JPH10203120A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH10203120A JPH10203120A JP9015327A JP1532797A JPH10203120A JP H10203120 A JPH10203120 A JP H10203120A JP 9015327 A JP9015327 A JP 9015327A JP 1532797 A JP1532797 A JP 1532797A JP H10203120 A JPH10203120 A JP H10203120A
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Abstract
地等の性能を高く維持する。 【解決手段】 トレッド踏面部1に、周方向に延びる複
数本の周溝2と、陸部に形成されて、傾向的にトレッド
幅方向に延びる複数本の横溝とを具える空気入りタイヤ
である。横溝3の溝幅を、トレッド踏面幅TWの5〜1
5%の範囲とするとともに、その溝幅a,bを、横溝3
の溝底に向けて次第に広くする。
Description
も、排水性能、乗心地等の性能を高く維持することがで
きる空気入りタイヤに関するものである。
方向に延びる複数本の主溝と、傾向的に幅方向に延びる
複数本の横溝とを具える空気入りタイヤは従来から広く
一般に使用に供されており、かかるタイヤでは、摩耗の
進行につれて陸部剛性が次第に高くなり、また溝ボリュ
ームが次第に減少することになる。これがため従来は、
タイヤの摩耗が、とくにそれの中期以降まで進行した場
合に、排水性能、乗心地、外観その他が、新品時のそれ
らに比して相当低下しても、それを止むを得ないものと
して受容することを余儀なくされていた。
問題点を有利に解決することを課題として検討した結果
なされたものであり、この発明の目的は、タイヤの摩耗
が進行しても、排水性能、乗心地等の各種性能の、新品
時に対する低下を極力小さく抑えることができる空気入
りタイヤ、なかでもトレッド構造を提供するにある。
ヤは、トレッド踏面部に、直線状またはジグザグ状に周
方向に延びる複数本の周溝と、陸部に形成されて傾向的
にトレッド幅方向に延びる複数本の横溝とを具えるもの
において、横溝の溝幅を、トレッド踏面幅の5〜15%
の範囲とするとともに、その溝幅を、横溝の溝底に向け
て次第に大きくしたものである。
中期以降の各種の性能が、新品時の性能に対して明らか
に低下することになり、なかでも、摩耗の進行に伴う溝
ボリュームの減少が、排水性能の低下をもたらす他、陸
部剛性の増大に起因する乗心地の低下をもたらすことに
なる。そこで、この発明のタイヤでは、横溝の溝幅を、
それの溝底に向けて次第に大きくすることで、摩耗が進
行してもなお、溝ボリュームの減少を有効に防止し、こ
れによって、摩耗の中期以降においてなお、すぐれた排
水性能および乗心地等を確保する。
トレッド踏面幅の5%未満とした場合には、十分な排水
性能および乗心地を確保することが困難になり、一方そ
れが15%を越えると、陸部剛性が低くなりすぎ、この
場合にもまた十分な乗心地を確保することが困難にな
る。
以降における横溝の溝幅を、新品時のそれの1.2 倍以上
とするとともに、摩耗中期以降のネガティブ率を、新品
時のそれの1.05倍以上とし、また好ましくは、横溝の一
側を陸部の側方に開口させる。
倍未満で、ネガティブ率が新品時のそれの1.05倍未満で
は、排水性能および乗心地のそれぞれについての改善効
果を所期したほどに高めることが難しい。また、横溝の
両側を陸部内で終了させた場合には、摩耗が進行して
も、排水性能および乗心地のそれぞれを十分に改善する
ことが難しく、この一方で、横溝の両側を陸部の側方に
開口させた場合には、その横溝の幅を、溝底方向に向け
て、所要に応じて増大させることが難しい。
溝の、幅方向に沿う断面形状をほぼ台形とし、これによ
り、横溝幅、溝ボリューム、ネガティブ率の漸次の変化
をもたらして、各種性能の急激な変動を防止する。
溝の深さより深くし、これによって、横溝の、各種性能
への寄与度をより大ならしめる。
面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発明
の一の実施形態を示す断面斜視図を半截したものであ
る。なお、タイヤの内部補強構造は、既知の一般的なラ
ジアルタイヤのそれと同様であるので、ここでは図示を
省略する。
ッド踏面部1には、トレッド周方向に、ジグザグ状もし
くは直線状、図では直線状に連続して延びる複数本の周
溝2を設けるとともに、傾向的にトレッド幅方向に延び
る横溝3を、トレッド周方向に間隔をおいて複数本設け
る。ところで、図に示すところではこの横溝3を、周溝
2で区画されるショルダー陸部4だけに設けることとし
ているも、これに代えてもしくは加えて、その横溝3
を、トレッド踏面部1の中央部側に区画される陸部5に
設けることもできる。
ッド接地端側でショルダー陸部4の側方に開口させ、他
側をショルダー陸部内で終了させているが、これとは逆
に、横溝3の一側を、ショルダー陸部4の、周溝2側の
側方に開口させ、他側をショルダー陸部内で終了させる
こともでき、また、これらの二種類の横溝3を、トレッ
ド周方向に交互に設けることもできる。そしてこれらの
ことは、横溝3を、踏面部中央部側の陸部5に設ける場
合にもまた同様である。
成される横溝3の溝幅を、トレッド踏面幅TWの5〜1
5%の範囲とするとともに、その横溝3の幅を、横溝3
の溝底に向けて次第に大きくする。ここで、横溝3の、
溝底方向に向けてのこのような幅の増大は、通常は、そ
れの溝底側部分を、横溝3の、陸部内で終了する側端の
側へ所要に応じて延ばすことによって実現することがで
き、これによれば、陸部4の摩耗につれて、露出する横
溝3の幅が漸次増加することになる。
ー陸部4が、それの横断面内において、陸部表面と設置
端側側面とのなす角αが鈍角となる、いわゆるテーパシ
ョルダー形状を呈していることから、横溝3の一側を、
それの上端から下端に至るまで、ショルダー陸部4のト
レッド接地端側に開口させることにより、図1(b)に
示すところから明らかなように、横溝3の、溝底方向へ
の幅の増大は、テーパショルダーの存在それ自体によっ
てももたらされることになるも、一般的なテーパショル
ダーにおける横溝幅の増大量は、比較的小さいので、こ
れのみにて、この発明が所期する作用効果を奏すること
は実質的に不可能である。
のそれぞれの側方に開口させた状態で、その横溝3の幅
を所要に応じて増大させるためには、陸部の両側面を、
それの横断面内で、半径方向内方側に向けて作為的に大
きく拡開させることが必要となる。
て、好ましくは、摩耗の中期以降、すなわち、溝深さが
半分以下になった時(以下「50%摩耗以降」とい
う。)における横溝3の幅を、新品時における横溝3の
露出幅の1.2 倍以上とし、また、50%摩耗以降におけ
るネガティブ率を、新品時のネガティブ率の1.05倍以上
とすることで、従来技術に比して、排水性および乗心地
の改善をより実効あるものとする。また好ましくは、横
溝3の、幅方向に沿う断面形状をほぼ台形として、各種
性能の急激な変動を十分に防止し、より好ましくは、横
溝3の深さを、周溝の深さより深くして、横溝3の、各
種性能への寄与度をより大ならしめる。
を、ラジアル方向の平面内に位置させることとしている
も、その中心面は、ラジアル方向平面に対して、トレッ
ド周方向へ、たとえば±30゜程度の範囲内で傾けるこ
とも可能である。これをいいかえれば、横溝中心面を、
30゜を越える角度で傾けた場合には、陸部剛性が低く
なりすぎ、陸部が圧潰変形されることにより、排水性能
および乗心地が低下するおそれがある。
ターンはリブパターンの他、ブロックパターン、リブ−
ブロック複合パターン等とすることもできる。
図1に示すトレッドパターンを有し、図中の角度αを9
0゜とした、いわゆるスクエアショルダータイプの、サ
イズが175/70 R13のタイヤに、JIS D4
202に規定される設計常用荷重に対応する内圧を充填
し、そのタイヤを50%摩耗させた場合のネガティブ率
の変化を表1に示す。なお図中の周溝2は7.1 mmの溝幅
と、8.0 mmの深さとを有するものとする。ここで、従来
タイヤは、図2に示す横溝構造を有し、表1に示す寸法
諸元を有するものとした。
幅を溝底方向に向けて次第に広くすることで、タイヤ
の、50%摩耗時におけるネガティブ率が、新品時のそ
れの1.125 倍に増加するのに対し、従来タイヤでは、横
溝の幅が、それの深さ方向に一定であるため、ネガティ
ブ率が増加しないことが明らかであり、それ故に、従来
タイヤでは、摩耗の進行に伴う溝ボリームの減少、およ
び陸部剛性の増加が不可避となって、排水性能および乗
心地がともに低下することになるのに対し、発明タイヤ
では、ネガティブ率の増加に基づき、それらの低下が有
効に防止されることになる。
のそれぞれを、70%摩耗させた状態でライトトラック
に装着し、専門のドライバーにより排水性能および乗心
地についての試験を行った。その結果を表2に示す。
路面としたテストコースを実車走行して、駆動、制動、
ハンドル応答性、操舵時の路面グリップ特性および、ス
リップ限界を越えてからのコントロール性を総合評価す
ることにより行った。なおここでの評価は、従来タイヤ
をコントロールとして指数値をもって行い、指数値は大
きいほどすぐれた結果を示すものとした。
ストコースを、実車をもって各種の走行を行い、従来タ
イヤをコントロールとして、10点法の相対評価をする
ことにより行った。ここでの相対評価は、従来タイヤの
評点を5とし、±0を変わらない、+2をやや良いと思
われる、−2をやや悪いと思われる、+4を良い、−4
を悪いとして行った。
排水性能および乗心地ともに、発明タイヤにおいて従来
タイヤよりすぐれたものとなることが解る。
摩耗の進行につれて、横溝の露出幅が広くなり、これに
より、摩耗が進行してなお、大きな溝ボリュームを確保
するとともに、陸部剛性の増加を有効に阻止することが
できるので、タイヤの摩耗に伴う排水性能および乗心地
等の性能の低下を効果的に防止して、それらの性能を従
来技術に比して十分高く維持することができる。
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 トレッド踏面部に、周方向に延びる複数
本の周溝と、陸部に形成されて、傾向的にトレッド幅方
向に延びる複数本の横溝とを具える空気入りタイヤであ
って、 横溝の溝幅を、トレッド踏面幅の5〜15%の範囲とす
るとともに、その溝幅を、横溝の溝底に向けて次第に大
きくなる空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 摩擦中期以降における横溝の溝幅を、新
品時の幅の1.2 倍以上とするとともに、摩耗中期以降の
ネガティブ率を、新品時のネガティブ率の1.05倍以上と
してなる請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 横溝の一側を陸部の側方に開口させてな
る請求項1もしくは2記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 横溝の、幅方向に沿う断面形状をほぼ台
形としてなる請求項1〜3のいずれかに記載の空気入り
タイヤ。 - 【請求項5】 横溝の深さを、周溝の深さより深くして
なる請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01532797A JP3889468B2 (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01532797A JP3889468B2 (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10203120A true JPH10203120A (ja) | 1998-08-04 |
JP3889468B2 JP3889468B2 (ja) | 2007-03-07 |
Family
ID=11885691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01532797A Expired - Fee Related JP3889468B2 (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3889468B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003011616A (ja) * | 2001-07-05 | 2003-01-15 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
-
1997
- 1997-01-29 JP JP01532797A patent/JP3889468B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003011616A (ja) * | 2001-07-05 | 2003-01-15 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP3889468B2 (ja) | 2007-03-07 |
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