JPH10207381A

JPH10207381A - 表示器の放熱装置

Info

Publication number: JPH10207381A
Application number: JP720597A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Toyoshima; 勉豊嶋
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 1997-01-20
Filing date: 1997-01-20
Publication date: 1998-08-07

Abstract

(57)【要約】【課題】ＰＤＰの一部分が高温になったとき、この熱
を素早く他の部分に伝導し、部分的に高温になるのを防
止すると共に放熱効率を向上する。【解決手段】ＰＤＰ１の背面に、短冊形のアルミ板２
を縦向きに複数並べ、熱伝導性のよい両面粘着テープで
接着し、この上に、短冊形のアルミ板３を横向きに複数
並べ、熱伝導性のよい両面粘着テープで接着し、縦のア
ルミ板２の隣同士の上端部間にヒートパイプ４を橋渡し
状にして取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は表示器に付設する放
熱装置に係り、プラズマディスプレイパネル（ＰＤＰ）
で発生した熱を効率よく放熱させるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】ＰＤＰは薄型であるという特徴を生か
し、ＰＤＰを奥行きの狭い筐体に取付けることにより、
大型の表示装置を薄型に構成できる有効なものである
が、現在のＰＤＰは発熱量が大きく、奥行きの狭い筐体
に収納されることと相候ってＰＤＰの温度が上昇する。
ＰＤＰは温度の上昇で表示色が変色し、寿命にも悪影響
を及ぼし、また、ＰＤＰの背面に配設される駆動回路板
の部品の温度を上昇させ、性能を劣化させ、寿命を縮め
る要因となる。ＰＤＰは発光・発色により発熱するもの
で、高輝度部分で特に温度が上昇する。このため、例え
ば、図３に示す如く、短冊形に形成した熱伝導の良好な
金属の板、例えば、アルミニウム板（以降、アルミ板と
略す）２を、熱伝導のよい両面粘着テープによりＰＤＰ
１（２枚のガラス板の間に発光・発色部等を配設したも
の）の背面に適宜の間隔で横に並べて取付け、短冊形の
アルミ板３をアルミ板２の上にクロスさせて適宜の間隔
で取付け、ＰＤＰ１で発生した熱をまず縦のアルミ板２
を介して放熱させると共にこの熱を横のアルミ板３に伝
導し、放熱させると同時に他の縦のアルミ板２に伝導さ
せるようにし、ＰＤＰの一部分のみが高温にならないよ
うにしている。しかし、横のアルミ板３による熱伝導度
には限度があり、部分的な温度上昇を避けることが困難
である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑み、ＰＤＰの一部の温度が上昇したとき素早くこの
熱を他の部分に伝導させ、広い範囲で一斉に放熱される
ようにし、部分的な温度上昇を防ぐと同時に効率よく放
熱させるようにすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、ＰＤＰの背面に、熱伝導性を有する短冊形
の複数の第１金属板を縦向きに所要の間隔で並べて取付
け、第１金属板上に熱伝導性を有する短冊形の複数の第
２金属板を横向きに所要の間隔で並べて取付け、前記第
１金属板の間にヒートパイプを橋渡し状にして取付けた
表示器の放熱装置を提供するものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明による表示器の放熱装置で
は、ＰＤＰの背面に短冊形の複数のアルミ板等を熱伝導
性を有する両面粘着テープで縦向きに適宜の間隔で並べ
て取付け、このアルミ板の上に短冊形の複数のアルミ板
を横向きに適宜の間隔で取付け、隣接する縦のアルミ板
の上端部の間にヒートパイプを橋渡し状にして取付け
る。ＰＤＰの一部分が高温になったとき、この熱は縦の
アルミ板に伝導し、一部は放熱され、他は主にヒートパ
イプで他の縦のアルミ板に伝導され、放熱される。

【０００６】

【実施例】以下、本発明による表示器の放熱装置の実施
例を詳細に説明する。図１は本発明による表示器の放熱
装置の一実施例の要部背面図および側面図、図２は他の
実施例の要部背面図および側面図である。図１におい
て、１はＰＤＰ、２はアルミ板（縦）、３はアルミ板
（横）、４はヒートパイプである。ＰＤＰ１の背面にア
ルミ板２を縦向きにして適宜の間隔で並べ、熱伝導のよ
い両面粘着テープで接着し、この上にアルミ板３を横向
きにして適宜の間隔で並べ、同じく両面粘着テープ等で
接着する。ヒートパイプ４は、熱伝導の良好な金属、例
えば、銅等で形成したパイプを両端を封止し、減圧下で
中に水等を封入したもので、断面を偏平形状にして表面
積を広げて自体からも放熱しやすくし、さらにアルミ板
への取付面を平面に形成し、アルミ板の熱を伝導しやす
くする。図２は、ヒートパイプ４′の両先端部を折曲
し、アルミ板に取付けるようにした例である。

【０００７】ヒートパイプ４（または４′）を２つのア
ルミ板２の上端部に橋渡し状にして両端部を取付け、ア
ルミ板２の間で温度差が生じたとき、高温のアルミ板２
の熱をこのヒートパイプ４（４′）で他のアルミ板２に
素早く伝導させ放熱させる。これにより、例えば、ＰＤ
Ｐ１の一部が高輝度の状態が続いた場合でも、この部分
の高熱は背面のアルミ板２からヒートパイプ４（４′）
を通じて他に伝導され、高輝度の箇所の温度が下げら
れ、発光色が変色するのを防止することができ、また、
ヒートパイプ４（４′）で伝導された熱はアルミ板２か
らアルミ板３に伝わり放熱されるので、実質的な放熱面
積が広がり、効率よく放熱されるようになる。

【０００８】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明による表
示器の放熱装置によれば、ＰＤＰの一部の温度が上昇し
たとき、この熱はヒートパイプを通じて素早く他の部分
に伝導されるので、局部的な温度上昇を抑え表示色が変
色するのを抑止することができるものであるから、例え
ば、高輝度部分のある静止画像を長時間表示するような
使い方をする場合に特に効果的であり、また、部分的に
発生した熱を広い範囲に伝導して放熱させるので、放熱
効率が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による表示器の放熱装置の一実施例の要
部構成図である。

【図２】本発明による表示器の放熱装置の他の実施例の
要部構成図である。

【図３】従来の表示器の放熱装置の一例の要部構成図で
ある。

【符号の説明】

１ＰＤＰ２アルミ板（縦）３アルミ板（横）４、４′ ヒートパイプ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プラズマディスプレイパネルの背面に、
熱伝導性を有する短冊形の複数の第１金属板を縦向きに
所要の間隔で並べて取付け、第１金属板上に熱伝導性を
有する短冊形の複数の第２金属板を横向きに所要の間隔
で並べて取付け、前記第１金属板の間にヒートパイプを
橋渡し状にして取付けた表示器の放熱装置。
【請求項２】前記ヒートパイプを隣接する第１金属板
の間にそれぞれ橋渡し状にして取付けた請求項１記載の
表示器の放熱装置。
【請求項３】前記ヒートパイプは、偏平状に形成し両
端を封止した熱伝導性を有する金属パイプ内に減圧下で
液体を封入したものでなる請求項１または請求項２記載
の表示器の放熱装置。
【請求項４】前記ヒートパイプは、銅製のパイプ内に
減圧下で水を封入したものでなる請求項１、請求項２ま
たは請求項３記載の表示器の放熱装置。
【請求項５】前記ヒートパイプは、第１金属板への取
付面を平面に形成した請求項１、請求項２、請求項３ま
たは請求項４記載の表示器の放熱装置。
【請求項６】前記ヒートパイプの両先端部を折曲し、
先端部を第１金属板の一端に取付けるようにした請求項
１、請求項２、請求項３、請求項４または請求項５記載
の表示器の放熱装置。