JPH10202075A - 疎水性透過膜の透過性能維持方法 - Google Patents
疎水性透過膜の透過性能維持方法Info
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- JPH10202075A JPH10202075A JP889397A JP889397A JPH10202075A JP H10202075 A JPH10202075 A JP H10202075A JP 889397 A JP889397 A JP 889397A JP 889397 A JP889397 A JP 889397A JP H10202075 A JPH10202075 A JP H10202075A
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Abstract
溶解して超純水の比抵抗値を調整する比抵抗調整装置に
おける疎水性透過膜の透過性能を維持する方法を提供す
る。 【解決手段】比抵抗調整装置における疎水性透過膜にて
形成された炭酸ガスの流通路に、乾燥状態のガス(炭酸
ガス、ドライエア等)を常時流通させて、当該ガスによ
り、疎水性透過膜に侵入する超純水の水蒸気を排出し
て、疎水性透過膜の透過性能の劣化を防止する。
Description
整装置における疎水性透過膜の透過性能を維持する方法
に関する。
板の洗浄に使用されるが、超純水の比抵抗値が高い場合
には基板に静電気が発生して、基板に絶縁破壊が生じた
り、微粒子が付着する等の不都合が生じる。このため、
基板の洗浄水として使用される超純水は、その使用に先
だって比抵抗調整装置により処理して、その比抵抗値を
所定の範囲に調整することが好ましい。超純水の比抵抗
調整装置の一形式としては、特公平5−21841号公
報に示されている比抵抗調整装置がある。
入口および流出させる出口を有する処理室と、炭酸ガス
を供給する入口および流出させる出口を有し前記処理室
内に配設された疎水性で炭酸ガスを透過させる疎水性透
過膜にて形成された流通路を備え、同流通路を流通する
炭酸ガスの一部を前記疎水性透過膜を透過させて前記処
理室内を流通する超純水に溶解させることにより、超純
水の比抵抗値を調整するように構成されている。
調整装置においては、流通路を流通する炭酸ガスが疎水
性透過膜を透過して処理室内の超純水に侵入して溶解す
ることにより、超純水の比抵抗値が調整されるものであ
るが、処理室内の超純水の圧力が流通路内の炭酸ガスの
圧力に比較して高いため、超純水が水蒸気の状態で疎水
性透過膜内に侵入して付着し、流通路内の炭酸ガスの処
理室側への透過を規制することになる。かかる現象は、
比抵抗調整装置を長時間運転した場合、流通路内へ供給
する炭酸ガスの圧力を低くして運転した場合、超純水を
処理室内に滞留した状態で運転を停止した場合等に著し
く発生する。
を運転停止した場合に、流通路の入口および出口を大気
に開放して疎水性透過膜を乾燥する方法が考えられる
が、かかる方法では疎水性透過膜の入口側の近傍、出口
側の近傍は乾燥されるが、疎水性透過膜の全体を乾燥さ
せるには長時間を要し、疎水性透過膜の透過性能を確実
に回復させることは実質的には不可能である。
超純水の比抵抗調整装置における疎水性透過膜の透過性
能を常に維持することにある。
する入口および流出させる出口を有する処理室と、炭酸
ガスを供給する入口および流出させる出口を有し前記処
理室内に配設された疎水性で炭酸ガスを透過させる疎水
性透過膜にて形成された流通路を備え、同流通路を流通
する炭酸ガスの一部を前記疎水性透過膜を透過させて前
記処理室内を流通する超純水に溶解させることにより、
超純水の比抵抗値を調整する比抵抗調整装置における疎
水性透過膜の透過性能維持方法であり、前記流通路に乾
燥状態のガスを常時流通させることを特徴とするもので
ある。
は、前記乾燥状態のガスとして、炭酸ガス、窒素ガス、
アルゴンガス、または露点が大気温度以下のドライエア
が好ましく、特に、比抵抗調整装置に常備されている炭
酸ガス、または簡単で安価に得られるドライエアを採用
することが好ましい。
性能維持方法によれば、比抵抗調整装置を構成する流通
路に乾燥状態のガスを常時流通させるようにしているた
め、当該ガスにより疎水性透過膜に侵入してくる水蒸気
を積極的に排出することができ、疎水性透過膜を常時乾
燥状態に維持し得て、疎水性透過膜の透過性能を常に維
持することができる。
用する場合には、比抵抗調整装置の運転停止中は勿論の
こと運転再開に当たっても、炭酸ガスと他のガスとの切
り替えが不要であって極めて都合がよい。
持方法が適用される比抵抗調整装置の一例が示されてい
る。当該比抵抗調整装置は、処理槽11、および処理槽
11内に配設された疎水性透過膜にて形成された筒体1
2を備えている。処理槽11は本発明の処理室を構成
し、かつ筒体12は本発明の疎水性膜にて形成された流
通路を構成しているもので、処理槽11には、その入口
に超純水の供給管路13aが接続されているとともに、
その出口に流出管路13bが接続されており、また筒体
12には、その入口に炭酸ガスの供給管路14aが接続
されているとともに、その出口に流出管路14bが接続
されている。
の供給管路14aにガス流量調整機構20が介装されて
おり、また超純水の流出管路13bには比抵抗値を検出
するための比抵抗値センサー31が介装されている。
4本の流路21a〜21dを備え、各流路21a〜21
dにはそれぞれ電磁バルブ22a〜22dと、ガスフィ
ルター23a〜23dとが介装されている。各電磁バル
ブ22a〜22dは電磁式の開閉バルブであり、また各
ガスフィルター23a〜23dはガス透過量をそれぞれ
異にするもので、例えば第1ガスフィルター23aの透
過量を1とした場合に、第2ガスフィルター23bの透
過量は1/2に、第3ガスフィルター23cの透過量は
1/4に、第4ガスフィルター23dの透過量は1/8
にそれぞれ設定されている。
ローラ32からの動作信号に基づいて各電磁バルブ22
a〜22dの開閉動作が制御されて、筒体12内への炭
酸ガスの流量が制御されるもので、コントローラ32は
比抵抗値センサー31からの検出信号に基づいて各電磁
バルブ22a〜22dに対して動作信号を出力する。
使用して超純水の比抵抗値を調整するには、被処理水で
ある一定の温度の超純水を供給管路13aを通して一定
の圧力、一定の流量で処理槽11内に供給するととも
に、流出管路13bを通して流出させ、かつ筒体12内
へは炭酸ガスをガス流量調整機構20を通して供給する
とともに、ガス流出管路14bを通して流出させる。
一部が疎水性透過膜を透過して処理槽11内に侵入して
超純水に溶解し、超純水の比抵抗値を所定の値に低下さ
せる。また、この間、処理槽11から流出する超純水の
比抵抗値は比抵抗値センサー31により常時検出され、
コントローラ32では、この検出信号に基づいて各電磁
バルブ22a〜22dに対して動作信号が出力されて、
筒体12内への炭酸ガスの供給量が適正に制御され、超
純水の比抵抗値が設定された所定の範囲に調整される。
は、ガス流量調整機構20を構成する各電磁バルブ22
a〜22dのいずれか1個を常時開成状態に設定して、
筒体12内へは常に所定量の炭酸ガスを供給して流通さ
せる手段を採用しており、かかる炭酸ガスの供給量を考
慮して、ガス流量調整機構20では筒体11内への炭酸
ガスの供給量を制御する手段が採られている。
供給管路14aにおけるガス流量調整機構20と筒体1
2の入口との間にガス供給管路を接続して、筒体12内
ヘの他のガス、例えば、ドライエア、窒素ガス、アルゴ
ンガス等の供給を可能に構成すれば、筒体12内へ常時
供給する炭酸ガスに換えて、これらのガスまたはエアを
使用することができる。
ば、比抵抗調整装置を構成する流通路を構成する筒体1
2内へは、常時所定量の炭酸ガス、その他のガス(ドラ
イエア)を流通させるようにしているため、これらのガ
スの流通により、筒体12を構成する疎水性透過膜に侵
入してくる水蒸気を積極的に排出することができ、疎水
性透過膜を常時乾燥状態に保持し得て、疎水性透過膜の
透過性能を常に維持することができる。
疎水性透過膜の透過性能の維持に炭酸ガスを採用すれ
ば、当該抵抗調整装置の運転中および停止中は勿論のこ
と、運転再開に当たっても、炭酸ガスと他のガスとの切
り替えが不要であって、極めて都合がよい。
整装置を使用し、かつ筒体12としてポリプロピレン製
の疎水性透過膜にて形成されて異なる条件下におかれた
各筒体12を使用して、筒体12内への炭酸ガスの供給
圧力を変化させて、超純水の比抵抗値を調整する実験を
試みた。
設定して、水圧3kg/cm2、流量2l/minで処
理槽11内に供給するとともに流出させた。この間、筒
体12内には各圧力の炭酸ガスを供給して、流出される
超純水の比抵抗値が一定になるように調整した。但し、
比抵抗値センサー31は流出管路13bにおける処理槽
11側の接続部から300mm下流側に設置しているも
ので、得られた結果を表1に示す。なお、比抵抗値は、
処理開始から5〜10秒後のものである。
る条件下におかれた筒体12を使用した実験を意味し、
実験NO.1は各実験の初期性能である。また、実験N
O.2では、実験NO.1に使用する筒体を処理槽11
内に設置して炭酸ガスを流通させることなく、水圧3k
g/cm2の超純水の下で15時間放置した後の筒体、
実験NO.3では、実験NO.2に使用する筒体内に炭
酸ガスを1cc/minの流量で15時間流通させた後
の筒体、実験NO.4では、実験NO.2に使用する筒
体内に炭酸ガスを100cc/minの流量で15時間
流通させた後の筒体、実験NO.5では実験NO.2に
使用する筒体内にドライクリーンエアを1cc/min
の流量で15時間流通させた後の筒体、実験NO.6で
は実験NO.2に使用する筒体内にドライクリーンエア
を100cc/minの流量で15時間流通させた後の
筒体をそれぞれ使用している。
体12を水圧3kg/cm2の超純水下で炭酸ガスを流
通させずに長時間放置すると、筒体12は炭酸ガスの透
過性能を著しく低下させていることが明かである。ま
た、透過性能の低下した筒体12に、炭酸ガスやドライ
クリーンエアを1cc/minで長時間流通させた場合
には、透過性能はかなりの程度劣化防止され、ガス流量
を100cc/min程度に多く流通させると透過性能
はほぼ完全に劣化防止されることがわかる。
問わず、筒体12内に炭酸ガスを常時流通させておけ
ば、または筒体12内に運転中は炭酸ガスを常時流通さ
せ、運転停止時には炭酸ガスを直ちにドライクリーンエ
アに切換えて流通させれば、筒体12の透過性能を劣化
させることなく維持することができる。
超純水の比抵抗調整装置を示す概略構成図である。
b…水流出管路、14a…ガス供給管路、14b…ガス
流出管路、20…ガス流量調整機構、21a〜21d…
流路、22a〜22d…電磁バルブ、23a〜23d…
ガスフィルター、31…比抵抗値センサー、32…コン
トローラ。
Claims (2)
- 【請求項1】超純水を供給する入口および流出させる出
口を有する処理室と、炭酸ガスを供給する入口および流
出させる出口を有し前記処理室内に配設された疎水性で
炭酸ガスを透過させる疎水性透過膜にて形成された流通
路を備え、同流通路を流通する炭酸ガスの一部を前記疎
水性透過膜を透過させて前記処理室内を流通する超純水
に溶解させることにより、超純水の比抵抗値を調整する
比抵抗調整装置における疎水性透過膜の透過性能を維持
する方法であり、前記流通路に乾燥状態のガスを常時流
通させることを特徴とする超純水の比抵抗調整装置にお
ける疎水性透過膜の透過性能維持方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の透過性能維持方法におい
て、前記乾燥状態のガスは、炭酸ガス、窒素ガス、アル
ゴンガス、または露点が大気温度以下のドライエアであ
ることを特徴とする超純水の比抵抗調整装置における疎
水性透過膜の透過性能維持方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00889397A JP3631870B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 疎水性透過膜の透過性能維持方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00889397A JP3631870B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 疎水性透過膜の透過性能維持方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10202075A true JPH10202075A (ja) | 1998-08-04 |
JP3631870B2 JP3631870B2 (ja) | 2005-03-23 |
Family
ID=11705367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00889397A Expired - Lifetime JP3631870B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 疎水性透過膜の透過性能維持方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3631870B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100783857B1 (ko) * | 2000-09-27 | 2007-12-10 | 다이닛뽄 잉크 앤드 케미칼즈, 인코포레이티드 | 초순수의 비저항 조정 장치 및 조정 방법 |
WO2016167134A1 (ja) * | 2015-04-13 | 2016-10-20 | Dic株式会社 | 比抵抗値調整装置及び比抵抗値調整方法 |
-
1997
- 1997-01-21 JP JP00889397A patent/JP3631870B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100783857B1 (ko) * | 2000-09-27 | 2007-12-10 | 다이닛뽄 잉크 앤드 케미칼즈, 인코포레이티드 | 초순수의 비저항 조정 장치 및 조정 방법 |
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CN107427786A (zh) * | 2015-04-13 | 2017-12-01 | Dic株式会社 | 电阻率值调整装置及电阻率值调整方法 |
US10792623B2 (en) | 2015-04-13 | 2020-10-06 | Dic Corporation | Device for adjusting specific resistance value and method for adjusting specific resistance value |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3631870B2 (ja) | 2005-03-23 |
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