JPH10209975A - 光受信器 - Google Patents

光受信器

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JPH10209975A
JPH10209975A JP9007377A JP737797A JPH10209975A JP H10209975 A JPH10209975 A JP H10209975A JP 9007377 A JP9007377 A JP 9007377A JP 737797 A JP737797 A JP 737797A JP H10209975 A JPH10209975 A JP H10209975A
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optical
signal
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light receiving
input
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JP9007377A
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Hideaki Sato
秀暁 佐藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力光パワーPs 又は光SNR変動に対して
常に最適な閾値を生成し、符号誤りを防止できる光受信
器の提供を目的とする。 【解決手段】 エルビウム添加光ファイバ増幅器を経て
受光素子1に入力される光信号の入力光パワーPs が入
力モニタ部20で検出される。また受光素子1に入力さ
れる光信号のS/N比が、信号成分を通過させるバンド
パスフィルタ8を通過した信号とノイズ成分を通過させ
るバンドパスフィルタ34の出力の比として求められ
る。演算器10は入力光パワーPs 及び又は光信号のS
/N比の信号を基にレベル識別器4の基準電圧を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光受信器に関し、特
に、光ファイバ等を用いた高速の光通信に用いる光受信
器に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】最近、エルビウム添加光ファイバ増幅器
(以下、EDFAと呼ぶ)の開発により、従来行なわれ
ていたアバランシェフォトダイオード(APD)では対
応できないような10Gb/s以上の高速な光通信が可
能な高感度な光受信器が実現できるようになった。
【0003】また、光ファイバの損失による光信号の減
衰を補償するために、従来は再生中継器により光信号を
一度電気信号に変換し、等化増幅、タイミング抽出、識
別再生を行ない、さらに、それを光信号に変換して光フ
ァイバ中に送り出すと言う構成になっていたが、EDF
Aにより光信号を電気信号に変換せずに直接増幅するこ
とにより、光中継器も小型化、低価格化を図ることが可
能になった。
【0004】図2により、従来の光受信器の構成を説明
する。入力された光信号は、EDFA7によって受信・
増幅された後、光バンドパスフィルタ(以下、BPFと
呼ぶ)8において信号波長成分のみが濾波されて受光素
子(例えばpinフォトダイオードでなる)1に入力さ
れ、この受光素子1によって電気信号に変換される。
【0005】受光素子1からの出力信号は、プリアンプ
2及び増幅器3を順次介してある一定レベルの電気信号
にまで増幅され、レベル識別器4の第1の入力端子及び
クロック抽出部(CLK抽出部)6に入力される。レベ
ル識別器4の第2の入力端子には、可変基準電圧源9か
らの基準電圧が入力されており、レベル識別器4は、こ
の基準電圧(閾値電圧)と増幅器3からの信号とを比較
し、“0”又は“1”を出力する。クロック抽出部6
は、光信号に多重されているクロック信号を抽出し、抽
出されたクロック信号に基づいて、レベル識別器4の出
力がD型フリップフロップ(D−FF)5によってラッ
チされ、データ出力となる。
【0006】ここで、閾値電圧は符号誤り率が最小にな
るように可変基準電圧源9によって調整される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示す従来の光受信器では、以下に示すように、符号誤り
率が最小になるような閾値電圧(以下、「最適閾値」と
呼ぶ)が受光素子1への入力レベルに依存するという課
題があった。
【0008】レベル識別器4の入力信号の振幅を1と正
規化したときの最適閾値Vth-optは、論理“0”での雑
音の分散をσ0 2 、論理“1”での雑音の分散をσ1 2
で表わしたとき、(1) 式で表される。
【0009】 Vth-opt=σ0 /(σ1 +σ0 ) …(1) なお、各分散σ0 2 、σ1 2 はそれぞれ、(2) 式、(3)
式で表される。これらの式において、NS-ASE は、信号
と自然放出雑音光(ASE)との間のビート雑音、N
ASE-ASE は、ASE−ASE間のビート雑音、NT は、
プリアンプでの熱雑音である。
【0010】 σ0 2 =NASE-ASE +NT …(2) σ1 2 =NS-ASE +NASE-ASE +NT …(3) また、各雑音成分NS-ASE 、NASE-ASE はそれぞれ、
(4) 式、(5) 式で表される。ここで、hはプランク定
数、νは光周波数、Ps は受光素子1への入力光パワ
ー、eは単位電荷、cは光速、ηは受光素子1の光電変
換効率、B0 はBPF8の帯域幅、Be は光受信器の帯
域、λは光波長、ASEは増幅された自然放出光雑音で
ある。
【0011】 NS-ASE = {2e(Ps /hν)η}(2e・ASE・η)Be …(4) NASE-ASE = (2e・ASE・η)2 {c(B0 /λ2 )}Be …(5) 以上の式に基づいて求めた、最適閾値の受光素子1の入
力光パワーPs 依存性の計算例を、図3に示す。
【0012】ここで、EDFA7の入力光は、一定でゲ
イン変動により入力光パワーPs が変動するものと仮定
した。入力光パワーPs が低い場合は、(2) 式、(3) 式
においてNT が支配的になるため、Vth-optは0.5に
近づく。一方、入力光パワーPs が高い場合は、ASE
による雑音成分が支配的になる。このように最適閾値が
入力光パワーPs に依存する。
【0013】一方、EDFA7においては、通常、出力
一定制御(AGC)を行なうが、経時劣化により必ずし
も出力パワーは一定ではなく、また、BPF8等のED
FA7と受光素子1の間に入る光部品の挿入損失も温特
・経時劣化により変動する。従って、従来のような閾値
を固定する構成では、符号誤りを生じてしまうという課
題があった。
【0014】そのため、符号誤りを生じにくい光受信器
が求められている。また、入力光パワーPs の変動の影
響が押さえられた光受信器が求められている。さらに、
光受信器において受光素子に入力される光信号のSN比
の変動の影響が押さえられた光受信器が求められてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光受信器は、光入力信号を電気信号に変換す
る受光素子と、受光素子に入力される光信号の信号レベ
ルに応じた基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、受
光素子の出力信号を基準電圧との比較により論理識別す
る比較手段を備える。
【0016】さらに本発明の光受信器では、受光素子の
前段に光増幅器及び光増幅器の光出力から信号成分の波
長の光信号を抽出する光バンドパスフィルタを設け、受
光素子は光バンドパスフィルタの出力光信号を電気信号
に変換する。
【0017】比較手段の基準電圧が受光素子に入力され
る光信号の信号レベルに応じて変化するために、入力光
パワーPs の変動に依存しない最適な閾値を発生するこ
とができ、符号誤りを生じにくい光受信器となる。
【0018】さらに本発明の光受信器では、受光素子に
入力される光信号のSN比を検出するSN比検出手段を
設け、基準電圧発生手段は受光素子に入力される光信号
の信号レベル及び検出されたSN比に基づいて基準電圧
を発生して比較手段に供給する。従って、受光素子に入
力される光信号のSN比の変動の影響を押さえることが
できる。
【0019】基準電圧発生手段は、受光素子に入力され
る光信号の信号レベルに応じて符号誤りが最小になる閾
値、又は受光素子に入力される光信号の信号レベル及び
SN比に応じて符号誤りが最小になる閾値が予め記憶さ
れたメモリ手段を用いることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光受信器の第
1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0021】図1は、この第1の実施形態の光受信器の
構成を示すブロック図である。なお、図1において、上
述した図2と同様の要素については同一符号を付して示
している。
【0022】この第1の実施形態の光受信器は、エルビ
ウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)7と、光バンド
パスフィルタ(BPF)8、受光素子1、プリアンプ
2、増幅器3、レベル識別器4、D型フリップフロップ
(D−FF)5及びクロック抽出部6に加えて、この実
施形態で新たに追加された入力モニタ部20及び演算器
10で構成される。すなわち、従来の可変基準電圧源9
に代えて、入力モニタ部20及び演算器10を設けてい
る。
【0023】入力モニタ部20は、入力光パワーPs
比例して受光素子1を流れる入力光電流を電圧に変換す
る抵抗21と、この抵抗21の両端間に発生する電圧を
増幅する増幅器22とで構成されている。増幅器22の
出力端子は、演算器10の入力端に接続され、演算器1
0の出力端はレベル識別器4の第2の入力端子(閾値入
力端子)に接続されている。
【0024】入力された光信号は、EDFA7により受
信・増幅された後、BPF8で信号波長成分のみが濾波
されて受光素子1に入力され、この受光素子1において
電気信号に変換される。
【0025】受光素子1からの出力信号は、プリアンプ
2及び増幅器3を順次介して、ある一定レベルの電気信
号にまで増幅され、レベル識別器4の第1の入力端子及
びクロック抽出部6に入力される。また、受光素子1の
出力信号は、抵抗21によって電圧信号に変換され、入
力光パワーPs に比例した電圧信号が検出される。検出
された電圧信号は、増幅器22によって増幅された後、
演算器10に供給される。演算器10では、上述した図
3に示す最適閾値を演算によって求め、レベル識別器4
の第2の入力端子に出力する。
【0026】レベル識別器4は、演算器10からの最適
閾値電圧と増幅器3からの信号を比較し、“0”又は
“1”を出力する。クロック抽出部6では、光信号に多
重されているクロック信号を抽出し、抽出されたクロッ
ク信号に基づいて、レベル識別器4の出力信号がD型フ
リップフロップ(D−FF)5によってラッチされ、デ
ータ出力となる。
【0027】従って、上述した第1の実施形態によれ
ば、EDFA7の出力変動やBPF8等の光学部品の挿
入損失変動による受光素子1への入力光パワーPs の変
動に対して、常に最適な閾値を生成することが可能にな
り、光受信器の符号誤りを防止できる。
【0028】ここで、図3に示す最適閾値は、CPU等
による演算プログラムの実施のみならず、予め図3に示
す最適閾値特性テーブルを記憶したメモリ等を用いて算
出することができる。
【0029】図4は、最適閾値特性テーブルを記憶した
メモリ等を用いた、第1の実施形態の変形例を示してい
る。
【0030】図4において、図1と同様の要素について
は同一符号を付している。図4に示す変形例では、新た
に、メモリ11が演算器10に接続されている。図4の
変形例では、図3に示すような光受信器1の符号誤りが
最小になるような閾値を、調整時に、各光入力パワーに
対して測定して求めておき、そのデータをメモリ11に
予め書き込んでおく。そして、演算器10は増幅器22
の出力電圧をメモリ11の読み出しアドレスに変換し、
メモリ11から入力光パワーPs に対応する最適閾値を
読み出し、レベル識別器4の第2の入力端子に供給す
る。
【0031】従って、この変形例によっても、EDFA
7の出力変動やBPF8等の光学部品の挿入損失変動に
よる受光素子1への入力光パワーPs に対して、常に最
適な閾値を生成することが可能になり、光受信器の符号
誤りを防止できる。
【0032】さらに、この変形例ではメモリ11に記憶
されるデータが調整時のデータに基づくため、光受信器
1の特性のバラツキに依存しない最適閾値データとする
ことができる。
【0033】次に、本発明による光受信器の第2の実施
形態を、図5を参照しながら詳述する。図5は、この第
2の実施形態の光受信器の構成を示すブロック図であ
り、図1と同様の要素については同一符号を付してい
る。
【0034】この第2の実施形態の光受信器は、図1に
示した光受信器に、入力光SNRモニタ部30を付加し
たものである。入力光SNRモニタ部30は、EDFA
7とBPF8で発生するノイズ成分を検出する回路であ
る。入力光SNRモニタ部30は、第1の光カプラ3
1、第2の光カプラ33、第2のBPF34、第2の受
光素子35、第3の受光素子36及び除算器37よりな
っている。第2のBPF34は、BPF8が入力信号の
波長λ0 のみを濾波するのに対して、入力信号の波長λ
0 近傍の波長λ1 のみを濾波する特性を持っている。
【0035】EDFA7によって受信・増幅された光信
号は、第1の光カプラ31によって2分岐され、一方の
分岐光信号は、第1の実施形態と同様に、後段のBPF
8に入力され、他方の分岐光信号は第2のBPF34に
供給される。BPF8では入力信号の波長λ0 のみを濾
波し、第2の光カプラ33に出力する。第2のBPF3
4では入力信号の波長λ0 近傍の波長λ1 のみを濾波
し、第3の受光素子36へ出力する。第2の光カプラ3
3に入力された光信号はさらに2分岐され、一方の分岐
光信号は、第1の実施形態と同様に受光素子1に入力さ
れ、他方の分岐光信号は第2の受光素子35に供給され
る。第2の受光素子35、第3の受光素子36に入力さ
れた光信号は共に電気信号に変換され、除算器37の第
1、第2の入力端子に入力される。除算器37の出力信
号は演算器10に供給される。
【0036】第2の受光素子35は波長λ0 での信号光
電力を検出している。一方、第3の受光素子36へは波
長λ0 近傍の波長λ1 の光信号が入力され、この光信号
は波長λ0 成分を有していないので、信号成分に対する
ノイズ成分を表すことになり、第3の受光素子36は波
長λ0 でのASE光の電力を検出することになる。
【0037】従って、除算器37を用いて第2の受光素
子35の出力信号(信号成分)と第3の受光素子36の
出力信号(ノイズ成分)の商を求めれば、第1の受光素
子1への入力光の光SNRを検出することができる。
【0038】ここで、波長λ0 近傍でのASE光電力の
波長依存性が強く、波長λ0 でのASE光電力の検出精
度を上げる必要が有る場合は、図6に示すように(第2
の実施形態の他の実施形態を構成している)、波長λ0
に対して第2のBPF34が検出する波長λ1 と反対側
の波長λ2 (すなわちλ0 =(λ1 +λ2 )/2)にお
けるASE光電力を検出するために、第1の光カプラ3
1からの信号が入力され波長λ2 の信号を選択的に濾波
する第3のBPF34’と、この第3のBPF34’の
光出力を電気信号に変換する第4の受光素子36’を設
け、さらに第3の受光素子36と第4の受光素子36’
の出力の平均を求める平均化器38を追加し、平均化器
38によって波長λ1 、λ2 におけるASE光の電力の
平均値を求め、この平均値を除算器37の第1の入力端
子に入力し、第2の受光素子35の出力信号との商を求
めるようにすれば良い。
【0039】一方、前記第1の受光素子1への入力SN
R(式中SNR0 )は、(6) 式で与えられる。従って、
ASEは(7) 式で表される。ここで、第1のBPF8と
第2のBPF34の帯域幅は同じB0 としている。
【0040】 SNR0 =(Ps /hν)/(2ASE・B0 ) …(6) ASE=(Ps /hν)/(2SNR0 ・B0 ) …(7) (7) 式から分かるように、ASEは光SNRに依存して
おり、ひいては最適閾値も光SNRに依存する。
【0041】EDFA7の入力光パワーと入力光SNR
をパラメータとしたときの、最適閾値の第1の受光素子
1の入力光パワーPs 依存性の計算例を図7に示す。図
7によって、光SNRが高い場合(図7に実線で示す)
の方が、最適閾値が上がり始める(すなわちプリアンプ
の熱雑音が影響し始める)入力光パワーPs が高いこと
が分かる。すなわち、図7は、第1の受光素子1への入
力光パワーのみならず、EDFA7の入力条件(入力光
パワー、光SNR)によっても最適閾値が変わることを
示している。特に、線形中継器として、EDFA7を多
段接続し、その光信号を受信する場合は、その条件によ
って光SNRは変わる。そこで、図5又は図6のよう
に、演算器10を入力光パワーPs のみならず、光SN
Rも入力条件として取り込み、最適閾値を発生するよう
に構成すれば良い。
【0042】従って、第2の実施形態(その変形実施形
態を含む)によれば、EDFA7の出力変動やBPF8
等の光学部品の挿入損失変動による受光素子1への入力
光パワーPs の変動及び光SNR変動に対して常に最適
な閾値を生成することが可能になり、光受信器の符号誤
りを防止できる。
【0043】この第2の実施形態においても、演算器1
0は、図示しないCPU等による演算プログラムの実施
によって、図3に示す入力光パワーPs の変動に対する
最適閾値及び図7に示す光SNR変動に対する最適閾値
を求めることができる。
【0044】また、予め図3、図7に示す最適閾値特性
テーブルを記憶したメモリ等を用いて算出することもで
きる。図8は、最適閾値特性テーブルを記憶したメモリ
等を用いた、図5に示す実施形態の他の変形例を示して
いる。図8において、図5と同様の要素については同一
符号を付している。
【0045】図8の変形例では、図3に示すような入力
光パワーPs の変動に対して、光受信器1の符号誤りが
最小になるような閾値と、図7に示す光SNR変動に対
する最適閾値を、調整時に、各光入力パワー及びに光S
NR対して測定して求めておき、そのデータをメモリ1
1に予め書き込んでおく。演算器10は、増幅器22の
出力電圧及び減算器37の出力電圧を基に、メモリ11
の読み出しアドレスを生成し、メモリ11から入力光パ
ワーPs に対応する最適閾値及び光SNR変動に対する
最適閾値を読み出し、双方の閾値を組み合わせてレベル
識別器4での閾値を発生させレベル識別器4の第2の入
力端子に供給する。
【0046】以上の説明では、入力光パワーPs に対応
する最適閾値及び光SNR変動に対する最適閾値を別々
にメモリ11に記憶する例で説明したが、調整時に入力
光パワーPs と光SNRの各種組み合わせたテストパタ
ーンを入力し、それれぞれのパターンでの最適閾値をメ
モリ11に記憶することで増幅器22の出力電圧及び減
算器37の出力電圧から、直接メモリ11の読み出しア
ドレスを生成し、その組み合わせでの最適閾値をメモリ
11から読み出すようにしても良いことは言うまでもな
い。
【0047】以上のように、この変形例においても、E
DFA7の出力変動やBPF8等の光学部品の挿入損失
変動による受光素子1への入力光パワーPs 及び光SN
R変動に対して、常に最適な閾値を生成することが可能
になり、光受信器の符号誤りを防止できる。更にこの変
形例ではメモリ11に記憶されるデータが調整時のデー
タに基づくため受光素子1の特性のバラツキに依存しな
い最適閾値データとすることができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、EDF
Aの出力変動やBPF等の光学部品の挿入損失変動によ
る受光素子への入力光パワー及び又は光SNR変動に対
して、常に最適な閾値(論理値確定用閾値)を生成する
ことが可能になり、光受信器の符号誤りを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の光受信器の構成を示す回路ブ
ロック図である。
【図2】従来の光受信器を示す回路ブロック図である。
【図3】受光素子1への入力パワーと最適閾値の関係を
示す特性図である。
【図4】第1の実施形態の光受信器の変形例を示す回路
ブロック図である。
【図5】第2の実施形態の光受信器の構成を示す回路ブ
ロック図である。
【図6】第2の実施形態の光受信器の変形例を示す回路
ブロック図である。
【図7】受光素子1への入力パワーと最適閾値のノイズ
による影響を示す特性図である。
【図8】第2の実施形態の光受信器の他の変形例を示す
回路ブロック図である。
【符号の説明】
1…受光素子、2…プリアンプ、3…増幅器、4…レベ
ル識別器、5…D型フリップフロップ(D−FF)、6
…クロック抽出部、7…エルビウム添加光ファイバ増幅
器(EDFA)、8…バンドパスフィルタ、10…演算
器、20…入力モニタ部、34…バンドパスフィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 31/0232

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光入力信号を電気信号に変換する受光素
    子と、 前記受光素子に入力される光信号の信号レベルに応じた
    基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、 前記受光素子の出力信号を前記基準電圧との比較により
    論理識別する比較手段とを備えたことを特徴とする光受
    信器。
  2. 【請求項2】 前記受光素子の前段に光増幅器及び前記
    光増幅器の光出力から信号成分の波長の光信号を抽出す
    る光バンドパスフィルタを設け、前記受光素子は前記光
    バンドパスフィルタの出力光信号を電気信号に変換する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信器。
  3. 【請求項3】 前記受光素子に入力される光信号のSN
    比を検出するSN比検出手段を設け、前記基準電圧発生
    手段は前記受光素子に入力される光信号の信号レベル及
    び検出されたSN比に基づいて前記基準電圧を発生して
    前記比較手段に供給することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の光受信器。
  4. 【請求項4】 前記基準電圧発生手段は、前記受光素子
    に入力される光信号の信号レベルに対応して符号誤りが
    最小になる閾値が予め記憶されたメモリ手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光受信
    器。
  5. 【請求項5】 前記基準電圧発生手段は前記受光素子に
    入力される光信号の信号レベル及びSN比に対応して符
    号誤りが最小になる閾値が予め記憶されたメモリ手段を
    備えることを特徴とする請求項3に記載の光受信器。
  6. 【請求項6】 光増幅器を前置増幅器として使用する光
    受信器において、 前記光増幅器の光出力から信号成分の波長の光信号を抽
    出する光バンドパスフィルタと、 前記光バンドパスフィルタの出力光信号を電気信号に変
    換する受光素子と、 前記受光素子に入力される光信号の信号レベルに応じた
    基準電圧を発生する基準電圧発生手段と前記受光素子の
    出力信号を前記基準電圧との比較により論理識別する比
    較手段とを備えたことを特徴とする光受信器。
JP9007377A 1997-01-20 1997-01-20 光受信器 Pending JPH10209975A (ja)

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