JPH10212242A - 新規血小板増多剤 - Google Patents

新規血小板増多剤

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JPH10212242A
JPH10212242A JP9325847A JP32584797A JPH10212242A JP H10212242 A JPH10212242 A JP H10212242A JP 9325847 A JP9325847 A JP 9325847A JP 32584797 A JP32584797 A JP 32584797A JP H10212242 A JPH10212242 A JP H10212242A
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JP
Japan
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receptor
platelet
increasing
cells
interleukin
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JP9325847A
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English (en)
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Tatsutoshi Nakahata
龍俊 中畑
Kiyoshi Yasukawa
清 保川
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Tosoh Corp
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Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真に血小板増多効果を発揮し得る血小板増多剤
及び血小板増多方法の提供。 【解決手段】インターロイキン−6レセプターを主成分
として含む血小板増多剤又はインターロイキン−6レセ
プターを主成分として含む血小板増多剤を投与する血小
板増多方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともインタ
ーロイキン−6レセプターを主成分として含む新規な血
小板増多剤と、かかる血小板増多剤を投与することから
なる血小板増多方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インターロイキン−6(以下、IL−6
と略する)は、血小板の増多作用を有するリンホカイン
である。例えば大腸菌で製造したリコンビナントヒトI
L−6を5μgずつ5日間、マウスに継続して投与する
ことにより、血小板が50〜60%増多するとの報告が
ある(Ishibashiら、Blood、74巻、1
241−1244頁、1989年)。また、同様のリコ
ンビナントヒトIL−6を1日当たり5〜80μg/k
gずつ14日間、サルに継続して投与することにより、
血小板が2〜3倍に増多するとの報告もある(Asan
oら、Blood、75巻、1602−1605頁、1
990年)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような報告等に
基づき、リコンビナントヒトIL−6を投与することに
よる血小板増多法やIL−6からなる血小板増多剤の開
発が期待されてきたが、現時点では新しい薬剤として開
発されるに至っていない。IL−6は、標的細胞表面上
又は可溶性のIL−6レセプタ−(以下、sIL−6レ
セプターと略する)と結合し、更に標的細胞表面上のg
p130蛋白質(以下、gp130と略する)を刺激す
ることでその生理活性を発揮する。従って、リコンビナ
ントヒトIL−6を投与することにより血小板を増多さ
せるためには、最終的に血小板の生成につながる細胞
種、すなわち多能性幹細胞や巨核球等の細胞表面上に一
定数のIL−6レセプタ−が存在するか、又は、血液や
体液或いは幹細胞等の培養液中にsIL−6レセプタ−
を一定濃度で存在させ、該細胞種表面上に存在するgp
130を刺激することが必要であると考えられる。
【0004】例えばヒトにおいて、多能性幹細胞や巨核
球等の細胞表面上に一定数のIL−6レセプタ−が存在
せず、更に血液や体液中にsIL−6レセプタ−が一定
濃度存在しないとすれば、ヒトIL−6の投与によりマ
ウスやサルにIL−6レセプターを投与したのと同様の
血小板増多効果が表れるとは限らない。
【0005】従って本発明は、IL−6レセプタ−を投
与してgp130を刺激することにより血小板を増多す
る血小板増多剤や血小板増多方法を提供しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ヒト巨核
球の形成におけるIL−6レセプタ−の効果について鋭
意検討した結果、CD34陽性IL−6レセプタ−陽性
細胞は巨核球形成能をもたず、CD34陽性IL−6レ
セプタ−陰性細胞のみが巨核球形成能を有することを見
いだした。そして本発明者らは、IL−6レセプタ−が
特にIL−6存在下でトロンボポイエチン(以下、TP
Oと略する)、インターロイキン−3(以下、IL−3
と略する)、幹細胞因子(以下、SCFと略する)によ
る巨核球の形成能を増強することを見いだした。本発明
は、これらの新たに見い出されたIL−6レセプタ−が
有する巨核球形成の増強メカニズム、即ち血小板形成能
を有する幹細胞がIL−6レセプタ−を発現していない
という事実に基づきなされたものであり、IL−6レセ
プターを主成分として含む血小板増多剤又はIL−6レ
セプターを主成分として含む血小板増多剤を投与する血
小板増多方法である。以下本発明を詳細に説明する。
【0007】IL−6レセプタ−は、膜貫通領域や細胞
内領域を有し、本来膜に存在する分子量約8万の糖蛋白
質であり、IL−6と結合するとさらに細胞膜上のgp
130と結合して細胞内にシグナルを伝える。IL−6
との結合及びgp130との結合にはその細胞外領域の
みが必要であり、膜貫通領域や細胞内領域を欠失したs
IL−6レセプタ−でも、膜型(全長型)のIL−6レ
セプターと同様にIL−6と結合した後、更にgp13
0と結合してシグナルを伝達することができる(アメリ
カ特許第5171840号公報等参照)。
【0008】本発明において使用されるIL−6レセプ
タ−としては、前記可溶性のもの(sIL−6レセプタ
−)でも全長型のものでも良いが、より具体的に例えば
チャイニ−ズハムスタ−卵巣細胞(CHO細胞)で発現
された細胞外領域の344アミノ酸(N末端側1〜34
4アミノ酸残基)から構成されるリコンビナントsIL
−6レセプタ−(Yasukawaら、J.Bioch
em.、108巻、673−676頁、1990年参
照)や、ピキア酵母で発現された細胞外領域(N末端側
114〜355アミノ酸残基)を含むリコンビナントI
L−6レセプタ−(特開平9−163986号公報参
照)を例示することができる。
【0009】IL−6は、分子量約3万の糖蛋白質で、
IL−6レセプタ−と結合するとさらに細胞膜上のgp
130と結合して細胞内にシグナルを伝える。従って本
発明においては、IL−6レセプターに加えてIL−6
を成分として含む血小板増多剤が好ましい。また本発明
の血小板増多方法についても、IL−6レセプターに加
えてIL−6を成分として含む血小板増多剤を投与する
ことが好ましい。IL−6レセプタ−とIL−6の両者
を含む血小板増多剤においては、IL−6のIL−6レ
セプタ−に対する重量比を10を超えない範囲、特に
0.1〜10の範囲とすることが好ましい。
【0010】本発明では、IL−6レセプタ−或いはI
L−6レセプタ−とIL−6に、更にTPO、IL−3
又はSCFから選ばれる一種以上を成分として含む血小
板増多剤が特に好ましい。また本発明では、IL−6レ
セプタ−或いはIL−6レセプタ−とIL−6に、更に
TPO、IL−3又はSCFから選ばれる一種以上を成
分として含む血小板増多剤を投与することが特に好まし
い。TPO等を含む特に好ましい血小板増多剤において
は、TPO、IL−3又はSCFのIL−6レセプタ−
に対する重量比を10を超えない範囲、特に0.1〜1
0の範囲とすることが好ましい。
【0011】以上の通り本発明においては、IL−6レ
セプタ−に加えてIL−6を成分として含む血小板増多
剤や、IL−6レセプタ−或いはIL−6レセプタ−と
IL−6に、更にTPO、IL−3又はSCFから選ば
れる一種以上を成分として含む血小板増多剤が好ましい
が、生体内への投与により幹細胞を巨核球に分化させ、
最終的に生体内での巨核球の血小板への分化による血小
板の増多を引き起こすための血小板増多剤や血小板増多
方法においては、IL−6レセプタ−のみからなる血小
板増多剤を骨髄等の幹細胞が存在する部分に投与するの
みで血小板増多を引き起こすことが可能と考えられる。
骨髄等のIL−6やSCFが既に存在していると考えら
れる部位では、巨核球形成能を有するがIL−6レセプ
タ−を発現していない幹細胞に対してIL−6レセプタ
−を投与するのみでこれらが共存した状態、即ち本発明
の特に好ましい血小板増多剤を投与したのと同様の状態
にできるからである。これに対して例えば生体から抽出
した幹細胞を生体外で血小板に分化させるための血小板
増多剤や血小板増多方法では、IL−6や、IL−6及
びTPO等を含む血小板増多剤が効果的である。
【0012】本発明において好適に使用されるIL−6
としては、例えば、大腸菌で発現された184アミノ酸
から構成されるリコンビナントIL−6(Tonouc
hiら、J.Biochem.、104巻、30から3
3頁、1988年及びYasukawaら、Bioch
em.Lett.、12巻、419〜424頁、199
0年等参照)を例示することができる。
【0013】本発明の血小板増多剤は、好ましくは非経
口投与、例えば静脈内投与、筋肉内投与、経皮投与等に
より投与することが好ましい。投与量は、血小板の不足
症状を示す疾患の種類、患者の状態等により適宜選択さ
れるが、一般に1〜500μg/kg/日の範囲であ
り、血小板数の増多の様子を観察しつつ継続的に投与等
すれば良い。本発明の血小板増多剤は常用の賦形剤、例
えば生理食塩水、ブドウ糖液、マンソト−ル、メチルセ
ルロ−ス、ゼラチン、ヒト血清アルブミン等の賦活剤と
混合して製剤化することができる。製剤中のIL−6レ
セプタ−量は、重量比にして0.01%程度以上である
ことが例示できるが、上限は特に制限されない。また本
発明の血小板増多剤は凍結乾燥品とすることも可能であ
り、凍結乾燥した場合には使用直前に生理食塩水、ブド
ウ糖液、リンゲル液等の等張液により再溶解すれば良
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明をさらに詳細に説明す
るために実施例を示すが、本発明はこれら実施例に限定
されるものではない。
【0015】実施例1.巨核球の形成に対するIL−6
レセプタ−の効果(その1) 骨髄細胞は、インフォ−ムドコンセントの得られた正常
成人ボランティアより腸骨穿刺により採取した。採取し
た骨髄細胞あるいは臍帯血からシリカを用いて貧食細胞
を除去した後、フィコ−ルを用いた密度勾配法により単
核細胞を集めた。これを、抗CD34抗体が結合した磁
性ビ−ズ(商品名ダイナビ−ズ M−450 CD3
4、ダイナル社製)に細胞数とビ−ズ数が1:1になる
ように加え、4℃で30分間処理した。CD34陽性細
胞が結合したビ−ズを磁石(Magnetic Par
ticle Concetrator、ダイナル社製)
で集め、CD34陽性細胞をビ−ズから分離(DETA
CHaBead CD34、ダイナル社製)し、以下の
実験に用いた。なお、セルソ−タ−を用いた解析によれ
ば、得られた画分のCD34陽性細胞の純度は85〜9
5%であった。
【0016】上記方法で得られた臍帯血由来CD34陽
性細胞2000個を含むα−培地(2%牛血清アルブミ
ン、10μg/ mlインスリン、200μg/ mlトラ
ンスフェリン、1×10-5M 2−メルカプトエタノ−
ル、40μg/ml低密度リポプロテイン(シグマ社
製)、100ng/ml IL−6、100ng/ml
SCF、そして0から200ng/mlのsIL−6
レセプター(Yasukawaら、J.Bioche
m.、108巻、673−676頁、1990年を参照
して調製))1mlを24穴プレ−トの各ウエルにまい
て、37℃、5%CO2 、5%O2 、90%N2 の条件
で培養した。1週間後、培養液の半分を除き、細胞を集
め、このうちの巨核球の数を抗IIbIIIa抗体を用
いる常法(Okumuraら、Blood、80巻、6
42−647頁、1992年参照)により計数した。結
果を図1に示す。
【0017】図1から明らかなように、加えたsIL−
6レセプターの濃度に依存して巨核球の数が増多した。
このことから、IL−6レセプターは、IL−6及びS
CF存在下で幹細胞の巨核球への分化を誘導する効果を
もつことを示す。
【0018】上記方法で得られた骨髄由来CD34陽性
細胞について同様の操作を行った。その結果、上記同
様、IL−6レセプターはIL−6及びSCF存在下で
骨髄由来幹細胞の巨核球への分化を誘導する効果をもつ
ことが示された。
【0019】実施例2.巨核球の形成に対するIL−6
レセプタ−の効果(その2) 実施例1に記載した方法で得られたCD34陽性細胞2
000個を含むα−培地(2%牛血清アルブミン、10
μg/mlインスリン、200μg/mlトランスフェ
リン、1×10-5M 2−メルカプトエタノ−ル、40
μg/ml低密度リポプロテイン(シグマ社製)、そし
て以下の濃度の各種ファクタ−の組み合わせ:IL−3
は200U/ml、SCFは100ng/ml、IL−
6は100ng/ml、sIL−6レセプターは200
ng/ml、TPOは4U/ml)1mlを24穴プレ
−トの各ウエルにまき、37℃、5%CO2 、5%
2 、90%N2 の条件で培養した。1週間後、培養液
の半分を除き、細胞を集め、抗IIbIIIa抗体を用
いる常法により、培養1週間後の巨核球の数を求めた。
一方、培養液の半分を除いた残りの培養液には同組成の
培養液を新たに加え、更に1週間培養し、同一方法によ
り培養2週間後の巨核球の数を求めた。結果を表1に示
す。
【0020】
【表1】
【0021】表1から明らかなように、sIL−6レセ
プター(表1ではsIL−6Rと記載)は、IL−6と
SCF存在下、IL−3とIL−6存在下、TPOとI
L−6存在下のそれぞれにおいて、巨核球の形成を誘導
することが示された。
【0022】なお表1は3回の操作により得られた結果
の平均±SD値を示し、表中の%は各培地において発生
した全細胞中の巨核球の割合を示す。また表中、*を付
した培地は、sIL−6レセプタ−を含まない培地での
結果と統計的に有意な差(P<0.005−0.000
1)を示すものである。
【0023】実施例3.巨核球の形成に対するIL−6
レセプタ−の効果(その3) メチルセルロ−ス法を用いた培養は、文献(Nishi
ら、Blood、76巻、1330頁、1990年、T
anakaら、Blood、80巻、1743頁、19
92年及びKoikeら、J.Exp.Med.、16
8巻、879頁、1988年)に基づいて行った。
【0024】実施例1で分画したCD34陽性細胞50
0個を含むα−培地(0.9%メチルセルロ−ス、2%
牛血清アルブミン、300μg/mlトランスフェリ
ン、160μg/mlレシチン(シグマ社製)、96μ
g/mlコレステロ−ル(ナカライ社製)、10μg/
mlインスリン、5×10-5M 2−メルカプトエタノ
−ル、さらに実施例2において記載した濃度の各種ファ
クターを含む)1mlを、直径35mmのペトリ皿にま
き、37℃、5%CO2 、5%O2 、90%N2の条件
で培養した。培養開始1週間後及び2週間後に、顕微鏡
による観察法により、CFU−Mk(4以上50未満の
巨核球を含むコロニ−)数、BFR−Mk(50個以上
の巨核球を含むコロニ−)数、MK−mix(巨核球だ
けでなく、顆粒球やマクロファ−ジ等、他の種類の血球
を含むコロニー)数を計数した。結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】表2から明らかなように、sIL−6レセ
プター(表2ではsIL−6Rと記載)は、IL−6と
SCF存在下、IL−3とIL−6存在下、TPOとI
L−6存在下、SCF、TPO及びIL−6存在下のそ
れぞれにおいて、巨核球の形成を誘導することが示され
た。なお表2は3回の操作により得られた結果の平均±
SD値を示しす。また*を付した結果は、sIL−6レ
セプタ−を含まない場合の結果と統計的に有意な差(P
<0.005−0.0001)を示すものである。
【0027】実施例4.巨核球の形成に対するIL−6
レセプタ−の効果(その4) 巨核球への分化能を有するCD34陽性細胞の、IL−
6レセプタ−の発現の有無を調べた。セルソ−タ−で分
画した2000個のCD34陽性IL−6レセプタ−陽
性細胞、あるいは同数のCD34陽性IL−6レセプタ
−陰性細胞を含むα−培地(2%牛血清アルブミン、1
0μg/mlインスリン、200μg/mlトランスフ
ェリン、1×10-5M 2−メルカプトエタノ−ル、4
0μg/ml低密度リポプロテイン(シグマ社製)、1
00ng/ml IL−6、100ng/ml SC
F、4U/ml TPOそして200ng/ml sI
L−6レセプター)1mlを24穴プレ−トの各ウエル
にまき、37℃、5%CO2、5%O2 、90%N2
条件で培養した。1週間後、培養液の半分を除き、細胞
を集め、このうちの巨核球の数を抗IIbIIIa抗体
を用いる常法により計数した。結果を図2に示す。
【0028】図2から明らかなように、CD34陽性I
L−6レセプタ−陰性細胞は、sIL−6レセプター
(図2ではsIL−6Rと記載)、IL−6及びSCF
の存在下で、またはIL−6及びTPO存在下で巨核球
への分化数が増多した。一方、CD34陽性IL−6レ
セプタ−陽性細胞は、同条件下で巨核球の数が増えなか
った。このことは、巨核球への分化能を有するのは、I
L−6レセプタ−陰性細胞であり、血小板の増多にはI
L−6レセプターが不可欠であることを示すものであ
る。
【0029】
【発明の効果】血小板の増多にIL−6レセプターが不
可欠であるとの知見に基づきなされた本発明の血小板増
多剤及び血小板増多方法によれば、血小板の減少を伴う
疾患や、疾患の治療過程で血小板の減少が生じた患者に
対し、新規な治療方法及び治療薬を提供することが可能
になる。従って本発明の血小板増多剤等と従来の治療法
を併用することにより、癌に対する化学療法や放射線療
法の治療成績の向上が期待できる。
【0030】また本発明は、さらには人工的に血液を製
造する方法の開発等にも大きな意義を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に示す方法でCD34陽性細胞を培養
したときに形成された巨核球の数(縦軸)とIL−6レ
セプター濃度(横軸)の関係を示す図である。
【図2】実施例4に示す方法で、CD34陽性IL−6
レセプター陽性細胞あるいはCD34陽性IL−6レセ
プター陰性細胞を培養したときに形成された巨核球の数
を示す図である。図中黒いバーはCD34陽性IL−6
レセプター陰性細胞についての結果を、斜線のバーはC
D34陽性IL−6レセプター陽性細胞についての結果
をそれぞれ示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インターロイキン−6レセプターを主成分
    として含む血小板増多剤。
  2. 【請求項2】更にインターロイキン−6を成分として含
    む請求項1項の血小板増多剤。
  3. 【請求項3】更にトロンボポイエチン、インターロイキ
    ン−3又は幹細胞因子から選ばれる一種以上を成分とし
    て含む請求項1項又は2項の血小板増多剤。
  4. 【請求項4】インターロイキン−6レセプターを主成分
    として含む血小板増多剤を投与する、血小板増多方法。
  5. 【請求項5】血小板増多剤が更にインターロイキン−6
    を成分として含むものである請求項4項の血小板増多方
    法。
  6. 【請求項6】血小板増多剤が更にトロンボポイエチン、
    インターロイキン−3又は幹細胞因子から選ばれる一種
    以上を成分として含むものである請求項4項又は5項の
    血小板増多方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000327585A (ja) * 1999-05-24 2000-11-28 Tosoh Corp 新規白血球増多剤
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