場合には、図4中2点鎖線
で示すように、ピンP等を貫通孔60に貫通させハンマ
ー等で打ちつけて、ピンPの先端部を地表面Sに対して
突き刺して係止する。その際、ピンPのヘッド部が肩面
38に当接するようにして、その上部にゴム等からなる
キャップCを嵌合させておくとよい。
【0037】そして、この車止め材10では、表面が陶
磁器部20によって覆われているために(両端部を除
く)、劣化されにくく、耐久性が格段に向上する。ま
た、水やほこり分を吸収して変色等が生じるということ
もない。また、陶磁器部20の表面は一般的に滑らかで
あるため(コンクリートと比べて格段に滑らかであ
る)、自動車のタイヤは滑って乗り越えられにくく、確
実に自動車を停止させることができる。なお、前述した
ように、角隅部52a,52bのように低い位置にある
ものについては、乗り上げることが可能である。また、
この車止め材10の左右の両端の角部は面取り部56と
されているため、自動車のタイヤが左右のいずれかに偏
って進行してくる場合も、その角部(面取り部56)に
よってタイヤが損傷することも防止される。また、陶磁
器部20には、容易に各種の色彩や模様を付することが
可能である。このため、大規模な駐車場等においてゾー
ンごとに色分けして配設することができ、駐車場を利用
した人が、どこのゾーンに自分の自動車を駐車したかを
記憶することが容易となって便利である。また、この陶
磁器部20にはガラスの粉末が混入されたうわ薬が使用
されており、光を反射しやすく、夜間等においても目立
つために、安全面等の上でも便利である。
磁器部20によって覆われているために(両端部を除
く)、劣化されにくく、耐久性が格段に向上する。ま
た、水やほこり分を吸収して変色等が生じるということ
もない。また、陶磁器部20の表面は一般的に滑らかで
あるため(コンクリートと比べて格段に滑らかであ
る)、自動車のタイヤは滑って乗り越えられにくく、確
実に自動車を停止させることができる。なお、前述した
ように、角隅部52a,52bのように低い位置にある
ものについては、乗り上げることが可能である。また、
この車止め材10の左右の両端の角部は面取り部56と
されているため、自動車のタイヤが左右のいずれかに偏
って進行してくる場合も、その角部(面取り部56)に
よってタイヤが損傷することも防止される。また、陶磁
器部20には、容易に各種の色彩や模様を付することが
可能である。このため、大規模な駐車場等においてゾー
ンごとに色分けして配設することができ、駐車場を利用
した人が、どこのゾーンに自分の自動車を駐車したかを
記憶することが容易となって便利である。また、この陶
磁器部20にはガラスの粉末が混入されたうわ薬が使用
されており、光を反射しやすく、夜間等においても目立
つために、安全面等の上でも便利である。
【0038】また、この車止め材10では、外郭状の陶
磁器部20の内側にコンクリート部30が存在している
ために、外郭状の陶磁器部20のみの場合と比べて、強
度が高いものとなる。
磁器部20の内側にコンクリート部30が存在している
ために、外郭状の陶磁器部20のみの場合と比べて、強
度が高いものとなる。
【0039】また、この車止め材10では、2個以上の
車止め材10を連結して長くして使用する場合に、次の
利点がある。すなわち、図5に示すように、一方の車止
め材10の突出部70を他方の車止め材10の後退部7
2に挿入して連結することによって、2つの車止め材1
0の間の相互に位置がずれることを防止することができ
る。このため、常に一直線状の連結状態が確保されて、
便利なのである。そして、自動車の後方又は前方の一対
のタイヤに対して同時に対応するのに便利である。
車止め材10を連結して長くして使用する場合に、次の
利点がある。すなわち、図5に示すように、一方の車止
め材10の突出部70を他方の車止め材10の後退部7
2に挿入して連結することによって、2つの車止め材1
0の間の相互に位置がずれることを防止することができ
る。このため、常に一直線状の連結状態が確保されて、
便利なのである。そして、自動車の後方又は前方の一対
のタイヤに対して同時に対応するのに便利である。
【0040】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を、図6に基づいて、第1実施形態との相違点を中
心に基づいて説明する。この車止め材110は、全体と
して、上部に凸のほぼ半円形状の断面を有している。こ
の車止め材110も、陶磁器部120とコンクリート部
130が結合されて形成されている。陶磁器部120
は、上部に凸のほぼ半円弧状断面を有している。コンク
リート部130は、陶磁器部120の内側に充填されて
形成されている。この陶磁器部120の表面には、花の
模様128も付されている。また、貫通孔160も2つ
形成されている。この車止め材110は、車止め材10
(第1実施形態)よりも単純な形状のため、製造がより
容易なものとなる。
形態を、図6に基づいて、第1実施形態との相違点を中
心に基づいて説明する。この車止め材110は、全体と
して、上部に凸のほぼ半円形状の断面を有している。こ
の車止め材110も、陶磁器部120とコンクリート部
130が結合されて形成されている。陶磁器部120
は、上部に凸のほぼ半円弧状断面を有している。コンク
リート部130は、陶磁器部120の内側に充填されて
形成されている。この陶磁器部120の表面には、花の
模様128も付されている。また、貫通孔160も2つ
形成されている。この車止め材110は、車止め材10
(第1実施形態)よりも単純な形状のため、製造がより
容易なものとなる。
【0041】<第3実施形態>次に、本発明の第3実施
形態について、図7〜図11に基づいて、第1実施形態
との相違点を中心に説明する。図7に示すように、この
車止め材210も、第1実施形態の車止め材10と同様
に、全体として、自動車の1本のタイヤのトレッド部に
十分対応できる横幅を有する横長の形状をしている。ま
た、長手方向の鉛直中心面に対して対称的な山形の断面
形状を有している。
形態について、図7〜図11に基づいて、第1実施形態
との相違点を中心に説明する。図7に示すように、この
車止め材210も、第1実施形態の車止め材10と同様
に、全体として、自動車の1本のタイヤのトレッド部に
十分対応できる横幅を有する横長の形状をしている。ま
た、長手方向の鉛直中心面に対して対称的な山形の断面
形状を有している。
【0042】図8に示すように、この車止め材210
は、本体部230と、表層部212を有している。表層
部212は、FRP層(繊維強化プラスチック層)22
0と、着色層215から形成されている。
は、本体部230と、表層部212を有している。表層
部212は、FRP層(繊維強化プラスチック層)22
0と、着色層215から形成されている。
【0043】本体部230は、コンクリートから形成さ
れている。本体部230は、車止め材210の全体形状
にほぼ沿った形状を有しており、その大きさは、車止め
材210の全体の大きさよりもやや小さいものである。
れている。本体部230は、車止め材210の全体形状
にほぼ沿った形状を有しており、その大きさは、車止め
材210の全体の大きさよりもやや小さいものである。
【0044】表層部212は、本体部230のうちの下
面以外の全表面を覆っている。FRP層220は、ガラ
ス繊維を含んだ繊維強化プラスチック(GFRP)によ
って形成されている。すなわち、後述するように、樹脂
と硬化剤とガラス繊維が混合されたものが固化されて形
成されている。FRP層220の厚さは約1〜5mmであ
る。
面以外の全表面を覆っている。FRP層220は、ガラ
ス繊維を含んだ繊維強化プラスチック(GFRP)によ
って形成されている。すなわち、後述するように、樹脂
と硬化剤とガラス繊維が混合されたものが固化されて形
成されている。FRP層220の厚さは約1〜5mmであ
る。
【0045】着色層215は、後述するように、スチレ
ンモノマー等の樹脂性のゲル剤に硬化剤と塗料が混合さ
れたものが固化されて形成されている。着色層215の
厚さは、約0.1〜0.2mmである。FRP層220の
みならず、着色層215も耐候性が高いものである。
ンモノマー等の樹脂性のゲル剤に硬化剤と塗料が混合さ
れたものが固化されて形成されている。着色層215の
厚さは、約0.1〜0.2mmである。FRP層220の
みならず、着色層215も耐候性が高いものである。
【0046】本体部230と表層部215との境界部分
には、本体部230及び表層部215にまたがって、複
数個のスプリング状の結合部材224が配設されてい
る。そして、本体部230と表層部215との結合がよ
り強固なものとされている。
には、本体部230及び表層部215にまたがって、複
数個のスプリング状の結合部材224が配設されてい
る。そして、本体部230と表層部215との結合がよ
り強固なものとされている。
【0047】次に、車止め材210の全体的な形状(表
層部212の形状)について説明する。図7に示すよう
に、第1実施形態の車止め材10と同様に、車止め材2
10の上面240は、ほぼ水平な面である。自動車のタ
イヤのトレッド部に対向する側及びその反対側には、ほ
ぼ中程の高さの部分に1段の階段状の段部242a,2
42bが設けられている。段部(段差面)242aは平
面状とされている。段部242aと上面240とをつな
ぐ上壁面246aや、段部242aから下方に連なる下
壁面248aは斜面である。また、上面240と上壁面
246aとの間の角縁部250aや、段部242aと下
壁面248aとの間の角縁部252aは、丸く曲面状の
面取りがなされている。段部242bの側でも同様に、
上面240から、角縁部250b,上壁面246b,段
部242b,角縁部252b,下壁面248bが形成さ
れている。また、これらの側(自動車のタイヤのトレッ
ド部に対向する側及びその反対側)と左右の各側面25
5との間の角部には、丸く曲面状に面取り部256が形
成されている。
層部212の形状)について説明する。図7に示すよう
に、第1実施形態の車止め材10と同様に、車止め材2
10の上面240は、ほぼ水平な面である。自動車のタ
イヤのトレッド部に対向する側及びその反対側には、ほ
ぼ中程の高さの部分に1段の階段状の段部242a,2
42bが設けられている。段部(段差面)242aは平
面状とされている。段部242aと上面240とをつな
ぐ上壁面246aや、段部242aから下方に連なる下
壁面248aは斜面である。また、上面240と上壁面
246aとの間の角縁部250aや、段部242aと下
壁面248aとの間の角縁部252aは、丸く曲面状の
面取りがなされている。段部242bの側でも同様に、
上面240から、角縁部250b,上壁面246b,段
部242b,角縁部252b,下壁面248bが形成さ
れている。また、これらの側(自動車のタイヤのトレッ
ド部に対向する側及びその反対側)と左右の各側面25
5との間の角部には、丸く曲面状に面取り部256が形
成されている。
【0048】また、図8に示すように、車止め材210
の上面240から鉛直下方に向かって、貫通孔260が
2つ形成されている。すなわち、表層部212に表層部
貫通孔213が形成され、これに対応して本体部に本体
部貫通孔236が形成されている。本体部貫通孔236
のうちの上部は表層部貫通孔213と同一の大径であ
り、その下の大部分はそれより小径であり、その境界部
分に円環状の肩面238が形成されている。
の上面240から鉛直下方に向かって、貫通孔260が
2つ形成されている。すなわち、表層部212に表層部
貫通孔213が形成され、これに対応して本体部に本体
部貫通孔236が形成されている。本体部貫通孔236
のうちの上部は表層部貫通孔213と同一の大径であ
り、その下の大部分はそれより小径であり、その境界部
分に円環状の肩面238が形成されている。
【0049】この車止め材210も、第1実施形態の車
止め材10と同様にして使用される。そして、第1実施
形態と同様に、次の作用効果を得ることができる。この
車止め材210では、本体部230の表面(下面以外の
全表面)が表層部212(FRP層220及び着色層2
15)によって覆われており、 FRP層220,着色
層215ともに耐候性を有しているため、雨や風や太陽
光線等によって劣化されにくく、耐久性が格段に向上す
る。また、水やほこり分を吸収して変色等が生じるとい
うこともない。また、表層部215の表面は滑らかであ
るため(コンクリートと比べて格段に滑らかである)、
自動車のタイヤは滑って乗り越えられにくく、確実に自
動車を停止させることができる。なお、第1実施形態の
車止め材10と同様に、角隅部252a,252bのよ
うに低い位置にあるものについては、乗り上げることが
可能である。
止め材10と同様にして使用される。そして、第1実施
形態と同様に、次の作用効果を得ることができる。この
車止め材210では、本体部230の表面(下面以外の
全表面)が表層部212(FRP層220及び着色層2
15)によって覆われており、 FRP層220,着色
層215ともに耐候性を有しているため、雨や風や太陽
光線等によって劣化されにくく、耐久性が格段に向上す
る。また、水やほこり分を吸収して変色等が生じるとい
うこともない。また、表層部215の表面は滑らかであ
るため(コンクリートと比べて格段に滑らかである)、
自動車のタイヤは滑って乗り越えられにくく、確実に自
動車を停止させることができる。なお、第1実施形態の
車止め材10と同様に、角隅部252a,252bのよ
うに低い位置にあるものについては、乗り上げることが
可能である。
【0050】また、着色層215によって各種の色彩や
模様を付することが可能である。このため、大規模な駐
車場等においてゾーンごとに色分けして配設することが
でき、駐車場を利用した人が、どこのゾーンに自分の自
動車を駐車したかを記憶することが容易となって便利で
ある。
模様を付することが可能である。このため、大規模な駐
車場等においてゾーンごとに色分けして配設することが
でき、駐車場を利用した人が、どこのゾーンに自分の自
動車を駐車したかを記憶することが容易となって便利で
ある。
【0051】また、この車止め材210の左右の両端の
角部は面取り部256とされているため、自動車のタイ
ヤが左右のいずれかに偏って進行してくる場合も、その
角部(面取り部256)によってタイヤが損傷すること
も防止される。
角部は面取り部256とされているため、自動車のタイ
ヤが左右のいずれかに偏って進行してくる場合も、その
角部(面取り部256)によってタイヤが損傷すること
も防止される。
【0052】次に、この車止め材210の製造方法につ
いて説明する。まず、図10(a) に示すように、車止め
材210の形状(上下反転状態の外形)に対応した内表
面282を有する型280を用意する。型280には、
表層部貫通孔213(図8参照)に対応した突出部28
4が形成されている。そして、この型280の内表面2
82に対して、離型剤をスプレーによって付着させる。
いて説明する。まず、図10(a) に示すように、車止め
材210の形状(上下反転状態の外形)に対応した内表
面282を有する型280を用意する。型280には、
表層部貫通孔213(図8参照)に対応した突出部28
4が形成されている。そして、この型280の内表面2
82に対して、離型剤をスプレーによって付着させる。
【0053】次に、型280の内表面282(正確には
離型剤の層の上)に、次のように着色層224を形成す
る。すなわち、スチレンモノマー等の樹脂性のゲル剤に
硬化剤と塗料を混合させたものを約0.1〜0.2mmの
厚さで付着させる。スプレーで噴射してもよいし、刷毛
等で塗布してもよい。それが固化することによって、着
色層215(厚さ:約0.1〜0.2mm)が形成され
る。
離型剤の層の上)に、次のように着色層224を形成す
る。すなわち、スチレンモノマー等の樹脂性のゲル剤に
硬化剤と塗料を混合させたものを約0.1〜0.2mmの
厚さで付着させる。スプレーで噴射してもよいし、刷毛
等で塗布してもよい。それが固化することによって、着
色層215(厚さ:約0.1〜0.2mm)が形成され
る。
【0054】次に、図10(b) に示すように、着色層2
15の内側(内表面)に対して、FRP層220を形成
する。すなわち、樹脂と硬化剤とガラス繊維を混合させ
たものをスプレーによって噴射して付着させる。その
後、その付着された混合物の層(220)に対してロー
ラをかけることによって、その混合物の層(220)の
うちの空気(泡)を追い出す。こうして、その混合物の
層(220)を約1〜5mmの厚さで形成する。
15の内側(内表面)に対して、FRP層220を形成
する。すなわち、樹脂と硬化剤とガラス繊維を混合させ
たものをスプレーによって噴射して付着させる。その
後、その付着された混合物の層(220)に対してロー
ラをかけることによって、その混合物の層(220)の
うちの空気(泡)を追い出す。こうして、その混合物の
層(220)を約1〜5mmの厚さで形成する。
【0055】次に、その混合物(220)が固化しない
うちに、その層(220)に対して複数個のスプリング
状の結合部材224を埋め込む。結合部材224のうち
の一部がその層(220)の中に埋まるようにする。な
お、結合部材224を埋め込む部分については上記混合
物(220)を厚く付着しておく。そして、その混合物
(220)が固化することによって、着色層215の内
側(内表面)に対してFRP層220(厚さ:約1〜5
mm)が固定的に形成されて表層部212が形成されると
ともに、各結合部材224がFRP層220に固定され
る。
うちに、その層(220)に対して複数個のスプリング
状の結合部材224を埋め込む。結合部材224のうち
の一部がその層(220)の中に埋まるようにする。な
お、結合部材224を埋め込む部分については上記混合
物(220)を厚く付着しておく。そして、その混合物
(220)が固化することによって、着色層215の内
側(内表面)に対してFRP層220(厚さ:約1〜5
mm)が固定的に形成されて表層部212が形成されると
ともに、各結合部材224がFRP層220に固定され
る。
【0056】次に、表層部212を型280から取り外
す。その際、表層部212(FRP層220)のうちの
型280の突出部284に対応する部分は、他の部分よ
りも薄く形成されている。このため、その部分を削除す
ることは容易であり、その部分を削除することによって
表層部貫通孔213(図8参照)が形成される。
す。その際、表層部212(FRP層220)のうちの
型280の突出部284に対応する部分は、他の部分よ
りも薄く形成されている。このため、その部分を削除す
ることは容易であり、その部分を削除することによって
表層部貫通孔213(図8参照)が形成される。
【0057】次に、図11(a) に示すように、その表層
部213を型280に対して再度嵌める。それとととも
に、貫通孔形成ピン290を表層部貫通孔213に嵌め
るようにして突出部284の上に立てる。貫通孔形成ピ
ン290は、貫通孔260(図8参照)に対応した形状
を有している。
部213を型280に対して再度嵌める。それとととも
に、貫通孔形成ピン290を表層部貫通孔213に嵌め
るようにして突出部284の上に立てる。貫通孔形成ピ
ン290は、貫通孔260(図8参照)に対応した形状
を有している。
【0058】図11(b) に示すように、その状態で、表
層部213(FRP層220)の内側(内表面)にコン
クリート(230)を充填する。そのコンクリートが固
まることによって本体部230が形成される。結合部材
224のうちの表層部212から突出している部分は、
本体部230に埋められた状態となり、結合部材230
は、表層部212と本体部230にまたがって存在する
ことになる。こうして、結合部材230によって本体部
230と表層部212とが強固に結合されることにな
る。
層部213(FRP層220)の内側(内表面)にコン
クリート(230)を充填する。そのコンクリートが固
まることによって本体部230が形成される。結合部材
224のうちの表層部212から突出している部分は、
本体部230に埋められた状態となり、結合部材230
は、表層部212と本体部230にまたがって存在する
ことになる。こうして、結合部材230によって本体部
230と表層部212とが強固に結合されることにな
る。
【0059】その後に、型280を外し、貫通孔形成ピ
ン290を抜くことによって、前述した車止め材210
が完成する。以上のようにして、この車止め材210を
容易に製造することができる。
ン290を抜くことによって、前述した車止め材210
が完成する。以上のようにして、この車止め材210を
容易に製造することができる。
【0060】<その他の実施形態>以上、3つの実施形
態を説明したが、これらに限らず、本発明は、当業者の
知識に基づき種々の変更を加えた態様で実施できること
はもちろんである。例えば、第1,第3実施形態の車止
め材10,210について、段部(42a・42b,2
42a,242b)は両方に設けられる必要はなく、片
方のみでもよい。また、全実施形態において、貫通孔6
0,160,260は必ずしも形成されていなくてもよ
い。また、コンクリート等によって駐車面に取り付けら
れてもよい。また、全体形状は、山形断面(第1実施形
態)や半円形断面(第2実施形態)に限らず、正方形断
面を有する形状であってもよい。また、自動車の前部又
は後部の2つのタイヤに対応した長い形状をしていても
よい。また、第1,第3実施形態において、両端部も陶
磁器によって覆われていてもよい。また、陶磁器部2
0,120が外郭状に形成されてその内側にコンクリー
ト部30,130が配設されるのではなく、全体がすべ
て陶磁器から形成されていてもよい。
態を説明したが、これらに限らず、本発明は、当業者の
知識に基づき種々の変更を加えた態様で実施できること
はもちろんである。例えば、第1,第3実施形態の車止
め材10,210について、段部(42a・42b,2
42a,242b)は両方に設けられる必要はなく、片
方のみでもよい。また、全実施形態において、貫通孔6
0,160,260は必ずしも形成されていなくてもよ
い。また、コンクリート等によって駐車面に取り付けら
れてもよい。また、全体形状は、山形断面(第1実施形
態)や半円形断面(第2実施形態)に限らず、正方形断
面を有する形状であってもよい。また、自動車の前部又
は後部の2つのタイヤに対応した長い形状をしていても
よい。また、第1,第3実施形態において、両端部も陶
磁器によって覆われていてもよい。また、陶磁器部2
0,120が外郭状に形成されてその内側にコンクリー
ト部30,130が配設されるのではなく、全体がすべ
て陶磁器から形成されていてもよい。
【図1】本発明の第1実施形態の車止め材の斜視図であ
る。
る。
【図2】第1実施形態の車止め材を上下反転した分解斜
視図である。
視図である。
【図3】第1実施形態の車止め材の他方から見た斜視図
である。
である。
【図4】第1実施形態の車止め材に対して自動車が進行
して来て停止させられる様子を示す図である。
して来て停止させられる様子を示す図である。
【図5】第1実施形態の車止め材を複数個連結して使用
する状態を示す図である。
する状態を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態の車止め材の斜視図であ
る。
る。
【図7】本発明の第3実施形態の車止め材の斜視図であ
る。
る。
【図8】第3実施形態の車止め材の縦断面図である。
【図9】第3実施形態の車止め材の縦断面図(図8中の
IX−IX線断面図)である。
IX−IX線断面図)である。
【図10】第3実施形態の車止め材の製造過程(前半)
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図11】第3実施形態の車止め材の製造過程(後半)
を示す断面図である。本発明の第2実施形態の車止め材
の斜視図である。
を示す断面図である。本発明の第2実施形態の車止め材
の斜視図である。
10,110,210 車止め材 20,120 陶磁器部 30,130 コンクリート部 215 着色層 220 FRP層 230 本体部 280 型 282 内表面
Claims (10)
- 【請求項1】 駐車面上に配設され、自動車のタイヤが
当接することによってその自動車の移動限度を規定する
車止め材であって、 少なくともその表面の一部がセラミックス又は合成樹脂
から形成されていることを特徴とする車止め材。 - 【請求項2】 請求項1に記載の車止め材であって、 その上部並びに前記自動車のタイヤに対向する側の部分
及びその反対側の部分の表面を構成する外郭部がセラミ
ックス又は合成樹脂によって形成されており、その内側
部分にコンクリートが充填されていることを特徴とする
車止め材。 - 【請求項3】 駐車面上に配設され、自動車のタイヤが
当接することによってその自動車の移動限度を規定する
車止め材であって、 コンクリート等から形成される本体部と、 その本体部の表面の少なくとも一部に形成された繊維強
化プラスチック層とを有することを特徴とする車止め
材。 - 【請求項4】 請求項3に記載の車止め材であって、 前記繊維強化プラスチック層が、前記本体部の下面以外
のすべての部分の表面に形成されていることを特徴とす
る車止め材。 - 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載の車止め材
であって、前記繊維強化プラスチック層の表面に着色層
が形成されていることを特徴とする車止め材。 - 【請求項6】 請求項3〜請求項5に記載の車止め材で
あって、前記本体部と前記繊維強化プラスチック層とが
結合部材によって結合されていることを特徴とする車止
め材。 - 【請求項7】 請求項1又は請求項3に記載の車止め材
であって、 前記自動車のタイヤに対向する側の部分に当該自動車の
前後方向とほぼ直角方向において横方向に延びる段部が
形成され、かつ、その段部の前記タイヤに対向する角縁
部の形成位置が前記タイヤの接触によってそのタイヤか
ら下向きの分力を受ける高さに設定されていることを特
徴とする車止め材。 - 【請求項8】 請求項1又は請求項3に記載の車止め材
であって、 ピンやくぎ等の長手状係止部材を上下方向に貫通させる
貫通孔が形成されていることを特徴とする車止め材。 - 【請求項9】 請求項1又は請求項3に記載の車止め材
であって、 前記自動車の前後方向とほぼ直角方向における一端部と
他端部とが、対応した連結可能な形状を有していること
を特徴とする車止め材。 - 【請求項10】 車止め材の形状に対応した形状の内表
面を有する型の当該内表面に塗料を付着させて着色層を
形成する工程と、 その着色層の内側に繊維強化プラスチックを付着させて
繊維強化プラスチック層を形成する工程と、 前記繊維強化プラスチックが固化する前に結合材の一部
を当該繊維強化プラスチックに埋め込んで当該結合材を
前記繊維強化プラスチック層に対して固定する工程と、 前記繊維強化プラスチック層の内側にコンクリートを充
填させて本体部を形成する工程とを有することを特徴と
する車止め材製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5356297A JPH102124A (ja) | 1996-03-07 | 1997-03-07 | 車止め材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-50318 | 1996-03-07 | ||
JP5031896 | 1996-03-07 | ||
JP5356297A JPH102124A (ja) | 1996-03-07 | 1997-03-07 | 車止め材及びその製造方法 |
Publications (1)
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JPH102124A true JPH102124A (ja) | 1998-01-06 |
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JP (1) | JPH102124A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107615278A (zh) * | 2015-06-15 | 2018-01-19 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 显示系统、数据处理装置以及显示用数据生成装置 |
CN108178863A (zh) * | 2015-04-29 | 2018-06-19 | 德阳中达铁路加固材料有限公司 | 一种轮挡 |
CN110373037A (zh) * | 2019-08-30 | 2019-10-25 | 四川宇鲲铁路塑料制品有限公司 | 一种运输用三角挡的制备方法 |
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1997
- 1997-03-07 JP JP5356297A patent/JPH102124A/ja active Pending
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