JPH10205370A - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関のスロットル制御装置

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JPH10205370A
JPH10205370A JP9012141A JP1214197A JPH10205370A JP H10205370 A JPH10205370 A JP H10205370A JP 9012141 A JP9012141 A JP 9012141A JP 1214197 A JP1214197 A JP 1214197A JP H10205370 A JPH10205370 A JP H10205370A
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combustion engine
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の過渡運転途中におけるA/F(空
燃比)の乱れを改善すること。 【解決手段】 ECU(電子制御装置)20にて、アク
セル開度センサ9で検出されたアクセル開度APに応じ
て内燃機関1の負荷としての吸気圧が推定され、その推
定された吸気圧がリニア化され、リニア化吸気圧が算出
される。このリニア化された吸気圧に基づきスロットル
バルブ3のスロットル開度が制御され内燃機関1に空気
量が供給される。更に、リニア化された吸気圧に見合う
燃料量が算出され、インジェクタ17の燃料噴射時間が
制御され内燃機関1に燃料量が供給される。これによ
り、内燃機関1の過渡運転途中においてもA/Fの乱れ
を改善することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセル操作量等
に応じてモータを駆動しスロットルバルブの開度を制御
する内燃機関のスロットル制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アクセル操作量等に応じてモータ
を駆動しスロットルバルブの開度を制御する『電子スロ
ットルシステム』と称する内燃機関のスロットル制御装
置が知られている。このようなスロットル制御装置にお
いては、例えば、アクセルペダルの踏込量に対応するア
クセル開度を検出するアクセル開度センサからの信号に
応じてモータに電流を流し、モータが駆動されることで
スロットルバルブが開閉され内燃機関に供給される空気
量が制御される。このとき、スロットルバルブのスロッ
トル開度を検出するスロットル開度センサからの信号と
アクセル開度センサからの信号との偏差がなくなるよう
にモータに対して比例・積分・微分制御(PID制御)
によるフィードバック制御が実行されている。
【0003】これに関連する先行技術文献としては、特
開平4−101031号公報にて開示されたものが知ら
れている。このものでは、アクセル操作に応じてスロッ
トル開度を所定時間だけ遅らせて、内燃機関に供給され
る所定の燃料量に見合った空気量を供給することで過渡
運転時のA/F(空燃比)を改善する技術が示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のもの
では、内燃機関に供給される所定の燃料量に見合った空
気量が供給されることで内燃機関の過渡運転時のA/F
のある程度の改善が期待できるが、過渡運転途中では未
だA/Fの乱れが残存しており最終的なA/Fの合わせ
込みが不十分であった。
【0005】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、内燃機関の過渡運転途中にお
いても空気量の立上がり特性を考慮した空気量とそれに
対応する燃料量とを内燃機関に供給することでA/Fの
乱れを改善することができる内燃機関のスロットル制御
装置の提供を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関のス
ロットル制御装置によれば、負荷推定手段ではアクセル
開度に基づいて内燃機関の負荷、例えば、吸気圧や吸入
空気量が推定され、この推定された負荷が推定負荷補正
手段で補正される。また、燃料量演算手段では補正され
た負荷に基づいて内燃機関に供給される燃料量が算出さ
れる。そして、スロットル開度制御手段では補正された
負荷となるように目標スロットル開度が算出され、制御
信号が出力される。このように、推定された負荷が補正
され、補正された負荷に基づいて燃料量が算出されるた
め、過渡運転途中のA/F(空燃比)の乱れを改善する
ことができる。
【0007】請求項2の内燃機関のスロットル制御装置
によれば、アクセル開度検出手段で検出されたアクセル
開度に基づいて負荷推定手段では内燃機関の負荷、例え
ば、吸気圧や吸入空気量が推定され、この推定された負
荷が推定負荷補正手段で補正される。また、燃料量演算
手段では補正された負荷に基づいてインジェクタから内
燃機関に供給される燃料量が算出される。そして、スロ
ットル開度制御手段では補正された負荷となるようにス
ロットルバルブの目標スロットル開度が算出され、制御
信号が出力される。このように、推定された負荷が補正
され、補正された負荷に基づいて燃料量が算出されるた
め、過渡運転途中のA/F(空燃比)の乱れを改善する
ことができる。
【0008】請求項3の内燃機関のスロットル制御装置
では、推定負荷補正手段がリニア化補正手段を具備して
おり、推定負荷補正手段で推定された負荷が変化時の立
上がり点と収束点とを結ぶ直線となるように補正され
る。このように、推定された負荷が正確な燃料量の算出
が容易な負荷となるように補正されることで、過渡運転
途中のA/F(空燃比)の乱れを改善することができ
る。
【0009】請求項4の内燃機関のスロットル制御装置
によれば、内燃機関に供給される燃料量がアクセル開度
から推定された負荷に基づいて算出され、燃料量に基づ
いて推定された負荷が燃料量に基づいて遅延された負荷
によって目標スロットル開度が算出され、制御信号が出
力される。よって、負荷変化に対する燃料噴射の遅れを
なくすことができ、A/F(空燃比)の乱れを改善する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0011】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置の全体構成を示す概
略図である。
【0012】図1において、内燃機関1には吸気通路2
を通って空気が供給される。スロットルバルブ3は吸気
通路2の途中に設けられ、アクチュエータとしてのDC
モータ(スロットルバルブ駆動手段)4により開閉され
スロットルバルブ3を通過する空気流量が調節される。
このスロットルバルブ3にはスロットル開度を検出する
スロットル開度センサ5が設けられている。アクセルペ
ダル8にはアクセル開度を検出するアクセル開度センサ
(アクセル開度検出手段)9が設けられている。また、
内燃機関1のクランクシャフト10には、その回転角の
遷移状態から機関回転速度を検出する回転角センサ11
が配設されている。そして、内燃機関1の吸気通路2に
はその通路内を通過する空気量に対応する吸気圧を検出
する吸気圧センサ12が設けられ、内燃機関1の排気通
路13にはその通路内の酸素濃度を検出する酸素濃度セ
ンサ14が設けられている。更に、内燃機関1には冷却
水温を検出する水温センサ15、吸気通路2内でスロッ
トルバルブ3の上流側にはその通路内に取込まれた吸気
温を検出する吸気温センサ16がそれぞれ設けられてい
る。17は内燃機関1の吸気通路2内に燃料を供給する
インジェクタ(燃料噴射弁)である。
【0013】ECU(Electronic Control Unit:電子制
御装置)20にはスロットル開度センサ5からのスロッ
トル開度TA信号、アクセル開度センサ9からのアクセ
ル開度AP信号、回転角センサ11からの機関回転速度
NE信号、吸気圧センサ12からの吸気圧PM信号、酸
素濃度センサ14からの酸素濃度Ox 信号、水温センサ
15からの冷却水温THW信号、吸気温センサ16から
の吸気温THA信号が入力されている。
【0014】次に、ECU20内の電気的構成について
図2を参照して説明する。
【0015】図2において、ECU20は、周知の中央
処理装置としてのCPU21、制御プログラムを格納し
たROM22、各種データを格納するRAM23、スロ
ットル開度センサ5からのスロットル開度TA信号、ア
クセル開度センサ9からのアクセル開度AP信号、吸気
圧センサ12からの吸気圧PM信号、酸素濃度センサ1
4からの酸素濃度Ox 信号、水温センサ15からの冷却
水温THW信号、吸気温センサ16からの吸気温THA
信号の各アナログ信号をディジタル信号に変換するA/
D変換回路24、回転角センサ11からの機関回転速度
NE信号を波形整形する波形整形回路25、これら各種
情報に基づきCPU21で算出される後述のスロットル
バルブ目標開度TAEX及び燃料噴射時間TAUによっ
てスロットルバルブ3のDCモータ4を駆動するための
電流ITAEX及びインジェクタ17を駆動するための電流
ITAU を供給する出力回路26等から構成されている。
【0016】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20内のCPU21におけるベースルーチンの処理
手順を示す図3のフローチャートに基づき説明する。
【0017】図3において、まず、イグニッションスイ
ッチ(図示略)のONによる電源投入と同時(電源起動
時)に、ステップS100で初期化が実行される。この
初期化では、例えば、RAM23等の変数記憶領域が初
期値に設定されたり、各種センサからの入力信号がチェ
ックされる。ステップS100の初期化後、以下のルー
プ内の本格的な制御処理が繰返し実行される。
【0018】ステップS200では、吸気圧推定処理
(負荷推定手段)として、アクセル開度APや機関回転
速度NE等をパラメータとしてスロットルバルブ3が操
作される前に、吸気圧PMが推定される。次にステップ
S300に移行して、吸気圧リニア化処理(推定負荷補
正手段)として、推定された吸気圧PMに基づきリニア
な立上がりの目標吸気圧PMが算出される。次にステッ
プS400に移行して、スロットルバルブ目標開度演算
処理(スロットル開度制御手段)として、リニア化され
た吸気圧PMを実現するため、目標吸気圧PMに基づく
スロットルバルブ3のスロットル開度の最適なスロット
ルバルブ目標開度TAEXが算出される。次にステップ
S500に移行して、燃料系演算処理(燃料量演算手
段)として、リニア化された吸気圧PMに見合う燃料量
が算出され、以降、ステップS200〜ステップS50
0が繰返し実行される。
【0019】次に、上述の各ルーチンについて詳細に説
明する。
【0020】まず、図3のステップS200における吸
気圧推定のサブルーチンを図4に基づき、図5のルーチ
ンを参照して説明する。なお、この吸気圧推定のサブル
ーチンは8ms毎にCPU21にて実行される。ここ
で、吸気圧PMの推定には、気体の状態方程式を用いた
方法を、一例として説明する。
【0021】図4において、まず、ステップS201
で、アクセル開度AP、機関回転速度NE、吸気温TH
A等のパラメータが読込まれる。次にステップS202
に移行して、サージタンク通過空気量Gin算出処理が実
行される。このサージタンク通過空気量Gin算出処理
は、図5に示すサブルーチンのステップS211で、ま
ず、スロットルバルブ通過空気量Ginα〔kg/se
c〕が次式(1)により算出される。
【0022】
【数1】
【0023】ここで、PA:大気圧〔Pa 〕、S:流通
断面積〔m2 〕、κ:比熱比、R:気体定数〔J/(k
g・K)〕、T:吸気温〔K〕とする。
【0024】次にステップS212に移行して、スロッ
トルバルブ通過空気量Ginαにもれ空気量C2 〔kg/
sec〕が加算されてサージタンク通過空気量Gin〔k
g/sec〕が求められたのち、図4のサブルーチンに
戻り、ステップS203で、シリンダ内流入空気量Gou
t 〔kg/sec〕が次式(2)により算出される。
【0025】
【数2】
【0026】ここで、NE:機関回転速度〔rpm〕、
PE:排気圧力=大気圧〔Pa ,N/m2 〕、ε:圧縮
比、κ:比熱比、C3:Vc /(2×60×R×T),
Vc:総排気量〔m3 〕とする。
【0027】次にステップS204に移行して、サージ
タンク通過空気量Gin及びシリンダ内流入空気量Gout
を用い、次式(3)により吸気圧変化量ΔPM(吸気圧
PMの微分値)が算出される。
【0028】
【数3】 ΔPM=dPM/dt={(Gin−Gout )/V}κRT ・・・(3) ここで、PM:吸気圧〔Pa ,N/m2 〕、t:時間
〔sec〕、Gin:サージタンク通過空気量〔kg/s
ec〕、Gout :シリンダ内流入空気量〔kg/se
c〕、V:サージタンク容積〔m3 〕、κ:比熱比、
R:気体定数〔J/(kg・K),Nm/(kg・
K)〕、T:吸気温〔K〕とする。
【0029】次にステップS205に移行して、吸気圧
変化量ΔPMが(微小時間Δt毎に)積算され、推定吸
気圧PMSYMが算出され、本サブルーチンを終了す
る。
【0030】次に、図3のステップS300における吸
気圧リニア化処理のサブルーチンを図6に基づき、図
7、図8及び図9の各ルーチン、図12のタイムチャー
トを参照して説明する。なお、この吸気圧リニア化のサ
ブルーチンは8ms毎にCPU21にて実行される。
【0031】図6において、ステップS301で、アク
セル開度変化量ΔAPが所定値αを越えているかが判定
される。ここで、所定値αは例えば、吸気圧PMのリニ
ア化が必要な吸気圧立上がり挙動であるかを判定する指
数である。ステップS301の判定条件が成立しないと
きには、何もすることなく本サブルーチンを終了する。
一方、ステップS301の判定条件が成立するときに
は、ステップS302に移行し、吸気圧リニア化処理許
可フラグXACCがセット(XACC=1)される。次
にステップS303に移行して、飽和吸気圧PMMAX
算出処理としてアクセル開度APに対応したスロットル
開度TAとなったとき、吸気圧PMが収束すると予測さ
れる飽和吸気圧PMMAXが算出される。
【0032】この飽和吸気圧PMMAX算出のサブルー
チンを示す図7に基づき説明する。
【0033】図7において、ステップS311で、アク
セル開度APと機関回転速度NEとをパラメータとして
定常状態にて安定する吸気圧PMCNTがマップ検索し
て求められる。次にステップS312に移行して、吸気
圧PMCNTが微分された吸気圧PMCNTの変化量Δ
PMCNTがγ以下でありアクセル開度APが安定状態
であるかが判定される。ステップS312の判定条件が
成立せず、加速指示中であるときにはステップS313
に移行し、アクセル指示状態フラグCを「0」とし、本
サブルーチンを終了する。
【0034】一方、ステップS312の判定条件が成立
し、アクセル開度APが安定状態(吸気圧PMCNTも
安定状態)と判定されたときにはステップS314に移
行し、前回のアクセル指示状態フラグCの状態より今回
始めて安定状態(C=0)となったかが判定される。ス
テップS314の判定条件が成立しないときには、本サ
ブルーチンを終了する。一方、ステップS314の判定
条件が成立し、アクセル指示状態フラグC=0であり今
回始めて加速指示から安定指示に切換わったときにはス
テップS315に移行し、吸気圧PMCNTから加速指
示前の吸気圧PMINTが減算されて飽和吸気圧PMM
AXが算出される。次にステップS316に移行して、
アクセル指示状態フラグCをセット(C=1)の安定状
態とし、本サブルーチンを終了する。
【0035】次に、図6に戻ってステップS304で、
リニア化係数算出処理が実行される。このリニア化係数
算出のサブルーチンを示す図8に基づき、図11を参照
して説明する。
【0036】図8において、ステップS321で、吸気
圧リニア化処理許可フラグXACCがセット(XACC
=1)されているかが判定される。ステップS321の
判定条件が成立しないときには、本サブルーチンを終了
する。一方、ステップS321の判定条件が成立すると
きには、吸気圧PMのリニア化処理が許可されていると
してステップS322に移行し、加速点からの経過時間
を示す加速後経過カウンタtが「+1」インクリメント
される。次にステップS323に移行して、吸気圧PM
が加速後収束すると予測される飽和吸気圧PMMAXの
中間点に加速指示前の吸気圧PMINT(このときの吸
気圧PMINTはオフセット値)が加算された吸気圧値
がレジスタAに格納される。ここで、飽和吸気圧PMM
AXの中間点は、実際にスロットルバルブ3がリニアに
変化したとき、吸気圧PMの立上がり曲線は正規のサイ
ンカーブに近似して遷移することから、吸気圧PMの立
上がり曲線の中間点はリニア化された吸気圧PMと唯一
一致するポイントであり、その点と加速点とを結ぶこと
でリニア化吸気圧PMRNAの立上がり速度を求めるこ
とができる(図11参照)。
【0037】次にステップS324に移行して、推定吸
気圧PMSYMがレジスタAに格納されている吸気圧以
上であるかが判定される。ステップS324の判定条件
が成立せず、推定吸気圧PMSYMが中間点に達してい
ないときには、ステップS325に移行し、吸気圧立上
がりリニア化のためのリニア化係数fRNA が「1」とさ
れ、ステップS326に移行し、吸気圧PMのリニア化
タイマCRNAが初期化として「0」リセットされ、本
サブルーチンを終了する。
【0038】一方、ステップS324の判定条件が成立
し、推定吸気圧PMSYMが中間点に達しているときに
はステップS327に移行し、中間点の吸気圧PM偏差
PMMAX/2が加速後経過カウンタtで除算されリニ
ア化係数fRNA が算出される。次にステップS328に
移行して、加速後経過カウンタtが「−1」デクリメン
トされ(PMSYM≧Aとなったのちt値をホール
ド)、本サブルーチンを終了する。
【0039】次に、図6に戻ってステップS305で、
リニア化吸気圧PMRNA算出処理が実行される。この
リニア化吸気圧PMRNA算出のサブルーチンを示す図
9に基づき、図11を参照して説明する。
【0040】図9において、ステップS331で、飽和
吸気圧PMMAXに加速指示前吸気圧PMINTが加算
され、加速後収束すると予測される推定吸気圧PMSY
M(図11参照)がレジスタAに格納される。次にステ
ップS332に移行して、リニア化タイマCRNAにリ
ニア化係数fRNA が乗算され、それに加速前指示前吸気
圧PMINTが加算されてオフセットされリニア化吸気
圧PMRNAが算出される。次にステップS333に移
行して、リニア化タイマCRNAが「+1」インクリメ
ントされる。このリニア化タイマCRNAはリニア化係
数fRNA が算出されるとき(推定吸気圧PMSYMの中
間点)からカウントアップされる(図12のタイムチャ
ート参照)。
【0041】次にステップS334に移行して、リニア
化吸気圧PMRNAがステップS331で算出されレジ
スタAに格納されている加速後収束すると予測される推
定吸気圧PMSYM未満であるかが判定される。ステッ
プS334の判定条件が成立し、リニア化吸気圧PMR
NAが推定吸気圧PMSYMに到達していないときに
は、このまま本サブルーチンを終了する。一方、ステッ
プS334の判定条件が成立せず、リニア化吸気圧PM
RNAが推定吸気圧PMSYMに到達しているときには
ステップS335に移行し、吸気圧リニア化処理許可フ
ラグXACCが「0」クリアされたのち、ステップS3
36でリニア化タイマCRNAが「0」リセットされ、
本サブルーチンを終了する。こののち、図6に戻り本サ
ブルーチンを終了する。
【0042】次に、図3に戻ってステップS400で、
スロットルバルブ目標開度演算処理が実行される。この
スロットルバルブ目標開度TAEX演算のサブルーチン
を示す図10に基づき説明する。なお、このスロットル
バルブ目標開度TAEX演算のサブルーチンは8ms毎
にCPU21にて実行される。
【0043】図10において、ステップS401で、吸
気圧リニア化処理許可フラグXACCが「1」でセット
されているかが判定される。ステップS401の判定条
件が成立せず、吸気圧リニア化処理が許可されていない
ときには、ステップS402に移行し、通常のアクセル
開度APに基づき変換テーブルを用いてスロットル開度
TAOが算出される。次にステップS403に移行し
て、スロットル開度TAOがスロットルバルブ目標開度
TAEXに格納され、本サブルーチンを終了する。
【0044】一方、ステップS401の判定条件が成立
し、吸気圧リニア化処理が許可されているときには、ス
テップS404に移行し、上述のベースルーチンのステ
ップS300で処理されたリニア化吸気圧PMRNAを
読込んで推定吸気圧PMSYMを算出した気体の状態方
程式を用い逆の要領で算出してリニア化吸気圧PMRN
Aとなるように、即ち、リニア化吸気圧PMRNA→サ
ージタンク通過空気量Gin→スロットルバルブ通過空気
量Ginα→流通断面積S→スロットルバルブ目標開度T
AEXの手順によってスロットルバルブ目標開度TAE
Xが算出され、本サブルーチンを終了する。なお、出力
回路26にてスロットルバルブ目標開度TAEXとなる
ようにスロットル開度センサ5からのスロットル開度T
A信号に基づきフィードバック制御しながらスロットル
バルブ3のDCモータ4が駆動される。
【0045】次に、図3に戻ってステップS500で、
燃料系演算処理が実行される。まず、A/F(空燃比)
制御において必要となる燃料噴射時間TAU演算のサブ
ルーチンを示す図13に基づき、図14、図15及び図
16を参照して説明する。
【0046】A/F制御では、機関回転速度NEと吸気
圧PMとに基づき基本的な燃料噴射時間TAUを算出
し、燃焼状況に影響を及ぼす水温や気温等に基づく補正
と、燃焼後の排気通路13内における酸素濃度に基づく
フィードバック制御が実行される。なお、フィードバッ
ク制御は内燃機関1の固体差や経時変化等によるばらつ
きを補正するために実行される。本実施例においては、
まず、排気通路13内における酸素濃度センサ14によ
るフィードバック制御が可能な状態にあるかが判定され
る。即ち、酸素濃度センサ14は一定の温度以上で活性
化されるため、内燃機関1の始動直後では酸素濃度セン
サ14の酸素濃度Ox 信号検出結果をA/F制御に利用
することができないからである。この酸素濃度センサ1
4が活性化しているかを表すために活性化フラグXAC
Tが用いられ、この活性化フラグXACTが初期化によ
って「0」、活性化された時点で「1」とされる。
【0047】図13において、まず、ステップS501
で、排気通路13内に配設された酸素濃度センサ14の
活性化フラグXACTが「0」であるかが判定される。
未だ酸素濃度センサ14が活性化されていないときはス
テップS501の判定条件が成立し、ステップS502
に移行し、酸素濃度センサ14からの酸素濃度Ox 信号
が0.5V以上であるかが判定される。ここで、酸素濃
度センサ14からは酸素濃度Ox 信号として、活性化さ
れるまでは概ね0Vが出力されており、図14に示すよ
うに、活性化後で空気過剰率λが所定の基準値未満であ
ると判定(リッチ判定〔λ=1未満〕)されると概ね
1.0Vが出力され、所定の基準値以上であると判定
(リーン判定〔λ=1以上〕)されると概ね0Vが出力
される。なお、λ=1とは理論空燃比のことである。し
たがって、低温始動状態のときには空燃比がリッチ側に
制御されるため、酸素濃度センサ14の活性化判定は、
酸素濃度Ox 信号が活性化判定値である0.5V以上で
あるか否かにより行うことができる。
【0048】ステップS502の判定条件が成立すると
きには、ステップS503に移行し、酸素濃度Ox 信号
がO.5V以上となっていても未だ安定しているとは限
らないため、安定化時間を計測する活性化カウンタCA
CTが「+1」インクリメントされる。次にステップS
504に移行して、活性化カウンタCACTが安定化時
間に対応した設定値KACT以上であるかかが判定され
る。ステップS504の判定条件が成立するときには、
酸素濃度センサ14が活性化されたものとして、ステッ
プS505に移行し、活性化フラグXACTが「1」と
される。ステップS501において酸素濃度センサ14
が既に活性化されており、活性化フラグXACTが1で
あるときには、ステップS502〜ステップS505が
スキップされる。
【0049】次に、ステップS506では、酸素濃度セ
ンサ14が活性化されていてもそれだけではフィードバ
ック制御可能ではない。他のフィードバック制御の実行
条件として、本実施例では内燃機関1に配設された水温
センサ15により検出された冷却水温THWが20℃以
上となっているかが判定される。ステップS506の判
定条件が成立するときには、ステップS507に移行
し、フィードバック許可フラグXFBが「1」とされ
る。一方、ステップS502の判定条件が成立しない、
またはステップS504の判定条件が成立しない場合
は、確認の意味でステップS508で活性化フラグXA
CTが「0」とされる。このステップS508の後、ま
たはステップS506の判定条件が成立しないときに
は、ステップS509に移行し、フィードバック許可フ
ラグXFBが「0」とされる。
【0050】ステップS507またはステップS509
でフィードバック許可フラグXFB設定ののち、ステッ
プS510で機関回転速度NE、ステップS511でリ
ニア化吸気圧PMRNAが読込まれる。次にステップS
512に移行して、図15に示すマップにより、機関回
転速度NEとリニア化吸気圧PMRNAとをパラメータ
として予め実験にてλ=1となるように求められている
基本燃料噴射時間TPが算出される。次にステップS5
13に移行して、冷却水温THWに基づき冷却水温補正
係数FTHW、吸気温THAに基づき吸気温補正係数F
THA等が算出される。次にステップS514に移行し
て、基本燃料噴射時間TPに冷却水温補正係数FTHW
や吸気温補正係数FTHA等が乗算され燃料噴射時間T
AUとされる。なお、これらの補正係数は実験にて得ら
れた最適値を用いているが、マップや所定の算出式を用
いて求めてもよい。次にステップS515に移行して、
フィードバック許可フラグXFBが「1」であるかが判
定される。フィードバック制御の実行条件が成立してい
るときにはステップS515の判定条件が成立し、ステ
ップS516に移行する。ステップS516では、ステ
ップS514で算出された燃料噴射時間TAUにフィー
ドバック補正値(空燃比補正係数)FAFが乗算され最
終的な燃料噴射時間TAUとされ、本サブルーチンを終
了する。一方、ステップS515の判定条件が成立しな
いときには、ステップS514で算出された燃料噴射時
間TAUを最終的な燃料噴射時間TAUとして本サブル
ーチンを終了する。
【0051】ここで、図16を参照して、上述のフィー
ドバック補正値FAFの算出手順を説明する。基本的に
は、排気通路13内の酸素濃度Ox 信号を参照しながら
例えば、空燃比がリーンのときには燃料噴射時間TAU
を増加させていき、リーン側からリッチ側に反転したら
燃料噴射量を減少させ始め、再びリッチ側からリーン側
に反転したら燃料噴射量を増加させ始めるという制御が
繰返される。
【0052】具体的には、値として1.0を基点とした
フィードバック補正値FAFを作るため、まず、酸素濃
度センサ14からの酸素濃度Ox 信号が0.5V以上の
リッチ側であるかに基づきフラグXOx を作り、このフ
ラグXOx の反転ポイントより立上がり側ではディレイ
値TDL1、立下がり側ではディレイ値TDL2を与え
てフラグXOx Mが操作される。このフラグXOx Mに
基づきリーン側ではフィードバック補正値FAFを大き
くするため所定の積分値INT1が加算され、リッチ側
ではフィードバック補正値FAFを小さくするため所定
の積分値INT2が加算される。なお、レスポンスを向
上させると共に空燃比の振動を防止するため、フラグX
Ox Mが立上がり側へ反転するときにはフィードバック
補正値FAFにスキップ値SKP1が加算され小さくな
る側へスキップさせ、逆にフラグXOx Mが立下がり側
へ反転するときにはスキップ値SKP2が加算され大き
くなる側へスキップさせる。
【0053】これらのディレイ値TDL1,TDL2、
積分値INT1,INT2及びスキップ値SKP1,S
KP2は、上述した内燃機関1の固体差や経時変化等に
よるばらつき要因を解消できるようにそれぞれ実験によ
って容易に求められる適合値である。一方、フィードバ
ック制御を許可されていないときには、図13で述べた
ように、ステップS514で算出された燃料噴射時間T
AUをそのまま最終的な燃料噴射時間TAUとして用い
る。このように、フィードバック補正値FAFが積算さ
れない燃料噴射時間TAUを用いるということは、オー
プンループ制御を実行することを意味している。
【0054】次に、インジェクタ17の駆動制御につい
て図17に基づき、図18のマップ、図19及び図20
のタイミングチャートを参照して説明する。
【0055】インジェクタ17に対して噴射開始タイミ
ングと噴射終了タイミングとが設定され、その期間中に
インジェクタ17に燃料噴射が指示される。燃料噴射は
内燃機関1の燃焼サイクルに対応して噴射終了タイミン
グを先に決定する必要があり、噴射開始タイミングはこ
の噴射終了タイミングから遡って設定される。
【0056】図17において、ステップS601で機関
回転速度NE、ステップS602でリニア化吸気圧PM
RNAが読込まれたのち、ステップS603に移行し、
インジェクタ17の閉弁時間PINJCLが図18に示
すマップに基づき算出される。次にステップS604に
移行して、閉弁時間PINJCLに燃料噴射時間TAU
分が加算され開弁時間PINJOPとされる。図19に
タイミングチャートを示すように、各気筒毎の基準信号
T180の信号間隔である180°CA(クランク角)
を時間で表したT180を用いて、T180間から開弁
時間PINJOPを減算した時間が開弁タイミングTO
Pとされる。
【0057】次にステップS605に移行して、何れか
の気筒におけるインジェクタ17の基本タイミングかが
判定される。ステップS605の判定条件が成立しない
ときには、本サブルーチンを終了する。一方、何れかの
気筒の基本タイミングであるときにはステップS605
の判定条件が成立し、図20に各気筒毎の基準信号とそ
れに対応したインジェクタ17の駆動シーケンシャルを
示すように、その気筒に対応したインジェクタ17が選
択されたのち、ステップS606に移行し、基準信号T
180から開弁時間PINJOPが減算され開弁タイミ
ングTOPが算出される。次に、ステップS607でイ
ンジェクタ17を開駆動するための開弁タイマ、ステッ
プS608でインジェクタ17を閉駆動するための閉弁
タイマがそれぞれセットされ、本サブルーチンを終了す
る。このようにして、時間割込みによって開弁タイミン
グTOPから燃料噴射時間TAUに対応する燃料分がイ
ンジェクタ17から内燃機関1の吸気通路2内に噴射さ
れる。
【0058】上述したような制御が実行され、加速開始
から加速終了の間にサインカーブを描いて立上がる吸気
圧の変化をリニア化した変化に加工し、それを目標の吸
気圧としてスロットルバルブ3が駆動制御される(図1
1参照)。よって、予測では図11中に示す中間点にお
ける吸気圧の最大変化速度が軽減され、この最大変化速
度に比例して過渡時等のA/Fずれが生じることから、
A/FずれとしてのΔA/Fが抑制され、エミッション
が改善される。
【0059】図21は吸気圧変化量ΔPMに対するλ=
1(基準)からのA/FずれであるΔA/Fを示す特性
図である。図11の加速開始から加速終了の間の吸気圧
変化量ΔPMは、図21に示すように、本来の使用域で
は0〜50〔mmHg/8ms〕間に分布する。よっ
て、最大A/FずれΔA/Fは約2.5発生するのに対
し、吸気圧PMのリニア化補正により吸気圧変化量ΔP
Mは、約25〔mmHg/8ms〕まで抑制され、最大
A/FずれΔA/Fも約2.0に抑制され、その低減率
20%がエミッションに反映されることとなる。
【0060】上述したように、吸気圧PMの立上がりが
リニア化され、内燃機関1のシリンダ内に充填される吸
気圧PMが予測し易くなり、燃料噴射時間TAUの演算
が容易となるため、A/Fのずれを小さくできる。ま
た、吸気圧変化量ΔPMが平均化されるため、最大の吸
気圧変化量ΔPMが低減され、A/F変動を抑制するこ
とができる。
【0061】このような制御によって、燃料系演算にお
ける吸気圧PMとシリンダ内へ充填される吸気圧PMと
の吸気圧ずれΔPMを目標吸気圧PMとして解消でき、
吸気圧ずれΔPMによる計測誤差をなくすことでλ=1
からのA/FずれであるΔA/Fを抑制できるためエミ
ッションが低減できる。
【0062】このように、本実施例の内燃機関のスロッ
トル制御装置によれば、図3のステップS200の吸気
圧推定処理においては、推定吸気圧PMSYMがアクセ
ル開度APに応じ推定される。ステップS300の吸気
圧リニア化処理においては、推定吸気圧PMSYMに基
づいて吸気圧がリニアに変化するよう補正されたリニア
化吸気圧PMRNAが算出される。具体的には推定吸気
圧PMSYMの変化開始点(加速開始点)と変化収束点
とを結ぶ直線となるよう推定吸気圧PMSYMを補正
し、リニア化吸気圧PMRNAとしている。続くステッ
プS400のスロットルバルブ目標開度演算処理におい
ては、スロットルバルブ目標開度TAEXがリニア化吸
気圧PMRNAに基づいて算出される。つまり、実際の
吸気圧がリニア化吸気圧PMRNAとなる目標スロット
ル開度がスロットルバルブ目標開度TAEXとして算出
される。また、ステップS500の燃料系演算処理にお
いては、燃料噴射時間TAUがリニア化吸気圧PMRN
Aに基づいて算出される。
【0063】よって、燃料系演算処理においては、図1
1に示すように、リニア化(補正された吸気圧)に基づ
いて燃料噴射時間TAUを算出すればよいため、リニア
化つまり、補正前の吸気圧のような急峻な吸気圧の変化
がなく、空燃比のずれを小さくすることができる。
【0064】次に、上述した図2のECU20における
スロットル制御の変形例について、図22のタイムチャ
ートに基づき説明する。
【0065】上述の実施例と同様に、吸気圧PMを推定
した推定吸気圧PMSYMが算出される。次に、次式
(4)により、吸気圧ディレイ補正時間TDLYが算出
される。
【0066】
【数4】 TDLY〔ms〕=TAU+(インジェクタ閉弁からINバルブ閉弁までの所 要時間)+(無効噴射時間)+(閉弁遅れ時間) +(噴霧飛行時間) ・・・(4) 次に、推定吸気圧PMSYMに吸気圧ディレイ補正時間
TDLY分だけ遅らせたディレイ吸気圧PMSYM2が
算出される。そして、上述の実施例と同様に、スロット
ルバルブ目標開度TAEXが算出され、スロットルバル
ブ3を駆動するDCモータ4に対する出力処理が実行さ
れる。上述の実施例における燃料系演算では、リニア化
された吸気圧PM値に基づき基本燃料噴射時間を算出し
ていたが、ここでは、補正する前の推定吸気圧PMSY
Mに基づいて実行される(図22参照)。よって、本実
施例においては、図3のステップS400のスロットル
バルブ目標開度演算処理よりも、ステップS500の燃
料系演算処理のほうが先に実行される。また、燃料系演
算処理が実行された後、ステップS300の吸気圧リニ
ア化処理に相当する吸気圧ディレイ処理実行されること
になる。以下、上述の実施例と同様である。
【0067】このように、本実施例の内燃機関のスロッ
トル制御装置によれば、図3のステップS300にて実
行される吸気圧リニア化処理の代わりに吸気圧推定処理
により推定された吸気圧を吸気圧ディレイ補正時間TD
LY分遅延させる補正が実行される。ここで、吸気圧デ
ィレイ補正時間は実際の吸気圧変化に対する燃料系の遅
れ時間である。燃料系演算処理においては、燃料噴射量
が吸気圧推定処理により推定された吸気圧に基づいて算
出される。また、スロットルバルブ目標開度演算処理は
ディレイ補正された推定吸気圧PMSYMに基づいてス
ロットルバルブ目標開度TAEXが算出される。よっ
て、実際は吸気圧の変化に所定時間遅れてから燃料が噴
射されるが、スロットルバルブ目標開度に燃料噴射遅れ
に相当する所定時間のディレイを与えるため空燃比の乱
れを改善することができる。
【0068】なお、本実施例では、負荷として吸気圧を
推定・補正するようにしているが、必ずしもこれに限ら
れることはなく、例えば、吸入空気量を推定し、その推
定吸入空気量を補正した補正推定吸入空気量に基づいて
スロットルバルブ目標開度を算出するようにしてもよ
い。
【0069】ところで、上記実施例では、スロットルバ
ルブ3を開閉するためのアクチュエータとしてDCモー
タ4を用いているが、本発明を実施する場合には、これ
に限定されるものではなく、ステップモータ等を用いる
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置の全体構成を示す概略
図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置におけるECU内の電
気的構成を示すブロック図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置で使用されているEC
U内のCPUにおけるベースルーチンの処理手順を示す
フローチャートである。
【図4】 図4は図3における吸気圧推定の処理手順を
示すフローチャートである。
【図5】 図5は図4のサージタンク通過空気量算出の
処理手順を示すフローチャートである。
【図6】 図6は図3における吸気圧リニア化の処理手
順を示すフローチャートである。
【図7】 図7は図6の飽和吸気圧算出の処理手順を示
すフローチャートである。
【図8】 図8は図6のリニア化係数算出の処理手順を
示すフローチャートである。
【図9】 図9は図6のリニア化吸気圧算出の処理手順
を示すフローチャートである。
【図10】 図10は図3におけるスロットルバルブ目
標開度演算の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】 図11は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関のスロットル制御装置におけるアクセル
開度と吸気圧との関係を示す特性図である。
【図12】 図12は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関のスロットル制御装置における各信号の
遷移状態を示すタイムチャートである。
【図13】 図13は図3における燃料系演算の処理手
順を示すフローチャートである。
【図14】 図14は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関のスロットル制御装置で用いられている
酸素濃度センサの出力状態を説明する特性図である。
【図15】 図15は図13における基本燃料噴射時間
を算出するマップである。
【図16】 図16は図13のフィードバック補正値の
算出手順を示すタイムチャートである。
【図17】 図17は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関のスロットル制御装置で用いられている
インジェクタの駆動制御の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図18】 図18は図17におけるインジェクタの閉
弁時間を算出するマップである。
【図19】 図19は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関のスロットル制御装置における各気筒毎
の基準信号に対するインジェクタ駆動信号を示すタイミ
ングチャートである。
【図20】 図20は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関のスロットル制御装置における各気筒毎
の基準信号に対するインジェクタの駆動制御を示すタイ
ミングチャートである。
【図21】 図21は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関のスロットル制御装置における吸気量変
化量に対する空燃比ずれを示す特性図である。
【図22】 図22は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関のスロットル制御装置で使用されている
ECUにおけるスロットル制御の変形例を示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 吸気通路 3 スロットルバルブ 4 DCモータ 5 スロットル開度センサ 8 アクセルペダル 9 アクセル開度センサ 11 回転角センサ 12 吸気圧センサ 13 排気通路 14 酸素濃度センサ 17 インジェクタ 20 ECU(電子制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 43/00 301 F02D 43/00 301H 45/00 358 45/00 358B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセル開度に応じて内燃機関の負荷を
    推定する負荷推定手段と、 前記負荷推定手段により推定された負荷を補正する推定
    負荷補正手段と、 前記推定負荷補正手段により補正された負荷に基づいて
    前記内燃機関に供給される燃料量を算出する燃料量演算
    手段と、 前記推定負荷補正手段により補正された負荷となる目標
    スロットル開度を算出し、制御信号を出力するスロット
    ル開度制御手段とを具備することを特徴とする内燃機関
    のスロットル制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関に吸入される空気流量を調節す
    るスロットルバルブと、 前記内燃機関に燃料を供給するインジェクタと、 アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、 前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開
    度に応じて前記内燃機関の負荷を推定する負荷推定手段
    と、 前記負荷推定手段により推定された負荷を前記内燃機関
    の運転状態に応じて補正する推定負荷補正手段と、 前記推定負荷補正手段により補正された負荷に基づいて
    前記インジェクタから前記内燃機関に供給される燃料量
    を算出する燃料量演算手段と、 前記推定負荷補正手段により補正された負荷となる前記
    スロットルバルブの目標スロットル開度を算出し、制御
    信号を出力するスロットル開度制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする内燃機関のスロットル制御装置。
  3. 【請求項3】 前記推定負荷補正手段は、前記負荷推定
    手段により推定された負荷の変化時における負荷の変化
    開始点と変化収束点とを結び直線的に負荷が変化するよ
    うに補正するリニア化補正手段を具備することを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の内燃機関のスロッ
    トル制御装置。
  4. 【請求項4】 アクセル開度に応じて内燃機関の負荷を
    推定する負荷推定手段と、 前記負荷推定手段により推定された負荷に基づいて前記
    内燃機関に供給される燃料量を算出する燃料量演算手段
    と、 前記負荷推定手段により推定された負荷を前記燃料量演
    算手段により算出された燃料量に基づいて遅延する推定
    負荷補正手段と、 前記推定負荷補正手段により遅延された負荷となる目標
    スロットル開度を算出し、制御信号を出力するスロット
    ル開度制御手段とを具備することを特徴とする内燃機関
    のスロットル制御装置。
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