JPH10204221A - スタッドレスタイヤおよびその製造方法 - Google Patents

スタッドレスタイヤおよびその製造方法

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JPH10204221A
JPH10204221A JP9008860A JP886097A JPH10204221A JP H10204221 A JPH10204221 A JP H10204221A JP 9008860 A JP9008860 A JP 9008860A JP 886097 A JP886097 A JP 886097A JP H10204221 A JPH10204221 A JP H10204221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
weight
parts
inorganic filler
studless tire
Prior art date
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Pending
Application number
JP9008860A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Nishimaki
優一 西牧
Kentaro Fujino
健太郎 藤野
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Publication of JPH10204221A publication Critical patent/JPH10204221A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/14Anti-skid inserts, e.g. vulcanised into the tread band

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性および耐破壊性を低下させることな
く、氷雪上性能を大幅に向上させたスタッドレスタイヤ
およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 トレッドゴムのマトリックスゴムがガラ
ス転移点(Tg)−40℃以下のゴム(A)1であり、
該ゴム(A)100重量部中に、0℃における硬度HD
が70以上の硬質ゴム(B)2の粒状体4が5〜50重
量部分散されており、前記粒状体4中に前記無機充填剤
3が前記硬質ゴム(B)100重量部に対し40重量部
以上含まれているトレッド部を有するスタッドレスタイ
ヤである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスタッドレスタイヤ
およびその製造方法に関し、特に氷雪路面上での制動、
駆動、コーナリング性等の走行性能(以下単に「氷雪路
性能」と称する)を著しく向上した、乗用車及びトラッ
ク、バス用等のスタッドレスタイヤおよびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、氷上でのスパイク効果により
氷上性能の向上を狙ったスタッドレスタイヤは多数提案
され、特許出願されている。例えば、硬質の無機充填剤
等をトレッドゴムに配合し、その引っ掻き効果により氷
雪上性能の向上を狙った技術がが特開昭63−2971
06号公報、特開昭60−258235号公報等に開示
されており、また無機充填剤としてトレッドゴムに砂が
混入されたタイヤも出願されている。
【0003】一方、トレッドのマトリックスゴム中に高
硬度ゴムを散在させ、硬質ゴムのスパイク効果により氷
雪上性能の向上を狙ったスタッドレスタイヤが特開昭6
0−139503号、特開平1−190503号、特公
平7−25952号公報等に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来より多数出願され
ている無機充填剤等を直接トレッドに配合する手法に
は、原料ポリマーと無機系充填剤との間に殆ど接着力が
存在しないことに起因して、タイヤの耐摩耗性および耐
破壊性が低下するという問題があった。また、かかる接
着力が低いということは、通常走行においては無機系充
填剤がトレッド表面から脱離してしまい、実際にスパイ
ク効果を発揮するものは極少量になってしまうという問
題があった。更に、実際に氷の上で無機充填剤の様なも
のがスパイク効果を良好に発揮するためには、そのもの
自体がミクロ的な凹凸を有していることが要求された。
【0005】一方、トレッドのマトリックスゴム中に硬
質ゴムを散在させる手法は、これら両者の接着力は良好
であるものの、ゴムによるスパイク効果では氷を引っ掻
くには軟かすぎること、また走行による摩耗により硬質
ゴム自体の表面も平滑化してしまいスパイク効果そのも
のが発生しにくい状況となることなどから、必ずしも十
分に満足の得られる手法とはいえなかった。
【0006】そこで本発明の目的は、耐摩耗性および耐
破壊性を低下させることなく、氷雪上性能を大幅に向上
させたスタッドレスタイヤおよびその製造方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、所定のガラス転移点を
有するトレッドのマトリックスゴム中に、硬質ゴムと無
機充填剤とからなる粒状体を所定量分散させることによ
り、耐摩耗性および耐破壊性を損なうことなく高い氷雪
上性能が得られることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0008】即ち、本発明のスタッドレスタイヤは、ト
レッドゴムのマトリックスゴムがガラス転移点(Tg)
−40℃以下のゴム(A)であり、該ゴム(A)100
重量部中に、0℃における硬度HDが70以上の硬質ゴ
ム(B)に無機充填剤が40重量部以上含まれる粒状体
が5〜50重量部分散されているトレッド部を有するこ
とを特徴とするものである。
【0009】前記粒状体の粒径は、好ましくは0.1〜
20mmであり、また前記無機充填剤は氷より硬く、か
つその粒径が0.5μm〜5mmであるものが好まし
い。
【0010】また、本発明は、前記スタッドレスタイヤ
の製造に方法に関し、本発明の製造方法は、硬質ゴム
(B)100重量部に対し40重量部以上の無機充填剤
を配合し、得られたゴム組成物を半加硫した後粒状化し
て粒状体を得、前記粒状体をマトリックスゴム(A)1
00重量部に対して硬質ゴム(B)が5〜50重量部と
なるように混入し、混練後、押出すことによりトレッド
ゴムを形成せしめることを特徴とするものである。
【0011】前記硬質ゴム(B)のタイヤ加硫後の0℃
における硬度HDを70以上とすることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明のスタッドレスタイヤのトレッドにおいて、
マトリックスを構成するゴム(A)は、良好な氷雪上性
能を確保するためにガラス転移点(Tg)が−40℃以
下であることを要する。このマトリックスゴム(A)
は、氷雪上性能を高めるために発泡ゴムとしてもよい。
かかるゴム(A)のゴム成分として、例えば天然ゴム、
ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、ブチルゴム
の単独またはこれらの2種以上の混合物、あるいはこれ
らにスチレンブタジエンゴムを混合した混合物を挙げる
ことができる。
【0013】マトリックスを構成するゴム(A)中に分
散させる粒状体は、0℃における硬度HDが70以上の
硬質ゴム(B)と無機充填剤とからなる。かかる硬質ゴ
ムの0℃における硬度HDが70未満では、硬質ゴム
(B)中に入れ込む無機充填剤に対する物理的な拘束力
に劣り、好ましくない。即ち、かかる硬度HDを70以
上とすることにより無機充填剤の動きを抑え、走行中の
脱離を防ぐことができる。なお、ここで硬度HDは、J
IS−K−6301に準拠したスプリング硬さA型によ
る硬さである。
【0014】硬質ゴム(B)の粒径は、タイヤ種、パタ
ーン形状、用途により変更可能であるが、0.1mm未
満では氷に対する引っ掻き効果が不十分であり、一方2
0mmを超えるとゴムの耐破壊性を低下させ、耐久性上
好ましくない。かかる粒径のものを得るには、例えば、
切断法もしくは凍結粉砕法を用いることができる。な
お、ここで「粒径」とは、切断により実質的に立方体の
ものが得られたときにはその一辺の長さを意味するもの
とする。
【0015】硬質ゴム(B)中に入れ込む無機充填剤
は、硬質ゴム(B)100重量部に対し40重量部以上
含まれていることを要する。この量が40重量部未満で
あると、十分なスパイク効果が得られない。即ち、40
重量部以上配合されていることで、ミクロの凹凸を生
み、強力なスパイク効果を発起することができる。但
し、110重量部を超えると、硬質ゴム(B)による拘
束力が小さくなり、耐摩耗性が悪化するとともに、却っ
て十分なスパイク効果も得られなくなる。また、無機充
填剤の粒径は、0.5μm未満ではスパイク効果が不十
分であり、一方5mmを超えると、硬質ゴム(B)によ
る拘束が困難となり、耐摩耗性の悪化を招くことにな
る。
【0016】かかる無機充填剤としては、氷より硬い無
機充填剤が好ましく、例えば、シリカ、水酸化アルミニ
ウム、セラミック粒子、ガラスビーズ、鉄粉、砂などを
挙げることができる。
【0017】本発明においては、上述のマトリックスゴ
ム(A)100重量部中に、前記硬質ゴム(B)の粒状
体が5〜50重量部分散されていることを要する。この
分散量が5重量部未満であると十分なスパイク効果が得
られず、一方50重量部を超えると耐摩耗性が著しく低
下することになる。分散の様子を図1に示すと、マトリ
ックスゴム(A)1中に硬質ゴム(B)2と無機充填剤
3とからなる粒状体4が分散されている。
【0018】次に、本発明のスタッドレスタイヤの製造
方法について説明する。本発明の製造方法においては、
トレッドゴムの形成にあたり、先ず前記ゴム(B)に所
定量の前記無機充填剤を配合し、得られたゴム組成物を
半加硫した後粒状化する。この半加硫の粒状体の加硫状
態は、t0.3〜t0.9の範囲内であることが好まし
い。t0.3未満であると、硬質ゴム(B)がマトリッ
クスゴム(A)中に均一に分散してしまい硬質ゴムの目
的であるスパイク効果を十分に発揮することができなく
なる。即ち、硬質ゴム(B)がt0.3以上に加硫され
ていることで、タイヤ加工中、特に混練り、押出時にマ
トリックスゴム(A)との混合を防止することができ
る。一方、t0.9を超えると、硬質ゴム(B)とマト
リックスゴム(A)との共加硫性が失われ、ゴムの耐破
壊性、耐摩耗性を著しく低下させることになる。ここ
で、加硫度を表わすtとは、以下のようにして求めるこ
とができる。
【0019】加硫度tの測定は、例えば日本合成ゴム
(株)製のキュラストメーターIII・V型、あるいは東洋
精機(株)製のロータレスレオメーターRLR−3型を
用いて行うことができる。前記キュラストメーターIII
型を用いて測定する場合は、一定振幅の振動を与え試料
の変形によって発生して上ダイスに伝わるトルクの時間
的変化を自動的に記録することにより、例えばt0.3
の場合には次式、 t0.3=30%加硫時間(min)={(最大トルク
−最小トルク)×0.3+最小トルク} となる時間(min)に従い求めることができる。
【0020】上述のようにして得られた粒状体をマトリ
ックスゴム(A)に前記規定量混入し、混練後、押出す
ことによりトレッドゴムを形成させることができる。
【0021】
【実施例】以下に、本発明を実施例および比較例に基づ
き説明する。下記の表1に示す配合処方にてマトリック
スゴム(A)を調製し、また下記の表2に示す配合処方
にて硬質ゴム(B)を調製した。硬質ゴム(B)に、下
記の表3に示す配合割合で無機充填剤としてセラミック
粒子(粒径:150μm)を混入し、半加硫して加硫状
態をt0.5とした後、一辺が5mmの立方体に切断し
た粒状体をとした。表3に、マトリックスゴム(A)の
ガラス転移点Tgおよび硬質ゴム(B)の硬度HDを併
記する。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】上述の硬質ゴム(B)がマトリックス
(A)中で下記の表3に示す混入比率となるように分散
させてトレッドゴムを形成せしめ、タイヤサイズ185
/70R14の空気入りタイヤを製造した。得られたタ
イヤについて、氷雪上性能、耐摩耗性および乾燥時操縦
安定性を夫々評価した。評価方法は下記の通りである。
【0025】(イ)氷雪上性能 各試験タイヤを排気量1800ccの乗用車に装着し、
一般公道を500km走行した後、テストを行った。テ
ストは各試験タイヤを排気量1800ccの乗用車に装
着した後、外気温−5℃の氷上で、20km/hでの走
行中からの制動距離を測定し、比較例1の性能を100
として指数表示した。ここでは、数値が大きいほど制動
性能は良好である。
【0026】(ロ)耐摩耗性 各試験タイヤを排気量1800ccの乗用車に装着した
後、一般公道を10,000km走行して溝深さの変化
量を測定し、比較タイヤ1の性能を100として指数表
示した。ここでは、数値が大きいほど耐摩耗性能は良好
である。
【0027】(ハ)乾燥時操縦安定性 各試験タイヤを排気量1800ccの乗用車に装着した
後、テストコースのコンクリート路面上を所定の速度で
走行し、フィーリング試験を行い平均した。評価は10
点評価法により比較例1をコントロールとして表示し
た。
【0028】
【表3】
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のスタ
ッドレスタイヤにおいては、トレッド部にマトリックス
ゴム(A)と共加硫性を持ちかつ氷上スパイク効果を持
つ硬ゴム(B)と無機充填剤との粒状体を分散させたこ
とにより、耐摩耗性、耐破壊性を低下させることなく氷
雪上性能を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスタッドレスタイヤのトレッドブロ
ックの断面状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 マトリックスゴム(A) 2 硬質ゴム(B) 3 無機充填剤 4 粒状体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドゴムのマトリックスゴムがガラ
    ス転移点(Tg)−40℃以下のゴム(A)であり、該
    ゴム(A)100重量部中に、0℃における硬度HDが
    70以上の硬質ゴム(B)に無機充填剤が40重量部以
    上含まれる粒状体が5〜50重量部分散されているトレ
    ッド部を有することを特徴とするスタッドレスタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記粒状体の粒径が0.1〜20mmで
    ある請求項1記載のスタッドレスタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記無機充填剤が氷より硬く、かつその
    粒径が0.5μm〜5mmである請求項1または2記載
    のスタッドレスタイヤ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のスタッドレスタイヤを製
    造する方法において、 硬質ゴム(B)100重量部に対し40重量部以上の無
    機充填剤を配合し、得られたゴム組成物を半加硫した後
    粒状化して粒状体を得、前記粒状体をマトリックスゴム
    (A)100重量部に対して硬質ゴム(B)が5〜50
    重量部となるように混入し、混練後、押出すことにより
    トレッドゴムを形成せしめることを特徴とするスタッド
    レスタイヤの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記硬質ゴム(B)のタイヤ加硫後の0
    ℃における硬度HDが70以上であるものとしたことを
    特徴とする請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記半加硫の粒状体の加硫状態がt0.
    3〜t0.9の範囲内である請求項4記載の製造方法。
JP9008860A 1997-01-21 1997-01-21 スタッドレスタイヤおよびその製造方法 Pending JPH10204221A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004050869A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
US7432321B2 (en) 2002-07-09 2008-10-07 Momentive Performance Materials Inc. Silica-rubber mixtures having improved hardness
KR20160026426A (ko) * 2014-09-01 2016-03-09 금호타이어 주식회사 공기입 타이어

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004050869A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
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