JP2613565B2 - 弾性を有する柱状構造物 - Google Patents
弾性を有する柱状構造物Info
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- JP2613565B2 JP2613565B2 JP6244671A JP24467194A JP2613565B2 JP 2613565 B2 JP2613565 B2 JP 2613565B2 JP 6244671 A JP6244671 A JP 6244671A JP 24467194 A JP24467194 A JP 24467194A JP 2613565 B2 JP2613565 B2 JP 2613565B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vulcanized rubber
- columnar structure
- piece
- elasticity
- pieces
- Prior art date
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- Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は弾性を有する柱状構造
物に係り、特に車止め等に好適な柱状構造物に関するも
のである。
物に係り、特に車止め等に好適な柱状構造物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術とその課題点】公園や遊歩道路の入口に
は、自動車の進入を防止するために障害物が設置してあ
る。従来の障害物は、素材がコンクリート又は石であっ
た。当該障害物は必要時或は緊急時には自動車が通れる
ように移動可能でなければならない。しかし、上記した
ように素材がコンクリート又は石であるために重く、移
動が容易ではない。このため障害物の設置あるいは取り
外しが面倒であった。
は、自動車の進入を防止するために障害物が設置してあ
る。従来の障害物は、素材がコンクリート又は石であっ
た。当該障害物は必要時或は緊急時には自動車が通れる
ように移動可能でなければならない。しかし、上記した
ように素材がコンクリート又は石であるために重く、移
動が容易ではない。このため障害物の設置あるいは取り
外しが面倒であった。
【0003】また、車止めがあることを知らずに進入し
てきた自動車はバックするか方向転換を余儀なくされ
る。その場合、方向転換時に運転を誤って障害物と接触
し、障害物の破損及び自動車の損傷等の課題もあった。
更には、近年酸性雨の影響で石灰を含んでいるコンクリ
ートや石が溶解するという問題が生じてきている。
てきた自動車はバックするか方向転換を余儀なくされ
る。その場合、方向転換時に運転を誤って障害物と接触
し、障害物の破損及び自動車の損傷等の課題もあった。
更には、近年酸性雨の影響で石灰を含んでいるコンクリ
ートや石が溶解するという問題が生じてきている。
【0004】これらの問題は、障害物を軽量且つ弾力性
を有し、更に耐酸性を有する素材で作れば解決できる。
その素材としてソリッドゴムを挙げることができる。と
ころで上記障害物は屋外に設置されるものであり、太陽
光線に照らされて蓄熱するが、ソリッドゴムは熱を放熱
しにくい為に熱劣化し易い。また、ソリッドのゴムの比
重は0.9〜1.4程度で比較的重く、しかも吸収エネ
ルギーが小さく弾性変形もしにくい。したがって、車止
め等の屋外設置の為の障害物としては、放熱し易く、運
搬が容易で、しかも物がぶつかった場合に反発力を弱め
吸収エネルギーを大きくして変形しやすいようにする必
要がある。
を有し、更に耐酸性を有する素材で作れば解決できる。
その素材としてソリッドゴムを挙げることができる。と
ころで上記障害物は屋外に設置されるものであり、太陽
光線に照らされて蓄熱するが、ソリッドゴムは熱を放熱
しにくい為に熱劣化し易い。また、ソリッドのゴムの比
重は0.9〜1.4程度で比較的重く、しかも吸収エネ
ルギーが小さく弾性変形もしにくい。したがって、車止
め等の屋外設置の為の障害物としては、放熱し易く、運
搬が容易で、しかも物がぶつかった場合に反発力を弱め
吸収エネルギーを大きくして変形しやすいようにする必
要がある。
【0005】一方、自動車の普及に伴い、使用済みのタ
イヤ、所謂廃タイヤの処理が社会問題化してきている。
廃タイヤの処理には過去にも数々の提案がなされている
が、処理される数よりも新たに発生する廃タイヤの数が
多いために、更に新規な分野の開拓が要求されている。
イヤ、所謂廃タイヤの処理が社会問題化してきている。
廃タイヤの処理には過去にも数々の提案がなされている
が、処理される数よりも新たに発生する廃タイヤの数が
多いために、更に新規な分野の開拓が要求されている。
【0006】
【発明の目的】そこで、この発明の目的は、放熱し易
く、軽量且つ弾力性に富む柱状構造物を提供することに
ある。またこの発明の他の目的は、廃タイヤの処理に当
たって新規な分野を開拓することにある。
く、軽量且つ弾力性に富む柱状構造物を提供することに
ある。またこの発明の他の目的は、廃タイヤの処理に当
たって新規な分野を開拓することにある。
【0007】
【発明の構成】上記目的を達成するために講じた発明の
構成は次の通りである。第1の発明にあっては、弾性を
有する柱状構造物であって、該柱状構造物は、廃タイヤ
からなる第1の加硫ゴム片と該第1の加硫ゴム片とは色
を異にしている第2の加硫ゴム片とを含み、これら多数
の加硫ゴム片をバインダで接着固定して該加硫ゴム片間
に多数の空隙が形成されている中実または中空の胴部を
備え、上記胴部は見かけ比重0.6〜0.8であり、上
記バインダの量は加硫ゴム片100重量部に対して5〜
30重量部であり、上記胴部の表面には上記空隙と加硫
ゴム片によって多数の凹凸が形成されていることを特徴
とする、弾性を有する柱状構造物である。
構成は次の通りである。第1の発明にあっては、弾性を
有する柱状構造物であって、該柱状構造物は、廃タイヤ
からなる第1の加硫ゴム片と該第1の加硫ゴム片とは色
を異にしている第2の加硫ゴム片とを含み、これら多数
の加硫ゴム片をバインダで接着固定して該加硫ゴム片間
に多数の空隙が形成されている中実または中空の胴部を
備え、上記胴部は見かけ比重0.6〜0.8であり、上
記バインダの量は加硫ゴム片100重量部に対して5〜
30重量部であり、上記胴部の表面には上記空隙と加硫
ゴム片によって多数の凹凸が形成されていることを特徴
とする、弾性を有する柱状構造物である。
【0008】第2の発明にあっては弾性を有する柱状構
造物であって、該柱状構造物は、廃タイヤからなる第1
の加硫ゴム片と該第1の加硫ゴム片とは色を異にしてい
る第2の加硫ゴム片とを含み、これら多数の加硫ゴム片
をバインダで接着固定して該加硫ゴム片間に多数の空隙
が形成されている中実または中空の胴部を備え、上記胴
部は見かけ比重0.6〜0.8であり、上記バインダの
量は加硫ゴム片100重量部に対して5〜30重量部で
あり、上記胴部の表面には上記空隙と加硫ゴム片によっ
て多数の凹凸が形成されており、上記中空部は、上部に
開口部を有する上部中空部と、下部に開口部を有する下
部中空部と、胴部周面に形成されている発光体埋設部と
を備えていることを特徴とする、弾性を有する柱状構造
物である。
造物であって、該柱状構造物は、廃タイヤからなる第1
の加硫ゴム片と該第1の加硫ゴム片とは色を異にしてい
る第2の加硫ゴム片とを含み、これら多数の加硫ゴム片
をバインダで接着固定して該加硫ゴム片間に多数の空隙
が形成されている中実または中空の胴部を備え、上記胴
部は見かけ比重0.6〜0.8であり、上記バインダの
量は加硫ゴム片100重量部に対して5〜30重量部で
あり、上記胴部の表面には上記空隙と加硫ゴム片によっ
て多数の凹凸が形成されており、上記中空部は、上部に
開口部を有する上部中空部と、下部に開口部を有する下
部中空部と、胴部周面に形成されている発光体埋設部と
を備えていることを特徴とする、弾性を有する柱状構造
物である。
【0009】柱状物には中実のもの及び中空のものがあ
る。加硫ゴム片の形状としては各種の形状、例えば粒
状、糸状或は扁平状のものの単独または複合したものを
挙げることができる。素材としては廃タイヤを使用する
とリサイクルの観点からは好ましいが、それに限定され
るものではない。加硫ゴム片の大きさは特に限定される
ものではないが、接着強度、弾性度及び空隙形成度から
は10〜50mm、その中でも20〜30mm程度が良
いようである。
る。加硫ゴム片の形状としては各種の形状、例えば粒
状、糸状或は扁平状のものの単独または複合したものを
挙げることができる。素材としては廃タイヤを使用する
とリサイクルの観点からは好ましいが、それに限定され
るものではない。加硫ゴム片の大きさは特に限定される
ものではないが、接着強度、弾性度及び空隙形成度から
は10〜50mm、その中でも20〜30mm程度が良
いようである。
【0010】加硫ゴム片は色を異にする二種以上が混合
されている。単色の場合は目立たないので、ドライバー
が見にくく発見が遅いようである。色の組み合わせにつ
いては特に限定されないが、黒色と他の色(白、赤、
青、緑、茶等)を混合すると他の色が目立ち、発見が早
いようである。なお、黒色と白色を組み合わせると大理
石の色目を得ることができる。特に構造物の表面には空
隙と加硫ゴム片によって多数の凹凸が形成されるので、
遠目には表面に小さな凹凸を形成した大理石のように見
える。柱状構造物に太陽電池を使用した発光体を組み込
むと夜間の発見が容易で、しかも設置場所の限定を受け
ず電池交換の必要もない。
されている。単色の場合は目立たないので、ドライバー
が見にくく発見が遅いようである。色の組み合わせにつ
いては特に限定されないが、黒色と他の色(白、赤、
青、緑、茶等)を混合すると他の色が目立ち、発見が早
いようである。なお、黒色と白色を組み合わせると大理
石の色目を得ることができる。特に構造物の表面には空
隙と加硫ゴム片によって多数の凹凸が形成されるので、
遠目には表面に小さな凹凸を形成した大理石のように見
える。柱状構造物に太陽電池を使用した発光体を組み込
むと夜間の発見が容易で、しかも設置場所の限定を受け
ず電池交換の必要もない。
【0011】加硫ゴム片とバインダの混合比率は接着強
度、弾性度及び空隙形成度を考慮して適宜設定される
が、加硫ゴム片100重量部に対してバインダ5〜30
重量部程度が良いようである。加硫ゴム片の量によって
構造物の表面の状態は変わってくる。加硫ゴム片の充填
量が多いと全体的に密の状態になって強度は確保できる
が空隙が少なくなりエネルギー吸収率が良くない。逆に
少ないと粗の状態になり、前記と逆のことが生じる。
度、弾性度及び空隙形成度を考慮して適宜設定される
が、加硫ゴム片100重量部に対してバインダ5〜30
重量部程度が良いようである。加硫ゴム片の量によって
構造物の表面の状態は変わってくる。加硫ゴム片の充填
量が多いと全体的に密の状態になって強度は確保できる
が空隙が少なくなりエネルギー吸収率が良くない。逆に
少ないと粗の状態になり、前記と逆のことが生じる。
【0012】バインダとしてはウレタンゴムを挙げるこ
とができるが、他のものを使用してもよい。ただゴムを
溶剤で溶かした加硫系ゴム糊を使用した場合は、表面の
ざらつきを設けることが困難なようである。つまり加硫
系ゴム糊の場合は構造物の表面にゴム膜を形成してしま
うため、表面がつるつるした状態になってしまう。これ
に対して、ウレタンゴムの場合は密接している加硫ゴム
片の間に入ってそこで固化して加硫ゴム片同士を接着す
るので、構造物の表面には表れず、ゴム片の露出による
ざらつき感がある。またウレタンゴムは粘度が低いし量
的も加硫ゴム片の表面にごく僅かしか付着していないの
で、通水性もある。
とができるが、他のものを使用してもよい。ただゴムを
溶剤で溶かした加硫系ゴム糊を使用した場合は、表面の
ざらつきを設けることが困難なようである。つまり加硫
系ゴム糊の場合は構造物の表面にゴム膜を形成してしま
うため、表面がつるつるした状態になってしまう。これ
に対して、ウレタンゴムの場合は密接している加硫ゴム
片の間に入ってそこで固化して加硫ゴム片同士を接着す
るので、構造物の表面には表れず、ゴム片の露出による
ざらつき感がある。またウレタンゴムは粘度が低いし量
的も加硫ゴム片の表面にごく僅かしか付着していないの
で、通水性もある。
【0013】柱状物の仕様としては直径150〜300
mm、高さ300〜1000mm、が一般的であるが、
これらの仕様に限定されるものではない。製造にあたっ
ては、予めバインダと加硫ゴム片を混ぜ入れて型枠に流
し込み、加圧、加熱する。加熱温度は110〜130℃
程度で十分である。
mm、高さ300〜1000mm、が一般的であるが、
これらの仕様に限定されるものではない。製造にあたっ
ては、予めバインダと加硫ゴム片を混ぜ入れて型枠に流
し込み、加圧、加熱する。加熱温度は110〜130℃
程度で十分である。
【0014】作用 加硫ゴム片自体の弾性変形の他に、加硫ゴム片とその間
の空隙との組み合わせによって、加硫ゴム片が変形移動
し、これにより空隙部分が潰れるために、反発力が小さ
く吸収エネルギーが大きく、構造物に加えられた衝撃エ
ネルギーを効率よく吸収できる。したがって自動車や人
などがぶつかった場合でも、大きく柔らかく撓んで、エ
ネルギーを吸収するため、ぶつかった相手に損傷を与え
にくい。
の空隙との組み合わせによって、加硫ゴム片が変形移動
し、これにより空隙部分が潰れるために、反発力が小さ
く吸収エネルギーが大きく、構造物に加えられた衝撃エ
ネルギーを効率よく吸収できる。したがって自動車や人
などがぶつかった場合でも、大きく柔らかく撓んで、エ
ネルギーを吸収するため、ぶつかった相手に損傷を与え
にくい。
【0015】
【実施例】この発明を図面に示した実施例に基づき更に
詳細に説明する。図1は柱状構造物の第1の実施例を示
した断面図、図2は図1のA部の横断面拡大図である。
符号Pは柱状構造物で、ほぼ中実の円柱形状に形成して
ある胴部1を備えている。胴部1の直径は200mm、
高さ500mmで、見かけ比重は0.8であり下部は地
面Eに埋設してある。図2を参照する。胴部1は、廃タ
イヤを長さ5cm、幅2cm程度の細長に切削形成した
多数の加硫ゴム片10・・・と、同じく長さが5cm、
幅2cm程度の茶色に着色した多数の加硫ゴム片11・
・・とを混合し、組み合わせて構成されている。
詳細に説明する。図1は柱状構造物の第1の実施例を示
した断面図、図2は図1のA部の横断面拡大図である。
符号Pは柱状構造物で、ほぼ中実の円柱形状に形成して
ある胴部1を備えている。胴部1の直径は200mm、
高さ500mmで、見かけ比重は0.8であり下部は地
面Eに埋設してある。図2を参照する。胴部1は、廃タ
イヤを長さ5cm、幅2cm程度の細長に切削形成した
多数の加硫ゴム片10・・・と、同じく長さが5cm、
幅2cm程度の茶色に着色した多数の加硫ゴム片11・
・・とを混合し、組み合わせて構成されている。
【0016】加硫ゴム片10・・・、加硫ゴム片11・
・・同士はバインダであるウレタンゴムで接着してあ
り、加硫ゴム片10・・・、加硫ゴム片11・・・間に
は多数の空隙12・・・が形成されている。加硫ゴム片
10と加硫ゴム片11とは、略3:7で混ぜ合わされて
おり、それを成形型に入れて110〜130℃程度で加
熱、加圧されて形成されている。
・・同士はバインダであるウレタンゴムで接着してあ
り、加硫ゴム片10・・・、加硫ゴム片11・・・間に
は多数の空隙12・・・が形成されている。加硫ゴム片
10と加硫ゴム片11とは、略3:7で混ぜ合わされて
おり、それを成形型に入れて110〜130℃程度で加
熱、加圧されて形成されている。
【0017】図3は柱状構造物の第2の実施例を示した
断面図、図4は使用状態を示す説明図である。柱状構造
物Pは胴部1と蓋203を備えている。胴部1の中央部
には中空部2が上下に貫通して設けてある。中空部2は
上部中空部20と下部中空部21を有している。上部中
空部20は、後で説明する太陽電池3を設置するための
径大中空部201と、径大中空密部201下部に続けて
設けてある径小中空部202を有している。
断面図、図4は使用状態を示す説明図である。柱状構造
物Pは胴部1と蓋203を備えている。胴部1の中央部
には中空部2が上下に貫通して設けてある。中空部2は
上部中空部20と下部中空部21を有している。上部中
空部20は、後で説明する太陽電池3を設置するための
径大中空部201と、径大中空密部201下部に続けて
設けてある径小中空部202を有している。
【0018】下部中空部21は上記径小中空部202と
ほぼ同一の径を有しており、下部中空部21と径小中空
部202は連結穴22で連通している。そして、径大中
空部201上部は蓋203で閉塞されている。なお、使
用に当たっては、図4に示すように下部中空部21に挿
入棒4を挿入固定し、地面Eに形成されている設置穴5
に挿入棒4を挿入して立設する。
ほぼ同一の径を有しており、下部中空部21と径小中空
部202は連結穴22で連通している。そして、径大中
空部201上部は蓋203で閉塞されている。なお、使
用に当たっては、図4に示すように下部中空部21に挿
入棒4を挿入固定し、地面Eに形成されている設置穴5
に挿入棒4を挿入して立設する。
【0019】図5は第2の実施例に示す柱状構造物に太
陽電池を組み込んだ状態を示す説明図である。図5に示
した柱状構造物Pは太陽電池と発光体に関する部分を除
き、その他は第2の実施例と同じであるので異なる点の
み説明する。また、第2の実施例と同一または同等箇所
には同一符号を付して示している。上部中空部20には
太陽電池3とその受光部32が設けてある。受光部32
の上部には径大中空部201を閉塞して透明蓋24が設
けてある。また、胴部1の上部側周縁には所要数の発光
体埋設部31が形成してある。発光体埋設部31は発光
体30が埋設してあり、発光体30は太陽電池3と電気
的に接続してあり、太陽電池3の電源によって点滅、発
光する。
陽電池を組み込んだ状態を示す説明図である。図5に示
した柱状構造物Pは太陽電池と発光体に関する部分を除
き、その他は第2の実施例と同じであるので異なる点の
み説明する。また、第2の実施例と同一または同等箇所
には同一符号を付して示している。上部中空部20には
太陽電池3とその受光部32が設けてある。受光部32
の上部には径大中空部201を閉塞して透明蓋24が設
けてある。また、胴部1の上部側周縁には所要数の発光
体埋設部31が形成してある。発光体埋設部31は発光
体30が埋設してあり、発光体30は太陽電池3と電気
的に接続してあり、太陽電池3の電源によって点滅、発
光する。
【0020】作用柱状構造物Pは加硫ゴム片10・・
・、11・・・自体の弾性変形の他に、加硫ゴム片10
・・・、11・・・とその間の空隙12・・・との組み
合わせにより、加硫ゴム片10・・・、11・・・が変
形移動し、これにより空隙空隙12・・・の部分が潰れ
るために反発力が小さい。また、吸収できるエネルギー
が大きく、衝撃エネルギーを効率よく吸収できる。
・、11・・・自体の弾性変形の他に、加硫ゴム片10
・・・、11・・・とその間の空隙12・・・との組み
合わせにより、加硫ゴム片10・・・、11・・・が変
形移動し、これにより空隙空隙12・・・の部分が潰れ
るために反発力が小さい。また、吸収できるエネルギー
が大きく、衝撃エネルギーを効率よく吸収できる。
【0021】したがって自動車や人などがぶつかった場
合でも、大きく撓んで、エネルギーを吸収するため、ぶ
つかった相手に損傷を与えにくい。また、加硫ゴム片に
廃タイヤの切削片を使用しており、廃タイヤの処理に当
たって新規な分野を開拓することができ、余剰廃タイヤ
の処理が可能である。更には、柱状構造物に太陽電池を
使用した発光体を組み込めば、夜間の発見が容易で、し
かも他から供給される電源が不要なために設置場所の限
定を受けず電池交換の必要もない。
合でも、大きく撓んで、エネルギーを吸収するため、ぶ
つかった相手に損傷を与えにくい。また、加硫ゴム片に
廃タイヤの切削片を使用しており、廃タイヤの処理に当
たって新規な分野を開拓することができ、余剰廃タイヤ
の処理が可能である。更には、柱状構造物に太陽電池を
使用した発光体を組み込めば、夜間の発見が容易で、し
かも他から供給される電源が不要なために設置場所の限
定を受けず電池交換の必要もない。
【0022】
【発明の効果】この発明は上記構成を有しており次の効
果を生じる。 (a)胴部は細長に形成されている多数の加硫ゴム片を
バインダで接着固定して当該加硫ゴム片間に多数の空隙
が形成されている多孔性であるために通気性を確保で
き、太陽熱で暖められてもソリッドゴムのように蓄熱せ
ず、熱劣化を防止することができる。
果を生じる。 (a)胴部は細長に形成されている多数の加硫ゴム片を
バインダで接着固定して当該加硫ゴム片間に多数の空隙
が形成されている多孔性であるために通気性を確保で
き、太陽熱で暖められてもソリッドゴムのように蓄熱せ
ず、熱劣化を防止することができる。
【0023】(b)加硫ゴム片自体の弾性変形の他に、
加硫ゴム片とその間の空隙との組み合わせにより、加硫
ゴム片が変形移動し、これにより空隙部分が潰れるため
に、反発力が小さい。また、吸収できるエネルギーが大
きく、衝撃エネルギーを効率よく吸収できる。したがっ
て自動車や人などがぶつかった場合でも、大きく撓ん
で、エネルギーを吸収するため、ぶつかった相手に損傷
を与えにくい。
加硫ゴム片とその間の空隙との組み合わせにより、加硫
ゴム片が変形移動し、これにより空隙部分が潰れるため
に、反発力が小さい。また、吸収できるエネルギーが大
きく、衝撃エネルギーを効率よく吸収できる。したがっ
て自動車や人などがぶつかった場合でも、大きく撓ん
で、エネルギーを吸収するため、ぶつかった相手に損傷
を与えにくい。
【0024】(c)加硫ゴム片に廃タイヤの切削片を使
用するので、廃タイヤの処理に当たって新規な分野を開
拓することができ、余剰廃タイヤの処理が可能である。
用するので、廃タイヤの処理に当たって新規な分野を開
拓することができ、余剰廃タイヤの処理が可能である。
【図1】柱状構造物の第1の実施例を示した断面図。
【図2】図1のA部の横断面拡大図。
【図3】柱状構造物の第2の実施例を示した断面図。
【図4】使用状態を示す説明図。
【図5】第2の実施例に示す柱状構造物に太陽電池を組
み込んだ状態を示す説明図。
み込んだ状態を示す説明図。
P 柱状構造物 1 胴部 2 空隙 10、11 加硫ゴム片
Claims (2)
- 【請求項1】 弾性を有する柱状構造物であって、該柱
状構造物は、廃タイヤからなる第1の加硫ゴム片と該第1の加硫ゴム
片とは色を異にしている第2の加硫ゴム片とを含み、こ
れら 多数の加硫ゴム片をバインダで接着固定して該加硫
ゴム片間に多数の空隙が形成されている中実または中空
の胴部を備え、上記胴部は見かけ比重0.6〜0.8であり、上記バイ
ンダの量は加硫ゴム片100重量部に対して5〜30重
量部であり、 上記胴部の表面には上記空隙と加硫ゴム片
によって多数の凹凸が形成されていることを特徴とす
る、 弾性を有する柱状構造物。 - 【請求項2】 弾性を有する柱状構造物であって、該柱
状構造物は、廃タイヤからなる第1の加硫ゴム片と該第1の加硫ゴム
片とは色を異にしている第2の加硫ゴム片とを含み、こ
れら 多数の加硫ゴム片をバインダで接着固定して該加硫
ゴム片間に多数の空隙が形成されている中実または中空
の胴部を備え、上記胴部は見かけ比重0.6〜0.8であり、上記バイ
ンダの量は加硫ゴム片100重量部に対して5〜30重
量部であり、 上記胴部の表面には上記空隙と加硫ゴム片
によって多数の凹凸が形成されており、 上記中空部は、 上部に開口部を有する上部中空部と、下部に開口部を有
する下部中空部と、胴部周面に形成されている発光体埋
設部とを備えていることを特徴とする、 弾性を有する柱状構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6244671A JP2613565B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 弾性を有する柱状構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6244671A JP2613565B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 弾性を有する柱状構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881923A JPH0881923A (ja) | 1996-03-26 |
JP2613565B2 true JP2613565B2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=17122222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6244671A Expired - Lifetime JP2613565B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 弾性を有する柱状構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2613565B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100188218B1 (ko) * | 1995-11-13 | 1999-06-01 | 전주범 | 투사형 화상표시시스템의 비대칭화면 보정위치제어 방법 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05156615A (ja) * | 1991-12-11 | 1993-06-22 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 光反射性クッション材並びに光反射性クッション材を用いた弾性床材及びストリートファニチャ |
JPH06248619A (ja) * | 1993-02-23 | 1994-09-06 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 弾性ポールの製造方法 |
JP3125814U (ja) * | 2006-07-05 | 2006-10-05 | 栄一 渕上 | ヤスリケース |
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1994
- 1994-09-12 JP JP6244671A patent/JP2613565B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH0881923A (ja) | 1996-03-26 |
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