JPH10212214A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

毛髪化粧料組成物

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JPH10212214A
JPH10212214A JP1883097A JP1883097A JPH10212214A JP H10212214 A JPH10212214 A JP H10212214A JP 1883097 A JP1883097 A JP 1883097A JP 1883097 A JP1883097 A JP 1883097A JP H10212214 A JPH10212214 A JP H10212214A
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hair
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修 広田
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Atsushi Nakashimada
篤 中島田
Kenichi Kasuga
健一 春日
Hiroko Ono
裕子 小野
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)ベタイン型界面活性剤、(B)次
の化合物(B−1)及び化合物(B−2)を重量比で
(B−1):(B−2)=100:0〜30:70含有
するグリセライド類、 【化1】 〔式中、X1 、X2 、X3 及びX4 は、X1 及びX2
一方又はX3 及びX4 の一方がOHを示し、他方が−Y
2−R2 (ここでY2 はO又は−O−C(=O)−を示
し、R2 はC8〜22の炭化水素基を示す)を示し、Y
1 はO又は−O−C(=O)−を示し、R1 はC8〜2
2の炭化水素基を示す〕、及び(C)シリコーン誘導体
を含有し、30℃における粘度が2000cp以上であ
り、半透明から白色の乳化物外観を呈し、希釈時のエマ
ルションの平均粒子径が0.5〜200μmである毛髪
化粧料組成物。 【効果】 この組成物は、コンディショニング効果が良
好で、かつ乳化安定性が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪化粧料組成物に
関し、更に詳細にはコンディショニング効果に優れた毛
髪化粧料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアトリ
ートメント等の毛髪化粧料には、洗浄時及び洗浄後の毛
髪にうるおいを与え、すべりをよくし、かつ毛髪を保護
する目的で、種々のコンディショニング成分、例えばシ
リコーン誘導体やトリグリセライド等の油性成分が配合
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの毛髪化粧料
は、通常乳化組成物の形態であり、上記油性成分は分散
相に存在するのが一般的であるが、特にシリコーン誘導
体を分散相に含む乳化系は不安定であり、シリコーン誘
導体の分散性が低下する結果、十分なコンディショニン
グ効果が得られないという問題があった。
【0004】従って、本発明の目的は、優れたコンディ
ショニング効果を有し、かつ乳化系の安定な毛髪化粧料
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上記目的を達成すべく極めてシリコーン誘導体を安定に
分散できる系について検討してきたところ、特定のベタ
イン型界面活性剤とモノグリセライド類又はモノグリセ
ライド類及びジグリセライド類の一定比率の混合物とシ
リコーン誘導体とを組み合せて、粘度及びエマルション
の粒子径を一定の範囲とすることにより、コンディショ
ニング効果に優れ、かつ乳化系の安定な毛髪化粧料組成
物が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明は、次の成分(A)、
(B)及び(C);
【0007】
【化3】
【0008】〔式中、R1 は炭素数7〜19の炭化水素
基を示し、R2 は炭素数8〜20の炭化水素基を示し、
p及びqは1〜4の整数を示す〕で表わされるベタイン
型界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上、(B)次
の化合物(B−1)及び化合物(B−2)を重量比で
(B−1):(B−2)=100:0〜30:70含有
するグリセライド類、
【0009】
【化4】
【0010】〔式中、X1 、X2 、X3 及びX4 は、X
1 及びX2 の一方又はX3 及びX4 の一方が水酸基を示
し、他方が−Y2−R4 (ここでY2 は酸素原子又は−
O−C(=O)−を示し、R4 は炭素数8〜22の炭化
水素基を示す)を示し、Y1 は酸素原子又は−O−C
(=O)−を示し、R3 は炭素数8〜22の炭化水素基
を示す〕 (C)シリコーン誘導体を含有し、30℃における粘度
が2000cp以上であり、半透明から白色の乳化物外観
を呈し、希釈時のエマルションの平均粒子径が0.5〜
200μmであることを特徴とする毛髪化粧料組成物を
提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる(A)ベタイ
ン型界面活性剤は、前記一般式(A−1)及び(A−
2)で表わされるものであるが、該式中、R1 で示され
る炭素数7〜19の炭化水素基としては、炭素数7〜1
9の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基が好ま
しい。また、R2 で示される炭素数8〜20の炭化水素
基としては、炭素数8〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル又はアルケニル基が好ましい。またpは2又は3がよ
り好ましく、qは1がより好ましい。
【0012】上記成分(A)のうち、ラウリン酸アミド
プロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸ア
ミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジ
メチルアミノ酢酸ベタイン等が特に好ましい。これらの
ベタイン型界面活性剤は、場合によっては、脱塩して使
用される。
【0013】これらの成分(A)ベタイン型界面活性剤
は、それぞれ単独で又は2種以上を組み合せて配合して
もよい。これら成分(A)の本発明組成物への配合量
は、乳化安定性、シリコーン誘導体の分散性、コンディ
ショニング効果の観点から1〜30重量%(以下、単に
%で示す)、特に2〜20%が好ましい。また、本発明
組成物をヘアシャンプーとして用いる場合には、成分
(A)を1〜20%、特に2〜15%配合するのが特に
好ましい。一方、本発明組成物をヘアリンス、ヘアトリ
ートメント等のアフターシャンプー用ヘアケア剤として
用いる場合には、成分(A)を3〜30%、特に4〜2
0%配合するのが特に好ましい。
【0014】成分(B)のグリセライド類は、前記式
(B−1)で表わされるモノグリセライド若しくはモノ
グリセリルエーテル;又は式(B−1)で表わされるモ
ノグリセライド若しくはモノグリセリルエーテルと式
(B−2)で表わされるジグリセライド若しくはジグリ
セリルエーテルとの混合物であって化合物(B−1)を
30%以上含む混合物である。この混合物における化合
物(B−1)の含量が30%未満の場合には、組成物の
粘度が低下し、またコンディショニング効果が十分でな
い。なお、化合物(B−1)はモノグリセライド又はモ
ノグリセリルエーテルであり、化合物(B−2)はジグ
リセライド又はジグリセリルエーテルを示す。
【0015】前記式(B−1)及び(B−2)中、Y1
及びY2 としては、−O−C(=O)−がより好まし
い。また、R3 及びR4 で示される炭素数8〜22の炭
化水素基とては、炭素数8〜22のアルキル又はアルケ
ニル基が好ましい。また、これらのR3 及びR4 は、一
種の脂肪酸由来の炭化水素基でなく、2種以上の脂肪酸
由来の炭化水素基の組み合せであるのがより好ましい。
例えばR3 及びR4 が炭素数8〜14のアルキル又はア
ルケニル基であるグリセライド類(B)とR3 及びR4
が炭素数16〜22のアルキル又はアルケニル基である
グリセライド類(B)との混合物を用いるのが特に好ま
しい。
【0016】成分(B)は、コンディショニング効果の
点から全組成中に0.5〜20%配合するのが好まし
く、特に1〜15%、更に3〜10%配合するのが好ま
しい。
【0017】本発明組成物に用いられるシリコーン誘導
体(C)は、洗浄時及び洗浄後の毛髪のすべり性をより
向上させる目的、すなわちコンディショニング成分とし
て配合される。かかるシリコーン誘導体としては、ジメ
チルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、
脂肪酸変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シ
リコーン、アルキル変性シリコーン、アルコール変性シ
リコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ
変性シリコーンなどが挙げられる。
【0018】これらのシリコーン誘導体(C)のうち、
20℃における粘度が1〜1×10 8cs、特に10〜5
×107csのものが好ましい。
【0019】シリコーン誘導体(C)は、1種又は2種
以上を組合わせて用いることができ、全組成中に0.1
〜15%、特に0.5〜10%配合するのが好ましい。
【0020】本発明組成物には、アニオン界面活性剤
(D)を配合することができ、成分(D)の配合は本発
明組成物をヘアシャンプーとして用いる場合に特に重要
である。かかるアニオン界面活性剤としては、通常毛髪
洗浄剤に洗浄成分として配合されるものであれば特に制
限されず、例えば以下の(i)〜(xi)に示すものが挙
げられる。 (i)アルキルベンゼンスルホン酸塩、好ましくは平均
炭素数10〜16のアルキル基を有する直鎖又は分岐鎖
のアルキルベンゼンスルホン酸塩。 (ii)アルキルエーテル硫酸塩又はアルケニルエーテル
硫酸塩、好ましくは平均炭素数10〜20の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有し、1分子内に
平均0.5〜8モルのエチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド、ブチレンオキサイド、エチレンオキサイド
とプロピレンオキサイドが0.1/9.9〜9.9/
0.1の比で、あるいはエチレンオキサイドとブチレン
オキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付
加したアルキルエーテル硫酸塩又はアルケニルエーテル
硫酸塩。
【0021】(iii)アルキル硫酸塩又はアルケニル硫
酸塩、好ましくは平均炭素数10〜20のアルキル基又
はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸
塩。 (iv)オレフィンスルホン酸塩、好ましくは平均10〜
20の炭素原子を1分子中に有するオレフィンスルホン
酸塩。 (v)アルカンスルホン酸塩、好ましくは平均10〜2
0の炭素原子を1分子中に有するアルカンスルホン酸
塩。 (vi)高級脂肪酸塩、好ましくは平均10〜24の炭素
原子を1分子中に有する飽和又は不飽和脂肪酸塩。
【0022】(vii)アミドエーテルカルボン酸型界面
活性剤、好ましくは次の式で表わされるアミドエーテル
カルボン酸型界面活性剤
【0023】
【化5】
【0024】〔式中、R5 は直鎖又は分岐鎖の炭素数8
〜22のアルキル基又はアルケニル基、アルキル(C8
〜C22)フェニル、R6CONH-CH2-CH2-(式中、R6 は炭
素数11〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアル
ケニル基である)基を表わし、nは2〜24の数、rは
0〜6の数を示し、Aは水素原子、ナトリウム、カリウ
ム、リチウム、マグネシウム、モノエタノールアミン、
アンモニウム又はトリエタノールアミンの残基を表わ
す〕
【0025】(viii)α−スルホ脂肪酸塩又はエステ
ル、好ましくは平均10〜20の炭素原子から成るアル
キル基又はアルケニル基を有するα−スルホ脂肪酸塩又
はエステル。 (ix)N−アシルアミノ酸型界面活性剤、好ましくは炭
素数8〜24のアシル基、及び遊離カルボン酸残基を有
するN−アシルアミノ酸型界面活性剤。 (x)リン酸エステル型界面活性剤、好ましくは炭素数
8〜24のアルキル基又はアルケニル基を有するリン酸
モノ又はジエステル型界面活性剤。 (xi)スルホコハク酸エステル界面活性剤、好ましくは
炭素数8〜22の高級アルコール若しくはそのエトキシ
レートなどのスルホコハク酸エステル又は高級脂肪酸ア
ミド由来のスルホコハク酸エステル。
【0026】これらのアニオン界面活性剤のアニオン性
残基の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のア
ルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアル
カリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又
は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールア
ミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミ
ンなど)を挙げることができる。
【0027】これらのアニオン界面活性剤(D)のう
ち、特に(ii)アルキルエーテル硫酸塩又はアルケニル
エーテル硫酸塩、(iii)アルキル硫酸塩、(vi)飽和
又は不飽和脂肪酸塩、(ix)アシル化アミノ酸、(x)
リン酸モノエステル型界面活性剤、(xi)スルホコハク
酸エステルが好ましく、更に(ii)アルキルエーテル硫
酸塩又はアルケニルエーテル硫酸塩が好ましい。
【0028】成分(D)のアニオン界面活性剤は、1種
又は2種以上を組み合せて用いることができ、ヘアシャ
ンプーとする場合の洗浄力及び起泡性の点から全組成中
に1〜40%配合するのが好ましく、特に2〜30%、
更に3〜20%配合するのが好ましい。
【0029】また、本発明の毛髪化粧料組成物には、更
に毛髪のすべり性及び感触を向上させる目的で水溶性ポ
リマー(E)を配合することができ、該水溶性ポリマー
としては、天然、半合成及び合成のいずれのポリマーを
用いても良く、またカチオン、アニオン、非イオン等の
いずれのポリマーを用いても良い。
【0030】天然の水溶性ポリマーとしては、例えばア
ラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガ
ム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチ
ン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、グリチル
リチン酸等の植物系ポリマー、キサンタンガム、デキス
トラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系ポリ
マー、更にはケラチン物質分解誘導体等のタンパク質加
水分解物系ポリマーが挙げられる。
【0031】半合成の水溶性ポリマーとしては、例えば
カチオン性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチ
ルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系ポリマ
ー、カチオン化セルロース誘導体、メチルセルロース、
ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CM
C)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系
ポリマー、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレ
ングリコールエステル等のアルギン酸系ポリマー、カチ
オン化グアーガム誘導体等が挙げられる。
【0032】合成の水溶性ポリマーとしては、例えばジ
アリル4級アンモニウム塩のホモポリマー;ジアリル4
級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物;4級化ポ
リビニルピロリドン誘導体;ポリビニルピロリドン;ビ
ニルピロリドンと酢酸ビニル、アルキルアミノアクリレ
ート等の共重合体;メチルビニルエーテルと無水マレイ
ン酸との共重合体の低級アルキルハーフエステル;酢酸
ビニルとクロトン酸等との共重合体;アクリル酸及び/
又はメタクリル酸とアクリル酸アルキルエステル及び/
又はメタクリル酸アルキルエステルとの共重合体;アク
リル酸とアクリル酸アルキルエステルとN−アルキルア
クリル酸アミドとの共重合体;ジアルキルアミノエチル
メタクリレート、ジアルキルアミノエチルアクリレー
ト、ダイアセトンアクリルアミド等とアクリル酸、メタ
クリル酸、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸
アルキルエステル等との共重合体の両性化物;アクリル
酸ヒドロキシプロピルとメタクリル酸ブチルアミノエチ
ル及びアクリル酸オクチルアミドとの三元共重合体;ア
ルキルアクリルアミド、アクリレート、アルキルアミノ
アルキルアクリルアミド及びポリエチレングリコールメ
タクリレートの共重合体等が挙げられる。
【0033】これらの水溶性ポリマーのうち、特にポリ
マー鎖に結合してアミノ基又はアンモニウム基を含む
か、又は少なくともジメチルジアリルアンモニウムハラ
イドを構成単位として含む水溶性カチオンポリマーが好
ましく、例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン
性デンプン、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4
級アンモニウム塩のホモポリマー、ジアリル4級アンモ
ニウム塩/アクリルアミド共重合物、及び4級ポリビニ
ルピロリドン誘導体などが挙げられる。
【0034】カチオン化セルロース誘導体としては、次
の一般式(1)で表わされるものが好ましい。
【0035】
【化6】
【0036】〔式中、Bはアンヒドログルコース単位の
残基を示し、aは50〜20000の整数であり、各R
7 は、それぞれ次の一般式(2)で表わされる置換基を
示す〕
【0037】
【化7】
【0038】〔式中、R8 、R9 は炭素数2又は3のア
ルキレン基、bは0〜10の整数、cは0〜3の整数、
dは0〜10の整数、R10は炭素数1〜3のアルキレン
基又はヒドロキシアルキレン基、R11、R12、R13は同
一か又は異なっており、炭素数10までのアルキル基、
アリール基、アラルキル基又は式中の窒素原子を含んで
複素環を形成してもよい。Xは陰イオン(塩素、臭素、
沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸
等)を表わす。〕
【0039】カチオン化セルロースのカチオン置換度
は、0.01〜1、すなわちアンヒドログルコース単位
あたりのcの平均値は、0.01〜1、好ましくは0.
02〜0.5である。また、b+dの合計は平均で1〜
3である。置換度は、0.01以下では、十分でなく、
また1以上でもかまわないが反応収率の点より1以下が
好ましい。例えばR11、R12、R13としては全てCH
3基、又は2つのCH3基などの短鎖アルキル基であり残り
1つが炭素数10〜20の長鎖アルキル基であるものが
好ましい。ここで用いるカチオン化セルロースの分子量
は約100000〜8000000である。
【0040】カチオン性澱粉としては次の一般式(3)
で表わされるものが好ましい。
【0041】
【化8】
【0042】〔式中、Dは澱粉残基、R14はアルキレン
基又はヒドロキシアルキレン基、R15、R16、R17は同
一か又は異なっており、炭素数10以下のアルキル基、
アリール基、アラルキル基又は式中の窒素原子を含んで
複素環を形成してもよい。Xは前記と同じ、eは正の整
数〕
【0043】カチオン性澱粉のカチオン置換度は0.0
1〜1、すなわち無水グルコース単位当り0.01〜
1、特に0.02〜0.5個のカチオン基が導入された
ものが好ましい。置換度が0.01以下では十分でな
く、また1以上でもかまわないが反応収率の点より1以
下が好ましい。
【0044】カチオン化グアーガム誘導体としては、次
の一般式(4)で表わされるものが好ましい。
【0045】
【化9】
【0046】〔式中、Eはグアーガム残基、R18はアル
キレン基又はヒドロキシアルキレン基、R19、R20、R
21は同一か又は異なっており、炭素数10以下のアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基又は式中の窒素原子を
含んで複素環を形成してもよい。Xは前記と同じ、fは
正の整数〕
【0047】カチオン化グアーガム誘導体のカチオン置
換度は、0.01〜1、特に0.02〜0.5個のカチ
オン基が糖ユニットに導入されたものが好ましい。この
型のカチオン性ポリマーは、特公昭58−35640号
公報、特公昭60−46158号公報、及び特開昭58
−53996号公報中に記載されており、例えばセラニ
ーズ−シュタイン・ホール社から商標名ジャグアールで
市販されている。
【0048】ジアリル四級アンモニウム塩重合物又はジ
アリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物と
しては、次の一般式(5)又は(6)で表わされるもの
が好ましい。
【0049】
【化10】
【0050】〔式中、R22、R23は同一か又は異なって
おり、水素、アルキル基(炭素数1〜18)、フェニル
基、アリール基、ヒドロキシアルキル基、アミドアルキ
ル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基、カル
ボアルコキシアルキル基を示し、R24、R25、R26、R
27は同一又は異なっており、水素原子、低級アルキル基
(炭素数1〜3)、フェニル基を示し、Xは前記と同
じ、gは1〜50の整数を示し、hは0〜50の整数を
示し、iは150〜8000の整数を示す〕
【0051】ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルア
ミド共重合物の分子量としては約30000〜2000
000、好ましくは100000〜1000000の範
囲が良い。
【0052】四級化ポリビニルピロリドン誘導体として
は、次の一般式(7)で表わされるものが好ましい。
【0053】
【化11】
【0054】〔式中、R28は水素原子又は炭素数1〜3
のアルキル基、R29、R30、R31は同一か又は異なっ
て、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、ア
ルコキシアルキル基、カルボアルコキシアルキル基を示
し、Yは酸素原子又はアミド結合中のNH基を示し、Zは
陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、炭素
数1〜4のアルキル硫酸、リン酸、硝酸等)を示し、l
は1〜10の整数を示し、j+kは20〜8000の整
数である〕
【0055】四級化ポリビニルピロリドン誘導体の分子
量としては10000〜2000000、好ましくは5
0000〜1500000が特に良い。上記のビニル重
合体中に含まれるカチオン性高分子に由来するカチオン
性窒素の含有量はビニル重合体に対して0.004〜
0.2%、好ましくは0.01〜0.15%である。
0.004%以下では十分に効果がなく、0.2%以上
では性能的によいがビニル重合体の着色原因にもなりま
た、経済的にも不利となる。
【0056】これらのカチオン性ポリマーのなかで、特
にカチオン化セルロース、ジアリルアンモニウム塩重合
物、ジアリルアンモニウム塩/アクリルアミド共重合物
などが好ましい。
【0057】水溶性ポリマー(E)は、1種又は2種以
上を組合わせて配合することができ、全組成中に0.0
5〜3%、特に0.1〜1.5%配合するのが好まし
い。
【0058】更に、本発明の毛髪化粧料組成物には、上
記成分の他、毛髪化粧料中に通常用いられる成分、例え
ば水、成分(A)として用いられるベタイン型界面活性
剤以外の両性界面活性剤;ノニオン界面活性剤;プロピ
レングリコール、グリセリン、グルコース、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル等の保湿剤;エタノール
等の粘度調整剤;香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止
剤;抗菌剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐
剤などを、発明の効果を損なわない範囲で適宜添加する
ことができる。
【0059】本発明の毛髪化粧料組成物は上記成分を室
温で又は必要により加熱して混合攪拌して、30℃にお
ける粘度が2000cp以上であり、半透明から白色の乳
化物外観を呈し、希釈時のエマルションの平均粒子径が
0.5〜200μmとなるように調整される。
【0060】ここで、粘度はB型粘度計を用いて測定さ
れる粘度であり、30℃における粘度が2000cp未満
の場合には安定性が低下するため好ましくなく、200
0〜100000cp、特に2000〜50000cpとす
るのが好ましい。
【0061】また、希釈時のエマルションの平均粒子径
は、組成物(水中油型)を一定の粒径のエマルションに
なるまで希釈し、エマルションを形成している油滴の粒
子径をレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置により測定
することにより求められる。該エマルションの平均粒子
径が0.5μm未満の場合には成分(C)によるコンデ
ィショニング効果が十分得られず、200μmを超える
場合には乳化系が不安定となり、該粒子径は0.5〜2
00μm、特に1〜100μmが好ましい。
【0062】また本発明組成物調製時、必要に応じてア
ルカリ性又は酸性薬剤を用いてpHを3〜11に調整する
ことができる。本発明組成物は、ヘアシャンプー、ヘア
リンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナーと
して用いられる。
【0063】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0064】実施例1 表1記載の毛髪用化粧料組成物を調製し、組成物の外観
・物性及びコンディショニング効果(毛髪のすすぎ時及
び毛髪の乾燥後の感触)を評価した。
【0065】(1)評価方法 a.外観・物性 30℃における粘度、外観及び希釈時のエマルションの
平均粒径を測定した。また、粘度はB型粘度計により測
定した。外観は目視により判定し、半透明から白色の乳
化物を呈するものを○、それ以外のものを×とした。エ
マルションの平均粒子径は、組成物を水で希釈した後、
レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置LA−910及び
自動希釈ユニットLY−101(いずれも堀場製作所社
製)を用いて測定した。
【0066】b.コンディショニング効果 評価はパーマ処理を行った日本人女性の毛髪20g(1
5cm)を用いて、シャンプーの評価を行う場合は、表1
記載のシャンプー組成物1gを用いてシャンプーで洗浄
後、通常のリンスを用いてリンス処理したときの、ま
た、リンスの評価を行う場合は、通常のシャンプーで洗
浄後、表1記載のリンス組成物1gを用いてリンス処理
したときの、すすぎ時の毛髪の感触及び乾燥後の毛髪の
感触を、専門パネラーにより次の基準で評価した。
【0067】 ○:好ましい △:あまり好ましくない ×:好ましくない
【0068】(2)結果 その結果、表1に示す如く、本発明の毛髪化粧料組成物
は、コンディショニング効果が良好であった。また、乳
化安定性も良好であった。
【0069】
【表1】
【0070】実施例2 本発明毛髪洗浄剤組成物として表2記載のシャンプー組
成物及び表3記載のリンス組成物を調製した。得られた
毛髪洗浄剤組成物はいずれも、30℃における粘度が2
000cp以上であり、半透明から白色の乳化物外観を呈
し、希釈時のエマルションの平均粒子径が0.5〜20
0μmであった。また、コンディショニング効果を実施
例1と同様に評価したところ、コンディショニング効果
及び乳化安定性も良好であった。
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料組成物は、コンディ
ショニング効果に優れ、かつ乳化安定性も良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春日 健一 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 小野 裕子 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C); (A)次の一般式(A−1)及び(A−2) 【化1】 〔式中、R1 は炭素数7〜19の炭化水素基を示し、R
    2 は炭素数8〜20の炭化水素基を示し、p及びqは1
    〜4の整数を示す〕で表わされるベタイン型界面活性剤
    から選ばれる1種又は2種以上、 (B)次の化合物(B−1)及び化合物(B−2)を重
    量比で(B−1):(B−2)=100:0〜30:7
    0含有するグリセライド類、 【化2】 〔式中、X1 、X2 、X3 及びX4 は、X1 及びX2
    一方又はX3 及びX4 の一方が水酸基を示し、他方が−
    2−R4 (ここでY2 は酸素原子又は−O−C(=
    O)−を示し、R4 は炭素数8〜22の炭化水素基を示
    す)を示し、Y1 は酸素原子又は−O−C(=O)−を
    示し、R3 は炭素数8〜22の炭化水素基を示す〕 (C)シリコーン誘導体を含有し、30℃における粘度
    が2000cp以上であり、半透明から白色の乳化物外観
    を呈し、希釈時のエマルションの平均粒子径が0.5〜
    200μmであることを特徴とする毛髪化粧料組成物。
  2. 【請求項2】 更に(D)アニオン界面活性剤を含有す
    るものである請求項1記載の毛髪化粧料組成物。
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