JPH10206151A - 物体認識装置 - Google Patents

物体認識装置

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JPH10206151A
JPH10206151A JP9010048A JP1004897A JPH10206151A JP H10206151 A JPH10206151 A JP H10206151A JP 9010048 A JP9010048 A JP 9010048A JP 1004897 A JP1004897 A JP 1004897A JP H10206151 A JPH10206151 A JP H10206151A
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孝治 中本
Mineji Nakano
峰司 中野
Toru Yoshioka
透 吉岡
Hiroki Kamimura
裕樹 上村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両Cの斜め後側方にある他車等の物体Oを
認識して表示装置31で表示等する場合、物体測距用の
センサ10として、ウィンドウ方向に配置された多数の
CCDからなるCCDラインをウィンドウ方向と直交す
るライン列方向に多段に並設した多段ライン型CCDか
らなるCCDチップ11を備えたセンサを用い、測距デ
ータのばらつきやノイズ等があっても高精度の距離演算
を行って正確な物体認識を可能とする。 【解決手段】 CCDチップ11の画像をライン毎にか
つウィンドウ方向に複数に分割して各領域Eについて距
離d(i,j)を測定し、この各領域E及び隣接領域R
1〜R8の距離差dxに基づいて各領域E毎の距離デー
タの有効ポイント数P(i,j)を求め、この有効ポイ
ント数P(i,j)からライン毎の距離l(i)を演算
して物体Oを認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体認識装置に関
し、詳しくは多段ライン型CCDによる距離データに基
づいて物体を認識するようにしたものに関する技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の物体認識装置とし
て、例えば特開平5―52562号公報に示されるよう
に、撮像された画像を複数のウィンドウに分割して、各
ウィンドウでの距離に基づいて物体を認識するようにし
たものは知られている。すなわち、このものでは、上下
方向に配置された1対のイメージセンサにより先行車等
の物体を撮像して、その一方のイメージセンサによる画
像を表示し、その表示画面を複数のウィンドウに分割し
てそのウィンドウ毎に物体までの距離を測定し、この距
離値を基に目標物体のウィンドウを認識して追尾用ウィ
ンドウを設定し、この追尾用ウィンドウでの距離を測定
するようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
物体をその距離に基づいて認識する場合、一定方向に配
置された多数のCCDをその配列方向と直交する方向に
多段に並設してなる多段ライン型CCDを設け、この多
段ライン型CCDに基づいて得られた2次元の距離デー
タから特定の物体を認識するようにすることが考えられ
る。すなわち、この多段型ラインCCDは、縦横に多数
のCCDが配置されたカメラ用等のセンサに対し、CC
Dを一方向に間引いた構成のものであり、CCDの数が
減った分だけ、撮像データ数が少なくなり、演算速度が
速くなってコストダウンを図ることができる。
【0004】しかし、その反面、測距データのばらつき
やノイズの影響が大きく、精度の高い距離演算が難しく
て正確な物体認識が困難になるという問題があり、特に
遠方の物体に対しては顕著であった。
【0005】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、多段ライン型CCDによ
る距離データに工夫を凝らすことにより、多段ライン型
CCDを用いつつ、高精度の距離演算を行って正確な物
体認識を可能とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的の達成のた
め、この発明では、多段ライン型CCDにより得られた
画像を、上記従来例のようにライン列方向及びウィンド
ウ方向にそれぞれ分割して各領域について距離を測定
し、この各領域及び隣接領域の各測定距離に基づいて各
領域毎の距離データの有効ポイント数を求め、この有効
ポイント数からライン毎の距離を演算して物体を認識す
るようにした。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、図1に
示すように、ウィンドウ方向に沿って配置された多数の
CCDからなるCCDラインをウィンドウ方向と直交す
るライン列方向に多段に並設してなり、画像を輝度情報
として捕らえる多段ライン型CCD11を備え、該ライ
ン型CCD11からの輝度信号に基づいて得られた2次
元の距離データから特定の物体を認識するようにした物
体認識装置が対象である。
【0008】そして、上記多段ライン型CCD11によ
り得られた画像を上記CCDライン毎にかつウィンドウ
方向に複数に分割して各領域について距離を測定する測
距手段16と、この測距手段16により測定された各領
域毎の距離につき、該領域に隣接する領域の距離との差
に基づいて距離データの有効ポイント数を付与する有効
ポイント数付与手段25と、この有効ポイント数付与手
段25により付与された有効ポイント数に基づき上記ラ
イン毎の距離をそれぞれ演算するライン距離演算手段2
6と、このライン距離演算手段26により演算されたラ
イン毎の距離に基づいて物体を認識する物体認識手段2
0とを備えたことを特徴としている。
【0009】上記の構成により、まず、測距手段16に
おいて、多段ライン型CCD11の画像がライン毎にか
つウィンドウ方向に複数に分割されて各領域について距
離が測定される。次いで、有効ポイント数付与手段25
で、上記測距手段16により測定された領域毎の距離及
び隣接領域の距離の差に基づいて各領域毎の距離データ
の有効ポイント数が付与される。この有効ポイント数
は、各領域についての距離データの有効性(信憑性又は
信頼性)を判断するもので、領域に隣接する複数の領域
の距離データのうち、領域の距離データとの差が所定以
下であるデータを持つ隣接領域の数を計数し、同じ物体
があれば、ある領域とその隣接領域との各距離データが
同等の値になって隣接領域に関連した距離データが測距
されることとなり、この状態を距離データの有効性が高
いと判断して、大きい有効ポイント数が付与される。
【0010】さらに、ライン距離演算手段26におい
て、上記有効ポイント数付与手段25により付与された
有効ポイント数に基づきライン毎の距離が演算され、物
体認識手段20において、このライン距離演算手段26
により演算されたライン毎の距離から物体が認識され
る。
【0011】したがって、このように、各領域について
の距離データの有効性が隣接領域との関係から有効ポイ
ント数として判定され、この有効ポイント数に基づいて
ライン毎の距離を求めて、その距離から物体を認識する
ので、測距データのばらつきやノイズ等があっても、そ
の影響を可及的に低減することができ、高精度の距離演
算が可能となって正確な物体認識を行うことができる。
【0012】請求項2の発明では、上記有効ポイント数
付与手段25は、各領域毎の測定距離と隣接領域の測定
距離との差がしきい値よりも小さいときに有効ポイント
数を付与するように構成する。こうすれば、隣接領域と
の距離差がしきい値よりも小さいときのみを有効ポイン
ト数の付与によって有効と判断でき、距離演算の精度を
高めることができる。
【0013】請求項3の発明では、上記しきい値は、領
域の測定距離に応じて可変とする。具体的に、請求項4
の発明では、しきい値は、領域のライン位置に応じて設
定された基準距離値が大きいほど大きくなるように設定
する。このことで、遠距離側領域の距離データについて
のしきい値を大きくすれば、その距離データの有効ポイ
ント数を増やすことができ、遠距離側の物体についての
距離データがばらついても、正確なデータを得ることが
できる。
【0014】一方、請求項5の発明では、しきい値は、
各領域の測定距離と隣接領域の測定距離の距離差の平均
値に基づき、該平均値が大きいほど大きくなるように設
定する。こうすれば、実際に測定された距離データに応
じてしきい値が設定されるので、距離の遠距離側が変化
してもそれにしきい値を安定して対応させることができ
る。
【0015】請求項6の発明では、上記有効ポイント数
付与手段25は、付与する有効ポイント数を領域の測定
距離に応じて変えるように構成する。具体的には、請求
項7の発明では、有効ポイント数付与手段25は、隣接
領域がウィンドウ方向にあるときの有効ポイント数をラ
イン列方向よりも大きくするように構成する。すなわ
ち、多段ライン型CCD11でのCCDラインが等間隔
である場合、遠距離側の領域に含まれるライン数が近距
離側領域に比べ少なくなり、近距離側の物体に比べ遠距
離側物体が認識され難くなるが、この発明のように、隣
接領域がウィンドウ方向にあるときの有効ポイント数を
ライン列方向よりも大きくすれば、上記少ないライン数
であっても有効ポイント数を増加できるので、遠距離側
物体を認識する確率を高くすることができる。
【0016】また、請求項8の発明では、有効ポイント
数付与手段25は、遠距離側ライン位置での有効ポイン
ト数を近距離側ライン位置よりも大きくするように構成
する。この発明でも、上記請求項7の発明と同様の効果
が得られる。
【0017】請求項9の発明では、有効ポイント数付与
手段25は、隣接領域との距離差が所定値よりも小さい
ときに有効ポイント数を大きくするように構成する。こ
うすると、物体を認識し易くすることができる。
【0018】請求項10の発明では、有効ポイント数付
与手段25は、領域の測定距離が所定値よりも大きいと
きに有効ポイント数を大きくするように構成する。この
発明でも、上記請求項7の発明と同様の作用効果を奏す
ることができる。
【0019】請求項11の発明では、上記請求項6(又
は請求項7〜10)の発明とは異なり、有効ポイント数
付与手段25は、距離が近距離側及び中距離側にあると
きのみ有効ポイント数を付与する処理を行い、遠距離側
にあるときには有効ポイント数の付与処理を行わないよ
うに構成する。このことで、遠距離側では、測定された
距離データの有効性を判断する有効ポイント数の付与処
理が行われず、その距離データが有効ポイント数の付与
処理によってノイズ等として落とされることなく、その
まま採用されることとなり、この場合でも請求項7の発
明と同様の効果が得られる。
【0020】請求項12の発明では、上記ライン距離演
算手段26は、有効ポイント数付与手段25により付与
された有効ポイント数がライン代表しきい値よりも大き
い領域についてライン毎の距離演算を行うように構成す
る。このことで、ライン毎の距離演算は、各領域の有効
ポイント数がライン代表しきい値よりも大きいときに行
われ、ライン代表しきい値以下のときには行われないの
で、ライン毎の距離を正確に演算することができる。
【0021】請求項13の発明では、上記ライン代表し
きい値は、距離が遠距離側になるほど小さく設定する。
こうすると、遠距離側のライン代表しきい値が近距離側
よりも小さいので、遠距離側の距離データの取りこぼし
を防止でき、遠距離側の距離演算を精度よく行って遠距
離側の物体を正確に認識することができる。
【0022】具体的には、請求項14の発明では、ライ
ン代表しきい値は、遠距離側のライン位置ほど小さくな
るようにライン毎に設定する。また、請求項15の発明
では、ライン代表しきい値は、測定された距離が大きく
なるほど小さくなるように設定する。これらの発明にお
いても、請求項13の発明と同様の作用効果を奏するこ
とができる。
【0023】一方、請求項16の発明では、ライン代表
しきい値は、予め設定された検出エリア毎に設定する。
このような検出エリアに応じたライン代表しきい値の設
定により、所望の検出エリアの距離演算を精度よく行う
ことができる。
【0024】請求項17の発明では、上記ライン代表し
きい値は、各ライン毎の検出状況に応じて設定する。こ
のことで、ライン代表しきい値が検出状況に応じて変化
して設定されるので、距離演算の精度をさらに高めるこ
とができる。
【0025】具体的には、請求項18の発明では、ライ
ン代表しきい値は、各ライン上の領域の最大有効ポイン
ト数に応じて設定する。その場合、請求項19の発明で
は、ライン代表しきい値は、最大有効ポイント数が大き
いほど大きくなるように設定する。こうすると、ライン
代表しきい値は、各ライン上の領域の最大有効ポイント
数に応じて変化し、最大有効ポイント数が大きいほど大
きくなるので、距離演算の精度を高めることができる。
【0026】一方、請求項20の発明では、ライン代表
しきい値は、各ライン上の領域の有効ポイント数の総和
に応じて設定する。その場合、請求項21の発明では、
ライン代表しきい値は、有効ポイント数の総和が大きい
ほど大きくなるように設定する。こうすると、ライン代
表しきい値が、各ライン上の領域の有効ポイント数の総
和に応じて変化し、その総和が大きいほど大きくなるの
で、距離演算の精度を高めることができる。
【0027】また、請求項22の発明では、ライン代表
しきい値は、各ライン上の領域での距離データの検出頻
度に基づいて設定する。この発明では、距離データの検
出頻度が高いときに、ライン代表しきい値を大きく設定
することができ、このことで距離演算の精度を高めるこ
とができる。
【0028】請求項23の発明では、上記ライン距離演
算手段26は、各ライン上の領域の最大有効ポイント数
となる距離データを基準として、該距離データから所定
距離以上外れた距離データを距離演算に用いないように
構成する。こうすれば、各ライン上の領域の最大有効ポ
イント数となる距離データから所定距離の範囲内にある
距離データのみで距離演算が行われるので、高精度の距
離演算を行うことができる。
【0029】請求項24の発明では、上記物体認識手段
20は、ライン距離演算手段26により演算されたライ
ン毎の距離のデータ数が所定値以上であるときのみに、
該ライン毎の距離に対応する物体を新規物体として登録
するように構成する。こうすれば、新規物体の登録に際
し制限を設けることができ、物体以外のノイズ等が誤っ
て物体として登録されるのを抑制することができる。
【0030】そのとき、請求項25の発明では、上記ラ
イン毎の距離データ数と比較する所定値は、遠距離側ほ
ど小さくなるように設定する。こうすれば、遠距離の物
体ほど登録し易くすることができる。
【0031】請求項26の発明では、上記測距手段16
の測距特性は、遠距離側ラインを基準として、他のライ
ンを補完するように構成する。すなわち、例えば多段ラ
イン型CCD11の前方に画像の歪みをもたらすガラス
等が配置されていると、そのガラス等の測距精度への影
響を避ける目的で、ライン毎の測距特性を補正する必要
がある。そのために、あるラインを基準にして他のライ
ンを補完するとき、近距離ほど真の距離に対するずれ量
が小さいので、この近距離側での距離データはある程度
犠牲にしても支障はない。従って、遠距離側ラインを基
準とすることで、遠距離側の距離データの有効性を高め
つつ、全てのラインの検出精度を良好に補正することが
できる。
【0032】請求項27の発明では、上記物体認識手段
20は、物体の認識結果に基づいて警報等の信号を出力
するように構成する。このことで、認識物体を容易に知
ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施形態に係る物
体認識装置を装備した車両C(自動車)を示し、この物
体認識装置は、車両Cの左右斜め後側方に位置する他の
車両等の物体O(図5、図11、図12に示す)を認識
する。
【0034】図2において、1は車両Cの車体、2は車
体1の前後略中央部に形成された車室、3は車体1の前
端部に形成されたエンジンルーム、4は車室2の前端部
に配置されたインストルメントパネル、5は車室2の後
端部にあるパッケージトレイ、6はリヤウィンドガラス
である。そして、図3に示すように、上記物体認識装置
は、各々物体Oまでの距離を測定するための左右の後側
方検知センサ10,10と、この各検知センサ10の出
力信号がそれぞれ入力されるコントローラ15と、この
コントローラ15からの信号を受けて物体Oの存在をC
RTや液晶等により表示する表示装置31、及び同物体
Oの危険度を警報する警報装置32とを備えている。そ
して、図2に示す如く、上記両検知センサ10,10
は、上記パッケージトレイ5上の左右両端部にそれぞれ
斜め後方を向いた状態で取付固定されている。また、コ
ントローラ15はエンジンルーム3の後端部に、また表
示装置31及び警報装置32はインストルメントパネル
4にそれぞれ配設されている。
【0035】図5に示すように、上記各検知センサ10
は、所定距離離れて上下方向に配置された上下1対のC
CDチップ11,11と、該CCDチップ11,11に
対応して配置されたレンズ12,12とを備えている。
各CCDチップ11は、上下方向たるウィンドウ方向に
沿って配置された多数のCCDからなるCCDラインを
ウィンドウ方向と直交するライン列方向(水平方向)に
多段に並設してなる多段ライン型CCDからなり、この
各CCDチップ11によりレンズ12を経て車両Cのリ
アウィンドガラス6越しに、上下方向に角度θ1の範囲
でかつ水平左右方向に角度θ2の範囲(図10、図12
参照)にある物体O等の画像を輝度情報として捕らえる
ようになっている。
【0036】図4に示す如く、上記各検知センサ10は
それぞれコントローラ15内の測距回路16(測距手
段)に接続されている。この各測距回路16は、両CC
Dチップ11,11での物体像の視差(位相差)を演算
する視差演算部17と、この視差演算部17からの信号
により物体Oまでの距離を演算する距離演算部18とを
備えている。そして、各測距回路16では、図6及び図
7に示す如く、各CCDチップ11により捕らえられた
画像を、ライン方向(水平方向)にCCDライン毎のn
個のラインに分割するとともに、その各ラインをウィン
ドウ方向(上下方向)にm個のウィンドウに分割して、
画像の略全体をm×n個の領域E,E,…で構成し、両
方のCCDチップ11,11による画像での同一の領域
E,E間の視差を求め、この視差から各領域E毎に物体
Oまでの距離を演算する。
【0037】すなわち、両CCDチップ11,11によ
り捕らえられた画像はいずれも図6に示すようになる
が、これら両CCDチップ11,11の画像は同じライ
ン位置(図示例ではラインi)では、図8に示すよう
に、両CCDチップ11,11の上下方向のずれ分だけ
ずれていて視差が生じており、この視差を利用して物体
Oまでを測距する。この原理について図9により説明す
るに、図9の三角形P・O1・Q及び三角形O1・P1
・Q1同士、並びに三角形P・O2・Q及び三角形O2
・P2・Q2同士はそれぞれ相似形あるので、今、検知
センサ10(レンズ12)から物体Oまでの距離をa、
両レンズ12,12の中心間の距離をB(定数)、レン
ズ12の焦点距離をf(定数)、両CCDチップ11,
11での物体像のレンズ中心からのずれ量をそれぞれx
1,x2とすると、 a・x1/f=B−a・x2/f となり、この式から、 a=B・f/(x1+x2) が得られる。つまり、両CCDチップ11,11での物
体像の視差(位相差)によって物体Oまでの距離aを測
定することができる。
【0038】尚、図6及び図7におけるG(白点)は、
CCDチップ11のCCDに対応するように縦横格子状
に配置された測距点(測距ポイント)であり、この測距
点Gは各領域Eに含まれている。また、各CCDライン
でのウィンドウは、一部が隣接するウィンドウと互いに
オーバーラップするように分割されており、上下方向
(ウィンドウ方向)に隣接する領域E,Eに同じ測距点
G,G,…が含まれている。また、O′は物体の像であ
る。
【0039】また、図10に示すように、上記各CCD
チップ11により捕らえられた画像をライン毎に分割し
て形成される複数のラインは、車両Cの外側で近距離を
測距するライン位置が若い番号とされる一方、車幅方向
の中央側で遠距離を測距するライン位置が大きい番号と
され、外側ラインから車幅方向の中央側ラインに向かっ
て番号が順に増加するように番号付けされている。
【0040】図4に示す如く、上記コントローラ15に
は、センサ10に基づいて得られた上下方向及び水平方
向の2次元の距離データ、つまり各測距回路16からの
信号を基に特定の物体Oを認識する物体認識部20と、
この物体認識部20の出力信号により物体Oを新規物体
かどうか選別する物体選別部21と、この物体選別部2
1により選別された物体Oが車両C(自車)にとって危
険対象物かどうかを判断する危険判断部22とが設けら
れており、物体認識部20において、物体Oの認識結果
に基づいて表示信号を表示装置31に、また警報信号を
警報装置32にそれぞれ物体選別部21を経て出力する
ようにしている。
【0041】また、コントローラ15は、物体Oを認識
する上で本来は物体Oが位置し得ない不要な範囲を除外
するレンジカット部24と、測距された各領域毎の距離
データと周りの8つの隣接領域との比較(8隣接点処
理)を行って有効ポイント数を付与する有効ポイント数
付与手段としての8隣接点処理部25と、ライン毎の距
離を演算するライン距離演算部26と、ガードレールを
判定するためのガードレール判定部27と、距離データ
を物体O毎にグルーピングするグルーピング部28とを
備えている。
【0042】図11は上記レンジカット部24で除外さ
れる上下方向のレンジカット範囲Z1を、また図12は
同左右方向のレンジカット範囲Z2をそれぞれ示してお
り、これらのレンジカット範囲Z1,Z2は、ラインの
角度とその位置での距離とに基づいて検出される。図1
2中、Fは車両Cの路面、Mは道路における車両走行車
線を設定する路面F上の白線、F1は道路の両側に設置
された路側帯、Hはその植込みである。
【0043】また、上記の如く各検知センサ10は車両
Cのリヤウィンドガラス6越しに画像を捕らえるため
に、そのガラス6の歪み等により正確の距離を測定する
ことが困難となり、視差に応じた距離の関係を補正して
おく必要がある。この実施形態では、図40に示す如
く、予め遠距離側ラインを基準として設定された、視差
に応じた距離の関係を示す1つのマップを記憶してお
り、この1つのマップから距離を補正する。すなわち、
測距回路16での測距特性は、遠距離側ラインを基準と
して、他のラインを補完するようにしている。
【0044】さらに、周囲の明るさやウィンドガラス6
の汚れ等により、視差に応じた距離の関係を補正してお
くために、この実施形態では以下の処理が行われるよう
になっている。すなわち、周囲の明るさを判定する前者
の場合、測距されている距離データの個数Ndata
(図36及び図37参照)を演算してそれを全ての領域
の数で割ることにより、検出率(測距率)を求め、図4
1に示すように、この検出率が所定値以上であるときを
「昼」状態と、また所定値よりも低いときを「夜」状態
とそれぞれ判定する。
【0045】一方、ウィンドガラス6の汚れ等を判定す
る後者の場合、路面の白線の位置がセンサ10に対し一
定の角度範囲で一定の距離範囲に含まれることを利用
し、その白線の測定距離値がばらつき率をもって変化す
るときには、ウィンドガラス6に雨水等が付着している
状態と判定し、一方、白線の測定距離値が絶対値で変化
しているときには、ウィンドガラス6に汚れ等が付着し
ている状態と判定するようにしている。
【0046】上記8隣接点処理部25での8隣接点処理
動作は、図13に示すように、ある領域E(i,j)の
距離データに対しそれに隣接する周りの8つの隣接領域
R1〜R8の距離データの相関性を判断するもので、具
体的に図15に示す如く行われる。すなわち、最初のス
テップS1で、ライン数n及びウィンドウ数mに分割さ
れた領域E(i,j)毎の距離データd(i,j)を読
み込み、次のステップS2で各領域E(i,j)の有効
ポイント数P(i,j)をP(i,j)=0と初期化す
る。この有効ポイント数P(i,j)は各領域E(i,
j)に設定されるもので、この値が大きいほど領域の距
離データの有効性が高く、信頼性、信憑性があると判断
される。次のステップS3では、全ての領域のうち左右
端及び上下端の位置にある領域(格子点)への有効ポイ
ント数を嵩上げし、周辺の領域には有効ポイント数P
(i,j)を+1だけ、またその中で4つの隅角部の領
域には有効ポイント数P(i,j)を+2だけそれぞれ
増やすように設定する。この後、ステップS4におい
て、隣接点処理を行うかどうかを判定し、この判定がN
Oのときには、ステップS11において有効ポイント数
P(i,j)をP(i,j)=8に設定した後、ステッ
プS12に進む一方、判定がYESのときには、ステッ
プS5に進む。
【0047】上記ステップS4で隣接点処理を行うかど
うかの判定は、具体的には以下のように行う。 (第1例)図26に示すように、予め各ライン位置毎に
決定される基準距離値diが所定値Lよりも大きいか否
かを判定し、この判定がdi>LのYESのときには、
隣接点処理は行わない(図15のステップS11に進
む)一方、di≦LのNOのときには、隣接点処理を行
う(同ステップS5に進む)。
【0048】上記基準距離値diは、例えば図18
(a)に示すように、ラインの位置が大きくなる(車体
1外側ラインつまり近距離側ラインから内側ラインつま
り遠距離側ラインに向かう)ほどライン位置毎に増加す
るように、或いは図18(b)に示す如く、ラインの位
置の増加に比例して増加するように、又は図18(c)
に示す如く、ラインの位置の増加に伴って段階的に増加
するようにそれぞれ設定される。
【0049】(第2例)図27に示すように、各領域毎
の測定距離d(i,j)が所定値Lよりも大きいか否か
を判定し、この判定がd(i,j)>LのYESのとき
には、隣接点処理は行わない(図15のステップS11
に進む)一方、d(i,j)≦LのNOのときには、隣
接点処理を行う(同ステップS5に進む)。
【0050】すなわち、8隣接点処理部25(有効ポイ
ント数付与手段)は、距離が近距離側及び中距離側にあ
るときのみ有効ポイント数を付与する処理を行い、遠距
離側にあるときには有効ポイント数の付与処理を行わな
いように構成されている。
【0051】図15に示す上記ステップS5では距離し
きい値d0を設定する。この距離しきい値d0は、付与
ポイント数pを決定するためのもので、その設定は以下
のように行う。 (第1例)図16に示すように、距離しきい値d0は定
数Cとする。
【0052】(第2例)図17に示すように、距離しき
い値d0は、上記各ライン毎に決定される基準距離値d
i(図18参照)の1/10に設定する。
【0053】(第3例)図19に示す如く、上記基準距
離値diが所定値Lよりも大きいか否かを判定し、この
判定がdi>LのYESのときには、距離しきい値d0
は大きな値に、またdi≦LのNOのときには、距離し
きい値d0は小さな値にそれぞれ設定する。
【0054】(第4例)図20に示すように、後述する
領域Eと隣接領域R1〜R8との距離差dxの平均値D
(有効な距離データがあるものに限る)を求め、この平
均値Dが所定値DLよりも大きいかどうかを判定する。
この判定がD>DLのYESのときには、距離しきい値
d0をd0=Dlargeに、またD≦DLのNOのと
きには、距離しきい値d0を上記Dlargeよりも小
さいDsmall(<Dlarge)にそれぞれ設定す
る。より具体的には、上記距離しきい値d0は、図21
(a)に示す如く平均値Dの増大に応じて大きくなり、
平均値Dが最大域に達すると一定となるか、図21
(b)に示す如く平均値Dの増大に応じて段階的に大き
くなるか、或いは図21(c)に示す如く平均値Dの増
大に応じて比例的に大きくなるように決定される。
【0055】図15のフローにおけるステップS5の後
はステップS6に進み、隣接領域Riの距離データd
(Ri)を読み込み、次のステップS7では上記領域E
と隣接領域R1〜R8との距離差dx=|d(i,j)
−d(Ri)|を演算する。この後、ステップS8にお
いて、上記距離差dxと上記距離しきい値d0との大小
判定を行い、この判定がdx≧d0のNOのときにはス
テップS12に進む一方、dx<d0のYESのときに
は、ステップS9において付与すべきポイント数pを設
定する。このステップS9での付与ポイント数pの設定
は以下のように行う。 (第1例)図22に示す如く、当該領域Eにおいて対象
とする隣接領域がウィンドウ方向(上下方向)の領域R
2又はR7に位置しているかどうかを判定し、この判定
がNOのときには付与ポイント数pをp=1に、また判
定がYESのときには、付与ポイント数pを上記NO判
定の場合よりも大きいp=2にそれぞれ設定する。すな
わち、隣接領域がウィンドウ方向(上下方向)にあると
きの付与ポイント数p(従って有効ポイント数P(i,
j))をライン列方向にあるときの付与ポイント数より
も大きくする。
【0056】(第2例)図23に示すように、上記各ラ
イン毎に決定される基準距離値di(図18参照)が所
定値Lよりも大きいか否かを判定し、この判定がdi≦
LのNOのときには付与ポイント数pをp=1に、また
判定がdi>LのYESのときには、付与ポイント数p
を上記NO判定の場合よりも大きいp=2にそれぞれ設
定する。すなわち、遠距離側ライン位置での付与ポイン
ト数p(有効ポイント数P(i,j))を近距離側領域
よりも大きくする。
【0057】(第3例)図24に示すように、上記領域
E及び隣接領域R1〜R8の距離差dxと所定値D2と
の大小を判定し、この判定がdx<D2のYESのとき
には付与ポイント数pをp=3に設定する。判定がdx
≧D2のNOのときには、今度は距離差dxと他の所定
値D1(D0>D1>D2)との大小を判定し、この判
定がdx≧D1のNOのときには付与ポイント数pをp
=2に、またdx<D1のYESのときには付与ポイン
ト数pをp=1にそれぞれ設定する。すなわち、隣接領
域との距離差が所定値よりも小さいときに付与ポイント
数p(有効ポイント数P(i,j))を大きくする。
【0058】(第4例)図25に示す如く、上記領域E
の測定距離d(i,j)が所定値Lよりも大きいか否か
を判定し、この判定がd(i,j)≦LのNOのときに
は付与ポイント数pをp=1に、また判定がd(i,
j)>LのYESのときには、付与ポイント数pを上記
NO判定の場合よりも大きいp=2にそれぞれ設定す
る。すなわち、領域Eの測定距離が所定値よりも大きい
ときに付与ポイント数p(有効ポイント数P(i,
j))を大きくする。
【0059】このようなステップS9の後、ステップS
10において、それまでの有効ポイント数P(i,j)
に上記付与ポイント数pを加えて新たな有効ポイント数
P(i,j)=P(i,j)+pを設定し、上記ステッ
プS12に進む。このステップS12では、ステップS
6〜S10の処理が8つの隣接領域R1〜R8の各々に
ついて終了したかどうかを判定し、この判定がNOのと
きにはステップS6に戻って、他の残りの隣接領域につ
いて同様の処理を行う。一方、判定がYESになると、
ステップS13に進み、全ての領域E,E,…について
の有効ポイント数P(i,j)の設定(ステップS6〜
S10の処理)が終了したか否かを判定する。この判定
がNOのときには、ステップS4に戻って他の領域Eに
ついて有効ポイント数P(i,j)の設定を繰り返す。
一方、判定がYESになると、次のライン毎の距離の演
算処理(図28参照)に進む。
【0060】図28は上記ライン距離演算部26での処
理動作を示し、上記8隣接点処理部25(有効ポイント
数付与手段)により付与設定された有効ポイント数P
(i,j)に基づき上記ライン毎の距離をそれぞれ演算
する。
【0061】まず、ステップT1において、ライン数n
及びウィンドウ数mに分割された領域E毎の距離データ
d(i,j)を読み込むとともに、上記8隣接点処理に
より付与された領域E毎の有効ポイント数P(i,j)
を読み込み、次のステップT2では、ライン代表有効ポ
イント数PI(i)をPI(i)=0に初期化する。こ
のライン代表有効ポイント数PI(i)は、ライン毎の
距離演算の際にラインに設定されるもので、この値が大
きいほどラインの距離データの有効性が高く、信頼性、
信憑性があると判断される。
【0062】次のステップT3では、上記ライン代表有
効ポイント数PI(i)に対応するライン代表しきい値
P0を設定する。このステップT3でのライン代表しき
い値P0の設定は以下のように行う。 (第1例)この例では、図29に示す如く、ライン代表
しきい値P0は一定値Cに設定する。
【0063】また、下記の第2例〜第4例のように、ラ
イン代表しきい値P0は、距離が遠距離側になるほど小
さくなるように可変設定する。
【0064】(第2例)すなわち、ライン代表しきい値
P0をラインの位置に応じて設定する。例えば、図30
(a)に示すように、ライン位置が車体1外側から内側
に向かう(ライン番号が大きくなる)に連れてライン代
表しきい値P0が比例して小さくなるか、或いは、図3
0(b)に示すように、そのライン位置が車体1外側か
ら内側に向かうに連れてライン代表しきい値P0が段階
的に小さくなるように設定する。すなわち、ライン代表
しきい値P0を、遠距離側のライン位置ほど小さくなる
ようにライン毎に設定する。
【0065】(第3例)また、ライン代表しきい値P0
を実際の測定距離に応じてする。すなわち、図31
(a)に示す如く、測定距離が大きくなるに連れてライ
ン代表しきい値P0が比例して小さくなるか、或いは、
図31(b)に示すように、その測定距離が大きくなる
に連れてライン代表しきい値P0が段階的に小さくなる
ように設定する。すなわち、ライン代表しきい値P0
は、測定された距離が大きくなるほど小さくなるように
設定する。
【0066】(第4例)図33に示すように、車両Cの
側方ないし斜め後方の物体認識範囲に、車両C側方で最
も近い近距離検出エリアA1と、この近距離検出エリア
A1の後方に位置する中距離検出エリアA2と、この中
距離検出エリアA2の後方に位置しかつ最も遠い遠距離
検出エリアA3と、上記中距離ないし遠距離検出エリア
A2,A3の側方に位置する側方検出エリアA4とを区
画設定する。そして、図32に示す如く、中距離検出エ
リアA2のライン代表しきい値P0を近距離検出エリア
A1よりも小さくし、この中距離検出エリアA2よりも
遠距離検出エリアA3のライン代表しきい値P0を小さ
く(図示例では遠距離検出エリアA3のライン代表しき
い値P0=0)設定する。尚、側方検出エリアA4のラ
イン代表しきい値P0は、中距離検出エリアA2のライ
ン代表しきい値P0よりも大きくかつ近距離検出エリア
A1のライン代表しきい値P0よりも小さく設定する。
すなわち、ライン代表しきい値P0は、予め設定された
検出エリアA1〜A4毎に設定する。
【0067】下記の第5例〜第7例のように、ライン代
表しきい値P0は測定距離の状況に応じて可変設定す
る。 (第5例)ライン代表しきい値P0は各ライン上の領域
の中の最大有効ポイント数Pmaxに応じて設定する。
具体的には、図34に示すように、ラインi上の領域中
から最大有効ポイント数Pmax=max(P(i,
1),P(i,2),…,P(i,m))を探索する。
次いで、上記最大有効ポイント数Pmaxが所定値より
も大きいか否かを判定し、この判定がNOのときにはラ
イン代表しきい値P0をP0=P1に、また判定がYE
Sのときには、ライン代表しきい値P0を上記NOの場
合よりも大きいP0=P2(>P1)にそれぞれ設定す
る。すなわち、ライン代表しきい値P0は、各ライン上
の領域の最大有効ポイント数Pmaxに応じて設定す
る。
【0068】(第6例)ライン代表しきい値P0は各ラ
イン上の領域の有効ポイント数の総和Psumに応じて
設定する。具体的には、図35に示すように、ラインi
上の領域中の有効ポイント数の総和Psum=(P
(i,1)+P(i,2)+…+P(i,m)を探索す
る。次いで、上記総和Psumが所定値よりも大きいか
否かを判定し、この判定がNOのときにはライン代表し
きい値P0をP0=P1に、また判定がYESのときに
は、ライン代表しきい値P0を上記NOの場合よりも大
きいP0=P2(>P1)にそれぞれ設定する。すなわ
ち、ライン代表しきい値P0は、各ライン上の領域の有
効ポイント数の総和Psumに応じて、その総和Psu
mが大きいほど大きくなるように設定する。
【0069】(第7例)ライン代表しきい値P0は各ラ
イン上の領域の距離データの検出頻度に応じて設定す
る。具体的には、図36に示す如く、測距されている距
離データの個数Ndataを演算し、このデータ個数N
dataが所定値よりも大きいか否かを判定して、この
判定がNOのときにはライン代表しきい値P0をP0=
P1に、また判定がYESのときには、ライン代表しき
い値P0を上記NOの場合よりも大きいP0=P2(>
P1)にそれぞれ設定する。すなわち、ライン代表しき
い値P0を各ライン上の領域での距離データの検出頻度
に基づいて設定する。
【0070】図37は上記距離データの個数Ndata
の演算例を示し、データ個数NdataをNdata=
0として初期化した後、各ライン上のある領域での距離
d(i,j)がd(i,j)=0かどうかを判定する。
この判定がYESのときには距離データが検出されてい
ない状態としてそのまま、また判定がNOのときには距
離データが検出されている状態としてデータ個数Nda
taをNdata=Ndata+1に更新した後、それ
ぞれ次のステップに進み、各ライン上の全ての領域での
距離d(i,j)について終了したかどうかを判定す
る。この判定がYESになるまで、上記距離d(i,
j)=0の判定及びフィルタ処理を繰り返し、判定がY
ESになるとフィルタ処理に入る。このフィルタ処理
は、距離データの瞬間的な検出状況の変動によるライン
代表しきい値P0の頻繁な切換えを抑えるために行うも
ので、まず、データ個数Ndataを平滑化して平滑化
データ個数Ndatarecを求め、次いで、元のデー
タ個数Ndataを平滑化データ個数Ndatarec
に置換する。
【0071】図28のフローにおいて、ステップT3の
後はステップT4に進み、上記領域毎の有効ポイント数
P(i,j)がライン代表しきい値P0よりも大きいか
どうかを判定する。この判定がP(i,j)≦P0のN
Oのときには、そのままステップT6に進むが、判定が
P(i,j)>P0のYESのときには、ステップT5
において、ライン毎の代表距離l(i)を平均化のため
に更新するとともに、上記ライン代表有効ポイント数P
I(i)に領域毎の有効ポイント数P(i,j)を加え
てライン代表有効ポイント数PI(i)の更新を行った
後にステップT6に進む。すなわち、ライン距離演算部
26では、8隣接点処理部25によって付与設定された
有効ポイント数P(i,j)がライン代表しきい値P0
よりも大きい領域についてライン毎の距離演算を行うよ
うにしている。
【0072】上記ライン毎の代表距離l(i)の更新は
次の式で行う。 l(i)=[l(i)×PI(i)+d(i,j)×
{P(i,j)−PO+1}]÷{PI(i)+P
(i,j)−PO+1}
【0073】上記ステップT6では当該ラインの全ての
ウィンドウ番号(領域E)について終了したか否かを判
定し、この判定がYESになるまでラインの各領域Eに
ついてステップT3〜T5を繰り返す。ステップT6の
判定がYESになると、ステップT7に進み、全てのラ
イン番号について終了したかどうかを判定し、この判定
がYESになるまでステップT2〜T6を繰り返す。ス
テップT7の判定がYESになると、次の物体認識処理
(図39参照)に進む。
【0074】図38は上記ライン距離演算部26での処
理動作の他の実施形態を示し、各ライン上の領域E,E
の最大有効ポイント数となる距離データを基準として、
該距離データから所定距離以上外れた距離データを距離
演算に用いないようにしている。尚、図28と同じ部分
についてはその詳細な説明は省略する。
【0075】すなわち、ステップU1,U2は上記ステ
ップT1,T2(図28参照)と同じである。ステップ
U3〜U6では、ラインiにおける最大有効ポイント数
PPと、その最大有効ポイント数PPが得られる領域E
の距離Dmaxとを求める。具体的には、ステップU3
において、ラインiにおける最大有効ポイント数PPを
PP=0に初期化した後、ステップU4で、領域E毎の
有効ポイント数P(i,j)が上記ライン代表有効ポイ
ント数PPよりも大きいかどうかを判定する。この判定
がP(i,j)≦PPのNOのときには、そのままステ
ップU6に進むが、判定がP(i,j)>PPのYES
のときには、ステップU5において、その領域E毎の有
効ポイント数P(i,j)を上記ライン代表有効ポイン
ト数PPとし、かつ該領域Eでの距離d(i,j)を距
離Dmaxとした後、ステップU6に進む。そして、ス
テップU6では、全てのウィンドウ番号について終了し
た、つまりライン中の全ての領域について最大有効ポイ
ント数PP及びそれに対応する領域の距離Dmaxが得
られたかどうかを判定し、この判定がYESになるまで
ステップU4〜U6を繰り返す。
【0076】ステップU6の判定がYESになると、ス
テップU7に進み、距離判定のための下限値Dlowe
r(=Dmax−d0)及び上限値Dupper(=D
max+d0)を設定する。その後、ステップU8にお
いて、上記領域毎の距離d(i,j)が上記下限値Dl
owerよりも大きくかつ上限値Dupperよりも小
さい、すなわちDlower<d(i,j)<Dupp
erかどうかを判定し、この判定がNOのときにはその
ままステップU10に、また判定がYESのときにはス
テップU9を経てステップU10にそれぞれ進む。上記
ステップU9は図28におけるステップT5と、またス
テップU10は同ステップT6とそれぞれ同じである。
そして、このステップU10の後、図28におけるステ
ップT7と同じ処理を行うステップU11に進む。
【0077】尚、以上に説明した各領域E毎の距離デー
タd(i,j)から8隣接点処理を行って有効ポイント
数P(i,j)を付与し、その後にライン毎の代表距離
l(i)を演算する過程の具体例を図14に示してお
り、図14(a)は各領域毎の距離データd(i,j)
を、また図14(b)は領域毎の有効ポイント数P
(i,j)を、さらに図14(c)はライン毎の代表距
離l(i)をそれぞれ表している。
【0078】図39はコントローラ15における物体認
識部20での処理動作を示し、この物体認識部20で
は、上記ライン距離演算部26により演算されたライン
毎の代表距離l(i)に基づいて物体Oを認識する。す
なわち、ステップW1において物体番号kを設定し、ス
テップW2では、物体検出距離L(k)、物体有効ポイ
ント数PK(k)及び物体内のデータ数N(k)をいず
れも0にして、一次保管用データセットのリセットを行
う。
【0079】次のステップW3では、有効な未登録のラ
インデータが登録されているかどうかを判定し、この判
定がNOのときにはステップW8に進む。ステップW3
の判定がYESになると、ステップW4において、ライ
ンデータの前後位置XD(i)及び横位置YD(i)を
設定する。この後、ステップW5において、既に上記物
体検出距離L(k)が定義されているかどうかを判定
し、この判定がNOのときには、ステップW6に進み、
上記物体検出距離L(k)をL(k)=XD(i)に、
また物体有効ポイント数PK(k)をPK(k)=PI
(i)に、さらに物体内のデータ数N(k)をN(k)
=1にそれぞれ設定して、一次保管用データセットのセ
ットを行った後、ステップW8に進む。
【0080】これに対し、ステップW5の判定がYES
のときには、ステップW7に進み、物体検出距離L
(k)をL(k)={PK(k)×L(i)+P(i)
×XD(i)}/{PK(k)+P(i)}に、また物
体有効ポイント数PK(k)をPK(k)=PK(k)
+PI(i)に、さらに物体内のデータ数N(k)をN
(k)=N(k)+1にそれぞれ設定して、一次保管用
データセットの更新を行った後、ステップW8に進む。
【0081】上記ステップW8では、全てのライン番号
について終了したかどうかを判定し、この判定がYES
になるまでステップW3〜W7を繰り返す。ステップW
8の判定がYESになると、ステップW9〜W11にお
いて物体Oの登録の可否の判定を行う。まず、ステップ
W9において、上記物体内のデータ数N(k)が所定値
以上かどうかを判定する。尚、この所定値は、遠距離側
ほど小さくするように可変設定することもできる。この
ステップW9の判定がNOのときには、距離データはノ
イズ等に起因するものであると見做し、ステップW10
において物体Oの登録は行わず、物体番号kの物体デー
タを初期化した後、終了する。一方、ステップW9の判
定がYESであるときには、ステップW11において物
体Oの登録を行った後に終了する。すなわち、物体認識
部20は、ライン距離演算部26により演算されたライ
ン毎の距離のデータ数N(k)が所定値以上であるとき
のみに、該ライン毎の距離に対応する物体を新規物体と
して登録する。
【0082】この物体認識部20での処理動作の後は、
上記表示装置31での物体表示のための表示処理や警報
装置32での警報のための警報処理を行う。
【0083】したがって、この実施形態では、左右後側
方検知センサ10,10により画像が輝度情報として捕
らえられると、まず、コントローラ15の各測距回路1
6において、各検知センサ10の画像がライン列及びウ
ィンドウ方向にそれぞれ分割されて各領域Eについて距
離d(i,j)が測定される。次いで、8隣接点処理部
25で、上記測定された領域E毎の距離d(i,j)及
び隣接領域R1〜R8の距離の差dxに基づいて各領域
E毎の距離データの有効ポイント数P(i,j)が付与
され、ライン距離演算部26において上記有効ポイント
数P(i,j)に基づきライン毎の距離l(i)が演算
され、物体認識部20においてライン距離演算部26に
より演算されたライン毎の距離l(i)から物体Oが認
識される。このように、各領域Eについての距離データ
の有効性が隣接領域R1〜R8との関係から有効ポイン
ト数P(i,j)として判定され、この有効ポイント数
P(i,j)に基づいてライン毎の距離l(i)を求め
て、その距離l(i)から物体Oを認識するので、測距
データのばらつきやノイズ等があっても、その影響を可
及的に低減することができ、高精度の距離演算が可能と
なって正確な物体認識を行うことができる。
【0084】また、上記8隣接点処理部25では、領域
Eと隣接領域R1〜R8との距離差dxがしきい値d0
よりも小さいときに有効ポイント数P(i,j)(付与
ポイント数p)を付与するようにしているので、領域E
の隣接領域R1〜R8との距離差dxがしきい値d0よ
りも小さいときのみを有効ポイント数P(i,j)の付
与によって有効と判断でき、距離演算の精度を高めるこ
とができる。
【0085】そのとき、上記しきい値d0は、領域Eの
測定距離データに応じて可変とされ、図17〜図19に
示すように、領域のライン位置に応じて設定された基準
距離値diが大きいほど大きくなるように設定すれば、
遠距離側領域の距離データについてのしきい値d0を大
きくすることで、その距離データの有効ポイント数P
(i,j)を増やし、遠距離側の物体Oについての距離
データがばらついても正確なデータを得ることができ
る。
【0086】また、図20及び図21に示す如く、しき
い値は、各領域Eの隣接領域R1〜R8との距離差dx
の平均値Dに基づき、該平均値Dが大きいほど大きくな
るように設定すれば、実際に測定された距離データに応
じてしきい値d0が設定されるので、遠距離側が変化し
てもそれにしきい値d0を安定して対応させることがで
きる。
【0087】上記8隣接点処理部25においては、付与
する有効ポイント数を領域Eの距離d(i,j)に応じ
て変え、図22に示すように、ウィンドウ方向にある隣
接領域R2,R7の有効ポイント数をライン列方向より
も大きくするようにされている。すなわち、CCDチッ
プ11でのCCDラインが等間隔である場合、遠距離領
域に含まれるライン数が近距離領域に比べ少なくなり、
遠距離側の物体Oが近距離側の物体Oに比べ認識され難
くなるが、この実施形態のように、隣接領域がウィンド
ウ方向にあるときの有効ポイント数をライン列方向より
も大きくすれば、上記少ないライン数であっても有効ポ
イント数を増加でき、遠距離側物体Oを認識する確率を
高めることができる。
【0088】また、図23に示すように、遠距離側ライ
ン位置での有効ポイント数を近距離側ライン位置よりも
大きくするようにしても、同様の効果が得られる。
【0089】さらに、図24に示すように、隣接領域R
1〜R8との距離差dxが所定値D1又はD2よりも小
さいときに有効ポイント数を大きくするようにすると、
物体Oを認識し易くすることができる。
【0090】また、図25に示す如く、測定された距離
d(i,j)が所定値Lよりも大きいときに有効ポイン
ト数を大きくするようにしても、上記と同様の作用効果
を奏することができる。
【0091】図26及び図27に示すように、距離が近
距離側及び中距離側にあるときのみ有効ポイント数を付
与する処理を行い、遠距離側にあるときには有効ポイン
ト数の付与処理を行わないようにすると、遠距離側で
は、距離データの有効性を判断する有効ポイント数の付
与処理が行われず、その距離データが有効ポイント数の
付与処理によってノイズ等として落とされることなく、
そのまま採用される。この場合でも同様の効果が得られ
る。
【0092】上記ライン距離演算部26では、有効ポイ
ント数P(i,j)がライン代表しきい値P0よりも大
きい領域についてライン毎の距離演算を行うので、ライ
ン毎の距離l(i)を正確に演算することができる。
【0093】そのとき、図30〜図33に示すように、
上記ライン代表しきい値P0は、距離が遠距離側になる
ほど小さく設定する(図30に示す如く、遠距離側のラ
イン位置ほど小さくなるようにライン毎に設定するか、
又は図31に示す如く、測定された距離d(i,j)が
大きくなるほど小さくなるように設定する)と、遠距離
側領域のライン代表しきい値が近距離側領域よりも小さ
いので、遠距離側の距離データの取りこぼしが防止で
き、その遠距離側の距離演算を精度よく行って遠距離側
の物体Oを正確に認識することができる。
【0094】また、図32及び図33に示すように、ラ
イン代表しきい値を、予め設定された検出エリアA1〜
A4毎に設定すると、所望の検出エリアA1〜A4の距
離演算を精度よく行うことができる。
【0095】一方、図33〜図36に示す如く、上記ラ
イン代表しきい値は、各ライン毎の距離データの検出状
況に応じて設定することで、ライン代表しきい値が検出
状況に応じて変化して設定され、距離演算の精度をさら
に高めることができる。
【0096】すなわち、図34に示すように、ライン代
表しきい値P0は、各ライン上の領域の最大有効ポイン
ト数Pmaxに応じて、その最大有効ポイント数Pma
xが大きいほど大きくなるように設定すると、ライン代
表しきい値P0は、各ライン上の領域の最大有効ポイン
ト数Pmaxに応じて変化する。また、図35に示す如
く、ライン代表しきい値P0は、各ライン上の領域の有
効ポイント数の総和Psumに応じて、その総和Psu
mが大きいほど大きくなるように設定すれば、ライン代
表しきい値P0が、各ライン上の領域の有効ポイント数
の総和Psumに応じて変化する。従って、いずれの場
合でも、距離演算の精度を高めることができる。
【0097】また、図36に示す如く、ライン代表しき
い値は、各ライン上の領域での距離データの検出頻度に
基づいて設定すると、距離データの検出頻度が高いとき
には、ライン代表しきい値を大きく設定して、距離演算
の精度を高めることができる。
【0098】図38に示すように、上記ライン距離演算
部26において、各ライン上の領域の最大有効ポイント
数となる距離Dmaxを基準として、該距離Dmaxか
ら所定距離d0以上外れた距離データを距離演算に用い
ないように構成すれば、各ライン上の領域の最大有効ポ
イント数となる距離Dmaxから所定距離d0の範囲内
にある距離データのみで距離演算が行われ、高精度の距
離演算を行うことができる。
【0099】図39に示すように、上記物体認識部20
は、ライン距離演算部26により演算されたライン毎の
距離のデータ数が所定値以上にあるときのみに、該ライ
ン毎の距離に対応する物体Oを新規物体Oとして登録す
るようにすると、新規物体Oの登録に際し制限を設ける
ことができ、物体O以外のノイズ等が誤って物体Oとし
て登録されるのを抑制することができる。
【0100】そのとき、上記ライン毎の距離データ数と
比較する所定値は、遠距離側ほど小さくなるように設定
すれば、遠距離側の物体Oほど登録し易くすることがで
きる。
【0101】また、上記測距回路16の測距特性は、遠
距離側ラインを基準として、他のラインを補完するよう
に構成されているので、検知センサ10前方のリヤウィ
ンドガラス6等の測距精度への影響を避ける目的で、ラ
イン毎の測距特性を所定ラインを基準にして他のライン
を補完するとき、遠距離側の距離データの有効性を高め
つつ、全てのラインの検出精度を良好に補正することが
できる。
【0102】また、上記物体認識部20は、物体Oの認
識結果に基づいて警報等の信号を出力するように構成さ
れているので、認識物体Oを容易に知ることができる。
【0103】尚、上記実施形態では、車両Cの側方ない
し斜め後方の物体Oを認識するようにしているが、本発
明は、これら範囲以外の物体を認識する場合にも適用で
き、さらには車両C以外に建物内や屋外等において物体
を認識する場合にも適用することができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によ
ると、多段ライン型CCDの画像をライン毎にかつウィ
ンドウ方向に複数に分割して各領域について距離を測定
し、この各領域及び隣接領域の各測定距離の差に基づい
て各領域毎の距離データの有効ポイント数を求め、この
有効ポイント数からライン毎の距離を演算して物体を認
識するようにしたことにより、測距データのばらつきや
ノイズ等があっても、その影響を可及的に低減して、高
精度の距離演算により正確な物体認識を行うことができ
る。
【0105】請求項2の発明によると、距離データの有
効ポイント数を付与するとき、領域の距離と隣接領域と
の距離との差がしきい値よりも小さいときに有効ポイン
ト数を付与するようにしたことにより、距離演算の精度
を高めることができる。
【0106】請求項3の発明では、上記しきい値は、領
域の測定距離に応じて可変とするようにした。また、請
求項4の発明では、しきい値は、領域のライン位置に応
じて設定された基準距離値が大きいほど大きく設定する
ようにした。これら発明によると、遠距離側領域の距離
データの有効ポイント数を増やすことができ、距離デー
タのばらつきのある遠距離側物体についての正確なデー
タを得ることができる。
【0107】請求項5の発明によると、しきい値は、各
領域と隣接領域との距離差の平均値が大きいほど大きく
設定するようにしたことにより、実際に測定された距離
データに応じてしきい値を設定でき、遠距離側が変化し
てもそれにしきい値を安定して対応させることができ
る。
【0108】請求項6の発明では、上記付与する有効ポ
イント数を領域の距離に応じて変えるようにした。ま
た、請求項7の発明では、隣接領域がウィンドウ方向に
あるときの有効ポイント数をライン列方向よりも大きく
するようにした。さらに、請求項8の発明では、遠距離
側ライン位置での有効ポイント数を近距離側ライン位置
よりも大きくするようにした。これらの発明によると、
遠距離側領域を含むライン数が近距離側領域に比べ少な
くても、その遠距離側領域の有効ポイント数を増加させ
て、遠距離側の物体を認識確率を高めることができる。
【0109】請求項9の発明によると、隣接領域との距
離差が所定値よりも小さいときに、付与する有効ポイン
ト数を大きくするようにしたことにより、物体を認識し
易くすることができる。
【0110】請求項10の発明によると、測定距離が所
定値よりも大きいときに有効ポイント数を大きくするよ
うにしたことにより、請求項7の発明と同様の作用効果
を奏することができる。
【0111】請求項11の発明によると、近距離側及び
中距離側にあるときのみ有効ポイント数を付与する処理
を行い、遠距離側にあるときには有効ポイント数の付与
処理を行わないようにしたことにより、遠距離側での距
離データが有効ポイント数の付与処理によってノイズ等
として落とされることなくそのまま採用でき、請求項7
の発明と同様の効果が得られる。
【0112】請求項12の発明によると、ライン毎の距
離を演算するとき、上記付与される有効ポイント数がラ
イン代表しきい値よりも大きい領域についてライン毎の
距離演算を行うようにしたことにより、ライン毎の距離
を正確に演算することができる。
【0113】請求項13の発明では、上記ライン代表し
きい値は、距離が遠距離側になるほど小さく設定するよ
うにした。また、請求項14の発明では、ライン代表し
きい値は、遠距離側のライン位置ほど小さくなるように
ライン毎に設定した。さらに、請求項15の発明では、
ライン代表しきい値は、測定された距離が大きくなるほ
ど小さくなるように設定した。これらの発明によれば、
遠距離側ラインの距離演算を優先して行うことができ、
遠距離側の距離演算を精度よく行って遠距離側の物体を
正確に認識することができる。
【0114】請求項16の発明によると、ライン代表し
きい値は、予め設定された検出エリア毎に設定するよう
にしたことにより、所望の検出エリアの距離演算を精度
よく行うことができる。
【0115】請求項17の発明によると、ライン代表し
きい値は、各ライン毎の距離データの検出状況に応じて
設定するようにしたことにより、ライン代表しきい値を
検出状況に応じて変化して設定して、距離演算の精度を
さらに高めることができる。
【0116】請求項18の発明では、ライン代表しきい
値は、各ライン上の領域の最大有効ポイント数に応じて
設定するようにした。また、請求項19の発明では、ラ
イン代表しきい値は、最大有効ポイント数が大きいほど
大きくなるように設定するようにした。これら発明によ
ると、ライン代表しきい値は、各ライン上の領域の最大
有効ポイント数が大きいほど大きくなるので、距離演算
の精度を高めることができる。
【0117】請求項20の発明では、ライン代表しきい
値は、各ライン上の領域の有効ポイント数の総和に応じ
て設定するようにした。また、請求項21の発明では、
ライン代表しきい値は、有効ポイント数の総和が大きい
ほど大きく設定するようにした。これら発明によれば、
ライン代表しきい値が、各ライン上の領域の有効ポイン
ト数の総和が大きいほど大きくなるので、距離演算の精
度を高めることができる。
【0118】請求項22の発明によると、ライン代表し
きい値は、各ライン上の領域での距離データの検出頻度
に基づいて設定するようにしたことにより、距離データ
の検出頻度が高いときにライン代表しきい値を大きく設
定でき、距離演算の精度を高めることができる。
【0119】請求項23の発明によると、ライン毎の距
離を演算するとき、各ライン上の領域の最大有効ポイン
ト数となる距離データを基準として、該距離データから
所定距離以上外れた距離データを距離演算に用いないよ
うにしたことにより、各ライン上の領域の最大有効ポイ
ント数となる距離データから所定距離の範囲内にある距
離データのみで距離演算でき、高精度の距離演算を行う
ことができる。
【0120】請求項24の発明によると、ライン毎の距
離に基づいて物体を認識するとき、演算されたライン毎
の距離のデータ数が所定値以上であるときのみに、該ラ
イン毎の距離に対応する物体を新規物体として登録する
ようにしたことにより、物体以外のノイズ等が誤って物
体として登録されるのを抑制することができる。
【0121】また、請求項25の発明によると、上記ラ
イン毎の距離データ数と比較する所定値を、遠距離側ほ
ど小さくなるように設定するようにしたことにより、遠
距離の物体ほど登録し易くすることができる。
【0122】請求項26の発明によると、各領域につい
ての距離測定の特性は、遠距離側ラインを基準として、
他のラインを補完するようにしたことにより、例えば多
段ライン型CCDの前方に物体の像の歪みをもたらすガ
ラス等が配置されていて、そのガラス等の測距精度への
影響を避ける目的でラインの検出特性を補正するとき、
遠距離側の距離データの有効性を高めつつ、全てのライ
ンの検出精度を良好に補正することができる。
【0123】請求項27の発明によると、物体の認識結
果に基づいて警報等の信号を出力するようにしたことに
より、認識物体を容易に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る物体認識装置の各構成
部品の車両での位置を示す斜視図である。
【図3】物体認識装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図4】物体認識装置の詳細構成を示すブロック図であ
る。
【図5】検知センサにより物体を測距する概念を示す側
面図である。
【図6】CCDチップにより捕らえた画像を示す図であ
る。
【図7】CCDチップにより捕らえた画像の中のライン
をウィンドウ方向に分割して領域を区分する概念を示す
図である。
【図8】上下のCCDチップにより得られた画像が同じ
ラインでずれて視差が生じる状態を示す説明図である。
【図9】上下のCCDチップにより物体までの距離を測
定する原理を示す図である。
【図10】CCDチップにより得られた画像におけるC
CDラインの測距方向を示す平面図である。
【図11】上下方向のレンジカット領域を示す側面図で
ある。
【図12】水平方向のレンジカット領域を示す平面図で
ある。
【図13】領域に隣接する8隣接領域の配置を示す図で
ある。
【図14】8隣接点処理からライン毎の距離演算までの
具体例を示す図である。
【図15】8隣接点処理動作を示すフローチャート図で
ある。
【図16】距離しきい値の設定のための第1例を示すフ
ローチャート図である。
【図17】距離しきい値の設定のための第2例を示す図
16相当図である。
【図18】基準距離値の設定例を示す図である。
【図19】距離しきい値の設定のための第3例を示す図
16相当図である。
【図20】距離しきい値の設定のための第4例を示す図
16相当図である。
【図21】距離差の平均値に応じて距離しきい値を設定
する例を示す図である。
【図22】各領域毎の有効ポイント数付与のための第1
例を示すフローチャート図である。
【図23】各領域毎の有効ポイント数付与のための第2
例を示す図22相当図である。
【図24】各領域毎の有効ポイント数付与のための第3
例を示す図22相当図である。
【図25】各領域毎の有効ポイント数付与のための第4
例を示す図22相当図である。
【図26】各領域毎の有効ポイント数付与の実行判断の
ための第1例を示すフローチャート図である。
【図27】各領域毎の有効ポイント数付与の実行判断の
ための第2例を示す図26相当図である。
【図28】ライン毎の距離演算処理動作を示すフローチ
ャート図である。
【図29】ライン代表しきい値の設定のための第1例を
示すフローチャート図である。
【図30】ライン代表しきい値の設定のための第2例を
示す特性図である。
【図31】ライン代表しきい値の設定のための第3例を
示す特性図である。
【図32】ライン代表しきい値の設定のための第4例を
示す特性図である。
【図33】ライン代表しきい値の設定のための第4例に
おける検出エリアを示す平面図である。
【図34】ライン代表しきい値の設定のための第5例を
示すフローチャート図である。
【図35】ライン代表しきい値の設定のための第6例を
示す図34相当図である。
【図36】ライン代表しきい値の設定のための第7例を
示す図34相当図である。
【図37】ライン代表しきい値の設定のための第7例に
おけるデータ個数の演算例を示すフローチャート図であ
る。
【図38】ライン毎の距離演算処理動作の他の実施形態
を示す図28相当図である。
【図39】物体の認識処理動作を示すフローチャート図
である。
【図40】視差に応じた距離補正のための特性を示す特
性図である。
【図41】検出率に応じて昼夜判定するための説明図で
ある。
【符号の説明】
C 車両 6 リヤウィンドガラス 10 後側方検知センサ 11 CCDチップ(多段ライン型CCD) 15 コントローラ 16 測距回路(測距手段) 20 物体認識部(物体認識手段) 21 物体識別部 25 8隣接点処理部(有効ポイント数付与手段) 26 ライン距離演算部(ライン距離演算手段) 31 表示装置 32 警報装置 E,E(i,j) 領域 R1〜R8 隣接領域 d(i,j) 測定距離 dx 隣接領域との距離差 d0 しきい値 P(i,j) 有効ポイント数 P0 ライン代表しきい値 l(i,j) ライン代表距離 A1〜A4 検出エリア O 物体 O′ 物体像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 透 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 上村 裕樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドウ方向に沿って配置された多数
    のCCDからなるCCDラインをウィンドウ方向と直交
    するライン列方向に多段に並設してなり画像を輝度情報
    として捕らえる多段ライン型CCDを備え、該多段ライ
    ン型CCDからの輝度信号に基づいて得られた2次元の
    距離データから特定の物体を認識するようにした物体認
    識装置であって、 上記多段ライン型CCDにより得られた画像を上記CC
    Dライン毎にかつウィンドウ方向に複数に分割して各領
    域について距離を測定する測距手段と、 上記測距手段により測定された各領域毎の距離につき、
    該領域に隣接する領域の距離との差に基づいて距離デー
    タの有効ポイント数を付与する有効ポイント数付与手段
    と、 上記有効ポイント数付与手段により付与された有効ポイ
    ント数に基づき上記ライン毎の距離をそれぞれ演算する
    ライン距離演算手段と、 上記ライン距離演算手段により演算されたライン毎の距
    離に基づいて物体を認識する物体認識手段とを備えたこ
    とを特徴とする物体認識装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の物体認識装置において、 有効ポイント数付与手段は、各領域の測定距離と隣接領
    域の測定距離との差がしきい値よりも小さいときに有効
    ポイント数を付与するように構成されていることを特徴
    とする物体認識装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の物体認識装置において、 しきい値は、領域の測定距離に応じて可変とされている
    ことを特徴とする物体認識装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の物体認識装置において、 しきい値は、領域のライン位置に応じて設定された基準
    距離値が大きいほど大きくなるように設定されているこ
    とを特徴とする物体認識装置。
  5. 【請求項5】 請求項3の物体認識装置において、 しきい値は、各領域の測定距離と隣接領域の測定距離と
    の距離差の平均値に基づき、該平均値が大きいほど大き
    くなるように設定されていることを特徴とする物体認識
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1の物体認識装置において、 有効ポイント数付与手段は、付与する有効ポイント数を
    領域の測定距離に応じて変えるように構成されているこ
    とを特徴とする物体認識装置。
  7. 【請求項7】 請求項6の物体認識装置において、 有効ポイント数付与手段は、隣接領域がウィンドウ方向
    にあるときの有効ポイント数をライン列方向よりも大き
    くするように構成されていることを特徴とする物体認識
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項6の物体認識装置において、 有効ポイント数付与手段は、遠距離側ライン位置での有
    効ポイント数を近距離側ライン位置よりも大きくするよ
    うに構成されていることを特徴とする物体認識装置。
  9. 【請求項9】 請求項6の物体認識装置において、 有効ポイント数付与手段は、隣接領域との距離差が所定
    値よりも小さいときに有効ポイント数を大きくするよう
    に構成されていることを特徴とする物体認識装置。
  10. 【請求項10】 請求項6の物体認識装置において、 有効ポイント数付与手段は、領域の測定距離が所定値よ
    りも大きいときに有効ポイント数を大きくするように構
    成されていることを特徴とする物体認識装置。
  11. 【請求項11】 請求項1の物体認識装置において、 有効ポイント数付与手段は、距離が近距離側及び中距離
    側にあるときのみ有効ポイント数を付与する処理を行
    い、遠距離側にあるときには有効ポイント数の付与処理
    を行わないように構成されていることを特徴とする物体
    認識装置。
  12. 【請求項12】 請求項1の物体認識装置において、 ライン距離演算手段は、有効ポイント数付与手段によっ
    て付与された有効ポイント数がライン代表しきい値より
    も大きい領域についてライン毎の距離演算を行うように
    構成されていることを特徴とする物体認識装置。
  13. 【請求項13】 請求項12の物体認識装置において、 ライン代表しきい値は、距離が遠距離側になるほど小さ
    く設定されていることを特徴とする物体認識装置。
  14. 【請求項14】 請求項13の物体認識装置において、 ライン代表しきい値は、遠距離側のライン位置ほど小さ
    くなるようにライン毎に設定されていることを特徴とす
    る物体認識装置。
  15. 【請求項15】 請求項13の物体認識装置において、 ライン代表しきい値は、測定された距離が大きくなるほ
    ど小さくなるように設定されていることを特徴とする物
    体認識装置。
  16. 【請求項16】 請求項12の物体認識装置において、 ライン代表しきい値は、予め設定された検出エリア毎に
    設定されていることを特徴とする物体認識装置。
  17. 【請求項17】 請求項12の物体認識装置において、 ライン代表しきい値は、各ライン毎の距離データの検出
    状況に応じて設定されていることを特徴とする物体認識
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項17の物体認識装置において、 ライン代表しきい値は、各ライン上の領域の最大有効ポ
    イント数に応じて設定されていることを特徴とする物体
    認識装置。
  19. 【請求項19】 請求項18の物体認識装置において、 ライン代表しきい値は、最大有効ポイント数が大きいほ
    ど大きくなるように設定されていることを特徴とする物
    体認識装置。
  20. 【請求項20】 請求項17の物体認識装置において、 ライン代表しきい値は、各ライン上の領域の有効ポイン
    ト数の総和に応じて設定されていることを特徴とする物
    体認識装置。
  21. 【請求項21】 請求項20の物体認識装置において、 ライン代表しきい値は、有効ポイント数の総和が大きい
    ほど大きくなるように設定されていることを特徴とする
    物体認識装置。
  22. 【請求項22】 請求項17の物体認識装置において、 ライン代表しきい値は、各ライン上の領域での距離デー
    タの検出頻度に基づいて設定されていることを特徴とす
    る物体認識装置。
  23. 【請求項23】 請求項1の物体認識装置において、 ライン距離演算手段は、各ライン上の領域の最大有効ポ
    イント数となる距離データを基準として、該距離データ
    から所定距離以上外れた距離データを距離演算に用いな
    いように構成されていることを特徴とする物体認識装
    置。
  24. 【請求項24】 請求項1の物体認識装置において、 物体認識手段は、ライン距離演算手段により演算された
    ライン毎の距離のデータ数が所定値以上であるときのみ
    に、該ライン毎の距離に対応する物体を新規物体として
    登録するように構成されていることを特徴とする物体認
    識装置。
  25. 【請求項25】 請求項24の物体認識装置において、 所定値は、遠距離側ほど小さくなるように設定されてい
    ることを特徴とする物体認識装置。
  26. 【請求項26】 請求項1の物体認識装置において、 測距手段の測距特性は、遠距離側ラインを基準として、
    他のラインを補完するように構成されていることを特徴
    とする物体認識装置。
  27. 【請求項27】 請求項1の物体認識装置において、 物体認識手段は、物体の認識結果に基づいて警報等の信
    号を出力するように構成されていることを特徴とする物
    体認識装置。
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