JPH10211863A - シートベルト用ウェビング - Google Patents

シートベルト用ウェビング

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JPH10211863A
JPH10211863A JP1673797A JP1673797A JPH10211863A JP H10211863 A JPH10211863 A JP H10211863A JP 1673797 A JP1673797 A JP 1673797A JP 1673797 A JP1673797 A JP 1673797A JP H10211863 A JPH10211863 A JP H10211863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
webbing
frictional resistance
low friction
anchor
seat belt
Prior art date
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Pending
Application number
JP1673797A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Takimizu
雄一 瀧水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な製造工程で製作され、ウェビングガイ
ドとの摩擦抵抗を長期間の使用を通して低くできる安価
で良好なシートベルト用ウェビングを提供する。 【解決手段】 シート10に着座した乗員の身体を拘束
するべく帯状に形成されたウェビング21の表面には、
長手方向に沿って縫い込まれる低摩擦糸31が分散突出
されるように設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車又は航空機
等のシートに着座した乗員の身体を拘束するシートベル
ト装置のウェビングに関し、詳しくは長期使用に際して
もリトラクターへの巻取り性が低下しないシートベルト
用ウェビングの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車又は航空機等のシートに
着座した乗員の身体をウェビングにより拘束するシート
ベルト装置としては、例えば連続ウェビングを用いて三
点式シートベルト装置としたものが用いられている。こ
の種のシートベルト装置では、ウェビングの一端部がリ
トラクター(巻取り装置)に巻取り及び繰出し可能に保
持されており、スルーアンカ等のウェビングガイドを挿
通されたウェビングの他端部がアンカープレートを介し
て車体に支持されている。
【0003】ところで、前記ウェビングは合成繊維の糸
で織った細幅の帯であり、強度や耐磨耗性などの性能に
ついてはJIS(日本工業規格)で規定されている。こ
の様なウェビングの素材としては、ポリアミド(商品
名:ナイロン)又はポリエステル(商品名:テトロン)
等の合成繊維が使用されており、近年では、ポリエステ
ル繊維が主流となっている。この為、比較的摩擦係数が
高いポリエステル製のウェビングには、織り上げ後に油
剤による表面処理が施され、滑り性及び耐磨耗性の向上
が図られている。
【0004】即ち、ウェビングとウェビングガイドとの
摺動抵抗が大きいと、リトラクターの巻取り性を確保す
る為に、リトラクターのバネ力を大きくしなければなら
ない。そこで、ベルト装着時の乗員への圧迫感が過大に
ならないようにバネ力を小さくする為には、ウェビング
表面の滑り抵抗を小さくすることが必要であり、該滑り
抵抗が使用中に経時変化を生じないことが好ましい。
【0005】この為、ウェビングとウェビングガイドの
間の摩擦抵抗を小さくする手段として、ウェビングの表
面に潤滑剤(所謂、表面油剤)を塗布する方法があり、
耐久性に優れた表面油剤の改良が行われて現在広く実施
されている。一方、例えば、実開昭61−86483号
公報に開示されたウェビングのように、摩擦係数の小さ
い繊維で構成されたたて糸を全体本数の1/2〜1/4
織り込み、ウェビングの摺動抵抗を小さくしたものも知
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、織り上
げ後に油剤を使ってウェビングの表面処理を行った場合
には、油剤量を適正範囲内に管理する工程が必要となっ
て製造コストが増大する。又、適正油剤量においてもこ
の油剤がスルーアンカ等のウェビングガイドの摺動面に
汚れを発生させるので、表面油剤の経年劣化と相まって
リトラクターのウェビング巻取り性、繰出し性及び耐久
性の低下を招くという可能性があった。
【0007】また、上記実開昭61−86483号公報
に開示されたウェビングのように、低摩擦糸を織り込ん
だ場合には、低摩擦糸以外の糸もウェビングガイドの摺
動面に直接接触する為、低摩擦糸の効果が少ないという
問題があった。従って、本発明の目的は上記課題を解消
することに係り、単純な製造工程で製作され、ウェビン
グガイドとの摩擦抵抗を長期間の使用を通して低くでき
る安価で良好なシートベルト用ウェビングを提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、シ
ートに着座した乗員の身体を拘束するべく帯状に形成さ
れたシートベルト用ウェビングであって、前記ウェビン
グの表面には、長手方向に沿って縫い込まれる低摩擦糸
が分散突出されるように設けられていることを特徴とす
るシートベルト用ウェビングにより達成される。
【0009】上記構成によれば、ウェビングの表面に分
散突出された低摩擦糸がウェビングガイドと接触するの
で、ウェビングとウェビングガイドの摩擦抵抗は小さく
なる。そこで、油剤を使用することがないからウェビン
グの表面処理を省くことができ、滑り性の経年劣化もな
いので、リトラクターの良好なウェビング巻取り性を得
ることができる。尚、本発明における低摩擦糸として
は、例えば、超高分子量ポリエチレン繊維(商品名:ダ
イニーマ=東洋紡績製)や、4フッ化樹脂繊維とテトロ
ン繊維とで織った糸を用いることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係るシートベルト装置を詳細に説明す
る。図1は本発明に係るシートベルト装置を示す全体斜
視図であり、図2は図1に示したシートベルト装置のウ
ェビングの要部平面図であり、図3は図2に示したウェ
ビングの側面断面図であり、図4は図1に示したシート
ベルト装置の要部拡大断面図である。
【0011】図1において、自動車に搭載されたシート
ベルト装置20は、衝突時等の緊急時、リトラクター2
6からのウェビング21の繰出しを制限することによ
り、シート10に着座した乗員の身体を拘束する。ウェ
ビング21の一端部は、センタ−ピラ13の下端部に支
持されたリトラクター26に巻取り及び繰出し可能に保
持されており、他端部は、ウェビングガイドであるスル
ーアンカ24を通って車体11に固定されたアンカープ
レート23に支持されている。そして、アンカープレー
ト23とスルーアンカ24との間のウェビング中間部に
配設されたスルータング25を車体ほぼ中央部に立設さ
れたバックル28に係合させることにより、乗員をシー
ト10に拘束する。そこで、前記ウェビング21は、ス
ルータング25とスルーアンカ24の間で乗員の胸から
肩を保持する肩ベルト21aと、スルータング25とア
ンカープレート23の間で乗員の腰部を固定する腰ベル
ト21bとを構成している。
【0012】ウェビング21は、図2に示すように,長
手方向(図2中、左右方向)に沿う多数本の縦糸に、横
方向(図2中、上下方向)に沿う横糸を交差(本実施形
態では直交)させて織り込むことにより、全体として帯
状に形成されたウェビング本体22から成る。尚、前記
縦糸及び横糸には、ポリアミド又はポリエステル等の合
成繊維を用いることができる。更に、前記ウェビング本
体22には、図2に示す如く表面にウェビング長手方向
に沿って5列の低摩擦糸31が幅方向に適宜間隔を置い
て分散突出するように縫い込まれている。
【0013】本実施形態における低摩擦糸31は、ウェ
ビング長手方向に沿った露出間隔が5mmとなるように
縫い込まれているが、該低摩擦糸31の縫い込み間隔が
過小であると、ウェビング21の剛性が必要以上に大き
くなり、可撓性が損なわれてしまう。一方、低摩擦糸3
1の縫い込み間隔が過大であると、低摩擦糸31とウェ
ビング本体22の表面との間に隙間が生じる等の不都合
が生じる。そこで、低摩擦糸31の縫い込み間隔は2〜
10mmの範囲が望ましい。
【0014】又、ウェビング幅方向の列数は、製造コス
ト及び滑り性の観点から3〜10本が望ましい。更に、
前記低摩擦糸31の縫い込み方法としては、図3の断面
図に示したように、低摩擦糸31をウェビング本体22
の上面と下面に交互に露出させる縫い方がある。又、例
えば、ミシンによる縫い込みのように、低摩擦糸31が
ウェビングの上下面に同時露出する場合には、低摩擦糸
31が露出しない部分を残すように断続的に縫い込めば
良い。更に、他の縫い方でも低摩擦糸31がウェビング
表面に分散突出されるように縫い込めればどの様な縫い
方でも良い。
【0015】また、図2に示したように、縫い込まれる
複数の低摩擦糸31の列は、隣接する各列間で低摩擦糸
31のウェビング表面に露出する位相を交互にずらして
配列され、スルーアンカ24との接触には低摩擦糸31
が均一に接触されるように構成されている。尚、本実施
形態においては、摩擦係数の小さい低摩擦糸31として
超高分子量ポリエチレン繊維(商品名:ダイニーマ=東
洋紡績製)を使用したが、他の4フッ化樹脂繊維とテト
ロン繊維とで織った糸を使用することもできる。
【0016】そこで、上記低摩擦糸31が縫い込まれた
ウェビング21は、図4に示すように、ウェビング本体
22の表面に分散突出する低摩擦糸31がスルーアンカ
24の摺動面24aに直接接触し、スルーアンカ24と
の摩擦抵抗を小さくされる。この際、ウェビング本体2
2がスルーアンカ24の摺動面24aと直接接触する頻
度は相当低減されるので、低摩擦糸31は摩擦抵抗低減
効果を十分に発揮することができる。
【0017】即ち、前記ウェビング21は、複数列の低
摩擦糸31が長手方向に沿って分散突出されるように縫
い込まれるという単純な製造工程で製作され、スルーア
ンカ24との摩擦抵抗を長期間の使用を通して低くする
ことができる。そこで、ウェビングの表面に表面油剤を
塗布する必要もなく、製造コストを低減できると共に、
油剤がスルーアンカ24の摺動面24aに汚れを発生さ
せる心配がなく、滑り性の経年劣化もない。
【0018】従って、上記ウェビング21を備えた本実
施形態のシートベルト装置20は、リトラクターのバネ
力を大きくしなくとも、リトラクターの巻取り性を長期
使用期間にわたって確保することができ、ベルト装着時
の乗員への圧迫感を低減することも容易である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明のシートベル
ト用ウェビングの表面には、長手方向に沿って縫い込ま
れる低摩擦糸が分散突出されるように設けられている。
そこで、ウェビングの表面に分散突出された低摩擦糸が
ウェビングガイドと接触するので、ウェビングとウェビ
ングガイドの摩擦抵抗は小さくなる。そこで、油剤を使
用することがないからウェビングの表面処理を省くこと
ができ、滑り性の経年劣化もないので、リトラクターの
良好なウェビング巻取り性を得ることができる。従っ
て、単純な製造工程で製作され、ウェビングガイドとの
摩擦抵抗を長期間の使用を通して低くできる安価で良好
なシートベルト用ウェビングを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシートベルト装置を
示す全体斜視図である。
【図2】図1に示したシートベルト装置のウェビングの
要部平面図である。
【図3】図2に示したウェビングの側面断面図である。
【図4】図1に示したシートベルト装置の要部拡大断面
図である。
【符号の説明】
20 シートベルト装置 21 ウェビング 22 ウェビング本体 24 スルーアンカ 26 リトラクター 31 低摩擦糸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートに着座した乗員の身体を拘束する
    べく帯状に形成されたシートベルト用ウェビングであっ
    て、 前記ウェビングの表面には、長手方向に沿って縫い込ま
    れる低摩擦糸が分散突出されるように設けられているこ
    とを特徴とするシートベルト用ウェビング。
JP1673797A 1997-01-30 1997-01-30 シートベルト用ウェビング Pending JPH10211863A (ja)

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JP1673797A JPH10211863A (ja) 1997-01-30 1997-01-30 シートベルト用ウェビング

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013157389A1 (ja) * 2012-04-18 2013-10-24 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルト装置
JP2014051236A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Autoliv Development Ab シートベルト装置
JP2017121920A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 トヨタ紡織株式会社 シートベルト用ウェビング

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