JPH10212046A - 搬送ローラ - Google Patents

搬送ローラ

Info

Publication number
JPH10212046A
JPH10212046A JP1378397A JP1378397A JPH10212046A JP H10212046 A JPH10212046 A JP H10212046A JP 1378397 A JP1378397 A JP 1378397A JP 1378397 A JP1378397 A JP 1378397A JP H10212046 A JPH10212046 A JP H10212046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
press
fitting
fit
cylindrical pipe
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1378397A
Other languages
English (en)
Inventor
Asao Fujimori
麻夫 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYOEI SEISAKUSHO
Kyoei Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
KYOEI SEISAKUSHO
Kyoei Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYOEI SEISAKUSHO, Kyoei Manufacturing Co Ltd filed Critical KYOEI SEISAKUSHO
Priority to JP1378397A priority Critical patent/JPH10212046A/ja
Publication of JPH10212046A publication Critical patent/JPH10212046A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品相互間の組合せ精度を向上させると共に
組立性を向上させた搬送ローラを提供する。 【解決手段】 円筒状パイプ2の両側開口2a,2a
に、周囲に複数の割り込み3cを形成した開口側締付け
部3b,3bと奥側嵌合部3a,3aとを有する圧入ブ
ッシュ3,3を当該奥側嵌合部3a,3aよりそれぞれ
圧入し、回転軸4の外径に対して隙間7を生ずるよう軸
孔加工された前記圧入ブッシュ3,3の軸孔に前記回転
軸4を挿通し、前記開口側締付け部3b,3bに圧入リ
ング5,5を嵌め込むことにより、該開口側締付け部3
b,3bの周囲に複数形成された割り込み片3dが前記
回転軸4の径方向中心に向けて同時に押圧し、該回転軸
4を前記円筒状パイプ2に対し位置決め固定してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状パイプの両
側開口に圧入ブッシュを圧入し、該圧入ブッシュの軸孔
に回転軸を挿通してなる搬送ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ
ー等のOA機器には、紙送り機構等のシート搬送装置が
装備されている。上記シート搬送装置には、複数の搬送
ローラ対が装備されており、該搬送ローラ対は駆動力を
伝達されて回転駆動される駆動ローラと該駆動ローラに
圧接して従動回転する従動ローラなどにより構成されて
いる。上記搬送ローラ対のうち、駆動側のローラは、プ
ラテンとしての機能を果たすことから一般に剛性の高い
円柱状の金属ローラ(ステンレススチール,アルミニウ
ムなど)や金属ローラの周面にゴムをコーティングした
もの、金属ローラの周面にブラスト処理を施したものな
どが用いられる。また、従動側のローラとしては金属、
ゴム、樹脂など様々な材質のものが適用され、円柱状の
ローラに限らず円盤状のものや拍車タイプなど様々な形
状のローラが用いられる。
【0003】上記駆動側の円柱状の金属ローラは、一般
に回転軸、円筒状パイプ及び該回転軸を円筒状パイプに
取り付け固定するブッシュを装備している。上記金属ロ
ーラの構成を例示すると、例えば、図8に示すように、
円筒状パイプ51に回転軸52を挿通した後、該回転軸
52をガイドとして両端側より環状のブッシュ53,5
3を挿入し、上記円筒状パイプ51と回転軸52との位
置決めを行ってブッシュ53,53を円筒状パイプ51
の両端開口より圧入段部51a,51aに圧入締めして
組み立てられる。そして、最後に円筒状パイプ51の両
側基準でパイプ外径を研摩仕上げを行っていた。尚、上
記ブッシュ53には、回転軸52に沿って円筒状パイプ
51に圧入する際に変形するのを防止するめ割り込み
(スリット)54が形成されている。
【0004】また、上記金属ローラを合理化した他の構
成を図9に示す。図9において、金属ローラは、予めブ
ッシュ53,53の軸孔に回転軸52,52の一端側を
打ち込んで形成された軸支持体55,55を、円筒状パ
イプ51にブッシュ53を先頭にしての両側開口より圧
入段部51a,51aに圧入締めして組み立てられる。
そして、最後に回転軸52の両端側を基準に円筒状パイ
プ51の外径を長手方向に研摩して仕上げを行ってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年のOA機器の小型
化,高精度化,低コスト化に伴い、シート搬送装置にお
ける搬送ローラにおいても、部品相互間における組合せ
精度を高度に維持することが要求されている。特に、部
品の組合せ精度が搬送性能に与える影響は無視できず、
紙送り機構の場合には、シートの斜行や波うちとなって
現れるおそれがある。また、搬送ローラの組立工数が増
えることは作業性が低下し、研摩などの仕上げが増える
ことで歩留りも低下して製造コストが高くなる。
【0006】例えば、図8に示す金属ローラの場合に
は、ブッシュ53,53を回転軸52に沿って摺動して
円筒状パイプ51に圧入するので、回転軸52に傷が付
いたり、圧入の際にブッシュが変形して締付けが不安定
となったり、回転軸52の円筒パイプ51に対するセン
タリングが長手方向で微妙にずれたりして、ローラの回
転動作が不安定となる。また、組立に際して、円筒状パ
イプ51と回転軸52を保持する必要があるため組立性
が悪く、回転軸52の両端側を基準に円筒状パイプ51
の外径を長手方向に研摩して仕上げが必要なことから歩
留りが悪く作業効率も低い。
【0007】また、図9に示す金属ローラの場合には、
ブッシュ53の軸孔に回転軸52の一端側を打ち込まれ
る際や、軸支持体55,55を円筒状パイプ51に両側
開口より圧入する際に、両側回転軸52,52の円筒パ
イプ51の径方向に対する垂直度が高精度に維持されな
いと、ローラの回転が不安定となる。また、上記軸支持
体55,55を円筒状パイプ51に一端組み込んだ後
に、研摩仕上げにより精度を出すのに手間取り、歩留り
も低下する。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、部品相互間の組合せ精度を向上させてると共に組
立性を向上させた搬送ローラを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、円筒状パイプの
両側開口に、周囲に複数の割り込みを形成した開口側締
付け部と奥側嵌合部とを有する圧入ブッシュを当該奥側
嵌合部よりそれぞれ圧入し、回転軸の外径に対して隙間
を生ずるよう軸孔加工された前記圧入ブッシュの軸孔に
前記回転軸を挿通し、前記開口側締付け部に圧入リング
を嵌め込むことにより、該開口側締付け部の周囲に複数
形成された割り込み片が前記回転軸の径方向中心に向け
て同時に押圧し、該回転軸を前記円筒状パイプに対し位
置決め固定して成ることを特徴とする。
【0010】また、前記円筒状パイプの内周には、前記
圧入ブッシュを両側開口より圧入した際に、前記奥側嵌
合部の端部を突き当てて係止可能な段差壁がそれぞれ形
成されていても良い。また、前記圧入ブッシュの開口側
締付け部は、前記圧入リングが嵌め込まれると前記圧入
ブッシュの軸孔と前記回転軸との隙間を利用して各割り
込み片が前記回転軸の中心に向かって弾性変形するのが
好ましい。また、前記開口側締付け部の外周及び前記圧
入リングの内周には、該圧入リングが開口側締付け部の
外周に嵌め込まれるにしたがって相互に摺接可能なテー
パー面が各々形成されており、前記圧入リングを前記開
口側締付け部に嵌め込むにしたがって各割り込み片の前
記回転軸の中心に向かう押圧力を強めるようにしても良
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の態様
を添付図面に基づいて詳細に説明する。本実施の態様
は、搬送ローラの一例として、プリンター等のOA機器
において紙送り機構などの一部に用いられる駆動側の金
属ローラを用いて説明する。図1は搬送ローラの組立構
成を示す一部破断説明図、図2は圧入ブッシュと回転軸
との間の隙間を示す説明図、図3は円筒状パイプの一部
破断説明図、図4は圧入ブッシュの一部破断説明図、図
5は図4の圧入ブッシュの右側面図、図6は回転軸の一
部破断説明図、図7は圧入リングの説明図である。
【0012】先ず、搬送ローラの全体構成について図1
を参照して説明する。図1において、1は搬送ローラで
あり、以下の部品より組立構成されている。2は円筒状
パイプであり、ステンレススチール或いはアルミニウム
等の金属製のパイプが用いられる。この円筒状パイプ2
の外周には図示しないゴムがコーティングされたり、表
面をブラスト処理されており、紙送りする際に紙との摩
擦により搬送力が十分得られるような表面処理が施され
ている。3,3は圧入ブッシュであり、上記円筒状パイ
プ2の両側開口2a,2aより圧入して取り付けられて
いる。この圧入ブッシュ3,3は、回転軸4を軸孔に挿
通されて、該回転軸4を円筒状パイプ2に対して軸方向
及び径方向にセンタリングして位置決め固定するもので
ある。上記回転軸4は、図示しない駆動源より駆動力を
伝達されて回転するため、軸端側にギヤやプーリー等が
嵌め込まれる。5,5は圧入リングであり、上記圧入ブ
ッシュ3,3の両側より嵌め込まれて、上記回転軸4を
径方向中心に向かって締め付ける。上記圧入ブッシュ
3,3、回転軸4、圧入リング5,5は、円筒状パイプ
2と同様にステンレススチール或いはアルミニウム等の
金属部品が用いられる。
【0013】次に上記搬送ローラ1の各部品の構成につ
いて図3〜図6を参照して具体的に説明する。図3にお
いて、円筒状パイプ2の両側開口2a,2a側の内周に
は、開口側より奥側に向かって、圧入リング5,5が嵌
入する圧入サポートガイド部2b,2b、圧入ブッシュ
3,3が嵌合する圧入ガイド部2c,2cがそれぞれ形
成されている。上記圧入ガイド部2c,2cの径は圧入
サポートガイド部2b,2bの径より小径に形成されて
いる。また、上記圧入ガイド部2c,2cの奥側には、
前記圧入ブッシュ3,3の奥側嵌合部3a,3aの端部
を突き当てて係止する段差壁2d,2dが形成されてい
る。上記圧入ガイド部2c,2cの径は、圧入ブッシュ
3,3の奥側嵌合部3a,3aの外径と略等しいので、
該圧入ブッシュ3,3は圧入ガイド部2c,2cと嵌合
し、圧入サポートガイド部2b,2bの径は、圧入リン
グ5,5の外径より若干大きく設計されており、該圧入
リング5,5は圧入サポートガイド部2b,2bに対し
て若干の遊びをもって嵌入するように構成されている
(図1参照)。
【0014】上記サポートガイド部2b,2bやこれに
連続する圧入ガイド部2c,2c並びに段差壁2d,2
dは、円筒状パイプ2を治具に保持させておき、両端加
工機により両側開口2a,2aより刃先を進入させて所
定の径又は段差になるよう上記円筒状パイプ2の外径を
基準として切削加工する。これによって、上記円筒状パ
イプ2をワンチャッキングで複数箇所を加工することが
できるので部品精度を安定化させることができる。尚、
この切削加工は、円筒状パイプ2の両側を同時に行って
も良いし、該円筒状パイプ2を180°反転させて片側
ずつ行っても良い。
【0015】次に、図4及び図5において、圧入ブッシ
ュ3について説明すると、前記円筒状パイプ2の内周に
嵌合する奥側嵌合部3aと、周囲に複数の割り込み(ス
リット)3cを形成され、前記圧入リング5が嵌め込ま
れると前記回転軸4を径方向中心に押圧して締付け可能
な割り込み片3dを有する開口側締付け部3bとを備え
ている。上記割り込み片3dは開口側締付け部3bをX
−Y方向に4つ割りに形成されているが、必ずしもこれ
に限定されるものではない。
【0016】また、前記開口側締付け部3bの各割り込
み片3dの外周にはテーパー面3eが形成されており、
上記テーパー面3eは、圧入ブッシュ3の円筒状パイプ
2への圧入方向と反対側に向かって(即ち、図4の右側
に向かって)各割り込み片3dの軸孔径が小さくなるよ
うな傾斜を有している。上記テーパー面3eの傾斜角
は、例えば水平方向に対しておよそ2°程度に形成され
る。この傾斜角は、極端に大き過ぎると、圧入リング5
を開口側締付け部3bに嵌め込んだ際に、割り込み片3
dの反発により緩みが生じ、小さ過ぎても割り込み片3
dの押圧による締付け力が不十分となることから、圧入
リング5ができるだけスムーズにしかも緩みが生じない
ように設定するのが好ましい。上記圧入リング5が圧入
ブッシュ3の外周に嵌め込まれるにしたがってテーパー
面3eと圧入リング5の内周に形成されたテーパー面5
aどうしが相互に摺接して、前記圧入リング5を前記開
口側締付け部3bに嵌め込むにしたがって各割り込み片
3dの前記回転軸4の中心に向かう押圧力が強まる。
【0017】また、上記圧入ブッシュ3,3を円筒状パ
イプ2の両側開口2a,2aに嵌め込んだ状態では奥側
嵌合部3a,3a及び開口側締付け部3b,3bの軸孔
径は、回転軸4の外径と必ずしも一致していない。即
ち、上記奥側嵌合部3a,3a及び開口側締付け部3
b,3bの途中に対応する軸孔内径は、予め旋盤挽され
て回転軸4の外径より大きくなるよう隙間6が形成され
ているが、開口側締付け部3b,3bの開口側に対応す
る軸孔内径は回転軸4の外径より若干小さめに形成され
ている。そこで、上記圧入ブッシュ3,3を円筒状パイ
プ2に嵌め込んだ後に、数値制御された内径研削盤によ
り上記開口側締付け部3b,3bの軸孔内周を研摩仕上
げを施し、円筒状パイプ2の外径基準で回転軸4の外径
より大きな軸孔径となるように調整する。そして、図2
に示すように、上記回転軸4を上記圧入ブッシュ3,3
の軸孔に挿通した状態では、該回転軸4の外周と奥側嵌
合部3a,3aとの間には隙間6が生じ、開口側締付け
部3b,3bとの間には隙間7が形成される。また、上
記圧入ブッシュ3,3の軸孔は予め奥側嵌合部3a,3
aより開口側締付け部3b,3bにわたって回転軸4の
外径より大きくなるよう部品加工されて、回転軸4との
間に隙間6が形成されている。この隙間6を形成したこ
とにより、圧入リング5,5を開口側締付け部3b,3
bに圧入させる際に各割り込み片3dを回転軸4の中心
に向かって弾性変形させて締付けを強めることができ、
上記回転軸4を上記圧入ブッシュ3,3の軸孔に挿通す
る際に干渉するのを防止できる。このように、円筒状パ
イプ2に圧入ブッシュ3,3を組み込んだ状態で軸孔の
研摩仕上げをすることで、搬送ローラ1を円筒状パイプ
2の外径基準に統一して仕上げることができ、部品間の
組合せ精度を高度に維持することができる。
【0018】次に、図6において、回転軸4は円筒状パ
イプ2の両側開口2a,2aに圧入ブッシュ3,3が嵌
め込まれて内径研削盤により研摩加工が行われた後、ブ
ッシュ3,3のうちいずれか一方の軸孔より挿入されて
取り付けられる。このとき、上記回転軸4をブッシュ
3,3の軸孔に挿通しても、該軸孔は研摩加工されてい
るので、回転軸4にスラスト方向の力が加わったり、傷
が付いたりすることはない。上記回転軸4の右端側4a
は、円筒状パイプ2が嵌め込まれる部分より軸径が細く
断面D形にカットされており、また、上記回転軸4は、
図示しない軸受により回転可能に支持されており、ノッ
クピン,割りピン,キーなどをピン孔4bに挿通して駆
動伝達用のプーリやギヤなどが軸方向に抜け止めして取
り付けられる。
【0019】次に、図7において、圧入リング5の内周
にはテーパー面5aが形成されており、圧入ブッシュ3
への圧入方向と反対側に向かって(即ち、図7の右側に
向かって)軸孔径が小さくなるような傾斜を有してい
る。上記テーパー面5aの傾斜角は、上記圧入ブッシュ
3の開口側締付け部3bの割り込み片3dの外周に形成
されたテーパー面3eの傾斜に倣って形成されており、
例えば水平方向に対しておよそ2°程度に形成される。
上記圧入ブッシュ5を、前記開口側締付け部3bに嵌め
込むにしたがって各割り込み片3dの前記回転軸4の中
心に向かう押圧力が強まる。
【0020】次に、上述のように構成された、搬送ロー
ラ1の組立構成について、図1を参照して説明する。先
ず、両端加工機により内周を切削加工して段差壁2d,
2dなどを形成した円筒状パイプ2の両端開口2a,2
aよりブッシュ3,3を圧入させて、奥側嵌合部3a,
3aを段差壁2d,2dに突き当たるまで圧入ガイド部
2c,2cに沿って圧入する。次に、上記円筒状パイプ
2の外径を基準にしてブッシュ3,3の開口側締付け部
3b,3bの軸孔を内径研削盤により研摩し、回転軸4
との外径との間に隙間7を生ずるように仕上げ加工を施
す。そして、上記円筒状パイプ2に回転軸4をブッシュ
3,3の軸孔を挿通させてる。このとき、上記ブッシュ
3,3の軸孔には、上記回転軸4との間に隙間6及び隙
間7を生じているので、該回転軸4がブッシュ3,3の
軸孔内周と摺接してスラスト方向に力は加わったり、ブ
ッシュ3,3がラジアル方向(径方向)に変形すること
も無い。次に、上記回転軸4の両端より圧入リング5,
5を挿通して、開口側締付け部3b,3bに、該圧入リ
ング5,5のテーパー面5a,5aをテーパー面3e,
3eに摺接しながら圧入して各割り込み片3dの前記回
転軸4の中心に向かう押圧力を強めて回転軸4を円筒状
パイプ2に対して位置決め固定する。このとき、圧入リ
ング5,5は円筒状パイプ2の圧入サポートガイド部2
b,2bに対して遊嵌しており、圧入ブッシュ3,3よ
り受ける応力を吸収している。
【0021】上記構成によれば、円筒状パイプ2の両側
開口2a,2aに、周囲に複数の割り込み3cを形成し
た開口側締付け部3b,3bと奥側嵌合部3a,3aと
を有する圧入ブッシュ3,3を当該奥側嵌合部3a,3
aよりそれぞれ圧入し、回転軸4の外径に対して隙間7
を生ずるよう軸孔加工された前記圧入ブッシュ3,3の
軸孔に前記回転軸4を挿通し、前記開口側締付け部3
b,3bに圧入リング5,5を嵌め込むことにより、該
開口側締付け部3b,3bの周囲に複数形成された割り
込み片3d,3dが前記回転軸4の径方向中心に向けて
同時に押圧し、該回転軸4を前記円筒状パイプ2に対し
て軸方向及び径方向に位置決め固定でき、上記回転軸4
を円筒状パイプ2に固定する際に、スラスト方向に力が
加わったり圧入ブッシュ3,3が変形したりすることは
なく、部品間の組合せ精度や組立性が良い。また、上記
回転軸4と圧入ブッシュ3,3が摺接して傷付くことも
ないので、外観を損なうこともない。また、上記圧入リ
ング5,5のテーパ面5a,5aを、圧入ブッシュ3,
3の締付け部3b,3bのテーパー面3e,3eに摺接
させながら圧入して、割り込み片3dの回転軸4の中心
に向かう押圧力を強めて固定するので、回転軸4のセン
タリングが正確に行え、しかも円筒状パイプ2の外径を
基準にして、その両側開口2a,2aの内周を切削加工
して段差壁2d,2dなどを形成し、該円筒パイプ2に
圧入ブッシュ3,3を圧入した後、軸孔の研摩加工が行
われるので、調心性に優れ部品間にミクロン単位の組合
せ精度を保証した精密搬送ローラを提供することができ
る。また、上記回転軸4の仕様変更や部品交換の要請が
生じても、圧入リング5,5を取り外すことにより割り
込み片3dによる回転軸4への締付けを開放し、該回転
軸4を圧入ブッシュ3,3より容易に引き抜いて新たな
部品に交換して再度搬送ローラ1を組み立てて使用する
ことができる。
【0022】以上、本発明の好適な実施の態様について
述べてきたが、本発明は上記実施の態様に限定されるも
のではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内でさらに多
くの改変を施し得るのはもちろんのことである。
【0023】
【発明の効果】本発明は前述したように、円筒状パイプ
の両側開口に、周囲に複数の割り込みを形成した開口側
締付け部と奥側嵌合部とを有する圧入ブッシュを当該奥
側嵌合部よりそれぞれ圧入し、回転軸の外径に対して隙
間を生ずるよう軸孔加工された該圧入ブッシュの軸孔に
回転軸を挿通し、前記圧入ブッシュの開口側締付け部に
圧入リングを嵌め込むことにより、該開口側締付け部の
周囲に複数形成された割り込み片が前記回転軸の径方向
中心に向けて同時に押圧して該回転軸を前記円筒状パイ
プに対し軸方向及び径方向に位置決め固定でき、上記回
転軸を円筒状パイプに固定する際に、スラスト方向に力
が加わったり圧入ブッシュが変形したりすることはな
く、部品相互間の組合せ精度や組立性を向上させること
ができる。特に、上記圧入リングのテーパ面を、圧入ブ
ッシュの開口側締付け部のテーパー面に摺接させながら
圧入して、上記開口側締付け部の割り込み片の回転軸の
中心に向かう押圧力を強めて固定する場合には、上記回
転軸のセンタリングが正確に行え、しかも円筒状パイプ
の外径を基準にして、その両側開口の内周を切削加工し
て段差壁が形成され、該円筒パイプに圧入ブッシュを圧
入した後軸孔の研摩加工が行われるので、調心性に優れ
部品間にミクロン単位の組合せ精度を保証した精密搬送
ローラを提供することができる。よって、搬送ローラ組
立後の研摩加工などの仕上げが不要であり作業性がよ
く、歩留りも向上させることができるので、製造コスト
も低減することができる。また、上記回転軸の仕様変更
や部品交換の要請が生じても、圧入リングを取り外すこ
とにより回転軸の締付けを開放して該回転軸を圧入ブッ
シュより容易に引き抜き、新たな部品に交換して再度搬
送ローラを組み立てて使用することができるので、メン
テナンスコストも削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】搬送ローラの組立構成を示す一部破断説明図で
ある。
【図2】圧入ブッシュと回転軸との間の隙間を示す説明
図である。
【図3】円筒状パイプの一部破断説明図である。
【図4】圧入ブッシュの一部破断説明図である。
【図5】図4の圧入ブッシュの右側面図である。
【図6】回転軸の一部破断説明図である。
【図7】圧入リングの説明図である
【図8】従来の搬送ローラの説明図である。
【図9】従来の搬送ローラの説明図である。
【符号の説明】
1 搬送ローラ 2 円筒状パイプ 2a 開口 2b 圧入サポートガイド部 2c 圧入ガイド部 2d 段差壁 3 圧入ブッシュ 3a 嵌合部 3b 締付け部 3c 割り込み 3d 割り込み片 3e,5a テーパー面 4 回転軸 5 圧入リング 6,7 隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状パイプの両側開口に、周囲に複数
    の割り込みを形成した開口側締付け部と奥側嵌合部とを
    有する圧入ブッシュを当該奥側嵌合部よりそれぞれ圧入
    し、回転軸の外径に対して隙間を生ずるよう軸孔加工さ
    れた前記圧入ブッシュの軸孔に前記回転軸を挿通し、前
    記開口側締付け部に圧入リングを嵌め込むことにより、
    該開口側締付け部の周囲に複数形成された割り込み片が
    前記回転軸の径方向中心に向けて同時に押圧し、該回転
    軸を前記円筒状パイプに対し位置決め固定して成ること
    を特徴とする搬送ローラ。
  2. 【請求項2】 前記円筒状パイプの内周には、前記圧入
    ブッシュを両側開口より圧入した際に、前記奥側嵌合部
    の端部を突き当てて係止可能な段差壁がそれぞれ形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の搬送ローラ。
  3. 【請求項3】 前記圧入ブッシュの開口側締付け部は、
    前記圧入リングが嵌め込まれると前記圧入ブッシュの軸
    孔と前記回転軸との隙間を利用して各割り込み片が前記
    回転軸の中心に向かって弾性変形することを特徴とする
    請求項1記載の搬送ローラ。
  4. 【請求項4】 前記開口側締付け部の外周及び前記圧入
    リングの内周には、該圧入リングが開口側締付け部の外
    周に嵌め込まれるにしたがって相互に摺接可能なテーパ
    ー面が各々形成されており、前記圧入リングを前記開口
    側締付け部に嵌め込むにしたがって各割り込み片の前記
    回転軸の中心に向かう押圧力を強めることを特徴とする
    請求項3記載の搬送ローラ。
JP1378397A 1997-01-28 1997-01-28 搬送ローラ Pending JPH10212046A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1378397A JPH10212046A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 搬送ローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1378397A JPH10212046A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 搬送ローラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10212046A true JPH10212046A (ja) 1998-08-11

Family

ID=11842857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1378397A Pending JPH10212046A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 搬送ローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10212046A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW571034B (en) Bushing for oil film bearing
EP2446991A2 (en) Tool holder
KR920000544B1 (ko) 보올 나사 너트
JP2007100937A (ja) サポートユニット
JP2939196B2 (ja) 搬送ローラ
JPH10212046A (ja) 搬送ローラ
KR100478307B1 (ko) 공구착탈장치
US5251365A (en) Method for making ball screw nut
KR19990068025A (ko) 핀미러커터의 부착기구
US20040126137A1 (en) Transmission for image formation apparatus, method of manufacturing the transmission, and image formation apparatus
JPH10227350A (ja) 回転体取付構造
EP1508392A1 (en) Apparatus for mounting a hollow work piece
JPH01288622A (ja) 軸継手
JP2912607B1 (ja) 搬送ローラ
WO2019189116A1 (ja) 複合形軸受
US5620074A (en) One way clutch
JPH11262863A (ja) 研削砥石の取付構造
JPH11182566A (ja) 回転体軸支機構及びバニシングバイト
JP6825326B2 (ja) 遊星ローラ式変速装置
JP3674723B2 (ja) 遊星ローラ式動力伝達装置
JP2002317865A (ja) ローラギヤカム
JPH0833270A (ja) 減速機付き原動機
JPH0452508Y2 (ja)
US5901545A (en) Shaft for an open-end spinning rotor and method of making same
JP4848693B2 (ja) 圧延機バックアップロール用軸受の研磨治具