JPH10205720A - 焼却装置及び焼却方法 - Google Patents

焼却装置及び焼却方法

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JPH10205720A
JPH10205720A JP2429197A JP2429197A JPH10205720A JP H10205720 A JPH10205720 A JP H10205720A JP 2429197 A JP2429197 A JP 2429197A JP 2429197 A JP2429197 A JP 2429197A JP H10205720 A JPH10205720 A JP H10205720A
Authority
JP
Japan
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incinerator
water
sparks
exhaust
sprinkling
Prior art date
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Pending
Application number
JP2429197A
Other languages
English (en)
Inventor
Sachiko Nitta
幸子 仁田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITTA SHOJI KK
Original Assignee
NITTA SHOJI KK
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Publication date
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  • Incineration Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】製材所等において焼却装置で廃材等を焼却する
際には焼却装置の煙突から大量の火の粉が舞い上がり、
近辺に飛散する。この火の粉は、特に大気が乾燥してい
る場合には可燃物に飛び火して火事を引き起こすことが
ある。また、飛び火しないまでも、近辺の洗濯物等に付
着して汚してしまう等、近隣地域の様々な苦情の原因と
なっていた。 【解決手段】焼却装置の焼却炉1の内部下側にはロスト
ル部材が配設され、その下方には点火用のバーナーが配
設されている。焼却炉1の外壁面にはそれぞれ開閉蓋を
備えた投入口、取出口、空気取入口が設けてある。焼却
炉1上部の上部ボックス10には排気筒2が接続されて
いる。排気筒2の基端側は上部ボックス10内に突出さ
せてある。排気筒2の基端部には排気入口20を囲むよ
うにして散水体3が設けてある。散水体3には外部から
給水管4が接続されている。散水体3の下方には散水回
収装置5が配設されている。散水回収装置5は貯水体5
0と外部へ導出されている導出管51を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は焼却装置及び焼却方
法に関するものである。更に詳しくは、木屑や廃材等を
焼却する際に周囲に火の粉が飛散しないようにすること
ができる焼却装置及び焼却方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自然木を切断して木材をつくる
製材所では大量の木屑や廃材が発生する。これらの木屑
や廃材のうち、比較的大きなものは燃料用の薪のような
用途があるので有効に利用されているが、細かな屑や樹
皮等、他に使用できない部分は焼却装置で焼却処分され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に木屑や廃材を焼却装置で焼却する従来の方法には次の
ような課題があった。すなわち、焼却される廃材等は上
記したようにもともと細かな屑が多いため燃えるときに
は火の粉が発生しやすい。そのうえ、製材所のように廃
材等が大量に発生しこれを処分しなければならない所で
は、比較的大型の焼却装置が使用されており、一度に焼
却される木屑の量も多い。従って、焼却装置で廃材等を
焼却する際には焼却装置の煙突から大量の火の粉が舞い
上がり、近辺に飛散する。この火の粉は、特に大気が乾
燥している場合には可燃物に飛び火して火事を引き起こ
すことがある。また、飛び火しないまでも近辺の洗濯物
等に付着して汚してしまう等、近隣地域の様々な苦情の
原因となっていた。
【0004】本発明は上記課題を解消するもので、火の
粉が発生しやすい廃材等を焼却する際にも周囲に火の粉
を飛散させないようにして近辺への飛び火や洗濯物を汚
すこと等を防止し、製材所のように木屑を大量に発生し
これを処分しなければならない所での使用に好適な焼却
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、火の粉の飛散を防止した焼却装置であっ
て、焼却物を投入する投入口と焼灰を取り出す取出口を
有する焼却炉と、当該焼却炉に接続されている排気筒
と、当該排気筒の排気入口近傍に設けてあり、当該排気
入口に入る排気に対し散水する散水手段と、当該散水手
段に水を供給する水供給手段と、上記散水手段から散水
された水を回収する散水回収手段と、を備えている、焼
却装置である。
【0006】第2の発明にあっては、火の粉の飛散を防
止した焼却装置であって、焼却物を投入する投入口と焼
灰を取り出す取出口を有する焼却炉と、当該焼却炉に接
続されている排気筒と、上記焼却炉内に配設されている
上記排気筒の排気入口周縁に設けてあり、当該排気入口
を除き実質的に半球面状の底部を有し、当該底部には所
要数の散水孔を有する散水体と、当該散水体に水を供給
する水供給手段と、上記散水体の下方に配設され上記散
水体から散水された水を貯留し上記焼却炉外部へ導出す
る散水回収手段と、を備えている、焼却装置である。
【0007】第3の発明にあっては、上記焼却炉が廃ガ
スボンベを加工して形成されている、第1または第2の
発明に係る焼却装置である。
【0008】第4の発明にあっては、火の粉の飛散を防
止した焼却方法であって、焼却炉内において水を散水し
て散水幕をつくり、当該散水幕に火の粉を含む燃焼ガス
を通過させ火の粉を消火するステップ、を含む、焼却方
法である。
【0009】(作用)第1の発明に係る焼却装置は次の
作用を有する。まず、焼却炉内部に廃材等の焼却物を投
入口から適量投入し、点火する。焼却物は燃焼し、焼却
炉内部では多量の火の粉が発生する。火の粉を含んだ排
気は排気入口から排気筒に入るが、入る前に散水手段に
よりつくられる散水幕(シャワーカーテン)を通り抜け
る。
【0010】このとき、排気に含まれる火の粉は水によ
って消火され、その残物である炭粉は一部を除きその大
部分が散水の水に取り込まれる。これによって、排気筒
から排出される排気には火の粉が含まれず、火の粉が近
辺に飛散することはない。また、火の粉の残物である炭
粉を含む散水は散水回収手段によって回収され、通常は
焼却炉の外部に導出される。
【0011】第2の発明に係る焼却装置は次の作用を有
する。まず、焼却炉内部に廃材等の焼却物を投入口から
適量投入し、点火する。焼却物は燃焼し、焼却炉内部で
は多量の火の粉が発生する。火の粉を含んだ排気は排気
入口から排気筒に入るが、入る前に散水体の底部に設け
てある散水孔から散水される水によって形成される散水
幕を通り抜ける。
【0012】散水体の底部は実質的に半球面状に形成さ
れているので、散水孔からの散水は排気入口を中心にし
て幾重にも行われる。このとき、排気に含まれる火の粉
は水によって消火され、その残物である炭粉は一部を除
きその大部分が散水の水に取り込まれる。これによっ
て、排気筒から排出される排気には火の粉が含まれず、
火の粉が近辺に飛散することはない。また、火の粉の残
物である炭粉を含む散水は散水体の下方にある散水回収
手段によって一旦貯留後に焼却炉の外部に導出される。
【0013】第3の発明に係る焼却装置は次の作用を有
する。焼却炉が廃ガスボンベを加工して形成されている
ので、製造費用を安価に抑えることができる。なお、廃
ガスボンベを形成している金属材料は耐熱性が高く、高
温となる焼却炉として好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る焼却装置の
一実施の形態を示す一部切欠正面図、図2は焼却炉内部
の排気筒、散水体、散水回収装置の構造を示す断面説明
図である。符号Aは焼却装置で、焼却炉1を備えてい
る。焼却炉1は廃ガスボンベを加工して形成されてい
る。焼却炉1は上下が封鎖された円筒形状に形成されて
いる。焼却炉1の上部には排気筒2が設けられている。
焼却炉1の内部の下段部にはロストル部材11が配設さ
れている。ロストル部材11の下方には点火用のバーナ
ー12が配設されている。
【0015】焼却炉1の外壁面のうちロストル部材11
より下側には焼灰を取り出すための取出口13が設けて
あり、この取出口13には開閉蓋14が設けてある。な
お、15は空気取入口である。焼却炉1の外壁面のうち
上部には廃材等の焼却物を投入するための投入口16が
設けてあり、この投入口16には開閉蓋17が設けてあ
る。
【0016】焼却炉1の上部には上部ボックス10が設
けられている。上部ボックス10は焼却炉1と連通させ
てあり、その上部には円筒形の排気筒2が接続されてい
る。排気筒2の基端側は上部ボックス10内に突出させ
てある。排気筒2の基端部には排気入口20を囲むよう
にして散水体3が設けてある。
【0017】散水体3は半球面状の外面を有する底板3
0を備えている。底板30の中心部には上記排気入口2
0が開口しており、底板30には全面にわたり多数の散
水孔31が形成されている。また、底板30の上部には
上面板32が設けてある。これによって、散水体3内部
には通水空間部33が設けられている。散水体3には通
水空間部33と連通して給水管4が接続されている。給
水管4は上部ボックス10を貫通して外部から導入され
ている。
【0018】散水体3の下方には散水回収装置5が配設
されている。散水回収装置5は椀状の貯水体50を有し
ている。貯水体50は上方の散水体3の散水孔31から
散水された水を全部受けることができる大きさに形成さ
れている。また、貯水体50の底部には導出管51が接
続されている。導出管51は上部ボックス10を貫通し
て外部へ導出されている。
【0019】(作 用)図1、図2を参照して本発明の
実施の形態の作用を説明する。まず、焼却装置Aの焼却
炉1内部に廃材等の焼却物を投入口16から適量投入
し、バーナー12によって点火する。焼却物は燃焼し、
焼却炉1内部では多量の火の粉が発生する。火の粉を含
んだ排気は排気入口20から排気筒2に入るが、入る前
に散水体3の底板30に設けてある散水孔31から散水
される水によって形成される散水幕を通り抜ける。
【0020】散水体3の底板30は外面が半球面状に形
成されているので、散水孔31からの散水は排気入口2
0を中心にして幾重にも行われる。これにより、散水幕
を通り抜ける排気に含まれる火の粉はほぼ全部が消火さ
れ、その残物である炭粉は一部を除きその大部分が散水
の水に取り込まれる。これによって、排気筒2から排出
される排気には火の粉が含まれず、火の粉が近辺に飛散
することはないので、飛び火による火事の発生を防止で
きる。また、炭粉も飛散しないので洗濯物等に付着して
汚してしまうことも防止できる。なお、炭粉を含む水は
散水回収装置5の貯水体50に一旦溜められ、導出管5
1によって外部に導出されるので、排水処理も容易にで
きる。
【0021】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)請求項1記載の焼却装置にあっては、焼却炉内部
で発生する火の粉を含んだ排気は排気筒の排気入口に入
る前に散水手段による散水幕を通り抜ける。これによ
り、排気に含まれる火の粉は水によって消火され、その
残物である炭粉は一部を除きその大部分が散水の水に取
り込まれる。従って、排気筒から排出される排気には火
の粉が含まれず、火の粉が近辺に飛散することはなく、
飛び火による火事の発生を防止できる。また、炭粉も飛
散しないので洗濯物等に付着して汚してしまうことも防
止できる。
【0023】(b)請求項2記載の焼却装置にあって
は、散水体の底部は実質的に半球面状に形成されている
ので、散水孔からの散水は排気入口を中心にして幾重に
も行われる。従って、排気に含まれる火の粉の消火はよ
り確実に行われる。
【0024】(c)請求項3記載の焼却装置にあって
は、焼却炉が廃ガスボンベを加工して形成されているの
で、製造費用を安価に抑えることができる。なお、廃ガ
スボンベを形成している金属材料は耐熱性が高く、高温
となる焼却炉として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る焼却装置の一実施の形態を示す一
部切欠正面図。
【図2】焼却炉内部の排気筒、散水体、散水回収装置の
構造を示す断面説明図。
【符号の説明】
A 焼却装置 1 焼却炉 10 上部ボックス 11 ロストル部材 12 バーナー 13 取出口 14 開閉蓋 15 空気取入口 16 投入口 17 開閉蓋 2 排気筒 20 排気入口 3 散水体 30 底板 31 散水孔 32 上面板 33 通水空間部 4 給水管 5 散水回収装置 50 貯水体 51 導出管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火の粉の飛散を防止した焼却装置であっ
    て、 焼却物を投入する投入口と焼灰を取り出す取出口を有す
    る焼却炉と、 当該焼却炉に接続されている排気筒と、 当該排気筒の排気入口近傍に設けてあり、当該排気入口
    に入る排気に対し散水する散水手段と、 当該散水手段に水を供給する水供給手段と、 上記散水手段から散水された水を回収する散水回収手段
    と、を備えていることを特徴とする、 焼却装置。
  2. 【請求項2】 火の粉の飛散を防止した焼却装置であっ
    て、 焼却物を投入する投入口と焼灰を取り出す取出口を有す
    る焼却炉と、 当該焼却炉に接続されている排気筒と、 上記焼却炉内に配設されている上記排気筒の排気入口周
    縁に設けてあり、当該排気入口を除き実質的に半球面状
    の底部を有し、当該底部には所要数の散水孔を有する散
    水体と、 当該散水体に水を供給する水供給手段と、 上記散水体の下方に配設され上記散水体から散水された
    水を貯留し上記焼却炉外部へ導出する散水回収手段と、
    を備えていることを特徴とする、 焼却装置。
  3. 【請求項3】 上記焼却炉が廃ガスボンベを加工して形
    成されていることを特徴とする、 請求項1または2記載の焼却装置。
  4. 【請求項4】 火の粉の飛散を防止した焼却方法であっ
    て、 焼却炉内において水を散水して散水幕をつくり、当該散
    水幕に火の粉を含む燃焼ガスを通過させ火の粉を消火す
    るステップ、を含むことを特徴とする、 焼却方法。
JP2429197A 1997-01-22 1997-01-22 焼却装置及び焼却方法 Pending JPH10205720A (ja)

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JP2429197A JPH10205720A (ja) 1997-01-22 1997-01-22 焼却装置及び焼却方法

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JPH10205720A true JPH10205720A (ja) 1998-08-04

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JP2429197A Pending JPH10205720A (ja) 1997-01-22 1997-01-22 焼却装置及び焼却方法

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JP (1) JPH10205720A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107631305A (zh) * 2017-09-14 2018-01-26 高国梁 一种医疗废物无味焚烧炉

Cited By (1)

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