JP3160007U - 廃棄タイヤ焼却処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一度着火された廃棄タイヤを自然焼却しつつ、黒煙化した排煙を白煙化する設備費が安価な廃棄タイヤ焼却処理装置を提供する。【解決手段】炉体の下方側に外気導入孔2を設けた廃棄タイヤ焼却処理下部室Aと上方側に排煙口3を設けた白煙化処理上部室Bからなる廃棄タイヤ焼却処理炉1で、廃棄タイヤ焼却処理下部室Aには外気導入孔2の上方側位置に廃棄タイヤ受載用火格子5を架設しまた白煙化処理上部室Bには牡蠣殻を散載した上昇黒煙分流格子盤7を架設すると共にその上方側に黒煙粒子分離用水噴霧ノズル8を設け廃棄タイヤ焼却処理装置である。【選択図】図1

Description

本考案は、自動車や自転車などで使えなくなった廃棄タイヤを焼却処理する際に発生する黒煙を白煙化して放出する廃棄タイヤ焼却処理装置に関するものである。
廃棄タイヤはゴム成分を分離して再生ゴムあるいは破砕して燃料などに使用されるが、再生タイヤの品質問題また燃料コストの問題から、その多くが再利用されないまま山積みに放置されたりまた焼却処理されているのが現状である。焼却処理には、煙突から焼却灰や未燃焼物を飛散させないまた火炎や黒煙も出さないなどの禁止基準から、生活環境を保全した多くの種類の焼却処理装置が開発されている。例えば特開平7−174319号公報には「タイヤ投入口と灰出口を設けさらにバーナーとブロワーを備えた乾溜缶、発生した乾溜ガスを点火するバーナーと燃料供給容器とその他の廃棄物投入ホッパーを設けた燃焼炉、燃焼炉の後方には沸騰水を噴出するノズルを設けた脱硫塔、さらに脱硫塔から排出されたエアーを大気中に放出する煙突を一連状に接続したもので、設備の小型化と高い焼却能力と無公害化を目的とした産業廃棄物焼却装置」、特開平8−21612号公報には「上端部に開閉自在な蓋を有して廃棄タイヤを燃焼させる一次燃焼室とその下方に設けられた空気室とを空気連通孔を穿設した仕切板を介して接続すると共に、該空気室に空気供給源と着火装置を備えさらに一次燃焼室で燃焼するタイヤから発生する可燃性ガスを燃焼させる二次燃焼室さらにはタイヤの搬入と燃焼残渣を搬出する搬送装置を設けて、焼却タイヤの搬入から燃焼残渣物の取り出しまで容易な作業化を目的としたタイヤ燃焼装置」がある。これらのタイヤ焼却装置は、一度に数本の廃棄タイヤを焼却する利点を有するが、設備費用が嵩む問題から、零細企業においては使用されていない。この問題を解消したのが本考案者らが先に開発した実用新案登録第3150761号公報の「炉体内に廃棄タイヤ載置用の火格子を架設した廃棄タイヤ蒸し焼き炉の上方側に大気排出路に通じる真空引き排煙ガス冷却機を設けまた底部側に廃油回収槽を設け、さらに廃油回収槽に溜まった廃油を燃料にして火格子上の廃棄タイヤを燃焼する廃油点火バーナーを前記廃棄タイヤ蒸し焼き炉の上方側に設けて構成したもので、廃棄タイヤの燃焼中に発生した廃油を該廃棄タイヤ焼却用の補助燃料として使用する事によって安価な燃料費で廃棄タイヤを焼却しようとする廃棄タイヤ蒸し焼き装置」もある。
特開平7−174319号公報 特開平8−21612号公報 実用新案登録第3150761号公報
上記の様に今日まで開発した何れの廃棄タイヤ焼却装置は、廃棄タイヤ焼却炉本体に空気供給用のブロワーや可燃性ガス燃焼用バーナーや脱硫塔さらには真空引き排煙ガス冷却機などの付帯装置を備えて焼却能力を高めるが、その反面これらの付帯装置によって設備費が嵩み零細企業では使用し難い問題があった。本考案者らはこの様な問題を解消する事を目的に種々実験と検討を試みた結果、一度着火した廃棄タイヤを自己保有熱で自然焼却しつつ、廃棄タイヤが焼却される際に発生し必然的に油脂成分や焼却煤などの黒煙粒子を含んだ黒煙ガスを牡蠣殻に接触させる事によって、黒煙粒子が除去され、白煙化放出ガスに転じる事を知見した。本考案はこの知見に基づいて構成したもので、安価な設備費の廃棄タイヤ焼却処理装置を構成したものである。
本考案はこの知見に基づいて構成したもので、その要旨は、炉体の下方側に外気導入孔を設けた廃棄タイヤ焼却処理下部室と上方側に排煙口を設けた白煙化処理上部室からなる上下分離型の廃棄タイヤ焼却処理炉において、廃棄タイヤ焼却処理下部室には外気導入孔の上方側位置に廃棄タイヤ受載用火格子を架設しまた白煙化処理上部室には牡蠣殻を散載した上昇黒煙分流格子盤を一段または二段以上を離隔して架設すると共にその上方側に黒煙粒子分離用水噴霧ノズルを設けて構成した廃棄タイヤ焼却処理装置である。
本考案の廃棄タイヤ焼却処理装置は、廃棄タイヤを焼却した際に発生し上昇する黒煙に含まれる油脂成分の黒煙粒子を牡蠣殻に付着させながら白煙化して放出するため、周囲の生活環境を汚染する事がない。また一度着火した廃棄タイヤは、自己が保有する高温度の熱で自然焼却処理を行うため、点火補助バーナーなどの加熱装置を設ける必要がない。従って、安価な設備費で公害問題を引き起こす事なく廃棄タイヤを焼却処理する効果を奏する。
以下、本考案の廃棄タイヤ焼却処理装置について、図面を参照しながら、詳細に説明する。図1は、本考案の一実施例を断面図で示す。図1において、1は廃棄タイヤ焼却処理炉で、炉体の下方側に外気導入孔2を設けた廃棄タイヤ焼却処理下部室Aと上部側に排煙口3を設けた白煙化処理上部室Bからなり、廃棄タイヤ焼却稼動時は上下室を一体的に組み合わせて使用し、休止時は炉体の移動や炉体内の清掃がし易くまた後述する廃棄タイヤの投入と散載調整がし易いなど便宜上の利点から上下分離型の構造に設けている。さらに廃棄タイヤ焼却処理下部室Aには、焼却速度を速めるため大切りした廃棄タイヤ4を上方の開口部あるいは側面に設けた開閉ドア(図示せず)から投入し散載する廃棄タイヤ受載用火格子5が、外気導入孔2の上方側位置に架設されている。すなわち、廃棄タイヤ焼却処理下部室Aは、廃棄タイヤ受載用火格子5に散載された廃棄タイヤ4を着火すれば、外気導入孔2から供給される空気に煽られて自然燃焼しつつ焼却する構造に設けられている。尚、外気導入孔2は焼却された廃棄タイヤ灰の出し口に兼用する大きさに開口してもよい。
また白煙化処理上部室Bには、二枚貝の牡蠣殻6を散載した上昇黒煙分流格子盤7が一段または二段以上の場合は互いを離隔して架設し、その上方側に黒煙粒子分離用噴霧水ノズル8を架設して構成されている。すなわち、白煙化処理上部室Bは、廃棄タイヤ焼却下部室Aから上昇する黒煙を排煙口3までの流動路に架設した上昇黒煙分流格子盤7で分流させ、その後散載した真牡蠣殻や岩牡蠣殻などの牡蠣殻6の狭隘な間隙を流動させる事によって黒煙中の黒煙粒子を牡蠣殻6に付着させて除去(分離)する。この様な牡蠣殻による黒煙粒子の除去作用は、本考案者の推測によれば定かでないが、炭酸カルシウム結晶とタンパク質の複合体で構成される牡蠣殻本体が成長と共に外套膜上皮から分泌と付着を繰り返して板状を何層にも重ねて大きく成長する間に、殻の一部が海水で侵食されまた陸上では人手によって剥がされ、出来た多孔質な隙間やひび割れに黒煙粒子が付着しまた侵入する事で、浄化された白煙化した排ガスに変質するものと思われる。また同じく二枚貝と称せられる殻体が滑らかな表面のハマグリやアサリなどでは黒煙粒子の除去作用が得られるものでなく、比較的硬い殻体をもつ鮑やサザエなどの巻貝類では除去作用の程度が小さい。また牡蠣殻6に付着した黒煙粒子は、廃棄タイヤ焼却処理下部室Aの高温度に煽られて完全燃焼し、牡蠣殼6も原色に戻る。
8は黒煙粒子分離用水噴霧ノズルである。黒煙粒子分離用水噴霧ノズル8は上昇黒煙分流格子盤7と排煙口3との間に設けられ、噴出される噴霧水で上昇黒煙分流格子盤7に散載された牡蠣殻6の隣接間を通って高温度の熱を保有する排ガスを冷却しまた排ガス中に浮遊する黒煙粒子を分離除去しながら落下させ、水蒸気化した白煙化ガスを排煙口3から放出するものである。
尚、本考案において白煙化処理上部室Bの天井形状は、特に限定するものでないが黒煙粒子が除去された排ガスを排煙口3に流動し易い様に、雨傘やドームの如き傾斜状に設けてもよい。また廃棄タイヤ4の焼却速度を一時的に速めたい場合は、廃棄タイヤ焼却処理下部室Aにガスや電気などの加熱装置を設けてもよい。9は保温炉である。保温炉3は、廃棄タイヤ4の焼却する廃棄タイヤ焼却処理下部室Aの放熱を防止するもので、必要に応じて設けられるものである。
上記の様に構成された本考案の廃棄タイヤ焼却処理装置は、先ず廃棄タイヤ焼却処理下部室Aの廃棄タイヤ受載用火格子5に載置された廃棄タイヤ4を、古紙や木屑や油などを用いて着火する。着火された廃棄タイヤ4は、焼却域を徐々に広めながら自ら燃え続け、黒煙を出す。黒煙は、黒煙粒子を多量に含んで外気導入孔2から供給される空気に煽がれながら上昇し、上昇黒煙分流格子盤7を通って牡蠣殻6を通過する間に黒煙粒子のみが牡蠣殻6の多孔質な隙間やひび割れに付着して除去される。また牡蠣殻6に付着されず排ガス中を浮遊する黒煙粒子は、分離用水噴霧ノズル8から噴出された噴霧水を付着して重くなって分離され、牡蠣殻6上に落下する。この様にして黒煙粒子を除去し清浄化された排ガスは、噴霧水による水蒸気で白煙化し、排煙口3から大気中に放出される。また牡蠣殻6に付着した黒煙粒子は、廃棄タイヤ4の焼却熱で高い温度に昇温された牡蠣殻6の保有熱で焼却される。
産業廃棄物また一般家庭から廃棄される一般廃棄物が益々増加し大型焼却設備の建設が叫ばれる中で、本考案の廃棄タイヤ焼却処理装置は、使用されなくなった自動車や自転車などの廃棄タイヤを不要になった牡蠣殻を利用して環境を汚染する事なく安価な設備費で焼却しようとするもので、今後広い敷地や空き地を持つ企業や工場において使用される可能性が高い。
本考案の一実施例を断面図で示す。
1 廃棄タイヤ焼却処理炉
2 外気導入孔
3 排煙口
4 廃棄タイヤ
5 廃棄タイヤ受載用火格子
6 牡蠣殻
7 上昇黒煙分流格子盤
8 黒煙粒子分離用水噴霧ノズル
9 保温炉
A 廃棄タイヤ焼却処理下部室
B 白煙化処理上部室

Claims (1)

  1. 炉体の下方側に外気導入孔を設けた廃棄タイヤ焼却処理下部室と上方側に排煙口を設けた白煙化処理上部室からなる上下分離型の廃棄タイヤ焼却処理炉において、廃棄タイヤ焼却処理下部室には外気導入孔の上方側位置に廃棄タイヤ受載用火格子を架設しまた白煙化処理上部室には牡蠣殻を散載した上昇黒煙分流格子盤を一段または二段以上を離隔して架設すると共にその上方側に黒煙粒子分離用水噴霧ノズルを設けて構成した事を特徴とする廃棄タイヤ焼却処理装置。
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