JPH10211594A - レーザロボットの制御方法及びこの制御装置 - Google Patents

レーザロボットの制御方法及びこの制御装置

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JPH10211594A
JPH10211594A JP9013961A JP1396197A JPH10211594A JP H10211594 A JPH10211594 A JP H10211594A JP 9013961 A JP9013961 A JP 9013961A JP 1396197 A JP1396197 A JP 1396197A JP H10211594 A JPH10211594 A JP H10211594A
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laser
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JP9013961A
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Koichi Indo
浩一 印藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバーとレーザ出力部の接続部の損傷
を未然に防ぐこと。 【解決手段】 レーザ出力部27の方向余弦値を演算
し、光伝送体20を支持部23に固定された他端からレ
ーザ出力部27の先端部に向かうベクトル値を演算し、
レーザ出力部27の方向余弦値とベクトルとの内積値を
演算し、内積値が予め定められた許容内積値以内か判断
し、許容内積値を越える場合、レーザ出力部27の動作
を許容内積値内に制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はレーザロボットに
係り、特に光伝送体の保護を図るレーザロボットの制御
装置及びその制御方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザロボットを図11によって
説明する。図11はレーザロボットの構成の概略図であ
る。図11において、レーザロボットは、6軸構成(θ
1、θ2、θ3、θ4、θ5、θ6)で、レーザ光を発
振するレーザ発振器10と、ロボットの各軸のアーム1
5と、レーザ発振器10から放出されたレーザ光を伝送
する光伝送体で、たとえば屈曲性のある光ファイバ20
と、アーム15に一端が固定されると共に、他端が光フ
ァイバー20に固定された支持部23と、光ファイバー
20の先端部及びアーム先端軸20aに取り付けられた
レーザ出力部27と、6軸の各軸を図示していないアク
チュエータで駆動する駆動装置40と、この駆動装置4
0およびレーザ発振器10とを制御する制御装置50
と、この制御装置50にロボットに作業を実行するのに
必要な情報を指示等する教示装置70とに接続されてい
る。
【0003】制御装置50は、教示装置70の出力がイ
ンターフェイス(以下、I/Fと称する。)52を介し
てCPU54に接続され、このCPU54は、ロボット
の基本動作プログラムが格納されたROM56と、教示
されたデータが格納されたRAM58とが接続されてお
り、I/F62を介して駆動装置40に接続され、I/
F64を介してレーザ発振器10に接続されている。
【0004】上記のように構成されたレーザロボットの
動作を図11に基づいて説明する。アーム先端軸25を
被加工体の加工に応じて教示する際、光ファイバー20
の先端とレーザ出力部27の接続部に生ずる折れ又はね
じれに注意を払いながら教示作業をしている。
【0005】上記ねじれのうち、光ファイバー20とレ
ーザ出力部27との接続部に生ずる捻れを解決するもの
として特開平4−127992号公報に開示された例が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術はレーザ出力部27に対して光ファイバー20を
回転自在な機構を備えているので、この機構が複雑で、
加えて、光ファイバー20とレーザ出力部27の接続部
とを曲げたり、折ったりした場合に生じる光ファイバー
20の損傷については、解消されていないという問題点
があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、光ファイバーとレーザ出力部と
の接続部に作業者が注意を払うことなく、教示を可能と
し、また、運転の際にも光ファイバーの保護を可能とす
るレーザロボットの制御装置及びこの制御方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るレーザ
ロボットの制御方法は、レーザ発振器から放出されたレ
ーザ光を伝送する光伝送体と、アームに一端が固定され
ると共に、他端が光伝送体に固定される支持部と、光伝
送体の先端部に接続されたレーザ出力部と、このレーザ
出力部を接続したアーム先端軸とを備えたレーザロボッ
トの制御方法において、レーザ出力部の方向余弦値を演
算し、光伝送体を支持部に固定された他端からレーザ出
力部の先端部に向かうベクトル値を演算し、レーザ出力
部の方向余弦値とベクトルとの内積値を演算し、内積値
が予め定められた許容内積値以内か判断し、許容内積値
を越える場合、レーザ出力部の動作を許容内積値内に制
限することを特徴とするものである。
【0009】第2の発明に係るレーザロボットの制御装
置は、レーザ発振器から放出されたレーザ光を伝送する
光伝送体と、アームに一端が固定されると共に、他端が
光伝送体に固定される支持部と、光伝送体の先端部に接
続されたレーザ出力部と、このレーザ出力部を接続した
アーム先端軸とを備えたレーザロボットの制御装置にお
いて、レーザ出力部の方向余弦値を演算する第1の演算
手段と、光伝送体を支持部に固定された他端からレーザ
出力部の先端部に向かうベクトル値を演算する第2の演
算手段と、レーザ出力部の方向余弦値とベクトルとの内
積値を演算する第3の演算手段と、内積値が予め定めら
れた許容内積値以内か判断する判断手段と、許容内積値
を越える場合、レーザ出力部の動作を許容内積値内に制
限する制限手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0010】第3の発明に係るレーザロボットの制御方
法は、支持部の他端からレーザ出力部までの光伝送体の
質量値と、予め設定された運転時のレーザ出力部の加速
度値と質量値とに基づいて光伝送体の外力値を演算し、
第1の外力値が予め定められた許容外力値よりも大きい
場合、レーザ出力部の加速度を許容外力値に基づく値に
設定することを特徴とするものである。
【0011】第4の発明に係るレーザロボットの制御方
法は、設定された加速度値と、レーザ出力部の教示点、
一定速度値等の運転パターンとから加工時間を求めるこ
とを特徴とするものである。
【0012】第5の発明に係るレーザロボットの制御方
法は、設定された加速度値と、レーザ出力部の教示点、
一定速度値等の運転パターンとから加工時間を求めるこ
とを特徴とするものである。
【0013】第6の発明に係るレーザロボットの制御方
法は、飛び飛びのポーズを指定した第1の制御と、全軌
道又は全経路を指定した第2の制御とを切換えてレーザ
出力部を運転するレーザロボットの制御方法において、
レーザ出力部を第1の制御で動作している状態の、時間
的に変化するアームの各軸の角度値を演算し、この角度
値に基づいて同次変換を演算し、レーザ出力部の方向余
弦値を演算し、光伝送体を支持部に固定された他端から
レーザ出力部の先端部に向かうベクトル値を演算し、レ
ーザ出力部の方向余弦値とベクトルとの内積値を演算
し、内積値が予め定められた許容内積値以内か判断し、
許容内積値を越える場合、アーム先端軸の動作を許容内
積値内に制限する手段としてレーザ出力部を第2の制御
にすることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明の実施の形態を図1及び図2に
基づいて説明する。図1はレーザロボットの概略構成
図、図2は図1の構成によるレザーロボットのフローチ
ャートである。図1中、従来と同一符号は、同一又は相
当部分を示して説明を省略する。図1において、制御装
置150には、予め実験により、光ファイバー20の接
続部20aが損傷しないようなレーザ出力部27の方向
余弦とこの接続点20aから支持点23aまでの距離に
基づいて求めた光ファイバー20の単位ベクトルとの内
積の許容値δと、図2のフローチャートの実行プログラ
ム等とが記憶されているRAM158と、I/F66を
介してCPU54に接続された赤色発光ダイオード68
および青色発光ダイオード69とが備えられている。
【0015】次に、レーザ出力部27の教示を図1及び
図2のフローチャートに基づいて説明する。教示装置7
0により、レーザ出力部27の先端を、例えばベース座
標系の+X軸方向に対してΔX移動指令を受け、この移
動指令に基づいてレーザ出力部27の同次変換Mpを図
示に示す計算式で演算し(ステップ200)、この同次
変換Mpよりレーザ出力部27の方向余弦L1を図示に
示す計算式で演算をする(ステップ201、第1の演算
手段)。
【0016】光ファイバー20の接続点20a(位置P
1)から支持部23の接続点23a(位置Q1)まで、
光ファイバー20を図3に示すように直線とみなし、ベ
ース座標系を基準にして、支持点23aと光ファイバー
20の接続点20aまでの距離に基づいて、光ファイバ
ー20の単位ベクトルαを図示の計算式で演算する(ス
テップ202、第2の演算手段)。なお、光ファイバー
20の接続点20a(位置P1)は、S1−Lr・L1
によって求める。ここに、S1は図3に示すようにレー
ザ出力部27の先端の位置、Lrはレーザ出力部27の
長さ、L1はステップ201で求めた方向余弦である。
【0017】次に、位置P1と位置Q1との間の光ファ
イバー20とレーザ出力部27との角度θRとして、内
積値β=cosθRを演算する。即ち、図3に示すよう
に上記方向余弦L1と上記単位ベクトルαより内積値β
を図示の計算式で演算する(ステップ203、第3の演
算手段)。
【0018】RAM158から読み出された内積の許容
値δと、上記演算した内積値βとを比較判断し(ステッ
プ204、判断手段)、この内積値β<許容値δの場合
には、「安全領域」を示す”青色”のランプを点灯し
(ステップ205)、教示された指令を有効とし、この
内容をRAM158に記憶する(ステップ207)。
【0019】一方、上記演算した内積値β>許容値δの
大きい場合には、「危険」を示す”赤色”のランプを点
灯し(ステップ206)、教示動作を無効してレーザ出
力部27の動作を制限する(ステップ207)。
【0020】このように「危険」、「安全領域」として
異なる色の発光ダイオードを点灯するようにしているの
で、この色の変化で、作業者に容易に認識させながら、
レーザ出力部27の教示の動作可能な範囲を制限し、光
ファイバー20の接続点20aの折れに基づく損傷を、
作業者が特別の注意を払うことなく教示段階から事前に
防止できる。
【0021】なお、上記実施の形態では、光ファイバー
20の支持部23をθ3軸とθ4軸との間のアーム15
に設けたが、いづれの軸(θ1からθ5軸)のアーム1
5に支持部23を設けても良い。
【0022】また、上記演算は、ベース座標系を基に演
算したが、他の座標系(ワールド座標系等)で、光ファ
イバー20の支持部23からレーザ出力部27の先端に
向かう光ファイバー20のベクトル値を演算し、レーザ
出力部27の方向余弦と上記ベクトルとの内積値を求め
て良いのは勿論である。
【0023】実施の形態2.この発明の他の実施の形態
を図1及び図4〜図6に基づいて説明する。実施の形態
1では、静的な状態によって光ファイバー20の折れに
よる損傷を防止していたが、この実施の形態では、レー
ザ加工の運転中に生じる光ファイバー20)の加速度γ
及び姿勢を考慮した光ファイバー20の折れによる損傷
を防止するものである。
【0024】この実施の形態の制御装置150は、予
め、実験において、複数の内積値βnと、この内積値βn
の個々に対応した光ファイバー20の接続点20aにお
ける、光ファイバー20がどのような角度で損傷するの
かを示す複数の許容外力値Fmnと、から定まる複数の
加速度γnとを有する、図6に示す加速度テーブルと、
図4に示すフローチャートを実行するプログラムがRA
M158に記憶されている。
【0025】次に、上記のように構成された制御装置の
動作を図1及び図4〜図6によって説明する。レーザ出
力部27の先端における加速度値γsと、被加工体の加
工開始点R1、加工終了点R2と、予め測定しておいた
支持部23からレーザ出力部27までの光ファイバー2
0の質量値mとを教示装置70に入力し(ステップ30
1)、図5に示すようにレーザ出力部27の先端P1の
第1の距離値ΔL1と、光ファイバー20の接続点20
a(位置P1)の第2の距離値ΔL2とを同次変換MP
1、MP2より演算する(ステップ302)。
【0026】レーザ出力部27の姿勢の変化量を求める
ために、距離値ΔL1と上記距離値ΔL2を比較し(ス
テップ303)、ΔL1<ΔL2の場合、即ち、この姿
勢の変化量がない場合は、運転時におけるレーザ出力部
27の外力は加速度のみで遠心力が生じないので、光フ
ァイバー20の質量値mと設定加速度値γsとで、光フ
ァイバー20への運転時の第1の外力FmをFm=m・
γsにて演算して求め(ステップ304)、実施の形態
1において、記憶されたRAM158の内積値βnを読
みだし(ステップ305)、ステップ304において求
めた第1の外力値Fmと、ステップ305における内積
値βnとから、RAM158に記憶されている図6の加
速度テーブルから許容加速度値γnを読み出す(ステッ
プ306)。
【0027】設定された加速度値γsと許容加速度値γ
nとを比較し(ステップ307)、設定加速度値γs>
許容加速度値γnの場合には、許容加速度値γnをRA
M158に記憶し(ステップ308)、一方、設定加速
度値γs≦許容加速度値γnの場合には、設定加速度値
γsをRAM158に記憶する(ステップ310)。
【0028】また、ステップ303において、ΔL1>
ΔL2と判断された場合、即ち、レーザ出力部27の姿
勢の変化量があると判定された場合、光ファイバー20
への運転時の外力Fmには、加速度及び遠心力が生じる
ので、第2の外力Fm=m・γs+m・r・ω2 を演算
し(ステップ312)、上記ステップ305〜ステップ
310を実行する。なお、ステップ312の計算式にお
けるrは、支持部23からレーザ出力部27までの光フ
ァイバー20の長さL37を半分とした半径である。
【0029】このように、予め設定加速度値γsと、加
工の開始点、終了点、質量mと、レーザ出力部27の姿
勢に基づいて、運転時の第1の外力または第2の外力を
演算して、光ファイバー20の折れによる損傷が生じな
い加速度値を教示段階で設定できる。
【0030】なお、上記実施の形態では、加工開始点R
1と加工終了点R2の2点のみについて説明したが、多
数の開始点及び終了点が存在する場合にも適用できるこ
とは勿論である。
【0031】実施の形態3.この発明の他の実施の形態
を図1及び図7〜図9に基づいて説明する。この実施の
形態は、上記実施の形態2で、設定された加速度値に基
づいて、加工開始する前段階において、レーザロボット
の加工時間を演算により求めて確認するものである。R
AM158には、図9のフローチャートを実行するプロ
グラムが記憶されている。
【0032】図7のような加工を図8のレーザ出力部の
運転曲線で行う場合、この加工時間を求める。図7にお
いて、実線がレーザ加工を示し、点線が空送りを示して
いる。まず、教示装置70に以下の指定をする。加工点
R0、R1、R2、R3、R4を入力し、点R0〜点R
1、点R3〜点R4が空送りであることを指定し、点R
1〜点R3、点R4〜点R1が加工送りであることを指
定し(ステップ401)、空送り距離L01(L34)
を図示の計算式で演算して、この演算値をRAM158
に記憶し(ステップ403)、この空送り距離L01
(L34)を移動するのに要する時間t01(t34)
を図示の計算式で演算して、この演算値をRAM158
に記憶する(ステップ405)。
【0033】次に、加工距離L13(L41)を図示の
計算式で演算して、この演算値をRAM158に記憶し
(ステップ407)、この加工距離L13(L41)を
移動するのに要する時間t01(t34)を図示の計算
式で演算して、この演算値をRAM158に記憶する
(ステップ409)。トータルの時間を図示の計算式で
演算して、教示装置70の表示部に表示する(ステップ
411)。なお、上記加工点R0、R1等、加工送り、
空送り、図8における一定速度ve、vpを運転パター
ンという。
【0034】実施の形態4.この発明の他の実施の形態
を図1及び図10に基づいて説明する。上記実施の形態
1から実施の形態3は、レーザロボットの教示又は、運
転前の調整であったが、この実施の形態は、レーザロボ
ットの運転中の光ファイバー20の折れに基づく損傷を
防止するものである。この制御装置150内のRAM1
58は、図10に示すフローチャートの実行プログラム
と、空送りする場合、飛び飛びのポーズだけを指定命令
によって行われる第1の制御としてのPTP制御と、被
加工体を加工する場合、レーザ出力部27の先端部の全
軌道又は全経路を指定した命令によって行われる第2の
制御としてのCP制御との実行プログラムが記憶されて
いる。
【0035】これは、加工精度から被加工体の加工その
ものは、全軌道等を制御するCP制御が要求されるのに
対して、空送りは、教示が簡単で、精度もそれほど要求
されないPTP制御で足りるからである。
【0036】上記のように構成された制御装置の動作を
図1及び図10に基づいて説明する。いま、レーザロボ
ットがレーザ出力部27をPTP制御により空送り移動
で動作している状態において、教示された2点間の時間
により変化するアームの各軸の角度が(θ1e、θ2
e、θ3e、θ4e、θ5e、θ6e)から(θ1s、
θ2s、θ3s、θ4s、θ5s、θ6s)に変化する
ことにより、この各軸の角度(θ1t、θ2t、θ3
t、θ4t、θ5t、θ6t)を、例えば、ある時間に
おける角度θ1tについては図示の計算式で、演算して
求め(ステップ501)、同様にして角度θ2tから角
度θ6tも求める。なお、Δθ1=θ1e−θ1t、K=
Σ(Fθ・Δt)/MAX(Δθ1、Δθ2、Δθ3、
Δθ4、Δθ5、Δθ6)、Fθは角速度、Δtは制御
装置150の制御周期の時間である。
【0037】この各軸の角度値に基づいて同次変換Mp
を演算し(ステップ502)、実施の形態1と同様に、
図2のステップ201と同様に、同次変換Mpよりレー
ザ出力部27の方向余弦L1を演算して求め、図2のス
テップ202と同様に、光ファイバー20の単位ベクト
ルαを演算して求め、図2のステップ203と同様に、
上記方向余弦L1と単位ベクトルαとから内積値βを演
算する(ステップ503)。
【0038】実施の形態2に示した許容内積値δと上記
内積値βとを比較し(ステップ504)、許容内積値δ
>内積値βの場合には、CP制御に切換え、その時点の
姿勢を保持する(ステップ505)。ここで、CP制御
に切換えることにより、飛び飛びのポーズだけの指定し
た命令から、全軌道又は全経路を指定した命令になるの
で、光ファイバー20の接続点が教示通りの軌道等を移
動し、光ファイバー20の折れに基づく損傷を制御でき
るからである。一方、許容内積値δ<内積値βの場合に
は、PTP制御の継続を実行する(ステップ506)。
【0039】なお、許容内積値δ>内積値βの場合に
は、CP制御に切換える代わりにロボット6を停止させ
て良いのは勿論である。
【0040】このようにPTP制御において、レーザ出
力部27が予期しない動作をしても、これを演算によっ
て検知し、ロボットの制御をCP制御に切換え、レーザ
出力部27の姿勢を保持するので、光ファイバー20の
折れによる断線を防止できる。
【0041】
【発明の効果】第1の発明によれば、支持部に固定され
た光伝送体からレーザ出力部の先端部に向かうベクトル
を演算し、レーザ出力部の方向余弦とベクトルとの内積
値を演算し、内積値が予め定められた範囲内か判断し、
範囲外の場合、レーザ出力部の動作を制限したので、簡
易な演算により光伝送体とレーザ出力部との接続部が損
傷しないようにレーザロボットの動作を教示できるとい
う効果がある。
【0042】第2の発明によれば、光伝送体の支持部か
らレーザ出力部の先端に向かう光伝送体のベクトル値を
演算する第1の演算手段と、レーザ出力部の方向余弦と
ベクトルとの内積値を演算する第2の演算手段と、内積
値が予め定められた範囲内か判断する判断手段と、この
範囲外の場合、レーザ出力部の動作を制限する制限手段
とを備えたので、光伝送体の先端とレーザ出力部の接続
部の成す角度を考慮して教示することができるので、作
業者が光伝送体とレーザ出力部との接続部に注意を払う
ことなく簡易な制御装置で、レーザロボットの教示操作
ができるという効果がある。
【0043】第3の発明によれば、第1の発明の効果に
加え、レーザ出力部の設定加速度値を、光伝送体の外力
値も考慮して設定したので、レーザ出力部が動作してい
る状態においても、簡易な演算により光伝送体とレーザ
出力部との接続部が損傷しないようにレーザロボットの
動作を教示できるという効果がある。
【0044】第4の発明によれば、第3の発明の効果に
加え、レーザ出力部の姿勢の変化を基に、レーザ出力部
の加速度値を設定したので、レーザ出力部の遠心力を考
慮しても、光伝送体が損傷しないという効果がある。
【0045】第5の発明によれば、第3の発明の効果に
加え、ロボットの動作前において、設定加速度値と運転
パターン等に基づいて加工時間を検知できるという効果
がある。
【0046】第6の発明によれば、運転時の内積値が許
容値を越えた場合、第2の制御に切換えしたので、レー
ザ出力部の先端部が全軌道等を指定した命令によって行
われる制御になり、運転時においても、上記全軌道等の
区間で光伝送体の損傷を防ぐことができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態によるレーザロボット
の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態による教示動作のフロ
ーチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態によるレーザ出力部の
方向余弦と光伝送体の単位ベクトルの関係図である。
【図4】 この発明の他の実施の形態による運転時の最
適な加速度を設定するフローチャートである。
【図5】 レーザ出力部の移動状態を示す平面図であ
る。
【図6】 この発明の他の実施の形態による内積値と外
力とを示す加速度テーブルである。
【図7】 被加工体に対してレーザ出力部の動作を示す
状態図である。
【図8】 図7の加工を実行する場合のレーザ出力部の
速度対時間曲線である。
【図9】 この発明の他の実施の形態による加工時間を
求めるためのフローチャートである。
【図10】 この発明の他の実施の形態によるPTP制
御からCP制御への制御切り替えを示すフローチャート
である。
【図11】 従来のレーザロボットの構成の概略図であ
る。
【符号の説明】
10 レーザ発振器、15 アーム、20 光伝送体、
23 支持部、27 レーザ出力部、150 制御装
置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振器から放出されたレーザ光を
    伝送する光伝送体と、アームに一端が固定されると共
    に、他端が上記光伝送体に固定される支持部と、上記光
    伝送体の先端部に接続されたレーザ出力部と、このレー
    ザ出力部を接続したアーム先端軸とを備えたレーザロボ
    ットの制御方法において、 上記レーザ出力部の方向余弦値を演算し、 上記光伝送体を上記支持部に固定された他端から上記レ
    ーザ出力部の先端部に向かうベクトル値を演算し、 上記レーザ出力部の方向余弦値と上記ベクトルとの内積
    値を演算し、上記内積値が予め定められた許容内積値以
    内か判断し、 上記許容内積値を越える場合、上記レーザ出力部の動作
    を上記許容内積値内に制限することを特徴とするレーザ
    ロボットの制御方法。
  2. 【請求項2】 レーザ発振器から放出されたレーザ光を
    伝送する光伝送体と、アームに一端が固定されると共
    に、他端が上記光伝送体に固定される支持部と、上記光
    伝送体の先端部に接続されたレーザ出力部と、このレー
    ザ出力部を接続したアーム先端軸とを備えたレーザロボ
    ットの制御装置において、 上記レーザ出力部の方向余弦値を演算する第1の演算手
    段と、 上記光伝送体を上記支持部に固定された他端から上記レ
    ーザ出力部の先端部に向かうベクトル値を演算する第2
    の演算手段と、 上記レーザ出力部の方向余弦値と上記ベクトルとの内積
    値を演算する第3の演算手段と、 上記内積値が予め定められた許容内積値以内か判断する
    判断手段と、 上記許容内積値を越える場合、上記レーザ出力部の動作
    を上記許容内積値内に制限する制限手段とを備えたこと
    を特徴とするレーザロボットの制御装置。
  3. 【請求項3】 上記支持部の他端からレーザ出力部まで
    の光伝送体の質量値と、予め設定された運転時の上記レ
    ーザ出力部の加速度値と上記質量値とに基づいて上記光
    伝送体の外力値を演算し、 上記第1の外力値が予め定められた許容外力値よりも大
    きい場合、上記レーザ出力部の加速度を上記許容外力値
    に基づく値に設定することを特徴とする請求項1に記載
    のレーザロボットの制御方法。
  4. 【請求項4】 2点間を移動するレーザ出力部の先端部
    間の第1の距離値を演算するステップと、上記光伝送体
    の接続点間の第2の距離値を演算するステップとを実行
    し、 上記第1の距離値と上記第2の距離値との比較に基づい
    て上記レーザ出力部の姿勢の変化の有無を判断し、 上記レーザ出力部の姿勢の変化が有ると判断した場合、
    上記第1の外力値に遠心力を加えた第2の外力値を演算
    し、 上記第2の外力値が予め定められた許容外力値よりも大
    きい場合、上記レーザ出力部の加速度を上記許容外力値
    に基づく値に設定することを特徴とする請求項3に記載
    のレーザロボットの制御方法。
  5. 【請求項5】 上記設定された加速度値と、上記レーザ
    出力部の教示点、一定速度値等の運転パターンとから加
    工時間を求めることを特徴とする請求項3または請求項
    4に記載のレーザロボットの制御方法。
  6. 【請求項6】 飛び飛びのポーズを指定した第1の制御
    と、全軌道又は全経路を指定した第2の制御とを切換え
    て上記レーザ出力部を運転するレーザロボットの制御方
    法において、 上記レーザ出力部を第1の制御で動作している状態の、
    時間的に変化するアームの各軸の角度値を演算し、この
    角度値に基づいて同次変換を演算し、 上記レーザ出力部の方向余弦値を演算し、 上記光伝送体を上記支持部に固定された他端から上記レ
    ーザ出力部の先端部に向かうベクトル値を演算し、 上記レーザ出力部の方向余弦値と上記ベクトルとの内積
    値を演算し、上記内積値が予め定められた許容内積値以
    内か判断し、 上記許容内積値を越える場合、上記アーム先端軸の動作
    を上記許容内積値内に制限する手段として上記レーザ出
    力部を第2の制御にすることを特徴とする請求項1に記
    載のレーザロボットの制御方法。
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