JPH10202015A - エレメント交換型フィルタ - Google Patents
エレメント交換型フィルタInfo
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- JPH10202015A JPH10202015A JP9007978A JP797897A JPH10202015A JP H10202015 A JPH10202015 A JP H10202015A JP 9007978 A JP9007978 A JP 9007978A JP 797897 A JP797897 A JP 797897A JP H10202015 A JPH10202015 A JP H10202015A
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Abstract
って支障となる流体をドレンプラグ等の別部材を用いず
素早く外部に排出すること。 【解決手段】 オイルフィルタ100の使用状態におい
て、ケース10及びキャップ20は有効ねじ長さLT の
雌ねじ部11及び雄ねじ部21を介して結合され、シー
ル長さLS でOリング41を介してシール状態が保持さ
れている。ここで、シール長さLS は有効ねじ長さLT
より短く設定されており、エレメント交換の際にケース
10に対してキャップ20を回転させシール状態を解除
し、雌ねじ部11及び雄ねじ部21の回転軸方向に平行
に所定回転位置で合致する所定寸法にて形成された互い
に2箇所のドレン溝11a,21a及び空気溝11b,
21bを合致させることで、ケース10及びキャップ2
0の結合状態を維持したまま内部に貯留されているオイ
ルを排出することができる。
Description
を交換可能なフィルタに関し、例えば、内燃機関を潤滑
するオイルに混入する不純物等を濾過するエレメント交
換型オイルフィルタに利用できる。
する先行技術文献としては、EP0547291A1公
報、実開昭61−106662号公報にて開示されたも
のが知られている。
は、エレメント交換型オイルフィルタのケースとキャッ
プとをねじ部を利用して結合させる技術が示されてい
る。また、実開昭61−106662号公報には、ドレ
ンプラグのねじ部に縦溝を形成してオイル(潤滑油)を
外部に排出させる技術が示されている。
では、エレメント交換に先立って内部に貯留されている
オイルを外部に排出するにはドレンプラグが必要であ
る。また、後者のものでは、ドレンプラグのねじ部の縦
溝を利用し内部に貯留されているオイルを外部に排出す
るとしているが、この構造でオイルを排出するには時間
がかかり過ぎて実用的でないという不具合があった。
るためになされたもので、内部に貯留されておりエレメ
ント交換に先立って支障となる流体をドレンプラグ等の
別部材を配設することなく素早く外部に排出自在なエレ
メント交換型フィルタの提供を課題としている。
換型フィルタによれば、使用状態において、両ケーシン
グ部分は一対のねじ部を介して結合されており、シール
部材を介して内部が液密に保持されている。このため、
エレメント交換の際に両ケーシング部分のうちの片方を
回転させシール部材によるシール状態を解除し一対のね
じ部に少なくとも2箇所ずつ形成された溝部を合致させ
ることで両ケーシング部分の結合状態を維持したまま内
部に貯留されている流体を排出することができる。
は、エレメント交換の際に取外し側となる片方のケーシ
ング部分が他方のケーシング部分より下側に垂下されて
設置されており、内部に貯留されている流体を効率良く
排出することができる。
は、エレメント交換の際に両ケーシング部分のうちの片
方のケーシング部分に対して他方のケーシング部分を分
割状態の途中位置まで回転させることで、一対のねじ部
による結合状態を維持したままシール部材によるシール
状態を解除させることができ、内部に貯留されている流
体を排出することができる。
は、車載状態でエレメント交換の際に両ケーシング部分
の下側の溝部を互いに合致させることで上側の溝部も合
致され、内部に貯留されている流体を溝部を介して素早
く排出することができる。
は、両ケーシング部分の溝部が一対のねじ部の回転軸を
軸対称としてそれぞれ配置されており、片方のケーシン
グ部分に対して他方のケーシング部分を回転させシール
状態が解除されたのち、片方の溝部を下側で合致させる
と、他方の溝部が自ずと上側で合致されるため内部に貯
留されている流体を下側の溝部を介して効率良く排出す
ることができる。
例に基づいて説明する。
第1の実施例にかかるエレメント交換型フィルタを適用
したエレメント交換型オイルフィルタの使用状態におけ
る全体構成を示す断面図である。
フィルタであり、オイルフィルタ100は図示しない内
燃機関のシリンダブロックと一体的なケース10と有底
円筒状のキャップ20とをケーシング部分とし、それぞ
れに設けられた雌ねじ部11及び雄ねじ部21にてOリ
ング41を介して液密に結合されている。このオイルフ
ィルタ100内には、濾紙を折曲げ円筒状に形成された
フィルタエレメント31からなるエレメント組立体30
が、その両端板32a,32bに貼付けられシールを兼
ねたクッション材33a,33bをケース10側のプロ
テクタ部14の円筒状外周面及びキャップ20側のプロ
テクタ部23の放射状外周面にそれぞれ挿嵌され収容さ
れている。なお、以下では、エレメント組立体30を
『エレメントS/A(Sub-Assembly:サブアッセンブ
リ)30』と記す。
側から送出された汚オイルが流入される入口側油路1
3、プロテクタ部14をエレメントS/A30内に延長
した出口側油路15が形成されている。一方、キャップ
20にはその円筒外周面にフィルタ着脱用工具のための
角部24、頭頂中央外面に六角レンチ等のための工具穴
25がそれぞれ設けられている。そして、キャップ20
側のプロテクタ部23の基部を利用してスプリング26
が固設されており、このスプリング26によってエレメ
ントS/A30がケース10側に付勢され位置決めされ
ている。
態で、Oリング41はキャップ20の雄ねじ部21の基
部に設けられたシール部22に挿嵌されており、このシ
ール部22とケース10の雌ねじ部11の先端部に設け
られたシール面12とによってOリング41を介してケ
ース10とキャップ20とのシール状態が保たれてい
る。ここで、ケース10側のシール面12及びキャップ
20側のシール部22がOリング41によるシール状態
を保持するためのシール長さLS と、ケース10側の雌
ねじ部11及びキャップ20側の雄ねじ部21がねじ結
合するための有効ねじ長さLT との大小関係が、LS <
LT とされている。このように、有効ねじ長さLT の方
がシール長さLS より大きいため、ケース10側の雌ね
じ部11に対してキャップ20側の雄ねじ部21を取外
し方向に回転させシール長さLS 分だけ移動させ、ケー
ス10とキャップ20との結合状態を維持させたままO
リング41によるシール状態を解除させることができ
る。
状態が解除された図2の分割状態を示す斜視図を参照し
て本実施例における要部構成について説明する。
を構成するケース10側の雌ねじ部11には取外し方向
に沿って回転軸に対して軸対称な位置に所定幅で2箇所
の溝としてオイル排出用のドレン溝11a及び空気導入
用の空気溝11bが形成されている(図2では手前側の
溝は隠れており表されていない)。また、オイルフィル
タ100を構成するキャップ20側の雄ねじ部21には
取外し方向に沿って回転軸に対して軸対称な位置に所定
幅で2箇所の溝としてオイル排出用のドレン溝21a及
び空気導入用の空気溝21bが形成されている(図2で
は後ろ側の溝は隠れており表されていない)。
状態からエレメント交換に先立ち内部に貯留されている
オイルの排出について図3及び図4を参照して説明す
る。なお、図3(a)はオイルフィルタ100の内燃機
関側に取付けられたケース10に対してキャップ20の
分割途中状態を示す側面図、図3(b)は図3(a)の
A−A線に沿う断面図である。また、図4(a)はオイ
ルフィルタ100の内燃機関側に取付けられたケース1
0に対してキャップ20の分割途中状態を示す側面図、
図4(b)は図4(a)のB−B線に沿う断面図であ
る。ここで、図3(b)及び図4(b)の断面図ではエ
レメントS/A30等は省略されている。
は、鉛直方向に対して0°〜90°の範囲で傾けて図示
しない内燃機関側に取付けられることが有効であり、図
3(a)ではオイルフィルタ100が鉛直方向に対して
45°傾けて取付けられている。このように、オイルフ
ィルタ100が鉛直方向に対して傾けて取付けられると
きには少なくともケース10側のドレン溝11aが円周
方向の最下部位置となるように配置される。
100を構成するケース10に対してキャップ20をフ
ィルタ着脱用工具等を利用して回転させることで、上述
のOリング41によるシール状態が解除されオイル排出
状態となる。本実施例では、オイルフィルタ100のド
レン溝11a,21aは空気溝11b,21bと同寸法
であり、各溝幅W1 は10mm、各溝深さH1 はねじ山
からねじ谷までの寸法に設定されている。このように、
各溝の配置関係及び寸法関係が設定されていることで、
図3(b)に示すように、ケース10側の雌ねじ部11
のドレン溝11aとキャップ20側の雄ねじ部21のド
レン溝21aとの位置が合致した時点でオイルフィルタ
100内に貯留されているオイルの排出が開始される。
このとき、ケース10側の雌ねじ部11の空気溝11b
とキャップ20側の雄ねじ部21の空気溝21bとの位
置も合致している。
説明する。
じ部11及びキャップ20の雄ねじ部21のねじ寸法が
M76×3、ドレン溝11a,21a及び空気溝11
b,21bの溝幅を5mm、溝深さをねじ山からねじ谷
までの寸法の1.624mmとしたものではドレン完了
までの所要時間が13分であった。これに対して、上述
の寸法のうちドレン溝11a,21a及び空気溝11
b,21bの溝幅だけを図3(b)に示すW1 の10m
mとしたものではドレン完了までの所要時間が3分30
秒であった。更に、ドレン溝11a,21a及び空気溝
11b,21bの溝幅を、図4(b)に示すように、W
2 の15mmと更に広げたものでもドレン完了までにか
かった時間は3分30秒と同じであった。このことか
ら、オイルフィルタ100のケース10の雌ねじ部11
及びキャップ20の雄ねじ部21のねじ寸法がM76×
3程度のものであれば、溝幅を10mm以上、溝深さを
ねじ山からねじ谷までの寸法の1.624mmとするこ
とで素早く内部に貯留されているオイルを排出すること
ができると言える。
タの変形例について図5及び図6を参照して説明する。
なお、図5(a)はオイルフィルタ100の内燃機関側
に取付けられたケース10に対してキャップ20の分割
途中状態を示す側面図、図5(b)は図5(a)のC−
C線に沿う断面図である。また、図6(a)はオイルフ
ィルタ100の内燃機関側に取付けられたケース10に
対してキャップ20の分割途中状態を示す側面図、図6
(b)は図6(a)のD−D線に沿う断面図である。こ
こで、図5(b)及び図6(b)の断面図ではエレメン
トS/A30等は省略されている。
b,21bが下側の溝幅W1 のドレン溝11a,21a
に対して軸対称な位置とその左右の位置との3箇所に形
成されている。このように、空気溝11b,21bは空
気が導入される位置であれば、ドレン溝11a,21a
と軸対称な位置でなくともよいが、内燃機関への取付位
置角度に影響されることのない軸対称な位置に形成され
るのが最適である。
ン溝11a,21aが溝幅W1 の空気溝11b,21b
に対して軸対称な位置とその左右の位置との3箇所に形
成されている。このように、ドレン溝11a,21aは
内部に貯留されているオイルが排出される円周方向の最
下部位置に1箇所あればよいが、その左右の位置に複数
形成されていることで素早いオイルの排出が期待でき
る。
いて図7を参照して述べる。
部11及び雄ねじ部21のねじ山からねじ谷までの寸法
H1 である必要はなく、図7(b)に示すように、ねじ
山からねじ谷を越えて図7(a)に示す溝深さ寸法H1
の2倍程度の溝深さ寸法H2にて、ドレン溝及び空気溝
はケース10の雌ねじ部11のみに形成すればよい。な
お、ドレン溝及び空気溝はキャップ20の雄ねじ部21
に形成してもよい。このとき、溝深さはねじ谷を越えて
ケース10またはキャップ20の壁面肉厚を薄くするこ
とになるため強度面における考慮が必要である。
フィルタとしてのオイルフィルタ100は、第1のケー
シング部分としてのケース10と第2のケーシング部分
としてのキャップ20とからなり、ケース10及びキャ
ップ20に設けられた一対のねじ部としての雌ねじ部1
1及び雄ねじ部21を用いて分割結合自在なケーシング
と、ケース10及びキャップ20の間に介装され内部を
液密に保持するシール部材としてのOリング41と、ケ
ース10及びキャップ20の雌ねじ部11及び雄ねじ部
21に少なくとも2箇所ずつ雌ねじ部11及び雄ねじ部
21の回転軸方向に平行に所定回転位置で合致する所定
寸法にて形成される溝部としてのドレン溝11a,21
a及び空気溝11b,21bとを具備し、ケース10及
びキャップ20を結合状態から分割状態の途中位置とし
Oリング41によるケース10及びキャップ20の液密
状態を解除し、ケース10及びキャップ20の内部に貯
留されている流体としてのオイルをドレン溝11a,2
1aを介して排出するものである。
状態において、ケース10及びキャップ20は雌ねじ部
11及び雄ねじ部21を介して結合されており、Oリン
グ41を介してシール状態が保持されている。このた
め、エレメント交換の際にケース10に対してキャップ
20を回転させシール状態を解除しドレン溝11a,2
1a及び空気溝11b,21bを合致させることで、ケ
ース10及びキャップ20の結合状態を維持したまま内
部に貯留されているオイルを排出することができる。
タとしてのオイルフィルタ100は、両ケーシング部分
としてのケース10及びキャップ20のうちエレメント
交換の際に取外し側となる片方のケーシング部分として
のキャップ20を、他方のケーシング部分としてのケー
ス10より下側に垂下して設置するものである。即ち、
エレメント交換の際に取外し側となるキャップ20が固
定側のケース10に対して下側に垂下され設置されてい
る。このため、内部に貯留されているオイルを効率良く
排出することができる。
ルタとしてのオイルフィルタ100は、両ケーシング部
分としてのケース10及びキャップ20におけるシール
部材としてのOリング41によるシール長さLS が、一
対のねじ部としての雌ねじ部11及び雄ねじ部21によ
る有効ねじ長さLT より短いものである。したがって、
エレメント交換の際にケース10に対してキャップ20
を分割状態の途中位置まで回転させることで、雌ねじ部
11及び雄ねじ部21による結合状態を維持したままO
リング41によるシール状態を解除し内部に貯留されて
いるオイルを排出することができる。
タとしてのオイルフィルタ100は、両ケーシング部分
としてのケース10及びキャップ20のうちエレメント
交換の際に固定側となる片方のケーシング部分としての
ケース10の溝部としてのドレン溝11a及び空気溝1
1bを、車載状態で上下に位置するように周方向に離れ
て配置するものである。したがって、ケース10側のド
レン溝11aを下側に位置させて配置しておけば、エレ
メント交換の際にケース10に対してキャップ20を回
転させそのドレン溝21aがケース10側のドレン溝1
1aと合致させることで互いの空気溝11b,21bは
上側で合致される。このため、内部に貯留されているオ
イルをドレン溝11a,21aを介して素早く排出する
ことができる。
ィルタとしてのオイルフィルタ100は、両ケーシング
部分としてのケース10及びキャップ20の溝部として
のドレン溝11a,21a及び空気溝11b,21b
を、一対のねじ部としての雌ねじ部11及び雄ねじ部2
1の回転軸を軸対称としてそれぞれ配置するものであ
る。即ち、ケース10側ではドレン溝11aと空気溝1
1bとが軸対称に配置され、キャップ20側ではドレン
溝21aと空気溝21bとが軸対称に配置される。これ
により、ケース10に対してキャップ20を回転させシ
ール状態が解除されたのち、ドレン溝11aとドレン溝
21aとを下側で合致させると、空気溝11bと空気溝
21bとが自ずと上側で合致される。このため、内部に
貯留されているオイルをドレン溝11a,21aを介し
て素早く排出することができる。
第2の実施例にかかるエレメント交換型フィルタを適用
したオイルフィルタの使用状態における全体構成を示す
断面図である。なお、図中、上述の実施例と同様の構成
または相当部分からなるものについては同一符号及び同
一記号を付して示す。
0を構成するケース10は内燃機関のシリンダブロック
と一体的なものであったが、図8に示すオイルフィルタ
200を構成するケース110は内燃機関のシリンダブ
ロック60側に螺合された中空貫通ボルト51と螺合さ
れることで、ケース110がガスケット114を介して
シリンダブロック60の取付座61に固定されるもので
ある。このケース110の雌ねじ部111に対応して分
割結合自在な雄ねじ部121を有するキャップ120が
設定されることで、エレメントS/A30のみの交換を
可能とするものである。このオイルフィルタ200にお
いては、エレメント交換の際にキャップ120側を分割
のため回転してもケース110側が一緒に回転されるこ
となくシリンダブロック60側から外れないような力で
締付けられている。また、シリンダブロック60とケー
ス110との間に何らかのロック機構を持たせてもよ
い。
00のケース110及びキャップ120は雌ねじ部11
1と雄ねじ部121とがOリング41を介して液密に結
合されている。なお、オイルフィルタ200のケース1
10側の入口側油路113に配設されたゴム製の弁部材
161とその弁部材161の開閉動作を補助する金属製
のばね部材162とからなるアンチドレンバルブ(逆止
弁)160及びエレメントS/A30の一端面に配設さ
れたプレート171とスプリング172とからなるリリ
ーフバルブ170は周知のものでありこれらの動作につ
いては詳細な説明を省略する。
態で、Oリング41はキャップ120の雄ねじ部121
の基部に設けられたシール部122に挿嵌されており、
このシール部122とケース110の雌ねじ部111の
先端部に設けられたシール面112とによってOリング
41を介してケース110とキャップ120とのシール
状態が保たれている。ここで、ケース110側のシール
面112及びキャップ120側のシール部122がOリ
ング41によるシール状態を保持するためのシール長さ
LS と、ケース110側の雌ねじ部111及びキャップ
120側の雄ねじ部121がねじ結合するための有効ね
じ長さLT との大小関係が、LS <LTとされている。
このように、上述の実施例と同様に、有効ねじ長さLT
の方がシール長さLS より大きいため、ケース110側
の雌ねじ部111に対してキャップ120側の雄ねじ部
121を取外し方向に回転させシール長さLS 分だけ移
動させ、ケース110とキャップ120との結合状態を
維持させたままOリング41によるシール状態を解除さ
せることができる。
ケース110側の雌ねじ部111及びキャップ120側
の雄ねじ部121には上述の実施例において図3で図示
されたと同様なドレン溝11a,21a及び空気溝11
b,21bが形成されており、図8の使用状態からエレ
メント交換に先立つオイルフィルタ200内部に貯留さ
れているオイルの排出についての詳細な説明を省略す
る。
フィルタとしてのオイルフィルタ200は、第1のケー
シング部分としてのケース110と第2のケーシング部
分としてのキャップ120とからなり、ケース110及
びキャップ120に設けられた一対のねじ部としての雌
ねじ部111及び雄ねじ部121を用いて分割結合自在
なケーシングと、ケース110及びキャップ120の間
に介装され内部を液密に保持するシール部材としてのO
リング41と、ケース110及びキャップ120の雌ね
じ部111及び雄ねじ部121に少なくとも2箇所ずつ
雌ねじ部111及び雄ねじ部121の回転軸方向に平行
に所定回転位置で合致する所定寸法にて形成される溝部
としてのドレン溝11a,21a及び空気溝11b,2
1bとを具備し、ケース110及びキャップ120を結
合状態から分割状態の途中位置としOリング41による
ケース110及びキャップ120の液密状態を解除し、
ケース110及びキャップ120の内部に貯留されてい
る流体としてのオイルをドレン溝11a,21aを介し
て排出するものである。
状態において、ケース110及びキャップ120は雌ね
じ部111及び雄ねじ部121を介して結合されてお
り、Oリング41を介してシール状態が保持されてい
る。このため、エレメント交換の際にケース110に対
してキャップ120を回転させシール状態を解除しドレ
ン溝11a,21a及び空気溝11b,21bを合致さ
せることで、ケース110及びキャップ120の結合状
態を維持したまま内部に貯留されているオイルを排出す
ることができる。
タとしてのオイルフィルタ200は、両ケーシング部分
としてのケース110及びキャップ120のうちエレメ
ント交換の際に取外し側となる片方のケーシング部分と
してのキャップ120を、他方のケーシング部分として
のケース110より下側に垂下して設置するものであ
る。即ち、エレメント交換の際に取外し側となるキャッ
プ120が固定側のケース110に対して下側に垂下さ
れ設置されている。このため、内部に貯留されているオ
イルを効率良く排出することができる。
ルタとしてのオイルフィルタ200は、両ケーシング部
分としてのケース110及びキャップ120におけるシ
ール部材としてのOリング41によるシール長さLS
が、一対のねじ部としての雌ねじ部111及び雄ねじ部
121による有効ねじ長さLT より短いものである。し
たがって、エレメント交換の際にケース110に対して
キャップ120を分割状態の途中位置まで回転させるこ
とで、雌ねじ部111及び雄ねじ部121による結合状
態を維持したままOリング41によるシール状態を解除
し内部に貯留されているオイルを排出することができ
る。
タとしてのオイルフィルタ200は、両ケーシング部分
としてのケース110及びキャップ120のうちエレメ
ント交換の際に固定側となる片方のケーシング部分とし
てのケース110の溝部としてのドレン溝11a及び空
気溝11bを、車載状態で上下に位置するように周方向
に離れて配置するものである。したがって、ケース11
0側のドレン溝11aを下側に位置させて配置しておけ
ば、エレメント交換の際にケース110に対してキャッ
プ120を回転させそのドレン溝21aがケース110
側のドレン溝11aと合致させることで互いの空気溝1
1b,21bは上側で合致される。このため、内部に貯
留されているオイルをドレン溝11a,21aを介して
素早く排出することができる。
ィルタとしてのオイルフィルタ200は、両ケーシング
部分としてのケース110及びキャップ120の溝部と
してのドレン溝11a,21a及び空気溝11b,21
bを、一対のねじ部としての雌ねじ部111及び雄ねじ
部121の回転軸を軸対称としてそれぞれ配置するもの
である。即ち、ケース110側ではドレン溝11aと空
気溝11bとが軸対称に配置され、キャップ120側で
はドレン溝21aと空気溝21bとが軸対称に配置され
る。これにより、ケース110に対してキャップ120
を回転させシール状態が解除されたのち、ドレン溝11
aとドレン溝21aとを下側で合致させると、空気溝1
1bと空気溝21bとが自ずと上側で合致される。この
ため、内部に貯留されているオイルをドレン溝11a,
21aを介して素早く排出することができる。
ねじ部及びキャップ側に雄ねじ部を設けているが、本発
明を実施する場合には、これに限定されるものではな
く、ケース側に雄ねじ部及びキャップ側に雌ねじ部を設
けてもよい。この場合には、排出されるオイルの液切れ
が実施例に比べて多少劣ることも考えられる。
かるエレメント交換型フィルタを適用したオイルフィル
タの使用状態における全体構成を示す断面図である。
す斜視図である。
エレメント交換に先立ち内部に貯留されているオイルの
排出状態を示す説明図である。
図である。
説明図である。
す説明図である。
明図である。
かるエレメント交換型を適用したオイルフィルタの使用
状態における全体構成を示す断面図である。
タ) LS シール長さ LT 有効ねじ長さ
Claims (5)
- 【請求項1】 第1のケーシング部分と第2のケーシン
グ部分とからなり、両ケーシング部分に設けられた一対
のねじ部を用いて分割結合自在なケーシングと、 前記両ケーシング部分の間に介装され内部を液密に保持
するシール部材と、 前記両ケーシング部分の前記一対のねじ部に少なくとも
2箇所ずつ前記一対のねじ部の回転軸方向に平行に所定
回転位置で合致する所定寸法にて形成される溝部とを具
備し、 前記両ケーシング部分を結合状態から分割状態の途中位
置としたとき、前記シール部材による前記両ケーシング
部分の液密状態を解除し、前記両ケーシング部分の内部
に貯留されている流体を前記溝部を介して排出すること
を特徴とするエレメント交換型フィルタ。 - 【請求項2】 前記両ケーシング部分のうちエレメント
交換の際に取外し側となる片方のケーシング部分は、他
方のケーシング部分より下側に垂下して設置することを
特徴とする請求項1に記載のエレメント交換型フィル
タ。 - 【請求項3】 前記両ケーシング部分における前記シー
ル部材によるシール長さは、前記一対のねじ部による有
効ねじ長さより短いことを特徴とする請求項1または請
求項2に記載のエレメント交換型フィルタ。 - 【請求項4】 前記両ケーシング部分のうちエレメント
交換の際に固定側となる片方のケーシング部分の前記溝
部は、車載状態で上下に位置するように周方向に離れて
配置することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れ
か1つに記載のエレメント交換型フィルタ。 - 【請求項5】 前記両ケーシング部分の前記溝部は、前
記一対のねじ部の回転軸を軸対称としてそれぞれ配置す
ることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つ
に記載のエレメント交換型フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00797897A JP3656351B2 (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | エレメント交換型フィルタ |
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JP00797897A JP3656351B2 (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | エレメント交換型フィルタ |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10202015A true JPH10202015A (ja) | 1998-08-04 |
JP3656351B2 JP3656351B2 (ja) | 2005-06-08 |
Family
ID=11680546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP00797897A Expired - Lifetime JP3656351B2 (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | エレメント交換型フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3656351B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001107436A (ja) * | 1999-10-12 | 2001-04-17 | Kvk Corp | 水処理器 |
JP2006299870A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Toyota Motor Corp | エレメント交換型フィルタ |
-
1997
- 1997-01-20 JP JP00797897A patent/JP3656351B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001107436A (ja) * | 1999-10-12 | 2001-04-17 | Kvk Corp | 水処理器 |
JP2006299870A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Toyota Motor Corp | エレメント交換型フィルタ |
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