JPH10210289A - 画像読取装置 - Google Patents
画像読取装置Info
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- JPH10210289A JPH10210289A JP9024354A JP2435497A JPH10210289A JP H10210289 A JPH10210289 A JP H10210289A JP 9024354 A JP9024354 A JP 9024354A JP 2435497 A JP2435497 A JP 2435497A JP H10210289 A JPH10210289 A JP H10210289A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回路規模を増大させることなく白基準板
や読取面の汚れを検知することができ、また、シェーデ
ィング波形を積分することにより、全体的な汚れの度合
いを容易に検知することができる画像読取装置を提供す
ること。 【解決手段】 読み取った入力データを補正するシェー
ディング補正手段と、このシェーディング補正手段の出
力を２値化する２値化手段と、出荷時の白基準板の読取
データを記憶する記憶手段と、前記シェーディング補正
手段により前記入力データを前記読取データを用いて補
正した後に前記２値化手段により２値化したデータから
白基準板又は読取面の汚れを検知する検知手段と、を有
する構成を採る。
や読取面の汚れを検知することができ、また、シェーデ
ィング波形を積分することにより、全体的な汚れの度合
いを容易に検知することができる画像読取装置を提供す
ること。 【解決手段】 読み取った入力データを補正するシェー
ディング補正手段と、このシェーディング補正手段の出
力を２値化する２値化手段と、出荷時の白基準板の読取
データを記憶する記憶手段と、前記シェーディング補正
手段により前記入力データを前記読取データを用いて補
正した後に前記２値化手段により２値化したデータから
白基準板又は読取面の汚れを検知する検知手段と、を有
する構成を採る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、白基準板又は読取
面の汚れを検知する画像読取装置に関する。
面の汚れを検知する画像読取装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の画像読取装置では、光源
により原稿を照射し反射光をイメージセンサにより読取
った出力にシェーディングと呼ばれるばらつきが生じる
ため、シェーディング補正が行われており、また、白基
準板又は読取面の汚れを判定するために、出荷時のシェ
ーディング波形と原稿読取時のシェーディング波形とを
比較することが行われている。まず、シェーディング補
正について図３及び図４を用いて説明する。
により原稿を照射し反射光をイメージセンサにより読取
った出力にシェーディングと呼ばれるばらつきが生じる
ため、シェーディング補正が行われており、また、白基
準板又は読取面の汚れを判定するために、出荷時のシェ
ーディング波形と原稿読取時のシェーディング波形とを
比較することが行われている。まず、シェーディング補
正について図３及び図４を用いて説明する。
【０００３】図３は、従来の画像読取装置を示すブロッ
ク図であり、３１は原稿を読み取るイメージセンサ、３
２は入力信号のアナログ信号をディジタル信号に変換す
るＡ／Ｄ変換器、３３はシェーディング波形と補正係数
とを乗算する補正係数乗算回路、３４はシェーディング
補正による出力を２値化する２値化回路、３５は回路の
切替や汚れの検出等の制御を行う制御回路、３６は補正
係数を出力する補正係数変換回路、３７は原稿読取前の
シェーディング波形を記憶する読取前シェーディング波
形記憶回路、３８は出荷時のシェーディング波形を記憶
する出荷時シェーディング波形記憶回路、３９は読取前
シェーディング波形記憶回路３７に記憶された波形と出
荷時シェーディング波形記憶回路３８に記憶された波形
とを比較する比較回路を示している。
ク図であり、３１は原稿を読み取るイメージセンサ、３
２は入力信号のアナログ信号をディジタル信号に変換す
るＡ／Ｄ変換器、３３はシェーディング波形と補正係数
とを乗算する補正係数乗算回路、３４はシェーディング
補正による出力を２値化する２値化回路、３５は回路の
切替や汚れの検出等の制御を行う制御回路、３６は補正
係数を出力する補正係数変換回路、３７は原稿読取前の
シェーディング波形を記憶する読取前シェーディング波
形記憶回路、３８は出荷時のシェーディング波形を記憶
する出荷時シェーディング波形記憶回路、３９は読取前
シェーディング波形記憶回路３７に記憶された波形と出
荷時シェーディング波形記憶回路３８に記憶された波形
とを比較する比較回路を示している。
【０００４】原稿を読取る前又は後には、図４（ａ）に
示す白基準板を読取ったシェーディング波形が図３に示
す読取前シェーディング波形記憶回路３７に記憶される
とともに、補正係数変換回路３６に入力される。この補
正係数変換回路３６による出力が図４（ｂ）に示す補正
係数である。図４に示すシェーディング波形（ａ）と補
正係数（ｂ）とは、図３に示す補正係数乗算回路３３に
よって演算され、図４（ｃ）に示す補正後波形となる。
示す白基準板を読取ったシェーディング波形が図３に示
す読取前シェーディング波形記憶回路３７に記憶される
とともに、補正係数変換回路３６に入力される。この補
正係数変換回路３６による出力が図４（ｂ）に示す補正
係数である。図４に示すシェーディング波形（ａ）と補
正係数（ｂ）とは、図３に示す補正係数乗算回路３３に
よって演算され、図４（ｃ）に示す補正後波形となる。
【０００５】以上のように、原稿を読取る前に白基準板
を読取り、シェーディング波形を取り込んでシェーディ
ング補正をかけることにより、原稿を走査したときのシ
ェーディングの影響を取り除き、２値化を行うこととし
ている。
を読取り、シェーディング波形を取り込んでシェーディ
ング補正をかけることにより、原稿を走査したときのシ
ェーディングの影響を取り除き、２値化を行うこととし
ている。
【０００６】しかし、画像読取装置を使用していくうち
に、埃や経時変化等により白基準板が汚れてきて、良好
なシェーディング補正ができなくなる。
に、埃や経時変化等により白基準板が汚れてきて、良好
なシェーディング補正ができなくなる。
【０００７】そこで、従来から、図３の出荷時シェーデ
ィング波形記憶回路３８に出荷時の清浄な状態でのシェ
ーディング波形を記憶しておき、この波形と、原稿を読
み取る直前又は直後の白基準板を読取ったシェーディン
グ波形とを比較回路３９によって比較することにより汚
れを検知するということが行われてきた。例えば、特開
平７−２６４４００に示すように、経時に伴う白基準板
の汚れを判別し、シェーディング補正の波形の変化に追
従し、常に適正なシェーディング補正の実行を可能とす
る装置があり、また、実用新案第３０１３２１３号に示
すように、原稿読取り装置のシェーディング補正用基準
面又は読取りローラの汚れ、ゴミ等による補正データの
劣化を低減し、汚れがひどい場合は警告するという装置
がある。
ィング波形記憶回路３８に出荷時の清浄な状態でのシェ
ーディング波形を記憶しておき、この波形と、原稿を読
み取る直前又は直後の白基準板を読取ったシェーディン
グ波形とを比較回路３９によって比較することにより汚
れを検知するということが行われてきた。例えば、特開
平７−２６４４００に示すように、経時に伴う白基準板
の汚れを判別し、シェーディング補正の波形の変化に追
従し、常に適正なシェーディング補正の実行を可能とす
る装置があり、また、実用新案第３０１３２１３号に示
すように、原稿読取り装置のシェーディング補正用基準
面又は読取りローラの汚れ、ゴミ等による補正データの
劣化を低減し、汚れがひどい場合は警告するという装置
がある。
【０００８】しかし、上記の従来の画像読取装置では、
シェーディング波形の比較を行うための比較回路３９を
必要とし、回路規模が大きくなってしまうという問題点
があった。また、比較の対象がビット単位であるため、
汚れの度合いが部分的であるのか、全体的であるのかの
判別が困難であるという問題点もあった。
シェーディング波形の比較を行うための比較回路３９を
必要とし、回路規模が大きくなってしまうという問題点
があった。また、比較の対象がビット単位であるため、
汚れの度合いが部分的であるのか、全体的であるのかの
判別が困難であるという問題点もあった。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点に鑑みてなされたものであり、回路規模を増大さ
せることなく白基準板や読取面の汚れを検知することが
でき、また、シェーディング波形を積分することによ
り、全体的な汚れの度合いを容易に検知することができ
る画像読取装置を提供することを目的とする。
問題点に鑑みてなされたものであり、回路規模を増大さ
せることなく白基準板や読取面の汚れを検知することが
でき、また、シェーディング波形を積分することによ
り、全体的な汚れの度合いを容易に検知することができ
る画像読取装置を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１記載の発明は、読み取った入力データを
補正するシェーディング補正手段と、このシェーディン
グ補正手段の出力を２値化する２値化手段と、出荷時の
白基準板の読取データを記憶する記憶手段と、前記シェ
ーディング補正手段により前記入力データを前記読取デ
ータを用いて補正した後に前記２値化手段により２値化
したデータから白基準板又は読取面の汚れを検知する検
知手段と、を有する構成を採る。
めに、請求項１記載の発明は、読み取った入力データを
補正するシェーディング補正手段と、このシェーディン
グ補正手段の出力を２値化する２値化手段と、出荷時の
白基準板の読取データを記憶する記憶手段と、前記シェ
ーディング補正手段により前記入力データを前記読取デ
ータを用いて補正した後に前記２値化手段により２値化
したデータから白基準板又は読取面の汚れを検知する検
知手段と、を有する構成を採る。
【００１１】このような構成により、入力データを読取
データを用いてシェーディング補正をし、これを２値化
することにより汚れを検出することができるため、白基
準板又は読取面の汚れを迅速かつ容易に判別することが
できる。
データを用いてシェーディング補正をし、これを２値化
することにより汚れを検出することができるため、白基
準板又は読取面の汚れを迅速かつ容易に判別することが
できる。
【００１２】また、請求項２記載の発明は、原稿入力時
の読取データ又は出荷時の白基準板の読取データを用い
て読み取った入力データを補正するシェーディング補正
手段と、原稿入力の場合には原稿入力時の読取データを
用いて前記シェーディング補正手段を動作させ、白基準
板又は読取面の汚れ検出時には出荷時の白基準板の読取
データを用いて前記シェーディング補正手段を動作させ
る切替制御手段と、を有する構成を採る。
の読取データ又は出荷時の白基準板の読取データを用い
て読み取った入力データを補正するシェーディング補正
手段と、原稿入力の場合には原稿入力時の読取データを
用いて前記シェーディング補正手段を動作させ、白基準
板又は読取面の汚れ検出時には出荷時の白基準板の読取
データを用いて前記シェーディング補正手段を動作させ
る切替制御手段と、を有する構成を採る。
【００１３】このような構成により、従来装置に対して
大幅な変更を加えることなく新たな効果、すなわち、回
路規模を増大させることなく白基準板や読取面の汚れを
迅速かつ容易に判別することができる。
大幅な変更を加えることなく新たな効果、すなわち、回
路規模を増大させることなく白基準板や読取面の汚れを
迅速かつ容易に判別することができる。
【００１４】また、請求項３記載の発明は、請求項１又
は請求項２記載の画像読取装置において、シェーディン
グ補正手段の出力を複数のスライスレベルを用いて２値
化することにより白基準板又は読取面の汚れ度合いを段
階的に検出する構成を採る。
は請求項２記載の画像読取装置において、シェーディン
グ補正手段の出力を複数のスライスレベルを用いて２値
化することにより白基準板又は読取面の汚れ度合いを段
階的に検出する構成を採る。
【００１５】このような構成により、スライスレベルを
変えることによって、段階的に汚れの度合いを検出する
ことができるため、汚れの大きさを迅速かつ容易に判別
することができる。
変えることによって、段階的に汚れの度合いを検出する
ことができるため、汚れの大きさを迅速かつ容易に判別
することができる。
【００１６】また、請求項４記載の発明は、請求項１乃
至請求項３記載の画像読取装置において、シェーディン
グ補正手段の出力を積分した積分値から白基準板又は読
取面の汚れを検知する構成を採る。
至請求項３記載の画像読取装置において、シェーディン
グ補正手段の出力を積分した積分値から白基準板又は読
取面の汚れを検知する構成を採る。
【００１７】このような構成により、白基準板を読み取
る際に出荷時のシェーディング波形を用いてシェーディ
ング補正をかけ、積分することができるため、白基準板
又は読取面の汚れの度合いを迅速かつ容易に判別するこ
とができる。
る際に出荷時のシェーディング波形を用いてシェーディ
ング補正をかけ、積分することができるため、白基準板
又は読取面の汚れの度合いを迅速かつ容易に判別するこ
とができる。
【００１８】また、請求項５記載の発明は、請求項４記
載の画像読取装置において、積分値の大きさにより白基
準板又は読取面の汚れの度合いを段階的に検知する構成
を採る。
載の画像読取装置において、積分値の大きさにより白基
準板又は読取面の汚れの度合いを段階的に検知する構成
を採る。
【００１９】このような構成により、積分値に応じて段
階的に汚れの度合いを検出することができるため、汚れ
の大きさを迅速かつ容易に判別することができる。
階的に汚れの度合いを検出することができるため、汚れ
の大きさを迅速かつ容易に判別することができる。
【００２０】また、請求項６記載の発明は、請求項１又
は請求項５記載の画像読取装置において、汚れが検出さ
れた場合に、ユーザーに対しクリーニングを行うよう案
内表示する表示手段を有する構成を採る。
は請求項５記載の画像読取装置において、汚れが検出さ
れた場合に、ユーザーに対しクリーニングを行うよう案
内表示する表示手段を有する構成を採る。
【００２１】このような構成により、ユーザーは、白基
準板又は読取面の汚れを容易に知ることができ、早期に
クリーニング等の対策を採ることができるため、常に良
好なシェーディング補正を行うことができる。
準板又は読取面の汚れを容易に知ることができ、早期に
クリーニング等の対策を採ることができるため、常に良
好なシェーディング補正を行うことができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態１につ
いて、図１、図４、図５を用いてさらに具体的に説明す
る。
いて、図１、図４、図５を用いてさらに具体的に説明す
る。
【００２３】（実施の形態１）図１は、本発明の実施の
形態１の画像読取装置のブロック図、図４及び図５はシ
ェーディング補正における波形図である。図１におい
て、１は原稿を読み取るイメージセンサ、２は入力信号
のアナログ映像信号をディジタル信号に変換するＡ／Ｄ
変換器、３はシェーディング波形と補正係数とを乗算す
る補正係数乗算回路、４はシェーディング補正による出
力を２値化する２値化回路、５は回路の切替や汚れの検
出等の制御を行う制御回路、６は補正係数を出力する補
正係数変換回路、７は原稿読取前のシェーディング波形
を記憶する読取前シェーディング波形記憶回路、８は出
荷時のシェーディング波形を記憶する出荷時シェーディ
ング波形記憶回路、９は読取前シェーディング波形記憶
回路と出荷時シェーディング波形記憶回路とを切替える
切替回路である。
形態１の画像読取装置のブロック図、図４及び図５はシ
ェーディング補正における波形図である。図１におい
て、１は原稿を読み取るイメージセンサ、２は入力信号
のアナログ映像信号をディジタル信号に変換するＡ／Ｄ
変換器、３はシェーディング波形と補正係数とを乗算す
る補正係数乗算回路、４はシェーディング補正による出
力を２値化する２値化回路、５は回路の切替や汚れの検
出等の制御を行う制御回路、６は補正係数を出力する補
正係数変換回路、７は原稿読取前のシェーディング波形
を記憶する読取前シェーディング波形記憶回路、８は出
荷時のシェーディング波形を記憶する出荷時シェーディ
ング波形記憶回路、９は読取前シェーディング波形記憶
回路と出荷時シェーディング波形記憶回路とを切替える
切替回路である。
【００２４】次に、以上のように構成された画像読取装
置の実施の形態１の動作例を説明する。原稿を読取る前
又は後には、図４（ａ）に示す白基準板を読取ったシェ
ーディング波形が図１における読取前シェーディング波
形記憶回路７に記憶されるとともに、補正係数変換回路
６に入力される。この補正係数変換回路６による出力が
図４（ｂ）に示す補正係数である。図４に示すシェーデ
ィング波形（ａ）と補正係数（ｂ）とは、図１における
補正係数乗算回路３によって演算され、図４（ｃ）に示
す補正後波形となる。以上のように、原稿を読取る前に
白基準板を読取り、シェーディング波形を取り込んでシ
ェーディング補正をかけることにより、原稿を走査した
ときのシェーディングの影響を取り除き、２値化を行う
こととしている。
置の実施の形態１の動作例を説明する。原稿を読取る前
又は後には、図４（ａ）に示す白基準板を読取ったシェ
ーディング波形が図１における読取前シェーディング波
形記憶回路７に記憶されるとともに、補正係数変換回路
６に入力される。この補正係数変換回路６による出力が
図４（ｂ）に示す補正係数である。図４に示すシェーデ
ィング波形（ａ）と補正係数（ｂ）とは、図１における
補正係数乗算回路３によって演算され、図４（ｃ）に示
す補正後波形となる。以上のように、原稿を読取る前に
白基準板を読取り、シェーディング波形を取り込んでシ
ェーディング補正をかけることにより、原稿を走査した
ときのシェーディングの影響を取り除き、２値化を行う
こととしている。
【００２５】しかし、画像読取装置を使用していくうち
に、埃や経時変化等により白基準板が汚れてきて、良好
なシェーディング補正ができなくなる。そこで、本発明
にかかる実施の形態１では、以下のように汚れを検出す
る。
に、埃や経時変化等により白基準板が汚れてきて、良好
なシェーディング補正ができなくなる。そこで、本発明
にかかる実施の形態１では、以下のように汚れを検出す
る。
【００２６】イメージセンサ１が汚れのついた白基準板
を読取ると、Ａ／Ｄ変換器２は、例えば図５（ａ）のよ
うな波形を示す。これを従来の方法のように読取前シェ
ーディング波形記憶回路７の出力を用いて補正係数変換
回路６に入力すると、図４（ｃ）のような波形になっ
て、汚れが検出できないが、本発明では、出荷時シェー
ディング波形記憶回路８の出力を、補正係数変換回路６
に入力し、補正係数乗算回路３によってシェーディング
補正を行う。その波形は図５（ｂ）のようになり、この
波形を高いスライスレベルによって２値化すると、汚れ
た部分が画信号の黒として２値化されるため、制御回路
５では、２値化された結果に黒が含まれているかどうか
という簡単な判別により、白基準板又は読取面に汚れが
あるかどうかを判別することができる。また、スライス
レベルの大きさを変更することにより汚れの大きさを検
知することができる。
を読取ると、Ａ／Ｄ変換器２は、例えば図５（ａ）のよ
うな波形を示す。これを従来の方法のように読取前シェ
ーディング波形記憶回路７の出力を用いて補正係数変換
回路６に入力すると、図４（ｃ）のような波形になっ
て、汚れが検出できないが、本発明では、出荷時シェー
ディング波形記憶回路８の出力を、補正係数変換回路６
に入力し、補正係数乗算回路３によってシェーディング
補正を行う。その波形は図５（ｂ）のようになり、この
波形を高いスライスレベルによって２値化すると、汚れ
た部分が画信号の黒として２値化されるため、制御回路
５では、２値化された結果に黒が含まれているかどうか
という簡単な判別により、白基準板又は読取面に汚れが
あるかどうかを判別することができる。また、スライス
レベルの大きさを変更することにより汚れの大きさを検
知することができる。
【００２７】従来であれば、比較回路を別に設け、出荷
時シェーディング波形記憶回路に出荷時の清浄な状態で
のシェーディング波形を記憶しておき、原稿を読み取る
直前又は直後の白基準板と、読取ったシェーディング波
形とを比較して汚れを検知していたため、回路が大型化
し、迅速かつ容易な汚れの検出が難しいという問題点が
あったが、本発明によれば、回路規模を増大させること
なく白基準板や読取面の汚れを検知することができる。
時シェーディング波形記憶回路に出荷時の清浄な状態で
のシェーディング波形を記憶しておき、原稿を読み取る
直前又は直後の白基準板と、読取ったシェーディング波
形とを比較して汚れを検知していたため、回路が大型化
し、迅速かつ容易な汚れの検出が難しいという問題点が
あったが、本発明によれば、回路規模を増大させること
なく白基準板や読取面の汚れを検知することができる。
【００２８】（実施の形態２）次に、本発明の実施の形
態２について、図２、図６を用いて説明する。図２は、
本発明の実施の形態２の画像読取装置のブロック図、図
６はシェーディング補正における波形図である。図２
中、図番１から９までは、実施の形態１と同様であるの
で省略する。図２中、１０はシェーディング補正後の出
力を積分する積分回路である。
態２について、図２、図６を用いて説明する。図２は、
本発明の実施の形態２の画像読取装置のブロック図、図
６はシェーディング補正における波形図である。図２
中、図番１から９までは、実施の形態１と同様であるの
で省略する。図２中、１０はシェーディング補正後の出
力を積分する積分回路である。
【００２９】次に、以上のように構成された画像読取装
置の実施の形態２の動作例を説明する。白基準板が埃や
経時変化等により全体的に汚れてくると、Ａ／Ｄ変換器
２は、例えば図６（ａ）のような波形を示す。この波形
を出荷時のシェーディング波形を用いてシェーディング
補正を行うと、図６（ｂ）のような波形を示す。そし
て、この波形を、積分回路１０で積分する。
置の実施の形態２の動作例を説明する。白基準板が埃や
経時変化等により全体的に汚れてくると、Ａ／Ｄ変換器
２は、例えば図６（ａ）のような波形を示す。この波形
を出荷時のシェーディング波形を用いてシェーディング
補正を行うと、図６（ｂ）のような波形を示す。そし
て、この波形を、積分回路１０で積分する。
【００３０】例えば、補正係数乗算回路３の出力を８ビ
ットとし、イメージセンサ１の読取幅をＢ４（２５６ｍ
ｍ）とし、解像度を８ドット／ｍｍとすると、汚れてい
ない出荷時のシェーディング波形の場合、その積分値は
２５５×２５６×８＝５２２２４０となるが、１０％程
度白基準板が汚れていた場合、その積分値は約４７００
０００となる。このように白基準板を読取る際に出荷時
のシェーディング波形をもとにシェーディング補正をか
け、補正結果を積分することにより、汚れの度合いを迅
速かつ容易に検知することができる。また、積分値の大
きさにより段階的に汚れの度合いを検出することができ
るため、汚れの大きさを容易に検知することができる。
ットとし、イメージセンサ１の読取幅をＢ４（２５６ｍ
ｍ）とし、解像度を８ドット／ｍｍとすると、汚れてい
ない出荷時のシェーディング波形の場合、その積分値は
２５５×２５６×８＝５２２２４０となるが、１０％程
度白基準板が汚れていた場合、その積分値は約４７００
０００となる。このように白基準板を読取る際に出荷時
のシェーディング波形をもとにシェーディング補正をか
け、補正結果を積分することにより、汚れの度合いを迅
速かつ容易に検知することができる。また、積分値の大
きさにより段階的に汚れの度合いを検出することができ
るため、汚れの大きさを容易に検知することができる。
【００３１】なお、本発明にかかる画像読取装置に使用
される回路は、ファクシミリ装置、コピー装置に限ら
ず、あらゆる画像読取装置に使用することができる。
される回路は、ファクシミリ装置、コピー装置に限ら
ず、あらゆる画像読取装置に使用することができる。
【００３２】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
１記載の発明によれば、入力データを読取データを用い
てシェーディング補正をし、これを２値化することによ
り汚れを検出することができるため、白基準板又は読取
面の汚れを迅速かつ容易に判別することができる。
１記載の発明によれば、入力データを読取データを用い
てシェーディング補正をし、これを２値化することによ
り汚れを検出することができるため、白基準板又は読取
面の汚れを迅速かつ容易に判別することができる。
【００３３】また、請求項２記載の発明によれば、従来
装置に対して大幅な変更を加えることなく新たな効果、
すなわち、回路規模を増大させることなく白基準板や読
取面の汚れを迅速かつ容易に判別することができる。
装置に対して大幅な変更を加えることなく新たな効果、
すなわち、回路規模を増大させることなく白基準板や読
取面の汚れを迅速かつ容易に判別することができる。
【００３４】また、請求項３記載の発明によれば、請求
項１又は請求項２記載の画像読取装置において、スライ
スレベルを変えることにより、段階的に汚れの度合いを
検出することができるため、汚れの大きさを迅速かつ容
易に判別することができる。
項１又は請求項２記載の画像読取装置において、スライ
スレベルを変えることにより、段階的に汚れの度合いを
検出することができるため、汚れの大きさを迅速かつ容
易に判別することができる。
【００３５】また、請求項４記載の発明によれば、請求
項１乃至請求項３記載の画像読取装置において、白基準
板を読み取る際に出荷時のシェーディング波形を用いて
シェーディング補正をかけ、積分することができるた
め、白基準板又は読取面の汚れの度合いを迅速かつ容易
に判別することができる。
項１乃至請求項３記載の画像読取装置において、白基準
板を読み取る際に出荷時のシェーディング波形を用いて
シェーディング補正をかけ、積分することができるた
め、白基準板又は読取面の汚れの度合いを迅速かつ容易
に判別することができる。
【００３６】また、請求項５記載の発明によれば、請求
項４記載の画像読取装置において、積分値に応じて段階
的に汚れの度合いを検出することができるため、汚れの
大きさを迅速かつ容易に判別することができる。
項４記載の画像読取装置において、積分値に応じて段階
的に汚れの度合いを検出することができるため、汚れの
大きさを迅速かつ容易に判別することができる。
【００３７】また、請求項６記載の発明によれば、請求
項１又は請求項５記載の画像読取装置において、ユーザ
ーは、白基準板又は読取面の汚れを容易に知ることがで
き、早期にクリーニング等の対策を採ることができるた
め、常に良好なシェーディング補正を行うことができ
る。
項１又は請求項５記載の画像読取装置において、ユーザ
ーは、白基準板又は読取面の汚れを容易に知ることがで
き、早期にクリーニング等の対策を採ることができるた
め、常に良好なシェーディング補正を行うことができ
る。
【図１】本発明の画像読取装置のブロック図
【図２】本発明の画像読取装置のブロック図
【図３】従来の画像読取装置のブロック図
【図４】シェーディング波形図
【図５】シェーディング波形図
【図６】シェーディング波形図
１ イメージセンサ ２ Ａ／Ｄ変換器 ３ 補正係数乗算回路 ４ ２値化回路 ５ 制御回路 ６ 補正係数変換回路 ７ 読取前シェーディング波形記憶回路 ８ 出荷時シェーディング波形記憶回路 ９ 切替回路 １０ 積分回路
Claims (6)
- 【請求項１】 読み取った入力データを補正するシェー
ディング補正手段と、このシェーディング補正手段の出
力を２値化する２値化手段と、出荷時の白基準板の読取
データを記憶する記憶手段と、前記シェーディング補正
手段により前記入力データを前記読取データを用いて補
正した後に前記２値化手段により２値化したデータから
白基準板又は読取面の汚れを検知する検知手段と、を有
することを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項２】 読み取った入力データを原稿入力時の白
基準板の読取データ又は出荷時の白基準板の読取データ
を用いて補正するシェーディング補正手段と、原稿入力
の場合には原稿入力時の読取データを用いて前記シェー
ディング補正手段を動作させ、白基準板又は読取面の汚
れ検出時には出荷時の白基準板の読取データを用いて前
記シェーディング補正手段を動作させる切替制御手段
と、を有することを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項３】 シェーディング補正手段の出力を複数の
スライスレベルを用いて２値化することにより白基準板
又は読取面の汚れ度合いを段階的に検出することを特徴
とする請求項１又は請求項２記載の画像読取装置。 - 【請求項４】 シェーディング補正手段の出力を積分し
た積分値から白基準板又は読取面の汚れを検知すること
を特徴とする請求項１乃至請求項３記載の画像読取装
置。 - 【請求項５】 積分値の大きさにより白基準板又は読取
面の汚れの度合いを段階的に検知することを特徴とする
請求項４記載の画像読取装置。 - 【請求項６】 汚れが検出された場合に、ユーザーに対
しクリーニングを行うよう案内表示する表示手段を有す
ることを特徴とする請求項１乃至請求項５記載の画像読
取装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9024354A JPH10210289A (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9024354A JPH10210289A (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 画像読取装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10210289A true JPH10210289A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=12135870
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9024354A Pending JPH10210289A (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10210289A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006119805A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-05-11 | Olympus Corp | シェーディング補正装置、方法、及びプログラム |
-
1997
- 1997-01-23 JP JP9024354A patent/JPH10210289A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006119805A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-05-11 | Olympus Corp | シェーディング補正装置、方法、及びプログラム |
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