JPH10202651A - 粉砕,混合および混練を行う処理装置 - Google Patents

粉砕,混合および混練を行う処理装置

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JPH10202651A
JPH10202651A JP2099497A JP2099497A JPH10202651A JP H10202651 A JPH10202651 A JP H10202651A JP 2099497 A JP2099497 A JP 2099497A JP 2099497 A JP2099497 A JP 2099497A JP H10202651 A JPH10202651 A JP H10202651A
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cylindrical container
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ball
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理体を連続的に粉砕,混合もしくは混練
することが可能であり,しかもそれらの処理を一緒に行
うこともできるような新規な処理装置を提供する。 【解決手段】 上流側に被処理体の投入口4を有し,下
流側に搬出口5を有する円筒容器3と,この円筒容器3
と中心軸を一致させて円筒容器3内に配置された回転軸
10と,この回転軸10に互いに離れた状態で重ねて取
り付けられ,それぞれの周面が円筒容器3の内面と所定
の隙間を保持した状態で回転駆動されるように設けられ
た複数枚の円盤形状のブレード15,16,17と,円
筒容器3内においてこれらブレード15,16,17で
仕切られることによって形成された各処理空間21,2
2,23にそれぞれ配置された多数のボール26,2
7,28とを備えた処理装置1であって,各処理空間2
1,22,23に配置されたボール26,27,28の
直径が,上流側から下流側に向かって次第に小さくなっ
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,被処理体の粉砕,
混合および混練の何れかの処理,もしくはそれらの任意
の組合わせの処理を一緒に行うことができる新規な処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,例えば金属や鉱物などといった被
処理体を粉砕する装置としては,ボールミル,ジェット
ミル,振動ミル,ハンマークラッシャなどが公知であ
る。また,混合する装置としては,例えば羽根車を回転
させて被処理体を攪拌して混合するミキサーが公知であ
る。更に,被処理体を混練する装置としては,例えばニ
ーダーなどといった混練機が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが,これら従来
のものはいずれもバッチ式に被処理体を粉砕,混合もし
くは混練するものがほとんどであり,例えば搬送ライン
の途中などにおいて被処理体を連続的に処理できるよう
な装置は知られていない。また,従来のものは粉砕,混
合もしくは混練の何れかの処理のみを行うものであっ
て,それらの処理を二つ以上一緒に行うようなことは一
般的になされていない。
【0004】従って本発明の目的は,被処理体を連続的
に粉砕,混合もしくは混練することが可能であり,しか
もそれらの処理を一緒に行うこともできるような新規な
処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,請求項
1に記載したように,上流側に被処理体の投入口を有
し,下流側に搬出口を有する円筒容器と,該円筒容器と
中心軸を一致させて円筒容器内に配置された回転軸と,
該回転軸に互いに離れた状態で重ねて取り付けられ,そ
れぞれの周面が円筒容器の内面と所定の隙間を保持した
状態で回転駆動されるように設けられた複数枚の円盤形
状のブレードと,円筒容器内においてこれら複数枚のブ
レードで仕切られることによって形成された各処理空間
にそれぞれ配置された多数のボールとを備えた処理装置
であって,前記各処理空間に配置されたボールの直径
が,上流側の処理空間に配置されたボールの直径に比べ
て下流側の処理空間に配置されたボールの直径が小さく
なっていることを特徴とする処理装置が提供される。
【0006】この請求項1の処理装置において,投入口
を介して円筒容器内に供給された被処理体は,先ず最も
上流側の処理空間内に供給される。そして,該処理空間
内においてブレードの回転に伴って運動させられている
ボールにより,粉砕,混合もしくは混練される。こうし
て最も上流側の処理空間内にてある程度まで粉砕,混合
もしくは混練された被処理体は,円筒容器の内面とブレ
ードの周面との間に形成されている隙間を通って次の処
理空間内に供給されていく。そして,再び該処理空間内
においてブレードの回転に伴って運動させられているボ
ールにより,更に粉砕,混合もしくは混練される。この
ようにして,被処理体は順次下流側の処理空間に供給さ
れながら,各処理空間内のボールによって連続的に粉
砕,混合もしくは混練され,最終的に処理の終了した被
処理体が,円筒容器の搬出口から搬出される。
【0007】ここで,各処理空間に配置されたボールの
直径は,上流側の処理空間に配置されたボールの直径に
比べて下流側の処理空間に配置されたボールの直径が小
さくなっているので,被処理体は,上流側の処理空間に
おいては相対的に直径の大きいボールによって比較的粗
く粉砕,混合もしくは混練され,下流側の処理空間にお
いては相対的に直径の小さいボールによって比較的細か
く粉砕され,もしくは比較的綿密に混合あるいは混練さ
れることになる。かくして,円筒容器内に形成された各
処理空間を通過する間に,被処理体は徐々に細かく粉砕
されていき,もしくは徐々に綿密に混合あるいは混練さ
れていき,十分に処理された被処理体が円筒容器の搬出
口から搬出されることとなる。
【0008】この請求項1の処理装置において,各処理
空間内に配置されたボールを確実に回転駆動させること
ができるように,請求項2に記載したように,最も下流
側に配置されたブレードの裏面を除いて,前記ブレード
の表裏面をいずれも凹凸面に形成することが好ましい。
その場合,前記ブレードの表裏面に形成された凹凸面
は,請求項3に記載したように,例えば略扇形状をなす
平面部を円周に沿って複数並べた構成とし,かつ,ブレ
ードの表面に形成された平面部は中心から周縁に向かっ
て次第に下流側に傾斜し,ブレードの裏面に形成された
平面部は中心から周縁に向かって次第に上流側に傾斜し
ているように構成することができる。また,処理空間内
におけるボールの運動が円滑に行われるためには,請求
項4に記載したように,処理空間を挟んで対向する上流
側のブレードの裏面に形成された平面部と下流側のブレ
ードの表面に形成された平面部は互い違いに配置するの
がよい。更に,請求項5に記載したように,前記ブレー
ドの表面に形成された複数の平面部同士の間に,ブレー
ドの回転に伴ってボールを中心方向に駆動するガイドを
設けることもできる。
【0009】また,請求項6に記載したように,最も下
流側に配置されたブレードの裏面にはV字形状の溝を設
けるのが良い。そうすれば,各処理空間を通過して処理
された被処理体が最も下流側に配置されたブレードの裏
面に付着することを防止でき,処理の終了した被処理体
が円筒容器の搬出口から円滑に搬出されるようになる。
【0010】また,各処理空間内に配置されたボールを
より確実に回転駆動させることができるように,請求項
7に記載したように,各処理空間において露出する回転
軸の周面も凹凸面に形成するのが良い。
【0011】その他,特に樹脂などの被処理体を加熱し
て混練を行うような場合には,請求項8に記載したよう
に,前記円筒容器の外周面に,円筒容器内に投入された
被処理体を加熱するためのヒータを装着することが望ま
しい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態を,図面に基づいて説明する。図1は,本発明の実施
の形態にかかる処理装置1の正面図である。
【0013】フレーム2によって円筒容器3が鉛直に立
てられた姿勢で固定されている。円筒容器3は中空の円
筒形状を有しており,図1ではその内部を説明するため
に円筒容器3を切断して示している。この円筒容器3の
上端が被処理体(ワーク)を投入するための投入口4に
なっており,下端が被処理体を搬出するための搬出口5
になっている。投入口4には,円筒容器3内に被処理体
を連続的に供給するためのフィーダ6が配置されてい
る。そして,図示の例では,円筒容器3内において上か
ら下に向かって被処理体が流れる構成になっている。
【0014】円筒容器3の内部には,円筒容器3と中心
軸を一致させるようにして回転軸10が配置されてい
る。回転軸10の上方は円筒容器3の上端から突出して
おり,回転軸10はフレーム2に固定された軸受9によ
って回転自在に支持されている。また,回転軸10の上
端部11は,軸受9よりも更に上方に突出するように延
長されており,フレーム2の背部に固定されたモータ1
2の回転動力がベルト13を介してこの上端部11に伝
達されることにより,回転軸10が回転するようになっ
ている。
【0015】円筒容器3の内部において,回転軸10に
は複数枚の円盤形状のブレードが互いに離れた状態で重
ねて取り付けられており,図示の例では,上から順に第
1ブレード15,第2ブレード16及び第3ブレード1
7が取り付けられている。これら第1ブレード15,第
2ブレード16及び第3ブレード17の周面と円筒容器
3の内面との間には所定の隙間18,19,20がそれ
ぞれ形成されており,前述のモータ12の稼働によって
これら第1ブレード15,第2ブレード16及び第3ブ
レード17が隙間18,19,20を保持した状態で回
転駆動される構成になっている。これら隙間18,1
9,20の幅は隙間18が最も広く,隙間19,20の
順に次第に狭くなっている。
【0016】また,円筒容器3の内部には,これら第1
ブレード15,第2ブレード16及び第3ブレード17
で仕切られることによって,複数の処理空間が形成され
ており,図示の例では,上から順に第1処理空間21,
第2処理空間22及び第3処理空間23が形成されてい
る。円筒容器3の上端を塞ぐように配置された蓋部材2
5が回転軸10に取り付けられており,この蓋部材25
の裏面(図示の例では下面)と第1ブレード15の表面
(図示の例では上面)の間の空間が第1処理空間21に
なっている。また,第1ブレード15の裏面(図示の例
では下面)と第2ブレード16の表面(図示の例では上
面)の間の空間が第2処理空間22になっている。ま
た,第2ブレード16の裏面(図示の例では下面)と第
3ブレード17の表面(図示の例では上面)の間の空間
が第3処理空間23になっている。
【0017】これら第1処理空間21,第2処理空間2
2及び第3処理空間23には,多数のボール26,2
7,28がそれぞれ配置されている。ボール26,2
7,28のざいりょうとしては,例えばジルコニウム,
アルミナなどのセラミックス,鋼球などが採用される。
そして,これら各処理空間21,22,23に配置され
たボール26,27,28の直径は,上流側の処理空間
に配置されたボールの直径に比べて下流側の処理空間に
配置されたボールの直径が小さい関係になっており,具
体的には,図示の形態においては,ボール26の直径が
最も大きく,ボール27,28の順に次第に直径が小さ
くなっている。
【0018】また,先に説明したブレード周面と円筒容
器3の内面との間の隙間18,19,20の幅とこれら
ボール26,27,28の直径は,ボール26の直径が
隙間18の幅よりも大きく,ボール27の直径は隙間1
8の幅よりも小さいが隙間19の幅よりも大きく,ボー
ル28の直径は隙間19の幅よりも小さいが隙間20の
幅よりも大きい関係になっている。従って,図1に示し
たように,円筒容器3を垂直に立てた姿勢としても,ボ
ール26は隙間18を通ることができないので,ボール
26は第1処理空間21内に保持され,同様にボール2
7は隙間19を通ることができないので,ボール27は
第2処理空間22内に保持され,同様にボール28は隙
間20を通ることができないので,ボール28は第3処
理空間23内に保持されることになる。なお,処理装置
1を組み立てる際には,先に円筒容器3に回転軸10を
設置した状態で第1処理空間21内にボール26,2
7,28を一緒に投入するだけで良い。そうすれば,ボ
ール26はそのまま第1処理空間21内に保持され,ボ
ール27は隙間18を通って第2処理空間22内に保持
され,ボール28は隙間18,19を通って第3処理空
間23内に保持されることになるので,製作が容易であ
る。
【0019】また,回転軸10の下端は,第3ブレード
17よりも下流側(図示の例では下側)に突出してお
り,その周面は後述するように被処理体を円筒容器3の
下端の搬出口5に向かって押し出すためのフィーダ30
に形成されている。
【0020】更に,円筒容器3の外周面にはヒータ31
が装着されており,後述するように,円筒容器3内に樹
脂等の被処理体を投入して混練処理を行う際には,被処
理体を加熱することができるように構成されている。
【0021】次に,図2は回転軸10に取り付けられた
第1ブレード15,第2ブレード16及び第3ブレード
17を拡大して示した正面図である。この図2に示すよ
うに,最も下流側(図示の例では最も下側)に配置され
た第3ブレード17の裏面を除き,これら第1ブレード
15,第2ブレード16及び第3ブレード17の表裏面
をいずれも凹凸面に形成することにより,ブレード1
5,16,17の回転に伴って各処理空間21,22,
23内に配置されたボール26,27,28に上下運動
を与えながら,確実にボール26,27,28を回転駆
動できる構成になっている。
【0022】図3に示すように,第1ブレード15,第
2ブレード16及び第3ブレード17の表面(図示の例
では上面)は,いずれも略扇形状をなす平面部35を円
周に沿って複数並べた構成であり,図示の例では合計で
六箇所に平面部35が配置されている。これら平面部3
5はいずれも中心から周縁に向かって次第に下流側に
(図示の例では下側に次第に低くなるように)傾斜して
設けられている。このようにブレード15,16,17
の表面を周縁に向かって次第に低く傾斜した平面部35
で構成することにより,平面部35上においてボール2
6,27,28を傾斜に沿って転動させることができ,
ボール26,27,28に対して強制的に外方に移動す
る力を加えられる構成になっている。
【0023】また,このようにブレード15,16,1
7の表面において形成されている平面部35同士の間に
は,各処理空間21,22,23内においてブレード1
5,16,17の回転に伴ってボール26,27,28
を中心方向に駆動するガイド36が設けられている。こ
れらガイド36の前面36’はいずれも法線方向37に
対して斜めになっており,図示の例では,ブレード1
5,16,17が図3中時計回転方向に回転するのに対
して,ガイド36の前面36’が回転軸10の中心に近
付くほど反時計回転方向に後退していく形状になってい
る。このようなガイド36が設けられていることによっ
て,ガイド36の前面36’に当接したボール26,2
7,28をブレード15,16,17の回転に伴って回
転軸10の中心方向に向けて転動させることができ,ボ
ール26,27,28に対して強制的に内方に移動する
力を加えられる構成になっている。
【0024】また,図4に示すように,最も下流側に配
置された第3ブレード17の裏面を除き,第1ブレード
15及び第2ブレード16の裏面(図示の例では下面)
も,いずれも略扇形状をなす平面部40を円周に沿って
複数並べた構成であり,表面と同様に各ブレード15,
16の裏面にも合計で六箇所づつに平面部40がそれぞ
れ配置されている。これら裏面の平面部40はいずれも
中心から周縁に向かって次第に上流側に(図示の例では
下側に次第に高くなるように)傾斜して設けられてい
る。これらブレード15,16の裏面において形成され
ている平面部40同士の間は,凸状の角部41に形成さ
れており,各処理空間22,23内においてブレード1
5,16の回転に伴ってボール27,28を角部41に
より下方に押し下げる力を加えられる構成になってい
る。
【0025】ただし,例えば第2処理空間22を例にし
て説明すると,図2に示すように,第2処理空間22を
挟んで上下に対向している上流側の第1ブレード15の
裏面に形成された平面部40と下流側の第2ブレード1
6の表面に形成された平面部35は互い違いに配置され
ており,角部41が平面部35のほぼ中央の上方に位置
し,ガイド36が平面部40のほぼ中央の下方に位置す
るように構成されている。このように第2処理空間22
を挟んで上下に対向している平面部40と平面部35を
互い違いに配置することにより,角部41とガイド36
の間にボール27や被処理体が挟まった状態になること
を防いでいる。なお,同様に第3処理空間23を挟んで
上下に対向している第2ブレード16の裏面に形成され
た平面部40と第3ブレード17の表面に形成された平
面部35も互い違いに配置され,これにより,第3処理
空間23内においても角部41とガイド36の間にボー
ル27や被処理体が挟まった状態になることを防いでい
る。
【0026】また,最も下流側に配置されている第3ブ
レード17の裏面には,図5に示すように,V字形状の
溝45が,合計で三箇所に設けられている。
【0027】更に,図2に示すように,円筒容器3の内
部において各処理空間21,22,23に露出する回転
軸10の周面も凹凸面に形成することにより,ボール2
6,27,28を更に確実に回転駆動できる構成になっ
ている。図示の例では,回転軸10の周面は六角柱形状
に形成されている。
【0028】さて,以上のように構成された処理装置1
において,先ず粉砕もしくは混合を行う場合について説
明する。
【0029】先ず,モータ12を稼働させて回転軸10
を回転させ,各ブレード15,16,17を円筒容器3
内にて回転させる。これにより,各処理空間21,2
2,23内においてボール26,27,28が回転を開
始し,更に,各ブレード15,16,17の表裏面や回
転軸10の周面に形成された凹凸面によって強制的に上
下運動させられると共に,平面部35の傾斜やガイド3
6に沿って転動させられることにより,各処理空間2
1,22,23内においてボール26,27,28は回
転をしながら三次元的な運動を開始する。なお,粉砕や
混合を行う場合は,原則としてヒータ31による加熱は
行わない。
【0030】そして,このように各処理空間21,2
2,23内においてボール26,27,28を十分に運
動させた状態で,フィーダ6を用いることにより,投入
口4から円筒容器3の内部に粉砕もしくは混合しようと
する被処理体を投入する。なお,粉砕する被処理体とし
ては,例えば金属や鉱物,ガラス,プラスチックなどと
いった種々のものが用いられる。また,混合する場合
は,それら被処理体の粉体を二種以上円筒容器3の内部
に投入する。更に,被処理体を粉砕しながら混合も一緒
に行うこともできる。
【0031】こうして円筒容器3内に供給された被処理
体は,先ず最も上流側に位置している第1処理空間21
内に供給される。そして,この第1処理空間21内にお
いて,第1ブレード15の回転に伴って運動しているボ
ール26により,被処理体が粉砕もしくは混合される。
ここで,第1処理空間21内に配置されているボール2
6の直径は,第1処理空間21よりも下流側の処理空間
22,23内に配置されているボール27,28の直径
に比べて大きく設定されているので,第1処理空間21
においては,被処理体は比較的粗く粉砕もしくは混合さ
れることになる。
【0032】こうして第1処理空間21内にてある程度
まで粉砕もしくは混合された被処理体は,円筒容器3の
内面と第1ブレード15の周面との間に形成されている
隙間18を通って下流側に移動し,次の第2処理空間2
2内に供給されていく。そして,再び第2処理空間22
内において第2ブレード16の回転に伴って運動してい
るボール27により,更に粉砕もしくは混合される。こ
こで,第2処理空間22内に配置されているボール27
の直径は,先の第1処理空間21に配置されているボー
ル26の直径に比べて小さく設定されているので,この
第2処理空間22では,先に第1処理空間21において
予め粗く粉砕もしくは混合された被処理体を,更に細か
く粉砕し,もしくは更に綿密に混合することになる。
【0033】こうして第2処理空間22内にて更に細か
く粉砕され,もしくは更に綿密に混合された被処理体
は,円筒容器3の内面と第2ブレード16の周面との間
に形成されている隙間19を通って下流側に移動し,次
の第3処理空間23内に供給されていく。そして,再び
第3処理空間23内において第3ブレード17の回転に
伴って運動しているボール28により,更に十分に粉砕
もしくは混合される。ここで,第3処理空間23内に配
置されているボール28の直径は,先の第2処理空間2
2に配置されているボール27の直径に比べて更に小さ
く設定されているので,この第3処理空間23では,先
に第2処理空間22において細かく粉砕され,もしくは
綿密に混合された被処理体を,更に十分に粉砕もしくは
混合することになる。
【0034】こうして第3処理空間23内にて十分に粉
砕もしくは混合された被処理体は,円筒容器3の内面と
第3ブレード17の周面との間に形成されている隙間2
0を通って下流側に移動する。そして,回転軸10下端
のフィーダ30により下流側に押し出され,円筒容器3
の下端の搬出口5から順次搬出される。なお,第3ブレ
ード17の裏面に設けられたV字形状の溝45に空気が
入り込むことにより,被処理体が第3ブレード17の裏
面に付着することを防止でき,処理の終了した被処理体
は,第3ブレード17の裏面付近に滞ることなく搬出口
5から円滑に搬出される。
【0035】次に,この処理装置1を用いて混練を行う
場合について説明する。
【0036】先ず,先と同様にモータ12を稼働させて
各ブレード15,16,17を回転させ,各処理空間2
1,22,23内にてボール26,27,28の運動を
開始させる。また,ヒータ31による加熱も開始する。
なお,混練を行う場合は,粉砕や混合を行う場合に比べ
て各ブレード15,16,17を比較的遅い回転速度で
回転させることが好ましい。そして,フィーダ6を用い
て投入口4から円筒容器3の内部に混練しようとする被
処理体を投入する。なお,混練する被処理体としては,
例えばプラスチックや樹脂などといった種々のものが用
いられる。また,それらに他の例えば金属粉体などの被
処理体を一緒に円筒容器3の内部に投入し,混練と混合
を同時に行うこともできる。
【0037】こうして円筒容器3内に供給された被処理
体は,先ず最も上流側に位置している第1処理空間21
内に供給される。そして,ヒータ31の熱で昇温されな
がらボール26の運動によって徐々に混練されていく。
こうして,第1処理空間21内において加熱を開始され
た被処理体は,比較的直径の大きいボール26によって
先ず粗く混練された状態になる。
【0038】そして,第1処理空間21内にてある程度
まで混練された被処理体は,隙間18を通って次の第2
処理空間22内に供給され,再び第2処理空間22内に
おいて,ヒータ31の熱で昇温されながら,ボール27
により更に混練される。こうして先に第1処理空間21
において予め粗く混練された被処理体は,第2処理空間
22内にて,ボール26よりも直径が小さいボール27
によって更に綿密に混練されていく。
【0039】こうして第2処理空間22内にて更に綿密
に混練された被処理体は,次に,隙間19を通って第3
処理空間23内に供給され,再び第3処理空間23内に
おいて,ヒータ31の熱で昇温されながら,ボール28
により更に十分に混練される。こうして先に第2処理空
間22において綿密に混合された被処理体は,第3処理
空間23内にて,ボール27よりも更に直径が小さいボ
ール28によって十分に混練された状態となる。
【0040】こうして第3処理空間23内にて十分に混
練された被処理体は,隙間20を通って下流側に移動
し,フィーダ30で押し出されて,円筒容器3の下端の
搬出口5から順次搬出される。
【0041】以上説明したように,この実施の形態の処
理装置1によれば,円筒容器3上端の投入口4から投入
された被処理体を連続的に処理することができ,粉砕,
混合もしくは混練された被処理体を連続的に得ることが
可能となる。しかも,この処理装置1は,それら粉砕,
混合,混練といった処理を一緒に行うことも可能であ
る。
【0042】この処理装置1は,連続的な処理ができる
ため,例えば図6に示すような被処理体の搬送ライン5
0の途中に設置することができ,搬送中において被処理
体を適宜粉砕,混合もしくは混練することができる。ま
た,処理装置1の下流側に配向装置51を配置して,ボ
ンド磁石の連続製造ラインなどを構成しても良い。
【0043】また,本発明の処理装置1は,先に図1な
どで説明したように鉛直に立てた姿勢で設置する他,例
えば図7に示すような被処理体を横方向に搬送する搬送
ライン55の途中に横向きの姿勢で設置することもでき
る。このように処理装置1を横向きの姿勢で設置する場
合は,被処理体の流れの上流側に円筒容器3の投入口4
を接続し,下流側に搬出口5を接続する。このように配
置すれば,搬送ライン55中を横向きに流れる被処理体
を円筒容器3内の第1処理空間21,第2処理空間22
及び第3処理空間23の順に通過させながら,連続的に
粉砕,混合もしくは混練することができるようになる。
また,先と同様に,処理装置1の下流側に配向装置56
を配置して,ボンド磁石の連続製造ラインなどを構成す
ることも可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明の処理装置によれば,従来はバッ
チ式に処理していたものを連続的に粉砕,混合もしくは
混練することが可能となる。従って,本発明によれば,
搬送ラインの途中などにおいて被処理体を連続的に処理
することができるようになり,例えばボンド磁石の連続
的な製造ラインを構成することも可能となる。また,本
発明の処理装置は,粉砕,混合もしくは混練といった処
理を二つ以上同時に行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる処理装置の正面図
である。
【図2】回転軸に取り付けられたブレードを拡大して示
した正面図である。
【図3】ブレードの上面図である。
【図4】ブレードの下面図である。
【図5】第3ブレードの下面図である。
【図6】被処理体の搬送ラインの途中に処理装置を立て
向きに設置した実施の形態の説明図である。
【図7】被処理体の搬送ラインの途中に処理装置を横向
きに設置した実施の形態の説明図である。
【符号の説明】
1 処理装置 3 円筒容器 4 投入口 5 搬出口 10 回転軸 12 モータ 15 第1ブレード 16 第2ブレード 17 第3ブレード 18,19,20 隙間 21 第1処理空間 22 第2処理空間 23 第3処理空間 26,27,28 ボール 31 ヒータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側に被処理体の投入口を有し,下流
    側に搬出口を有する円筒容器と,該円筒容器と中心軸を
    一致させて円筒容器内に配置された回転軸と,該回転軸
    に互いに離れた状態で重ねて取り付けられ,それぞれの
    周面が円筒容器の内面と所定の隙間を保持した状態で回
    転駆動されるように設けられた複数枚の円盤形状のブレ
    ードと,円筒容器内においてこれら複数枚のブレードで
    仕切られることによって形成された各処理空間にそれぞ
    れ配置された多数のボールとを備えた処理装置であっ
    て,前記各処理空間に配置されたボールの直径が,上流
    側の処理空間に配置されたボールの直径に比べて下流側
    の処理空間に配置されたボールの直径が小さくなってい
    ることを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 最も下流側に配置されたブレードの裏面
    を除き,前記ブレードの表裏面がいずれも凹凸面に形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ブレードの表裏面に形成された凹凸
    面は,略扇形状をなす平面部を円周に沿って複数並べた
    構成であり,かつ,ブレードの表面に形成された平面部
    は中心から周縁に向かって次第に下流側に傾斜し,ブレ
    ードの裏面に形成された平面部は中心から周縁に向かっ
    て次第に上流側に傾斜していることを特徴とする請求項
    2に記載の処理装置。
  4. 【請求項4】 処理空間を挟んで対向する上流側のブレ
    ードの裏面に形成された平面部と下流側のブレードの表
    面に形成された平面部が互い違いに配置されていること
    を特徴とする請求項3に記載の処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ブレードの表面に形成された複数の
    平面部同士の間に,ブレードの回転に伴ってボールを中
    心方向に駆動するガイドが設けられていることを特徴と
    する請求項3または4に記載の処理装置。
  6. 【請求項6】 最も下流側に配置されたブレードの裏面
    にV字形状の溝を設けたことを特徴とする請求項1,
    2,3,4または5の何れかに記載の処理装置。
  7. 【請求項7】 各処理空間において露出する回転軸の周
    面が凹凸面に形成されていることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5または6の何れかに記載の処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記円筒容器の外周面に,円筒容器内に
    投入された被処理体を加熱するためのヒータが装着され
    ていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6
    または7の何れかに記載の処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107116714A (zh) * 2017-05-16 2017-09-01 镇江宝塑高分子材料有限公司 一种125℃辐照交联低烟无卤光伏护套料制备用高混机

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