JPH0543427A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH0543427A
JPH0543427A JP20591391A JP20591391A JPH0543427A JP H0543427 A JPH0543427 A JP H0543427A JP 20591391 A JP20591391 A JP 20591391A JP 20591391 A JP20591391 A JP 20591391A JP H0543427 A JPH0543427 A JP H0543427A
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朝子 堀西
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の成分(a)〜(d) (a)両性界面活性剤 (b)カチオン化ポリマー (c)油剤 (d)有機酸及び/又は無機酸 を含有し、組成物全体のpHが5以下であるアフターシ
ャンプー用乳化毛髪化粧料。 【効果】 この毛髪化粧料は毛髪に対して優れた平滑性
と柔軟性を付与し、低刺激で、且つ乳化安定性も良好で
あり、アフターシャンプー用の毛髪化粧料として極めて
有用なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪化粧料、更に詳細に
は毛髪に対して優れた平滑性と柔軟性を付与し、低刺激
で乳化安定性の良好なアフターシャンプー用乳化毛髪化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪に柔軟性、平滑性等を付与す
る目的で、ヘアリンスあるいはヘアトリートメント等の
毛髪化粧料には陽イオン性界面活性剤が用いられてい
る。しかし、陽イオン性界面活性剤は高濃度で用いた場
合には、その頭皮や毛髪に対する刺激が問題となってい
た。
【0003】そこで、これまでにこの刺激性の高い陽イ
オン性界面活性剤に代えて、非イオン性界面活性剤や両
性界面活性剤を用いた毛髪化粧料について種々検討がな
されてきたが、未だ毛髪に対する感触の点で充分満足の
いくものは得られていなかった。
【0004】また、両性界面活性剤、第4級窒素含有ポ
リマー及び含水アルコールを配合して、毛髪のしなやか
さと光沢を向上させた例(特公昭61−36489号公
報)もあるが、これはその組成物中に多量のアルコール
が含まれているため、リンスなどの乳化系では安定性が
悪いという欠点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、毛髪に対して
平滑性と柔軟性を付与し、感触が良好で、刺激性が無
く、且つ乳化安定性の良好なアフターシャンプー用毛髪
化粧料の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において、本
発明者らは、安全性の高い両性界面活性剤とカチオン化
ポリマーとの相互作用に着目して鋭意検討した結果、塗
布時に毛髪になじみやすく、濯ぎ時の指通り性が良好
で、乾燥後の柔軟性及び平滑性に優れた毛髪化粧料を得
ることに成功した。しかし、この毛髪化粧料は、両性界
面活性剤とカチオン化ポリマーとの相互作用により、乳
化安定性が悪いという問題を未だ有していた。
【0007】そこで、本発明者らは更に検討を行った結
果、上記毛髪化粧料のpHを5以下にコントロールすれ
ば、乳化安定性を良くすることができ、また、この乳化
安定性が良好なpHにおいては毛髪に対する柔軟性、平
滑性等の性能が更に向上することを見出し、本発明を完
成した。
【0008】すなわち、本発明は次の成分(a)〜
(d) (a)両性界面活性剤 (b)カチオン化ポリマー (c)油剤 (d)有機酸及び/又は無機酸 を含有し、組成物全体のpHが5以下であることを特徴
とするアフターシャンプー用乳化毛髪化粧料を提供する
ものである。
【0009】本発明に用いられる(a)成分の両性界面
活性剤としては従来公知のものが用いられ、例えば、ア
ミドアミノ酸型両性界面活性剤;炭素数1〜24のアル
キル基、アルケニル基又はアシル基を有するα位付加
型、2級アミド型又は3級アミド型のイミダゾリン型両
性界面活性剤;炭素数8〜24のアルキル基、アルケニ
ル基又はアシル基を有するカルボベタイン系、アミドベ
タイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイ
ン系、又はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤等が
使用できる。
【0010】これらのうち、本発明においてはアミドア
ミノ酸型両性界面活性剤又はイミダゾリン型両性界面活
性剤を用いるのが好ましい。
【0011】アミドアミノ酸型両性界面活性剤として
は、例えば次の一般式(1)又は(2)で表わされるも
のが挙げられる。
【0012】
【化1】
【0013】〔(1)及び(2)式中、R1,R4:各々
炭素数4〜19の飽和又は不飽和炭化水素基 R2,R5:炭素数1〜4のアルキレン基 R3,R6:基−CH2COOM1、−CH2CH2COOM
1又は−CH2CH(OH)CH2SO317:水素原子又は基−CH2COOM1、−CH2CH2
COOM1若しくは−CH2CH(OH)CH2SO311:水素原子、アルカリ金属又はアルカノールアミ
ン〕
【0014】斯かるアミドアミノ酸型両性界面活性剤の
うち、一般式(1)で表わされるものの好ましい具体例
としては、N−ラウロイル−N′−カルボキシメチル−
N′−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、N
−ラウロイル−N′−カルボキシエチル−N′−(2−
ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、N−ミリストイ
ル−N′−カルボキシメチル−N′−(2−ヒドロキシ
エチル)エチレンジアミン、N−ミリストイル−N′−
カルボキシエチル−N′−(2−ヒドロキシエチル)エ
チレンジアミン、N−パルミトイル−N′−カルボキシ
メチル−N′−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジア
ミン、N−パルミトイル−N′−カルボキシエチル−
N′−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン等及
びこれらの塩が挙げられる。また、一般式(2)で表わ
されるものの好ましい具体例としては、N−ラウロイル
−N−(2−ヒドロキシエチル)−N′−カルボキシメ
チルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)−N′,N′−ビス(カルボキシメチ
ル)エチレンジアミン、N−ラウロイル−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)−N′,N′−ビス(カルボキシエチ
ル)エチレンジアミン、N−ミリストイル−N−(2−
ヒドロキシエチル)−N′−カルボキシメチルエチレン
ジアミン、N−ミリストイル−N−(2−ヒドロキシエ
チル)−N′,N′−ビス(カルボキシメチル)エチレ
ンジアミン、N−ミリストイル−N−(2−ヒドロキシ
エチル)−N′,N′−ビス(カルボキシエチル)エチ
レンジアミン、N−パルミトイル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)−N′−カルボキシメチルエチレンジアミ
ン、N−パルミトイル−N−(2−ヒドロキシエチル)
−N′,N′−ビス(カルボキシメチル)エチレンジア
ミン、N−パルミトイル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−N′,N′−ビス(カルボキシエチル)エチレン
ジアミン及びこれらの塩等が挙げられる。
【0015】塩としてはナトリウム塩等のアルカリ金属
塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、トリエタ
ノールアミン塩等のアルカノールアミン塩、さらにはア
ンモニウム塩が挙げられる。また、これらの塩を用いた
場合、夾雑物として無機塩類を含みやすいが、これらの
無機塩の一部または全部を除き、夾雑物無機塩類量が1
重量%(以下単に%で示す)以下となるようにした、脱
塩したアミドアミノ酸型両性界面活性剤を用いるのが好
ましい。
【0016】脱塩したアミドアミノ酸型両性界面活性剤
は溶媒抽出、電気透析その他の方法で調製することがで
きるが、特に、下記一般式(1a)で示される2級アミ
ドアミノ酸をアンモニアもしくはトリエタノールアミン
塩としたものが好ましい。
【0017】
【化2】
【0018】〔式中、R1は前記と同じ意味を有する〕
本発明に使用されるアミドアミノ酸型両性界面活性剤の
合成例については、たとえば、特開昭60−11551
2号公報中に記載されている。
【0019】また、イミダゾリン型両性界面活性剤とし
ては、例えば次の一般式(3)で表わされるものが挙げ
られる。
【0020】
【化3】
【0021】〔式中、R1、R2、R3及びM1は前記と同
じ意味を有する〕
【0022】これらの(a)成分の両性界面活性剤は一
種又は二種以上を併用して用いることができ、本発明毛
髪化粧料全量中に0.5〜10%、特に1〜5%配合さ
れるのが好ましい。
【0023】本発明に用いられる(b)成分のカチオン
化ポリマーとしては、例えばカチオン化セルロース誘導
体、カチオン性澱粉、カチオン化グアガム誘導体、ジア
リル4級アンモニウム塩重合物、ジアリル4級アンモニ
ウム塩/アクリルアミド共重合物、4級化ポリピニルピ
ロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、ア
ジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレン
トリアミン共重合物、カチオン化デキストラン、キサン
タンガム、カルボキシビニルポリマー、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース及び特開昭53−13
9734号公報、特開昭60−36407号公報等に記
載のカチオン化ポリマーを使用することができる。
【0024】これらのうち、カチオン化セルロース誘導
体としては、次の一般式(4)で表わされるものが好ま
しい。
【0025】
【化4】
【0026】〔(4)式中、Aはアンヒドログルコース
単位の残基を示し、aは50〜20000の整数であ
り、各R8は、それぞれ次の一般式(5)で表わされる
置換基を示す。
【0027】
【化5】
【0028】((5)式中、R9,R10:炭素数2又は
3アルキレン基 b:0〜10の整数 c:0〜3の整数 d:0〜10の整数 R11:炭素数1〜3のアルキレン又はヒドロキシアルキ
レン基 R12,R13,R14:同じか又は異なっており、炭素数1
0までのアルキル基、アリール基、アラルキル基又は式
中の窒素原子を含んで複素環を形成してもよい。 X1 :陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン
酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸等))〕
【0029】カチオン化セルロースのカチオン置換度
は、0.01〜1、すなわちアンヒドログルコース単位
あたりのcの平均値は、0.01〜1、好ましくは0.
02〜0.5である。又、b+dの合計は平均1〜3で
ある。置換度は、0.01以下では、充分でなく、又1
以上でもかまわないが反応収率の点より1以下が好まし
い。例えばR12、R13、R14としては全てCH3基、又
は2つのCH3基などの短鎖アルキル基であり残り1つ
が炭素数10〜20の長鎖アルキル基であるものが好ま
しい。ここで用いるカチオン化セルロースの分子量は約
100000〜8000000の間である。市販品とし
てはカチセロ H−60(花王製)、カチナール(東邦
化学製)、レオガード(マツモト交商製)等が挙げられ
る。
【0030】カチオン性澱粉としては次の一般式(6)
で表わされるものが好ましい。
【0031】
【化6】
【0032】〔(6)式中、B:澱粉残基 R15:アルキレン基又はヒドロキシアルキレン基 R16,R17,R18:同じか又は異なっており、炭素数1
0以下のアルキル基、アリール基、アラルキル基又は式
中の窒素原子を含んで複素環を形成してもよい。 X2 :陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン
酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸等) e:正の整数〕
【0033】カチオン性澱粉のカチオン置換度は0.0
1〜1、すなわち無水グルコース単位当り0.01〜1
個、特に0.02〜0.5個のカチオン基が導入された
ものが好ましい。置換度が0.01以下では充分でな
く、又1以上でもかまわないが反応収率の点より1以下
が好ましい。
【0034】カチオン化グアガム誘導体としては、次の
一般式(7)で表わされるものが好ましい。
【0035】
【化7】
【0036】〔(7)式中、D:グアガム残基 R19:アルキレン基又はヒドロキシアルキレン基 R20,R21,R22:同じか又は異なっており、炭素数1
0以下のアルキル基、アリール基、アラルキル基又は式
中の窒素原子を含んで複素環を形成してもよい。 X3 :陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン
酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸等) f:正の整数〕
【0037】カチオン化グアガム誘導体のカチオン置換
度は、0.01〜1個、特に0.02〜0.5個のカチ
オン基が糖ユニットに導入されたものが好ましい。この
型のカチオン性ポリマーは、特公昭58−35640号
公報、特公昭60−46158号公報、及び特開昭58
−53996号公報中に記載されており、例えばセラニ
ーズ−シュタイン・ホール社から商標名ジャガーで市販
されている。
【0038】ジアリル4級アンモニウム塩重合物又はジ
アリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物と
しては、次の一般式(8)又は(9)で表わされるもの
が好ましい。
【0039】
【化8】
【0040】〔(8)及び(9)式中、R23,R24:同
じか又は異なっており、水素、アルキル基(炭素数1〜
18)、フェニル基、アリール基、ヒドロキシアルキル
基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシ
アルキル基、カルボアルコキシアルキル基 R25,R26,R27,R28:同じか又は異なっており、水
素原子、低級アルキル基(炭素数1〜3)、フェニル基 X4 :陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン
酸、メチル硫酸、硝酸など) g:1〜50の整数 h:0〜50の整数 i:150〜8000の整数〕
【0041】ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルア
ミド共重合物の分子量としては約3万〜200万、好ま
しくは10万〜100万の範囲が良い。
【0042】4級化ポリビニルピロリドン誘導体として
は、次の一般式(10)で表わされるものが好ましい。
【0043】
【化9】
【0044】〔(10)式中、R29:水素原子又は炭素
数1〜3のアルキル基 R30,R31,R32:同じか又は異なっており水素原子、
炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ア
ミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキ
ル基、カルボアルコキシアルキル基 Y:酸素原子又はアミド結合中のNH基 X5 :陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン
酸、炭素数1〜4のアルキル硫酸、リン酸、硝酸等) l:1〜10の整数 j+k=20〜8000の整数〕
【0045】4級化ポリビニルピロリドン誘導体の分子
量としては1万〜200万、好ましくは5万〜150万
が特に良い。上記のビニル重合体中に含まれるカチオン
性高分子に由来するカチオン性窒素の含有量はビニル重
合体に対して0.004〜0.2%、好ましくは0.0
1〜0.15%である。0.004%以下では充分に効
果がなく、0.2%以上では性能的によいがビニル重合
体の着色原因にもなり又、経済的にも不利となる。
【0046】ポリグリコールポリアミン縮合物として
は、次の一般式(11)で表わされるものが好ましい。
【0047】
【化10】
【0048】〔(11)式中、R33,R35,R36
38:炭素数2〜4のヒドロキシアルキレン基 R34,R37:炭素数2〜3のアルキレン基 m,n:10〜20の整数 o:2〜4の整数 p:2〜6の整数 q:1〜50の整数 R39:炭素数6〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基〕
【0049】また、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロ
キシプロピルエチレントリアミン共重合物としては、例
えば商品名「カルタチレン」として米国サンドス社から
製造、販売されているものが好ましい。
【0050】本発明においてはこれらのカチオン化ポリ
マーのうち、特に次の一般式(8a)で表わされるもの
が好ましく、これは例えば商品名「マーコート10
0」、「マーコート550」としてマツモト交商から販
売されている。
【0051】
【化11】
【0052】これらの(b)成分のカチオン化ポリマー
は一種又は二種以上を併用して用いることができ、本発
明毛髪化粧料全量中に0.01〜5.0%、特に0.1
〜1.0%配合されるのが好ましい。
【0053】本発明における(c)成分の油剤としては
通常毛髪化粧料に使用されている一般化粧料油剤を用い
ることができる。これらの油剤は特に限定されないが、
ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサ
ン、メチルフェニポリシロキサン、メチルハイドロジェ
ンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、オクタメチルシクロペンタシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン等のシリコーン油;アボガド
油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ホホ
バ油等の植物油;オレイン酸、イソステアリン酸等の脂
肪酸;セタノール、ヘキサデシルアルコール、オレイル
アルコール等のアルコール類;グリセリン、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル等のポリオール類;2−
エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸−2−エチルヘ
キシル、ミリスチン酸−2−オクチルドデシル、ジ−2
−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2
−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸−2−オ
クチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソ
ステアリン酸グリセロール、トリ−2−エチルヘキサン
酸グリセロール、オレイン酸−2−オクチルドデシル、
ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸グリ
セロール、2−エチルヘキサン酸ジグリセリド、ジ−パ
ラメトキシケイヒ酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリ
セリル等のエステル類;流動パラフィン、スクワレン、
スクワラン等の液状炭化水素油;ラノリン、ワセリン等
の固体脂等が挙げられ、特に油性感、べたつき感を軽減
する場合には、揮発性のジメチルポリシロキサン、ジメ
チルシクロポリシロキサン等を好ましいものとして例示
することができる。
【0054】これらの(c)成分の油剤は、一種又は二
種以上を併用して用いることができ、本発明毛髪化粧料
全量中に0.5〜30.0%、特に1.0〜10.0%
配合されるのが好ましい。
【0055】また、本発明に用いられる(d)成分の有
機酸又は無機酸としては、クエン酸、乳酸、リン酸等の
有機酸又は塩酸等の無機酸等が用いられる。これら
(d)成分の有機酸又は無機酸は一種又は二種以上を併
用して用いることができ、本発明毛髪化粧料のpHが3
〜5、好ましくは3.5〜4.5となる量配合される。
毛髪化粧料のpHが5を超えると安定した乳化系が得ら
れなくなる。また、上述のpHに調整することによって
本発明の効果である毛髪の柔軟性及び平滑性も向上させ
ることができる。
【0056】本発明の毛髪化粧料は上述必須成分を常法
により混合・乳化することにより製造することができ、
例えばヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリー
トメント等のアフターシャンプー用の毛髪化粧料、すな
わちシャンプー後毛髪に適用して洗い流して使用するタ
イプの毛髪化粧料として適用することができる。
【0057】尚、本発明の毛髪化粧料には乳化剤とし
て、本発明の効果を損なわない範囲において非イオン性
界面活性剤を配合することができ、その具体例としては
例えば、炭素数10〜20の長鎖アシル基を有する高級
脂肪酸アルカノールアミド、次の一般式(12)で表わ
されるアルキルサッカライド系界面活性剤及びポリオキ
シエチレンセチルエーテル(3E.O.)又は(5E.
O.)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(25E.
O.)、(60E.O.)又は(80E.O.)等のE
O付加非イオン型界面活性剤等が挙げられる。 R40−O−(R41O)s −(G)t (12) 〔(12)式中、R40:炭素数6〜18の直鎖又は分岐
鎖のアルキル基又はアルケニル基 R41:炭素数2〜4のアルキレン基 G:炭素数5〜6の還元糖 s:0〜10の数 t:1〜10の数〕
【0058】また、本発明の毛髪化粧料には、必要に応
じて、通常化粧料、医薬品、食品等に使用される成分、
例えば抗フケ剤、殺菌剤、ビタミン類等の薬効剤;パラ
ベン等の防腐剤;パーフルオロポリエーテル、水溶性高
分子等の増粘剤;染料および顔料等の着色剤;アクリル
樹脂液等の毛髪セット用ポリマー;有機塩、無機塩;各
種調合香料;その他エンサイクロペディア・オブ・コン
ディショニング・リンス・イングレディエンツ〔ENC
YCLOPEODIA OF CONDITIONIN
G RINSE INGREDIENTS(MICEL
LEPRESS,1987年)〕に収載されている成分
等を本発明の効果を損なわない範囲において、適宜配合
することもできる。
【0059】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は毛髪に対して優れ
た平滑性と柔軟性を付与し、低刺激で、且つ乳化安定性
も良好であり、アフターシャンプー用の毛髪化粧料とし
て極めて有用なものである。
【0060】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれらによって何ら限定されるものではな
い。
【0061】実施例1 表1に示す組成のヘアコンディショナーを常法に従って
調製し、それぞれについて下記基準により毛髪の平滑
性、柔軟性及び乳化安定性の評価を行った。すなわち、
シャンプー処理した毛束(20g)に試料2gを直接塗
布し、手で均一に伸ばした後、ドライヤーで乾燥する。
すすぎ時及び乾燥後の平滑性と柔軟性を10人のパネラ
ーで4段階の官能評価を行った。また、乳化安定性は目
視により2段階の評価を行った。その結果を表1に示
す。
【0062】(平滑性の評価) ◎:良い ○:やや良い △:普通 ×:悪い (柔軟性の評価) ◎:良い ○:やや良い △:普通 ×:悪い (乳化安定性の評価) ○:安定 ×:分離
【0063】
【表1】
【0064】表1の結果より、本発明のヘアコンディシ
ョナーは毛髪に対する平滑性、柔軟性及び乳化安定性が
共に良好であることがわかる。
【0065】実施例2 表2に示す組成のヘアコンディショナーを常法に従って
調製し、それぞれについて実施例1と同様な評価を行っ
たところ、毛髪に対する平滑性、柔軟性及び乳化安定性
は共に良好であった
【0066】
【表2】
【0067】実施例3 下記に示す組成のヘアリンス剤を調製し、性能を評価し
たところ、平滑性、柔軟性ともに良好で、かつ安定な乳
化系であった。 アミドアミノ酸型両性活性剤a) 5.0 セタノール 3.0 カチオン化ポリマー(マーコート100 ) 0.1 ワセリン 0.5 ヒドロキシエチルセルロース(HEC ダイヤル SE850K) 0.8 エタノール 5.0 香料 0.3 クエン酸 1.3 精製水 バランス pH 4.0 a) 実施例1と同じ
【0068】実施例4 下記に示す組成のヘアリンス剤を調製し、性能を評価し
たところ、平滑性、柔軟性ともに良好で、かつ安定な乳
化系であった。 アミドアミノ酸型両性活性剤a) 4.0 セタノール 2.5 カチオン化ポリマー(マーコート100 ) 0.3 グリセリン 3.5 ポリオキシエチレンセチルエーテル(3.0 E.O.) 0.5 ジメチルポリシロキサン(500cst) 2.0 ポリオキシエチレングリコール(200000) 0.2 塩化ナトリウム 1.0 エタノール 3.0 香料 0.3 クエン酸 1.3 精製水 バランス pH 4.1 a) 実施例1と同じ
【0069】実施例5 下記に示す組成のヘアリンス剤を調製し、性能を評価し
たところ、平滑性、柔軟性ともに良好で、かつ安定な乳
化系であった。 ラウリルジメチルアミンオキサイド 4.0 セタノール 3.0 カチオン化ポリマー(マーコート100 ) 0.2 グリセリン 3.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル(3.0 E.O.) 0.6 ヒドロキシエチルセルロース(HEC ダイセル SE850K ) 1.0 エタノール 3.0 香料 0.3 クエン酸 1.3 精製水 バランス pH 4.5
【0070】実施例6 下記に示す組成のヘアリンス剤を調製し、性能を評価し
たところ、平滑性、柔軟性ともに良好で、かつ安定な乳
化系であった。 アミドアミノ酸型両性活性剤a) 4.0 セタノール 3.0 カチセロH−60c) 0.5 グリセリン 3.5 ポリオキシエチレンセチルエーテル(3.0 E.O.) 0.5 ヒドロキシエチルセルロース(HEC ダイセル SE850K) 0.8 殺菌剤(BHT) 0.1 メチルパラベン 0.1 香料 0.6 乳酸 1.0 精製水 バランス pH 3.9 a) 実施例1と同じ c) カチオン化セルロース(花王(株)製)
【0071】実施例7 下記に示す組成のヘアリンス剤を調製し、性能を評価し
たことろ、平滑性、柔軟性ともに良好で、かつ安定な乳
化系であった。 ベタイン型両性活性剤d) 4.0 セタノール 2.5 カチオン化ポリマー(マーコート100 ) 0.2 グリセリン 5.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル(3.0 E.O.) 0.5 ヒドロキシエチルセルロース(HEC ダイセル SE850K) 0.8 エタノール 5.0 香料 0.5 クエン酸 1.0 精製水 バランス pH 4.0 d) ステアリルメチルアミノ酢酸ベタイン
【0072】実施例8 下記に示す組成のヘアリンス剤を調製し、性能を評価し
たところ、平滑性、柔軟性ともに良好で、かつ安定な乳
化系であった。 アミドアミノ酸型両性活性剤a) 4.0 セタノール 3.0 カチオン化ポリマー(マーコート550 ) 0.5 グリセリン 3.5 ポリオキシエチレンセチルエーテル(3.0 E.O.) 0.5 ヒドロキシエチルセルロース(HEC ダイセル SE850K) 0.8 殺菌剤(BHT) 0.1 メチルパラベン 0.1 香料 0.6 乳酸 1.0 精製水 バランス pH 3.9

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)〜(d) (a)両性界面活性剤 (b)カチオン化ポリマー (c)油剤 (d)有機酸及び/又は無機酸 を含有し、組成物全体のpHが5以下であることを特徴
    とするアフターシャンプー用乳化毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 両性界面活性剤(a)の含量が0.5〜
    10重量%、カチオン化ポリマー(b)の含量が0.0
    1〜5.0重量%、油剤(c)の含量が0.5〜30.
    0重量%である請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 両性界面活性剤(a)が、アミドアミノ
    酸型又はイミダゾリン型界面活性剤である請求項1記載
    の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 カチオン化ポリマー(b)が、ポリ塩化
    ジメチルピペリジウムである請求項1記載の毛髪化粧
    料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6159914A (en) * 1997-04-07 2000-12-12 L'oreal Detergent cosmetic compositions and use thereof comprising an aminosilicone and a cationic polymer
JP2008195735A (ja) * 1997-08-28 2008-08-28 Wella Ag 二成分形態の保護剤
JP2009108057A (ja) * 2008-10-17 2009-05-21 Kao Corp ベタインエステル含有混合物の製法
JP2012246286A (ja) * 2010-12-28 2012-12-13 Kao Corp 毛髪化粧料

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