JPH10212482A - 地盤安定化用セメント混和材及びそれを用いた地盤安定化工法 - Google Patents

地盤安定化用セメント混和材及びそれを用いた地盤安定化工法

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JPH10212482A
JPH10212482A JP1640197A JP1640197A JPH10212482A JP H10212482 A JPH10212482 A JP H10212482A JP 1640197 A JP1640197 A JP 1640197A JP 1640197 A JP1640197 A JP 1640197A JP H10212482 A JPH10212482 A JP H10212482A
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ground
cement
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alkali metal
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JP1640197A
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Akitoshi Araki
昭俊 荒木
Kenkichi Hirano
健吉 平野
Hiroshi Yoshida
宏 吉田
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Denka Co Ltd
Chemical Grouting Co Ltd
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Chemical Grouting Co Ltd
Denki Kagaku Kogyo KK
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中にセメントミルクを高圧噴射し、地盤を
硬化、安定化させる地盤安定化用セメント混和材、セメ
ント組成物、及び地盤安定化工法の提供。 【解決手段】 (1)アルカリ金属炭酸塩及び/又はリ
ン酸塩、並びに、(2)有機酸類を含有し、さらに必要
に応じて(3)硫酸塩類を含有する地盤安定化用セメン
ト混和材。又、本セメント混和材とセメントを含有する
セメント組成物であり、本セメント組成物と水を含有す
るセメントミルクを地盤中に高圧注入し、土と混合して
硬化させることを特徴とする地盤安定化工法。 【効果】 スライムの粘性を低下でき、又、強度発現が
良好で、強固に地盤改良できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中にセメントミ
ルクを高圧噴射し、地盤を硬化、安定化させる地盤安定
化用セメント混和材、セメント組成物、及び地盤安定化
工法に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド工法のように、地中にボーリン
グしてトンネルを掘削するためには、掘削の際に地盤が
崩落しないことが重要であり、そのためには軟弱な地盤
を硬化、安定化させなければならない。この地盤安定化
工法としては、セメントミルクを地中深く高圧噴射し、
土と混合する工法が挙げられる。この工法は、地中に一
重管、二重管、又は三重管を挿入し、管を回転させなが
ら、これらの管先端付近からセメントミルクを地中に高
圧噴射し、地中の土を切削すると同時に、切削された土
とセメントミルクが混合されたスライムを地上へ排出し
ながら、一定速度で管を上昇させ、地中をスライムで置
換して硬化させ、地盤を安定化させる工法である。
【0003】この工法には、切削によりセメントミルク
と土を混合した場合に、セメント粒子と土の粒子が電気
的作用により互いに凝集するために、セメントミルクと
土を混合したスライムの粘性が上昇し、スライムを地上
へ排出しにくくなるという欠点があった。スライムの粘
性を低下させるためには、ナフタレンスルホン酸塩ホル
マリン縮合物、メラミンスルホン酸塩ホルマリン縮合
物、及び/又はポリカルボン酸系化合物等を含有する超
高圧噴流注入工法用セメント添加剤(特開平6−127
993号公報)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の超高圧噴流注入工法用セメント添加剤は砂質土や砂分
の多いシルト地盤では、その結果がある程度認められる
が、粘性土地盤においては、粘性低下の効果が小さいた
めに多量に添加する必要があり、強度発現性が向上しに
くいという課題があった。本発明者は、地盤安定化工法
において、前記課題を解決すべく種々検討を行った結
果、特定の地盤安定化用セメント混和材を使用すること
により前記課題を解決できる知見を得て本発明を完成す
るに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(1)
アルカリ金属炭酸塩及び/又はリン酸塩、並びに、
(2)有機酸類を含有してなることを特徴とする地盤安
定化用セメント混和材であり、さらに(3)硫酸塩類を
含有してなることを特徴とする請求項1の地盤安定化用
セメント混和材である。さらに該セメント混和材とセメ
ントを含有してなることを特徴とするセメント組成物で
あり、該セメント組成物と水を含有してなるセメントミ
ルクを地盤中に高圧注入し、土と混合して硬化させるこ
とを特徴とする地盤安定化工法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明では成分(1)として、アルカリ金
属炭酸塩及び/又はリン酸塩を使用する。アルカリ金属
炭酸塩やリン酸塩はスライムの粘性低下の効果がある。
【0008】本発明で使用するアルカリ金属炭酸塩は、
粘性低下の他にスライムの初期強度増進の効果がある。
アルカリ金属炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム、及び炭酸水素リチウム等が挙げられ、これら
の1種又は2種以上を使用してもよい。これらの中で
は、初期強度発現性の点で炭酸ナトリウムが好ましい。
【0009】本発明で使用するリン酸塩としては、リン
酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリ
ウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウ
ム、トリメタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナト
リウム、テトラポリリン酸ナトリウムが挙げられる。
又、これらのナトリウム塩をカリウム塩やリチウム塩等
で置換したもの等を使用してもよく、これらの1種又は
2種以上を使用してもよい。これらの中では、初期凝結
防止や経済性の点でトリポリリン酸ナトリウムが好まし
い。
【0010】成分(1)の中では、スライムの初期強度
増進が大きい点で、アルカリ金属炭酸塩が好ましく、粘
性低下の効果が大きい点で、アルカリ金属炭酸塩とリン
酸塩を併用することが好ましい。アルカリ金属炭酸塩と
リン酸塩を併用する場合のリン酸塩の使用量は、アルカ
リ金属炭酸塩100重量部に対して、5〜300重量部
が好ましく、10〜100重量部がより好ましい。5重
量部未満だと粘性低下の効果がなく、300量部を越え
ると長期強度発現性を阻害するおそれがある。
【0011】本発明で使用する成分(2)の有機酸類
は、スライムの粘性を低下させ、セメントミルクの硬化
時間を適度に制御するという効果がある。有機酸類とし
ては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、及び
これらのナトリウム塩やカリウム塩等が挙げられ、これ
らの1種又は2種以上を使用してもよい。これらの中で
は、スライムの粘性低下や強度発現性向上の点でクエン
酸やグルコン酸ナトリウムが好ましい。
【0012】有機酸類の使用量は、アルカリ金属炭酸塩
を使用した場合には、アルカリ金属炭酸塩100重量部
に対して、10〜200重量部が好ましく、20〜10
0重量部がより好ましい。10重量部未満だとセメント
ミルクの硬化時間を延長させることが難しく、200重
量部を越えると強度発現性を阻害するおそれがある。
【0013】リン酸塩は有機酸塩類よりも粘性低下の効
果が大きいので、地盤安定化用セメント混和材の使用量
を一定にし、かつ、地盤安定化用セメント混和材中のリ
ン酸塩と有機酸塩類の組成比を変更した場合には、有機
酸類の使用量が多くなると粘度は上昇するが、組成比を
適度にすることにより長期強度発現性は向上する。従っ
て、有機酸類の使用量は、リン酸塩100重量部に対し
て、0.5〜100重量部が好ましく、1〜50重量部
がより好ましい。0.5重量部未満だとセメントミルク
の硬化時間を延長させることが難しく、100重量部を
越えると粘性低下の効果がなく、強度発現性を阻害する
おそれがある。
【0014】アルカリ金属炭酸塩とリン酸塩を併用した
場合には、有機酸類の使用量は、アルカリ金属炭酸塩と
リン酸塩の合計100重量部に対して、0.5〜100
重量部が好ましく、1〜50重量部がより好ましい。
0.5重量部未満だとセメントミルクの硬化時間を延長
させることが難しく、100重量部を越えると強度発現
性を阻害するおそれがある。
【0015】本発明ではさらに、強度発現性が良好とな
る点で成分(3)として、硫酸塩類を使用することが好
ましい。硫酸塩類としては、硫酸カルシウム、硫酸ナト
リウム、硫酸カリウム、及び硫酸マグネシウム等の硫酸
塩、亜硫酸カルシウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリ
ウム、及び亜硫酸マグネシウム等の亜硫酸塩、並びに、
亜硫酸水素カルシウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸
水素カリウム、及び亜硫酸水素マグネシウム等の亜硫酸
水素塩等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用
してもよい。これらの中では、強度発現性の点で硫酸塩
が好ましく、硫酸カルシウムがより好ましい。
【0016】硫酸塩類の使用量は、アルカリ金属炭酸塩
を使用した場合には、アルカリ金属炭酸塩100重量部
に対して、50〜1500重量部が好ましく、100〜
1000重量部がより好ましい。50重量部未満だと効
果がなく、1500重量部を越えると強度発現性が向上
しないおそれがある。
【0017】リン酸塩を使用した場合には、硫酸塩類の
使用量は、リン酸塩100重量部に対して、50〜20
00重量部が好ましく、100〜1500重量部がより
好ましい。50重量部未満だと効果がなく、2000重
量部を越えると強度発現性が向上しないおそれがある。
【0018】アルカリ金属炭酸塩とリン酸塩を併用した
場合には、硫酸塩類の使用量は、アルカリ金属炭酸塩と
リン酸塩の合計100重量部に対して、50〜2000
重量部が好ましく、100〜1500重量部がより好ま
しい。50重量部未満だと効果がなく、2000重量部
を越えると強度発現性が向上しないおそれがある。
【0019】本発明では、地盤安定化用セメント混和材
(以下本セメント混和材という)とセメントを混合して
地盤安定化用セメント組成物を調製する。本発明で使用
するセメントとしては、普通、早強、超早強、及び中庸
熱等の各種ポルトランドセメント、これらのポルトラン
ドセメントに、高炉スラグやフライアッシュ等を混合し
た各種混合セメント、並びに、市販されている微粒子セ
メント等が挙げられ、各種ポルトランドセメントや各種
混合セメントを微粉末化して使用してもよい。
【0020】本セメント混和材の使用量は、セメント1
00重量部に対して、1〜50重量部が好ましく、5〜
30重量部がより好ましい。1重量部未満だと粘性低下
の効果が小さく、50重量部を越えると初期強度発現性
を阻害するおそれがある。
【0021】本発明で使用する水の量は、土の含水比等
で異なり、限定することは難しいが、地盤安定化用セメ
ント組成物(以下本セメント組成物という)100重量
部に対して、30〜500重量部が好ましく、50〜3
00重量部がより好ましい。30重量部未満だとスライ
ムの流動性が小さく、500重量部を越えると強度発現
性を阻害するおそれがある。
【0022】本セメント混和材を使用した場合、スライ
ムの粘度はセメント混和材を使用しない場合と比べて、
粘度が10%以上低下する。又、本発明では、土の状態
や施工上の理由により、減水剤、特に高性能減水剤を使
用してもよい。本セメント混和材は粘性土に限らず、砂
質土や腐食土等の土に対しても優れた効果がある。本発
明の混合や撹拌の条件は、地中に高圧噴射する前に本セ
メント組成物と水を混合していれば特に限定するもので
はないが、本セメント組成物と水を、回転数10〜10
00rpm 程度で回転するグラウトミキサーにより混合す
るバッチ混合方式や、管内に羽根を設置しているライン
ミキサーにより混合する連続混合方式等が挙げられる。
【0023】次に、本発明の地盤安定化工法について説
明する。まず、地盤改良が必要な箇所を削孔する。削孔
径は特に限定されないが注入ロッドが挿入できる大きさ
であればよい。削孔の深さは、改良したい領域により変
更し、特に限定することはできないが、10〜50m程
度が通常である。次に、二重管や三重管構造の注入ロッ
ドを挿入し、セメントミルクをグラウトポンプ、超高圧
ポンプ、又はコンプレッサ−等を用いて圧送し、二重管
又は三重管のノズルから噴射する。セメントミルクの圧
送圧力は大きい方が好ましいが、二重管、三重管、及び
これらのノズルの磨耗等を考慮すると50〜700kg/c
m2程度が通常である。セメントミルクの送液量は、特に
限定されるものではないが、30〜200リットル/分
程度が好ましい。
【0024】このように地中で高圧噴射されたセメント
ミルクは土と一緒に混合撹拌され、又、注入ロッドは回
転しながら一定速度で地上へ上昇するので、最終的には
セメントミルクと土からなる円柱状の杭が地中に形成さ
れる。この杭の直径は、地盤の硬さを示すN値等の土の
条件や噴射の圧送圧力等の施工条件により変化し、特に
限定されるものではないが、0.5〜20mが適当であ
る。
【0025】
【実施例】以下、実施例に基づき詳細に説明する。
【0026】実施例1 表1に示すアルカリ金属炭酸塩100重量部と表1に示
す量の有機酸類とを混合して本セメント混和材とし、次
いで本セメント混和材をセメント100重量部に対して
10重量部混合して本セメント組成物とし、そして水を
本セメント組成物100重量部に対して150重量部混
合してセメントミルクを調製した。このセメントミルク
を土1m3に対して1m3の割合になるように加え、容量3
リットルのミキサ−により混合撹拌してスライムを得
た。このスライムの粘度と圧縮強度を測定した。但し、
実験No.1−1では本セメント混和材を使用しないも
のを用いた。結果を表1に示す。
【0027】(使用材料) セメント:普通ポルトランドセメント、市販品、比重
3.16 アルカリ金属炭酸塩a:炭酸ナトリウム、市販品 アルカリ金属炭酸塩b:炭酸水素ナトリウム、市販品 有機酸類ア:グルコン酸ナトリウム、市販品 有機酸類イ:クエン酸、市販品 粘性土:火山灰質粘性土(東京都有楽町の工事現場で採
取)、湿潤密度1.41g/cm2
【0028】(測定方法) 粘度:得られたスライムを温度20℃、湿度80%、回
転数20rpm の条件下でB型粘度計により測定した。 圧縮強度:得られたスライムを4cm×4cm×16cmの型
枠に流し込み、硬化後脱型して供試体を得た。供試体を
温度20℃で水中養生を行い、所定材齢における圧縮強
度を測定した。
【0029】
【表1】
【0030】実施例2 表2に示すリン酸塩100重量部と表2に示す量の有機
酸類とを混合して本セメント混和材としたこと以外は、
実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。 (使用材料) リン酸塩:トリポリリン酸ナトリウム、市販品 リン酸塩:リン酸一ナトリウム、市販品
【0031】
【表2】
【0032】実施例3 アルカリ金属炭酸塩a100重量部、リン酸塩50重
量部、及びアルカリ金属炭酸塩とリン酸塩の合計100
重量部に対して表3に示す量の有機酸類アを混合して本
セメント混和材としたこと以外は、実施例1と同様に行
った。結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】実施例4 アルカリ金属炭酸塩a100重量部、表4に示す量のリ
ン酸塩、及びアルカリ金属炭酸塩とリン酸塩の合計1
00重量部に対して有機酸類ア20重量部を混合して本
セメント混和材としたこと以外は、実施例1と同様に行
った。結果を表4に示す。
【0035】
【表4】
【0036】比較例1 有機酸類アからなる本セメント混和材をセメント100
重量部に対して10重量部混合して本セメント組成物と
したこと以外は、実施例1と同様に行った。粘度は35
000mps であり、その圧縮強度を測定したところ、1
日で0N/mm2 、28日で2.5N/mm2 であった。
【0037】比較例2 地盤安定化用セメント混和材として市販のナフタレンス
ルホン酸塩系ホルマリン縮合物を、セメント100重量
部に対して10重量部使用したこと以外は、実施例1と
同様に行った。その結果、スライムの粘性低下がみられ
なかった。その圧縮強度を測定したところ、1日で0.
2N/mm2 、28日で3.2N/mm2 であった。
【0038】実施例5 アルカリ金属炭酸塩a100重量部、有機酸類ア50重
量部、及び表5に示す量の硫酸塩類を混合して本セメン
ト混和材としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
結果を表5に示す。 (使用材料) 硫酸塩α:無水セッコウ、市販品 硫酸塩β:亜硫酸ナトリウム、市販品
【0039】
【表5】
【0040】実施例6 リン酸塩100重量部、有機酸類ア20重量部、及び
表6に示す量の硫酸塩類を混合して本セメント混和材と
したこと以外は、実施例1と同様に行った。結果を表6
に示す。
【0041】
【表6】
【0042】実施例7 アルカリ金属炭酸塩a100重量部、リン酸塩50重
量部、及びアルカリ金属炭酸塩とリン酸塩の合計100
重量部に対して有機酸類ア20重量部と表7に示す量の
硫酸塩類を混合して本セメント混和材としたこと以外
は、実施例1と同様に行った。結果を表7に示す。
【0043】
【表7】
【0044】実施例8 アルカリ金属炭酸塩a100重量部、有機酸類ア50重
量部、及び硫酸塩類α800重量部を混合した本セメン
ト混和材を、セメント100重量部に対して表8に示す
量を混合したこと以外は、実施例1と同様に行った。結
果を表8に示す。
【0045】
【表8】
【0046】実施例9 アルカリ金属炭酸塩a100重量部、有機酸類ア50重
量部、及び硫酸塩類α800重量部を混合して本セメン
ト混和材とし、水を本セメント組成物100重量部に対
して表9に示す量を混合したこと以外は、実施例1と同
様に行った。結果を表9に示す。
【0047】
【表9】
【0048】実施例10 アルカリ金属炭酸塩a100重量部、リン酸塩50重
量部、及びアルカリ金属炭酸塩とリン酸塩の合計100
重量部に対して有機酸類ア20重量部を混合した本セメ
ント混和材を、セメント100重量部に対して表10に
示す量を混合したこと以外は、実施例1と同様に行っ
た。結果を表10に示す。
【0049】
【表10】
【0050】実施例11 アルカリ金属炭酸塩a100重量部、リン酸塩50重
量部、及びアルカリ金属炭酸塩とリン酸塩の合計100
重量部に対して有機酸類ア20重量部を混合して本セメ
ント混和材とし、水を本セメント組成物100重量部に
対して表11に示す量を混合したこと以外は、実施例1
と同様に行った。結果を表11に示す。
【0051】
【表11】
【0052】実施例12 実施例5の実験No.5−5の組成により調製したセメ
ントミルクを、深さ20m、注入圧力200kg/cm2の条
件下で、火山灰質粘性土の地中へ高圧噴射して注入し
た。その結果、スライムの上昇が極めて良く、順調に施
工できた。施工1日後に施工箇所を掘削したところ、約
2mの硬化体が形成されており、その圧縮強度を測定し
たところ、1日で0.7N/mm2 、28日で4.4N/mm2
であった。
【0053】実施例13 実施例6の実験No.6−5の組成により調製したセメ
ントミルクを使用したこと以外は、実施例12と同様に
行った。その結果、スライムの上昇が極めて良く、順調
に施工できた。施工1日後に施工箇所を掘削したとこ
ろ、約2mの硬化体が形成されており、その圧縮強度を
測定したところ、1日で0.4N/mm2 、28日で3.1
N/mm2 であった。
【0054】実施例14 実施例7の実験No.7−5の組成により調製したセメ
ントミルクをを使用したこと以外は、実施例12と同様
に行った。その結果、スライムの上昇が極めて良く、順
調に施工できた。施工1日後に施工箇所を掘削したとこ
ろ、約2mの硬化体が形成されており、その圧縮強度を
測定したところ、1日で0.8N/mm2 、28日で4.5
N/mm2 であった。
【0055】比較例3 実施例1の実験No.1−1の組成により調製したセメ
ントミルクを使用したこと以外は、実施例12と同様に
行った。その結果、スライムの粘性が大きく、地中から
スライムを排出することが困難であり、順調に施工でき
なかった。
【0056】
【発明の効果】本セメント混和材を使用することによ
り、スライムの粘性を低下でき、土を容易に地上へ排出
できるので、地盤の盛り上がり等の変状がない。又、強
度発現性も良好なので、強固に地盤改良できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 28/02 C04B 28/02 C09K 17/48 C09K 17/48 P E02D 3/12 101 E02D 3/12 101 // C09K 103:00 (72)発明者 吉田 宏 東京都港区元赤坂一丁目6番4号 ケミカ ルグラウト株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)アルカリ金属炭酸塩及び/又はリ
    ン酸塩、並びに、(2)有機酸類を含有してなることを
    特徴とする地盤安定化用セメント混和材。
  2. 【請求項2】 (3)硫酸塩類を含有してなることを特
    徴とする請求項1記載の地盤安定化用セメント混和材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の地盤安定化用セメ
    ント混和材とセメントを含有してなることを特徴とする
    地盤安定化用セメント組成物。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の地盤安定化用セメント組
    成物と水を含有してなるセメントミルクを地盤中に高圧
    注入し、土と混合して硬化させることを特徴とする地盤
    安定化工法。
JP1640197A 1997-01-30 1997-01-30 地盤安定化用セメント混和材及びそれを用いた地盤安定化工法 Pending JPH10212482A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002332483A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Denki Kagaku Kogyo Kk 地盤安定化用セメント混和材及び地盤安定化用セメント混和材水溶液
JP2009286655A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Takemoto Oil & Fat Co Ltd 粉状の地盤改良用プレミックスセメント組成物
JP5946000B1 (ja) * 2015-11-05 2016-07-05 有限会社シモダ技術研究所 セメントミルクを含有するグラウトの製造方法及びグラウト注入工法

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