JP3174218B2 - 工業用ロボットの制御方法 - Google Patents

工業用ロボットの制御方法

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JP3174218B2 JP08301694A JP8301694A JP3174218B2 JP 3174218 B2 JP3174218 B2 JP 3174218B2 JP 08301694 A JP08301694 A JP 08301694A JP 8301694 A JP8301694 A JP 8301694A JP 3174218 B2 JP3174218 B2 JP 3174218B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、教示可能な工業用ロボ
ットの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、組立用のロボットに動作の教示を
行なう場合、ロボットを実際に動かし、位置を教示(記
憶)させる必要がある。従来、ロボットを動かすのに
は、 :特開昭57−83390号に示されるように、ロボ
ットの操作パネルの正逆スイッチを使い、ロボットに設
けられた直交座標系の座標軸方向にロボットを移動して
位置合せを行ない位置を教示していた。 :別の方法としては、各関節を操作パネルの正逆スイ
ッチにより直接に移動させて、ロボットを位置合せし、
位置を教示することも行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
のの手法においては、ロボットの作業領域が円形にな
るので、その境界領域において、直交座標系での座標軸
の一方向のみの移動では、ロボットを移動出来なくなる
ので、座標軸を切換えながら移動を行なう必要があり、
操作者が繁雑になるという欠点がある。
【0004】また、従来例のの手法の場合、位置教示
の作業者がロボットを任意の点に移動させるのに、ロボ
ット特有の座標(関節座標)で各関節をバラバラに動か
す必要があり、位置合せには熟練と多大な時間を必要と
する欠点がある。さらに、直交座標系での教示の欠点を
補うために、,の両者の機能を併せもつ教示方法も
考えられるが、両教示方法の切換えが必要で操作が更に
繁雑になるという欠点がある。
【0005】一方、ロボットのアームは回動角を自由に
設定できるので、アームを壊さないように、従来では回
転角度を検出する検出器を設けるようにしている。この
検出器はコスト上昇の要因になっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決することを目的としてなされたもので、稼働可能な範
囲が限定されている工業用ロボットに対して教示を行な
うに際し、オペレータにその稼働不可能な領域を意識さ
せることなく教示を可能にした工業用ロボットの制御方
法を提案することにある。
【0007】上記課題を達成するための本発明の工業用
ロボットの制御方法は、限定された稼動範囲を有するア
ームを持つ工業用ロボットの制御方法において、アーム
の稼動可能な範囲を記憶し、この稼動可能範囲を超えて
アーム位置が教示されようとするときに、そのアーム位
置に対応するところの、前記稼動範囲の境界近傍の点を
生成し、この生成された点を教示点とするとともに、境
界近傍の点を生成することが不可能な場合に、移動可能
な方向を操作者に指示することを特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を用いて詳細に説明す
る。 〈第1実施例〉図3は、本発明の第1実施例である組立
用ロボットを含む装置の斜視図である。
【0012】図3において、組付用のロボット5は、こ
のロボット5に部品を供給する為の部品供給部(10,
11)と共に床に固定されている。本実施例のロボット
5は、いわゆる水平多関節型の4自由度を持つロボット
であり、5a,5bのモータにより水平の2本のアーム
300a,300bが駆動される。5cのモータにより
アーム先端部が昇降(Z軸)し、5dのモータにより前
記アーム先端部が回転(S軸)させられる。なお、ロボ
ット5cの手首部には、6のハンドが取りつけられてお
り、3つのモータ6a,6b,6cによりフィンガが駆
動され物品を把持することが可能である。5a,5b,
5c,5d,6a,6b,6cのモータは、制御装置1
に予め記憶されている動作に従って動作する。
【0013】ロボット5の置かれている位置は、第1,
第2の物品供給部10,11上のパレット9a,9bの
物品を掴むことが可能な位置関係にある。また、15は
ハンド6の脱着部で、制御装置1の指令により不図示の
クランパーを開放することにより外れる。7はハンドの
保持台で、この保持台7に複数のハンドを保持させてお
くことにより、ロボットは保持台の任意のハンドを自動
で付けることも可能であり、かつ現在手首部に取り付け
られているハンドをハンド保持台7に自動で載せ外すこ
とも可能である。また、8は組付ステージで、ロボット
が掴んだ物品を組立てる場所で必要に応じてガイド補助
機能を付けることが可能であり、動作が必要な場合は8
の組付ステージ上に駆動源を置き、制御装置1とケーブ
ルでつなぐことにより制御可能となる。
【0014】前述の制御装置1は、全体の組立作業を制
御する組立ロボット制御装置である。1の制御装置はケ
ーブル16によりロボットと接続されており、ロボッ
ト,ハンド等のアクチュエータの制御及び不図示のセン
サの入力等を行うことが可能となっている。制御装置1
には、CRTと、キーボード4があり、制御装置への入
出力を可能としている。更に、教示専用の操作パネル2
が制御装置1に接続できるようになっている。CRT
3,キーボード4を使って制御装置1を介してロボット
5の移動位置をあらかじめ教示できる。また、教示専用
の操作パネル2を使っても教示することができる。
【0015】ここで、ロボット5に設定される教示用の
直交座標系14は、水平面をX軸,Y軸,で、先端部の
回転をS軸で、上下をZ軸で表わしている。図4は、本
発明の実施例の制御装置の全体を示す構成図である。5
0はCPU、51はROMであり、このROM内に組立
動作を実行する為の命令解釈プログラムやロボットの位
置等を教示する為の教示操作サポートプログラム等があ
らかじめ記憶されている。このプログラムの詳細につい
ては後述する。
【0016】52はRAMであり、RAM内にはキーボ
ード4より入力されたロボット・ハンドの動作命令群、
及びロボット5を実際に移動して得られた教示位置デー
タ、さらには水平多関節形ロボットを直交座標系として
表現する為の座標変換データ等が収納されている。54
はCPU50のローカルバスで、このローカルバスには
前記ROM51,RAM52とインターフェース53が
接続されている。RAM52のデータは、CRT3に表
示することが可能であり、キーボード4により入力並び
に削除等することが可能である。また、本実施例の位置
の教示操作は操作パネル2からの入力も可能である。
【0017】12,13は物品供給部の制御部であり、
インターフェース63を介してCPU50と情報の授受
を行なう事が可能となっている。64は外部のコンピュ
ータ等との通信する為のインターフェースであり、本ロ
ボット制御装置内の情報を信号線65を介して外部へ送
ったり、外部からの情報の入力を行なう。たとえば、無
人倉庫管理コンピュータと通信することでパレットの自
動配送のタイミングを算出することも可能となる。
【0018】57はCPU50とロボット動作部61、
ハンド動作部62、共用メモリ60を結ぶコモンバス
で、本実施例ではマルチバスを用いている。CPU50
で動作命令が解釈実行され、生成された命令コードは共
有メモリ60にセットされる。ロボット動作部61又は
ハンド動作部62はCPU50で生成された命令コード
を受け、実際の動作を行う。動作が終了すると、共有メ
モリ60上へ前記動作部が動作の終了信号を書き込む。
【0019】ロボット動作部61,ハンド動作部62
は、共有メモリ60に命令コードが書かれると、その命
令コードを読みだしてそのコードに従った動作処理を行
ない、各デバイスつまり各モータロボット動作のための
モータ5a〜5d、ハンド動作のためのモータ6a〜6
cの回転停止の制御を行なう。55は公知の磁気式の外
部記憶手段であり、たとえばフロッピーディスクドライ
ブ等であり、インターフェース53を通し、ロボット・
ハンドの動作命令群や教示位置データ等をキーボード4
の操作で記憶させることが可能となっている。また、逆
にすでに記憶してあるフロッピーディスクをもってくる
ことにより、RAM52内の決められた領域に動作命令
群や教示位置データを格納することも可能である。
【0020】図5はロボット5の位置を教示する為に使
用される教示用操作パネル2を表わしている。101は
LCDの表示部であり、ロボットの教示位置を表示す
る。表示画面101には、横に2列の数字が並んでお
り、左端に0とマークされた列は、現在のロボット位置
を直交座標系X,Y,Z,Sとして表わしている。ま
た、左端に1とマークされた列は、RAM52に登録さ
れている直交座標系X,Y,Z,Sの教示位置データを
示している。
【0021】102〜109のスイッチは、ロボットを
直交座標系に従って駆動させるスイッチである。102
はX軸の方向で座標値が増加するようにインチングさせ
るスイッチ、103はX軸方向で座標値が減少するよう
にインチングさせるスイッチである。尚、Y,Z,Sに
も夫々インチングするためのスイッチが設けられてい
る。111はロボットを移動させる時の速度を変更する
スイッチ、110は移動したロボットの現在位置をRA
M52に登録するスイッチである。
【0022】図1はロボットの水平面(X,Y軸)の位
置を表わす図である。図6はCPU50がROM52に
書かれたプログラムに基いて行なう教示の為の移動処理
を示すフローチャートである。以下、本実施例に係る教
示の為のロボットの動作命令の手順を説明する。図1に
おいて、9aは部品供給部10上のパレット9a(図3
参照)を、9bは部品供給部11上のパレット9b(図
3参照)を、8は図3の組み付けステージを示す。
【0023】また、P11,P13,P12,P14は、夫々、
本ロボットのアームの最大移動範囲(円で示される)と
各座標軸との交点を示す。従って、 P11=(0,Rmax) P13=(Rmax,0) P12=(0,−Rmax) P14=(−Rmax,0) である。Rmax を動作領域の最大径、Rmin を最小径と
すると、最大移動範囲は、 X2+Y2≦Rmax 2 … (1) で表され、最小移動範囲は、 X2+Y2≧Rmin 2 … (2) で表される。本実施例の特徴は、教示のためのインチン
グ動作が、上記2つの式によって規定された間の領域以
外に進もうとした場合に、その座標点を強制的に変更さ
せるものである。その概略を図1を用いて説明する。
【0024】図1において、第1のパレット9aからロ
ボットのハンドが把持した物品(教示すべき点P1にあ
る)を組付ステージ8(教示すべき点P5にある)にま
で移動させる目的で、それらの位置を教示しようとする
ときに、1つのルートとして、P1 →P4にまでスイッ
チY+104を押し続けることでY軸方向にインチング
して進み、次に、スイッチX+102を押すことでP4
においてX軸方向に方向転換して、P5までインチング
するというコースが考えられる。このようなコースは、
スイッチY+104やスイッチX+102を単に押すだ
けで得られるので操作性が高い。しかしながら、図1に
示すように、P1 →P4のコース上では、単にY軸方向
へのインチングを行なえば、教示点は最小範囲を越えて
しまう。そこで、従来では、操作者が、P1 →P2 →P
3 →P4 というコースを選んでいた。この従来の方法で
は、P2 →P3のコースで、円弧に沿って複数の教示点
を教示しなくてはならず、操作が煩雑であった。本実施
例の教示方法は、教示点が動作可能範囲を越えようとす
るときに、操作者がスイッチ操作を変更しなくとも、シ
ステムの方で、教示点を動作可能範囲内に収まるように
変更するものである。
【0025】即ち、図1において、操作者がP1から始
めてY+スイッチを押し続けると、動作可能範囲外に入
ろうとする直前(P2)でP6方向に方向変換して所定距
離だけ進み、その後は、Y+スイッチを押し続けても、
動作可能範囲内に入っている限りはそのままP7まで進
むというものである。このように、操作者は単純な操作
を行なっても、システムの方で最適な教示点を生成して
くれるので操作性は高い。
【0026】図6は、この最適な教示点を生成するため
の制御手順のフローチャートである。この図6の制御手
順は、Y+キースイッチの操作に対応する制御手順であ
る。Y+スイッチが操作されると、ステップS201
で、現在の位置(Xi-1 ,Y i-1 )を更新する。 Xi=Xi-1 … (3) Yi=Yi-1+ΔY … (4) ステップS208では、Y+キーを押す操作がY方向の
限界Rmaxを越えさせようとするものであるかを、 Yi>Rmax … (5) により判断する。Yi>Rmaxとなるような操作は、教示
点がP11の近傍に至ったときである。Y方向の限界R
maxを越えさせようとするY+キーの操作がなされたと
きは、教示点の修正が不可能であるので、ステップS2
09に進んで、“エリアオーバ”、“−Y,+X,−X
方向に移動が可能”と表示して操作者の喚起を促す。
【0027】教示点がP11の近傍に至らないときは、ス
テップS208でNOと判定されるので、ステップS2
02に進んで、ステップS201の座標値がロボットの
動作領域の最大径Rmax を越えるか否かを(1)式に従
って判断する。越える場合はステップS203にて、動
作領域の境界上になるように、教示点のX座標値を下記
式に基づいてXiからX'iに修正する。
【0028】 X'i=(R2 max−Y2 i1/2×SGN(Xi) …(6) ステップS207では、この修正したX'iを教示点のX
座標として出力する。一方、教示しようとする位置がス
テップS202でRmaxを越えないと判断される場合
は、ステップS204で最小径Rmin 未満でないかを
(2)式にしたがって比較する。
【0029】最小径Rmin 以下の場合は、移動可能範囲
外に進もうとしているときであるので、ステップS20
5でステップS203と同様に、最小移動可能範囲の境
界上になるようX座標のみを(6)式にしたがって計算
する。一方、ステップS204でNOと判定された場
合、即ち、最大範囲と最小範囲との間に教示点が収まっ
ている場合には、ステップS201の値のままとし、各
ステップS203,S205,S206のあとにステッ
プS207で新しいX,Yの座標をロボット動作部に出
力する。
【0030】図4のY+104のスイッチが押されてい
る間、この制御手順(図6)を続ける事で、図1のパレ
ット位置P1 〜P2 は直線、P2 〜P3 は円弧、P3 〜
P4は直線でロボットが回動する。この間、作業者は、
ただY軸方向に移動させる操作をしているだけでよい。
図6の制御手順は、Y+キーを押したときのものであ
る。本発明は、当然のことながら、図5のスイッチ10
2〜109の各々に対応して適用可能である。これらの
キーについては、図6の制御手順を若干変更するだけで
対処できる。
【0031】例えば、Y方向のマイナスに移動させるた
めにY−キーが押されたときには、図6のステップS2
01のYi =Yi +ΔYi のかわりに、Yi =Yi −Δ
Yとし、ステップS208の条件をYi<−Rmax
し、ステップS209の表示で、『+Y,+X,−X移
動可』とすると変更すればよい。また、X方向に関して
も、図6と前記Y方向のマイナス移動と同じ方法で、表
示をX,Yを入れ換えると実現できる。このようにし
て、水平面との方向にも移動可能となる。
【0032】同様に、旋回軸を有する円筒型のロボット
においても、本発明は適用可能である。かくして、この
第1実施例によれば、操作者が関節を有するロボットの
教示作業時に直交移動と関節移動を使い分ける煩わしさ
を解消し、教示作業の時間を短縮することのできる誤操
作でのロボットの衝突事故等を防止しやすくなる等の具
体的な効果が得られる。
【0033】〈第2実施例〉第1実施例は、ロボットア
ームの動作が不可能な領域を作業領域が含むような場合
に、この動作不可能な領域をオペレータが特に意識しな
いで教示を行なっても、その不可能領域を回避してくれ
るような教示点を自動的に生成してくれる制御装置であ
った。次に説明する第2実施例の制御装置も教示に関連
するものである。この第2実施例の制御装置の背景は次
のようである。
【0034】通常、ロボット装置のアーム(特に、先端
軸)は電源断時には人の操作によって自由に回動可能で
ある。それ故に、ロボットの制御装置は、アームの軸が
いくら回転してもその位置を常時記憶するようになって
いる。このアーム軸の回転を検出するための検出器が特
別に必要となり、コスト的に制御装置が高いものとなる
という欠点があった。
【0035】また、上記の検出器を全く持たせない制御
装置の場合は、ロボットに物品を組立てる位置を人が教
示する場合に使い勝手が悪く、教示作業に多くの時間が
かかったり、あるいは場合によっては、先端回転軸が3
60度 近く回転して組立用物品やロボットそのものを
破壊してしまう危険性もあるという欠点があった。この
第2実施例の制御装置は、関節形ロボットの直交座標系
の位置データから各関節角度情報に変換する際に、人が
操作して行なう教示操作か、自動運転であるかの判定を
行なうことにより、自動運転時は関節角度の移動範囲を
変更し、人の操作する教示操作ときは、人が物品の状況
を判断して、連続的にロボットを移動出来、人の意図し
ない動作をロボットがしないようにしたものである。
【0036】この第2実施例のロボットシステムも、図
3に示すように関節型ロボット5の構成を有し、その制
御装置は図4の構成を有する。そして、第2実施例のシ
ステムに用いられる教示パネルも図5に示された構造を
有する。図2は、関節形ロボット5の動作のうち、特に
第2実施例に関連する動作を直交座標系で表わしてい
る。
【0037】図2において、300はモータ5cによる
回転軸を示し、301はモータ5dによって回動される
アームの回転中心軸を表し、302はハンドの先端位置
を、303はフィンガの回転位置を表す。図2において
は、ロボット5のアーム位置を3つの状態(201,2
02,203)において示している。201は前記ロボ
ットの基準状態における姿勢を表わしており、基準方向
をX軸にとっている。基準姿勢においては各関節角度は
それぞれ零となっている。
【0038】202はある位置に移動したときのロボッ
ト姿勢を表わしており、図3に示すモータ5aの回転に
より第1アーム204はθ1の角度、モータ5bの回転
により第2アーム205はθ2 の角度、モータ5dの回
転により先端部206の回転軸はθ4 の角度、夫々旋回
していることを現わしている。前記各角度θ1 〜θ4
関節部の回転角度であり、図4のロボット駆動部61に
より検出される。この関節部の回転角度θ1 〜θ4
り、直交座標系の位置データは次式により算出される。
【0039】 x=l1×cosθ1+l2×cos(θ1 +θ2) …(7) y=l1×sinθ1 +l2×sin(θ1 +θ2) …(8) S=θ1 +θ2+θ4 …(9) ここで、l1 は第1アーム204の長さ、l2は第2ア
ーム205の長さである。また、(7)〜(9)式の計
算をアーム順に演算を行なうことから「アーム順演算」
と呼ぶことにする。
【0040】さて、各関節の回転角θ1 〜θ4は、ロボ
ット駆動部61から共有メモリ60を介し、CPU50
に伝えられ、上記(7)〜(9)式の演算プログラムを
含むROM51と、l1,l2のアーム長などの座標変換
データを含むRAM52、及びCPU50によって、直
交座標データ(x,y,S)に変換される。この直交座
標データは、キーボード4や操作パネル2の入力によ
り、CRT3に表示されたり、教示位置データとしてR
AM52に登録されたりする。
【0041】図2のRmax ,Rminは、ロボットの動作
領域の境界を示しており、図2のドーナツ状の領域のみ
がロボット移動出来る領域となっている。数式で示すと
次式のようになる。 X2+Y2=Rmax 2 … (10) X2+Y2=Rmin 2 … (11) ただし、 Rmax =l1 +l2 …(12) Rmin = [{l1−l2×cos(90−θ2max)}2 +{l2×sin(90−θ2max)}21/2 …(13) ここで、θ2maxは、203の第2アーム回転角の最大値
を表わす。また、先端回転角の動作領域は −180度 <S−θ1 −θ2 (=θ4 )≦180度 となる。
【0042】キーボード4や操作パネル2等からの入力
により、直交座標系で示される任意の位置データ(x,
y,S)は、CPU50により関節角度データθ1 〜θ
4に変換され、共有メモリ60を介してロボット動作部
61に動作量と動作命令として受け渡される。CPU5
0,ROM51,RAM52が行なう変換の内容は次式
により表わされる。
【0043】 C2 = (x2+y2−l1 2−l2 2)/2l1・l2 …(14) S2 = (θ1−C2 21/2 …(15) θ2 = tan-1(S2/C2) …(16) C1 = (C2・l2 +l1)・x+S2・l2・y …(17) S1 = (C2・l2 +l1)・y−S2・l2・x …(18) θ1 = tan-1(S1/C2) …(19) θ4= S−θ1 −θ2 …(20) (14)〜(20)式の計算を「アーム逆演算」と呼ぶ
ことにする。
【0044】図7は、本実施例のCPU50が、直交座
標系で示されたある位置にロボットを移動させる時の処
理フローを表わしている。ここで、教示操作の為に、ロ
ボット5を操作パネル2のスイッチ102〜109のい
ずれかをオペレータが操作して、新たな位置への移動が
指示された場合について説明する。この場合は、直接座
標系の現在位置データが変更され、新たな位置データへ
の移動が開始される。
【0045】先ず、ステップS301において、直交座
標系で表された現在位置データと新たな位置データとに
基づいて前記アーム逆演算を実行し、各関節角度情報に
変換される。ステップS302では、この操作が教示用
操作であるか否かの判定を行なう。この判定は、操作パ
ネル2が使用されたか否かによって判断する。即ち、図
4において、操作パネル2が操作されて教示コマンドが
入力されると、そのコマンドは、操作パネルを介したコ
マンドであることを示すフラグが付されてRAM52に
格納される。ステップS302は、このフラグをCPU
50がチェックして判断する。通常の移動指令によって
ステップS301の「アーム逆演算」が実行されたとき
は、そのコマンドにはフラグはセットされていないから
ステップS301ではNOと判定される。
【0046】教示操作と判定された場合はステップS3
07に進み、ステップS301で求められたθ1 〜θ4
をロボット駆動部へ出力するようにする。一方、ステッ
プS302の判定が教示操作以外の場合(実際の自動の
組立動作実行時)は、ステップS303,ステップS3
04及びステップS305において、先端回転軸の関節
角度θ4が±180度 以内に入るようにθ4を修正し、
ステップS307でこの修正されたθ4を含む角度デー
タをロボットの駆動部へ出力するようにする。
【0047】さらに、図4のロボット駆動部61に関節
角度情報θ1 〜θ4が渡ったところで、図7のステップ
S308の動作命令がCPU50より共有メモリ60を
介して出力され、これらを受けてロボット駆動部は5a
〜5dの各モータを動かし、上記直交座標系位置へロボ
ットを移動することができる。以上説明した本発明は、
水平多関節型ロボットを例にとったが、ロボット先端に
旋回軸の付く、円筒型ロボットや直交座標型ロボット又
は、垂直多関節型ロボットでも先の「アーム順演算」
「アーム逆演算」の内容が変わるだけであり、本装置を
容易に展開出来る。
【0048】この第2実施例によれば、座標変換の際
に、人がロボットの教示操作中であるか否かを判断する
ことを行ない、教示中であれば関節角度の移動範囲の変
更を行なわないので、物の組立の教示作業中に物やロボ
ット選択の効果器を壊すこともくなくる。また、当然教
示以外のロボットの自動動作中には、移動範囲の変更を
行なうので、例えばロボット先端の配線や配管が±18
0度 程度しか回動を許さない場合であっても、これら
を壊すことなく動作するのは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オペレータに移動可能な範囲か否かの判断を何ら強いる
ことなく、容易に教示することを可能にした。また、ア
ームの回転量を検出するための検出器を必要とすること
なく、操作の簡単な教示を可能にすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の原理を説明するためのロ
ボットの水平面(X,Y)の位置を表わす図である。
【図2】本発明の第2実施例の原理を説明するために関
節形ロボットを直交座標系として位置教示データにする
モデルを表わす図である。
【図3】本発明の実施例の組立用ロボットを含む装置の
斜視図である。
【図4】本発明の実施例の制御装置の全体を示す構成図
である。
【図5】本発明の実施例のロボットの位置を教示するた
めの教示パネルの外観を示す図である。
【図6】本発明の実施例1の教示のための移動処理を示
すフローチャートである。
【図7】本発明の実施例2のCPUがある直交座標系の
中にロボットを移動させるときの処理フローである。
【符号の説明】
1 組立ロボット制御装置 2 教示用操作パネル 3 CRT 4 キーボード 5 ロボット 5a,5b,5c,5d,6a,6b,6c モータ 6 ハンド 7 ハンド保持台 8 組付ステージ 9a,9b パレット 10 第1の部品供給部 11 第2の部品供給部 12 第1の供給部制御部 13 第2の供給部制御部 14 直交座標系 16 ケーブル 50 CPU 51 ROM 52 RAM 56,63,64 インターフェース 54 ローカルバス 55 FDD 57 コモンバス 60 共有メモリ 61 ロボット動作部 62 ハンド動作部 65 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 3/00 - 3/10 B25J 9/10 - 9/22 B25J 13/00 - 13/08 B25J 19/02 - 19/06 G05B 19/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 限定された稼動範囲を有するアームを持
    つ工業用ロボットの制御方法において、 アームの稼動可能な範囲を記憶し、 この稼動可能範囲を超えてアーム位置が教示されようと
    するときに、そのアーム位置に対応するところの、前記
    稼動範囲の境界近傍の点を生成し、 この生成された点を教示点とするとともに、境界近傍の
    点を生成することが不可能な場合に、移動可能な方向を
    操作者に指示することを特徴とする工業用ロボットの制
    御方法。
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