JP2006299870A - エレメント交換型フィルタ - Google Patents

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Tokuyuki Tsuge
徳之 柘植
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Abstract

【課題】経時的なオイルの熱や圧力によるエレメント側ケーシングの雄ねじ部のクリープ変形を抑制し、エレメント側ケーシングの緩みによるオイル洩れの発生を確実に防止できるエレメント交換型フィルタを提供する。
【解決手段】内燃機関側に固定した本体側ケーシング2の雌ねじ部21に対し雄ねじ部31に
よって着脱可能に螺着されたエレメント側ケーシング3を緩めてOリング33による液密状
態を解除した際に両ケーシング内部のオイルを外部に排出するオイル排出手段4を備える
。オイル排出手段に、本体側ケーシングの雌ねじ部の周方向下端位置をその雌ねじ部の回転軸と平行に延びるドレン溝部41と、エレメント側ケーシングの雄ねじ部の周方向6箇所に等間隔で設けられ、Oリングによる両ケーシングの液密状態を解除した際にドレン溝部と所定回転位置で合致して連通するように雄ねじ部の回転軸と平行に延びる溝によって形成されたドレン溝連通部42とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関を潤滑するオイルに混入した不純物などを濾過するエレメントを交換可能とするエレメント交換型フィルタに関する。
一般に、この種エレメント交換型フィルタは、内燃機関側に固定された本体側ケーシングと、この本体側ケーシングに対し一対のねじ部によって着脱可能に螺着されたエレメント側ケーシングと、上記両ケーシングの間に介装され、本体側ケーシングに対しエレメント側ケーシングを締め付けた際に内部を液密状態に保持するシール部材と、上記本体側ケーシングのねじ部の周方向の少なくとも下端位置に設けられ、そのねじ部の回転軸方向と平行に延びるドレン溝部と、上記エレメント側ケーシングのねじ部の回転軸に対し軸対称となる周方向2箇所に等間隔で設けられ、そのねじ部の回転軸方向に平行に所定回転位置で上記ドレン溝と合致して連通するドレン溝連通部とを備え、エレメントを交換する際に本体側ケーシングに対しエレメント側ケーシングを緩めて上記シール材による両ケーシングの液密状態を解除した際に所定回転位置でドレン溝と一方のドレン溝連通部とを互いに合致させて連通させることによって、両ケーシングの内部に貯留されているオイルを外部に排出するようにしている。
また、その他のエレメント交換型フィルタとしては、エレメント側ケーシングのねじ部のドレン溝連通部を、その周方向4箇所に不等間隔で設けたものも従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。この場合、エレメント側ケーシングのねじ部のドレン溝連通部は、本体側ケーシングのねじ部の回転軸に対し下側に位置する周方向下端部位と、この周方向下端部位のドレン溝連通部に対し軸対称な周方向上端部位と、その周方向上端部位の左右に隣接する周方向上部左右両部位とにそれぞれ設けられている。
特開平10−202015号公報
ところで、エレメント側ケーシングとしては、近来より合成樹脂製のものが広く用いられている。その場合、合成樹脂製のエレメント側ケーシングのねじ部の回転軸に対し軸対称となる周方向2箇所に等間隔で設けたドレン溝連通部が、ねじ部をその回転軸と平行に削設して薄肉に形成されたものであるため、経時的なオイルの熱や圧力による応力が各ドレン溝連通部に局部的に作用し、エレメント側ケーシングのねじ部が周方向に180゜隔てた対極位置の各ドレン溝連通部を起点にして略楕円形状にクリープ変形するおそれがある。しかも、エレメント側ケーシングのねじ部のドレン溝連通部をその周方向4箇所に不等間隔で設けたものでは、経時的なオイルの熱や圧力による応力が各ドレン溝連通部に局部的に作用すると、ねじ部の周方向4箇所の不等間隔なドレン溝連通部に局部的に作用する応力によって、エレメント側ケーシングのねじ部が各ドレン溝連通部を起点にして真円形状とはかけ離れた異形円環形状にクリープ変形するおそれがある。
そのため、エレメント側ケーシングのねじ部の強度が低下して、本体側ケーシングとの合わせ面の残留軸力が低下し、本体側ケーシングに対するエレメント側ケーシングの締め付け力が弱まって緩みを生じ、オイル洩れの発生が危惧される。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、経時的なオイルの熱や圧力によるエレメント側ケーシングのねじ部のクリープ変形を抑制し、エレメント側ケーシングの緩みによるオイル洩れの発生を確実に防止することができるエレメ
ント交換型フィルタを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、エレメント交換型フィルタとして、内燃機関側に固定された本体側ケーシングと、この本体側ケーシングに対し一対のねじ部によって着脱可能に螺着されたエレメント側ケーシングと、上記両ケーシングの間に介装され、本体側ケーシングに対しエレメント側ケーシングを締め付けた際に内部を液密状態に保持するシール部材と、上記両ケーシングの一対のねじ部に設けられ、本体側ケーシングに対しエレメント側ケーシングを緩めて上記シール材による両ケーシングの液密状態を解除した際にその両ケーシングの内部に貯留されているオイルを外部に排出するオイル排出手段とを備える。そして、上記オイル排出手段に、本体側ケーシングのねじ部の周方向の少なくとも下端位置に設けられ、かつ該ねじ部の回転軸と平行に延びるドレン溝部と、エレメント側ケーシングのねじ部の周方向の少なくとも4箇所以上に等間隔で設けられ、本体側ケーシングに対しエレメント側ケーシングを緩めて上記シール材による両ケーシングの液密状態を解除した際に上記ドレン溝部と所定回転位置で合致して連通するドレン溝連通部とを具備している。
この特定事項により、ドレン溝連通部は、エレメント側ケーシングのねじ部の周方向の少なくとも4箇所以上に等間隔で設けられているので、経時的なオイルの熱や圧力による応力が各ドレン溝連通部に局部的に作用しても、その局部的な応力が周方向に等間隔で均等に分散されることになる。そのため、エレメント側ケーシングのねじ部の周方向に180゜隔てた対局位置の2箇所にドレン溝連通部を設けたものや、エレメント側ケーシングのねじ部のドレン溝連通部をその周方向4箇所に不等間隔で設けたもののように、各ドレン溝連通部を起点にしてねじ部が異形円環形状(略楕円形状)にクリープ変形することが抑制されることになる。これにより、エレメント側ケーシングのねじ部の強度低下を抑えて、本体側ケーシングとの合わせ面の残留軸力の低下を防止し、本体側ケーシングに対するエレメント側ケーシングの締め付け力を確保して緩みの発生をなくし、オイル洩れの発生を確実に防止することが可能となる。
特に、各ドレン溝連通部を特定するものとして、以下の構成が掲げられる。
つまり、各ドレン溝連通部を、ドレン溝部と所定回転位置で互いに平行に合致して連通するようにねじ部の回転軸と平行に延びる溝によって形成している。
この特定事項により、ドレン溝連通部とドレン溝部とを合致させて連通させた際にドレン溝連通部とドレン溝部とを合わせた広い通路断面積のドレン流路がねじ部の回転軸と平行に形成されることになり、両ケーシング内部のオイルを外部に迅速に排出することが可能となる。
これに対し、各ドレン溝連通部を、ドレン溝部と所定回転位置で互いに合致して連通するようにエレメント側ケーシングのねじ部をその回転軸に対し半径方向に貫通する貫通孔によって形成している場合には、エレメント側ケーシングのねじ部をその回転軸に対し半径方向(内外方向)に貫通する貫通孔によって各ドレン溝連通部を簡単に形成することが可能となる上、ねじ部に貫通孔を形成するだけで済んで各ドレン溝連通部によるエレメント側ケーシングのねじ部の強度低下を可及的に抑制することが可能となる。更に、ドレン溝連通部とドレン溝部とが合致して連通した際にドレン溝部がドレン溝連通部を介してエレメント側ケーシング内部と連通することになり、両ケーシング内部のオイルを外部に迅速に排出することが可能となる。
また、各ドレン溝連通部のうちの少なくとも1つと周方向で対応するエレメント側ケー
シングの外周面に、その1つのドレン溝連通部の周方向の位置をエレメント側ケーシングの外方から確認可能とする突起を設けている場合には、突起の位置でドレン溝連通部とドレン溝部とが合致して連通する所定回転位置が迅速かつ正確に把握され、エレメント交換時のオイルの排出作業を迅速に行うことが可能となる。
そして、突起を、エレメント側ケーシングの外周面の180゜隔てた位置にもドレン溝連通部のうちの1つと周方向で対応するように設け、本体側ケーシングに対しエレメント側ケーシングを緩締する際の把持部として機能するようにしている場合には、本体側ケーシングに対しエレメント側ケーシングを緩締する際に2つの突起が把持部として使用され、治具によるエレメント側ケーシングの締め付けトルク(残留軸力)解除後の手作業によるドレン溝連通部とドレン溝部とを合致させて連通させる所定回転位置への位置合わせ作業、および治具によるエレメント側ケーシングの締め付け作業前の手作業による仮締め込み作業を円滑に行うことが可能となる。
以上、要するに、エレメント側ケーシングのねじ部の周方向の少なくとも4箇所以上に等間隔でドレン溝連通部を設けることで、経時的なオイルの熱や圧力による各ドレン溝連通部への局部的な応力を周方向に等間隔で均等に分散させて、各ドレン溝連通部を起点とするねじ部の異形円環形状へのクリープ変形を抑制し、エレメント側ケーシングのねじ部の強度低下を抑えて本体側ケーシングとの合わせ面の残留軸力の低下を防止し、本体側ケーシングに対するエレメント側ケーシングの締め付け力を確保して、オイル洩れの発生を確実に防止することができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例1に係わるエレメント交換型フィルタを用いた内燃機関のシリンダブロック下部付近の斜視図、図2は内燃機関のシリンダブロック下部付近の正面図を示し、1は内燃機関EのシリンダブロックE1の下端部に設けられたエレメント交換型フィルタであって、このエレメント交換型フィルタ1は、シリンダブロックE1の下端部に一体的に固定された本体側ケーシング2と、この本体側ケーシング2に対し着脱可能に装着されるエレメント側ケーシング3とを備えている。そして、図3および図4に示すように、上記本体側ケーシング2は、円筒形状に形成されてなり、シリンダブロックE1の下端より略水平方向に突出して設けられている。この本体側ケーシング2の内周面先端部側には、雌ねじ部21が形成されている。また、上記エレメント側ケーシング3は、有底円筒形状に形成されてなり、その本体側ケーシング2との装着側(図3では右上側)つまり開口部側には、雄ねじ31が形成されている。そして、エレメント側ケーシング3は、本体側ケーシング2の雌ねじ部21に対し雄ねじ31を螺合させて着脱可能に締め付けられている。
また、エレメント側ケーシング3の雄ねじ部31よりも先端部側(図3では左下側)つまり底部側には鍔部32が設けられ、この鍔部32の開口部側にはシール材としてのゴム製のOリング33が設けられている。そして、このOリング33は、エレメント側ケーシング3を本体側ケーシング2に締め付けた際に両ケーシング2,3との間、つまり鍔部32の開口部側と本体側ケーシング2の先端面との間で圧着され、本体側ケーシング2およびエレメント側ケーシング3の内部を液密状態に保持するようにしている。また、エレメント側ケーシング3の内部には、雄ねじ部31の回転軸を軸芯とする円筒形状の支持部30が底部より突設されている。この支持部30は、オイルが流通可能なメッシュ状に形成され、エレメントXの内周面側が支持されている。この場合、図5に示すように、エレメ
ント側ケーシング3は、その底部側に治具Bを被せてトルクレンチTにより緩められて締め付けトルク(残留軸力)が解除され、Oリング33による両ケーシング2,3間の液密状態が解除されるようになっている。なお、図2中Sは、底部にオイル回収ホースS1が接続されたオイル受け皿であって、治具BおよびトルクレンチTにより緩めてOリング33による両ケーシング2,3間の液密状態が解除された際に流れ落ちる両ケーシング2,3内のオイルが受け止められるようになっている。
そして、図3および図4に示すように、上記両ケーシング2,3の雌ねじ部21および雄ねじ部31には、本体側ケーシング2に対しエレメント側ケーシング3を緩めて上記Oリング33による両ケーシング2,3の液密状態を解除した際にその両ケーシング2,3の内部に貯留されているオイルを外部に排出するオイル排出手段4が設けられている。このオイル排出手段4は、本体側ケーシング2の雌ねじ部21の周方向の下端位置をその雌ねじ部21の回転軸と平行に延びるドレン溝部41と、エレメント側ケーシング3の雄ねじ部31の周方向6箇所に等間隔で設けられ、本体側ケーシング2に対しエレメント側ケーシング3を緩めてOリング33による両ケーシング2,3の液密状態を解除した際に上記ドレン溝部41と所定回転位置で合致して連通するドレン溝連通部42とを備えている。この各ドレン溝連通部42は、ドレン溝部41と所定回転位置で互いに平行に合致して連通するように雄ねじ部31の回転軸と平行に延びる溝によって形成されている。この場合、ドレン溝部41は、本体側ケーシング2の雌ねじ部21の回転軸と平行に該雌ねじ部21間に亘って周方向に所定幅(例えば10〜15mm)を存して削設されている一方、各ドレン溝連通部42(溝)は、エレメント側ケーシング3の雄ねじ部31の回転軸と平行に該雄ねじ部31間に亘って周方向所定間隔置き(60゜間隔置き)に所定幅(例えば15〜20mm)を存して削設されている。
また、上記各ドレン溝連通部42のうちの雄ねじ部31の回転軸と軸対称な位置の2つのドレン溝連通部42,42と周方向で対応するエレメント側ケーシング3の外周面の180゜隔てた2位置には、その2つのドレン溝連通部42,42の周方向の位置をエレメント側ケーシング3の外方から確認可能とする突起としてのリブ部34,34が設けられている。この各リブ部34は、本体側ケーシング2に対しエレメント側ケーシング3を緩締する際の把持部として機能するようになっている。この場合、図5に示すように、エレメント側ケーシング3は、トルクレンチTによる治具Bを被せたエレメント側ケーシング3の締め付けトルク解除後に各リブ部34を把持した手作業によってドレン溝連通部42とドレン溝部41とを合致させて連通させる所定回転位置への位置合わせ作業が行われる一方、トルクレンチTおよび治具Bによるエレメント側ケーシング3の締め付け作業前に各リブ部34を把持した手作業による仮締め込み作業が行われるようになっている。
したがって、上記実施例1では、ドレン溝連通部42は、エレメント側ケーシング3の雄ねじ部31の周方向6箇所に等間隔で設けられているので、経時的なオイルの熱や圧力による応力が各ドレン溝連通部42に局部的に作用しても、その局部的な応力が6箇所のドレン溝連通部42に対し周方向に等間隔で均等に分散されることになる。そのため、エレメント側ケーシングのねじ部の周方向に180゜隔てた対局位置の2箇所にのみドレン溝連通部を設けたものや、エレメント側ケーシングのねじ部のドレン溝連通部をその周方向4箇所に不等間隔で設けたもののように、各ドレン溝連通部を起点にしてねじ部が異形円環形状(略楕円形状)にクリープ変形することが抑制されることになる。これにより、エレメント側ケーシング3の雄ねじ部31の強度低下を抑えて、本体側ケーシング2との合わせ面の残留軸力の低下を防止し、本体側ケーシング2に対するエレメント側ケーシング3の締め付け力を確保して緩みの発生をなくし、オイル洩れの発生を確実に防止することができる。
しかも、各ドレン溝連通部42は、ドレン溝部41と所定回転位置で互いに平行に合致
して連通するようにエレメント側ケーシング3の雄ねじ部31の回転軸と平行に該雄ねじ部31間に亘って周方向所定間隔置きに所定幅を存して削設されているので、ドレン溝連通部42とドレン溝部41とを合致させて連通させた際にドレン溝連通部42とドレン溝部41とを合わせた広い通路断面積のドレン流路が雄ねじ部31の回転軸と平行に形成されることになり、両ケーシング2,3内部のオイルを外部に迅速に排出することができる。
また、各ドレン溝連通部42のうちの雄ねじ部31の回転軸と軸対称な位置の2つのドレン溝連通部42,42と周方向で対応するエレメント側ケーシング3の外周面の180゜隔てた2位置に、その2つのドレン溝連通部42,42の周方向の位置をエレメント側ケーシング3の外方から確認可能とするリブ部34,34が設けられているので、リブ部34の位置でドレン溝連通部42とドレン溝部41とが合致して連通する所定回転位置を迅速かつ正確に把握でき、エレメント交換時のオイルの排出作業を迅速に行うことができる。
更に、エレメント側ケーシング3の外周面の180゜隔てた2位置のリブ部34,34が、本体側ケーシング2に対しエレメント側ケーシング3を緩締する際の把持部として機能するので、本体側ケーシング2に対しエレメント側ケーシング3を緩締する際、トルクレンチTによる治具Bを被せたエレメント側ケーシング3の締め付けトルク(残留軸力)解除後の手作業によるドレン溝連通部42とドレン溝部41とを合致させて連通させる所定回転位置への位置合わせ作業、および治具BおよびトルクレンチTによるエレメント側ケーシング3の締め付け作業前の手作業による仮締め込み作業を円滑に行うことができる。
次に、本発明の実施例2を図6に基づいて説明する。
この実施例2では、ドレン溝連通部の構成を変更している。なお、ドレン溝連通部を除くその他の構成は、上記実施例1の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
すなわち、本実施例では、図6に示すように、ドレン溝連通部43は、エレメント側ケーシング3′の鍔部32′よりも開口部側の雄ねじ部31′の周方向6箇所に等間隔で設けられている。この各ドレン溝連通部43は、本体側ケーシング2に対しエレメント側ケーシング3を緩めてOリング33による両ケーシング2,3′の液密状態を解除した際に本体側ケーシング2の雌ねじ部21のドレン溝部41と所定回転位置で合致して連通するように雄ねじ部31′をその回転軸に対し半径方向に貫通する貫通孔によって形成されている。この場合、各ドレン溝連通部43(貫通孔)は、エレメント側ケーシング3′の雄ねじ部31′の回転軸方向略中央位置に10mm以下の直径で開口している。
また、上記各ドレン溝連通部43のうちの雄ねじ部31′の回転軸と軸対称な位置の2つのドレン溝連通部43,43と周方向で対応するエレメント側ケーシング3′の外周面の180゜隔てた2位置には、その2つのドレン溝連通部43,43の周方向の位置をエレメント側ケーシング3′の外方から確認可能とするリブ部34′,34′(突起)が設けられている。この各リブ部34′は、本体側ケーシング2に対しエレメント側ケーシング3′を緩締する際の把持部として機能するようになっている。この場合、エレメント側ケーシング3′は、トルクレンチTによる治具Bを被せたエレメント側ケーシング3′の締め付けトルク解除後に各リブ部34′を把持した手作業によってドレン溝連通部43とドレン溝部41とを合致させて連通させる所定回転位置への位置合わせ作業が行われる一方、トルクレンチTおよび治具Bによるエレメント側ケーシング3′の締め付け作業前に
各リブ部34′を把持した手作業による仮締め込み作業が行われるようになっている。
したがって、上記実施例2では、ドレン溝連通部43は、エレメント側ケーシング3′の雄ねじ部31′の周方向6箇所に等間隔で設けられているので、経時的なオイルの熱や圧力による応力が各ドレン溝連通部43に局部的に作用しても、その局部的な応力が6箇所のドレン溝連通部43に対し周方向に等間隔で均等に分散されることになる。そのため、各ドレン溝連通部43を起点にして雄ねじ部31′が異形円環形状(略楕円形状)にクリープ変形することが抑制されることになり、エレメント側ケーシング3′の雄ねじ部31′強度低下を抑えて、本体側ケーシング2との合わせ面の残留軸力の低下を防止し、本体側ケーシング2に対するエレメント側ケーシング3′の締め付け力を確保して緩みの発生をなくし、オイル洩れの発生を確実に防止することができる。
しかも、各ドレン溝連通部43は、ドレン溝部41と所定回転位置で合致して連通するように雄ねじ部31′をその回転軸に対し半径方向に貫通する貫通孔によって形成されているので、雄ねじ31′をその回転軸に対し半径方向(内外方向)に貫通する貫通孔によって各ドレン溝連通部43を簡単に形成することができる上、雄ねじ部31′に貫通孔を形成するだけで済んで各ドレン溝連通部43によるエレメント側ケーシング3′のねじ部の強度低下を可及的に抑制することができる。また、ドレン溝連通部43とドレン溝部41とが合致して連通した際にドレン溝部41がドレン溝連通部43を介してエレメント側ケーシング3′内部と連通することになり、両ケーシング2,3内部のオイルを外部に迅速に排出することができる。
加えて、各ドレン溝連通部43のうちの雄ねじ部31′の回転軸と軸対称な位置の2つのドレン溝連通部43,43と周方向で対応するエレメント側ケーシング3′の外周面の180゜隔てた2位置に、その2つのドレン溝連通部43,43の周方向の位置をエレメント側ケーシング3′の外方から確認可能とするリブ部34′,34′が設けられているので、リブ部34′の位置でドレン溝連通部43とドレン溝部41とが合致して連通する所定回転位置を迅速かつ正確に把握でき、エレメント交換時のオイルの排出作業を迅速に行うことができる。
更に、エレメント側ケーシング3′の外周面の180゜隔てた2位置のリブ部34′,34′が、本体側ケーシング2に対しエレメント側ケーシング3′を緩締する際の把持部として機能するので、本体側ケーシング2に対しエレメント側ケーシング3′を緩締する際、トルクレンチTによる治具Bを被せたエレメント側ケーシング3′の締め付けトルク(残留軸力)解除後の手作業によるドレン溝連通部43とドレン溝部41とを合致させて連通させる所定回転位置への位置合わせ作業、および治具BおよびトルクレンチTによるエレメント側ケーシング3′の締め付け作業前の手作業による仮締め込み作業を円滑に行うことができる。
なお、本発明は、上記各実施例に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記各実施例では、ドレン溝連通部42,43を雄ねじ部31,31′の周方向6箇所に等間隔で設けたが、ドレン溝連通部は雄ねじ部の周方向4箇所以上に等間隔で設けられていれば、その個数に制限はなく、同様の作用効果が得られる。
また、上記各実施例では、雄ねじ部31,31′の回転軸と軸対称な位置の2つの各ドレン溝連通部42,43と周方向で対応するエレメント側ケーシング3,3′の外周面の180゜隔てた2位置にリブ部34,34′を設けたが、1つのドレン溝連通部と周方向で対応するエレメント側ケーシングの外周面の対応位置にのみリブ部が設けられていてもよく、その場合には、ドレン溝連通部の周方向の位置をエレメント側ケーシングの外方から確認することが可能となる。
そして、上記各実施例では、エレメント側ケーシング3,3′の鍔部32,32′の開口部側にOリング33を設けたが、本体側ケーシング側にOリングなどのシール材が設けられていてもよい。
更に、上記各実施例では、本体側ケーシング2に雌ねじ部21を、エレメント側ケーシング3,3′に雄ねじ部31,31′をそれぞれ設けたが、本体側ケーシングに雄ねじ部が、エレメント側ケーシングに雌ねじ部がそれぞれ設けられていてもよいのはもちろんである。
本発明の実施例1に係わるエレメント交換型フィルタを用いた内燃機関のシリンダブロック下部付近の斜視図である。 同じく内燃機関のシリンダブロック下部付近の正面図である。 同じく本体側ケーシングからエレメント側ケーシングを取り外した状態を上方から見た分解斜視図である。 同じくエレメント側ケーシングの斜視図である。 同じくエレメント側ケーシングに治具を被せてトルクレンチにより緩締する状態を示す内燃機関のシリンダブロック下部付近の斜視図である。 本発明の実施例2に係るエレメント側ケーシングの斜視図である。
符号の説明
2 本体側ケーシング
21 雌ねじ部(ねじ部)
3 エレメント側ケーシング
31 雄ねじ部(ねじ部)
33 Oリング(シール部材)
34 リブ部(突起)
4 オイル排出手段
41 ドレン溝部
42 ドレン溝連通部
43 ドレン溝連通部
E 内燃機関

Claims (5)

  1. 内燃機関側に固定された本体側ケーシングと、
    この本体側ケーシングに対し一対のねじ部によって着脱可能に螺着されたエレメント側ケーシングと、
    上記両ケーシングの間に介装され、本体側ケーシングに対しエレメント側ケーシングを締め付けた際に内部を液密状態に保持するシール部材と、
    上記両ケーシングの一対のねじ部に設けられ、本体側ケーシングに対しエレメント側ケーシングを緩めて上記シール材による両ケーシングの液密状態を解除した際にその両ケーシングの内部に貯留されているオイルを外部に排出するオイル排出手段とを備えており、
    上記オイル排出手段は、
    本体側ケーシングのねじ部の周方向の少なくとも下端位置に設けられ、かつ該ねじ部の回転軸と平行に延びるドレン溝部と、
    エレメント側ケーシングのねじ部の周方向の少なくとも4箇所以上に等間隔で設けられ、本体側ケーシングに対しエレメント側ケーシングを緩めて上記シール材による両ケーシングの液密状態を解除した際に上記ドレン溝部と所定回転位置で合致して連通するドレン溝連通部と
    を具備していることを特徴とするエレメント交換型フィルタ。
  2. 上記請求項1に記載のエレメント交換型フィルタにおいて、
    各ドレン溝連通部は、ドレン溝部と所定回転位置で互いに平行に合致して連通するようにねじ部の回転軸と平行に延びる溝によって形成されていることを特徴とするエレメント交換型フィルタ。
  3. 上記請求項1に記載のエレメント交換型フィルタにおいて、
    各ドレン溝連通部は、ドレン溝部と所定回転位置で互いに合致して連通するようにエレメント側ケーシングのねじ部をその回転軸に対し半径方向に貫通する貫通孔によって形成されていることを特徴とするエレメント交換型フィルタ。
  4. 上記請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のエレメント交換型フィルタにおいて、
    各ドレン溝連通部のうちの少なくとも1つと周方向で対応するエレメント側ケーシングの外周面には、その1つのドレン溝連通部の周方向の位置をエレメント側ケーシングの外方から確認可能とする突起が設けられていることを特徴とするエレメント交換型フィルタ。
  5. 上記請求項4に記載のエレメント交換型フィルタにおいて、
    突起は、エレメント側ケーシングの外周面の180゜隔てた位置にもドレン溝連通部のうちの1つと周方向で対応するように設けられ、本体側ケーシングに対しエレメント側ケーシングを緩締する際の把持部として機能するようになっていることを特徴とするエレメント交換型フィルタ。
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