JPH09287722A - 焼却炉 - Google Patents

焼却炉

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JPH09287722A
JPH09287722A JP8126409A JP12640996A JPH09287722A JP H09287722 A JPH09287722 A JP H09287722A JP 8126409 A JP8126409 A JP 8126409A JP 12640996 A JP12640996 A JP 12640996A JP H09287722 A JPH09287722 A JP H09287722A
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JP
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water
chamber
dust collecting
collecting chamber
exhaust gas
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JP8126409A
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Terutake Arai
新井輝勇
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Daiichi Engineering Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Engineering Co Ltd
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック製品燃焼時の黒煙等の有害排気
の発生を防止した焼却炉を小型化かつ簡易化することに
より低コストにて提供する。 【解決手段】 焼却対象物を燃焼させる燃焼室12と、
燃焼室12にて発生した排気ガスが導入される集塵室1
3とを有し、集塵室13が、排気ガスが最初に導入され
るサイクロン集塵室26とサイクロン集塵室26を内設
するウォーター集塵室38とからなり、サイクロン集塵
室26とウォーター集塵室38とを連通する連通口30
に排気ガスに含まれる固体粒子を捕捉するウォーターカ
ーテン35が連通口30を遮るように設けられている焼
却炉。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業廃棄物等を焼却
する焼却炉に関し、特にプラスチックが混在する廃棄物
を有害な排気ガスを排出することなく効率的に焼却でき
るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】一般に産業廃棄物は可燃物、不燃物等に
分別され、それぞれの性状に合わせて効率的に焼却等の
廃棄処理を行っている。しかし、産業廃棄物に混在する
プラスチック製品を他の可燃物と完全に分別することは
困難であり、可燃物の中にプラスチックが混入したまま
焼却される場合もある。
【0003】通常の可燃物用の焼却炉でプラスチックを
燃焼させると、プラスチックの燃焼時に発生する高熱に
より焼却炉の炉壁を傷めて焼却炉の寿命を著しく縮め、
且つ多量の黒煙を発生して環境を汚染する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】プラスチックを燃焼さ
せる際に黒煙の発生を防止するためには、十分に空気を
供給しながら高温にて比較的長い時間をかけて燃焼させ
ることにより黒煙に含まれる有機性の未燃物質を燃焼さ
せるようにすればよい。しかしその場合、燃焼効率が極
めて悪くなり、また焼却炉自体も大型となり、焼却に多
くのコストがかかるという問題がある。
【0005】上述の実状に鑑み出願人は、既に特願平7
−216820号において、プラスチック製品燃焼時の
黒煙等の有害排気の発生を防止した焼却炉を比較的簡単
な構成、低コストにて提供した。当該出願に係る発明に
おける焼却炉の構成は、焼却対象物を燃焼させる燃焼室
と、この燃焼室にて発生した排気ガスが導入される集塵
室とを有し、この集塵室には排気ガスの流路において排
気ガス中に含まれる固体粒子を捕捉する網状体とウォー
ターカーテンとが流路を遮るように設けられているもの
である。好適には、上記の網状体には水がシャワー状に
降り掛けられる。また、上記集塵室は、シャワー装置
と、排気ガスの流路を規制すると共に下端に樋部が形成
された遮蔽板とを有し、このシャワー装置からの水が遮
蔽板の表面を流下して樋部から溢れて上記ウォーターカ
ーテンを形成する。さらに上記集塵室には排気ガスの排
出方向に圧縮空気を噴射するノズルが設けられる。ま
た、燃焼室は外周部に冷却用の水槽が設けられる。当該
先の出願に係る焼却炉によれば、プラスチックの混在す
る焼却対象物を安全にかつ低コストで焼却することが実
現された。
【0006】しかしながら、先の出願に係る焼却炉にお
いてはその集塵室が、主として水を利用して排気ガスを
浄化する第1の集塵室と、円筒内回転流により固形残留
物を遠心分離する第2の集塵室とからなる独立した2つ
の集塵室で構成されている。このため当該焼却炉は、従
来の大型焼却炉に比べれば小型とは云えるものの、焼却
炉全体を更にコンパクトとするために集塵室の縮小化の
点で改善の余地が残された。
【0007】本発明の目的は、先の出願に係る焼却炉の
優れたプラスチップ焼却特性を保持する一方、更に縮小
化された焼却炉を実現することである。
【0008】本発明の他の目的は、上記のような焼却炉
の縮小化により、その製造コストを低減すると共に、設
置、組立、運搬等の利便性を図ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係る焼却炉は、以下の構成を有する。本発
明による焼却炉の第1の実施の形態は、焼却対象物を燃
焼させる燃焼室と、前記燃焼室にて発生した排気ガスが
導入される集塵室とを有し、前記集塵室が、前記排気ガ
スが最初に導入されるサイクロン集塵室と該サイクロン
集塵室を内設するウォーター集塵室とからなり、前記サ
イクロン集塵室と前記ウォーター集塵室とを連通する連
通口に前記排気ガスに含まれる固体粒子を捕捉するウォ
ーターカーテンが該連通口を遮るように設けられてい
る。
【0010】本発明による焼却炉の第2の実施の形態
は、上記第1の実施の形態において、前記ウォーター集
塵室が略円筒形でありかつ前記サイクロン集塵室を同心
的に内設する。
【0011】本発明による焼却炉の第3の実施の形態
は、上記第1又は第2の実施の形態において、前記連通
口が前記サイクロン集塵室の室壁に穿設されかつ該連通
口の上端部に該室壁の外面より外側へ張り出した水受け
部を有し、さらに前記ウォーター集塵室がシャワー装置
を有し、前記シャワー装置からの水が前記サイクロン集
塵室の室壁外面上を流下して前記水受け部に留まりかつ
溢れて前記ウォーターカーテンを形成する。
【0012】本発明による焼却炉の第4の実施の形態
は、上記第1〜3のいずれかの実施の形態において、前
記サイクロン集塵室を貫通して前記ウォーター集塵室内
に挿入される配管が設けられ、該配管の先端に前記排気
ガスの排出方向に圧縮空気を噴射するノズルが設けられ
る。
【0013】本発明による焼却炉の第5の実施の形態
は、上記第1〜4のいずれかの実施の形態において、焼
却対象物としてプラスチックを含む。
【0014】
【作用】燃焼室にて焼却対象物が燃焼し、その排気ガス
がサイクロン集塵室に導かれる。サイクロン集塵室では
排気ガスが回転流により固形残留物が遠心分離され捕集
される。サイクロン集塵室はウォーター集塵室に内設さ
れ、すなわち内蔵するように内側に設置されている。こ
の構造により集塵室全体の占有空間が節減されている。
サイクロン集塵室の室壁にはウォーター集塵室への連通
口が設けられ排気ガスはこの連通口を通ってウォーター
集塵室へと入る。この連通口には、これを遮蔽するよう
にウォーターカーテン(落下する水がカーテン形状を呈
している状態)が形成されており、排気ガスがこのウォ
ーターカーテンを通過する過程で含有する固体粒子が水
に捕捉されて除去される。
【0015】ウォーターカーテンは次のように形成され
る。ウォーター集塵室にはシャワー装置が設けられてお
り、シャワー水が室内に放散される共にその水がサイク
ロン集塵室の室壁外面に沿って流下する。上記連通口の
上端部には、サイクロン集塵室の室壁外面から外側へ張
り出した水受け部が設けられているために、サイクロン
集塵室の室壁外面に沿って流下した水はこの水受け部に
当たって一時的に留まった後ここから溢れ出てウォータ
ーカーテンとなる。
【0016】ウォーター集塵室へ入った排気ガスは、サ
イクロン集塵室の室壁外面上を流下する水に接しつつ上
昇することで更に浄化され、そしてシャワー水によって
また更に浄化されて排気ダクトへと達する。
【0017】燃焼室から排気ダクトまでの排気ガスの流
動は、ウォーター集塵室に設けられるノズルから排気ガ
スの排出方向に圧縮空気を噴射することにより誘起さ
れ、排気ガスは強制的に排出される。このノズルはサイ
クロン集塵室を貫通してウォーター集塵室に挿入される
配管の先端に設けられる。この圧縮空気の配管構造によ
っても集塵室が縮小化され占有空間が節減される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
より詳細に説明する。図1はプラスチック製品の焼却に
好適に構成された本発明の一実施形態に係る焼却炉の概
略的な全体構成図である。図1に示すように、本焼却炉
11は概して、焼却対象物を燃焼させる燃焼室12と、
燃焼室12にて発生した排気ガスが導入される集塵室1
3とを有し、集塵室13は燃焼室12に連接されたサイ
クロン集塵室26と、このサイクロン集塵室26を内設
するすなわちサイクロン集塵室26を内蔵するように内
側に設置するウォーター集塵室38とから構成されてい
る。排気ガスはサイクロン集塵室26を通った後、ウォ
ーター集塵室38を通って廃棄される。図1において、
実線の矢印は排気ガス、水蒸気、圧縮空気等の気体の流
動を表し、白抜きの矢印は水の流動を表す。次に、図1
の本焼却炉11の各構成部分を詳細に説明する。
【0019】燃焼室12には投入口16が設けられ、投
入口16から燃焼室12内に焼却対象の廃棄物が投入さ
れる。燃焼室12の下部には燃焼室残留物取り出し口1
7が開口され、燃焼後に燃焼室12内に残った灰や金属
等の不燃残留物をこの燃焼室残留物取り出し口17から
排出できるようになっている。
【0020】燃焼室12の下方には圧縮空気タンク18
が配設される。圧縮空気タンク18にはファンもしくは
コンプレッサ(図示せず)が接続され、このファン等の
作動により圧縮空気タンク18に適宜圧縮空気が蓄圧さ
れる。この圧縮空気タンク18に連通する配管20もし
くは流路が燃焼室12の外周部に導かれる一方、燃焼室
12の内側壁には複数の小孔21が穿設されており、こ
れらの小孔21と前述の配管20が連通している。従っ
て、図示しない制御装置によりあるいは作業者の手動操
作によってファン等の運転が制御されることにより、圧
縮空気タンク18内の圧縮空気が燃焼室12内に小孔2
1を介して噴射され、これにより燃焼に必要な空気が燃
焼室12内に供給される。
【0021】また、燃焼室12を取り囲んで冷却用の水
槽22が形成され、水槽22内に入れられた冷却水によ
り燃焼室12を外周部から水冷して燃焼室12の炉壁が
過熱することを防止する。水槽22の上部には蒸気ダク
ト23が設けられ、燃焼室12の熱により沸騰した冷却
水の蒸気24がこの蒸気ダクト23から排出される。
尚、水槽22には水位計(図示せず)が設けられ、外部
から水槽22内の冷却水の量が監視できるようになって
おり、好適には水槽22の水位が常に一定に維持される
ように冷却水の補給が自動的に制御される。
【0022】燃焼室12の上部に連通ダクト25が形成
され、連通ダクト25を介して燃焼室12とサイクロン
集塵室26が連通される。燃焼室12で発生した排気ガ
スはこの連通ダクト25を通ってサイクロン集塵室26
に導入される。
【0023】サイクロン集塵室26内には第1室26a
と第2室26bがあり、第1室が実質的にいわゆるサイ
クロン集塵装置を構成する。一般的にサイクロン集塵装
置は円筒部27とその下部のホッパ部(円錐部)28と
を有し、円筒部に導入された含ダスト排気ガスに対して
回転流による遠心力を与えてダストを分離捕集する。ホ
ッパ部28は底が開口され、この底部開口29から分離
されたダストが落下する。サイクロン集塵室26のホッ
パ部28は第1室26aと第2室26bとの仕切り壁で
もあり、底部開口29により第1室26aと第2室26
bとが連通している。第2室26bは、ホッパ口26か
らの落下物(すなわち排気ガスから分離された固体残留
物)の落下通路であり、かつ次のウォーター集塵室38
へと向かう排気ガスの通路でもある。固体落下物は落下
口40を経て落下し蓄積され、最終的には集塵室残留物
取り出し口49から排出される。
【0024】サイクロン集塵室26の第2室26bの室
壁上には、サイクロン集塵室26と次段階のウォーター
集塵室38との連通口30が穿設される。図1の好適例
では、ウォーター集塵室38及びサイクロン集塵室26
は、双方とも略円筒形でありウォーター集塵室38がサ
イクロン集塵室26を内設して同心的に配置されてい
る。排気ガスは連通口30を通った後、ウォーター集塵
室38に入り、サイクロン集塵室26の室壁外面とウォ
ーター集塵室38の室壁内面との間の空間を上方へと導
かれて、ウォーター集塵室38内の上部に至る。
【0025】このような排気ガスの一方向性の流動は、
集塵室13の下方に配設された圧縮空気タンク42から
の圧縮空気により強制的に誘起される。この圧縮空気タ
ンク42は前述の燃焼室12の圧縮空気タンク18とは
独立しており、前述のファンとは別のファンもしくはコ
ンプレッサ(図示せず)がこの圧縮空気タンク42に接
続され、この別のファンの作動により圧縮空気タンク4
2に適宜圧縮空気が蓄圧される。この圧縮空気タンク4
2に連通する配管47はサイクロン集塵室26の中心軸
上を貫通してウォーター集塵室38内に挿入され、その
先端にはノズル48が設けられる。ノズル48はウォー
ター集塵室38内において上方に向けて開口している。
一方、ウォーター集塵室38の上部の中心部には比較的
長い排気ダクト46が設けられ、排気ダクト46の下部
はウォーター集塵室38の内部に延び、排気ダクト46
の下端は圧縮空気配管47のノズル48の上方において
開口している。よって圧縮空気タンク42用のファン
が、図示しない制御装置によりあるいは作業者の手動操
作によって運転が制御され、それにより圧縮空気タンク
42内の圧縮空気がノズル48からウォーター集塵室3
8内で上方の排気ダクト46へ向けて噴射される。これ
によりウォーター集塵室38内の気体が排気ダクト46
へと強制的に誘導され、そしてサイクロン集塵室26か
らウォーター集塵室38への気体の誘導、さらに燃焼室
からサイクロン集塵室26への気体の誘導が発生する。
このようにして燃焼室12からの排気ダクト46までの
排気ガスの流動が実現される。
【0026】さらに、ウォーター集塵室38の上壁には
シャワー装置31が設けられ、ウォーター集塵室38内
に上部から水をシャワー状に噴霧する(白抜き矢印3
9)。シャワー装置31は、例えばウォーター集塵室3
8の上壁に多数の小孔32を穿設すると共に上壁の上部
に水タンク室33を設けることにより構成され、水タン
ク室33への水の供給を適宜制御することでシャワー噴
射量が調節されるようになっている。水の供給は、集塵
室13の下方に設けられる水タンク、ポンプ及びモータ
(図示せず、取り出し口49の後方)により行われる。
【0027】シャワー状に噴霧された水は、ウォーター
集塵室38内を降下するが、主にサイクロン集塵室26
の室壁外面上を伝って流下する。サイクロン集塵室26
の室壁には上述の通り連通口30があるが、その上端部
にはサイクロン集塵室26の室壁の外面から外側へ張り
出した水受け部31が設けられる。室壁の外面上を流下
してきた水は、この水受け部31に当たって一時的に留
まった後直ちに溢れ出て下方に落下する。このとき水受
け部31の縁から溢れ出た水は垂直に面状(すなわちカ
ーテン状)に広がって落下し、連通口30を遮るウォー
ターカーテン(白抜き矢印35)を形成する。このウォ
ーターカーテン35は、連通口30の開口全体を覆うよ
うに流れ落ちる。尚、水受け部31は、図示のように凹
部を有して一旦水を溜めることができる形状が好ましい
が、単に水平に張り出したフランジ状のものであっても
よい。
【0028】このような構成において、燃焼室12に投
入口16からプラスチック製品が混在する産業廃棄物等
の焼却対象物が入れられ、燃焼室12にて燃焼が行われ
る。このとき、燃焼室12内に燃焼用の空気を供給す
る。同時に集塵室13内の配管47に圧縮空気を供給す
る。ウォーター集塵室38内のノズル48から噴射され
る圧縮空気は排気ガスの排出方向に空気流を生じさせ、
排気ガスを燃焼室12からサイクロン集塵室26、ウォ
ーター集塵室38を通って排気ダクト46に強制的に排
出する。
【0029】燃焼室12における燃焼で発生した排気ガ
スは、連通ダクト25を通りサイクロン集塵室26に入
り、回転流により固形残留物が分離除去される。その
後、サイクロン集塵室26から連通口30を通ってウォ
ーター集塵室38へ入る排気ガスはウォーターカーテン
35を通り抜けることとなる。排気ガスがウォーターカ
ーテン35を通過する過程で、排気ガス中に含まれる有
機性の未燃物質、黒煙の原因となる微粒子等の固体残留
物は水に捕捉されて排気ガス中から分離される。
【0030】続いて排気ガスはウォーター集塵室38内
を上昇する。この上昇する過程で、サイクロン集塵室2
6の室壁外面上を流下している水に接触することによっ
ても排気ガス中の固体残留物が水に捕捉される。そして
排気ガスは、ウォーター集塵室38内の上部に至り、そ
こでシャワー装置31から水が降り注がれる中でさらに
固形残留物が捕捉される。また、シャワー装置31から
噴射される水は、排気ガスを冷却して排出する作用も有
している。
【0031】このように、燃焼後に排気ガスに未燃物
質、黒煙の原因となる微粒子等の固形物が混入していて
も、最終的に排気ダクト46から外部に排出される排出
ガスはそれらの固形残留物が除去され、無煙状態の清浄
なものとなる。
【0032】尚、焼却が終了してファンを停止させる場
合は、燃焼室12に燃焼用の圧縮空気を供給する機構を
先ず停止させ、その後ゆっくりと集塵室13に圧縮空気
を供給する機構を停止させるようにする。燃焼が終了し
て排気ガスの発生が暫時持続するからである。
【0033】
【発明の効果】以上、例を挙げて詳細に説明したように
本発明による焼却炉は、焼却対象物を燃焼させる燃焼室
と、燃焼室にて発生した排気ガスが導入される集塵室を
設けた。さらにこの集塵室は、排気ガス中の固体残留物
を遠心分離により捕捉するサイクロン集塵室を、水によ
り捕捉するウォーター集塵室の内部に設置することによ
り、二種の集塵室を一体化させたものである。
【0034】これにより、先の出願に係る焼却炉におい
て実現された燃焼後の排気ガスの清浄化機能を保持する
一方で、集塵室の大きさの縮小化及び更なる構造の簡素
化が実現された。
【0035】従って、焼却炉全体の占有空間が大幅に縮
減されると共に、その製造においても資材、組立、及び
搬送等のコストが低減される。
【0036】このように本発明は、一般的な可燃性の焼
却対象物の焼却炉として適用しても有用であることは云
うまでもないが、特にプラスチックを含む焼却対象物の
焼却炉として適用することによりその焼却に伴う従来の
諸問題の解決に多大に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る焼却炉の概略的な構
成図である。
【符号の説明】
11 焼却炉 12 燃焼室 13 集塵室 16 投入口 17 燃焼室残留物取り出し口 18 圧縮空気タンク 20 配管 21 小孔 22 水槽 23 蒸気ダクト 24 蒸気 25 連通ダクト 26 サイクロン集塵室 26a 第1室 26b 第2室 27 円筒部 28 ホッパ部 29 開口 30 連通口 31 桶部 32 小孔 33 水タンク室 34 シャワー装置 35 ウォーターカーテン 37 流水 38 ウォーター集塵室 39 シャワー水 40 落下口 42 圧縮空気タンク 46 排気ダクト 47 配管 48 ノズル 49 集塵室残留物取り出し口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却対象物を燃焼させる燃焼室と、前記
    燃焼室にて発生した排気ガスが導入される集塵室とを有
    し、 前記集塵室が、前記排気ガスが最初に導入されるサイク
    ロン集塵室と該サイクロン集塵室を内設するウォーター
    集塵室とからなり、前記サイクロン集塵室と前記ウォー
    ター集塵室とを連通する連通口に前記排気ガスに含まれ
    る固体粒子を捕捉するウォーターカーテンが該連通口を
    遮るように設けられていることを特徴とする焼却炉。
  2. 【請求項2】 前記ウォーター集塵室が略円筒形であり
    かつ前記サイクロン集塵室を同心的に内設することを特
    徴とする請求項1に記載の焼却炉。
  3. 【請求項3】 前記連通口が前記サイクロン集塵室の室
    壁に穿設されかつ該連通口の上端部に該室壁の外面より
    外側へ張り出した水受け部を有し、さらに前記ウォータ
    ー集塵室がシャワー装置を有し、前記シャワー装置から
    の水が前記サイクロン集塵室の室壁外面上を流下して前
    記水受け部に留まりかつ溢れて前記ウォーターカーテン
    を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の焼
    却炉。
  4. 【請求項4】 前記サイクロン集塵室を貫通して前記ウ
    ォーター集塵室内に挿入される配管が設けられ、該配管
    の先端に前記排気ガスの排出方向に圧縮空気を噴射する
    ノズルが設けられることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の焼却炉。
  5. 【請求項5】 焼却対象物としてプラスチックを含むこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の焼却
    炉。
JP8126409A 1996-04-23 1996-04-23 焼却炉 Pending JPH09287722A (ja)

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Cited By (3)

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