JPH10211073A - 止着された生地の製造方法 - Google Patents
止着された生地の製造方法Info
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- JPH10211073A JPH10211073A JP1947897A JP1947897A JPH10211073A JP H10211073 A JPH10211073 A JP H10211073A JP 1947897 A JP1947897 A JP 1947897A JP 1947897 A JP1947897 A JP 1947897A JP H10211073 A JPH10211073 A JP H10211073A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業効率が良く、製造コストを押さえること
が可能な、止着された生地の製造方法を提供する。 【解決手段】 第1の生地20の上面に案内部材40を
仮止めする。ついで、案内部材40と第2の生地30と
を仮止めする。ついで、第1の生地20と第2の生地3
0とを縫い合わせる。ついで、第1の生地20と第2の
生地30との間から案内部材40を取り出す。
が可能な、止着された生地の製造方法を提供する。 【解決手段】 第1の生地20の上面に案内部材40を
仮止めする。ついで、案内部材40と第2の生地30と
を仮止めする。ついで、第1の生地20と第2の生地3
0とを縫い合わせる。ついで、第1の生地20と第2の
生地30との間から案内部材40を取り出す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、止着された生地の
製造方法に関し、特に、羽毛布団用側地の製造に適し
た、止着された生地の製造方法に関するものである。
製造方法に関し、特に、羽毛布団用側地の製造に適し
た、止着された生地の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】羽毛ふとんの側地としては、特公平5−
20088号公報に示されているように、表生地(側生
地)とダウンプルーフ布とを重ね、ダウンプルーフ布の
裏面側(ふとんの内部に面する側)に、ふとんの内部を
仕切るための仕切布を縫い付けたものが知られている。
こうした側地によれば、ダウンプルーフ布を用いている
ので、ふとん外部への羽毛の吹き出しを防止することが
できる。また、この側地では、表生地自体にダウンプル
ーフの機能を持たせなくともよいため、表生地として、
織密度が低くて風合いの良いもの(例えば絹製のもの)
を用いることができ、したがって、ふとんの意匠性や肌
ざわりを向上させることができる。
20088号公報に示されているように、表生地(側生
地)とダウンプルーフ布とを重ね、ダウンプルーフ布の
裏面側(ふとんの内部に面する側)に、ふとんの内部を
仕切るための仕切布を縫い付けたものが知られている。
こうした側地によれば、ダウンプルーフ布を用いている
ので、ふとん外部への羽毛の吹き出しを防止することが
できる。また、この側地では、表生地自体にダウンプル
ーフの機能を持たせなくともよいため、表生地として、
織密度が低くて風合いの良いもの(例えば絹製のもの)
を用いることができ、したがって、ふとんの意匠性や肌
ざわりを向上させることができる。
【0003】ところで、前記従来の側地を製造する場合
には、表生地とダウンプルーフ布と仕切布とを重ね、重
ねた状態で三者をたがいに縫い合わせている。このよう
に縫い合わせることにより、これら相互の相対移動を防
止している。
には、表生地とダウンプルーフ布と仕切布とを重ね、重
ねた状態で三者をたがいに縫い合わせている。このよう
に縫い合わせることにより、これら相互の相対移動を防
止している。
【0004】しかしながら、ダウンプルーフ布は、一般
に、中綿の吹出しが防止できるように、細い糸を高密度
で打ち込むことにより構成されている。このため、ダウ
ンプルーフ布は、表面における摩擦係数が低くて滑りが
良いものが多い。よって、表生地とダウンプルーフ布と
を重ねた状態においては、両者が互いに滑りやすく、縫
い合わせの作業中において、両者間の相対位置がずれて
しまうことがある。位置がずれたままで両者を縫い合わ
せるたのでは所望の品質を得ることができないため、従
来では、両者の位置がずれないように、作業者が慎重に
時間をかけて縫い合わせ作業をするか、または、費用の
かかる位置ずれ防止機構を特別に設ける必要があり、製
造作業の効率が悪く、コストがかかるという問題があっ
た。
に、中綿の吹出しが防止できるように、細い糸を高密度
で打ち込むことにより構成されている。このため、ダウ
ンプルーフ布は、表面における摩擦係数が低くて滑りが
良いものが多い。よって、表生地とダウンプルーフ布と
を重ねた状態においては、両者が互いに滑りやすく、縫
い合わせの作業中において、両者間の相対位置がずれて
しまうことがある。位置がずれたままで両者を縫い合わ
せるたのでは所望の品質を得ることができないため、従
来では、両者の位置がずれないように、作業者が慎重に
時間をかけて縫い合わせ作業をするか、または、費用の
かかる位置ずれ防止機構を特別に設ける必要があり、製
造作業の効率が悪く、コストがかかるという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の事情
に鑑みてなされたもので、作業効率が良く、製造コスト
を押さえることが可能な、止着された生地の製造方法を
提供することを目的としている。
に鑑みてなされたもので、作業効率が良く、製造コスト
を押さえることが可能な、止着された生地の製造方法を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る生地の製
造方法は、第1の生地の一面に第1の仮止め手段を取り
付けることによって案内部材と第1の生地とを仮止め
し、ついで、第2の仮止め手段を第2の生地の一面に取
り付けることによって案内部材と第2の生地とを仮止め
し、ついで、第1の生地と第2の生地とを止着し、つい
で、第1および第2の仮止め手段と第1および第2の生
地との仮止め機能を喪失させ、この喪失と同時またはそ
の後に、第1の生地と第2の生地との間から案内部材を
取り出す構成とされている。
造方法は、第1の生地の一面に第1の仮止め手段を取り
付けることによって案内部材と第1の生地とを仮止め
し、ついで、第2の仮止め手段を第2の生地の一面に取
り付けることによって案内部材と第2の生地とを仮止め
し、ついで、第1の生地と第2の生地とを止着し、つい
で、第1および第2の仮止め手段と第1および第2の生
地との仮止め機能を喪失させ、この喪失と同時またはそ
の後に、第1の生地と第2の生地との間から案内部材を
取り出す構成とされている。
【0007】請求項2に係る生地の製造方法は、請求項
1記載の止着された生地の製造方法において、第1の生
地と前記第2の生地との止着を、案内部材の形状に沿っ
て行うこととした。
1記載の止着された生地の製造方法において、第1の生
地と前記第2の生地との止着を、案内部材の形状に沿っ
て行うこととした。
【0008】請求項3に係る生地の製造方法は、請求項
1または2記載の止着された生地の製造方法において、
第1および第2の仮止め手段を両面テープとした。
1または2記載の止着された生地の製造方法において、
第1および第2の仮止め手段を両面テープとした。
【0009】請求項4に係る生地の製造方法は、請求項
3記載の止着された生地の製造方法において、第1また
は第2の生地を、部分的に刺しゅう模様を有するものと
し、両面テープを刺しゅう模様に対応する部分に接着す
ることにより、第1または第2の生地と案内部材とを仮
止めするものとした。
3記載の止着された生地の製造方法において、第1また
は第2の生地を、部分的に刺しゅう模様を有するものと
し、両面テープを刺しゅう模様に対応する部分に接着す
ることにより、第1または第2の生地と案内部材とを仮
止めするものとした。
【0010】請求項5に係る生地の製造方法は、請求項
2記載の止着された生地の製造方法において、第1の生
地と第2の生地との止着を、縫い糸を用いた縫い合わせ
によって行い、かつ、縫い糸を、第1または第2の生地
に当接された帯状の仕切布とともに第1および第2の生
地に縫い合せる構成とした。
2記載の止着された生地の製造方法において、第1の生
地と第2の生地との止着を、縫い糸を用いた縫い合わせ
によって行い、かつ、縫い糸を、第1または第2の生地
に当接された帯状の仕切布とともに第1および第2の生
地に縫い合せる構成とした。
【0011】請求項6に係る生地の製造方法は、請求項
1〜5のいずれか1項記載の止着された生地の製造方法
において、案内部材を、柔軟性を有し、かつ帯状に構成
されたものとした。
1〜5のいずれか1項記載の止着された生地の製造方法
において、案内部材を、柔軟性を有し、かつ帯状に構成
されたものとした。
【0012】請求項7に係る生地の製造方法は、テーブ
ルの上面に第1の生地を拡げた状態で載置し、ついで、
第1の生地の上面に第1の仮止め手段を取り付けて案内
部材と第1の生地とを仮止めし、ついで、第2の生地を
案内部材の上面に載置することにより、第2の仮止め手
段を第2の生地の一面に取り付けて案内部材と第2の生
地とを仮止めし、ついで、案内部材の形状に沿って、第
1の生地と第2の生地とを止着し、ついで、第1および
第2の仮止め手段と第1および第2の生地との仮止め機
能を喪失させ、この喪失と同時またはその後に、第1の
生地と第2の生地との間から案内部材を取り出す構成と
されている。
ルの上面に第1の生地を拡げた状態で載置し、ついで、
第1の生地の上面に第1の仮止め手段を取り付けて案内
部材と第1の生地とを仮止めし、ついで、第2の生地を
案内部材の上面に載置することにより、第2の仮止め手
段を第2の生地の一面に取り付けて案内部材と第2の生
地とを仮止めし、ついで、案内部材の形状に沿って、第
1の生地と第2の生地とを止着し、ついで、第1および
第2の仮止め手段と第1および第2の生地との仮止め機
能を喪失させ、この喪失と同時またはその後に、第1の
生地と第2の生地との間から案内部材を取り出す構成と
されている。
【0013】請求項8に係る生地の製造方法は、絹製と
され、かつ、刺しゅう模様を有する第1の生地と、この
第1の生地に対向して配置され、かつ、ダウンプルーフ
地から構成された第2の生地と、一面およびこれと反対
側に配置された他面とを有する案内部材と、案内部材の
一面に取り付けられた第1の仮止め手段と、案内部材の
他面に取り付けられた第2の仮止め手段とを用い、第1
および第2の仮止め手段は両面テープである生地の縫い
合わせ方法であって、第1の生地の一面に第1の仮止め
手段を接着させて案内部材と第1の生地とを仮止めし、
ついで、第2の仮止め手段を第2の生地の一面に接着さ
せて案内部材と第2の生地とを仮止めし、ついで、案内
部材の形状に沿って、第1の生地と第2の生地とを縫い
合わせて止着し、ついで、案内部材に引っ張り力または
押圧力を加えることによって第1および第2の仮止め手
段と第1および第2の生地とを接着を解消させ、この接
着の解消と同時またはその後に、第1の生地と第2の生
地との間から案内部材を取り出す構成とされている。
され、かつ、刺しゅう模様を有する第1の生地と、この
第1の生地に対向して配置され、かつ、ダウンプルーフ
地から構成された第2の生地と、一面およびこれと反対
側に配置された他面とを有する案内部材と、案内部材の
一面に取り付けられた第1の仮止め手段と、案内部材の
他面に取り付けられた第2の仮止め手段とを用い、第1
および第2の仮止め手段は両面テープである生地の縫い
合わせ方法であって、第1の生地の一面に第1の仮止め
手段を接着させて案内部材と第1の生地とを仮止めし、
ついで、第2の仮止め手段を第2の生地の一面に接着さ
せて案内部材と第2の生地とを仮止めし、ついで、案内
部材の形状に沿って、第1の生地と第2の生地とを縫い
合わせて止着し、ついで、案内部材に引っ張り力または
押圧力を加えることによって第1および第2の仮止め手
段と第1および第2の生地とを接着を解消させ、この接
着の解消と同時またはその後に、第1の生地と第2の生
地との間から案内部材を取り出す構成とされている。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係る生地の
製造方法を添付の図面に基づいて説明する。なお、添付
の図面は、理解を容易とするために、適宜模式的に記載
されている。
製造方法を添付の図面に基づいて説明する。なお、添付
の図面は、理解を容易とするために、適宜模式的に記載
されている。
【0015】まず、本実施形態の製造方法に用いる部材
および器具を概略的に説明する。本製造方法において
は、平面視して矩形状の上面を有する作業用のテーブル
10(図1参照)と、このテーブル10の上面形状より
やや小さい矩形状に形成された第1の生地20(図2参
照)と、第1の生地20と同じ形状とされた第2の生地
30(図3参照)と、柔軟性を有し、かつ帯状に構成さ
れた案内部材40と、案内部材40の端部を止着するた
めの止着手段50(図7参照)と、帯状とされた縦仕切
布60および横仕切布70とが用いられる。
および器具を概略的に説明する。本製造方法において
は、平面視して矩形状の上面を有する作業用のテーブル
10(図1参照)と、このテーブル10の上面形状より
やや小さい矩形状に形成された第1の生地20(図2参
照)と、第1の生地20と同じ形状とされた第2の生地
30(図3参照)と、柔軟性を有し、かつ帯状に構成さ
れた案内部材40と、案内部材40の端部を止着するた
めの止着手段50(図7参照)と、帯状とされた縦仕切
布60および横仕切布70とが用いられる。
【0016】第1の生地20は、絹糸製の織物から構成
されており、肌ざわりの良いものとされている。第1の
生地20は、一面21と、その反対側における他面22
(図6および図2参照)とを有している。他面(後述す
る製造方法において下面となる面)22には、複数の刺
しゅう23が施されている。刺しゅう23は、小柄(小
さい柄)を構成する小柄部23aと、大柄を構成する大
柄部23bとから構成されている。大柄部23bは、生
地20の長さ方向(図2中上下方向)に沿い、かつ4列
となるように配置されている。小柄部23aは、大柄部
23bどうしの間に、3列となるように配置されてい
る。小柄部23aと大柄部23bとは、いずれも、刺し
ゅう糸によって構成されており、この刺しゅう糸は、第
1の生地20を貫通して、一面21の側に露出させられ
ている。
されており、肌ざわりの良いものとされている。第1の
生地20は、一面21と、その反対側における他面22
(図6および図2参照)とを有している。他面(後述す
る製造方法において下面となる面)22には、複数の刺
しゅう23が施されている。刺しゅう23は、小柄(小
さい柄)を構成する小柄部23aと、大柄を構成する大
柄部23bとから構成されている。大柄部23bは、生
地20の長さ方向(図2中上下方向)に沿い、かつ4列
となるように配置されている。小柄部23aは、大柄部
23bどうしの間に、3列となるように配置されてい
る。小柄部23aと大柄部23bとは、いずれも、刺し
ゅう糸によって構成されており、この刺しゅう糸は、第
1の生地20を貫通して、一面21の側に露出させられ
ている。
【0017】第2の生地30は、ポリエステルなどの合
成繊維を、打ち込みを多くして織り上げた、周知のダウ
ンプルーフ地から構成されている。第2の生地30の織
密度は、羽毛の通過を阻止でき、かつ、ある程度の通気
性を有するものとされている。
成繊維を、打ち込みを多くして織り上げた、周知のダウ
ンプルーフ地から構成されている。第2の生地30の織
密度は、羽毛の通過を阻止でき、かつ、ある程度の通気
性を有するものとされている。
【0018】案内部材40は、帯状の布地を、その長さ
方向に沿う中心線において二つに折り、かつ、開口側縁
をミシンでかがり縫いをして止着することにより構成さ
れたものである。案内部材40を構成する布地として
は、第2の生地30よりも織密度が低く、かつ、綿糸が
混紡されたものが用いられている。すなわち、案内部材
40の素材として、接着テープに対して接着力の強いも
のが用いられている。案内部材40の長さは、第1の生
地20の長さ方向における長さと同じものとされてい
る。案内部材40の一面41には、複数(具体的には4
枚)の両面テープ(第1の仮止め手段)41aが、互い
に間隔をおいて接着させられている。各両面テープ41
aの位置は、前記した第1の生地20の長さ方向に沿っ
て小柄部23aの上に案内部材40を配置した状態(図
6に示した状態)において、第1の生地20における各
小柄部23aの位置に各両面テープ41aが対応する位
置となるように設定されている。案内部材40の他面4
2には、複数の(具体的には9枚)の両面テープ(第2
の仮止め手段)42aが、互いに間隔をおいて接着させ
られている。
方向に沿う中心線において二つに折り、かつ、開口側縁
をミシンでかがり縫いをして止着することにより構成さ
れたものである。案内部材40を構成する布地として
は、第2の生地30よりも織密度が低く、かつ、綿糸が
混紡されたものが用いられている。すなわち、案内部材
40の素材として、接着テープに対して接着力の強いも
のが用いられている。案内部材40の長さは、第1の生
地20の長さ方向における長さと同じものとされてい
る。案内部材40の一面41には、複数(具体的には4
枚)の両面テープ(第1の仮止め手段)41aが、互い
に間隔をおいて接着させられている。各両面テープ41
aの位置は、前記した第1の生地20の長さ方向に沿っ
て小柄部23aの上に案内部材40を配置した状態(図
6に示した状態)において、第1の生地20における各
小柄部23aの位置に各両面テープ41aが対応する位
置となるように設定されている。案内部材40の他面4
2には、複数の(具体的には9枚)の両面テープ(第2
の仮止め手段)42aが、互いに間隔をおいて接着させ
られている。
【0019】つぎに、本実施形態に係る生地の止着方法
について説明する。まず、テーブル10の上面の四隅に
接着手段としての両面テープ11を接着させる。両面テ
ープ11の位置は、第1の生地20をテーブル10の上
面に載置した状態において、第1の生地20の四隅に対
応する位置としておく。これと前後して、テーブル10
の上面に、図1中上下方向に沿って、位置表示手段とし
ての3本のマーキングテープ12を貼り付ける。ここ
で、マーキングテープ12の位置は、四隅を両面テープ
11に合せて第1の生地20をテーブル10の上面に載
置した状態において、刺しゅう23の小柄部23aから
その側方に僅かに外れた位置(すなわち、図6に示され
る案内部材40の右側縁と同じ位置)となるように設定
しておく。
について説明する。まず、テーブル10の上面の四隅に
接着手段としての両面テープ11を接着させる。両面テ
ープ11の位置は、第1の生地20をテーブル10の上
面に載置した状態において、第1の生地20の四隅に対
応する位置としておく。これと前後して、テーブル10
の上面に、図1中上下方向に沿って、位置表示手段とし
ての3本のマーキングテープ12を貼り付ける。ここ
で、マーキングテープ12の位置は、四隅を両面テープ
11に合せて第1の生地20をテーブル10の上面に載
置した状態において、刺しゅう23の小柄部23aから
その側方に僅かに外れた位置(すなわち、図6に示され
る案内部材40の右側縁と同じ位置)となるように設定
しておく。
【0020】つづいて、図6に示されているように、テ
ーブル10の上面に第1の生地20を、拡げた状態で載
置する。このとき、生地20の他面(下面)22をテー
ブル10の上面に向ける。これにより、他面22の四隅
は、テーブル10に取り付けられた両面テープ11に接
着する。これによって、生地20をテーブル10の上面
に一時的に固定(仮止め)することができる。生地20
をテーブル10に載置した状態では、生地20の一面
(上面)21は、上方を向いている。
ーブル10の上面に第1の生地20を、拡げた状態で載
置する。このとき、生地20の他面(下面)22をテー
ブル10の上面に向ける。これにより、他面22の四隅
は、テーブル10に取り付けられた両面テープ11に接
着する。これによって、生地20をテーブル10の上面
に一時的に固定(仮止め)することができる。生地20
をテーブル10に載置した状態では、生地20の一面
(上面)21は、上方を向いている。
【0021】ついで、図6に示されているように、生地
20の一面21の上に、3本の案内部材40を互いに平
行に取り付ける。なお、図6では、1本の案内部材40
のみを示している。このとき、各案内部材40を、案内
部材40の一面41に接着された両面テープ41aが、
第1の生地20の一面21における小柄部23aに相当
する部分に接着するように配置する。これにより、各案
内部材40を、生地20に対して仮止めすることができ
る。さらに、ここで、各案内部材40を、その両端が生
地20の側縁に位置するように配置する。ついで、各案
内部材40の両端近傍を、粘着テープなどの止着手段5
0によって、第1の生地20に対して止着する。案内部
材40を第1の生地20に対して取り付ける作業におい
ては、作業者は、テーブル10に予め貼り付けておいた
マーキングテープ12の位置(この位置は、第1の生地
20を通して透けて見ることができる。)を、案内部材
40の側縁(図6の例では、右側の側縁)に一致させる
ようにして位置決めする。これにより、案内部材40
を、正確にかつ効率良く第1の生地20に取り付けるこ
とができる。
20の一面21の上に、3本の案内部材40を互いに平
行に取り付ける。なお、図6では、1本の案内部材40
のみを示している。このとき、各案内部材40を、案内
部材40の一面41に接着された両面テープ41aが、
第1の生地20の一面21における小柄部23aに相当
する部分に接着するように配置する。これにより、各案
内部材40を、生地20に対して仮止めすることができ
る。さらに、ここで、各案内部材40を、その両端が生
地20の側縁に位置するように配置する。ついで、各案
内部材40の両端近傍を、粘着テープなどの止着手段5
0によって、第1の生地20に対して止着する。案内部
材40を第1の生地20に対して取り付ける作業におい
ては、作業者は、テーブル10に予め貼り付けておいた
マーキングテープ12の位置(この位置は、第1の生地
20を通して透けて見ることができる。)を、案内部材
40の側縁(図6の例では、右側の側縁)に一致させる
ようにして位置決めする。これにより、案内部材40
を、正確にかつ効率良く第1の生地20に取り付けるこ
とができる。
【0022】ついで、図7に示されているように、第2
の生地30を、第1の生地20の一面21の上に、拡げ
た状態で載置する。ここで、第1の生地20と第2の生
地30の各側縁の位置を一致させておく。第2の生地3
0を第1の生地20の上に載置して軽く押さえ付けるこ
とにより、第2の生地30の一面31を、各案内部材4
0における各両面テープ42aに接着することができ
る。これにより、第2の生地30を、第1の生地20お
よび案内部材40に対して仮止めすることができる。
の生地30を、第1の生地20の一面21の上に、拡げ
た状態で載置する。ここで、第1の生地20と第2の生
地30の各側縁の位置を一致させておく。第2の生地3
0を第1の生地20の上に載置して軽く押さえ付けるこ
とにより、第2の生地30の一面31を、各案内部材4
0における各両面テープ42aに接着することができ
る。これにより、第2の生地30を、第1の生地20お
よび案内部材40に対して仮止めすることができる。
【0023】ついで、一枚の縦仕切布60を第2の生地
30の他面32の上に重ねる。このとき、縦仕切布60
を、案内部材40の上方に位置するように配置する。さ
らに、このとき、縦仕切布60の一方の側縁(図7の例
では右側の側縁)が案内部材40よりわずかにはみ出る
ように、縦仕切布60を配置する。ついで、縦仕切布6
0における、案内部材40からはみ出た部分と、第2の
生地30と、第1の生地20とを、縫い糸61によって
互いに縫い合わせる。これにより、これら三者を互いに
止着することができる。この縫い合わせ作業は、作業者
の手縫いにより、または、ミシンを用いて、案内部材4
0に沿って行うことができる。
30の他面32の上に重ねる。このとき、縦仕切布60
を、案内部材40の上方に位置するように配置する。さ
らに、このとき、縦仕切布60の一方の側縁(図7の例
では右側の側縁)が案内部材40よりわずかにはみ出る
ように、縦仕切布60を配置する。ついで、縦仕切布6
0における、案内部材40からはみ出た部分と、第2の
生地30と、第1の生地20とを、縫い糸61によって
互いに縫い合わせる。これにより、これら三者を互いに
止着することができる。この縫い合わせ作業は、作業者
の手縫いにより、または、ミシンを用いて、案内部材4
0に沿って行うことができる。
【0024】ここで、従来の縫い合わせ作業において
は、第1の生地20と第2の生地30とが相互に滑りや
すく、このため、適正な位置において両者を縫い合わせ
ることが難しいという問題があった。しかしながら、本
実施形態に係る製造方法によれば、案内部材40に取り
付けられた両面テープ41aおよび42aを介して、第
1の生地20と第2の生地30とを仮止めすることがで
きる。したがって、作業者は、両者の相対移動を阻止し
ながら、効率的に両者を縫い合わせることができる。ま
た、本実施形態の製造方法では、両者の相対移動を防止
できるので、正確な位置において第1の生地20と第2
の生地30とを縫い合わせることができる。したがっ
て、製品の品質を向上させることができる。
は、第1の生地20と第2の生地30とが相互に滑りや
すく、このため、適正な位置において両者を縫い合わせ
ることが難しいという問題があった。しかしながら、本
実施形態に係る製造方法によれば、案内部材40に取り
付けられた両面テープ41aおよび42aを介して、第
1の生地20と第2の生地30とを仮止めすることがで
きる。したがって、作業者は、両者の相対移動を阻止し
ながら、効率的に両者を縫い合わせることができる。ま
た、本実施形態の製造方法では、両者の相対移動を防止
できるので、正確な位置において第1の生地20と第2
の生地30とを縫い合わせることができる。したがっ
て、製品の品質を向上させることができる。
【0025】また、本実施形態に係る製造方法によれ
ば、第1の生地20と第2の生地30との縫い合わせ作
業を、案内部材40の側縁に沿って行うことができる。
したがって、案内部材40の側縁の形状を、縫い糸61
の進むべき形状(直線または曲線)に予め沿うものとし
ておくことにより、所望の形状に沿う縫い合わせ作業を
容易かつ効率的に行うことができるという利点もある。
ば、第1の生地20と第2の生地30との縫い合わせ作
業を、案内部材40の側縁に沿って行うことができる。
したがって、案内部材40の側縁の形状を、縫い糸61
の進むべき形状(直線または曲線)に予め沿うものとし
ておくことにより、所望の形状に沿う縫い合わせ作業を
容易かつ効率的に行うことができるという利点もある。
【0026】ついで、他の2枚の仕切布60を、前記と
同様にして、第1の生地20および第2の生地30にそ
れぞれ縫い合わせる。このようにして、3枚の仕切布6
0を第1の生地20および第2の生地30に縫い合わせ
ることができる。
同様にして、第1の生地20および第2の生地30にそ
れぞれ縫い合わせる。このようにして、3枚の仕切布6
0を第1の生地20および第2の生地30に縫い合わせ
ることができる。
【0027】全ての仕切布60を縫い合わせた後、案内
部材40の両端を止着している止着手段50を取り去
る。ついで、案内部材40の一端を把持して手前に引
く。これにより、各案内部材40を第1の生地20と第
2の生地30との間から取り除くことができる。ここ
で、本実施形態に係る製造方法においては、案内部材4
0を、両面テープ41aおよび42aを介して第1の生
地20と第2の生地30とに仮止めしているので、案内
部材40を引き抜くだけで、この仮止め機能を容易に喪
失させる作業を行うことができる。したがって、案内部
材40の除去作業が容易である。引き抜いた案内部材4
0は、再び利用することができる。
部材40の両端を止着している止着手段50を取り去
る。ついで、案内部材40の一端を把持して手前に引
く。これにより、各案内部材40を第1の生地20と第
2の生地30との間から取り除くことができる。ここ
で、本実施形態に係る製造方法においては、案内部材4
0を、両面テープ41aおよび42aを介して第1の生
地20と第2の生地30とに仮止めしているので、案内
部材40を引き抜くだけで、この仮止め機能を容易に喪
失させる作業を行うことができる。したがって、案内部
材40の除去作業が容易である。引き抜いた案内部材4
0は、再び利用することができる。
【0028】また、本実施形態の製造方法では、両面テ
ープ41aを刺しゅう23の小柄部23aに接着させて
いるので、両面テープ41aと第1の生地20との間に
刺しゅう糸が介在する。したがって、両面テープ41a
と生地20との接着力を低くしておくことができる。一
般に、絹製の生地に接着テープを張り付けると、絹製の
生地は打ち込みがさほど多くないため、接着テープとの
接着力が強過ぎ、引き剥がすことが困難となりやすい。
これに対して、本実施形態では、前記の通り、両面テー
プ41aと生地20との接着力を低くしておくことがで
きるので、案内部材40の除去作業が一層容易であると
いう利点がある。
ープ41aを刺しゅう23の小柄部23aに接着させて
いるので、両面テープ41aと第1の生地20との間に
刺しゅう糸が介在する。したがって、両面テープ41a
と生地20との接着力を低くしておくことができる。一
般に、絹製の生地に接着テープを張り付けると、絹製の
生地は打ち込みがさほど多くないため、接着テープとの
接着力が強過ぎ、引き剥がすことが困難となりやすい。
これに対して、本実施形態では、前記の通り、両面テー
プ41aと生地20との接着力を低くしておくことがで
きるので、案内部材40の除去作業が一層容易であると
いう利点がある。
【0029】さらに、本実施形態の製造方法では、案内
部材40の他面42における両面テープ42aの数を、
一面41の両面テープ41aの数よりも多くしたので、
接着しにくいダウンプルーフ地からなる第2の生地30
を確実に仮止めすることができる。したがって、確実な
止着作業を行うことができる。
部材40の他面42における両面テープ42aの数を、
一面41の両面テープ41aの数よりも多くしたので、
接着しにくいダウンプルーフ地からなる第2の生地30
を確実に仮止めすることができる。したがって、確実な
止着作業を行うことができる。
【0030】また、本実施形態では、案内部材40の素
材として、接着テープに対して接着力の強いものを用
い、さらに、第1の生地20に対しては、両面テープ4
1aを刺しゅう23に相当する部分に接着させたので、
両面テープ41aおよび42aを、第1および第2の生
地20および30よりも案内部材40に対してより強く
接着させることができる。したがって、案内部材40を
除去する際には、両面テープ41aまたは42aが第1
の生地20または第2の生地30に接着して残留するこ
とがない。これにより、生地の製造効率をさらに向上さ
せることができる。
材として、接着テープに対して接着力の強いものを用
い、さらに、第1の生地20に対しては、両面テープ4
1aを刺しゅう23に相当する部分に接着させたので、
両面テープ41aおよび42aを、第1および第2の生
地20および30よりも案内部材40に対してより強く
接着させることができる。したがって、案内部材40を
除去する際には、両面テープ41aまたは42aが第1
の生地20または第2の生地30に接着して残留するこ
とがない。これにより、生地の製造効率をさらに向上さ
せることができる。
【0031】さらに、本実施形態では、案内部材40の
両端を、第1の生地20および第2の生地30の側縁に
ほぼ一致するように配置しているので、案内部材40を
作業者が把持しやすい。よって、案内部材40を取り除
く作業が容易である。
両端を、第1の生地20および第2の生地30の側縁に
ほぼ一致するように配置しているので、案内部材40を
作業者が把持しやすい。よって、案内部材40を取り除
く作業が容易である。
【0032】前記した案内部材40の除去作業が終了し
た後、横仕切布70を第1の生地20および第2の生地
30に縫い合わせる。この縫い合わせ作業は、従来から
行われている、立体キルトふとん用側地の製造方法と同
様なので、詳細についての説明を省略する。
た後、横仕切布70を第1の生地20および第2の生地
30に縫い合わせる。この縫い合わせ作業は、従来から
行われている、立体キルトふとん用側地の製造方法と同
様なので、詳細についての説明を省略する。
【0033】なお、本実施形態においては、ふとん用側
地を製造する場合を例に取って説明したが、これに限る
ものではない。
地を製造する場合を例に取って説明したが、これに限る
ものではない。
【0034】また、本実施形態においては、両面テープ
41aを、刺しゅうの小柄部に接着させるものとした
が、大柄部23bに接着させてもよく、また、生地の構
成によっては、刺しゅう23以外の部分に接着させても
よい
41aを、刺しゅうの小柄部に接着させるものとした
が、大柄部23bに接着させてもよく、また、生地の構
成によっては、刺しゅう23以外の部分に接着させても
よい
【0035】さらに、本実施形態においては、1枚の縦
仕切布60を止着した後に1枚の案内部材40を取り去
る方法としたが、これに限るものではなく、複数枚のま
たは全ての縦仕切布60を止着した後に、これらの止着
に使用した案内部材40を取り去ることとしてもよい。
仕切布60を止着した後に1枚の案内部材40を取り去
る方法としたが、これに限るものではなく、複数枚のま
たは全ての縦仕切布60を止着した後に、これらの止着
に使用した案内部材40を取り去ることとしてもよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係る生地の製造方法は、第1
の生地の一面に第1の仮止め手段を取り付けることによ
って案内部材と第1の生地とを仮止めし、ついで、第2
の仮止め手段を第2の生地の一面に取り付けることによ
って案内部材と第2の生地とを仮止めし、ついで、第1
の生地と第2の生地とを止着し、ついで、第1および第
2の仮止め手段と第1および第2の生地との仮止め機能
を喪失させ、この喪失と同時またはその後に、第1の生
地と第2の生地との間から案内部材を取り出す構成とさ
れているので、第1の生地と第2の生地との相対移動を
防止しながら第1の生地と第2の生地とを効率良くかつ
正確な位置において止着することができる。したがっ
て、第1の生地と第2の生地とを位置決めする煩雑な手
段が不要となる。よって、生地の製造効率を向上させ、
かつ、製造コストを押さえることが可能となる。
の生地の一面に第1の仮止め手段を取り付けることによ
って案内部材と第1の生地とを仮止めし、ついで、第2
の仮止め手段を第2の生地の一面に取り付けることによ
って案内部材と第2の生地とを仮止めし、ついで、第1
の生地と第2の生地とを止着し、ついで、第1および第
2の仮止め手段と第1および第2の生地との仮止め機能
を喪失させ、この喪失と同時またはその後に、第1の生
地と第2の生地との間から案内部材を取り出す構成とさ
れているので、第1の生地と第2の生地との相対移動を
防止しながら第1の生地と第2の生地とを効率良くかつ
正確な位置において止着することができる。したがっ
て、第1の生地と第2の生地とを位置決めする煩雑な手
段が不要となる。よって、生地の製造効率を向上させ、
かつ、製造コストを押さえることが可能となる。
【0037】請求項2に係る生地の製造方法は、請求項
1記載の止着された生地の製造方法において、第1の生
地と前記第2の生地との止着を、案内部材の形状に沿っ
て行うこととしたので、止着すべき位置を案内部材によ
って知ることができ、このため、止着位置をますます正
確とすることができる。
1記載の止着された生地の製造方法において、第1の生
地と前記第2の生地との止着を、案内部材の形状に沿っ
て行うこととしたので、止着すべき位置を案内部材によ
って知ることができ、このため、止着位置をますます正
確とすることができる。
【0038】請求項3に係る生地の製造方法は、請求項
1または2記載の止着された生地の製造方法において、
第1および第2の仮止め手段を両面テープとしたので、
第1および第2の仮止め手段と第1および第2の生地と
の仮止め機能の喪失を、案内部材に対して引抜きまたは
押出し力を与えるだけで行うことができる。したがっ
て、生地の製造効率を向上させることができる。
1または2記載の止着された生地の製造方法において、
第1および第2の仮止め手段を両面テープとしたので、
第1および第2の仮止め手段と第1および第2の生地と
の仮止め機能の喪失を、案内部材に対して引抜きまたは
押出し力を与えるだけで行うことができる。したがっ
て、生地の製造効率を向上させることができる。
【0039】請求項4に係る生地の製造方法は、請求項
3記載の止着された生地の製造方法において、第1また
は第2の生地を、部分的に刺しゅう模様を有するものと
し、両面テープを刺しゅう模様に対応する部分に接着す
ることにより、第1または第2の生地と案内部材とを仮
止めするものとしたので、第1および第2の仮止め手段
と第1および第2の生地との仮止め機能の喪失をより一
層効率良く行うことができる。したがって、生地の製造
効率を一層向上させることができる。
3記載の止着された生地の製造方法において、第1また
は第2の生地を、部分的に刺しゅう模様を有するものと
し、両面テープを刺しゅう模様に対応する部分に接着す
ることにより、第1または第2の生地と案内部材とを仮
止めするものとしたので、第1および第2の仮止め手段
と第1および第2の生地との仮止め機能の喪失をより一
層効率良く行うことができる。したがって、生地の製造
効率を一層向上させることができる。
【0040】請求項5に係る生地の製造方法は、請求項
2記載の止着された生地の製造方法において、第1の生
地と第2の生地との止着を、縫い糸を用いた縫い合わせ
によって行い、かつ、縫い糸を、第1または第2の生地
に当接された帯状の仕切布とともに第1および第2の生
地に縫い合せる構成としたので、立体キルト式ふとんの
製造に用いる側地を効率的に製造することができる。
2記載の止着された生地の製造方法において、第1の生
地と第2の生地との止着を、縫い糸を用いた縫い合わせ
によって行い、かつ、縫い糸を、第1または第2の生地
に当接された帯状の仕切布とともに第1および第2の生
地に縫い合せる構成としたので、立体キルト式ふとんの
製造に用いる側地を効率的に製造することができる。
【0041】請求項6に係る生地の製造方法は、請求項
1〜5のいずれか1項記載の止着された生地の製造方法
において、案内部材を、柔軟性を有し、かつ帯状に構成
されたものとしたので、第1の生地と第2の生地とを止
着する作業において案内部材が障害となりにくく、した
がって、生地の製造効率をさらに向上させることができ
る。
1〜5のいずれか1項記載の止着された生地の製造方法
において、案内部材を、柔軟性を有し、かつ帯状に構成
されたものとしたので、第1の生地と第2の生地とを止
着する作業において案内部材が障害となりにくく、した
がって、生地の製造効率をさらに向上させることができ
る。
【0042】請求項7に係る生地の製造方法は、テーブ
ルの上面に第1の生地を拡げた状態で載置し、ついで、
第1の生地の上面に第1の仮止め手段を取り付けて案内
部材と第1の生地とを仮止めし、ついで、第2の生地を
案内部材の上面に載置することにより、第2の仮止め手
段を第2の生地の一面に取り付けて案内部材と第2の生
地とを仮止めし、ついで、案内部材の形状に沿って、第
1の生地と第2の生地とを止着し、ついで、第1および
第2の仮止め手段と第1および第2の生地との仮止め機
能を喪失させ、この喪失と同時またはその後に、第1の
生地と第2の生地との間から案内部材を取り出す構成と
されているので、テーブルの上面に各部材を載置しなが
ら作業を行うことができ、製造効率をさらに向上させる
ことができる。
ルの上面に第1の生地を拡げた状態で載置し、ついで、
第1の生地の上面に第1の仮止め手段を取り付けて案内
部材と第1の生地とを仮止めし、ついで、第2の生地を
案内部材の上面に載置することにより、第2の仮止め手
段を第2の生地の一面に取り付けて案内部材と第2の生
地とを仮止めし、ついで、案内部材の形状に沿って、第
1の生地と第2の生地とを止着し、ついで、第1および
第2の仮止め手段と第1および第2の生地との仮止め機
能を喪失させ、この喪失と同時またはその後に、第1の
生地と第2の生地との間から案内部材を取り出す構成と
されているので、テーブルの上面に各部材を載置しなが
ら作業を行うことができ、製造効率をさらに向上させる
ことができる。
【0043】請求項8に係る生地の製造方法は、絹製と
され、かつ、刺しゅう模様を有する第1の生地と、この
第1の生地に対向して配置され、かつ、ダウンプルーフ
地から構成された第2の生地と、一面およびこれと反対
側に配置された他面とを有する案内部材と、案内部材の
一面に取り付けられた第1の仮止め手段と、案内部材の
他面に取り付けられた第2の仮止め手段とを用い、第1
および第2の仮止め手段は両面テープである生地の縫い
合わせ方法であって、第1の生地の一面に第1の仮止め
手段を接着させて案内部材と第1の生地とを仮止めし、
ついで、第2の仮止め手段を第2の生地の一面に接着さ
せて案内部材と第2の生地とを仮止めし、ついで、案内
部材の形状に沿って、第1の生地と第2の生地とを縫い
合わせて止着し、ついで、案内部材に引っ張り力または
押圧力を加えることによって第1および第2の仮止め手
段と第1および第2の生地とを接着を解消させ、この接
着の解消と同時またはその後に、第1の生地と第2の生
地との間から案内部材を取り出す構成とされているの
で、請求項1記載の製造方法と同様の効果を発揮するこ
とができる。
され、かつ、刺しゅう模様を有する第1の生地と、この
第1の生地に対向して配置され、かつ、ダウンプルーフ
地から構成された第2の生地と、一面およびこれと反対
側に配置された他面とを有する案内部材と、案内部材の
一面に取り付けられた第1の仮止め手段と、案内部材の
他面に取り付けられた第2の仮止め手段とを用い、第1
および第2の仮止め手段は両面テープである生地の縫い
合わせ方法であって、第1の生地の一面に第1の仮止め
手段を接着させて案内部材と第1の生地とを仮止めし、
ついで、第2の仮止め手段を第2の生地の一面に接着さ
せて案内部材と第2の生地とを仮止めし、ついで、案内
部材の形状に沿って、第1の生地と第2の生地とを縫い
合わせて止着し、ついで、案内部材に引っ張り力または
押圧力を加えることによって第1および第2の仮止め手
段と第1および第2の生地とを接着を解消させ、この接
着の解消と同時またはその後に、第1の生地と第2の生
地との間から案内部材を取り出す構成とされているの
で、請求項1記載の製造方法と同様の効果を発揮するこ
とができる。
【図1】 本発明の一実施形態に係る生地の製造方法に
用いるテーブルの平面図である。
用いるテーブルの平面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る生地の製造方法に
用いる第1の生地の平面図である。
用いる第1の生地の平面図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る生地の製造方法に
用いる第2の生地の平面図である。
用いる第2の生地の平面図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係る生地の製造方法に
用いる案内部材の平面図である。
用いる案内部材の平面図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係る生地の製造方法に
用いる案内部材の底面図である。
用いる案内部材の底面図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係る生地の製造方法の
説明図である。
説明図である。
【図7】 本発明の一実施形態に係る生地の製造方法の
説明図である。
説明図である。
10 テーブル 20 第1の生地 21 第1の生地の一面(上面) 22 第1の生地の他面(下面) 23 刺しゅう 23a 小柄部 23b 大柄部 30 第2の生地 31 第2の生地の一面 32 第2の生地の他面 40 案内部材 41 案内部材の一面 41a 第1の仮止め手段(両面テープ) 42 案内部材の他面 42a 第2の仮止め手段(両面テープ) 60 縦仕切布 61 縫い糸
Claims (8)
- 【請求項1】 第1の生地と、この第1の生地に対向し
て配置される第2の生地と、一面およびこれと反対側に
配置された他面とを有する案内部材と、前記案内部材の
一面に取り付けられた第1の仮止め手段と、前記案内部
材の他面に取り付けられた第2の仮止め手段とを用いる
生地の止着方法であって、前記第1の生地の一面に前記
第1の仮止め手段を取り付けることによって前記案内部
材と前記第1の生地とを仮止めし、ついで、前記第2の
仮止め手段を前記第2の生地の一面に取り付けることに
よって前記案内部材と前記第2の生地とを仮止めし、つ
いで、前記第1の生地と前記第2の生地とを止着し、つ
いで、前記第1および第2の仮止め手段と前記第1およ
び第2の生地との仮止め機能を喪失させ、この喪失と同
時またはその後に、前記第1の生地と前記第2の生地と
の間から前記案内部材を取り出すことを特徴とする止着
された生地の製造方法。 - 【請求項2】 前記第1の生地と前記第2の生地との止
着は、前記案内部材の形状に沿って行われることを特徴
とする請求項1記載の止着された生地の製造方法。 - 【請求項3】 前記第1および第2の仮止め手段は両面
テープであることを特徴とする請求項1または2記載の
止着された生地の製造方法。 - 【請求項4】 前記第1または第2の生地は、部分的に
刺しゅう模様を有しており、前記両面テープは、前記刺
しゅう模様に対応する部分に接着されることにより、前
記第1または第2の生地と前記案内部材とを仮止めする
ものであることを特徴とする請求項3記載の止着された
生地の製造方法。 - 【請求項5】 前記第1の生地と前記第2の生地との止
着を、縫い糸を用いた縫い合わせによって行い、かつ、
前記縫い糸を、前記第1または第2の生地に当接された
帯状の仕切布とともに前記第1および第2の生地に縫い
合せることを特徴とする請求項1記載の止着された生地
の製造方法。 - 【請求項6】 前記案内部材は、柔軟性を有し、かつ帯
状に構成されていることを特徴とする請求項1〜5のい
ずれか1項記載の止着された生地の製造方法。 - 【請求項7】 テーブルと、第1の生地と、この第1の
生地に対向して配置される第2の生地と、一面およびこ
れと反対側に配置された他面とを有する案内部材と、前
記案内部材の一面に取り付けられた第1の仮止め手段
と、前記案内部材の他面に取り付けられた第2の仮止め
手段とを用いる止着された生地の製造方法であって、前
記テーブルの上面に前記第1の生地を拡げた状態で載置
し、ついで、前記第1の生地の上面に前記第1の仮止め
手段を取り付けて前記案内部材と前記第1の生地とを仮
止めし、ついで、前記第2の生地を前記案内部材の上面
に載置することにより、前記第2の仮止め手段を前記第
2の生地の一面に取り付けて前記案内部材と前記第2の
生地とを仮止めし、ついで、前記案内部材の形状に沿っ
て、前記第1の生地と前記第2の生地とを止着し、つい
で、前記第1および第2の仮止め手段と前記第1および
第2の生地との仮止め機能を喪失させ、この喪失と同時
またはその後に、前記第1の生地と前記第2の生地との
間から前記案内部材を取り出すことを特徴とする止着さ
れた生地の製造方法。 - 【請求項8】 絹製とされ、かつ、刺しゅう模様を有す
る第1の生地と、この第1の生地に対向して配置され、
かつ、ダウンプルーフ地から構成された第2の生地と、
一面およびこれと反対側に配置された他面とを有する案
内部材と、前記案内部材の一面に取り付けられた第1の
仮止め手段と、前記案内部材の他面に取り付けられた第
2の仮止め手段とを用い、前記第1および第2の仮止め
手段は両面テープである生地の縫い合わせ方法であっ
て、前記第1の生地の一面に前記第1の仮止め手段を接
着させて前記案内部材と前記第1の生地とを仮止めし、
ついで、前記第2の仮止め手段を前記第2の生地の一面
に接着させて前記案内部材と前記第2の生地とを仮止め
し、ついで、前記案内部材の形状に沿って、前記第1の
生地と前記第2の生地とを縫い合わせて止着し、つい
で、前記案内部材に引っ張り力または押圧力を加えるこ
とによって前記第1および第2の仮止め手段と前記第1
および第2の生地とを接着を解消させ、この接着の解消
と同時またはその後に、前記第1の生地と前記第2の生
地との間から前記案内部材を取り出すことを特徴とする
止着された生地の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1947897A JPH10211073A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 止着された生地の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1947897A JPH10211073A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 止着された生地の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10211073A true JPH10211073A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=12000457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1947897A Withdrawn JPH10211073A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 止着された生地の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10211073A (ja) |
-
1997
- 1997-01-31 JP JP1947897A patent/JPH10211073A/ja not_active Withdrawn
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