JP6698268B2 - ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、ティーチングによりポイント指定されて動作可能なロボットに関する。
ワークに対するネジ締め、溶接、塗装、ワークの搬送、ワークへの部品の取り付け、半田付け等の各種産業用ロボットは、例えば垂直多関節型の移動手段を有し、コンピュータによるプログラム制御下で、移動手段に装備された作業ツールを所定ポイントに移動させ、所定姿勢に変位させ、作業ツールを駆動する。
ロボットに対する制御プログラムは、SLIM(Standard Language for Industrial Manipulators)やスーパーSEL言語等の各種のロボット言語により記述される。プログラミングは、キーボードやGUIを用いたコードの入力や関数の呼び出し等のコンピュータツールとの対面処理が主であるが、ポイントや姿勢の記録についてはティーチングに依る場合が多い。
ティーチングの過程では、ティーチング技術者がシミュレータ、エミュレータ又は実際上のロボットを、コンピュータツール或いはティーチングペンダントを用いて操作する。ティーチング技術者は、作業ツールを所望ポイントにJOG移動させ、また作業ツールに所望姿勢を採らせ、そのポイント及び姿勢をポイントデータとして記録させる。ポイントデータは、プログラムの実行の際に呼び出される。この過程で、ロボットのコントローラは、例えばロボット言語がSLIM準拠であれば、移動手段の動きを追跡して、ポイントのXYZ座標や作業ツールの姿勢を示す2軸等の各回転角度を解析し、Move命令等に付帯させる変数に関連付けて解析結果を記録する。
例えば、ネジ締め作業のロボットの場合、ティーチング技術者は、着座点に対する鉛直方向に少なくともネジ締め長分離れたネジ締め開始ポイントをティーチングする。ティーチング技術者は、着座点を基準に目視で作業ツールをXYZ軸方向への移動、水平面に平行な回転及び垂直面に平行な回転をさせながらネジ締め開始ポイントに合わせる。
着座点がワークの水平面に存在する場合、ティーチング技術者は、作業ツールの水平面移動に最大の注意を払えばよい。高さ方向及び作業ツールの姿勢については数値に合致した単純操作で足りる。例えば、+Z方向ボタンの押下を1回すれば1mm分だけ作業ツールが上昇する場合、ネジ締め長が9mmであれば、着座点に作業ツールを位置させてから9回分の+Z方向ボタンを押下することで高さ方向の指定が完了するし、垂直面に平行な回転の角度については作業ツールを真下等の初期値に復帰させれば足りる。
従って、ネジ締め開始ポイントは、それ自体を表す目印の無い空中に存在するが、そのティーチングは比較的容易に高精度に指定することができた。ネジ締めに限らず、作業ポイントと作業ツールを位置させるポイントが異なり、作業ツールを位置させるポイントが明確な目印の無い空中に存在する場合があるが、その場合であっても、作業ポイントが水平面や垂直面に存在する場合は、そのティーチングは比較的容易且つ高精度を達成できた。
特開平7−64619号公報 特開平5−257522号公報 特許4222828号公報
近年、各種傾斜角の斜面を各種方位角に向けた多面的な立体ワークに対して、ロボットによりネジ締め等の作業を行う要望が高まっている。プログラミングの際には、斜面に有するネジ締めポイント等の作業ポイントから鉛直な方向にネジ締め長分等の適正距離離れた位置に、ネジ締め開始ポイント等の作業ツールを作業ポイントに向けるティーチングが必要となる。
このティーチングでは、作業ツールを作業ポイントに精度よく向けるために、目視にてワークの斜面を計測し、作業ツールと作業ポイントを結び、且つ斜面と鉛直な仮想線を的確にイメージしなくてはならない。また、作業ツールと作業ポイントとの距離を適正化すべく、三角関数等の数学的手法を駆使しながら、XYZ各軸の移動量を的確に把握しなくてはならない。
更に、作業ツールの姿勢決定及び位置決定のティーチングは、一体的であり、互いに影響を及ぼす。例えば、距離が適正化されても、姿勢変更のために作業ツールをモータ軸中心に回転させれば、適正化されたはずの距離が変化してしまう。
このティーチングの作業において作業ツールの的確な位置を教示し、的確な姿勢を教示できなければ、ネジの角度が着座点と微妙にずれたり、ネジ締め量が足りなかったりして、ネジ締めの確度に影響を及ぼす等、ロボットの作業に対する品質に影響を及ぼす。従って、作業ポイントが斜面に存在すると、ティーチング技術者にとっては非常に根気のいるティーチング作業となってしまう。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、斜面から鉛直方向に離れた第1ポイントから当該斜面上の第2ポイントに対しての処理を開始させるティーチングの労力を低減させつつ高精度に達成できるロボットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るロボットは、斜面から鉛直方向に離れた第1ポイントから当該斜面上の第2ポイントに対しての処理を開始するロボットであって、前記第2ポイントに対する作業を行う作業ツールと、前記作業ツールを移動及び姿勢変更する移動手段と、前記斜面上の任意の3点の座標を求めるために前記任意の3点に前記作業ツールの先端を接触させる操作を受け付ける操作手段と、前記任意の3点の座標に基づき、前記作業ツールが前記第1ポイントから前記第2ポイントへ向く方向を演算する演算手段と、少なくとも前記第1ポイントに前記作業ツールを移動させ、前記演算手段の演算に従って前記作業ツールの姿勢を前記第2ポイントへ向け、前記作業ツールに前記第1ポイントへの処理を開始させる制御手段と、を備え、前記任意の3点は、同一直線上にないこと、を特徴とする。また、本発明に係るロボットは、斜面から鉛直方向に離れた第1ポイントから当該斜面上の第2ポイントに対しての処理を開始するロボットであって、前記第2ポイントに対する作業を行う作業ツールと、前記作業ツールを移動及び姿勢変更する移動手段と、前記斜面上の任意の2点の座標を求めるために前記任意の2点に前記作業ツールの先端を接触させる操作を受け付ける操作手段と、前記任意の2点の座標に基づき、前記作業ツールが前記第1ポイントから前記第2ポイントへ向く方向を演算する演算手段と、少なくとも前記第1ポイントに前記作業ツールを移動させ、前記演算手段の演算結果に従って前記作業ツールの姿勢を前記第2ポイントへ向け、前記作業ツールに前記第1ポイントへの処理を開始させる制御手段と、を備え、前記斜面は、前記座標の基準となるX軸、Y軸、Z軸のいずれかに対して平行であること、を特徴とする。
前記第1ポイントと前記第2ポイントの離間距離を記憶するデータ記憶手段を備え、前記操作手段は、前記第2ポイントの座標を求めるために前記第2ポイントに前記作業ツールの先端を接触させる操作を受け付け、前記演算手段は、前記第2ポイントの座標、前記任意の3点の座標及び前記離間距離に基づき、前記第1ポイントの座標を演算し、前記制御手段は、前記演算手段の演算結果に従って前記作業ツールを前記第1ポイントに移動させるようにしてもよい。また、前記第1ポイントと前記第2ポイントの離間距離を記憶するデータ記憶手段を備え、前記操作手段は、前記第2ポイントの座標を求めるために前記第2ポイントに前記作業ツールの先端を接触させる操作を受け付け、前記演算手段は、前記第2ポイントの座標、前記任意の2点の座標及び前記離間距離に基づき、前記第1ポイントの座標を演算し、前記制御手段は、前記演算手段の演算結果に従って前記作業ツールを前記第1ポイントに移動させるようにしてもよい。
前記作業ツールの各ポイントに対して命令を関連付ける記述様式の制御プログラムを記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記記憶手段の制御プログラムが示す各ポイントに関連して、前記命令を呼び出して前記移動手段と前記作業ツールを制御するようにしてもよい。
前記記憶手段は、前記第2ポイントに対して、前記第1ポイントの座標を演算する演算命令と、前記演算命令により得られる前記第1ポイントの座標へ前記作業ツールを移動させる移動命令と、前記作業ツールの動作命令とを関連付けた前記制御プログラムを記憶するようにしてもよい。
前記制御手段は、ティーチングモードの際に、前記操作手段が受け付けた操作に従って、前記演算手段が演算した向きの順方向及び逆方向に前記作業ツールを移動させるようにしてもよい。
前記制御手段は、ティーチングモードの際に、前記操作手段の受け付けた操作に従って、前記演算手段が演算した向きと直交する前記斜面に沿って前記作業ツールを移動させるようにしてもよい。
前記操作手段は、ティーチングモードの際に、前記演算手段が演算した向きを一軸とする直交座標系に切り替える切替手段を含み、前記制御手段は、ティーチングモードの際に、前記切替手段の前記直交座標系への切り替えによって、前記演算手段が演算した向きを一軸とする直交座標系で前記操作手段の操作を受け付けるようにしてもよい。
前記制御手段は、前記ティーチングモードの際に、前記切替手段の前記直交座標系への切り替えによって、前記操作手段の操作に従って、前記作業ツールの先端を中心にして前記作業ツールを回転させるようにしてもよい。
前記作業ツールは、電動のネジ締めドライバであり、前記第2ポイントは、ネジの着座点であり、前記第1ポイントは、ネジ締め開始時に前記ネジ締めドライバを存在させる位置であるようにしてもよい。
前記第1ポイントは、ネジ締め長に予めセットされたバッファ分と押付け量を加えた距離だけ、前記第2ポイントから斜面鉛直方向に離された位置であるようにしてもよい。
本発明によれば、作業ポイントが斜面に位置していても、その作業ポイントに対して作業ツールを位置させる作業開始ポイントの指定にかかる労力を低減でき、作業ポイントに対する作業の確度も向上する。
本発明の第1の実施形態に係るロボットの全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る作業ツールを示す拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係るコントローラの構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るコントローラの運転モードにおける機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るコントローラのプログラミングモードにおける機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るティーチングペンダントを示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るネジ締めに必要なパラメータを示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る斜面及び其の周囲に設定される各特徴を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るロボットの作業開始ポイントPbの登録動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るロボットのネジ締め動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るワークの模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る制御プログラムを示す構造図である。 本発明の第3の実施形態に係るコントローラの機能ブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る制御プログラムの作業命令を示す構造図である。 制御プログラムの構造に係り、(a)は第3の実施形態に係る制御プログラム、(b)は第4の実施形態に係る制御プログラムを示す。 本発明の第5の実施形態に係る作業ツールの移動方向を示す模式図である。 本発明の第6の実施形態に係る作業ツールの回転及び移動を示す模式図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明に係るロボット1の第1の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本実施形態のロボット1の全体構成図である。図2は、作業ツール4を示す拡大図であり、(a)は真上からXY平面方向の平面図、(b)は真横からXZ平面方向の側面図である。図1に示すように、ロボット1は、大別して移動手段2とコントローラ3を備え、ワークの斜面Pcに存在する作業ポイントPaに対する作業を作業開始ポイントPbから開始する。移動手段2には、作業ツール4が装着される。移動手段2は、指定されたポイントに作業ツール4が位置し、指定された姿勢を作業ツール4が採るように、作業ツール4をX方向、Y方向及びZ方向に移動させ、作業ツール4方位角φを変化させるR回転及び迎角θを変化させるP回転させる。
作業ポイントPaは、作業ツール4により作業が施される箇所である。作業開始ポイントPbは、作業ツール4を位置させて作業ポイントPaに対する作業を開始させる箇所である。作業ツール4は、例えば電動のネジ締めドライバ、溶接機、塗装ガン、ハンドラ等であり、ロボット1の作業内容に依る。X軸方向は、水平面と平行な1軸方向、Y軸方向は、水平面と平行でX軸と直交する他軸方向、Z軸方向は高さ方向である。R回転は、水平を維持した方位角φを変動させる回転であり、P回転は、垂直を維持した迎角θを変動させる回転である。
この移動手段2は、作業ツール4をX軸方向に移動させるXリニアスライダ21、作業ツール4をY軸方向に移動させるYリニアスライダ22、作業ツール4をZ軸方向にリニアに移動させ、また作業ツール4をR回転させるZR機構23、及び作業ツール4をP回転させるP回転機構24を備える。
Xリニアスライダ21は、X軸方向に延設されたレール上にYリニアスライダ22を摺設し、X軸方向に走行する無端ベルトにYリニアスライダ22を直交させて固定してなり、無端ベルトをX軸モータで走行させ、Yリニアスライダ22をX軸に沿って移動させる。
Yリニアスライダ22は、Y軸方向に延設されたレール上にZR機構23を摺設し、Y軸方向に走行する無端ベルトにZR機構23を固定してなり、無端ベルトをY軸モータで走行させ、ZR機構23をY軸に沿って移動させる。Xリニアスライダ21及びYリニアスライダ22の伝動機構としては、無端ベルトの他、シリンダ、リードスクリュー等の各種アクチュエータを挙げることができる。
ZR機構23は、例えばラックアンドピニオン機構を有し、ラックをZ軸方向に延設し、当該ラックにR回転軸231を回転可能に保持する軸受けを固定してなる。Z軸モータによりピニオンを回転させることで、軸受けごとR回転軸231をZ軸方向に移動させ、R回転モータを回転させることで、R回転軸231をR回転させる。このZR機構23により作業ツール4は、Z軸方向の移動と方位角φを変更するR回転を行う。
P回転機構24は、R回転軸231の先にブラケットを介して取り付けられており、P回転軸241を有し、P回転軸241の先に作業ツール4を装着している。ブラケットは、R回転軸231に固定され、R回転軸231と従動する。P回転軸241は、ブラケットを軸受けとして、水平方向に延設され、P回転モータに接続されている。このP回転機構24により作業ツール4は、迎角θを変更するP回転を行う。
図3は、コントローラ3の構成図である。コントローラ3は、所謂コンピュータであり、プログラムに従って演算処理及び周辺機器へ指令信号を出力するCPU31と、HDD等のプログラムを記憶するストレージ32と、プログラムが展開され、CPU31の演算結果が一時記憶されるメモリ33と、周辺機器で構成される。周辺機器は、指令信号に従って各モータに電力パルスを供給するモータドライバ34、並びに液晶ディスプレイ等の表示部352、及びマウスやキーボードやティーチングペンダント351等の操作手段35である。
このコントローラ3は、移動手段2及び作業ツール4の制御プログラム321に従う運転モードと、移動手段2及び作業ツール4の制御プログラム321及び作業ポイントPaや作業開始ポイントPbのポイントデータ322を入力するプログラミングモードを有する。ポイントデータ322は、作業開始ポイントPbや作業ポイントPaのXYZの座標位置とR回転の方位角φとP回転の迎角θを含んでなる。プログラミングモードには、ティーチングモードが含まれている。
図4は、コントローラ3の機能を示す機能ブロック図である。運転モードの場合、ストレージ32又はメモリ33は制御プログラム321を記憶するプログラム記憶部51、及びポイントデータ322を記憶するポイントデータ記憶部52となり、CPU31は、制御手段53として、ポイントデータ記憶部52に記憶されたポイントデータ322を適宜読み出し、プログラム記憶部51に記憶された制御プログラム321に従って、演算処理及び周辺機器へ指令信号を出力する。
例えばSLIM言語の制御プログラム321は、MOVE命令、作業ツール4の駆動命令、制御文等の命令を主体にして記述される。ポイントデータ記憶部52には、ポイントデータ322がポイント識別情報に関連付けられて記憶されている。CPU31は、制御プログラム321に従い、MOVE命令に対しては、MOVE命令に付帯するポイント識別情報に対応してポイントデータ322を読み出し、ポイントデータ322が示す位置及び姿勢に作業ツール4を動かす。すなわち、制御プログラム321に従うCPU31は、作業ツール4を移動及び姿勢変位させ、作業ツール4に作業させる制御手段53となる。
プログラミングモードの場合、CPU31は、図5に示すように、制御プログラム生成手段54及びポイントデータ生成手段55となる。制御プログラム生成手段54は、ティーチングペンダント351やマウスやキーボード等の操作手段35への入力に従って、制御プログラム321のコードを追加、削除、又は修正等し、制御プログラム321を編集する。
ポイントデータ生成手段55は、ティーチングモードにおいて、ポイント及び姿勢を演算し、ポイントデータ記憶部52に記憶させる。このポイントデータ生成手段55は、JOG制御手段551、ガイダンス手段552及び演算手段553を備える。JOG制御手段551は、ティーチングペンダント351の操作に応答して移動手段2を制御し、作業ツール4を移動及び姿勢変位させる。
図6は、ティーチングペンダント351を示す模式図である。図6に示すように、ティーチングペンダント351には、+X方向へ1mm等の所定距離移動させるためのボタン、−X方向へ1mm等の所定距離移動させるためのボタン、+Y方向へ1mm等の所定距離移動させるためのボタン、−Y方向へ1mm等の所定距離移動させるためのボタン、+Z方向へ1mm等の所定距離移動させるためのボタン、−Z方向へ1mm等の所定距離移動させるためのボタンが用意されている。
またティーチングペンダント351には、水平に順方向に方位角φを1度等の所定角度だけR回転させるためのボタン、水平に逆方向に方位角φを1度等の所定角度だけR回転させるためのボタン、垂直に順方向に迎角θを1度等の所定角度だけP回転させるためのボタン、垂直に逆方向に迎角θを1度等の所定角度だけP回転させるためのボタンが用意されている。
例えば、+X方向へ1mm等の所定距離移動させるためのボタンが1度押下されると、当該ボタンが押下されたことを示す入力信号がティーチングペンダント351から発生し、CPU31に入力される。CPU31は、JOG制御手段551として、この入力信号を受けて、1mm等の所定距離に合致したモータの回転角を算出し、その算出した回転角を示す指令信号をモータドライバ34に出力する。モータドライバ34は、指令信号を受けて、回転角をパルス信号に変換し、Xリニアスライダ21のX軸モータに供給する。
ガイダンス手段552は、ポイント及び姿勢を演算するために必要な情報が入力されるように、ティーチング技術者を誘導する。CPU31は、ガイダンス手段552として、ティーチングペンダント351の表示部352に、作業ポイントPaが存在する斜面Pc上の作業ポイントPaと任意の3点を指定するJOG操作を促すメッセージと、作業ツール4と作業ポイントPaとを離す離間距離を決定するための入力操作を促すメッセージを表示させる。尚、任意の3点には、作業ポイントPaも含むことができる。
ネジ締め作業の場合、表示部352に、ネジ締め長と押付け量を入力するエリアを表示させる。押付け量は、ネジを回転させずに着座点のネジ孔にネジを突っ込む長さである。ネジ締め長は、呼び長さから押付け量を差し引いた長さであり、ネジを回転させながら着座点のネジ孔に挿入する長さである。
図7は、その他、ネジ締めに関して入力可能な情報を示している。図7に示すように、ネジ締めに関しては、直線送り量、送り速度、ネジ締め完了待ち時間、ネジ締め後戻し量、戻し速度が入力される。直線送り量は、ネジ長と押付け量にバッファ分を加えた距離である。ネジ締め完了待ち時間は、ネジ締めが完了したことを示す信号を待つタイムアウト時間である。ネジ締め後戻し量は、ネジを作業ツール4のドライバから離脱させるために、作業ツールを後退させる距離である。
ティーチング技術者は、表示に従って、ティーチングペンダント351を操作し、図8に示すように、斜面Pc上の作業ポイントPaと任意の3点Q1、Q2、Q3に作業ツール4の先端を接触させればよい。また、ティーチング技術者は、表示に従って、キーボードやティーチングポイントの数字キーを操作し、ネジ締め長と押付け量を入力すればよい。
演算手段553としてのCPU31は、作業ポイントPaが存在する斜面Pcと鉛直な方向を任意の3点Q1、Q2、Q3の座標から演算する。図8に示すように、この鉛直な方向は、R回転の方位角φとP回転の迎角θとして演算される。そして、R回転の方位角φとP回転の迎角θを、作業ツール4の姿勢としてポイントデータ322に含めてポイントデータ記憶部52に記憶させる。
また、図8に示すように、演算手段553としてのCPU31は、作業ツール4と作業ポイントPaとを離す離間距離L、斜面Pcと鉛直な方向、及び作業ポイントPaの座標から、作業開始ポイントPbの座標を演算する。そして、作業開始ポイントPbの座標をポイントデータ322に含めてポイントデータ記憶部52に記憶させる。
演算手段553の鉛直方向の算出及び作業開始ポイントPbの位置座標の算出方法について説明する。鉛直方向の算出については、斜面Pcと同一平面の方程式を求め、その方程式が示す平面と直交する直線を求めればよい。斜面Pcの方程式は、ベクトルの外積と法線ベクトルを用いる方法、連立方程式を解く方法、ベクトル方程式を解く方法等の何れを用いてもよい。本実施形態では、連立方程式を解く方法について説明する。
直交する直線は、斜面Pcの方程式が示す平面とXY平面との交差線の傾き、当該平面とXY平面とがなす角度を導く方法、及び斜面Pcの方程式内の任意の3点Q1、Q2、Q3が造る2つのベクトルと直交するベクトルを導く方法等の何れを用いてもよい。本実施形態では、前者について説明する。
まず、図8に示すように、斜面Pc上の直線上に無い適当な3点を指示する。この3点は、一本の直線に並ばなければ、任意でよい。この3点の座標を、Q1(X1,Y1,Z1)、Q2(X2,Y2,Z2)、Q3(X3、Y3、Z3)とする。斜面Pcの方程式は、この3点Q1(X1,Y1,Z1)、Q2(X2,Y2,Z2)、Q3(X3、Y3、Z3)を通る平面の方程式を求める。
斜面Pcと同一平面の方程式を以下式(1)とする。
AX+BY+CZ+D=0 ・・・(1)
3点Q1、Q1、Q3は、この斜面Pc上に存在することから、上式(1)のXYZにQ1、Q2、Q3の座標を入力して、以下式(2)乃至(4)の連立方程式を導く。
AX1+BY1+CZ1+D=0 ・・・(2)
AX2+BY2+CZ2+D=0 ・・・(3)
AX3+BY3+CZ3+D=0 ・・・(4)
ここで、Dを定数とした上で式(1)乃至(4)の式を連立させ、A、B、C、Dについて解くと、以下式(5)乃至(8)となる。
A=+Y1*Z2−Y1*Z3−Y2*Z1+Y2*Z3+Y3*Z1−Y3*Z2 ・・・(5)
B=−X1*Z2+X1*Z3+X2*Z1−X2*Z3−X3*Z1+X3*Z2 ・・・(6)
C=+X1*Y2−X1*Y3−X2*Y1+X2*Y3+X3*Y1−X3*Y2 ・・・(7)
D=−X1*Y2*Z3+X1*Y3*Z2+X2*Y1*Z3−X2*Y3*Z1−X3*Y1*Z2+X3*Y2*Z1 ・・・(8)
斜面Pcと平行で、原点を通る平面は、D=0であるから、この平面がXY平面と差してできる直線はZ=0のXY平面と連立させて、以下式(9)となる。
Y=−(A/B)X ・・・(9)
この直線とX軸とのなす角をαとすれば、以下の式(10)が導かれる。
tan(α)=−(A/B) ・・・(10)
また、斜面Pcと平行な平面とXY平面とがなす角をβとすると、公式より以下の式(11)が導かれる。
cos(β)=±C/sqrt(A+B+C) ・・・(11)
この角度αが、斜面Pcと鉛直方向に作業ツール4を向けるためのR回転軸231の方位角φとなる。また、この角度βが、斜面Pcと鉛直方向に作業ツール4を向けるためのP回転軸241の迎角θとなる。演算手段553は、この演算結果である角度αと角度θをR回転軸231の方位角φとP回転軸241の迎角θとして、作業開始ポイントPbのポイントデータ322に含めてポイントデータ記憶部52に記憶させる。
また、作業開始ポイントPbの座標XYZは、作業ポイントPaを基準に、以下式(12)乃至(14)を演算して求める。式中、Lは、作業ポイントPaから離す離間距離である。演算手段553は、例えば、ネジが斜面Pcを引っ掻かないように、入力されたネジ締め長Laに予めセットされたバッファ分Lbと押付け量Lcを加えた値La+Lb+Lcを離間距離として演算しておく。
Xa=L*sin(θ)*sin(φ) ・・・(12)
Ya=L*sin(θ)*cos(φ) ・・・(13)
Za=L*cos(θ) ・・・(14)
演算手段553は、このXa、Ya、Zaの値を作業開始ポイントPbのポイントデータ322に含めてポイントデータ記憶部52に記憶させる。
このロボット1の動作について、斜面Pcの上の着座点である作業ポイントPaに対する作業開始ポイントPbであるネジ締め開始ポイントを入力する動作を例に説明する。図9は、作業開始ポイントPbの入力動作を示すフローチャートである。
まず、ティーチング技術者によりティーチングペンダント351が操作されて、コントローラ3の機能がプログラミングモード(ステップS01)及びティーチングモードに切り替えられる(ステップS02)。
ティーチングモードにおいて、制御手段53は、ティーチングペンダント351が操作されると、操作に従って移動手段2を移動させ、操作に従って斜面Pc上の任意の3点に作業ツール4を順次接触させる(ステップS03)。このとき、制御手段53は、作業ツール4のXYZ軸方向の動き量をエンコーダ等で解析し、任意の3点の座標情報をメモリ33に記憶させておく。
斜面Pc上の3点の座標情報が解析されると、演算手段553は、3点の座標情報から斜面Pcと鉛直な方向を示す方位角φと迎角θの成分を演算する(ステップS04)。演算結果である方位角φと迎角θは、ネジ締め開始ポイントとして宣言しておいた変数名で示されるポイントデータ322内に姿勢情報として記録される(ステップS05)。
更に、演算手段553は、ティーチングペンダント351が操作されてネジ締め長と押付け量とが入力されると(ステップS06)、ネジ締め長と押付け量の情報をメモリ33に記憶させておく。
また、制御手段53は、ティーチングペンダント351が操作されると、操作に従って移動手段2を移動させ、操作に従って斜面Pc上の着座点に作業ツール4を位置させる(ステップS07)。このとき、制御手段53は、作業ツール4のXYZ軸方向の動き量をエンコーダで解析し、着座点の座標情報をメモリ33に記憶させておく(ステップS08)。
そして、演算手段553は、ネジ締め長にバッファ分を加えた長さ、ネジの着座点を示す座標情報、斜面Pcと鉛直な方向を示す方位角φと迎角θとにより、ネジ締め開始ポイントの座標を演算する(ステップS09)。演算結果であるネジ締め開始ポイントの座標は、ネジ締め開始ポイントとして宣言された変数名で示されるポイントデータ322に記録される(ステップS10)。
以上により、斜面Pc上の着座点にネジ締めする際のネジ締め開始ポイントの座標と作業ツール4の姿勢がポイントデータ322として記録される。このように、作業ツール4と移動手段2とコントローラ3を備えるロボット1は、ティーチングモード時に、斜面Pc上の任意の3点の座標指定の操作を受け付ける操作手段35と、任意の3点の座標に基づき、作業開始ポイントPbから作業ポイントPaへ向く方向を演算する演算手段553を備え、少なくとも作業ポイントPaに作業ツール4を移動させ、演算手段553の演算に従って作業ツール4の姿勢を作業ポイントPaへ向け、作業ツール4に作業ポイントPaへの処理を開始させるようにした。
これにより、作業ツール4を作業ポイントPaに向けるために、斜面Pcと作業ツール4を見比べながら試行錯誤するティーチングは必要なく、斜面Pc上の任意の3点を指定するだけで、作業ツール4を作業ポイントPaに精度よく向けることができる。すなわち、作業ツール4の姿勢を直接指定するティーチングを排除でき、ティーチング技術者の労力を低減させるとともに、作業ポイントPaに対する作業の確度も向上する。
また、このロボット1では、作業開始ポイントPbと作業ポイントPaとの離間距離を記憶しておき、斜面Pc上の作業ポイントPaの座標教示の操作を操作手段35にて受け付けると、作業ポイントPaの座標、任意の3点の座標及び離間距離に基づき、作業開始ポイントPbの座標を演算するようにした。
これにより、作業ツール4を作業ポイントPaと鉛直な位置に所定距離だけ離したポイントを探索するために、作業ポイントPaと作業ツール4を見比べながら試行錯誤するティーチングは必要なく、明快な作業ポイントPaを指定し、離間距離を数値入力するだけでよい。すなわち、作業開始ポイントPbを直接指定するティーチングを排除でき、また作業ポイントPaに対して作業ツール4を精度よく鉛直方向に位置させ、的確な距離だけ離すことができるため、ティーチング技術者の労力を低減させるとともに、作業ポイントPaに対する作業の確度も向上する。
次に、このロボット1の制御プログラム321に従ったネジ締め動作について説明する。図10は、このロボット1の制御プログラム321に従ったネジ締め動作を示すフローチャートである。まず、ティーチング技術者によりティーチングペンダント351が操作されて、コントローラ3の機能が運転モードに切り替えられる(ステップS11)。
運転モードでは、コントローラ3のCPU31は、制御プログラム321に従って、作業ツール4をネジ締め開始ポイントに位置させ(ステップS12)、着座点に向ける(ステップS13)。このとき、作業ツール4と着座点との距離は、ネジ締め長と押付け量とバッファ分を加えた離間距離となる。
次に、CPU31は、作業ツール4を着座点に向けてバッファ分だけ移動させる(ステップS14)。このとき、ネジ先端は着座点のネジ孔に到達する。更に、CPU31は、作業ツール4を着座点に向けて押付け量だけ移動させる(ステップS15)。このとき、ネジは、着座点にネジ孔に押し込まれる。
そして、CPU31は、作業ツール4のドライバを回転させながら(ステップS16)、作業ツール4を着座点に向けてネジ締め長分だけ移動させる(ステップS17)。この前進移動は、送り速度とする。その後は、トルクアップを検知するとネジ締めを完了とし、作業ツール4をネジ締め後戻し量分だけ後退させる。この後退移動は、ネジ締め後戻し量とする。ネジ締め完了待ち時間の間にトルクアップを検知できなければ、エラーとする。
これにより、ネジは、斜面Pcに形成されたネジ孔に着座する。着座点が複数存在する場合は、コントローラ3は、制御プログラム321に従って、各着座点と鉛直な方向に作業ツール4を位置させ、各着座点に作業ツール4を向け、バッファ分の移動、押付け量分の移動、更にはドライバ回転を伴いながらネジ締め長分の移動を各着座点に対して行うこととなる。
このように、このロボット1において、例えば、作業ツール4はネジ締めドライバであり、作業ポイントPaはネジの着座点であり、作業開始ポイントPbは、ネジ締め開始時にネジ締めドライバを存在させる位置として、作業開始ポイントPbは、ネジ締め長に予めセットされたバッファ分と押付け量を加えた距離だけ、ネジの着座点から離された位置である。
このネジ締め作業の場合、ネジ締め長とバッファ分と押付け量とを加えた離間距離は、ネジの呼び長さともネジの全体長とも異なり、明確な物差しもない。従って、このロボット1によれば、斜面Pcに対するネジ締め作業が断然高精度となり、また作業開始ポイントPbの入力も飛躍的な労力低減をもたらすことになる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係るロボット1の第2の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。第1の実施形態と同一構成、同一機能に関しては同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図11は、本実施形態のロボット1が作業するワークの模式図である。図1に示すように、ワークの載置態様やワークの形状によっては、作業ポイントPaがY軸に対して平行な斜面Pc又はX軸に対して平行な斜面Pcに存在する場合もある。このY軸に対して平行な斜面Pcと鉛直な方向、及びX軸に対して平行な斜面Pcと鉛直な方向は、方位角φが0度、90度、180度又は270度の何れかに定まっており、ティーチング作業者の目視により正確な方位角φの決定が可能である。ティーチング作業者にとっては、設定しづらい残項目は迎角θである。
作業ポイントPaがY軸に対して平行な斜面Pc又はX軸に対して平行な斜面Pcに存在する場合、ロボット1の演算手段553は、斜面Pc上の任意の2点の座標から斜面Pcと鉛直な方向の迎角θを算出する。操作手段35は、ティーチング技術者による方位角φの入力、及び移動手段2のJOG操作を受け付ける。ガイダンス手段552は、任意の2点を斜面Pc上の高さが異なる位置とするようにメッセージを表示させる。制御手段53は、JOG操作に応答して、作業ツール4を斜面Pc上の任意の2点に移動させ、任意の2点の座標を出力する。演算手段553は、斜面Pc上の任意の2点の座標から迎角θを算出し、方位角φとともにポイントデータ322に記録する。
演算手段553による演算は、幾何学的な数学手法、ベクトル手法等のいずれを用いても良い。一例としては、斜面PcがY軸と平行に沿っているのであれば、任意の2点のZ軸座標の差分ΔZと、任意の2点のX軸座標の差分ΔXを算出し、以下式(15)を演算する。
θ=π−arctan(ΔZ/ΔX) ・・・(15)
また、一例としては、斜面PcがX軸と平行に沿っているのであれば、任意の2点のZ軸座標の差分ΔZと、任意の2点のY軸座標の差分ΔYを算出し、以下式(16)を演算する。
θ=π−arctan(ΔZ/ΔY) ・・・(16)
以上のように、方位角φを的確に見当付けられる斜面Pcに作業ポイントPaを有する場合には、操作手段35により、斜面Pc上の任意の2点の座標指定の操作を受け付け、演算手段553で、任意の2点の座標に基づき、作業開始ポイントPbから作業ポイントPaへ向く方向を演算するようにしてもよい。これにより、斜面Pc上に指定する点の数も減らすことができ、ティーチング技術者の労力を更に低減させることができる。
尚、斜面Pcが垂直に立設し、X軸とY軸に斜交する場合は、迎角θは真横に決定しているので、斜面Pc上の横方向に異なる位置に任意の2点を指定し、方位角φを演算するようにすればよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係るロボット1の第3の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。第1の実施形態と同一構成、同一機能に関しては同一符号を付して詳細な説明を省略する。
SLIM等のプログラム言語は、一般的にロボット1に対するMOVE命令等の命令を主体として記述される。作業開始ポイントPbや作業ポイントPaは、MOVE命令等の命令に対する単なる定数や変数と扱われ、ポイント識別情報やポイントデータ322の内容は、プログラム中に埋没してしまっている。
そこで、第3の実施形態のロボット1において、CPU31は、制御プログラム生成手段54として、位置を主体とした記述様式の制御プログラム321を生成する。図12は、この制御プログラム321を示す模式図である。図12に示すように、この制御プログラム321は、ポイント番号61に対して、ポイント種別情報62とポイントデータ322が付加するように記述される。
ポイント番号61は、作業開始ポイントPbや作業ポイントPaを識別する。ポイント種別情報62は、ポイント番号61で示されるポイントで実行する処理プログラムの関数名である。ポイントデータ322は、ポイント番号61で示されるポイントの位置及び作業ツール4の姿勢を示すX座標、Y座標、Z座標、R回転の方位角φ、P回転の迎角θを含む。
制御プログラム生成手段54は、操作手段35の操作に従って、ポイント番号61を登録させ、ポイント番号61に付加するポイントデータ322の識別情報を入力させ、ティーチングモードや数値入力によって其の識別情報のポイントデータ322を記憶し、ポイント番号61に付加するポイント種別情報62を登録させる。また、制御プログラム生成手段54は、キーボード等の入力に応答して、ポイント種別情報62が示す作業命令63を編集する。
すなわち、HDD等のプログラム記憶部51は、図13に示すように、この制御プログラム321を記憶するポイント列記憶部56、ポイントデータ322を記憶するポイントデータ記憶部52、ポイント種別情報62が示す作業命令63のコードを記憶する作業命令記憶部57とに大別される。
CPU31は、制御手段53として、ポイント列記憶部56のポイント番号61順にポイント番号61に付加されたポイントデータ322と作業命令63を呼び出し、処理プログラム内の引数にポイントデータ322の各内容を適宜代入しながら、移動手段2や作業ツール4の制御を行う。
このように、この制御プログラム321は、作業開始ポイントPbや作業ポイントPaを代表するポイント番号61を登録し、そのポイント番号61にポイントデータ322やポイント種別情報62を付加させる。すなわち、SLIM言語のように、「やること」を基準に「どこで」を付帯させるのではなく、この制御プログラム321は、「どこで」を基準に「やること」を付帯させる記述態様を採っており、ロボット1を動かす際の技術者の思考の仕方に沿っており、非常にプログラムし易いという利点を有する。
但し、この制御プログラム321は、「どこで」を基準にして記述するため、作業開始ポイントPbや作業ポイントPa、すなわちネジ締めの場合はネジ締め開始ポイントと着座点のポイントを入力しなくてはならない。従って、斜面Pc上に作業ポイントPaを有し、作業ポイントPaの鉛直方向の空中に作業開始ポイントPbが存在する場合、この制御プログラム321はプログラミング時の煩雑さを増すこととなっていた。
しかしながら、この実施形態に係るロボット1は、ティーチングモード時に、斜面Pc上の任意の2点又は3点の座標指定の操作を受け付け、任意の2点又は3点の座標に基づき、作業ツール4が作業ポイントPaへ向く方向を演算する。また、ティーチングモード時に、斜面Pc上の作業ポイントPaの座標教示の操作を受け付け、作業ポイントPaの座標、任意の2点又は3点の座標、作業開始ポイントPbと作業ポイントPaとの離間距離に基づく、作業開始ポイントPbの座標を演算する。
そのため、この制御プログラム321を採用する場合には、ティーチング技術者の労力を飛躍的に低減させることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明に係るロボット1の第4の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。第1の実施形態及び第3の実施形態と同一構成、同一機能に関しては同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図14は、制御プログラム生成手段54が生成する作業命令63を示している。位置を主体とした記述様式の制御プログラム321に含まれている。この作業命令63は、ネジの着座点である作業ポイントPaを示すポイント番号61に付帯する作業命令63であり、ポイント番号61に付帯するポイント種別情報62で識別される。この作業命令63は、ポイント種別情報62としてネジ締め点、換言すると着座点に付帯させる内容が記述される。
図14に示すように、着座点に付帯させる内容には、移動前作業の命令列631と移動後作業の命令列632とが記述される。移動前作業の命令列631は、制御手段53としてCPU31により、着座点への移動前に処理される。移動前作業の命令列631には、まず002行目に、「callPoints Feeder」のように、フィーダねじ取り動作の命令が記述される。この命令により、ネジの着座点である作業ポイントPaに対する作業として、制御手段53は、移動手段2を制御してフィーダからネジを取る。
次に、003行目以降、作業開始ポイントPbの座標演算と作業ツール4の向き演算の命令が記述される。すなわち、演算手段553は、運転モードにおいて、移動手段2と作業ツール4を制御する制御プログラム321を実行したCPU31により実現される。
一例を示すと、003行目〜00X行目までの間にR回転の方位角φとP回転の迎角θを演算しておく。そして、(00X+1)行目以降、演算手段553は、R回転の方位角φとP回転の迎角θを返すシステム変数である#point_Rと#point_Pをdegrad関数でラジアンに変換し、let theta=degrad(#point_P)とlet phi=degrad(#point_R)によって、thetaとphiというローカル変数に代入しておく。
そして、次の3行の命令により、演算手段553は、作業ツール4の位置を示す座標XYZを演算し、#jobStartX、#jobStartY、#jobStartZという特殊なシステム変数に代入する。Lは、作業開始ポイントPbと作業ポイントPaとの離間距離である。
#jobStartX=L*sin(θ)*sin(φ)
#jobStartY=L*sin(θ)*cos(φ)
#jobStartZ=L*cos(θ)
この#jobStartX、#jobStartY、#jobStartZという特殊なシステム変数は、作業ポイントPaに移動する前に参照され、このシステム変数の値だけオフセットした座標へ移動するための値である。すなわち、制御手段53は、移動手段2の制御により、ネジの着座点に対する作業として、ネジ締め開始ポイントに作業ツール4を移動させる。すなわち、制御手段53は、作業ポイントPaに対する作業として作業開始ポイントPbに移動させる。
次に、移動後作業の命令列632、すなわち、ネジ締め開始ポイントに作業ツール4が移動した後に実行する命令列には、まず004行目に、ネジ長にバッファ分を加えたdScrewLineに押付け量であるdScrewPressを加算して離間距離dLを算出する演算内容が記述される。更に、005行目〜007行目に、作業ツール4が位置するポイントから作業ポイントPaまでのX軸、Y軸及びZ軸方向の各移動量dX、dY、dZの演算内容が記述される。演算手段553は、これら命令を実行して、作業ポイントPaまでの移動量を演算する。
更に、008行目と009行目を実行する演算手段553は、バッファ分と押付け量分の移動時間を算出し、010行目を実行する制御手段53は、作業ツール4の位置するポイントから作業ポイントPaへ向けてバッファ分と押付け量分移動させる。
そして、011行目の「lineMove(dScrewSpeed,dX,dY,dZ,0,0)」の命令を実行する制御手段53は、dScrewSpeedに代入された回転速度でネジ締めドライバを回転させながら、作業ポイントPaまでの距離を示すdX、dY、dZ分だけXYZ軸方向に作業ツール4を移動させる。最後に、012行目を実行する制御手段53は、ネジ締めの完了を示すトルクアップ信号を受け、作業ポイントPaへの作業ツール4の移動と駆動を停止させる。
ここで、この記述様式のプログラミングにおいては、作業ポイントPaで何をするかが意識される。そのため、作業ポイントPaに付随して作業開始ポイントPbに関する記述があれば其のコードの意味を理解可能であるが、作業ポイントPaと関係なく作業開始ポイントPbのコードが登場すれば、その内容を理解するのに非常に手間がかかる。
しかし、制御プログラム生成手段54は、図15の(a)に示す制御プログラムと異なり、図15の(b)に示すように、作業ポイントPaに対して、作業開始ポイントPbの座標を演算する演算命令633と、演算命令633の処理により得られる作業ポイントPaの座標へ作業ツール4を移動させる移動命令634と、作業ツール4の駆動命令635を付帯させて、制御プログラム321を生成するようにした。
この制御プログラム生成手段54によって生成された制御プログラム321によれば、実際に作業が施される着座点に関するコードの記述のみに見え、作業開始ポイントPbという作業に直接的でないポイントを意識する必要はなくなる。従って、この記述様式の制御プログラム321の作成が更に容易になり、プログラミングの際の労力が更に低減する。
具体的には、ネジ締め作業のためのプログラム作成時、作成者はネジ孔が存在する着座点の数だけポイント番号61を指定すればよく、作業ツール4を位置させる別のポイントのポイント番号61を指定する必要はない。そして、指定したポイント番号61に対して、1つのネジ締めのプログラム種別情報を付帯させればよく、ネジ締めを開始させるためにドライバの回転を開始させるプログラムを付帯させたり、ネジ締めを終了させるためのドライバの回転を回転させるプログラムを付帯させたりする必要はない。
(第5の実施形態)
次に、本発明に係るロボット1の第5の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。第1の実施形態乃至第4の実施形態と同一構成、同一機能に関しては同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図6は、ティーチングペンダント351の構成を示す図である。図6に示すように、ティーチングペンダント351は、向き方向進行ボタン353と、逆向き方向後退ボタン354と、座標系切替ボタン355を備えている。
向き方向進行ボタン353と逆向き方向後退ボタン354の押下に対して、JOG制御手段551は、1ピッチの移動量Lと方位角φaと迎角θaの情報より、以下式(17)乃至(19)を演算する。φaは、現在の作業ツール4の向きを示す方位角であり、θaは現在の作業ツール4の向きを示す迎角である。
Xa=Lcosφa ・・・(17)
Ya=Lsinφa ・・・(18)
Za=Lsinθa ・・・(19)
JOG制御手段551は、移動量Xa、移動量Yb及び移動量Zaが求まると、Xリニアスライダ21に対して移動量Xa分移動をさせる指令信号を出力し、Yリニアスライダ22に対して移動量Ya分移動をさせる指令信号を出力し、ZR機構23に対して移動量Za分移動させる指令信号を出力する。
すなわち、向き方向進行ボタン353の押下によって、JOG制御手段551は、図16に示すように、作業ツール4の向きと平行な順方向に作業ツール4を移動させる。逆向き方向後退ボタン354の押下によって、作業ツール4の向きと平行な逆方向に作業ツール4を移動させる。順方向は、作業ツール4の後端から先端への方向、逆方向は、作業ツール4の先端から後端への方向である。
斜面Pc上の任意の2点又は3点の指定によって、作業ツール4が作業ポイントPaが存在する斜面Pcと鉛直な方向に向いている場合は、JOG制御手段551は、作業ツール4を斜面Pcと鉛直な方向に移動させることになる。
次に、座標系切替ボタン355の押下に対して、JOG制御手段551は、X軸、Y軸及びZ軸を、Xリニアスライダ21、Yリニアスライダ22及びR回転軸231の延びる方向によって規定される座標系から、作業ポイントPaが存在する斜面Pcと其の斜面Pcと鉛直な方向によって規定される座標系に切り替える。この切り替えにより、図16に示すように、斜面Pcと鉛直な方向をZ軸となり、互いの直交しつつ、Z軸とも直交する2軸をX軸、Y軸となる。
このJOG制御手段551は、斜面Pc上の任意の2点又は3点の指定により求められた方位角φと迎角θとによって座標系を変換しておく。そして、座標系切り替えボタンの押下後、JOG制御手段551は、ティーチングペンダント351のX軸方向、Y軸方向の移動を操作するボタンの押下に対して、作業ツール4を斜面Pcと平行に移動させる。
以上のように、このロボット1では、ティーチングモードの際に、操作手段35が受け付けた操作に従って、演算手段553が演算した向きの順方向及び逆方向に作業ツール4を移動させるようにした。また、ティーチングモードの際に、演算手段553が演算した向きを一軸とする直交座標系に切り替え、操作手段35の受け付けた操作に従って、演算手段553が演算した向きと直交する斜面Pcに沿って作業ツール4を移動させるようにした。
これにより、斜面Pc上の任意の2点又は3点の指定によって、作業ツール4の向きが斜面Pcと鉛直な方向に変更された後、作業ポイントPaのティーチングが容易となり、ティーチング技術者の労力が更に低減するとともに、作業ポイントPaのティーチング精度が上がり、作業の確度が向上する。
(第6の実施形態)
次に、本発明に係るロボット1の第6の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。第5の実施形態と同一構成、同一機能に関しては同一符号を付して詳細な説明を省略する。
このロボット1において、JOG制御手段551は、R回転及びP回転の操作がされた場合、図17に示すように、作業ツール4の先端の位置は固定のまま、この先端を中心にして作業ツール4を回転させるように、移動手段2を制御する。JOG制御手段551は、ストレージ32には作業ツール4のツールセンターポイント設定値が予め記憶されている。
ツールセンターポイント設定値は作業ツール4の装着情報である。このツールセンターポイント設定値は、作業ツール4を真下に向けた方位角φが0及び迎角θが0の状態における、R回転軸231とP回転軸241との交差点のXYZ座標値、当該交差点から作業ツール4の先端までの距離を示すX軸成分LxとY軸成分Ly、更に作業ツール4の先端を通ってP回転軸241の延長線と直交する仮想線とP回転軸241との直交点から作業ツール4の先端までの距離Ldである。
このとき、作業ツール4の先端の座標(Xt,Yt,Zt)は、以下式(20)乃至(22)で表される。
Xt=X0+Lx*cos(φ)+Ly*sin(φ)+Ld*sin(θ)*cos(φ) ・・・(20)
Yt=Y0+Lx*sin(φ)+Ly*cos(φ)+Ld*sin(θ)*sin(φ) ・・・(21)
Zt=Z0+Ld*cos(θ) ・・・(22)
例えば方位角φをφ1からφ2に動かす操作、又は迎角θをθ1からθ2に動かす操作がなされた場合、上記式(20)乃至(22)により、作業ツール4先端は、T1(Xt1,Yt1,Zt1)からT2(Xt2,Yt2,Zt2)に移動しようとする。JOG制御手段551は、Xリニアスライダ21、Yリニアスライダ22、及びZR機構23を制御して、T2(Xt2,Yt2,Zt2)からT1(Xt1,Yt1,Zt1)に移動するように、X軸、Y軸及びZ軸方向に作業ツール4を移動させる。
このように、このロボット1は、回転による作業ツール4の先端位置の変動を相殺するように、作業ツール4をX軸、Y軸及びZ軸方向に移動させる。すなわち、ティーチングモードの際に、操作手段35の操作に従って、作業ツール4の先端を中心にして作業ツール4を回転させるようにした。
作業ポイントPaが最大の関心事項である一方で、その作業ポイントPaから離れた位置に例えばレーザーマーキングを施したい等の要請もある。この場合、斜面Pcと鉛直な方向から作業ポイントPaに向けた作業ツール4の向き角度を変更すると、作業ツール4の先端の位置も変動してしまい、微調整が煩雑となる虞がある。しかしながら、このロボット1によれば、作業ツール4の向き角度を変更しても、作業ツール4の先端の位置は不動であるので、ティーチング技術者の労力が飛躍的に減少し、更にティーチングの精度が飛躍的に向上する。
(他の実施形態)
以上のように本発明の実施形態を説明したが、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。そして、この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、ロボット1に対するポイントデータ322の登録を含むプログラミングを直接ロボット1に対して行う例を示したが、これに限らず、ロボット1とは別のコンピュータ等のプログラミングツールで行うようにし、制御プログラム321とポイントデータ322をロボット1にロードするようにしてもよい。
1 ロボット
2 移動手段
21 Xリニアスライダ
22 Yリニアスライダ
23 ZR機構
231 R回転軸
24 P回転機構
241 P回転軸
3 コントローラ
31 CPU
32 ストレージ
321 制御プログラム
322 ポイントデータ
33 メモリ
34 モータドライバ
35 操作手段
351 ティーチングペンダント
352 表示部
353 向き方向進行ボタン
354 逆向き方向後退ボタン
355 座標系切替ボタン
4 作業ツール
51 プログラム記憶部
52 ポイントデータ記憶部
53 制御手段
54 制御プログラム生成手段
55 ポイントデータ生成手段
551 JOG制御手段
552 ガイダンス手段
553 演算手段
56 ポイント列記憶部
57 作業命令記憶部
61 ポイント番号
62 ポイント種別情報
63 作業命令
631 移動前作業の命令列
632 移動後作業の命令列
633 演算命令
634 移動命令
635 駆動命令
Pa 作業ポイント
Pb 作業開始ポイント
Pc 斜面

Claims (12)

  1. 斜面から鉛直方向に離れた第1ポイントから当該斜面上の第2ポイントに対しての処理を開始するロボットであって、
    前記第2ポイントに対する作業を行う作業ツールと、
    前記作業ツールを移動及び姿勢変更する移動手段と、
    前記斜面上の任意の3点の座標を求めるために前記任意の3点に前記作業ツールの先端を接触させる操作を受け付ける操作手段と、
    前記任意の3点の座標に基づき、前記作業ツールが前記第1ポイントから前記第2ポイントへ向く方向を演算する演算手段と、
    少なくとも前記第1ポイントに前記作業ツールを移動させ、前記演算手段の演算結果に従って前記作業ツールの姿勢を前記第2ポイントへ向け、前記作業ツールに前記第1ポイントへの処理を開始させる制御手段と、
    を備え
    前記任意の3点は、同一直線上にないこと、
    を特徴とするロボット。
  2. 斜面から鉛直方向に離れた第1ポイントから当該斜面上の第2ポイントに対しての処理を開始するロボットであって、
    前記第2ポイントに対する作業を行う作業ツールと、
    前記作業ツールを移動及び姿勢変更する移動手段と、
    前記斜面上の任意の2点の座標を求めるために前記任意の2点に前記作業ツールの先端を接触させる操作を受け付ける操作手段と、
    前記任意の2点の座標に基づき、前記作業ツールが前記第1ポイントから前記第2ポイントへ向く方向を演算する演算手段と、
    少なくとも前記第1ポイントに前記作業ツールを移動させ、前記演算手段の演算結果に従って前記作業ツールの姿勢を前記第2ポイントへ向け、前記作業ツールに前記第1ポイントへの処理を開始させる制御手段と、
    を備え
    前記斜面は、前記座標の基準となるX軸、Y軸、Z軸のいずれかに対して平行であること、
    を特徴とするロボット。
  3. 前記第1ポイントと前記第2ポイントの離間距離を記憶するデータ記憶手段を備え、
    前記操作手段は、
    前記第2ポイントの座標を求めるために前記第2ポイントに前記作業ツールの先端を接触させる操作を受け付け、
    前記演算手段は、
    前記第2ポイントの座標、前記任意の3点の座標及び前記離間距離に基づき、前記第1ポイントの座標を演算し、
    前記制御手段は、
    前記演算手段の演算結果に従って前記作業ツールを前記第1ポイントに移動させること、
    を特徴とする請求項1記載のロボット。
  4. 前記第1ポイントと前記第2ポイントの離間距離を記憶するデータ記憶手段を備え、
    前記操作手段は、
    前記第2ポイントの座標を求めるために前記第2ポイントに前記作業ツールの先端を接触させる操作を受け付け、
    前記演算手段は、
    前記第2ポイントの座標、前記任意の2点の座標及び前記離間距離に基づき、前記第1ポイントの座標を演算し、
    前記制御手段は、
    前記演算手段の演算結果に従って前記作業ツールを前記第1ポイントに移動させること、
    を特徴とする請求項記載のロボット。
  5. 前記作業ツールの各ポイントに対して命令を関連付ける記述様式の制御プログラムを記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段の制御プログラムが示す各ポイントに関連して、前記命令を呼び出して前記移動手段と前記作業ツールを制御すること、
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のロボット。
  6. 前記記憶手段は、
    前記第2ポイントに対して、前記第1ポイントの座標を演算する演算命令と、前記演算命令により得られる前記第1ポイントの座標へ前記作業ツールを移動させる移動命令と、前記作業ツールの動作命令とを関連付けた前記制御プログラムを記憶すること、
    を特徴とする請求項記載のロボット。
  7. 前記制御手段は、
    ティーチングモードの際に、前記操作手段が受け付けた操作に従って、前記演算手段が演算した向きの順方向及び逆方向に前記作業ツールを移動させること、
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のロボット。
  8. 前記制御手段は、
    ティーチングモードの際に、前記操作手段の受け付けた操作に従って、前記演算手段が演算した向きと直交する前記斜面に沿って前記作業ツールを移動させること、
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のロボット。
  9. 前記操作手段は、
    ティーチングモードの際に、前記演算手段が演算した向きを一軸とする直交座標系に切り替える切替手段を含み、
    前記制御手段は、
    ティーチングモードの際に、前記切替手段の前記直交座標系への切り替えによって、前記演算手段が演算した向きを一軸とする直交座標系で前記操作手段の操作を受け付けること、
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のロボット。
  10. 前記制御手段は、
    前記ティーチングモードの際に、前記切替手段の前記直交座標系への切り替えによって、前記操作手段の操作に従って、前記作業ツールの先端を中心にして前記作業ツールを回転させること、
    を特徴とする請求項記載のロボット。
  11. 前記作業ツールは、電動のネジ締めドライバであり、
    前記第2ポイントは、ネジの着座点であり、
    前記第1ポイントは、ネジ締め開始時に前記ネジ締めドライバを存在させる位置であること、
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のロボット。
  12. 前記第1ポイントは、ネジ締め長に予めセットされたバッファ分と押付け量を加えた距離だけ、前記第2ポイントから斜面鉛直方向に離された位置であること、
    を特徴とする請求項11記載のロボット。
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