JPH10204706A - 暖房衣服 - Google Patents

暖房衣服

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Publication number
JPH10204706A
JPH10204706A JP9002015A JP201597A JPH10204706A JP H10204706 A JPH10204706 A JP H10204706A JP 9002015 A JP9002015 A JP 9002015A JP 201597 A JP201597 A JP 201597A JP H10204706 A JPH10204706 A JP H10204706A
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JP
Japan
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unit
combustion
ignition
section
control valve
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Pending
Application number
JP9002015A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Eguchi
修 江口
Mitsuyoshi Nakamoto
充慶 中本
Hidetaka Yabuuchi
秀隆 薮内
Katsuzo Konakawa
勝蔵 粉川
Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Takaaki Kusaka
貴晶 日下
Yoko Doko
陽子 道幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9002015A priority Critical patent/JPH10204706A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の触媒燃焼を利用した暖房衣服は、使用
者が衣服を脱いだ後でも燃料供給を止めない限り燃焼を
続けるものであり、必ず衣服を脱いだときには燃料供給
を停止しなければならないという課題を有している。 【解決手段】 着衣センサ2によって着衣状態でないこ
とを検知した場合には、制御部5が制御バルブ83を閉
じて、燃焼部82に対する燃料ガスの供給を停止する暖
房衣服としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力・ガスの供給
が困難な高地・洋上・寒冷地で利用できる暖房衣服に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯用の暖房器としては、石油系燃料を
エネルギー源とした懐炉などが広く普及している。しか
し懐炉では、局部を暖房するだけで人体の広い範囲を暖
房することはできない。
【0003】また、バッテリを備え電気抵抗体を内部に
分布させた暖房服やマット等が考えられているが、現状
のバッテリは、重さ当たりのエネルギ密度が低く、十分
な時間、十分な熱を暖房服やマットに供給できないもの
である。また十分な時間、十分な熱を供給しようとする
と、バッテリが大型で著しく重いものとなって携帯に適
さなくなってしまう。
【0004】そこで、バッテリなどよりはるかに高いエ
ネルギ密度を持つ石油系燃料を燃焼させ、水等の液体を
加熱して、適温となった液体を衣類中に循環させて全体
を暖める暖房衣服が開発されている。また、ブタンガス
と燃焼用触媒を用いて触媒燃焼によって全体を暖める暖
房衣服が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の触媒燃焼を
利用した暖房衣服は、使用者が衣服を脱いだ後でも燃料
供給を止めない限り燃焼を続けるものであり、必ず衣服
を脱いだときには燃料供給を停止しなければならないと
いう課題を有している。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明は、着衣センサによって
着衣状態かどうかを検知し、着衣状態でなければ燃料ガ
スの供給を停止する安全性の高い、また使い勝手の良い
暖房衣服としている。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、着衣
センサによって着衣状態でないことを検知した場合に
は、制御部が制御バルブを閉じて、燃焼部に対する燃料
ガスの供給を停止する暖房衣服としている。
【0008】請求項2に記載した発明は、着衣センサに
よって着衣状態でないことを検知してから、計時手段に
よって一定時間以上の時間の経過を検知したときに、制
御部が制御バルブを閉じて、燃焼部に対する燃料ガスの
供給を停止する暖房衣服としている。
【0009】請求項3に記載した発明は、タンク部温度
検知手段によってタンクの温度が低いことを検知した場
合には、制御部が制御バルブの開度を上げて、発熱量の
低下を防止できる暖房衣服としている。
【0010】請求項4に記載した発明は、タンク部温度
検知手段によってタンクの温度が低いことを検知した場
合には、制御部がタンク加熱部を動作させてタンクを加
熱し、発熱量の低下を防止できる暖房衣服としている。
【0011】請求項5に記載した発明は、着火部が有し
ている蓄電手段の容量を容量切替手段によって切り替え
るようにし、着火時の温度に応じた着火エネルギーを加
えることによって、確実に着火ができる暖房衣服として
いる。
【0012】請求項6に記載した発明は、気圧センサが
検知した気圧に応じて、容量切換手段を動作させて、確
実な着火ができる暖房衣服としている。
【0013】請求項7に記載した発明は、着火部が発生
するスパークの発生周期を制御する周期制御手段を使用
することによって、有周期制御手段により着火部の発生
するスパークの発生周期を燃焼部の温度に応じた周期と
することでより着火性の良い暖房衣服としている。ま
た、第八の手段によれば変動周期測定手段により着火時
の燃焼部の温度変動の周期を検知して、制御部により着
火部の着火周期と比較し周期制御手段を制御することで
着火エネルギー不足による着火不良を抑えた暖房衣服と
している。また、第九の手段によれば制御バルブの駆動
タイミングを遅らせる遅延部により確実に着火部の駆動
後に燃料ガスを供給することで異常燃焼を防いだ暖房衣
服としている。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、着衣
センサーが衣服が着衣状態か否かを検知し、不着衣状態
時には制御部により制御バルブを制御して、燃料供給部
が供給する燃焼ガスを停止し安全性を確保した暖房衣服
としている。
【0015】請求項2に記載した発明は、不着衣時に計
時手段により時間を計時し、一定時間経過後に制御部に
より制御バルブを制御して、燃料供給部が供給する燃焼
ガスを停止し安全性を確保した暖房衣服としている。
【0016】請求項3に記載した発明は、タンク温度セ
ンサーにより燃料供給部の温度を検知し外気温の違いに
よる燃料供給量の差を制御部が制御バルブを制御するこ
とで補正し安定な燃焼を確保する暖房衣服としている。
【0017】請求項4に記載した発明は、燃料供給部の
温度が低い場合、タンク加熱部により燃料タンクを加熱
することで燃料ガスの蒸発量の低下を防ぎ、安定な燃焼
を確保する暖房衣服としている。
【0018】請求項5に記載した発明は、容量切替手段
により燃焼温度センサーで検知する始動時の燃焼部の温
度に応じた適切な着火エネルギーを与え、着火性の良い
暖房衣服としている。
【0019】請求項6に記載した発明は、容量切替手段
により気圧センサーにより検知する気圧に応じた着火エ
ネルギーでを与え、着火性の良い暖房衣服としている。
【0020】請求項7に記載した発明は、周期制御手段
によって、着火部が発生するスパークの発生周期を燃焼
部の温度に応じた周期に調整し、着火性の良い暖房衣服
としている。
【0021】請求項8に記載した発明は、変動周期測定
手段によって着火時の燃焼部の温度変動の周期を検知
し、着火周期の方が長い場合は着火周期を周期制御手段
によって短くして、着火エネルギーの不足による着火不
良を改善した暖房衣服としている。
【0022】請求項9に記載した発明は、遅延部によっ
て、制御バルブの開タイミングを若干遅延させ、燃料ガ
スの供給を遅らせることによって、安全にかつ確実に着
火ができる暖房衣服としている。
【0023】
【実施例】
(実施例1)図1は本実施例の主要な構成を示す説明
図、また図2はこのブロック図である。1は図示してい
ない衣服の一部に設けている加熱シートで、金属箔や金
属メッシュ或いは熱伝導繊維等の高熱伝導性材料によっ
て構成している。熱伝導繊維としては、例えば熱拡散性
の良いアルミメッキを施したガラス糸を編んだ構成のも
の、炭素繊維等を編み込んだものがある。また、天然繊
維または合成繊維等の糸の周囲に、可撓性を有する合成
樹脂バインダーに分散した金属粒子層を配置した構成の
もの、金属繊維で構成したもの、あるいは金属繊維と非
金属繊維とを織り合わしたもの等も使用できる。
【0024】加熱シート1の一部には着火部81・燃焼
部82・制御バルブ83・燃料供給部84で構成した燃
焼手段8を接続している。
【0025】着火部81は、電池を使用して昇圧回路に
よって10kVから15kV程度の高圧を発生し、着火
針81aによって火花を発生して燃焼部82を流れる燃
焼ガスを燃焼させる。燃焼部82は、ガス噴出ノズル8
2a・空気取入口82b・エゼクタ82c・噴出口82
d・燃焼触媒82eを備えている。ガス噴出ノズル82
aから噴出された燃料ガスが高速でエゼクタ82cを流
れると、空気取入口82bから空気が流入して噴出口8
2dから混合ガスが噴出する。この混合ガスが着火部8
1によって着火されると、燃焼用触媒82eが燃焼す
る。また燃料供給部は84は、燃料ガスを貯蔵している
ガスボンベ84aと、ガスボンベ84aを使用者が開閉
操作する操作部4に連動したガス開閉弁84bとを備え
ている。
【0026】また、燃焼部82内には燃焼温度センサー
1を、燃料供給部84の近傍には制御部5と前記操作部
4と着衣センサー2と表示部7を設けている。制御部8
は、操作部4が操作されると、バルブ駆動部6を駆動し
て制御バルブ83を開け、同時に着火部81を動作させ
て着火操作を行う。またこの着火操作が何かの原因で失
敗した場合には、表示部7に着火不良を表示すると同時
に、再びバルブ駆動部6を駆動して制御バルブ83を閉
じ燃料ガスの供給を停止する。また着火操作が成功した
場合には、表示部7に着火完了を表示する。
【0027】以下本実施例の動作について説明する。使
用者が操作部4を操作してガス開閉弁84bを開くと、
制御部5はバルブ駆動部6を駆動して制御バルブ83を
開くものである。従って燃料ガスはガスボンベ84aか
ら燃焼部82に流れる。このとき空気取入口82b・エ
ゼクタ82cによって、燃料ガスは空気が混合した混合
ガスとなるものである。また、制御部5が着火部81に
高電圧を発生させているため、着火針81aは火花を発
生して、混合ガスは点火される。混合ガスが点火される
と、燃焼触媒82eが燃焼を開始する。こうして燃焼部
82が発生する熱量は、加熱シート11に伝達され、加
熱シート11から衣類全体に伝達される。
【0028】このとき本実施例では、制御部5近傍に図
3に示すような着衣センサー2を設けており、人が暖房
衣服を着衣しているか否かを検出しているものである。
着衣センサー2はセンサー外郭21の中に封入されたボ
ール22の動きをフォトインタラプター等の光センサー
23で検知する構成であり、人が暖房衣服を着ている場
合に人の動きに応じてボールが動くのを検知して着衣状
態を検出するものである。 このように着衣センサー2
により暖房衣服が不着衣状態であると検知した場合に
は、表示部7に不着衣を表示すると同時に、バルブ駆動
部6を駆動して制御バルブ83を閉じるものである。つ
まり、不着衣状態では不測の事故を防止するために、燃
料ガスの供給を停止するものである。
【0029】以上のように本実施例は、着衣センサー2
を設置して、暖房衣服の着衣状態を判断して、不着衣時
にはバルブ駆動部6を駆動して、制御バルブ83を閉
じ、燃料ガスの供給を停止できる安全性を確保した暖房
衣服としている。
【0030】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例
について説明する。本実施例では図4に示しているよう
に、時間を計時する計時手段9を設けている。また図5
は、本実施例の構成を示すブロック図である。
【0031】以上の構成によって本実施例は、暖房衣服
が不着衣状態になった場合に即座に停止するのではなく
適切な時間の経過後に燃料ガスの供給を停止するもので
ある。
【0032】つまり、制御部5は着衣センサー2により
不着衣状態を検知後、計時手段9により時間の経過を判
断し、一定時間経過後にバルブ駆動部6を駆動して制御
バルブ83を閉じるものであり、不着衣状態時の不測の
事故を防止するために、燃料ガスの供給を停止するもの
である。
【0033】(実施例3)次に本発明の第3の実施例に
ついて説明する。本実施例では、図6に示しているよう
に、燃料供給部の温度を検知するタンク温度センサー1
0を設けている。また図7は、本実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【0034】以上の構成とすることによって、燃料供給
部84の燃料タンク84aの温度をタンク温度センサー
10により検知し、低温時には制御部5はバルブ駆動部
6を駆動して制御バルブ83を通常時に比べ開度を大き
くするものである。つまり、低温時に燃料ガスの蒸発量
が低下し、それ故、燃料の供給量が低下し燃焼部の発熱
量が低下するのを防止している。
【0035】(実施例4)次に本発明の第4の実施例に
ついて説明する。本実施例では、図8に示しているよう
に、燃料供給部84を加熱するタンク加熱部13を設け
ている。また図9は、本実施例の構成を示すブロック図
である。
【0036】以上の構成とすることによって、タンク温
度センサー10によって検知される燃料供給部84の燃
料タンク84aの温度が低い場合、制御部5はタンク加
熱部13により燃料供給部84を加熱する。つまり低温
時に燃料供給部を加熱し燃料の蒸発量の低下を防ぐもの
である。
【0037】以上のように本実施例によれば、燃料供給
部84の温度が低い場合、タンク加熱部13により燃料
タンク84aを加熱することで燃料ガスの蒸発量の低下
を防ぎ、安定な燃焼を確保する暖房衣服を実現している
ものである。
【0038】(実施例5)次に本発明の第5の実施例に
ついて説明する。本実施例では、図10、12に示して
いるように、コンデンサ等の蓄電手段81gと蓄電手段
の容量をスイッチにより切り替える容量切替手段81b
と電池電圧を昇圧する発振部81cと昇圧部81dと蓄
電手段81gに貯められたエネルギーを放出させるトリ
ガー部81eと高圧を発生する高圧発生部81fとを設
けている。また図11は、本実施例の構成を示すブロッ
ク図である。更に図12は着火部の動作を説明するため
のブロック図である。
【0039】以上の構成の本実施例の動作について説明
する。着火部81では電池電圧から発振部81cと昇圧
部81dにより150V程度の電圧に昇圧し蓄電手段8
1gに電力を蓄える。そしてこの蓄えられた電力を適当
なタイミングでトリガー部81eにより高圧発生部81
fを通じ高圧を発生させ、着火針81aで火花によって
放電させて着火を行う。この放電による火花のエネルギ
ーの大きさは蓄電手段81gに蓄えられるエネルギーに
相関があるので、蓄電手段を構成するコンデンサの容量
値が大きいほどエネルギーは大きくなる。
【0040】つまり、燃焼温度センサー1によって着火
動作時の燃焼手段の温度を測定し、予め設定された温度
より低い時は容量切替手段81bにより蓄電手段81g
の容量を大きなものに切り替えて、通常よりも大きな着
火エネルギーを与える。
【0041】また、設定温度以上の時には通常の着火エ
ネルギーを与える。つまり必用なときのみ、大きな着火
エネルギーで着火を行うことで電源の電力の消費を抑え
ている。
【0042】以上のように本実施例によれば、着火時に
燃焼手段8の温度が低い場合に、通常時よりも大きな着
火エネルギーを与えて、低温時における着火性の低下を
抑え、た暖房衣服を実現しているものである。
【0043】(実施例6)次に本発明の第6の実施例に
ついて説明する。本実施例では、図13に示しているよ
うに、気圧を測定する気圧センサー13を設けている。
また図14は、本実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【0044】以上の構成とすることによって、気圧セン
サー13により測定された気圧により気圧が低い場合
は、通常時よりも大きな着火エネルギーが必要となるの
で容量切替手段81bにより蓄電手段81gの容量を大
きなものに切り替えて、通常よりも大きな着火エネルギ
ーで着火を行う。
【0045】以上のように本実施例によれば、着火時に
気圧の低い場所(高所)で暖房衣服を使用する場合に、
通常時よりも大きな着火エネルギーを与えて、低気圧に
おける着火性の低下を抑えた暖房衣服を実現しているも
のである。
【0046】(実施例7)次に本発明の第7の実施例に
ついて説明する。本実施例では、図15に示しているよ
うに、着火部の発生するスパークの発生周期を制御する
周期制御手段14を設けている。また図16は、本実施
例の構成を示すブロック図である。
【0047】以上の構成とすることによって、燃焼温度
センサー1により検知された温度に応じて制御部5は周
期制御手段14を制御して着火部81のトリガー部81
eを制御し火花スパークの周期を制御する。
【0048】燃焼温度センサー1によって測定される着
火動作時の燃焼手段の温度が予め設定された温度より低
い時は通常時よりも短い周期で着火を行う。また、設定
温度以上の時には通常の周期で着火を行う。
【0049】以上のように本実施例によれば、着火時に
燃焼手段8の温度が低い場合に、通常時よりも短い周期
で着火を行う事で、短時間当たりの供給エネルギーを増
加させ、低温時における着火性の低下を抑えた暖房衣服
を実現しているものである。
【0050】(実施例8)次に本発明の第8の実施例に
ついて説明する。本実施例では、図17に示しているよ
うに、着火時の燃焼部の温度変動の周期を検知する変動
周期測定手段15を設けている。また図18は、本実施
例の構成を示すブロック図である。
【0051】以上の構成の本発明の動作を説明する。一
般的に気圧の低下及び低温度下でブタンガス等の燃焼ガ
スを燃焼させる場合、着火に必要な火花スパークのエネ
ルギーは通常時に比べ大きなエネルギーを必要とする。
これにはスパーク毎のエネルギー値を高くする、もしく
は短時間当たりのエネルギー値を高くする事が実際に行
われる。つまり一旦、火炎核が発生しつつも消えてしま
うような着火のためのエネルギー不足の場合には、火炎
核が消滅する前に再度、火花スパークによる着火エネル
ギーを与えれば着火性は改善される。
【0052】このようなエネルギー不足の場合には、燃
焼部の燃焼温度センサー1が検知する温度は図19のよ
うな変化をする。図においてAは火炎核が発生し温度が
上昇している期間、Bは火炎核が消滅したこと温度が低
下している期間である。
【0053】変動周期測定手段15では例えばこの様な
上昇下降を繰り返す温度変化のピーク値を記憶しこのピ
ーク値の時間間隔により変動周期を検知する。制御部5
ではこの変動周期と着火部81の着火周期とを比較す
る。そして着火周期の方が長い場合は着火周期を周期制
御手段14により周期を短くすることで単位時間当たり
の着火エネルギーの増加を行う。
【0054】以上のように本実施例によれば、低温また
は低圧時の様な着火の条件が悪く、エネルギー不足によ
る不着火が発生している場合に着火周期を制御すること
で着火性を改善した暖房衣服を実現しているものであ
る。
【0055】(実施例9)次に本発明の第9の実施例に
ついて説明する。本実施例では、図20に示しているよ
うに、制御バルブ83の駆動タイミングを遅らせる遅延
部12を設けている。また図21は、本実施例の構成を
示すブロック図である。
【0056】以上の構成とすることによって、制御部5
は着火時に着火部81を制御し着火を行う。同時にバル
ブ駆動部6を通じて制御バルブ83を開くタイミングが
遅延部12により予め設定された時間分遅れる。つま
り、着火部81により着火のためのスパークを発生させ
てしばらくした後に、燃焼手段8に燃料ガスが供給され
確実かつ安定に燃焼を行わせることが出来る。
【0057】以上のように本実施例によれば、着火時に
燃料ガスの供給を着火動作より少し遅らせて行うことで
着火時の異常音(爆発音)防ぎ、確実かつ安定に燃焼を
行う暖房衣服を実現しているものである。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、衣服に設け
た加熱シートに熱量を供給する燃焼部と、燃焼部に燃料
ガスを供給する燃料供給部と、燃料ガスの流量を調節す
る制御バルブと、燃焼部のガスに着火する着火部とを有
する燃焼手段と、人が衣服を着衣してることを検知する
着衣センサーと、燃焼部内部の温度を検知する燃焼温度
センサーと、使用者が操作する操作部と、着衣センサー
・燃焼温度センサー・操作部の情報を受けて制御バルブ
と着火部とを動作させる制御部とを有する構成として、
不着衣時には制御バルブを制御して、燃料供給部が供給
する燃焼ガスを停止する安全性を確保した暖房衣服を実
現するものである。
【0059】請求項2に記載した発明は、時間を計時す
る計時手段を設け、計時手段・着衣センサー・燃焼温度
センサー・操作部の情報を受けて制御バルブと着火部と
を動作させる制御部とを有する構成として、暖房衣服が
不着衣状態になった場合、適切な時間の経過後に燃料ガ
スの供給を停止する暖房衣服を実現するものである。
【0060】請求項3に記載した発明は、衣服に設けた
加熱シートに熱量を供給する燃焼部と、燃焼部に燃料ガ
スを供給する燃料供給部と、燃料ガスの流量を調節する
制御バルブと、燃焼部のガスに着火する着火部とを有す
る燃焼手段と、燃焼部内部の温度を検知する燃焼温度セ
ンサーと、燃料供給部の温度を検知するタンク温度セン
サーと、使用者が操作する操作部と、タンク温度センサ
ー・燃焼温度センサー・操作部の情報を受けて制御バル
ブと着火部とを動作させる制御部とを有する構成とし
て、タンク温度センサーにより燃料供給部の温度を検知
し外気温の違いによる燃料供給量の差を制御部が制御バ
ルブを制御することで補正し安定な燃焼を確保する暖房
衣服を実現するものである。
【0061】請求項4に記載した発明は、燃料供給部を
加熱するタンク加熱部を設け、タンク温度センサー・燃
焼温度センサー・操作部の情報を受けて制御バルブと着
火部とを動作させる制御部とを有する構成として、燃料
供給部の温度が低い場合、タンク加熱部により燃料タン
クを加熱することで燃料ガスの蒸発量の低下を防ぎ、安
定な燃焼を確保する暖房衣服を実現しているものであ
る。
【0062】請求項5に記載した発明は、コンデンサ等
の蓄電手段に蓄えた電気エネルギーをスパークさせて着
火を行う着火部と蓄電手段の容量を切り替える容量切替
手段と、衣服等に設けた加熱シートに熱量を供給する燃
焼部と、燃焼部に燃料ガスを供給する燃料供給部と、燃
料ガスの流量を調節する制御バルブと、前記着火部、容
量切替手段とを有する燃焼手段と、燃焼部内部の温度を
検知する燃焼温度センサーと、使用者が操作する操作部
と、燃焼温度センサー・操作部の情報を受けて制御バル
ブと着火部及び容量切替手段とを動作させる制御部とを
有する構成として、容量切替手段により燃焼温度センサ
ーで検知する始動時の燃焼部の温度に応じた適切な点火
エネルギーを与え、着火性の良い暖房衣服を実現してい
るものである。
【0063】請求項6に記載した発明は、気圧を検知す
る気圧センサーを設け、気圧センサー・燃焼温度センサ
ー・操作部の情報を受けて制御バルブと着火部及び容量
切替手段とを動作させる制御部とを有する構成として、
容量切替手段により燃焼温度センサーで検知する始動時
の気圧に応じた適切な着火エネルギーを与え、着火性の
良い暖房衣服を実現している。
【0064】請求項7に記載した発明は、着火部の発生
するスパークの発生周期を制御する周期制御手段と、衣
服等に設けた加熱シートに熱量を供給する燃焼部と、燃
焼部に燃料ガスを供給する燃料供給部と、燃料ガスの流
量を調節する制御バルブと、前記着火部、前記燃焼手段
と、燃焼部内部の温度を検知する燃焼温度センサーと、
使用者が操作する操作部と、燃焼温度センサー・操作部
の情報を受けて制御バルブと着火部及び周期制御手段と
を動作させる制御部とを有する構成として、着火時に燃
焼手段の温度が低い場合に、通常時よりも短い周期で着
火を行う事で、短時間当たりの供給エネルギーを増加さ
せ、低温時における着火性の低下を抑えた暖房衣服を実
現している。
【0065】請求項8に記載した発明は、燃焼温度セン
サーが検知する着火時の燃焼部の温度より温度変動の周
期を検知する変動周期測定手段を設け、着火部の着火周
期と比較し周期制御手段を制御する制御部とした構成と
して、低温または低圧時の様な着火の条件が悪く、エネ
ルギー不足による不着火が発生している場合に着火周期
を制御することで着火性を改善した暖房衣服を実現して
いる。
【0066】請求項9に記載した発明は、衣服に設けた
加熱シートに熱量を供給する燃焼部と、燃焼部に燃料ガ
スを供給する燃料供給部と、燃料ガスの流量を調節する
制御バルブと、燃焼部のガスに着火する着火部とを有す
る燃焼手段と、制御バルブの駆動タイミングを遅らせる
遅延部と、燃焼部内部の温度を検知する燃焼温度センサ
ーと、使用者が操作する操作部と、燃焼温度センサー・
操作部の情報を受けて制御バルブと遅延部と着火部とを
動作させる制御部とを有する構成として、着火動作時に
着火部の動作後、遅延部により制御バルブを若干遅延さ
せて開くことにより燃料を供給のタイミングを遅らせ
て、安全にかつ確実に着火を行う暖房衣服を実現してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す説明図
【図2】同、制御構成を説明するブロック図
【図3】同、着衣センサーの構成図
【図4】本発明の第2の実施例である暖房衣服の構成を
示す説明図
【図5】同、制御構成を説明するブロック図
【図6】本発明の第3の実施例である暖房衣服の構成を
説明する説明図
【図7】同、制御構成を説明するブロック図
【図8】本発明の第4の実施例である暖房衣服の構成を
説明する説明図
【図9】同、制御構成を説明するブロック図
【図10】本発明の第5の実施例である暖房衣服の構成
を説明する説明図
【図11】同、制御構成を説明するブロック図
【図12】同、着火回路構成を説明するブロック図
【図13】本発明の第6の実施例である暖房衣服の構成
を説明する説明図
【図14】同、制御構成を説明するブロック図
【図15】本発明の第7の実施例である暖房衣服の構成
を説明する説明図
【図16】同、制御構成を説明するブロック図
【図17】本発明の第8の実施例である暖房衣服の構成
を説明する説明図
【図18】同、制御構成を説明するブロック図
【図19】同、不着火時の燃焼温度センサーの検知温度
特性の説明図
【図20】本発明の第9の実施例である暖房衣服の構成
を説明する説明図
【図21】同、制御構成を説明するブロック図
【符号の説明】
1 加熱シート 2 燃焼手段 3 燃焼部 4 燃料供給部 5 制御バルブ 6 着火部 7 着衣センサ 8 燃焼部温度センサ 9 操作部 10 制御部 11 計時手段 12 タンク部温度センサ 13 蓄電手段 14 容量切替手段 15 気圧センサ 16 周期制御手段 17 変動周期測定手段 18 遅延部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粉川 勝蔵 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 俊成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 日下 貴晶 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 道幸 陽子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣服に設けた加熱シートに熱量を供給す
    る燃焼部と、燃焼部に燃料ガスを供給する燃料供給部
    と、燃料ガスの流量を調節する制御バルブと、燃焼ガス
    に着火する着火部とを有する燃焼手段と、人が衣服を着
    衣してることを検知する着衣センサと、燃焼部の内部の
    温度を検知する燃焼部温度センサと、使用者が操作する
    操作部と、着衣センサ・温度センサ・操作部の情報を受
    けて制御バルブと着火部とを動作させる制御部とを有す
    る暖房衣服。
  2. 【請求項2】 衣服に設けた加熱シートに熱量を供給す
    る燃焼部と、燃焼部に燃料ガスを供給する燃料供給部
    と、燃料ガスの流量を調節する制御バルブと、燃料ガス
    に着火する着火部とを有する燃焼手段と、人が衣服を着
    衣してることを検知する着衣センサと、燃焼部の内部の
    温度を検知する燃焼部温度センサと、使用者が操作する
    操作部と、時間を計時する計時手段と、着衣センサ・温
    度センサ・操作部・計時手段の情報を受けて制御バルブ
    と着火部とを動作させる制御部とを有する暖房衣服。
  3. 【請求項3】 衣服に設けた加熱シートに熱量を供給す
    る燃焼部と、燃焼部に燃料ガスを供給する燃料供給部
    と、燃料ガスの流量を調節する制御バルブと、燃料ガス
    に着火する着火部とを有する燃焼手段と、燃焼部の内部
    の温度を検知する燃焼部温度センサと、燃料供給部の温
    度を検知するタンク部温度センサと、使用者が操作する
    操作部と、タンク部温度センサ・燃焼部温度センサ・操
    作部の情報を受けて制御バルブと着火部とを動作させる
    制御部とを有する暖房衣服。
  4. 【請求項4】 衣服に設けた加熱シートに熱量を供給す
    る燃焼部と、燃焼部に燃料ガスを供給する燃料供給部
    と、燃料ガスの流量を調節する制御バルブと、燃料ガス
    に着火する着火部とを有する燃焼手段と、燃焼部の内部
    の温度を検知する燃焼部温度センサと、燃料供給部の温
    度を検知するタンク部温度センサと、燃料供給部を加熱
    するタンク加熱部と、使用者が操作する操作部と、タン
    ク部温度センサ・燃焼部温度センサ・操作部の情報を受
    けて制御バルブとタンク加熱部と着火部とを動作させる
    制御部とを有する暖房衣服。
  5. 【請求項5】 着火部は、蓄電手段と蓄電手段の容量を
    切り替える容量切替手段とを備えている請求項1から4
    のいずれか1項に記載した暖房衣服。
  6. 【請求項6】 制御部は、気圧を検知する気圧センサの
    情報によって制御バルブと着火部及び容量切替手段とを
    動作させる請求項5記載の暖房衣服。
  7. 【請求項7】 制御部は、着火部が発生するスパークの
    発生周期を制御する周期制御手段を有し、使用者が操作
    する操作部と、燃焼部温度センサと操作部の情報を受け
    て、制御バルブと着火部と周期制御手段とを動作させる
    請求項1から6のいずれか1項に記載した暖房衣服。
  8. 【請求項8】 制御部は、燃焼部温度センサが検知する
    着火時の燃焼部の温度より温度変動の周期を検知する変
    動周期測定手段の情報から、周期制御手段を制御する請
    求項7記載の暖房衣服。
  9. 【請求項9】 衣服に設けた加熱シートに熱量を供給す
    る燃焼部と、燃焼部に燃料ガスを供給する燃料供給部
    と、燃料ガスの流量を調節する制御バルブと、燃料ガス
    に着火する着火部とを有する燃焼手段と、制御バルブの
    駆動タイミングを遅らせる遅延部と、燃焼部内部の温度
    を検知する燃焼部温度センサと、使用者が操作する操作
    部と、燃焼部温度センサと操作部の情報を受けて制御バ
    ルブと遅延部と着火部とを動作させる制御部とを有する
    暖房衣服。
JP9002015A 1997-01-09 1997-01-09 暖房衣服 Pending JPH10204706A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000037854A1 (fr) * 1998-12-18 2000-06-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Systeme de combustion catalytique

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000037854A1 (fr) * 1998-12-18 2000-06-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Systeme de combustion catalytique
US6394789B1 (en) 1998-12-18 2002-05-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Catalyst combustion device
CN100368728C (zh) * 1998-12-18 2008-02-13 松下电器产业株式会社 催化燃烧装置

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