JPH1021105A - データ記憶方法およびそれを用いる監視制御装置 - Google Patents

データ記憶方法およびそれを用いる監視制御装置

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JPH1021105A
JPH1021105A JP8176812A JP17681296A JPH1021105A JP H1021105 A JPH1021105 A JP H1021105A JP 8176812 A JP8176812 A JP 8176812A JP 17681296 A JP17681296 A JP 17681296A JP H1021105 A JPH1021105 A JP H1021105A
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JP8176812A
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English (en)
Inventor
Hiroki Tsunoda
広樹 角田
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種プラントおよびビルや工場等で用いら
れ、複数の親局U1,U2を備える多重化された監視制
御装置1において、各親局U1,U2間でデータの共有
化を行うにあたって、故障やメンテナンスによる休止状
態からの復帰時に、前記親局U1,U2間のデータの照
合および複写等の煩雑な作業を簡略化する。 【解決手段】 各親局U1,U2内の演算処理装置1
1,21にそれぞれ付属の記憶装置12,22の記憶領
域を2つに分割しておき、各演算処理装置11,21
は、付属の記憶装置12,22の自己に対応する分割領
域A1,B1にそれぞれデータの書込みを行うととも
に、他方の演算処理装置21,11に付属の記憶装置2
2,12における自己に対応する分割領域B2,A2に
同様のデータを書込んでマウントしておく。復帰時に
は、各演算処理装置11,21は、他方の演算処理装置
21,11によって書込まれていた分割領域A2,B2
のデータを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理等のプラン
トを始めとして、ビルや工場等で好適に用いられ、監視
対象からのデータに応答して制御出力を導出する演算処
理装置が複数設けられて多重化されている監視制御装置
において、前記演算処理装置間でデータを共有化して記
憶するための方法およびそれを用いる監視制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】前記監視制御装置では、従来から、前記
演算処理装置およびその周辺装置を2組設けて2重化し
ておき、一方の演算処理装置の系統が故障やメンテナン
スのために休止状態となっても、他方の演算処理装置の
系統で監視制御を行うことによって、24時間の監視制
御が可能とされている。このとき、たとえば前記水処理
プラントでは、弁の開閉状態や水位などの監視対象から
のデータが、刻々と演算処理装置に与えられて、該演算
処理装置に付属する記憶装置に記憶されてゆく。また、
演算処理装置による制御出力の変化等もこの記憶装置に
記憶されてゆく。
【0003】したがって、休止していた演算処理装置を
復帰するときには、その復帰した演算処理装置と、動作
していた演算処理装置とのいずれにおいても、以降の監
視制御が可能となるように、休止していた演算処理装置
の記憶装置に、該演算処理装置の休止中のデータを書込
む必要が生じる。
【0004】典型的な従来技術では、そのようなデータ
の書込みを、作業員が、各データに併せて記憶されてい
るそのデータの記憶時刻と、演算処理装置の休止してい
た時刻とを対照し、休止中に書込まれたデータを、複写
命令によって、休止していた側の演算処理装置の記憶装
置に複写している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
演算処理装置が休止していた期間に記憶されたデータを
抽出するために、2つの演算処理装置の記憶装置に記憶
されているデータの照合を行う必要があり、休止してい
た演算処理装置の復帰作業が煩雑になるという問題があ
る。
【0006】この点、演算処理装置相互間で、常時デー
タを監視し、欠落しているデータを抽出すると自動的に
複写を行うようにした構成では、演算処理装置の監視制
御のための能力が低下してしまうという問題がある。
【0007】本発明の目的は、休止状態からの演算処理
装置の復帰作業を容易に行うことができるデータ記憶方
法およびそれを用いる監視制御装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るデ
ータ記憶方法は、複数の演算処理装置がデータ伝送路を
介して相互に接続されて多重化されており、それらの各
演算処理装置に関連して個別に付属されている記憶装置
に、相互に等しいデータを記憶させるための方法におい
て、前記各記憶装置の記憶領域を前記複数の分割領域に
区分し、各演算処理装置は、付属の記憶装置の自己に対
応する分割領域と、残余の演算処理装置に付属の記憶装
置の自己に対応する分割領域とに、共通にデータを書込
んでゆくことを特徴とする。
【0009】上記の構成によれば、たとえば2重化され
ている演算処理装置とその周辺装置とにおいて、記憶装
置の記憶領域は、該記憶装置が付属する演算処理装置
と、もう1つの演算処理装置とにそれぞれ対応する分割
領域を有する。通常時には、前記各分割領域は、付属の
演算処理装置と、前記データ伝送路を介するもう1つの
演算処理装置とによって、相互に等しいデータを記憶し
てゆくことになる。演算処理装置は、付属の記憶装置の
対応する分割領域のデータを用いて演算処理を行う。
【0010】これに対して、演算処理装置が故障やメン
テナンス等によって休止すると、その演算処理装置に付
属の記憶装置において、対応する分割領域へのデータの
書込みは停止されるけれども、他の演算処理装置に対応
する分割領域へのデータの書込みは継続して行われる。
休止状態からの復帰時には、演算処理装置は、付属の記
憶装置の他の演算処理装置に対応している分割領域に記
憶されているデータを用いる。そのデータは、前記休止
状態においても前記他の演算処理装置によって書込まれ
たものであり、したがって復帰した演算処理装置は、継
続して動作していた演算処理装置と全く同様の演算処理
を行うことができる。
【0011】すなわち、各演算処理装置は、休止中に他
の演算処理装置によってデータの書込みが行われていた
分割領域を、復帰時に恰も自己に対応する分割領域のよ
うにして読出を行う。これによって、煩雑なデータの照
合および複写処理を行うことなく、演算処理装置は、休
止状態から復帰すると、直ちに通常動作を行うことがで
き、復帰作業を簡略化することができる。
【0012】また請求項2の発明に係る監視制御装置
は、複数の演算処理装置がデータ伝送路を介して相互に
接続されて多重化されており、それらの各演算処理装置
が、監視対象からのデータを該演算処理装置に個別的に
付属されている記憶装置に記憶させ、かつそのデータを
用いて演算処理を行ない、いずれかの演算処理装置が制
御対象に制御出力を導出するようにした監視制御装置に
おいて、前記各記憶装置の記憶領域は、複数の分割領域
に区分されており、各演算処理装置は、該演算処理装置
に付属の記憶装置の自己に対応する分割領域と、残余の
演算処理装置にそれぞれ付属の記憶装置の自己に対応す
る分割領域とに、共通にデータを書込んでゆき、各演算
処理装置は、その動作休止状態からの復帰時には、付属
の記憶装置における前記残余の演算処理装置に対応する
分割領域からデータを読出すことを特徴とする。
【0013】上記の構成によれば、たとえば2重化され
た演算処理装置およびその周辺装置を備える監視制御装
置において、各演算処理装置に付属されている記憶装置
は、その記憶領域が2つに分割されており、各演算処理
装置は、付属の記憶装置の自己に対応する分割領域にデ
ータを書込むとともに、他の演算処理装置に付属の記憶
装置の自己に対応する分割領域も、恰も自己に対応する
記憶装置のように使用して、データの書込みを行う。し
たがって、各記憶装置の各分割領域には、その記憶装置
の対応する演算処理装置からのデータと、他の演算処理
装置からのデータとが記憶されることになる。
【0014】演算処理装置が故障やメンテナンス等によ
って休止すると、該演算処理装置に付属の記憶装置にお
いて、該演算処理装置に対応する分割領域のデータの書
込みは停止するけれども、他の演算処理装置に対応する
分割領域には継続してデータの書込みが行われる。休止
状態から復帰すると、演算処理装置は、付属の記憶装置
において他の演算処理装置に対応する分割領域からのデ
ータを用いて、演算処理を行う。
【0015】したがって、演算処理装置の復帰にあたっ
て、データの照合および複写などの複雑な処理を行う必
要なく、他の演算処理装置によって書込まれていたデー
タを用いて、直ちに通常の演算処理に復帰して、監視制
御を多重化して行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図1に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0017】図1は、本発明の実施の一形態の監視制御
装置1の構成を示すブロック図である。この監視制御装
置1は、多数の検知手段2の出力を24時間監視し、そ
の出力に応答して多数の制御対象3を制御するために、
2つの親局U1,U2を備える2重化された監視制御装
置である。たとえば前記水処理プラントの場合には、前
記制御対象3は、弁やポンプなどであり、前記検知手段
2は、前記弁の開閉状態の検知器や水位計などである。
前記検知手段2および制御対象3は、分散配置されてい
る複数の子局S1,S2,…,Sn(総称するときに
は、以下参照符Sで示す)のいずれかに接続されてい
る。各子局Sは、トークンリング4によって相互に接続
されるとともに、該トークンリング4を介して前記親局
U1,U2に接続されている。
【0018】親局U1は、いわゆるワークステーション
などで実現され、マイクロプロセッサなどで実現される
演算処理装置11と、いわゆるハードディスク装置など
で実現される記憶装置12と、キーボード等の入力装置
13および陰極線管等の表示装置14などのマンマシン
インタフェイスとを備えて構成されている。同様に、親
局U2も、ワークステーションなどで実現される演算処
理装置21と、記憶装置22と、入力装置23と、表示
装置24とを備えて構成されている。したがって、2つ
の親局U1,U2は、全く同様の監視制御動作を行うこ
とができる。前記演算処理装置11,21間は、いわゆ
るイーサネットなどで実現される伝送路5によって相互
に接続されている。
【0019】前記記憶装置12は、その記憶領域が、該
記憶装置12を付属する演算処理装置11と、もう1つ
の演算処理装置21とにぞれぞれ対応した2つの分割領
域A1,A2に区分されている。同様に、記憶装置22
は、その記憶領域が、該記憶装置22が付属する演算処
理装置21と他の演算処理装置11とにそれぞれ対応す
る2つの分割領域B1,B2に区分されている。各分割
領域A1,A2;B1,B2は、相互に等しく構成され
ている。なお、各分割領域A1,A2;B1,B2の記
憶容量等が異なるときには、最も小さい容量の記憶領域
に対応させて、全ての分割領域A1,A2;B1,B2
が使用される。
【0020】上述のように構成される監視制御装置1に
おいて、通常動作時には、演算処理装置11は、各子局
Sから伝送されてきた各検知手段2の検知結果や、該演
算処理装置11から各子局Sへ出力する各制御対象3へ
の制御出力を、付属の記憶装置12の自己に対応する分
割領域A1にデータaとして書込みを行っている。また
このとき、演算処理装置11は、伝送路5を介して、も
う1つの演算処理装置21に付属の記憶装置22の自己
に対応する分割領域B2も、恰も自己に対応する記憶装
置として使用し、同様の前記データaを書込んでマウン
トしてゆく。
【0021】演算処理装置21も同様に、付属の記憶装
置22の自己に対応する分割領域B1にデータbを書込
んでゆくとともに、もう1つの演算処理装置11に付属
の記憶装置12において、自己に対応する分割領域A2
に前記データbを書込んでマウントしてゆく。通常動作
時には、前記データa,bは相互に等しく、したがって
全ての分割領域A1,A2;B1,B2に等しいデータ
が書込まれてゆく。
【0022】これに対して、故障やメンテナンス等でい
ずれか一方、たとえば親局U1が休止すると、演算処理
装置11による分割領域A1,B2へのデータaの書込
みは休止される。しかしながら、演算処理装置21によ
って、伝送路5を介して分割領域A2へのデータbの書
込みは継続されている。演算処理装置11が復帰すると
きには、この分割領域A2のデータbを読出して使用す
る。この分割領域A2の記憶内容は、分割領域B1の記
憶内容と同一のデータbである。
【0023】このように本発明に従う監視制御装置1で
は、分割領域A2を分割領域B1のデータbのマウント
先とし、分割領域B2を分割領域A1のデータaのマウ
ント先とし、恰も各演算処理装置11,21に対して2
つの記憶装置が設けられているように構成し、それらの
記憶装置12,22に、それぞれ対応する演算処理装置
11,21と、もう1つの演算処理装置21,11とに
よって、同時に同じ内容のデータを書込んでおくように
するので、休止していた演算処理装置、たとえば前記演
算処理装置11の復帰にあたって、作業員によるデータ
の照合および複写作業は全く不要となり、休止していた
親局U1も、継続動作していた親局U2と全く同様の監
視制御動作を直ちに開始することができる。
【0024】なお、親局は2つに限らず、さらに多く設
けられていてもよく、この場合、各記憶装置の分割領域
は、その親局数に対応して決定される。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明に係るデータ記憶方法
は、以上のように、複数の各演算処理装置に付属の記憶
装置の記憶領域を、前記複数の分割領域に区分してお
き、各演算処理装置は、付属の記憶装置の自己に対応す
る分割領域に書込むデータを、データ伝送路を介して、
他の演算処理装置に付属の記憶装置の自己に対応する分
割領域にも、共通に書込んでマウントしておく。
【0026】それゆえ、演算処理装置が故障やメンテナ
ンス等から復帰するときには、付属の記憶装置において
他の演算処理装置に対応する分割領域からデータを読出
すことによって、読出したデータは、該演算処理装置の
休止中においても、他の演算処理装置によって更新され
ていたものであり、煩雑なデータの照合および複写処理
を行うことなく、演算処理装置は、休止状態から復帰す
ると、直ちに通常動作を行うことができ、復帰作業を簡
略化することができる。
【0027】また請求項2の発明に係る監視制御装置
は、以上のように、監視制御を行う複数の各演算処理装
置に付属の記憶装置の記憶領域を、前記複数の分割領域
に区分しておき、各演算処理装置は、付属の記憶装置の
自己に対応する分割領域に書込むデータを、データ伝送
路を介して、他の演算処理装置に付属の記憶装置の自己
に対応する分割領域にも、共通に書込んでマウントして
おき、演算処理装置が故障やメンテナンス等から復帰す
るときには、付属の記憶装置において他の演算処理装置
に対応する分割領域からデータを読出す。
【0028】それゆえ、煩雑なデータの照合および複写
処理を行うことなく、演算処理装置は、休止状態から復
帰すると、該演算処理装置の休止中においても他の演算
処理装置によって更新されていたデータを用いて、直ち
に通常の演算処理動作に復帰して、監視制御を多重化し
て行うことができ、復帰作業を簡略化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の監視制御装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 監視制御装置 2 検知手段 3 制御対象 4 トークンリング 5 伝送路 11 演算処理装置 12 記憶装置 13 入力装置 14 表示装置 21 演算処理装置 22 記憶装置 23 入力装置 24 表示装置 A1,A2;B1,B2 分割領域 S1〜Sn 子局 U1,U2 親局

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の演算処理装置がデータ伝送路を介し
    て相互に接続されて多重化されており、それらの各演算
    処理装置に関連して個別に付属されている記憶装置に、
    相互に等しいデータを記憶させるための方法において、 前記各記憶装置の記憶領域を前記複数の分割領域に区分
    し、 各演算処理装置は、付属の記憶装置の自己に対応する分
    割領域と、残余の演算処理装置に付属の記憶装置の自己
    に対応する分割領域とに、共通にデータを書込んでゆく
    ことを特徴とするデータ記憶方法。
  2. 【請求項2】複数の演算処理装置がデータ伝送路を介し
    て相互に接続されて多重化されており、それらの各演算
    処理装置が、監視対象からのデータを該演算処理装置に
    個別的に付属されている記憶装置に記憶させ、かつその
    データを用いて演算処理を行ない、いずれかの演算処理
    装置が制御対象に制御出力を導出するようにした監視制
    御装置において、 前記各記憶装置の記憶領域は、複数の分割領域に区分さ
    れており、各演算処理装置は、該演算処理装置に付属の
    記憶装置の自己に対応する分割領域と、残余の演算処理
    装置にそれぞれ付属の記憶装置の自己に対応する分割領
    域とに、共通にデータを書込んでゆき、 各演算処理装置は、その動作休止状態からの復帰時に
    は、付属の記憶装置における前記残余の演算処理装置に
    対応する分割領域からデータを読出すことを特徴とする
    監視制御装置。
JP8176812A 1996-07-05 1996-07-05 データ記憶方法およびそれを用いる監視制御装置 Pending JPH1021105A (ja)

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