JPH10207087A - ポリマー結合剤を用いる光導電性像形成部材 - Google Patents

ポリマー結合剤を用いる光導電性像形成部材

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JPH10207087A
JPH10207087A JP9358032A JP35803297A JPH10207087A JP H10207087 A JPH10207087 A JP H10207087A JP 9358032 A JP9358032 A JP 9358032A JP 35803297 A JP35803297 A JP 35803297A JP H10207087 A JPH10207087 A JP H10207087A
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JP9358032A
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J Evans Kent
ジェイ エバンス ケント
E Normandin Sharron
イー ノルマンディン シャロン
M Carmichael Catherine
エム カーマイケル キャサリーン
P Sullivan Donald
ピー サリバン ドナルド
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Xerox Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゼログラフィー特性を阻害することなく接着
性が改善された光導電性像形成部材を提供する。 【解決手段】 発光体は、ジルコニウムからなる接地面
4でコーティングされた基板2にアンチカールコーティ
ング3を重層させ、さらに、この接地面4に遮断層5、
コポリエステル接着剤を含有する界面層6、光導電性像
形成部材からなる光発生層7及び輸送層8を順次積層し
て構成されている。光発生層を構成する光導電性像形成
部材は、少なくともポリスチレン/ポリビニルピリミジ
ンコポリマー結合剤中に分散した少なくとも1種のフタ
ロシアニン光発生顔料を用いることにより構成されてい
る。この結果、優れたゼログラフィー特性を阻害するこ
となく接着性の改善を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、像形成部材
ならびにその静電複写像形成方法および印刷方法に関す
る。より具体的には、本発明は、特に光発生顔料として
コポリマー結合剤が選択される積層像形成部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】別々の電荷発生層および電荷輸送層、空
孔輸送層をオーバコートされた後光発生層をオーバコー
トされた空孔注入層を含むオーバコートされた感光性材
料ならびに絶縁性有機樹脂のトップコーティングからな
るものをはじめとする、いくつかの積層像形成部材が公
知である。このような像形成部材の設計は、開示内容を
すべて引用例として本明細書に包含される米国特許第
4,265,990号明細書および第4,251,61
2号明細書に開示されている。これらの特許に開示され
ている光発生層の例には、三方晶系セレンおよびフタロ
シアニン類があり、輸送層の例には、前記明細書で挙げ
られている特定のアリールジアミン類がある。
【0003】アゾ、ビスアゾおよび関連の化合物を用い
る積層有機電子写真光導電体要素を記載するさらなる引
用例には、米国特許第4,390,611号明細書、第
4,551,404号明細書、第4,400,455号
明細書、第4,390,608号明細書、第4,32
7,168号明細書、第4,299,896号明細書、
第4,314,015号明細書、第4,486,522
号明細書、第4,486,519号明細書、第4,55
5,667号明細書、第4,440,845号明細書、
第4,486,800号明細書、第4,309,611
号明細書、第4,418,133号明細書、第4,29
3,628号明細書、第4,427,753号明細書、
第4,495,264号明細書、第4,359,513
号明細書、第3,898,084号明細書、第4,83
0,944号明細書および第4,820,602号明細
書ならびに特開昭60−111247号および特開昭6
0−64354号がある。
【0004】米国特許第4,755,443号明細書に
は、電荷担体生成物質および電荷輸送物質を含む、一つ
の電荷担体生成物質が金属フタロシアニンまたは金属を
含まないフタロシアニンである電子写真用の感光体が開
示している。生成物質を含む層はまた、有機アミンを含
む。アゾ顔料、アントラキノン染料、ペリレン染料、多
環式キノン染料およびメタンステアレート顔料をはじめ
とする他の担体発生物質をフタロシアニン発生物質と組
み合わせて使用することができる。
【0005】開示内容をすべて引用例として本明細書に
包含される米国特許第5,384,222号明細書に
は、チタニルフタロシアニンタイプIVを適当な溶剤中で
ABブロックコポリマー、たとえばポリスチレン−4−
ビニルピリジンと混合することを含む、光発生組成物を
調製する方法が示されている。
【0006】米国特許第4,424,266号明細書に
は、導電性支持体と、ペリレン染料、多環式キノン類お
よびアゾ染料からなる群より選択される担体発生物質を
含む担体発生相層およびヒドラゾン担体輸送物質を含む
担体輸送相層を含む感光層とを有する電子写真用感光性
要素が開示されている。担体発生物質は、単独で使用す
ることもできるし、組み合わせて使用することもでき
る。
【0007】開示内容をすべて引用例として本明細書に
包含される米国特許第4,882,254号明細書に
は、支持基板と、第一の顔料と第二の顔料との混合物を
含む光発生層と、アリールアミン空孔輸送層とを含む積
層感光性像形成部材が開示されている。顔料の混合物
は、ペリレン類とフタロシアニン類、多環式キノン類と
フタロシアニン類またはペリノン類とフタロシアニン類
から選択される。
【0008】ペリノン化合物およびペリレン化合物を含
有する感光性像形成部材もまた周知である。たとえば、
1980年5月21日に出願された欧州特許公開第00
40402号公報、DE(ドイツ特許)3019326
には、光導電性物質としてのN,N′−ジ置換ペリレン
−3,4,9,10−テトラカルボキシルジイミド顔料
の使用が開示されている。
【0009】また、たとえば、いずれの開示内容をもす
べて引用例として本明細書に包含される米国特許第3,
594,163号明細書、第3,657,272号明細
書、第3,816,118号明細書、第3,862,1
27号明細書、第3,903,107号明細書、第3,
927,026号明細書、第3,932,180号明細
書、第3,932,454号明細書、第4,031,1
09号明細書、第4,098,795号明細書、第5,
456,998号明細書、第5,473,064号明細
書および第5,510,217号明細書ならびに米国特
許再発行第27,117号明細書に開示されているよう
に、フタロシアニン物質を有する像形成部材は公知であ
る。
【0010】開示内容をすべて引用例として本明細書に
含まれる米国特許第5,384,223号明細書には、
支持基板、光発生層および電荷輸送層からなる光導電性
像形成部材が示されている。光発生層は、ポリスチレン
/ポリビニルピリジンAnBmブロックコポリマー(n
は、Aブロックを構成するAモノマーのセグメントの数
を表し、mは、Bブロックを構成するBモノマーのセグ
メントの数を表す)中に分散した光発生顔料からなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持基板と、
少なくとも1種のポリスチレン/ポリビニルピリジンン
コポリマー結合剤中に分散した少なくとも1種のフタロ
シアニン光発生顔料を含む光発生層とを有する光導電性
像形成部材に関する。
【0012】本発明はまた、支持基板上に形成された、
以下の順序の層、すなわち、(A)接地面、(B)遮断
層、(C)界面層、(D)少なくとも1種のポリスチレ
ン/ポリビニルピリジンコポリマー結合剤中に分散した
少なくとも1種のヒドロキシガリウムフタロシアニン光
発生顔料を有する結合剤発生体層、および(E)輸送
層、を有する光導電性像形成部材に関する。
【0013】本発明の光導電性像形成部材は、電子写真
装置に用いることができる。
【0014】本発明はまた、少なくとも1種のヒドロキ
シガリウムフタロシアニン光発生顔料と、少なくとも1
種のポリスチレン/ポリビニルピリジンコポリマーと、
少なくとも1種の溶媒との混合物を用意し、基板上にそ
の混合物の層を形成し、混合物を乾燥させることによ
り、光導電性像形成部材を製造する方法に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】本明細書に記載する光導電性像形
成部材は、種々の像形成系、たとえばゼログラフィー式
像形成法として従来より公知である像形成系に組み込む
ことができる。さらには、本発明の像形成部材は、近赤
および/または赤外線を用いる像形成および印刷系に選
択することができる。この実施形態では、感光性要素を
負または正に帯電させ、約700〜約820nm、好まし
くは740〜800nmの波長を有する光に対し、順次ま
たは同時に露光させた後、得られた像を現像し、それを
印刷基材、たとえば透明画または紙に転写することがで
きる。さらには、本発明の像形成部材は、可視光を用い
る像形成および印刷系に選択することもできる。この実
施形態では、感光性要素を負または正に帯電させ、約4
00〜約700nmの波長を有する光に露光させた後、公
知のトナーで現像し、像を印刷基材に転写し、定着させ
ることができる。
【0016】本発明の一つの実施形態の光導電性像形成
部材を図1に示す。この像形成部材は、接地面4を有す
る基板2ならびに基板の上に形成された遮断層5、界面
層6、光発生層7および輸送層8を含む。基板2の後面
(すなわち、接地面4と反対側)にアンチカールコーテ
ィング3を形成してもよい。
【0017】像形成部材の支持基板は、絶縁材、たとえ
ば無機もしくは有機のポリマー材料、たとえばMYLAR
(商標)、市販のポリマー、たとえばポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレートおよびチタン化
MYLAR(商標)、半導体表面層、たとえばインジウムス
ズ酸化物もしくはアルミニウムを上に配設された有機も
しくは無機材料の層または導電材、たとえばアルミニウ
ム、チタン、ジルコニウム、クロム、ニッケル、黄銅な
どを含むことができる。基板は、可撓性、シームレスま
たは剛性であることができ、多数の異なる形態、たとえ
ば板、円筒形ドラム、渦巻模様、エンドレスフレキシブ
ルベルトなどの形態を有することができる。一つの実施
形態では、基板は、エンドレスフレキシブルベルトの形
態にある。
【0018】状況によっては、特に基板が有機ポリマー
材料であるとき、アンチカール層、たとえばFarbenfabr
icken Bayer社からMAKROLON(商標)として市販されて
いるポリカーボネート材料またはコポリエステル樹脂、
たとえばGoodyear Tire and Rubber社から市販され
ているVitel PE-200を基板の背面にコーティングする
ことが望ましいかもしれない。加えて、本発明の実施形
態のアンチカールコーティングは、接着促進剤を、好ま
しくはアンチカールコーティングの10重量%までの量
で含めることができる。実施形態においては、アンチカ
ール層はまた、摩擦および/または磨耗軽減剤、たとえ
ばシリカを含めることもできる。
【0019】好ましくは、基板はポリエチレンテレフタ
レートを含み、アンチカール層はMakrolonまたはVitel
PE-200であり、シリカを0〜約10重量%、より好ま
しくは2〜8重量%を含む。
【0020】基板層の厚さは、経済的考慮、他の層の構
成成分などをはじめとする多数の要因に依存する。した
がって、この層は、実質的な厚さ、たとえば125μm
までの厚さでもよいし、得られる像形成要素または方法
に悪影響を及ぼさないならば、最低限の厚さでもよい。
実施形態においては、この層の厚さは、約3〜約100
μmであり、好ましくは約20〜約80μmであり、より
好ましくは約25〜約75μmである。アンチカール層
は、厚さ約1〜約40μm、好ましくは約5〜約30μ
m、より好ましくは約10〜約20μmであることができ
る。
【0021】上記のとおり、本発明の像形成部材は、導
電性の基板または非導電性の基板のいずれを含むもので
もよい。特に、非導電性基板を用いる場合、導電性の接
地面を用いることが好ましく、この接地面が導電層とし
て働く。導電性基板を用いる場合、基板が導電層として
働くが、所望により、導電性の接地面をさらに設けても
よい。
【0022】導電性の接地面を使用するならば、それ
は、好ましくは基板の上かつ遮断層および連続する像形
成部材層の下に配置する。導電性の接地面に適当な材料
には、アルミニウム、ジルコニウム、ニオブ、タンタ
ル、バナジウム、ハフニウム、チタン、ニッケル、ステ
ンレス鋼、クロム、タングステン、モリブデン、銅な
ど、ならびにそれらの混合物および合金があるが、これ
らに限定はされない。実施形態においては、アルミニウ
ム、チタンおよびジルコニウムが好ましい。
【0023】接地面は、公知のコーティング技術、たと
えば溶液コーティング、蒸着およびスパッタリングによ
って被着することができる。導電性の接地面を被着する
のに好ましい方法は真空蒸着である。他の適当な方法を
用いることもできる。
【0024】接地面の好ましい厚さは、電子写真導電性
部材に望まれる光学透明度および可撓性に依存して、実
質的に広い範囲にある。したがって、可撓性の感光性像
形成要素の場合、導電性、可撓性および光透過率の最適
な組み合わせを得るためには、導電層の厚さは、好まし
くは約20Å〜約750Åであり、より好ましくは約1
00Å〜約500Åであり、もっとも好ましくは約50
Å〜約200Åである。しかし、所望の場合には、接地
面は不透明であってもよい。
【0025】実施形態おいては、接地面層はケイ素をさ
らに含む。ケイ素を接地面層に組み込む場合、それは、
接地面層の含有量として約10重量%までとすることが
好ましい。
【0026】光発生または光導電層は、少なくとも1種
のポリスチレン/ポリビニルピリジンコポリマー結合剤
中に分散した少なくとも1種のフタロシアニン光発生顔
料からなる。ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料
は、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、アルコキシガ
リウムフタロシアニンまたはそれら混合物を含有させる
ことができる。好ましくは、フタロシアニン顔料はヒド
ロキシガリウムフタロシアニンである。
【0027】フタロシアニン光発生顔料は、光発生層
中、前記結合剤の約20〜約90容量%、好ましくは前
記結合剤の約32〜約80容量%、より好ましくは前記
結合剤の約40〜約60容量%の量で含有させる。コポ
リマー結合剤の量に対するフタロシアニン光発生顔料の
量の比は、約0.5〜約2であり、好ましくは約0.7
5〜約1.5であり、より好ましくは約1.0である。
【0028】一般に、光発生または光導電層は、厚さ約
0.05〜約30μm以上、好ましくは約0.1〜約
2.0μm、より好ましくは約0.1〜約50.5μmで
ある。一般に、この層は、入射光の実質量を吸収するの
に十分な厚さで設けることが望ましい。たとえば、入射
光の約80〜約90%以上が像形成または印刷露光工程
でこの層に向けられる。この層の最大厚さもまた、機械
的考慮、他の層の厚さおよび可撓性の光導電性像形成部
材が望まれるのかどうかのような要因に依存する。
【0029】電荷輸送層は、たとえば、効果的に電荷
(空孔)を輸送することができるならば、種々の成分、
たとえば樹脂系結合剤中に分散したアリールアミン化合
物および他の成分からなることができる。開示内容すべ
てを引用例として本明細書に含める、本明細書で言及し
た米国特許第4,921,773号明細書および開示内
容すべてを引用例として本明細書に含める米国特許第
4,933,245号明細書を参照すること。一つの実
施形態では、電荷輸送層は、次式で示されるアリールア
ミン化合物からなる。
【0030】
【化1】 式中、X、YおよびZは、それぞれ独立して、水素、炭
素原子たとえば1〜約25個のアルキル基、たとえばメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピルなどおよびハロ
ゲン、好ましくは塩素からなる群より選択され、X、Y
およびZの少なくとも一つが独立してアルキル基または
塩素である。YおよびZが水素であるならば、アミン
は、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(アルキル
フェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジ
アミン(アルキルは、たとえばメチル、エチル、プロピ
ル、n−ブチルなどである)またはN,N′−ジフェニ
ル−N,N′−ビス(クロロフェニル)−[1,1′−
ビフェニル]−4,4′−ジアミンである。好ましく
は、Xは、オルト、メタまたはパラのいずれかの位置に
あるメチルおよび塩化物からなる群より選択される。上
記式に該当する化合物には、N,N′−ジフェニル−
N,N′−ビス(アルキルフェニル)−[1,1′−ビ
フェニル]−4,4′−ジアミン(アルキルは、メチ
ル、たとえば2−メチル、3−メチルおよび4−メチ
ル、エチル、プロピル、ブチルなどからなる群より選択
される)がある。ハロ置換されると、このアミンは、
N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(ハロフェニ
ル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン
(ハロは、2−クロロ、3−クロロまたは4−クロロで
ある)である。空孔を輸送する他の電気的に活性な小分
子には、ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ルフェニルメタン、4′,4″−ビス(ジエチルアミ
ノ)−2′,2″−ジメチルトリフェニルメタン、ビス
−4−*(ジエチルアミノフェニル)フェニルメタンお
よび4,4′−ビス(ジエチルアミノ)−2,2′−ジ
メチルトリフェニルメタンがある。一般に、空孔輸送層
は、厚さ約5〜約75μmであり、好ましくは約10〜
約40μmである。
【0031】他の輸送層としては、たとえば、米国特許
第4,265,990号明細書、第4,609,605
号明細書、第4,297,424号明細書および第4,
921,773号明細書に記載されている。これらの特
許それぞれの開示内容をすべて引用例として本明細書に
含める。有機電荷輸送物質を用いることもできる。典型
的な電荷輸送物質、特に空孔輸送物質には、以下のもの
がある。
【0032】1)それぞれの開示内容をすべて引用例と
して本明細書に含まれる米国特許第4,306,008
号明細書、第4,304,829号明細書、第4,23
3,384号明細書、第4,115,116号明細書、
第4,299,897号明細書、第4,081,274
号明細書および第5,139,910号明細書に記載さ
れているタイプの空孔輸送分子を、本実施形態における
像形成部材として選択することができる。典型的なジア
ミン空孔輸送分子には、N,N′−ジフェニル−N,
N′−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフ
ェニル]−4,4′−ジアミンなどがある。
【0033】2)それぞれの開示内容をすべて引用例と
して本明細書に含まれる米国特許第4,315,982
号明細書、第4,278,746号明細書および第3,
837,851号明細書に開示されているピラゾリン輸
送分子もまた、本実施形態において採用することができ
る。開示内容をすべて引用例として本明細書に含まれる
米国特許第4,245,021号明細書に記載されてい
る置換フルオレン電荷輸送分子もまた、実施形態におい
て採用することができる。
【0034】3)オキサジアゾール輸送分子、たとえば
2,5−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,
3,4−オキサジアゾール、ピラゾリン、イミダゾー
ル、トリアゾールなどもまた、実施形態において電荷輸
送分子として採用することができる。他の典型的なオキ
サジアゾール輸送分子が、たとえば、それぞれの開示内
容をすべて引用例として本明細書に含まれるドイツ国特
許第1,058,836号明細書、第1,060,26
0号明細書および第1,120,875号明細書に記載
されている。これらもまた、本実施形態において採用す
ることができる。
【0035】他の具体的な空孔輸送体には、ヒドラゾン
輸送分子、たとえばp−ジエチルアミノベンズアルデヒ
ド−(ジフェニルヒドラゾン)、4−メトキシナフタレ
ン−1−カルバルデヒド、1−メチル−1−フェニルヒ
ドラゾンなどがある。他の典型的なヒドラゾン輸送分子
が、たとえば、それぞれの開示内容をすべて引用例とし
て本明細書に包含する米国特許第4,150,987号
明細書、第4,385,106号明細書、第4,33
8,388号明細書、第4,387,147号明細書、
第4,256,821号明細書および第4,297,4
26号明細書に記載されている。
【0036】輸送層として選択することができる絶縁性
および透明度が高い樹脂系成分または不活性結合剤樹脂
系材料の例には、開示内容をすべて引用例として本明細
書に含める米国特許第3,121,006号明細書に示
されているような成分がある。適当な有機樹脂系材料の
具体例には、ポリカーボネート、アクリレートポリマ
ー、ビニルポリマー、セルロースポリマー、ポリエステ
ル、ポリシロキサン、ポリアミド、ポリウレタンおよび
エポキシならびにそれらのブロックコポリマー、ランダ
ムコポリマーまたは交互コポリマーがある。好ましい電
気的に不活性な結合剤材料は、約20,000〜約10
0,000の重量平均分子量を有するポリカーボネート
樹脂であり、約50,000〜約100,000の範囲
の重量平均分子量を有するものが特に好ましい。本発明
の実施形態において電気的に不活性な樹脂系材料として
好ましい材料は、General Electric社からLEXAN 145
TMとして市販されている重量平均分子量約35,000
〜約40,000のポリ(4,4′−ジプロピリジン−
ジフェニリンカーボネート)、General Electric社か
らLEXAN 141TMとして市販されている重量平均分子量約
40,000〜約45,000のポリ(4,4′−イソ
プロピリジン−ジフェニリンカーボネート)、Farbenfa
bricken Bayer社からMAKROLON(商標)として市販され
ている重量平均分子量約50,000〜約100,00
0のポリカーボネート樹脂およびMobayChemical社からM
ERLONTMとして市販されている重量平均分子量約20,
000〜約50,000のポリカーボネートである。一
般に、樹脂系結合剤は、前記式に該当する輸送層材料を
約10〜約85重量%、好ましくは約20〜約70重量
%、より好ましくは約50〜約70重量%含有する。
【0037】電荷輸送層に使用するのに適したすべての
材料のうち、より好ましい材料は、絶縁性および透明度
の高い樹脂系成分または不活性結合剤樹脂系材料として
ポリカーボネート樹脂、たとえばMAKROLON(商標)を含
み、活性材料がN,N′−ジフェニル−N,N′−ビス
(3−メチルフェニル)−(1,1′−ビフェニル)−
4,4′−ジアミンである。好ましくは、N,N′−ジ
フェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−
(1,1′−ビフェニル)−4,4′−ジアミンは、輸
送層材料の約30〜約50重量%の量で輸送層中に存在
する。
【0038】輸送層は一般に、厚さ約2〜約80μm、
好ましくは約5〜約60μm、より好ましくは約10〜
約40μmである。
【0039】光導電性像形成部材は、場合により、支持
基板と光発生層との間に位置する空孔遮断層を含むこと
もできる。この層は、金属酸化物、たとえば酸化アルミ
ニウム、酸化ジルコニウム、シリカなどまたはシラン、
ナイロンなどのような材料を含むことができる。好まし
くは、空孔遮断層は、3−アミノプロピルトリエトキシ
シランを含む。この層の第一の目的は、帯電中および帯
電後に基板からの空孔の注入を防ぐことにある。通常、
この層は、厚さ約50〜約2000Å、好ましくは約1
00〜約1700Å、より好ましくは約250〜約15
00Åであるが、場合によっては2μmの厚さであって
もよい。
【0040】加えて、光導電性像形成部材はまた、場合
により、空孔遮断層と光発生層との間に位置する接着界
面層を含むこともできる。この層は、ポリマー材料、た
とえばポリ塩化ビニル、ポリメタクリレート、特定のポ
リエステル、たとえばMortonChemical 49,000(49
K)、コポリエステル、たとえばGoodyear Tire and
Rubber社から市販されているVitel PE-100、PE-20
0、PE-200DおよびPE-222、ポリエチレンテレフタレート
グリコール、ポリアリーレートおよびポリアリールスル
ホン、たとえばAmoco社から市販されているArdel、Cele
neseから市販されているDurel、3M社から市販されて
いる4902および4921などを含むことができる。好ましく
は、接着界面層は、Morton 49,000またはポリアリーレ
ート、たとえばArdelを含む。
【0041】特に、ポリアリーレートが他の接着界面層
材料よりも改善された接着を提供することが見いだされ
た。特に、ポリアリーレートの使用が、発生層が切り離
されるときでも、縁部の離層を起こさずに層同士の優れ
た接着を提供することが見いだされた。
【0042】典型的には、この層は、たとえば厚さ約
0.6μm未満であり、本発明の実施形態には、約50
〜約2000Å、好ましくは約100〜約1800Å、
より好ましくは約300〜約1500Åの厚さが適して
いる。
【0043】本発明の像形成部材は、その実施形態にお
いて優れたゼログラフィー特性を示す。たとえば、前述
の空孔輸送層が、ブロックコポリマー中に分散した電荷
発生顔料とともに使用されるという条件で、あるいは、
電荷発生ポリマーが約+400ボルトから約+975ボ
ルトの単一層光導電体として使用されるという条件で、
前述の空孔輸送層が、電荷発生ポリマーとともに空孔輸
送層が電荷発生ポリマー層と基板材料との間に挟まれる
反転モードで使用される場合または電荷発生ポリマーが
単一層光導電体として使用される場合、暗現像電位(V
ddp)を約−400ボルトから約−975ボルトの範囲
とすることができる。本発明の像形成部材の暗現像電位
に好ましい範囲は、普通、それぞれ約−400〜約−9
00ボルトまたは約+400〜約+900ボルトであ
り、それぞれ−800または+800ボルトが実施形態
として特に好ましい。高い暗現像電位は高いコントラス
ト電位を許容し、それが結果として、実質的にバックグ
ラウンド現像なしの高品質像をもたらす。
【0044】本発明の像形成部材はまた、その実施形態
において、たとえば1秒あたり約100ボルト以下の低
い暗減衰値を示す。低い暗減衰値は、高品質像を現像す
るのに重要である。理由は、暗減衰が、感光体の帯電後
に消滅する電荷の量を計測し、感光体の露光区域と未露
光区域との大きな電荷差が高いコントラストを有する像
をもたらすからである。暗減衰に許容しうる値は、像形
成部材が収容される像形成装置の設計に依存して異な
る。この暗減衰は、1秒あたり200ボルトにもなるこ
とができ、1秒あたり100ボルト以下および1秒あた
り10〜30ボルトが実施形態として好ましい。
【0045】本発明の像形成部材の残留電位値(Vr
は、本実施形態において優秀であり、たとえば、それぞ
れ約−5〜約−50ボルトまたは約+5〜約+50ボル
トの範囲である。残留電位は、露光による消去の後かつ
像形成の前に像形成部材上に残る電荷の量の測度であ
る。−5〜−15ボルトまたは+5〜+15ボルトの残
留電位が秀逸かつ好ましいとみなされる。
【0046】本発明の像形成部材の感光度値(670nm
でE0.5ddp)は、実施形態において許容可能であり、実
施形態によっては優秀であり、たとえば1cm2あたり約
2〜約25エルグとすることができる。許容可能な感光
度値は、像形成部材が収容される像形成装置の設計に依
存して異なる。たとえば、場合によっては、1cm2あた
り40または50エルグの高さの値が許容可能であり、
1cm2あたり約5エルグ未満の値が好ましいかもしれな
い。
【0047】本発明はまた、本明細書に開示する光導電
性像形成部材を用いて像を生成する方法を含む。この方
法は一般に、本発明の光導電性像形成部材の上に静電像
を生成する工程と、続いて、樹脂粒子、顔料粒子、電荷
制御剤をはじめとする添加物および担体粒子からなる公
知の現像剤組成物(それぞれの開示内容をすべて引用例
として本明細書に含まれる米国特許第4,558,10
8号明細書、第4,560,535号明細書、第3,5
90,000号明細書、第4,264,672号明細
書、第3,900,588号明細書および第3,84
9,182号明細書を参照すること)によって静電像を
現像する工程と、現像した静電像を適当な印刷基材、た
とえば紙または透明画に転写する工程と、転写した像を
永久的に基材に定着させる工程とを含む。現像は、多数
の方法、たとえばカスケード、タッチダウン、パウダー
クラウド、磁気ブラシなどによって達成することができ
る。現像した像の印刷基材への転写は、コロトロン(co
rotron)またはバイアスロールが選択されるものをはじ
めとするいかなる適当な方法によって実施してもよい。
定着工程は、いかなる適当な方法、たとえばフラッシュ
融着、熱融着、圧力融着、蒸気融着などによっても実施
することができる。
【0048】本発明の像形成部材は、多数の異なる公知
の方法、たとえば、開示内容をすべて引用例として本明
細書に含める、現在は破棄された同時係属中の米国特許
出願第07/617,234号に記載の方法によって調
製することができる。
【0049】一つの実施形態における方法では、光発生
体層は、以下のようにして製造される。
【0050】A)少なくとも1種のヒドロキシガリウム
フタロシアニン光発生顔料と、少なくとも1種のポリス
チレン/ポリビニルピリジンコポリマーと、少なくとも
1種の溶媒との混合物を用意する。たとえば、前記混合
物は、攪拌ボールミルまたはジャーミルの中で顔料をポ
リマーおよび溶媒とともに0.5〜96時間混練するこ
とによって製造することができる。攪拌ボールミルを用
いるならば、0.5〜4時間の混練が好ましい。また、
条件の適切な最適化により、前記混合物は、ポリマー/
顔料分散系の製造に一般的な多数の他の混練処理のいず
れによっても製造することができる。好ましくは、本発
明の実施形態において、溶媒は、トルエン、アニソー
ル、クロロベンゼン、テトラヒドロフラン、塩化メチレ
ン、シクロヘキサン、それらの混合物などであることが
できるが、これらに限定はされない。好ましくは、トル
エンを溶媒として使用する。
【0051】B)コーティング産業で使用される種々の
方法のいずれかによって前記混合物の層を基板上に形成
する。この方法には、バードバーコーティング、ダイコ
ーティング(スロット、スライド、カーテンなど)、ロ
ールコーティング(順、逆、グラビアなど)、ブレード
/ナイフコーティング、噴霧コーティングなどがある
が、これらに限定はされない。
【0052】C)前記層をオーブンまたはコーティング
産業で使用される他の手段によって乾燥させる。
【0053】他の光導電性像形成部材は、上記手法と同
様な手法によって製造することができる。混合物調製お
よび層形成の詳細は、形成される具体的な層の材料およ
びコーティングの要件に依存して異なる。
【0054】
【実施例】本発明の種々の実施形態をさらに明らかにす
るため、以下の実施例を提示する。これらの実施例は、
本発明を説明することを意図するものであり、本発明の
範囲を限定するものではないことを記しておく。別段記
載しない限り、部および%値は重量基準である。また、
比較例を提示する。
【0055】片側をチタンおよびジルコニウム(接地
面)でコーティングされた厚さ75μmのポリエステル
基板のウェブ(ICI Americas社から市販のMELINEXTM
に対し、乾燥重量5%のシリカ添加Makrolonを反対側に
17μmの厚さまでコーティング(アンチカールコーテ
ィング)し、その基板に対し、グラビアアプリケータに
より、3−アミノプロピルトリエトキシシラン50g、
酢酸15g、200プルーフ変性アルコール684.8g
およびヘプタン200gを含む溶液を塗布することによ
り、光導電性像形成部材を調製した。次に、この層を、
コータの強制空気乾燥器中、135℃で約5分間乾燥さ
せた。得られた遮断層(UCL)は乾燥厚さ400Åで
あった。
【0056】次に、グラビアアプリケータを使用して、
テトラヒドロフラン/シクロヘキサノンの容量比70:
30の混合物中にコポリエステル接着剤(E. I. DuPo
ntde Nemours & Companyから市販のDuPont 49,000
(49K))3.5重量%(溶液の総重量を基準)を含
有する湿コーティングを遮断層の上に塗布することによ
り、接着界面層を調製した。そして、接着界面層を、コ
ータの強制空気乾燥器中、135℃で約5分間乾燥させ
た。得られた接着界面層は乾燥厚さ700Åであった。
【0057】その後、接着界面層を、ヒドロキシガリウ
ムフタロシアニン40容量%およびポリスチレン/ポリ
ビニルピリジン60容量%を含有する光発生層でコーテ
ィングした。このコーティング溶液は、ステンレス鋼シ
ョット300gを入れた4オンスのボトル中でヒドロキ
シガリウムフタロシアニン1.33g、ポリスチレン/
ポリビニルピリジン1.50gおよびトルエン42mlを
合わせ、24時間ロール混練することによって調製し
た。その後、得られたスラリーをBirdアプリケータによ
って接着界面に塗布して、湿厚さ6.4μmの層を形成
した。この層を、強制通気オーブン中、135℃で5分
間乾燥させて、乾燥後の厚さとして0.31μmの光発
生層を形成した。
【0058】この光発生層に電荷輸送層をオーバコート
した。電荷輸送層は、N,N′−ジフェニル−N,N′
−ビス(3−メチルフェニル)−1,1′−ビフェニル
−4,4′−ジアミンと、Farbenfabricken Bayer社か
ら市販されている重量平均分子量約50,000〜10
0,000のポリカーボネート樹脂であるMAKROLON(商
標)とを重量比1:1でアンバーガラスボトルに導入す
ることによって調製した。得られた混合物を塩化メチレ
ンに溶解して、固形物15重量%を含有する溶液を形成
した。Birdアプリケータを用いてこの溶液を光発生層に
塗布してコーティングを形成した。このコーティング
は、乾燥すると、厚さ29μmになった。このコーティ
ング過程の間、湿度は15%以下であった。上記の層す
べてを含む得られた感光体要素を、強制通気オーブン
中、135℃で5分間アニールさせた後、周囲の室温ま
で冷却した。
【0059】種々の材料(表1〜3を参照)を異なる層
に使用したこと以外、上記要素を調製する方法を繰り返
すことにより、像形成部材を調製した。
【0060】調製した像形成部材を次のようにして評価
した。コロナ放電源を用いて、像形成部材の表面を、静
電電圧計に取り付けられた容量結合されたプローブによ
る計測で約800ボルトの表面帯電電位まで静電帯電さ
せることにより、像形成部材のゼログラフィー暗放電電
気特性を測定した。帯電の1.25秒後に静電電圧計お
よびプローブを使用して暗現像電位Vddpを計測し
た。次に、帯電の約2.45秒後に試料をキセノンアー
ク灯に露光させて、像形成部材を約10ボルトの残留表
面電位まで放電させた。試料を再び約800ボルトの表
面電位まで静電帯電させ、帯電の約0.6秒後にキセノ
ンアーク灯に露光させ、干渉フィルタを使用して670
nmの波長にろ波し、像形成部材を約100ボルトまで放
電させるのに十分なエネルギーを用いて、放電の約1.
25秒後に計測した。像形成部材を800ボルトの暗電
位から100ボルトの光放電電位まで放電させるのに要
するエネルギーの量によって感光度を測定した。放電の
約2.45秒後に試料を再びキセノンアーク灯に露光さ
せて、像形成部材を約100ボルトまで放電させた。こ
の帯電−消去および帯電−光放電−消去のパターンを数
回繰り返して、像形成部材のゼログラフィー電気特性を
さらに評価した。
【0061】表1〜3は、本発明の光導電性像形成部材
とは材料および構造において種々の違いを有する種々の
光導電性像形成部材の比較を提供する。図2〜図6は、
その結果をレーダプロットとして示した。たとえば、表
1には、一般的なアンチカールバックコーティング(U
CL)、接着界面層(IFL)および電荷輸送層(CT
L)を有する像形成部材のゼログラフィー電気特性を記
す。光発生層は、ヒドロキシガリウムフタロシアニンを
40容量%含む。実施例1は、本発明の光導電性像形成
部材に関し、実施例2および3は、比較のための光導電
性像形成部材に関する。
【0062】
【表1】 表2は、種々の遮断層(UCL)の上に異なる光発生層
結合剤を有する種々の光導電性像形成部材を比較する。
すべての像形成部材には、共通の輸送層(CTL)を加
えている。ここでもまた、光発生層には、所与の結合剤
中にヒドロキシガリウムフタロシアニンが40容量%含
まれる。実施例4は、本発明の光導電性像形成部材に関
し、実施例5〜9は、比較のための光導電性像形成部材
に関する。
【0063】
【表2】 表3は、異なる輸送層溶媒を有する光導電性像形成部材
を比較する。光導電性像形成部材は、共通の遮断層およ
び界面層を含む。実施例10は、本発明の光導電性像形
成部材に関し、実施例11は、比較のための光導電性像
形成部材に関する。
【0064】
【表3】 上記表に示すように、本発明の光導電性像形成部材(実
施例1、4および10)は、表1〜3に示すように、優
れたゼログラフィー特性を提供する。たとえば、これら
の像形成部材は、初期電位および残留電位、低い暗減衰
値および優れた感光性を示す。対照的に、比較のための
光導電性像形成部材(実施例2、3、5〜9および1
1)は、少なくとも一つの受け入れられないゼログラフ
ィー特性を露呈する。したがって、本発明の像形成部材
の光発生層の結合剤ポリスチレン/ポリビニルピリジン
および顔料ヒドロキシガリウムフタロシアニンは、結合
剤と顔料との他の様々な組み合わせよりも優れたゼログ
ラフィー特性を示す。
【0065】接着界面層におけるポリアリーレートの使
用によって得られる接着性の増大を実証するため、さら
なる試料を調製した。これらの実施例では、電荷発生層
が、ポリスチレン−コ−4−ビニルピリジンの結合剤樹
脂層中にヒドロキシガリウムフタロシアニン40重量%
を含むように調製した。Amoco Performance Products
社から市販されているAdrel D-100の層を使用して、電
荷発生層を遮断層に被着し、これを実施例12と指定し
た。比較のため、49,000の接着界面層を使用して、実施
例12の電荷発生層に類似した電荷発生層を同様な遮断
層に被着した第二の試料(実施例13)を調製した。試
料を逆方向剥離試験および90°直角剥離試験に付し
て、両試料の剥離接着特性を評価した。結果を以下、表
4に提示する。
【0066】
【表4】 表4に示すように、ポリアリーレート、たとえばArdel
を界面層に使用することにより、49,000を使用する場合
に比較して接着性が7倍改善される。そのうえ、接着性
の改善は、ゼログラフィー特性を犠牲にはしない。すな
わち、ゼログラフィー特性は、接着材料の変更によって
わずかしか影響を受けない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の感光体の拡大断面図である。
【図2】 本実施例の感光体を他の感光体構造および光
発生層配合物と比較するレーダプロットを示す図であ
る。
【図3】 本実施例の感光体を他の感光体構造および光
発生層配合物と比較するレーダプロットを示す図であ
る。
【図4】 本実施例の感光体を他の感光体構造および光
発生層配合物と比較するレーダプロットを示す図であ
る。
【図5】 本実施例の感光体を他の感光体構造および光
発生層配合物と比較するレーダプロットを示す図であ
る。
【図6】 本実施例の感光体を他の感光体構造および光
発生層配合物と比較するレーダプロットを示す図であ
る。
【符号の説明】
2 基板、3 アンチカールコーティング、4 接地
面、5 遮断層、6 界面層、7 光発生層、8 輸送
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キャサリーン エム カーマイケル アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ウィリ アムソン ピース ロード 5689 (72)発明者 ドナルド ピー サリバン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ロチェ スター チャドウィック ドライブ 20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板と、 少なくとも1種のポリスチレン/ポリビニルピリジンコ
    ポリマー結合剤中に分散した少なくとも1種のフタロシ
    アニン光発生顔料を含む光発生層と、を含むことを特徴
    とする光導電性像形成部材。
JP9358032A 1997-01-13 1997-12-25 ポリマー結合剤を用いる光導電性像形成部材 Withdrawn JPH10207087A (ja)

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US78203497A 1997-01-13 1997-01-13
US08/782,034 1997-01-13

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JP9358032A Withdrawn JPH10207087A (ja) 1997-01-13 1997-12-25 ポリマー結合剤を用いる光導電性像形成部材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007327737A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Leinemann Gmbh & Co Kg 火炎防止器用インサートおよびこの火炎防止器用インサートの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007327737A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Leinemann Gmbh & Co Kg 火炎防止器用インサートおよびこの火炎防止器用インサートの製造方法

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