JPH10208046A - X線異物検出方法 - Google Patents

X線異物検出方法

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JPH10208046A
JPH10208046A JP9008880A JP888097A JPH10208046A JP H10208046 A JPH10208046 A JP H10208046A JP 9008880 A JP9008880 A JP 9008880A JP 888097 A JP888097 A JP 888097A JP H10208046 A JPH10208046 A JP H10208046A
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ray
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JP9008880A
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Kenji Shibata
健治 芝田
Takashi Ono
隆 大野
Kiyoto Kobayashi
清人 小林
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Shimadzu Corp
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査物に含まれる異物の検出において、微
小で、透過X線強度のコントラストの低い異物の検出精
度を高める。 【解決手段】 被検査物にX線を透過させて透過X線像
を求め、求めた透過x線像の画像データを画像処理す
る。この画像処理は、画像データ中に含まれる異物に関
する画像データと被検査物の形状にかかわる画像データ
とを識別し、異物にかかわる画像データを選別する。こ
のために、X線画像の画像データ中において、異物と被
検査物とで異なる周波数成分を含むことを利用し、異物
に特有な周波数成分の強度をデータ処理によって抽出
し、これによって、異物データを選別し、異物の検出を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透過X線の検出に
よって被検査物中の異物の検出を行うX線異物検出方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、生肉および加工食品等をはじ
めとして、各分野においてX線検査装置を用いた異物検
出が行なわれている。X線異物検出は、X線源から被検
査物にX線を照射し、被検査物を透過したX線により得
られる透過画像によって、被検査物中に含まれる異物の
検出を行うものである。これによって、食品や医薬品中
に含まれる異物の検出を行い、異物を含んだ被検査物の
排除処理を行うことができ、生肉および加工食品中の異
物(金属、骨、木材、合成樹脂等)の検出し、排除を行
っている。
【0003】従来のX線異物検査装置は、被検査物を透
過したX線をX線ラインセンサで撮像し、これによって
直接得られるX線データに対してしきい値処理を行った
り、得られたX線データに差分処理等の信号処理を施す
ことによって、異物検出を行っている。
【0004】図13は従来のX線異物検出を説明するた
めの図である。図13(a) は、被検査物Aの断面形状
を表しており、図中の符号Bは、被検査物中に含まれる
異物を表している。この被検査物AにX線を照射して、
X線ラインセンサで検出することにより、図13(b)
に示すような透過X線強度が得られる。従来行われてい
る信号処理では、被検査物のX線強度データの1ライン
分のデータに対して、ライン方向に1画像分だけずらし
たX線強度データを求め、これによって得られる相互に
1画像分だけずれた2つのX線強度データについて、高
さ方向の成分の差を求めて、図13(c) に示すような
差分データを求め、該差分データに対して所定のしきい
値でしきい値処理を行うことによって、異物検出を行っ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の、高さ方向の差
分データによる異物検出方法では、被検査物が複雑な形
状の場合には、異物検出の検出精度が低下するという問
題点がある。
【0006】差分値は、X線画像の輝度変化に応じて生
成される。そのため、X線異物検出において、X線デー
タの高さ方向の差分を求めると、被検査物中に含まれる
異物だけでなく、被検査物の境界、被検査物の凹凸等の
被検査物の外形形状によっても差分値が得られる。一般
に、被検査物中に含まれる異物の大きさは微小であり、
また、異物の透過X線強度のコントラストは低いため、
差分処理により得られるデータを用いる場合には、被検
査物の凹凸によるX線画像の輝度レベルと、異物の輝度
レベルとの識別は困難である。
【0007】そのため、図13(C)に示すように、L
1,L2のしきい値によるしきい値処理では、異物Bの
検出を行うことができない。
【0008】そこで、本発明は前記した従来のX線異物
検出方法の持つ問題点を解決し、被検査物に含まれる異
物の検出において、微小で、透過X線強度のコントラス
トの低い異物の検出精度を高めることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検査物にX
線を透過させて透過X線像を求め、求めた透過X線像の
画像データを画像処理して、被検査物中に含まれる異物
を検出するものである。この画像処理は、異物に関する
画像データと被検査物の形状にかかわる画像データとを
識別し、異物にかかわる画像データを選別するものであ
り、これによって、被検査物中に含まれる異物を検出す
るものである。
【0010】一般に、被検査物中に含まれる異物の大き
さは微小であり、透過X線強度のコントラストも低レベ
ルである。一方、X線吸収率の点では、異物を構成する
物質は被検査物を構成する物質よりも大きい。この被検
査物と異物とのX線吸収率の相違は、X線画像の画像デ
ータにおいて、データ中に含まれる周波数成分の差とな
って表される。そのため、異物のX線画像の画像データ
は、被検査物のX線画像の画像データとは異なる周波数
成分を含むことになる。例えば、ある種の異物について
は、異物のX線画像の画像データは、被検査物のX線画
像データよりも多くの高周波成分を含むものがあり、こ
の異物に特有の高周波成分に注目することによって、異
物と被検査物との識別を行うことができる。
【0011】そこで、本発明のX線異物検出方法では、
このX線画像の画像データ中において、異物と被検査物
とで異なる周波数成分を含むことを利用し、異物に特有
な高周波成分の強度をデータ処理によって抽出し、これ
によって、異物データを選別し、異物の検出を行う。
【0012】本発明のX線異物検出方法は、透過X線に
よって被検査物の異物検出を行うX線異物検出方法にお
いて、透過X線像の画像データに対して、異物の画像サ
イズと少なくとも一方向について略同じ画像サイズを持
つ画像フィルタを用い、高周波成分を除去する空間周波
数処理を施すことにより、高周波を含まない参照画像デ
ータを生成し、前記画像データと参照画像データとの間
で画像減算を行い、画像減算によって得た画像データの
強度信号について、異物に対応したしきい値を用いてし
きい値処理を行うことにより、異物検出を行うものであ
る。
【0013】このしきい値処理は、しきい値として、異
物に特有の周波数成分の強度を識別する値を選択し設定
することにより行うことができる。
【0014】図1は、本発明のX線異物検出方法を説明
するための図である。なお、図1では、画像データに含
まれる異物に特有の高周波成分に注目した場合について
示している。図1(a)は、被検査物Aの断面形状を表
しており、図1(a)中の符号Bは、被検査物A中に含
まれる異物を表している。この被検査物AにX線を照射
して、X線ラインセンサ等の検出器で透過X線を検出す
ると、図1(b)に示すような透過X線強度が得られ
る。この図1(b)の画像データには、異物特有の周波
数成分が含まれている。なお、図1では、断面データの
みを表示しているため、画像データは透過X線強度の1
次元データで表している。また、図1(b)中の両端部
の透過X線強度は、ホワイトレベルを表している。
【0015】高周波成分を除去する空間周波数処理を行
うと、図1(c)となる。この図1(c)の画像データ
を図1(b)から画像減算して得られる差分画像データ
を求めると、図1(d)となる。図1(d)中の高周波
成分中には、被検査物の形状による成分と異物による成
分とが含まれる。異物と被検査物の凹凸との相違は、高
周波成分中の異物に特有の信号強度の値によって識別す
ることができ、図1(d)中の一点鎖線で示すしきい値
を用いてしきい値処理を行うことによって、異物検出を
行うことができる。
【0016】本発明の異物検出方法の一実施態様によれ
ば、高周波成分を除去する空間周波数処理は、異物の画
像サイズと少なくとも一方向について略同じ画像サイズ
を持つ画像フィルタを用いて低周波成分を求めるもので
ある。
【0017】本発明の異物検出方法の他の実施態様にお
いて、空間周波数処理に用いる画像フィルタは、各画素
に対応して、重み係数を設定した所定の大きさの二次元
領域により設定することができる。この画像フィルタを
用いてローパス処理を行うには、画像データの各画素に
対して、画像データの値と該画像に対応する画像フィル
タの重み係数を乗じ、得られた値を加算し、該加算値を
画像フィルタの画素数で除し、その値を画像データ中の
一画素の値とするものである。これによって、重み係数
を変更することによって、フィルタ特性を変更すること
ができる。
【0018】本発明の異物検出方法の実施態様によれ
ば、前記重み係数は、各画素に対して共通に1とするも
のであり、これによって、画像フィルタ内に含まれる画
素の値の平均値を求め、この平均値によって、画像デー
タの低周波成分を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図2は、本発明のX線異
物検出方法を適用することができるX線異物検出装置の
概略を説明するためのブロック図である。図2の概略ブ
ロック図において、X線異物検出装置は、被検査物を透
過した透過X線量を計測して、X線データを得るX線デ
ータ計測手段1と、該X線の画像データを処理して、検
査物中に含まれる異物の検出を行う異物検出処理部2
と、データの表示を行う表示部3と、異物検出処理部2
からの検出信号に基づいて異物が含まれている被検査物
の排除を行う排除部4とを備える。
【0020】X線データ計測手段1は、X線源11とX
線ラインセンサ12とをベルト13を挟んで対向して配
置し、X線画像制御部14によってX線ラインセンサ1
2を制御して、透過X線による被検査物の撮像を行う。
X線画像処理部15は、撮像した透過X線を画像処理し
X線データを生成する。
【0021】異物検出処理部2は、画像処理手段21と
しきい値処理部22を備える。画像処理手段21は、X
線画像処理部15からX線データを入力し、異物に関す
る画像データを求める画像処理を行う処理手段であり、
しきい値処理部22は、この画像処理手段21で求めた
画像データに対してしきい値処理を施すことによって、
被検査物中に含まれる異物の検出を行う手段である。
【0022】また、表示部3は、表示制御部31と表示
装置32を備え、X線画像処理部15のX線データ、画
像処理手段21の画像データ、あるいはしきい値処理部
22の処理結果を入力し、選択的に表示することができ
る。
【0023】排除部4は、ベルト43に設けた排除器4
1と、該排除器41を制御するt排除制御部44を備
え、異物l検出処理部2から出力される異物検出信号に
応じて、対応する被検査物を排除する。
【0024】次に、本発明のX線異物検出方法につい
て、図3、図4のフローチャートに従って説明する。な
お、図4のフローチャートは図3のフローチャート中の
一行程の詳細なフローチャートである。
【0025】X線データ計測手段1において、被検査物
をベルト13に載せ、移動させながらX線源11からX
線ビームを被検査物に照射して、透過X線をX線ライン
センサ12で検出し、X線画像処理部15で画像処理し
て、透過X線の画像データを求める(ステップS1)。
異物検出処理部2の画像処理手段21は、該画像データ
から異物い特有の周波数成分を抽出する画像処理を行
う。この画像データから抽出する周波数成分は、被検査
物とは異なる異物の特有の周波数成分であり、この周波
数成分の抽出によって異物検出を行うものである(ステ
ップS2)。
【0026】ステップS2で求めた周波数成分の信号強
度は、被検査物と異物とで異なるため、この信号強度を
多値化し(ステップS3)、該多値化データについてし
きい値処理を行うことによって(ステップS4)、異物
データの検出を行う(ステップS5)。
【0027】ステップS2の画像データから異物に特有
の周波数成分を抽出する処理は、ステップS21、S2
2による差分画像データの生成によって行うことができ
る。ステップS21は、ステップS1で求めた画像デー
タから高周波成分を除去した処理画像データを求める処
理であり、ステップS22は、前記ステップS21で求
めた高周波成分を含まない画像データとステップS1の
原画像データとの差分を求める処理である。この処理に
よって、画像データ中に含まれる異物特有の周波数成分
を抽出することができる。
【0028】次に、図4のフローチャートおよび図5〜
図7を用いて、画像データの高周波成分を除去する画像
処理のステップS21の詳細について説明する。なお、
図5は画像処理を行う画像データを説明するための図で
あり、図6、7、8はフィルタによる高周波成分除去処
理を説明するための図である。
【0029】ベルトの駆動に伴って被検査物を移動させ
ながら透過X線によって画像データを生成すると、得ら
れる画像データは図5に示すような二次元データとな
る。なお、この二次元データは図示しないメモリに記憶
しておくことができる。図5において、i方向はX線ラ
インセンサのライン方向を示し、例えば1列に並べられ
た1024個の画素によって構成すことができ、j方向
はベルトの移動方向を示している。
【0030】以下、図5中の画像データにおいて、
(i,j)で表される画素について、画像データの高周
波成分除去を行う処理について説明する。注目する一つ
の画素(i,j)に対して、周囲の(m×n)個の画像
データDp,qを設定し、該画像データDp,qのデー
タ値を読み出す(ステップS21a)。以下、読み出し
た画像データDp,qのデータ値を用いて、画素(i,
j)について高周波成分を除去した画像データの形成を
行う。
【0031】図6は、画像フィルタを用いた高周波成分
の除去を説明するための図であり、前記図5で示す画像
データDp,qに対して画像フィルタを用いて画像デー
タ処理を行う。画像フィルタは、図6に示す(m×n)
個の重み付けHp,qによって設定することができる。
【0032】なお、図7は、画像フィルタの構成例を説
明するための図であり、画像フィルタHp,qは画像デ
ータDp,qに対応して設定され、各画素は重み付けの
値(Ha〜Hi)を備える。各重み付けHp,qの値
(Ha〜Hi)は、画像データにおいて被検査物と異物
との識別に要する高周波成分に応じて設定することがで
き、検出対象とする異物に対応して予め求めておくこと
ができる。図7(b)は重み付けHp,qの各値を全て
1に設定した画像フィルタの例であり、図7(c)は重
み付けHp,qの各値を、データ処理を行う画素につい
ては1に設定し、その他の画素については0.8に設定
した画像フィルタの例である。
【0033】以下の説明では、図7(b)に示すよう
に、重み付けHp,qの各値を全て1に設定した画像フ
ィルタの例を用いて説明する。
【0034】図6において、読み出した画像データD
p,qの各値に対して対応する重み付けHp,qの値を
乗算し、乗算値(Dp,q×Hp,q)を(m×n)個
の画素について加算してΣ(Dp,q×Hp,q)を求
め(ステップS21b)、さらに、この加算値Σ(D
p,q×Hp,q)を画素数(m×n)で除算して、Σ
(Dp,q×Hp,q)/(m×n)を求める。画像フ
ィルタの重み係数の値が1の場合には、この値は、注目
している画素(i,j)および周囲画素の平均値となる
(ステップS21c)。以下、この値をSi,jとす
る。
【0035】前記ステップS21cで求めたSi,j
(=Σ(Dp,q×Hp,q)/(m×n))の値を、
注目している一つの画素(i,j)の値とする。このデ
ータ処理によって、注目している画素(i,j)につい
て、画像フィルタを通過させた画像データを設定するこ
とができる(ステップS21d)。
【0036】その他の画像データに対しても、図4に示
すフローチャートに従って前記データ処理を行うことに
よって、二次元画像全体について、高周波成分を除去す
る空間周波数処理の画像処理を行うことができる。図8
は、二次元画像全体の画像処理を説明するための図であ
る。図8(a)において、画素(i,j)対しては、右
上がりの斜線で示す画素について画像フィルタを作用さ
せ、画素(i,j+1)対しては、左上がりの斜線で示
す画素について画像フィルタを作用させ(図8
(b))、同様の画像処理を画像データ全体に適用する
ことによって、高周波成分を除去した画像データを得
る。
【0037】なお、前記図では、画像フィルタを3×3
の画素によって構成する例を示しているが、画像フィル
タの画素数および形状は、検出する異物の大きさや形状
に応じて設定することができる。
【0038】上記したステップS21の画像データの高
周波成分除去の画像処理は一例であり、他の画像処理に
よって行うことも可能である。また、上記した差分画像
データを求めるステップS2も1例であり、他の空間周
波数処理の画像処理を行うことも可能である。
【0039】上記ステップS2の高周波成分抽出の画像
処理を行った後、再び図3のステップS3以降のデータ
処理を行う。ステップS22で求めた差分画像データ
は、ステップS3で多値化し、ステップS4で多値化し
たデータに対してしきい値処理を行う。このしきい値処
理によって、異物の検出を行う(ステップS5)図9
は、画像データ処理の一例を示すための図であり、二つ
の棒状の被検査物が重なった状態で透過X線像を検出し
た場合を示し、一方の被検査物中には異物が含まれた例
を示している。図9(a)は、検出した透過X線強度を
逆転させて示した図であり、物質によるX線の吸収の程
度を表している。図9(a)の画像は、前記ステップS
1により得られる画像データである。図中のBで示す微
小な突起部分は異物を示している。
【0040】次に、ステップS21の高周波成分を除去
する空間周波数処理の画像処理を行うと、図9(b)が
得られる。次に、図9(a)と(b)を用いて、ステッ
プS22に従って差分画像データを求めると、図9
(c)を得る。図9(c)は、被検査物の境界部分と異
物Bを示している。
【0041】図10は、図9(c)中の直線に沿った画
像データについて、しきい値処理を行う場合を示してい
る。被検査物の形状による差分データの強度と異物によ
る差分データの強度は異なるため、しきい値レベルを選
択することによって、異物の抽出を行うことができる。
図10中の一点鎖線は被検査物を検出するしきい値レベ
ルであり、二点鎖線は異物を検出するしきい値レベルで
ある。異物を検出するしきい値レベルは、ノイズレベル
と被検査物のしきい値レベルとの間に設定することがで
きる。
【0042】図11はステップS5の異物検出を説明す
るための図である。図11は、異物検出を行う画像の範
囲を示している。図中のCは単一画素を異物検出の範囲
とするものであり、該画素において、前記ステップS4
のしきい値処理によって異物レベルと判定された場合
に、異物と判定する。
【0043】また、図中のD,Eは連続する複数画素を
異物検出の範囲とするものであり、Dはi方向に連続す
る複数画素であり、Eはi方向およびj方向に連続する
複数画素において、しきい値処理によって異物レベルと
判定された場合に、異物と判定する。なお、異物検出を
行う画素の範囲は、被検査物中に含まれる異物の大きさ
等の形状特性によって、定めることができる。
【0044】また、図12は、前記ステップS21で使
用する画像フィルタの他の例を示す図である。画像フィ
ルタは、前記図5,6に示すような、画素数が3×3の
矩形に限らず、他の画素数および形状の画像フィルタを
用いることができる。図12(a)の画像フィルタM1
は、画素数を5×5とするものであり、図12(b)の
画像フィルタM2は、長方形の形状とするものである。
画像フィルタの大きさおよび形状は、被検査物中に含ま
れる異物の大きさおよび形状に応じて設定することがで
きる。画像フィルタの大きさおよび形状は、異物が画像
フィルタの少なくとも一方向について画像フィルタに含
まれるよう設定することが望ましい。なお、図12中、
斜線部分は画像フィルタを示し、模様地の部分は異物を
示している。
【0045】本発明の実施態様によれば、被検査物中に
予想される異物に応じて画像フィルタの大きさや形状を
設定し、また、異物のX線吸収特性に応じてしきい値を
設定することによって、透過X線強度のコントラストの
低い異物に対しても、異物検出の精度を向上させること
ができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の被検査物
に含まれる異物の検出において、微小で、透過X線強度
のコントラストの低い異物の検出精度を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線異物検出方法を説明するための図
である。
【図2】本発明のX線異物検出方法を適用することがで
きるX線異物検出装置の概略を説明するためのブロック
図である。
【図3】本発明のX線異物検出方法を説明するためのフ
ローチャートである。
【図4】本発明のX線異物検出方法を説明するためのフ
ローチャートである。
【図5】本発明の画像処理を行う画像データを説明する
ための図でる。
【図6】本発明の画像フィルタによる高周波成分除去処
理を説明するための図である。
【図7】本発明の画像フィルタによる高周波成分除去処
理を説明するための図である。
【図8】本発明の画像フィルタによる高周波成分除去処
理を説明するための図である。
【図9】本発明の画像データ処理の一例を示すための図
である。
【図10】本発明のしきい値処理を説明するための図で
ある。
【図11】本発明の異物検出の処理を説明するための図
である。
【図12】本発明の画像フィルタの他の例を示す図であ
る。
【図13】従来のX線異物検出を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…X線データ計測手段、2…異物検出処理部、3…表
示部、4…排除部、11…X線源、12…X線ラインセ
ンサ、13…ベルト、14…X線画像制御部、15…X
線画像処理部、21…画像処理手段、22…しきい値処
理部、31…表示制御部、32…表示装置、41…排除
器、43…ベルト、44…排除制御部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過X線によって被検査物の異物検出を
    行うX線異物検出方法において、透過X線像の画像デー
    タに対して、異物の画像サイズと少なくとも一方向につ
    いて略同じ画像サイズを持つ画像フィルタを用い、高周
    波成分を除去する空間周波数処理を施すことにより、高
    周波を含まない参照画像データを生成し、前記画像デー
    タと参照画像データとの間で画像減算を行い、前記画像
    減算によって得た画像データの強度信号について、異物
    に対応したしきい値を用いてしきい値処理を行うことに
    より、異物検出を行うことを特徴とするX線異物検出方
    法。
JP9008880A 1997-01-21 1997-01-21 X線異物検出方法 Withdrawn JPH10208046A (ja)

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