JPH10202330A - パンチング用ダイ - Google Patents

パンチング用ダイ

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JPH10202330A
JPH10202330A JP760797A JP760797A JPH10202330A JP H10202330 A JPH10202330 A JP H10202330A JP 760797 A JP760797 A JP 760797A JP 760797 A JP760797 A JP 760797A JP H10202330 A JPH10202330 A JP H10202330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
hole
blank
die hole
punching
Prior art date
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Pending
Application number
JP760797A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kobayashi
宏行 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Metrecs Co Ltd
Original Assignee
Amada Metrecs Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Amada Metrecs Co Ltd filed Critical Amada Metrecs Co Ltd
Priority to JP760797A priority Critical patent/JPH10202330A/ja
Publication of JPH10202330A publication Critical patent/JPH10202330A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークにパンチング加工を行った際のブラン
クのカス上りを防止すると共に長寿命化を図るようにす
る。 【解決手段】 ダイ孔7を、下側が大となるようにテー
パ孔に形成し、前記ダイ孔7の内周面の全周又は適宜周
囲に亘って、ブランク係止用溝11を、前記ダイ孔7の
軸方向に複数形成してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークにパンチ
ング加工を行う際に、上下動自在なパンチと協働して使
用するパンチング用ダイに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークにパンチング加工を行うパ
ンチング金型101は、図5に示されているように、パ
ンチ103とダイ105とからなっている。また、ダイ
105の中央部にはダイ孔107が形成されていると共
にこのダイ孔107の下方には下方へ貫通した貫通孔1
09が連通して形成されている。前記ダイ孔107の上
端内周面はダイ刃111となっている。
【0003】上記構成により、ダイ105上に加工すべ
きワークWを載置せしめた状態でダイ105に対してパ
ンチ103を下降せしめると、パンチ103とダイ10
5との協働でワークWにパンチング加工が行なわれるこ
とになる。
【0004】このパンチング加工状態をさらに詳細に説
明すると、図6に示されているように、パンチ103が
下降しワークWにパンチング加工が行われる。その際、
パンチ103の外周とダイ105の内周面との間にはク
リアランスCとして通常ワークWの板厚の15%が形成
されているので、ワークWからブランク(抜きカス)B
が打抜かれる際、ブランクBの断面状況は図7に示され
ているようになる。すなわち、図7においてブランクB
の上面端面にはダレが生じると共にブランクBの中央部
ではせん断面が小で、ブランクBの下部では破断面とな
る。
【0005】ワークWから打抜かれたブランクBの外周
面は図8に示されているように、ダイ105のダイ孔1
07との間にすき間が0.01〜0.03mm生じて、
ダイ105のダイ孔107との摩擦面も小さくかつブラ
ンクBの下面はそりが大となるから、このそりの影響で
ブランク(抜きカス)Bはダイ孔107より小さくなる
ので、カス上りが時々生じて上りを防止できないという
問題がある。
【0006】また、ダイ105を継続して長時間使用す
るとダイ刃111が切れなくなり、1〜2回研磨加工し
た後は、新しいダイ105と交換しなければならず長寿
命が図られないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のダイ105におけるカス上り防止策としては、すで
に例えば実開昭52−138483号公報などで知られ
ているうようにダイ孔107と貫通孔109との間にダ
イ孔107より小さく形成されたカス溜孔を設けたり、
また、実開昭53−3941号公報などで知られている
ようにダイ孔107を、下側が大となるようにテーパ孔
に形成したダイが考えられているが、現在まで以前とし
てカス上り防止対策として完全なものとなっておらずカ
ス上りの問題が内在している。また、ダイ105を長時
間使用して長寿命化を図ることについても何ら対策が講
じられていないのが実状である。
【0008】この発明の目的は、ワークにパンチング加
工を行った際のブランクのカス上りを防止すると共に長
寿命化を図ったパンチング用ダイを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のパンチング用ダイは、ダイ
孔を、下側が大となるようにテーパ孔に形成し、前記ダ
イ孔の内周面の全周又は適宜周囲に亘って、ブランク係
止用溝を、前記ダイ孔の軸方向に複数形成してなること
を特徴とするものである。
【0010】したがって、ダイ孔を、下側が大となるよ
うにテーパ孔に形成せしめると共に、ダイ孔の内周面の
全周又は適宜周囲に亘って、ブランク係止用溝を、ダイ
孔の軸方向に複数形成せしめたことにより、パンチとダ
イとの協働に打抜かれたブランクは、パンチの裏面に付
いて上昇したとしても、ブランク係止用溝にひっかかっ
てそれ以上は上昇しないので、カス上りが防止される。
【0011】また、ダイのダイ刃が切れなくなった場合
にはダイ孔の軸方向に複数形成されたブランク係止用溝
のうち一番上部から順に研磨加工されるので、ダイは従
来に比べて長寿命化が図られる。
【0012】請求項2によるこの発明のパンチング用ダ
イは、請求項1のパンチング用ダイにおいて、前記ブラ
ンク係止用溝は、前記ダイの上面から寿命となる最終研
磨位置の僅か下側に亘って形成してあることを特徴とす
るものである。
【0013】したがって、ダイ刃が切れなくなった場合
にはダイ孔の軸方向に複数形成されたブランク係止用溝
のうち一番上部から順に研磨加工されるが、ブランク係
止用溝は、ダイの上面から寿命となる最終研磨位置の僅
か下側に亘って形成されているから、最終の研磨加工を
行ってパンチング加工を行っても打抜かれたブランクは
最終のブランク係止用溝に引っかかるので最後までカス
止りが防止される。
【0014】請求項3によるこの発明のパンチング用ダ
イは、請求項1のパンチング用ダイにおいて前記テーパ
孔の傾斜角度は、0.05〜0.3度であることを特徴
とするものである。
【0015】したがって、テーパ孔の傾斜角度を0.0
5〜0.3度とすることにより、研磨加工したときのダ
イ孔の寸法がほとんど変わらずに維持され、打抜き精度
が保証される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基いて詳細に説明する。
【0017】図1を参照するに、ワークWにパンチング
加工を行うパンチング金型1は、パンチ3とダイ5とか
らなっている。また、このダイ5の中央部にはダイ孔7
が形成されていると共にこのダイ孔7の下方には下方へ
貫通した貫通孔9が連通して形成されている。
【0018】前記ダイ孔7としては、下側が大となるよ
うにてテーパ孔に形成され、ダイ孔7の内周面の全周又
は適宜に亘ってブランク係止用溝11が前記ダイ孔7の
軸方向(図1において上下方向)に複数形成されてい
る。
【0019】より詳細には、図2に示されているよう
に、ダイ孔7の軸方向に形成されるブランク係止用溝1
1としては例えば下方へ向けて順に5個の溝11A,1
1B,11C,11Dおよび11Eが形成されている。
各溝11A〜11Eは例えばテーパ線TLを中心にし溝
深さ0.01〜0.03mmからなるR状の形状を呈し
ている。溝深さ0.01mm未満にすることは加工上難
かしく、また溝深さ0.03mm越えると強度不足とな
ってしまうので、溝深さは0.01〜0.03mの範囲
が望ましい。
【0020】各溝11Aと11B,11Bと11C,…
……,11Dと11Eの間の中間位置をそれぞれL1
2 ,L3 ,L4 とし、ダイ5の上面位置をL0 とした
場合、L0 とL1 ,L1 とL2 ,L2 とL3 およびL
3 と4 の間隔が、ダイ5の切れ刃が切れなくなったと
きの研磨量で、この各研磨量が0.5〜1.0mmの範
囲が望ましい。すなわち、研磨量が0.5mm未満であ
ると、打抜き精度(打抜き切断)の効果がよくなく、か
つ研磨量が1.0mmを越えると、研磨量が大きくなり
すぎて研磨回数が少なくなり、寿命が短かくなってしま
う。
【0021】前記テーパ線TLは垂線に対する傾斜角α
をなしており、この傾斜角αはカス詰まり防止の逃げ角
になっている。この傾斜角(逃げ角)αは、α=0.0
5〜0.3度の範囲がよく、好ましくは0.1〜2度の
範囲が望ましい。0.05未満であると、カス上り防止
の効果がなく、0.3度を越えると、研磨した際に寸法
が変ってしまう。
【0022】前記ブランク係止溝11Eはダイ5の上面
から寿命となる最終研磨位本実施の形態の例では位置L
4 の僅か下側に亘って形成されるものである。
【0023】上記構成により、図1に示すごとくダイ5
上にワークWを載置せしめてパンチ3を上下動せしめる
ことにより、パンチ3とダイ5との協働でワークWにパ
ンチング加工が行われることになる。
【0024】前記ダイ孔7におけるダイ刃先13が切れ
なくなったときには、位置L0 からL1 まで研磨するこ
とにより再び使用することができる。而して、順次ダイ
刃先13が切れなくなると、位置L2 ,L3 ,L4 まで
研磨することにより、本実施の形態の例では5回使用す
ることができ、従来と比べてダイ5の長寿命化を図るこ
とができる。
【0025】前記ブランク係止用溝11A〜11Eをダ
イ孔7の軸方向に複数形成せしめたことにより、ダイ刃
先13が切れなくなったときに研磨しても、カス上り防
止機構を失うことなく、より一層カス上り防止を図るこ
とができる。
【0026】パンチ3とダイ5のクリアランスを従来よ
り狭くして切断抵抗を増やすことにより、図3に示した
ごとく、ダレが小でかつせん断面が大きく、図4に示し
たごとくブランク(抜きカス)Bが膨脹して大きくなる
と共にそりが小となってダイ刃先13とブランク(抜き
カス)Bの間のまさつ抵抗が大きくなり、ブランク係止
溝11A〜11Eにひっかかってそれ以上上昇しないか
ら、カス上りを従来よりなお一層防止せしめることがで
きる。
【0027】なお、この発明は、前述た実施の形態の例
に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、
その他の態様で実施し得るものである。
【0028】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態より理解される
ように、請求項1の発明によれば、ダイ孔を、下側が大
となるようにテーパ孔に形成せしめると共に、ダイ孔の
内周面の全周又は適宜周囲に亘って、ブランク係止用溝
を、ダイ孔の軸方向に複数形成せしめたことにより、パ
ンチとダイとの協働に打抜かれたブランクは、パンチの
裏面に付いて上昇したとしても、ブランク係止用溝にひ
っかかってそれ以上は上昇しないので、カス上りを防止
することができる。
【0029】また、ダイのダイ刃が切れなくなった場合
にはダイ孔の軸方向に複数形成されたブランク係止用溝
のうち一番上部から順に研磨加工されるので、ダイは従
来に比べて長寿命化を図ることができる。
【0030】請求項2の発明によれば、ダイ刃が切れな
くなった場合にはダイ孔の軸方向に複数形成されたブラ
ンク係止用溝のうち一番上部から順に研磨加工される
が、ブランク係止用溝は、ダイの上面から寿命となる最
終研磨位置の僅か下側に亘って形成されているから、最
終の研磨加工を行ってパンチング加工を行っても打抜か
れたブランクは最終のブランク係止用溝に引っかかるの
で最後までカス止りを防止することができる。
【0031】請求項3の発明によれば、テーパ孔の傾斜
角度を0.05〜0.3度とすることにより、研磨加工
したときのダイ孔の寸法がほとんど変わらずに維持さ
れ、打抜き精度を保証せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワークにパンチング加工を行うパンチとこの発
明に係るダイとからなるパンチング金型の正面図である
【図2】図1におけるダイ孔部分の拡大正面図である。
【図3】図1に示したパンチング金型でパンチング加工
を行ったときのワークの正面図である。
【図4】ダイ孔のブランク係止溝にブランクが引っかか
った状態を示す図である。
【図5】ワークにパンチング加工を行う従来のパンチと
ダイからなるパンチング金型の正面図である。
【図6】ワークにパンチング加工を行っているときの説
明図である。
【図7】パンチング加工を行なったときのワークの正面
図である。
【図8】ワークから打抜かれたブランクの状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 パンチング金型 3 パンチ 5 ダイ 7 ダイ孔 9 貫通孔 11,11A〜11E ブランク係止溝 13 ダイ刃先

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイ孔を、下側が大となるようにテーパ
    孔に形成し、前記ダイ孔の内周面の全周又は適宜周囲に
    亘って、ブランク係止用溝を、前記ダイ孔の軸方向に複
    数形成してなることを特徴とするパンチング用ダイ。
  2. 【請求項2】 前記ブランク係止用溝は、前記ダイの上
    面から寿命となる最終研磨位置の僅か下側に亘って形成
    してあることを特徴とする請求項1記載のパンチング用
    ダイ。
  3. 【請求項3】 前記テーパ孔の傾斜角度は、0.05〜
    0.3度であることを特徴とする請求項1記載のパンチ
    ング用ダイ。
JP760797A 1997-01-20 1997-01-20 パンチング用ダイ Pending JPH10202330A (ja)

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JP760797A JPH10202330A (ja) 1997-01-20 1997-01-20 パンチング用ダイ

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100095824A1 (en) * 2008-10-18 2010-04-22 Trumpf Werkzeugmaschinen Gmbh + Co. Kg Reprocessed Dies
CN103100591A (zh) * 2011-11-14 2013-05-15 北汽福田汽车股份有限公司 立切模具
CN105921595A (zh) * 2016-06-28 2016-09-07 中国南方航空工业(集团)有限公司 一种高速冲压凹模
JP2020116606A (ja) * 2019-01-23 2020-08-06 株式会社ハルツ 金型のダイ

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