JPH10206932A - 実像式ファインダー - Google Patents

実像式ファインダー

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JPH10206932A
JPH10206932A JP9019886A JP1988697A JPH10206932A JP H10206932 A JPH10206932 A JP H10206932A JP 9019886 A JP9019886 A JP 9019886A JP 1988697 A JP1988697 A JP 1988697A JP H10206932 A JPH10206932 A JP H10206932A
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JP
Japan
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optical system
erecting
image
eyepiece
objective
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JP9019886A
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English (en)
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Takaaki Yano
隆明 矢野
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/14Viewfinders

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来から提案されているハイブリット型のフ
ァインダーは、ウエストレベル系に関しては正立光学系
を持たないため、像の上下、あるいは左右が反転した状
態で被写体像を観察しなければならず、使い勝手が悪い
という問題があった。 【解決手段】 被写体の実像を形成する共通の対物光学
系10と、対物光学系10により形成される被写体像を
正立させる第1の正立光学系20と、第1の正立光学系
により正立した像を観察するための第1の接眼光学系4
0と、第1の正立光学系を構成する複数の反射面の一面
として構成され、対物光学系からの光束を第1の接眼光
学系への第1の光路と第1の光路とは異なる第2の光路
とに分岐する分岐面21と、第2の光路に配置され対物
光学系により形成される被写体像を正立させる第2の正
立光学系30と、第2の正立光学系30により正立した
像を観察するための第2の接眼光学系50とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、 対物光学系に
より形成される被写体の実像を正立光学系により正立さ
せて接眼光学系を介して観察する実像式のファインダー
に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影光学系とは独立した対物レンズ系を
有するこの種の実像式ファインダーは、レンズシャッタ
ーカメラ等の小型のカメラのファインダーとして従来か
ら用いられている。実像式ファインダーは、一般にカメ
ラを目の高さに構えて被写体を観察するアイレベルファ
インダーとして構成されている。
【0003】一方、ローアングルの写真を撮影する場合
には、カメラを上から覗き込んで観察できるウエストレ
ベルファインダーが便利である。このため、共通の対物
レンズ系に対してアイレベルとウエストレベルとの2種
類の接眼系を有するハイブリット型のファインダーが従
来から提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら提案されているハイブリット型のファインダーは、ア
イレベル系に関しては正立光学系を含む実像式ファイン
ダーとして構成されるために正立正像を観察できるが、
ウエストレベル系に関しては正立光学系を持たないた
め、像の上下、あるいは左右が反転した状態で被写体像
を観察しなければならず、使い勝手が悪いという問題が
あった。
【0005】この発明は、上述した従来技術の課題に鑑
みてなされたものであり、共通の対物レンズ系に対して
アイレベルとウエストレベルとの2種類の接眼系を有す
るハイブリット型のファインダーにおいて、いずれの接
眼系においても正立像を観察することができるファイン
ダーの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のかかる実像式
ファインダーは、上記の目的を達成させるため、共通の
対物光学系に対して正立光学系と接眼光学系とをそれぞ
れ二組設け、一方の正立光学系の複数の反射面の一面を
分岐面として対物光学系から入射する光束を2つの接眼
光学系の少なくともいずれか一方に導くようにしたこと
を特徴とする。
【0007】すなわち、この発明の実像式ファインダー
は、被写体の実像を形成する共通の対物光学系と、対物
光学系により形成される被写体像を正立させる第1の正
立光学系と、第1の正立光学系により正立した像を観察
するための第1の接眼光学系と、第1の正立光学系を構
成する複数の反射面の一面として構成され、対物光学系
からの光束を第1の接眼光学系への第1の光路と該第1
の光路とは異なる第2の光路とに分岐する分岐面と、第
2の光路に配置され対物光学系により形成される被写体
像を正立させる第2の正立光学系と、第2の正立光学系
により正立した像を観察するための第2の接眼光学系と
を備えることを特徴とする。
【0008】第1、第2の接眼光学系は、アイレベル、
ウエストレベルのいずれかに対応する。このような構成
により、いずれの接眼光学系によっても正立象を観察す
ることができる。また、一方の正立光学系の反射面を分
岐面として兼用することにより、光路を分岐した後にそ
れぞれの正立光学系を配置する場合と比較して正立光学
系の配置スペースを小さくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる実像式フ
ァインダーの実施形態を4例説明する。図1〜図3は、
第1の実施形態にかかる実像式ファインダーの光学素子
の配列を示す。図1は斜視図、図2は図1の光学系を上
側から見た平面図、図3は図1の光学系を右側から見た
側面図である。このファインダーは、被写体の実像を形
成する共通の対物光学系10と、対物光学系10により
形成される被写体像を正立させる第1の正立光学系であ
るアイレベル用正立光学系20と、アイレベル用正立光
学系20により正立した像を観察するための第1の接眼
光学系であるアイレベル用接眼光学系40と、対物光学
系により形成される被写体像を正立させる第2の正立光
学系であるウエストレベル用正立光学系30と、ウエス
トレベル用正立光学系30により正立した像を観察する
ための第2の接眼光学系であるウエストレベル用接眼光
学系50とを備える。
【0010】対物光学系10は、被写体側から順にカバ
ーガラス11と、平凸レンズ12、両凹レンズ13、両
凸レンズ14、凸平レンズ15の4枚のレンズとから構
成され、全体として正のパワーを有する結像光学系であ
る。アイレベル用及びウエストレベル用の接眼光学系4
0、50は、いずれも凸平レンズ41,51とカバーガ
ラス42,52とから構成される。
【0011】アイレベル用正立光学系20は、第1、第
2のミラー21,22と第1、第2の直角プリズム23,
24とから構成され、第1種ポロプリズムの反射面に相
当する4つの反射面を有する。ポロプリズムの反射面に
相当する4つの反射面は、互いに90度をなす2つの反
射面が2組で構成され、それぞれの組の面の交線が互い
に垂直になるよう配置されている。この例では、第1、
第2のミラー21,22が互いに90度をなす一組の反
射面を構成し、第1、第2の直角プリズム23,24の
反射面23a,24aが互いに90度をなす他の一組の
反射面を構成する。第1、第2のミラー21,22の交
線(稜線)と、反射面23a,24aの交線(両面を延長し
た際に交差する仮想線)とは互いに垂直である。
【0012】アイレベル用正立光学系20を構成する4
つの反射面のうち最も物体側の第1のミラー21は、分
岐面として構成されている。分岐面である第1のミラー
21は、対物光学系10からの入射光束の一部を反射さ
せ、一部を透過させる半透過ミラーとして構成されてい
る。第1のミラー21で反射された光束は、アイレベル
用接眼光学系40へ向かう第1の光路を進み、透過した
光束はウエストレベル用接眼光学系50へ向かう第2の
光路を進む。
【0013】ウエストレベル用正立光学系30は、第1
のミラー21を透過した光束が入射する位置に配置され
たダハプリズムとして構成されている。ダハプリズム3
0は、互いに直角となるよう配置されたダハ型の反射面
31,32を有するプリズムであり、これらの反射面の
稜線が対物光学系10の光軸Ax0と45度で交差する
よう配置されている。このような配置により、入射光束
の上下左右を反転させ、光束の方向を90度偏向して射
出させる。ダハプリズム30の入射側の端面33は、対
物光学系の光軸Ax0に対して垂直であり、射出側の端
面34は、ダハ型の反射面31,32で垂直に偏向され
た光軸に対して垂直である。
【0014】上記の第1の実施形態によれば、対物光学
系10を介して入射した光束は第1のミラー21の手前
で被写体の空中像(倒立像)を形成し、第1のミラー21
で2つの光路に分岐される。第1のミラー21で反射さ
れた光束は、アイレベル用正立光学系20の他の3つ反
射面22,23a,24aで順に反射され、これにより像
の上下左右が反転する。そして、被写体は、対物光学系
の光軸と平行な方向からアイレベル用接眼光学系40を
介して正立像として観察される。一方、半透過ミラーで
ある第1のミラー21を透過した光束は、ダハプリズム
30のダハ型の反射面で反射されて像の上下左右が反転
し、被写体は対物光学系の光軸に対して垂直な方向から
ウエストレベル用接眼光学系50を介して正立像として
観察される。このように、分岐面を半透過ミラーとした
場合には、ミラーを切り換えることなくアイレベル、ウ
エストレベルの接眼光学系のいずれによっても正立正像
が観察可能となる。
【0015】図4は、上述した第1の実施形態の変形例
を示す図3と同様の側面図である。この変形例では、分
岐面が透過分のない通常の反射ミラー21aとして構成
されると共に、この反射ミラー21aがミラー面と平行
な回転軸Rx回りに回動することにより、対物光学系1
0から入射する光束をアイレベル用の第1の光路に導く
位置(破線で示す)と、ウエストレベル用の第2の光路に
導く位置(実線で示す)との間で切り替え可能に構成され
ている。回転軸Rxは、この例では対物光学系10の光
軸Ax0に対して垂直である。他の構成は図1〜3に示
した第1の実施形態と同一である。
【0016】図4の構成によれば、分岐面である反射ミ
ラー21aを破線で示す位置に設定すれば、対物光学系
10から入射した光束は全て反射され、アイレベル用正
立光学系20の他の3つの反射面22,23a,24aで
順に反射されてアイレベル用接眼光学系40に導かれ
る。一方、反射ミラー21aが実線で示す位置に設定さ
れると、反射ミラー21は対物光学系10の光路から退
避して対物光学系10からの光束はダハプリズム30に
入射し、ダハ型の反射面31,32で反射されてウエス
トレベル用接眼光学系50に導かれる。この変形例のよ
うに分岐ミラーを切り換える構成とした場合には、選択
したいずれかの接眼光学系に全ての光量を集中させるこ
とができるため、明るい視野を確保することができる。
【0017】図5〜図7は、第2の実施形態にかかる実
像式ファインダーの光学素子の配列を示す。図5は斜視
図、図6は図5の光学系を上側から見た平面図、図7は
図5の光学系を右側から見た側面図である。このファイ
ンダーは、対物光学系10、第1の正立光学系であるア
イレベル用正立光学系20a、アイレベル用接眼光学系
40、第2の正立光学系であるウエストレベル用正立光
学系30、そして、第2の接眼光学系であるウエストレ
ベル用接眼光学系50とを備える。アイレベル用正立光
学系20aの構成を除く他の構成は第1の実施形態と同
一である。
【0018】第2の実施形態のアイレベル用正立光学系
20aは、第1のミラー21と、第1、第2、第3の直
角プリズム25,26,27とから構成されており、第2
種ポロプリズムの反射面に相当する4つの反射面を有す
る。この例では、第1のミラー21と第3の直角プリズ
ム27の反射面27aとが互いに90度をなす一組の反
射面を構成し、第1、第2の直角プリズム25,26の
反射面25a,26aが互いに90度をなす他の一組の
反射面を構成する。第1のミラー21と反射面27aと
の交線と、反射面23a,24aの交線とは互いに垂直
である。
【0019】アイレベル用正立光学系20aを構成する
4つの反射面のうち最も物体側の第1のミラー21が第
1の実施形態と同様に分岐面として構成されている。第
2の実施形態によれば、対物光学系10を介して入射し
た光束は第1のミラー21の手前で被写体の空中像(倒
立像)を形成し、第1のミラー21で2つの光路に分岐
される。第1のミラー21で反射された光束は、アイレ
ベル用正立光学系20aの他の3つ反射面25a,26
a,27aで順に反射され、これにより像の上下左右が
反転する。そして、被写体は、対物光学系の光軸と平行
な方向からアイレベル用接眼光学系40を介して正立像
として観察される。一方、半透過ミラーである第1のミ
ラー21を透過した光束は、ダハプリズム30のダハ型
の反射面で反射されて像の上下左右が反転し、被写体は
対物光学系の光軸に対して垂直な方向からウエストレベ
ル用接眼光学系50を介して正立像として観察される。
【0020】図8は、上述した第2の実施形態の変形例
を示す図7と同様の側面図である。この変形例では、分
岐面が透過分のない通常の反射ミラー21aとして構成
されると共に、この反射ミラー21aがミラー面と平行
な回転軸Rx回りに回動することにより、対物光学系1
0から入射する光束をアイレベル用の第1の光路に導く
位置(破線で示す)と、ウエストレベル用の第2の光路に
導く位置(実線で示す)との間で切り替え可能に構成され
ている。回転軸Rxは、この例でも対物光学系10の光
軸Ax0に対して垂直である。他の構成は図5〜7に示
した第2の実施形態と同一である。
【0021】図8の構成によれば、分岐面である反射ミ
ラー21aを破線で示す位置に設定すれば、対物光学系
10から入射した光束は全て反射され、アイレベル用正
立光学系20aの他の3つ反射面25a,26a,27a
で順に反射されアイレベル用接眼光学系40に導かれ
る。一方、反射ミラー21aが実線で示す位置に設定さ
れると、反射ミラー21aは対物光学系10の光路から
退避して対物光学系10からの光束はダハプリズム30
に入射し、ダハ型の反射面31,32で反射されてウエ
ストレベル用接眼光学系50に導かれる。
【0022】図9〜図11は、第3の実施形態にかかる
実像式ファインダーの光学素子の配列を示す。図9は斜
視図、図10は図9の光学系を上側から見た平面図、図
11は図9の光学系を後方から見た背面図である。この
ファインダーは、対物光学系10、第1の正立光学系で
あるアイレベル用正立光学系20b、アイレベル用接眼
光学系40、第2の正立光学系であるウエストレベル用
正立光学系30、そして、第2の接眼光学系であるウエ
ストレベル用接眼光学系50とを備える。対物光学系1
0、アイレベル用正立光学系20bの構成を除く他の構
成は第1の実施形態と同一である。
【0023】第3の実施形態のアイレベル用正立光学系
20aは、第1、第2の直角プリズム21b,25と、
ミラー26b、第3の直角プリズム27とから構成され
ており、第2種ポロプリズムの反射面に相当する4つの
反射面を有する。この例では、第1の直角プリズム21
bの反射面21cと第3の直角プリズム27の反射面2
7aとが互いに90度をなす一組の反射面を構成し、第
2の直角プリズム25の反射面25aとミラー26bと
が互いに90度をなす他の一組の反射面を構成する。反
射面21cと反射面27aとの交線と、反射面25aと
ミラー26bとの交線とは互いに垂直である。
【0024】また、対物光学系10は、上述した第1、
第2の実施形態と同様のカバーガラス11と4枚のレン
ズ12,13,14,15とから構成されるが、最も像側
となる凸平レンズ15が、アイレベル用正立光学系20
bの内部、すなわち、第2の直角プリズム25とミラー
26bとの間に配置されいてる。
【0025】第3の実施形態では、アイレベル用正立光
学系20bを構成する4つの反射面のうち物体側から3
番目の反射面であるミラー26bが分岐面として構成さ
れている。分岐面であるミラー26bは、対物光学系1
0からの入射光束の一部を反射させ、一部を透過させる
半透過ミラーとして構成されている。
【0026】第3の実施形態によれば、対物光学系10
のレンズ12,13,14を介して入射した光束は第1、
第2の直角プリズム21b,25で反射されて凸平レン
ズ15に入射し、その後方で被写体の空中像(倒立像)を
形成する。そして、ミラー26bで反射された光束は、
アイレベル用正立光学系20bの残りの反射面27aで
反射され、被写体は、対物光学系の光軸と平行な方向か
らアイレベル用接眼光学系40を介して正立像として観
察される。一方、半透過ミラーであるミラー26bを透
過した光束は、ダハプリズム30のダハ型の反射面で反
射されて像の上下左右が反転し、被写体は対物光学系の
光軸に対して垂直な方向からウエストレベル用接眼光学
系50を介して正立像として観察される。
【0027】図12は、上述した第3の実施形態の変形
例を示す図11と同様の側面図である。この変形例で
は、分岐面が透過分のない通常の反射ミラー26cとし
て構成されると共に、この反射ミラー26cがミラー面
と平行な回転軸Rx回りに回動することにより、対物光
学系10から入射する光束をアイレベル用の第1の光路
に導く位置(破線で示す)と、ウエストレベル用の第2の
光路に導く位置(実線で示す)との間で切り替え可能に構
成されている。回転軸Rxは、この例では凸平レンズ1
5の光軸に対して垂直である。他の構成は図9〜11に
示した第3の実施形態と同一である。
【0028】図12の構成によれば、分岐面である反射
ミラー26cを破線で示す位置に設定すれば、対物光学
系10から入射した光束は全て反射され、アイレベル用
正立光学系20bの反射面27aで反射されアイレベル
用接眼光学系40に導かれる。一方、反射ミラー26c
が実線で示す位置に設定されると、反射ミラー26cは
対物光学系10の光路から退避して対物光学系10から
の光束はダハプリズム30に入射し、ダハ型の反射面3
1,32で反射されてウエストレベル用接眼光学系50
に導かれる。
【0029】図13〜図15は、第4の実施形態にかか
る実像式ファインダーの光学素子の配列を示す。図13
は斜視図、図14は図13の光学系を上側から見た平面
図、図15は図13の光学系を右側から見た側面図であ
る。このファインダーは、対物光学系10、第1の正立
光学系であるアイレベル用正立光学系20c、アイレベ
ル用接眼光学系40、第2の正立光学系であるウエスト
レベル用正立光学系30、そして、第2の接眼光学系で
あるウエストレベル用接眼光学系50とを備える。アイ
レベル用正立光学系20cの構成を除く他の構成は第1
の実施形態と同一である。
【0030】第4の実施形態のアイレベル用正立光学系
20cは、ペンタプリズム28とダハプリズム29とか
ら構成されている。ペンタプリズム28は、対物光学系
10から入射する方向を2回の裏面反射で90度偏向す
るよう配置された第1、第2の反射面28a,28c
と、入射側の端面28b、2つの射出端面28d,28
eとを備えている(図14参照)。第1の反射面28a
が、光束を二つの接眼光学系に分岐させる分岐面として
構成されている。分岐面である第1の反射面28aは、
対物光学系10からの入射光束の一部を反射させ、一部
を透過させる半透過面として構成されている。また、ペ
ンタプリズム28には、第1の反射面28aを透過する
光束が偏向されないように、入射側端面28bと一方の
射出側端面28dとが平行になるよう楔型の小プリズム
28pが貼り付けられている。ダハプリズム29は、ウ
エストレベル用正立光学系のダハプリズム30と同一の
素子であり、ダハ型の反射面29a,29bと、入射側
端面29c、射出側端面29dとを備えている。
【0031】第4の実施形態によれば、対物光学系10
を介して入射した光束はペンタプリズム28の手前で被
写体の空中像(倒立像)を形成し、ペンタプリズム28の
第1の反射面28aで2つの光路に分岐される。第1の
反射面28aで反射された光束は、第2の反射面28c
で再度反射されて射出端面28eから射出し、アイレベ
ル用正立光学系20cのダハプリズム29に入射側端面
29cから入射する。ダハプリズム29のダハ型の反射
面29a,29bにより像の上下左右が反転するよう反
射された光束は、射出側端面29dから射出してアイレ
ベル用接眼光学系40に入射する。被写体は、対物光学
系の光軸と平行な方向からアイレベル用接眼光学系40
を介して正立像として観察される。
【0032】一方、半透過面であるペンタプリズム28
の第1の反射面28aを透過した光束は、ダハプリズム
30のダハ型の反射面で反射されて像の上下左右が反転
し、被写体は対物光学系の光軸に対して垂直な方向から
ウエストレベル用接眼光学系50を介して正立像として
観察される。
【0033】上記の各実施形態で示されるように、分岐
面を半透過面とした場合には切り替え動作なしで常に2
つの接眼光学系の双方により観察が可能であり、分岐面
を反射面とした場合にはその位置を切り替えることによ
り、2つの接眼光学系のいずれかにより半透過面の場合
より明るい被写体像の観察が可能である。なお、上記の
各実施形態で正立光学系を構成するために用いられてい
るプリズムは、いずれも反射部材として用いられている
ため、その一部、あるいは全てをミラーに置換して構成
することも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の実像式
ファインダーは、共通の対物光学系に対して正立光学系
と接眼光学系とをそれぞれ二組設け、一方の正立光学系
の複数の反射面の一面を分岐面として対物光学系から入
射する光束を2つの接眼光学系の少なくともいずれか一
方に導くようにしたため、いずれの接眼光学系によって
も正立正像を観察することができる。また、一方の正立
光学系の反射面を分岐面として兼用することにより、光
路を分岐した後にそれぞれの正立光学系を配置する場合
と比較して正立光学系の配置スペースを小さくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態にかかる実像式フ
ァインダーの光学系の配置を示す斜視図である。
【図2】 図1の光学系を上側から見た平面図である。
【図3】 図1の光学系を右側から見た側面図である。
【図4】 第1の実施形態の変形例を示す図3と同様の
側面図である。
【図5】 この発明の第2の実施形態にかかる実像式フ
ァインダーの光学系の配置を示す斜視図である。
【図6】 図5の光学系を上側から見た平面図である。
【図7】 図5の光学系を右側から見た側面図である。
【図8】 第2の実施形態の変形例を示す図7と同様の
側面図である。
【図9】 この発明の第3の実施形態にかかる実像式フ
ァインダーの光学系の配置を示す斜視図である。
【図10】 図9の光学系を上側から見た平面図であ
る。
【図11】 図9の光学系を後側から見た背面図であ
る。
【図12】 第3の実施形態の変形例を示す図11と同
様の背面図である。
【図13】 この発明の第4の実施形態にかかる実像式
ファインダーの光学系の配置を示す斜視図である。
【図14】 図13の光学系を上側から見た平面図であ
る。
【図15】 図13の光学系を右側から見た側面図であ
る。
【符号の説明】
10 対物光学系 20 アイレベル用正立光学系 21 第1の反射面(分岐面) 30 ウエストレベル用正立光学系 40 アイレベル用接眼光学系 50 ウエストレベル用接眼光学系

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の実像を形成する共通の対物光学
    系と、 前記対物光学系により形成される被写体像を正立させる
    第1の正立光学系と、 前記第1の正立光学系により正立した像を観察するため
    の第1の接眼光学系と、 前記第1の正立光学系を構成する複数の反射面の一面と
    して構成され、前記対物光学系からの光束を前記第1の
    接眼光学系への第1の光路と該第1の光路とは異なる第
    2の光路とに分岐する分岐面と、 前記第2の光路に配置され前記対物光学系により形成さ
    れる被写体像を正立させる第2の正立光学系と、 前記第2の正立光学系により正立した像を観察するため
    の第2の接眼光学系とを備えることを特徴とする実像式
    ファインダー。
  2. 【請求項2】 前記第1の接眼光学系は、アイレベルで
    の観察を可能とし、前記第2の接眼光学系は、ウエスト
    レベルでの観察を可能にするよう配置されていることを
    特徴とする請求項1に記載の実像式ファインダー。
  3. 【請求項3】 前記第1の接眼光学系は、前記対物光学
    系の光軸と平行な方向からの観察を可能とし、前記第2
    の接眼光学系は、前記光軸に対して垂直な方向からの観
    察を可能にするよう配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載の実像式ファインダー。
  4. 【請求項4】 前記分岐面は、入射光束の一部を反射さ
    せ、一部を透過させる半透過ミラーとして構成され、前
    記対物光学系から入射する光束を常時前記第1、第2の
    接眼光学系に入射させることを特徴とする請求項1に記
    載の実像式ファインダー。
  5. 【請求項5】 前記分岐面は、入射光束を透過させずに
    反射させるミラーとして構成され、前記対物光学系から
    入射する光束を前記第1の光路に導く位置と、前記第2
    の光路に導く位置との間で切り替え可能に構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の実像式ファインダ
    ー。
  6. 【請求項6】 前記分岐面は該分岐面と平行な回転軸ま
    わりに回動することにより、前記の2つの位置の間で切
    り換えられることを特徴とする請求項5に記載の実像式
    ファインダー。
  7. 【請求項7】 前記第1の正立光学系はポロプリズムの
    4つの反射面に相当する反射面を備え、前記第2の正立
    光学系はダハ型の反射面を備えることを特徴とする請求
    項1に記載の実像式ファインダー。
  8. 【請求項8】 前記第1の正立光学系の最も物体側の第
    1の反射面が前記分岐面として構成されていることを特
    徴とする請求項7に記載の実像式ファインダー。
  9. 【請求項9】 前記第1の正立光学系の物体側から3番
    目の反射面が前記分岐面として構成されていることを特
    徴とする請求項7に記載の実像式ファインダー。
  10. 【請求項10】 前記第1の正立光学系はペンタプリズ
    ムとダハプリズムとを備え、前記第2の正立光学系はダ
    ハプリズムを備えることを特徴とする請求項1に記載の
    実像式ファインダー。
  11. 【請求項11】 前記ペンタプリズムの最も物体側の第
    1の反射面が前記分岐面として構成されていることを特
    徴とする請求項10に記載の実像式ファインダー。
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