JPH10210201A - 画像読取り装置 - Google Patents
画像読取り装置Info
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- JPH10210201A JPH10210201A JP9009116A JP911697A JPH10210201A JP H10210201 A JPH10210201 A JP H10210201A JP 9009116 A JP9009116 A JP 9009116A JP 911697 A JP911697 A JP 911697A JP H10210201 A JPH10210201 A JP H10210201A
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- Japan
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- traveling body
- traveling
- traveling bodies
- bodies
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Abstract
(57)【要約】
【課題】読み取り部のミラーへゴミが付着することによ
る画像の縦黒スジの発生を防止し、画質の劣化を防止す
る。また、走行体の移動時には空気抵抗を小さくし、走
行体格納時には密封して防塵構造にする。さらに、走行
体の待機位置への移動分の時間を稼いで、直ちに読み取
り動作を行えるようにする。 【解決手段】画像読取り装置の走行体10,20に遮蔽
板18,19を設けて、第1走行体10と第2走行体2
0とが近接すると、遮蔽板18,19により走行体間の
隙間を密封して防塵構造にする。また、第2走行体10
の非対抗面にスリット部を設けて、読み取り時には第3
遮蔽板でスリット部を覆わず、空気抵抗を小さくし、格
納時にはスリット部を覆うことにより、防塵構造とす
る。さらに、原稿セット、オペポート操作あるいは圧板
を上げた時、走行体を待機位置に移す。
る画像の縦黒スジの発生を防止し、画質の劣化を防止す
る。また、走行体の移動時には空気抵抗を小さくし、走
行体格納時には密封して防塵構造にする。さらに、走行
体の待機位置への移動分の時間を稼いで、直ちに読み取
り動作を行えるようにする。 【解決手段】画像読取り装置の走行体10,20に遮蔽
板18,19を設けて、第1走行体10と第2走行体2
0とが近接すると、遮蔽板18,19により走行体間の
隙間を密封して防塵構造にする。また、第2走行体10
の非対抗面にスリット部を設けて、読み取り時には第3
遮蔽板でスリット部を覆わず、空気抵抗を小さくし、格
納時にはスリット部を覆うことにより、防塵構造とす
る。さらに、原稿セット、オペポート操作あるいは圧板
を上げた時、走行体を待機位置に移す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、ス
キャナー、コピー機および複合機等に適用される画像読
取り装置に関し、特に防塵材を設置してゴミの付着を防
止することができる画像読取り装置に関するものであ
る。
キャナー、コピー機および複合機等に適用される画像読
取り装置に関し、特に防塵材を設置してゴミの付着を防
止することができる画像読取り装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取り装置に防塵構造を備え
たものとしては、例えば特開平7−311360号公報
に記載の『微小幅原稿読取装置における防塵構造』があ
る。この構造では、第2走行体側に防塵部材を設けて、
第2走行体が第1走行体に向って走行し、両者が最も接
近する待機時において、上記防塵部材が第1走行体の第
1ミラーの入射面を覆うように配置されるものである。
しかし、この構造では、第1走行体内の第1ミラーのみ
を防塵する構成であって、第2走行体の第2ミラーや第
3ミラーへの防塵の考慮はなされておらず、これらのミ
ラーへはゴみが付着し易く、また第1ミラーの場合にも
他からのゴミの回り込みには弱い構成となっている。
たものとしては、例えば特開平7−311360号公報
に記載の『微小幅原稿読取装置における防塵構造』があ
る。この構造では、第2走行体側に防塵部材を設けて、
第2走行体が第1走行体に向って走行し、両者が最も接
近する待機時において、上記防塵部材が第1走行体の第
1ミラーの入射面を覆うように配置されるものである。
しかし、この構造では、第1走行体内の第1ミラーのみ
を防塵する構成であって、第2走行体の第2ミラーや第
3ミラーへの防塵の考慮はなされておらず、これらのミ
ラーへはゴみが付着し易く、また第1ミラーの場合にも
他からのゴミの回り込みには弱い構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、コピー機等の
画像読取り装置においては、読取り部のミラーへのゴミ
の付着により、画像への縦黒スジが発生し、画質を劣化
させる現象が頻繁に生じていた。読取り部における第
1、第2走行体の移動中にも空気中にゴミの発生するこ
とはあるが、特に待機中には、筐体の油膜等が定着の熱
等の影響で空気中に流れ出したり、あるいはゴミ等も発
生することがある。待機中には、これらのミラーが完全
に密封されているわけではないため、隙間から入り込ん
だゴミ等がミラーに付着する場合が多い。このため、ユ
ーザーからクレームがある度毎にサービスマンが訪問し
なければならず、そのための費用や時間がかかってい
た。また、ゴミ等の混入を防止するために、走行体を密
閉した場合には、走行体の移動時に空気抵抗が増加し、
負荷を重くするために移動速度が低下する。さらに、ゴ
ミ等の付着を防止するための部材を取り付けることによ
り、重量が大きくなり、スタートの指令があっても直ち
に移動できなくなっては、画像読取り装置としての機能
が低減してしまう。そこで、本発明の目的は、これら従
来の課題を解決し、未使用時におけるゴミの混入を防止
して、ミラーへのゴミの付着を防止し、画像への縦黒ス
ジの発生をなくすことが可能な画像読取り装置を提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は、走行体が移
動中には空気抵抗を小さくし、格納時には走行体を覆っ
て防塵することが可能な画像読取り装置を提供すること
にある。さらに、本発明の他の目的は、読取り動作の要
求があった場合には、走行体の待機位置への移動分の時
間を稼ぐことができ、直ちに読取り動作が可能な画像読
取り装置を提供することにある。
画像読取り装置においては、読取り部のミラーへのゴミ
の付着により、画像への縦黒スジが発生し、画質を劣化
させる現象が頻繁に生じていた。読取り部における第
1、第2走行体の移動中にも空気中にゴミの発生するこ
とはあるが、特に待機中には、筐体の油膜等が定着の熱
等の影響で空気中に流れ出したり、あるいはゴミ等も発
生することがある。待機中には、これらのミラーが完全
に密封されているわけではないため、隙間から入り込ん
だゴミ等がミラーに付着する場合が多い。このため、ユ
ーザーからクレームがある度毎にサービスマンが訪問し
なければならず、そのための費用や時間がかかってい
た。また、ゴミ等の混入を防止するために、走行体を密
閉した場合には、走行体の移動時に空気抵抗が増加し、
負荷を重くするために移動速度が低下する。さらに、ゴ
ミ等の付着を防止するための部材を取り付けることによ
り、重量が大きくなり、スタートの指令があっても直ち
に移動できなくなっては、画像読取り装置としての機能
が低減してしまう。そこで、本発明の目的は、これら従
来の課題を解決し、未使用時におけるゴミの混入を防止
して、ミラーへのゴミの付着を防止し、画像への縦黒ス
ジの発生をなくすことが可能な画像読取り装置を提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は、走行体が移
動中には空気抵抗を小さくし、格納時には走行体を覆っ
て防塵することが可能な画像読取り装置を提供すること
にある。さらに、本発明の他の目的は、読取り動作の要
求があった場合には、走行体の待機位置への移動分の時
間を稼ぐことができ、直ちに読取り動作が可能な画像読
取り装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像読取り装置は、第1走行体と第2走行
体の間に遮蔽板を設けて、第1走行体を第2走行体に近
づけることにより、遮蔽板で両走行体全体を密封し、第
1走行体の第1ミラー、第2走行体の第2、第3ミラー
へのゴミの付着を防止する。また、本発明の画像読取り
装置は、通常の読取り状態では、第2走行体の非対抗面
に設けられたスリット部を覆わずに、空気抵抗を小さく
し、格納時には走行体のスキャナーベースの突起に突き
当てることにより、遮蔽板で上記スリット部を覆って防
塵する。さらに、本発明の画像読取り装置は、ユーザー
が原稿をセットしたり、オペポート上の操作ボタンを操
作したり、圧板を上げたりした場合には、直ちに走行体
が格納状態が読取り待機位置に移する。
め、本発明の画像読取り装置は、第1走行体と第2走行
体の間に遮蔽板を設けて、第1走行体を第2走行体に近
づけることにより、遮蔽板で両走行体全体を密封し、第
1走行体の第1ミラー、第2走行体の第2、第3ミラー
へのゴミの付着を防止する。また、本発明の画像読取り
装置は、通常の読取り状態では、第2走行体の非対抗面
に設けられたスリット部を覆わずに、空気抵抗を小さく
し、格納時には走行体のスキャナーベースの突起に突き
当てることにより、遮蔽板で上記スリット部を覆って防
塵する。さらに、本発明の画像読取り装置は、ユーザー
が原稿をセットしたり、オペポート上の操作ボタンを操
作したり、圧板を上げたりした場合には、直ちに走行体
が格納状態が読取り待機位置に移する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。図1は、本発明が適用されるブッ
ク原稿読取りの読取り部の構成を示す側断面図である。
第1走行体10には光源12と第1ミラー13が搭載さ
れ、第2走行体20には第2ミラー14と第3ミラー1
5が搭載されている。コンタクトガラス11上に原稿を
載せ、スタートボタンを押すと、光源12から照射され
た光は、コンタクトガラス11上の原稿で反射され、第
1の走行体10の第1ミラー13および第2走行体20
の第2ミラー14、第3ミラー15で反射され、レンズ
16を通して受光部であるCCD17に入射される。入
射光は、CCD17上で光電変換され、アナログ信号の
画情報となってシステムへ入力される。スタートボタン
が押されると、コンタクトガラス11上に載せられた原
稿の大きさに比例して第1の走行体10は右側に大きく
移動するとともに、第2の走行体20は第1の走行体1
0が移動した距離の半分程度の距離だけ右側に移動す
る。
より詳細に説明する。図1は、本発明が適用されるブッ
ク原稿読取りの読取り部の構成を示す側断面図である。
第1走行体10には光源12と第1ミラー13が搭載さ
れ、第2走行体20には第2ミラー14と第3ミラー1
5が搭載されている。コンタクトガラス11上に原稿を
載せ、スタートボタンを押すと、光源12から照射され
た光は、コンタクトガラス11上の原稿で反射され、第
1の走行体10の第1ミラー13および第2走行体20
の第2ミラー14、第3ミラー15で反射され、レンズ
16を通して受光部であるCCD17に入射される。入
射光は、CCD17上で光電変換され、アナログ信号の
画情報となってシステムへ入力される。スタートボタン
が押されると、コンタクトガラス11上に載せられた原
稿の大きさに比例して第1の走行体10は右側に大きく
移動するとともに、第2の走行体20は第1の走行体1
0が移動した距離の半分程度の距離だけ右側に移動す
る。
【0006】図2は、本発明の第1の実施例を示す走行
体格納時状態の側断面図である。図2に示すように、走
行体格納時には、第1遮蔽板18および第2遮蔽板19
により第1走行体10と第2走行体20とは密封される
ので、第1走行体10の第1ミラー13および第2走行
体20の第2ミラー14ならびに第3ミラー15へのゴ
ミの付着を防止することができる。本実施例では、第1
遮蔽板18は第2走行体20の上片に取り付けられてい
るので、第1走行体10と接近したときには、第1遮蔽
板18の先端が第1走行体10の内側に曲がって上方の
隙間を遮蔽する。また、第2遮蔽板19は第1走行体1
0の下片にバネを介して取り付けられているので、第1
走行体10が第2走行体20と接近したときには、後述
するように第2走行体20の側面の曲線部に沿って第2
遮蔽板19がバネに抗して開き、第1走行体10と第2
走行体20の間の隙間を覆って密封する。なお、第1遮
蔽板18と第2遮蔽板19の材料は、例えばマイラ等の
材質で構成することができる。なお、第1遮蔽板18と
第2遮蔽板19は、図2に示すように、必ず第2走行体
20と第1走行体10に片方ずつ取り付ける必要はな
く、いずれか一方だけに取り付けても差し支えはない。
また、取り付け方法は、バネがなくてもよく、また遮蔽
板18,19の材料自体によりバネ力を持たせてもよ
い。第1の実施例の応用例として、第1および第2の遮
蔽板の材料にゴミの吸着材を使用する方法がある。例え
ば、マイラ等の材料は、静電気が発生し易いため、ゴミ
の吸着材として使用できる。自動的に遮蔽板18,19
が他の部材と摩擦されることにより静電気が発生するの
で、密封した後に走行体内に発生したゴミを自動的に遮
蔽板で吸着するようにできる。例えば、図2において、
第1走行体10と第2走行体20とが接近したとき、第
1遮蔽板18と第1走行体10の対抗する部材とが自動
的に摩擦が生じるように数回往復運動を行わせれば、マ
イラ等の材料に静電気が発生する。
体格納時状態の側断面図である。図2に示すように、走
行体格納時には、第1遮蔽板18および第2遮蔽板19
により第1走行体10と第2走行体20とは密封される
ので、第1走行体10の第1ミラー13および第2走行
体20の第2ミラー14ならびに第3ミラー15へのゴ
ミの付着を防止することができる。本実施例では、第1
遮蔽板18は第2走行体20の上片に取り付けられてい
るので、第1走行体10と接近したときには、第1遮蔽
板18の先端が第1走行体10の内側に曲がって上方の
隙間を遮蔽する。また、第2遮蔽板19は第1走行体1
0の下片にバネを介して取り付けられているので、第1
走行体10が第2走行体20と接近したときには、後述
するように第2走行体20の側面の曲線部に沿って第2
遮蔽板19がバネに抗して開き、第1走行体10と第2
走行体20の間の隙間を覆って密封する。なお、第1遮
蔽板18と第2遮蔽板19の材料は、例えばマイラ等の
材質で構成することができる。なお、第1遮蔽板18と
第2遮蔽板19は、図2に示すように、必ず第2走行体
20と第1走行体10に片方ずつ取り付ける必要はな
く、いずれか一方だけに取り付けても差し支えはない。
また、取り付け方法は、バネがなくてもよく、また遮蔽
板18,19の材料自体によりバネ力を持たせてもよ
い。第1の実施例の応用例として、第1および第2の遮
蔽板の材料にゴミの吸着材を使用する方法がある。例え
ば、マイラ等の材料は、静電気が発生し易いため、ゴミ
の吸着材として使用できる。自動的に遮蔽板18,19
が他の部材と摩擦されることにより静電気が発生するの
で、密封した後に走行体内に発生したゴミを自動的に遮
蔽板で吸着するようにできる。例えば、図2において、
第1走行体10と第2走行体20とが接近したとき、第
1遮蔽板18と第1走行体10の対抗する部材とが自動
的に摩擦が生じるように数回往復運動を行わせれば、マ
イラ等の材料に静電気が発生する。
【0007】図3は、本発明の第2の実施例を示す走行
体読み取り待機時状態の側断面図であり、図8は、図3
における待機状態への移動のフローチャートである。通
常の読み取り待機時には、図3に示すように、コンタク
トガラス11上の白基準板24の下の位置(待機時スキ
ャンライン23)に各走行体10,20は待機してい
る。走行体格納時には、第1走行体10、第2走行体2
0ともに矢印22の方向に移動して、走行体格納時スキ
ャンライン25の位置に、各走行体10,20は格納さ
れる。また、原稿読み取り時には、第1走行体10、第
2走行体20ともに矢印21の方向に移動する。本実施
例においては、読み取り動作の要求があった場合に、走
行体10,20の待機位置23に予め移動しておくこと
で、走行体の待機位置への移動分の時間を稼いで、スタ
ートボタンが押されると同時に直ちに読み取り動作に移
れるようにする。図8に示すように、各走行体10,2
0が格納状態にあるとき(ステップ101)、ユーザー
が原稿をセットするか、オペポート上でボタンを操作す
るか、あるいは自動給送装置である圧板を上げるか、の
いずれかが行われた時には(ステップ102)、スター
トボタンが押される前兆であることを予知し、直ちに走
行体10,20を待機状態へ移動する(ステップ10
3)。これにより、スタートボタンが押されると同時
に、走行体10,20は移動可能であり、読み取り動作
を高速に行える。
体読み取り待機時状態の側断面図であり、図8は、図3
における待機状態への移動のフローチャートである。通
常の読み取り待機時には、図3に示すように、コンタク
トガラス11上の白基準板24の下の位置(待機時スキ
ャンライン23)に各走行体10,20は待機してい
る。走行体格納時には、第1走行体10、第2走行体2
0ともに矢印22の方向に移動して、走行体格納時スキ
ャンライン25の位置に、各走行体10,20は格納さ
れる。また、原稿読み取り時には、第1走行体10、第
2走行体20ともに矢印21の方向に移動する。本実施
例においては、読み取り動作の要求があった場合に、走
行体10,20の待機位置23に予め移動しておくこと
で、走行体の待機位置への移動分の時間を稼いで、スタ
ートボタンが押されると同時に直ちに読み取り動作に移
れるようにする。図8に示すように、各走行体10,2
0が格納状態にあるとき(ステップ101)、ユーザー
が原稿をセットするか、オペポート上でボタンを操作す
るか、あるいは自動給送装置である圧板を上げるか、の
いずれかが行われた時には(ステップ102)、スター
トボタンが押される前兆であることを予知し、直ちに走
行体10,20を待機状態へ移動する(ステップ10
3)。これにより、スタートボタンが押されると同時
に、走行体10,20は移動可能であり、読み取り動作
を高速に行える。
【0008】図4は、本発明の第2遮蔽板の動作を示す
側断面図であり、図6(a)(b)は、図4における第
2走行体のサイドガイドと第2遮蔽板の斜視図およびサ
イドガイドのスライドの拡大図である。図4、図6にお
いて、20は第2走行体、30は第2走行体のサイドガ
イド、19は読み取り待機時の第2遮蔽板19の状態、
19aはサイドガイド30に沿って移動時の第2遮蔽板
19の状態、19bは格納時の第2遮蔽板19の状態で
ある。第1走行体10を第2走行体20に接近させたと
き、第2遮蔽板19の角度を開いて第2走行体20と第
1走行体10間の隙間を覆うことにより、密封状態にす
る必要がある。そのためには、図4および図6(a)に
示すように、第2走行体20の側面の形状を、中央部分
から下方まで円滑に第2遮蔽板19が移動できるよう
に、中央部分に滑らかな曲線を持つレールを備えたサイ
ド板を設けるとともに、第1走行体10に取り付けられ
た第2遮蔽板19の両側先端に突起棒を取り付け、それ
らの突起棒が第2走行体20のサイドガイド30に沿っ
て中央部分から下方まで移動できるようにする。その場
合、サイドガイド30は、図6(b)に示すような2つ
の曲線レールで構成することができる。第2遮蔽板19
の先端の突起棒がそのレールの間を移動することによ
り、第2遮蔽板19は、図4の19の状態から19aの
状態へ、さらに19aの状態から19bの状態になっ
て、第1遮蔽板18と第2遮蔽板19の隙間を覆うこと
ができる。
側断面図であり、図6(a)(b)は、図4における第
2走行体のサイドガイドと第2遮蔽板の斜視図およびサ
イドガイドのスライドの拡大図である。図4、図6にお
いて、20は第2走行体、30は第2走行体のサイドガ
イド、19は読み取り待機時の第2遮蔽板19の状態、
19aはサイドガイド30に沿って移動時の第2遮蔽板
19の状態、19bは格納時の第2遮蔽板19の状態で
ある。第1走行体10を第2走行体20に接近させたと
き、第2遮蔽板19の角度を開いて第2走行体20と第
1走行体10間の隙間を覆うことにより、密封状態にす
る必要がある。そのためには、図4および図6(a)に
示すように、第2走行体20の側面の形状を、中央部分
から下方まで円滑に第2遮蔽板19が移動できるよう
に、中央部分に滑らかな曲線を持つレールを備えたサイ
ド板を設けるとともに、第1走行体10に取り付けられ
た第2遮蔽板19の両側先端に突起棒を取り付け、それ
らの突起棒が第2走行体20のサイドガイド30に沿っ
て中央部分から下方まで移動できるようにする。その場
合、サイドガイド30は、図6(b)に示すような2つ
の曲線レールで構成することができる。第2遮蔽板19
の先端の突起棒がそのレールの間を移動することによ
り、第2遮蔽板19は、図4の19の状態から19aの
状態へ、さらに19aの状態から19bの状態になっ
て、第1遮蔽板18と第2遮蔽板19の隙間を覆うこと
ができる。
【0009】図5は、本発明の第3の実施例を示す第3
遮蔽板の動作の側面図であり、図7は、図5の第3遮蔽
板とスリット窓の構造を示す斜視図である。本実施例で
は、移動時には走行体の空気抵抗を小さくし、格納時に
は走行体を第3遮蔽板26で覆って密封状態にすること
で、防塵構造とする。すなわち、通常の読み取り状態で
は、図5(a)および図7に示すように第3遮蔽板26
は下方のポケット内に挿入されて、第2走行体20の左
側面のスリット部29を覆わないので、スリット部29
から空気が流入または流出することにより空気抵抗は大
きくならない。一方、格納時には、図5(b)に示すよ
うに、スキャナーベース27の突起に遮蔽板保持器28
を突き当てて、その突起の力に押されることにより第3
遮蔽板26を上方に持ち上げて、走行体20のスリット
部29を覆う。これにより、格納時には走行体20内は
密封され、防塵されることになる。
遮蔽板の動作の側面図であり、図7は、図5の第3遮蔽
板とスリット窓の構造を示す斜視図である。本実施例で
は、移動時には走行体の空気抵抗を小さくし、格納時に
は走行体を第3遮蔽板26で覆って密封状態にすること
で、防塵構造とする。すなわち、通常の読み取り状態で
は、図5(a)および図7に示すように第3遮蔽板26
は下方のポケット内に挿入されて、第2走行体20の左
側面のスリット部29を覆わないので、スリット部29
から空気が流入または流出することにより空気抵抗は大
きくならない。一方、格納時には、図5(b)に示すよ
うに、スキャナーベース27の突起に遮蔽板保持器28
を突き当てて、その突起の力に押されることにより第3
遮蔽板26を上方に持ち上げて、走行体20のスリット
部29を覆う。これにより、格納時には走行体20内は
密封され、防塵されることになる。
【0010】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図2に示す第1の実施例では、第1遮蔽板18と
第2遮蔽板19を設けるだけで、第2走行体20にスリ
ット部は設けられていない。一方、図5に示す第3の実
施例では、第2走行体20にスリット部29を設け、読
み取り時には第3遮蔽板26でスリット部29を覆わず
に、空気抵抗を小さくし、格納時には第3遮蔽板26で
スリット部29を覆うことにより防塵構造としており、
第1遮蔽板18と第2遮蔽板19は設けられていない。
そこで、第4の実施例では、これらの第1実施例と第3
実施例とを組み合わせた構造を持つ走行体10,20に
する。すなわち、第4実施例では、図2に示す第2走行
体20の左側壁に、図5に示すスリット部29を設置
し、保持器28につり上げられた第3遮蔽板26で読み
取り時にはスリット部29を覆わずに、空気抵抗を小さ
くし、格納時にはスリット部29を覆うことにより密封
にする。
する。図2に示す第1の実施例では、第1遮蔽板18と
第2遮蔽板19を設けるだけで、第2走行体20にスリ
ット部は設けられていない。一方、図5に示す第3の実
施例では、第2走行体20にスリット部29を設け、読
み取り時には第3遮蔽板26でスリット部29を覆わず
に、空気抵抗を小さくし、格納時には第3遮蔽板26で
スリット部29を覆うことにより防塵構造としており、
第1遮蔽板18と第2遮蔽板19は設けられていない。
そこで、第4の実施例では、これらの第1実施例と第3
実施例とを組み合わせた構造を持つ走行体10,20に
する。すなわち、第4実施例では、図2に示す第2走行
体20の左側壁に、図5に示すスリット部29を設置
し、保持器28につり上げられた第3遮蔽板26で読み
取り時にはスリット部29を覆わずに、空気抵抗を小さ
くし、格納時にはスリット部29を覆うことにより密封
にする。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
走行体に遮蔽板を設けて、未使用時にはこれにより密封
構造となるので、ゴミの混入が防止され、ミラーへのゴ
ミの付着が極めて少なくなって、画像への縦黒スジの発
生が殆んどなくなる。その結果、ユーザーの信頼が厚く
なる。また、走行体の移動時には遮蔽板がスリットを覆
わないため空気抵抗による負荷を軽減することができ、
格納時には遮蔽板がスリットを覆うことにより防塵構造
にすることができる。さらに、読み取り動作の要求があ
ったときには、走行体を予め待機位置に移動するので、
待機位置への移動分の時間を稼ぐことができ、直ちに読
み取り動作に移ることができる。
走行体に遮蔽板を設けて、未使用時にはこれにより密封
構造となるので、ゴミの混入が防止され、ミラーへのゴ
ミの付着が極めて少なくなって、画像への縦黒スジの発
生が殆んどなくなる。その結果、ユーザーの信頼が厚く
なる。また、走行体の移動時には遮蔽板がスリットを覆
わないため空気抵抗による負荷を軽減することができ、
格納時には遮蔽板がスリットを覆うことにより防塵構造
にすることができる。さらに、読み取り動作の要求があ
ったときには、走行体を予め待機位置に移動するので、
待機位置への移動分の時間を稼ぐことができ、直ちに読
み取り動作に移ることができる。
【図1】本発明が適用される原稿読み取り装置の側断面
図である。
図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す遮蔽板を備えた格
納時の走行体の側断面図である。
納時の走行体の側断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す読取り待機時状態
の走行体の側面図である。
の走行体の側面図である。
【図4】図2における走行体格納時の第2遮蔽板の動き
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す走行体格納時の第
3遮蔽板の動作説明図である。
3遮蔽板の動作説明図である。
【図6】図4における第2遮蔽板と第2走行体サイドガ
イドの斜視図およびサイドガイドの拡大図である。
イドの斜視図およびサイドガイドの拡大図である。
【図7】図5における第3遮蔽板とスリット部の斜視図
である。
である。
【図8】図3における走行体を待機状態に予め移動する
ための動作フローチャートである。
ための動作フローチャートである。
10…第1走行体、11…コンタクトガラス、12…光
源、13…第1ミラー、 14…第2ミラー、15…第3ミラー、16…レンズ、
17…CCD、18…第1遮蔽板、19…第2遮蔽板、
20…第2走行体、19a…移動時の第2遮蔽板、19
b…格納時の第2遮蔽板、21…原稿読み取り方向、2
2…走行体格納時方向、26…第3遮蔽板、23…待機
時スキャンライン、24…白基準板、29…スリット
部、25…走行体格納時スキャンライン、27…スキャ
ナーベースの突起、28…保持器、30…サイドガイド
のレール。
源、13…第1ミラー、 14…第2ミラー、15…第3ミラー、16…レンズ、
17…CCD、18…第1遮蔽板、19…第2遮蔽板、
20…第2走行体、19a…移動時の第2遮蔽板、19
b…格納時の第2遮蔽板、21…原稿読み取り方向、2
2…走行体格納時方向、26…第3遮蔽板、23…待機
時スキャンライン、24…白基準板、29…スリット
部、25…走行体格納時スキャンライン、27…スキャ
ナーベースの突起、28…保持器、30…サイドガイド
のレール。
Claims (8)
- 【請求項1】光源および該光源から光が原稿に照射さ
れ、さらに該原稿で反射された光を順次反射するミラー
を搭載した第1の走行体および第2の走行体を有する画
像読取り装置において、 該第1の走行体または第2の走行体に取り付けられ、か
つ両走行体の格納時に両走行体を互いに接近した時、自
動的に両走行体間の隙間を覆うように構成された第1お
よび第2の遮蔽板を設け、 該第1および第2の遮蔽板により両走行体を密封して、
両走行体に搭載された上記ミラーへのゴミの付着を防止
するようにしたことを特徴とする画像読取り装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の画像読取り装置におい
て、 前記第1および第2の遮蔽板の材料として、静電気が発
生し易い材料を用い、摩擦を起こして該遮蔽板に静電気
を発生させ、空気中のゴミを吸着させることを特徴とす
る画像読取り装置。 - 【請求項3】光源および該光源から光が原稿に照射さ
れ、さらに該原稿で反射された光を順次反射するミラー
を搭載した第1の走行体および第2の走行体を有する画
像読取り装置において、 該第1の走行体あるいは第2の走行体、あるいは両走行
体の非対抗面に取り付けられ、空気の出入りを可能にし
たスリット部と、 両走行体の格納時には該スリット部を自動的に覆い、両
走行体の移動時には該スリット部から外される第3の遮
蔽板とを具備したことを特徴とする画像読取り装置。 - 【請求項4】光源および該光源から光が原稿に照射さ
れ、さらに該原稿で反射された光を順次反射するミラー
を搭載した第1の走行体および第2の走行体を有する画
像読取り装置において、 該第1の走行体または第2の走行体に取り付けられ、か
つ両走行体の格納時に両走行体を互いに接近した時、自
動的に両走行体間の隙間を覆うように構成された第1お
よび第2の遮蔽板と、 該第1の走行体あるいは第2の走行体、あるいは両走行
体の非対抗面に取り付けられ、空気の出入りを可能にし
たスリット部と、 両走行体の格納時には該スリット部を自動的に覆い、両
走行体の移動時には該スリット部から外される第3の遮
蔽板とを具備したことを特徴とする画像読取り装置。 - 【請求項5】請求項1から請求項4までのいずれかに記
載された画像読取り装置において、 前記第1および第2の走行体は、スタートボタンが押さ
れる前に、読み取り動作の要求である操作が行われた場
合には、これを検知して直ちに両走行体の待機位置に移
動することを特徴とする画像読取り装置。 - 【請求項6】請求項5に記載の画像読取り装置におい
て、 前記第1および第2の走行体は、コンタクトガラス上に
原稿がセットされた時点で、これを検知し、両走行体の
待機位置に移動することを特徴とする画像読取り装置。 - 【請求項7】請求項5に記載の画像読取り装置におい
て、 前記第1および第2の走行体は、オペポート上のボタン
が操作された時点で、これを検知し、両走行体の待機位
置に移動することを特徴とする画像読取り装置。 - 【請求項8】請求項5に記載の画像読取り装置におい
て、 前記第1および第2の走行体は、自動給送装置の圧板が
上げられた時点で、これを検知し、両走行体の待機位置
に移動することを特徴とする画像読取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9009116A JPH10210201A (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | 画像読取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9009116A JPH10210201A (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | 画像読取り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10210201A true JPH10210201A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=11711673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9009116A Pending JPH10210201A (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | 画像読取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10210201A (ja) |
-
1997
- 1997-01-22 JP JP9009116A patent/JPH10210201A/ja active Pending
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