JP2000501992A

JP2000501992A - オイルフィルタハウジング

Info

Publication number: JP2000501992A
Application number: JP09523084A
Authority: JP
Inventors: ダブリュ．ブラウンジーン; イー．ロジャーズジェフリー
Original assignee: ボールドウィンフィルターズ、インク．
Priority date: 1995-12-20
Filing date: 1996-12-20
Publication date: 2000-02-22
Also published as: EP0869839B1; MX9803368A; US5738785A; AU1353597A; EP0869839A4; WO1997022396A1; CA2236098A1; AU700138B2; EP0869839A1

Abstract

(57)【要約】自動車の潤滑システムにおける取外し可能なフィルタカートリッジ用ハウジングシステム。ハウジングは引抜き加工薄壁金属シートの円筒形態であり、両端が開口していて長く伸びた円筒を形成するため、端部を取り除いてある。ベース端部は金属シートハウジングの中にある丸められたフランジによって固着される形成金属ベースを有している。閉口端部は金属シートと形成リングの間にある他の丸められてスェージ加工された接続部により端部に固着された形成ねじ加工リングを有する。好適な実施例では、ベースは常設中央チューブを装着し、フィルタカートリッジは支持されない構造で、金属の支持体は備えられておらず、環境上受け入れられ得る方法で処理されるのに適している。

Description

【発明の詳細な説明】オイルフィルタハウジング発明の技術分野本発明はフィルタに関する。特に軽量金属シートハウジングを採用し、使い捨てフィルタカートリッジを使用したオイルフィルタシステムに関する。発明の背景標準的な内燃機関の潤滑システムでは、年に数回定期的にサービスを受ける必要がある。サービスには潤滑オイルの交換、そしてフィルタの交換も含まれる。現在使用されている大方の高品質潤滑システムでは使い捨てスピン−オンフィルタ（disposable spin-on filter）が採用されている。しかし、この種のものでは使い捨て問題を発生させる可能性がある。初期のフィルタでは、取外し可能なハウジングの中に嵌合されるカートリッジ型オイルフィルタを利用するのが通常のことになっていた。ハウジングがエンジンのオイルフィルタ取付台から取り外され、カートリッジがハウジングから外され、ハウジングが浄化され、新しいカートリッジが取り付けられ、そして新しいカートリッジを付けたハウジングがエンジンの上に戻されていた。そのタイプのフィルタ用カートリッジは、通常セルロース濾過媒体と、一般に金属メッシュあるいはエキスパンドメタル（expanded metal）で形成されている支持用中央チューブとを有していた。この種のカートリッジは、しばしばまた、外側金属支持体を有する。金属支持体、特に中央チューブ（あるいは外被）は、濾過される潤滑剤の中で発生する圧力によってフィルタが押し潰されないように防止する必要があった。自動車の油圧システムにおける油圧差は、エンジン起動時に実際に起きる可能性があり、特に目詰まりによるフィルタの作動不良（例えば、オイルの中の、水あるいはオイルの中のエンジン摩耗金属過剰による）等の作動不良時には、その可能性があり、200 psiあるいはそれ以上に達する可能性もある。より多くの最近の自動車がスピン−オンフィルタに移行した。スピン−オンフィルタは一般により高価である一方、更に大きな使い捨て問題を発生させる。古くなったフィルタを取り外して、その場所に新しいフィルタを回転させて取り付けるという簡便さが業界をその方向に駆り立てた。スピン−オンフィルタは一般にセルロースフィルタエレメントだけではなく、金属シート製の外シェル、中央支持チューブ、ねじ付きベースプレート、及びフィルタを正しい位置に保持するのに必要な、また押し潰されないようにするのに必要な構造を全て有している。使用後は、スピン−オンフィルタ全体、金属シェル、そして全てを廃棄しなければならない。環境上の規制、限定されたごみ理め立て地の立地、そしてごみ埋め立て地汚染に関する公衆の側での関心が高まり、環境上受け入れられる方法で安全に投棄出来るタイプのオイルフィルタの需要を造り出した。この種の要因があって、またキャニスタ型スピン−オンフィルタは、紙含有量、ガスケット含有量そして残渣オイルと共に相当な金属含有量を有するため、少しも望ましいものではなくなった。常設ハウジングの使い捨てフィルタカートリッジの従来の使用されているものを再考してみると、その種のフィルタカートリッジの使用は、一般に中央ボルトを用いるというコンセプトを有するものであった古い形式の常設ハウジングの使用を伴ったものであるため、短所が様々にある。過去のカートリッジフィルタハウジングは、打抜き加工スチール、あるいは鋳造アルミニウム（一般に、幾つかは鋳鉄のものもある）製である。以前の打抜き加工スチールハウジングは一般に、ハウジングと蓋の間に一個のガスケットそして、中央ボルトと蓋の間にもう一個のガスケットを使用した構造のシェルとボルトのタイプを使用していた。過去には、ハウジングに蓋を取り付ける手段、また中央ボルトとその付属ガスケットを不要とする手段を提供するねじ加工がハウジングになされた鋳造ハウジングを使用した鋳造設計のものが幾つかあった。鋳造とする着想に伴う問題は、打抜き加工スチールと比較した場合、アルミニウムあるいは鉄を鋳造する際に厚肉の壁が要求されることから高い材料コストに当然なってしまうので価格が高くなることである。経費的要素が原因となり、大方の場合、大容量カートリッジの設計でシェルとボルト（２ガスケット）を用いるコンセプトのものになった。中央ボルトは一般に、打抜き加工スチールハウジングの外側及び相手方の打抜き加工のスチールの蓋に鋳造ねじを製造するのが困難、あるいは高価であったため、使用された。２つのガスケットをシェルとボルトを用いた設計に使用したことで、フィルタ交換がいくらか複雑になった。過去のカートリッジフィルタ（シェル／ボルト型）の好ましからざる特徴は、カートリッジと一緒に供給されていた２つのルースな（loose）ガスケットであった。大きい方は、カートリッジハウジングの蓋とハウジングの間にある溝に取り付けられ、小さい方のガスケットは、中央ボルト上のフランジと蓋の間に置かれていた。大きな直径のルースなガスケットは横断面では多少小さく、また直径では大きい傾向があり、ガスケットは一般にフィルタ工場から出荷される際にカートリッジの周りを包むようにして供給されていた。小さな直径のガスケットは、その小さい寸法のため落下しやすくなっており、無くしやすかった。更に、大きな直径のルースなガスケットは取付けに先立ち、変形しやく（箱から取り出す時に頻繁に変形した）、そのため、取付けが難しかった。他の問題は、フィルタカートリッジを交換する者が訓練を十分に受けておらず、ルースなガスケットをどこに合わせるのかが正確に分からなかった。更に、閉じこもった、窮屈な、またかなり近づきにくい場所にフィルタが設置されていたため、ガスケットが合せられる箇所を見つけることが難しい場合があった。また更に、両方のガスケットともに、非良心的な整備士（あるいはオイルを交換する者）がカートリッジを交換する際に、新しいガスケットの一方あるいは両方を取り付けないことを選択出来て、古いものを再使用し、そのために漏洩問題が起こることをほぼ確実にしてしまうという問題を抱えていた。変形した大きなガスケット、古いガスケットを整備士が再使用する可能性、ガスケットを落下させ、紛失する可能性、そしてフィルタに割り当てられた狭苦しい空間が、一般的に、よく訓練された、良心的な専門家が漏洩のないようにカートリッジフィルタを交換する必要を生じさせた。スピン−オンフィルタはフィルタ交換の状況を単純化したが、ルースなガスケット問題、変形したガスケットの溝への取り付け、ガスケットの落下と紛失、ガスケットの再使用の可能性がなくなった。スピン−オンフィルタは古いカートリッジフィルタに関連した多くの漏洩問題をなくした。このように、過去のカートリッジフィルタは、本発明が解決しようと意図している多くの問題、主に取付けと漏洩の問題を抱えていた。発明の概要前記を考慮に入れて、本発明の目的は一般に、主として打抜き加工スチールで造られ、それ故安価で軽量な使い捨てフィルタカートリッジ用常設ハウジングを供給することである。この点における更に他の目的は、古い設計の中央ボルトを取り除き、よってフィルタ交換を簡便化し、上述の多くの問題による漏洩問題を取り除くことである。他の目的は、カートリッジと一緒に交換しなくてはならないガスケットを一つだけ有するフィルタカートリッジを設計することである。本発明の更に他の目的は、古いガスケットをカートリッジと共に再使用することを不可能にし、ガスケットを置く溝を目または指で探し回る必要がなく、交換すべき単一のガスケットを取り付けるのを絶対に間違いないようにし、また、以前の設計の変形ガスケット問題を取り除くことである。本発明の目的は、使い捨てフィルタカートリッジを使用することが出来る内燃機関用フィルタシステムを供給し、そのシステムの中で、ハウジングの主要な構成要素が最初から備わっている装置として製造され、エンジンの上に搭載されることである。本発明のその観点に従う更に詳細な目的は、そのタイプのフィルタの中に入っているシェルと、シェルが剛性化されるのに十分な構成要素とを組み合わせ、真に本発明をエンジン自体の一常設部品とすることである。更に詳細な観点では、それがなければ支持するものがないフィルタカートリッジ支持用の常設中央チューブをハウジングに含むようなフィルタシステムを供給することが目的である。我々の同時出願された米国特許出願第08/575,515号ならびに第08/575,833号には、使い捨て問題に注意を向けるような、フィルタシステム用の環境に優しいフィルタならびにカートリッジが記述され、また請求項に記載がなされている。これらの開示によれば、過去に廃棄されていたフィルタの構成要素の多くは、現在ではフィルタハウジングの常設部品として製造されている。フィルタカートリッジは支持用チューブ等の金属部品を取り除き、ごみ理め立て地に廃棄でき、あるいは焼却できる材料だけをフィルタカートリッジに使用して形成されている。この種のフィルタカートリッジに関連して、エンジンの寿命に合わせて常設部品としてまた再利用出来るように最新の金属シート構成要素を剛性化して常設ハウジングを形成し、供給することが目的である。その他の目的ならびに利点は、以下の項目の中で図面に関して取り上げる際に、以下の詳細な記述に関連付けて明らかになるであろう。図面の簡単な説明図１は、分解組立て斜視図であり、本発明により組立てられたフィルタシステムの第一実施例を示している。図２は、図１のフィルタの断面図であり、組立て関係のフィルタシステムを示している。図３は、フィルタと関連エンジンの間の接合を説明する部分拡大図である。図４は、フィルタのカバーの端にある軸方向シールを示す部分拡大図である。図５は、切断拡大斜視図であり、フィルタハウジング上のねじ加工リングと金属シートシェル間の相互連結を示している。図６は、図４の６−６矢視切断断面図であり、また、金属シートシェルとねじ加工リングとの間の相互関係を示している。図７は、本発明の第二実施例の断面図であり、時には二重フローフィルタと称される、２つのフィルタ要素を備えたフィルタシステムを示している。図８は、図７のフィルタとエンジン間の接続を示している部分拡大図である。図９は、図８の９−９矢視平面図であり、図８のオイルフィルタの搭載を必要としているエンジンの形状を示している。本発明は様々な修正や代替的組立てが可能であり、これについての実施例が一定の説明を付けて図面の中で示されたが、詳細は以下に述べる。開示された特定の形式に本発明を限定する意図はなく、その反対に、本発明の精神と範囲に係る全ての修正、代替的組立て、そして同等なものを含めることを意図している。好ましい実施例の詳細な説明図面に示されているように、説明の諸目的のため、本発明は、内燃機関用オイルフィルタシステムとして例示されるフィルタシステム20の中に具体的に表現されている。図１は、分解組立て斜視図の中に３つの主要な分類、すなわちエンジン搭載される構成要素のセット、置換可能なフィルタカートリッジ22、そしてカバー組立て体23を含めたものとして、フィルタシステム20を示している。内燃機関は略図的に300に描かれており、エンジン300に対してエンジン搭載構成要素21 が固着されていることが分かる。フィルタカートリッジ22がハウジング21の中に挿入されて、フィルタカートリッジが挿入された後、カバー23が開口端部の上に置かれ、ハウジングが閉じられ止め固定された状態になるまで回転させる。エンジンをその後、作動させ、オイルがハウジング21を通って流れ、カートリッジフィルタ22によって濾過される。更に重要な詳細は、図１と２を同時に参照し、エンジンブロックが図式的に30 0に描かれ、フィルタカートリッジ310を受容する寸法の内室を有するフィルタハウジング302がエンジンブロックに搭載されるのが見られる。フィルタカートリッジ310が適所に挿入されるのに伴い、カバー311はハウジング302の上に位置決めされ、ハウジング302上に締め付けられる。フィルタを交換したい時には、カバー３11を外す必要のみがあり、フィルタカートリッジ310がその後ハウジング3 02から抜き取られる。ハウジング302は、結果的に、固定されたエンジンの一部分を形成する。本発明により、また、以下に論述されるように、ハウジング302 は本来金属シート部材であり、大型寸法の鋳造の必要性を回避している。しかし、金属シートハウジングに相当な剛性と常設性を付与する構造的な要素を取付けるのにハウジング302は適している。本発明の好適実施例では、ハウジングは内側常設支持チューブ303を有しているが、フィルタカートリッジ310は支持されていない。そのため、フィルタ310が常設中央チューブ303の上で位置決めされる時、支持されていないフィルタ媒体に圧環荷重（radial crushing load）が影響を与えることを防止するために放射状支持体が設けられる。更に重要な詳細は以下に述べるように、フィルタカートリッジと関連性を有するガスケット配置が、通常その外周に見られる高圧からフィルタの端部キャップを守っている。結果として、フィルタ310は圧軸荷重（a xialcrushing load）を回避する位置決めがなされ、また実際にフィルタエレメントの媒体上に押し付けられる軸方向力は圧縮荷重ではなく、引張り荷重になる傾向がある。ハウジング302上に常設的に位置決めされたねじ切り部分313が内側ねじ312と係合し、カバー311がハウジングに対してねじ込まれ、ハウジングに対してカバーが固定されるように、カバー311がねじ切りされたフランジ304の上に固着される。図３に関して簡単に述べると、部分的に図式化された形式の中に示されているのは、一つあるいはそれ以上のフィルターへの入口オイルフロー用の有芯開口部 322、エンジンへの出口オイルフロー用の中央開口部321、そしてフィルタ組立て体を固着するための開口部321のねじ穴を含む、非常に簡便に機械加工され得るエンジン搭載範囲の主要な構成要素である。特別に形成されたボルト324は、中央開口部325をその中に有し、ボルトを通じてオイルが通過することを許容するように設けられているが、一方では、そのボルトはエンジンブロックへハウジングを固着する。ベースプレート301にあるアパーチュア328内に嵌合している逆目突出部327を伴うガスケット326は、エンジンブロックに対してフィルタハウジングを適当にシールしている。エンジン／ハウジング間ガスケット326は、エンジンブロックにあるアパーチュア322を、ベースプレート301にある入口ポート340 に、流体的に接続する一対のシーリングリング326a，326bを設けている。ベースプレート301に固着され、エンジンハウジングの中の有芯アパーチュア内に嵌合する抗回転ピン（anti-rotation pin）329(図3)が、一旦エンジンに適切に取り付けられるとフィルタハウジングの回転を防止するよう設けられている。ベースプレート301は、ベースプレートにある複数のポートと連通しているガスケットリング326aと326bとの間に円筒形チャネルを設けている。そのうちの一つのみが示されていて、フローダイバータ341を通過するオイルの流れを方向付けてシェル305の内側周辺と、フィルタ要素310の外部周辺との間の室３４２に入れる。製造を容易にするために、ベースプレート301はツーピース鋳造形状で、好ましくは型鋳造アルミニウムとし、下部301aを用意し、上部301bに結合されるが、上下部は好ましくはプレス嵌め、あるいは接着剤により結合されることが望ましい。図２に最も良く見られるように、常設中央チューブ303はベースプレート301のアパーチュアの中に固着され、特にベースプレートの上部301bで固着されている。中央チューブ303は穿孔されたプラスチック製でよいが、好ましくは穿孔されたアルミニウム製の方が好ましく、適正な円筒形溝に接着剤によって固着される。ハウジングを剛性化するため、シェル305をベースプレート301に固定する方法は重要である。先ず第一に、シェルは引抜き加工による薄い壁のシームレスチューブであることが好ましいことが分かるであろう。好適な実施例では、ハウジングは壁の厚さ約0.050インチのスチール製である。図２に図解されているシェル3 05の２つの直径からなる部分を形成するのに２回の引抜き加工が使用される。第一部分をより小さな直径部分305aに形成し、別の引抜き加工によってより大きい直径部分305bを形成する。缶の端部が取り除かれ、シェルの両方の軸端部で開口端部が造り出される。ベース端部では、360に描かれた箇所より下に金属シートシェルが端部板301のフランジ361の周りにロール加工されている。アパーチュア 361aにおいて押込みを形成し、フランジにおいてシェルが回転しないように防止するために各アパーチュアの所で金属シートのスェージ加工が出来るよう、フランジ361はその中に幾つかの小さなアパーチュアを有することが可能である。そのアパーチュアの一つは361aで図示されている。ロール加工されたエッジ360は全ての周辺部の周りのフランジと捲縮係合するように、ベースプレート301のフランジ３61は連続円筒形状のフランジ(アパーチュア361aは例外)となる。ベースプレート301の溝363aに位置しているＯ−リングあるいは矩形横断面の環状Ｏ− リング３６３が、フランジを通過する漏洩からハウジングを密封する。Ｏ−リングガスケット363は圧縮された状態で、シェル305の小さい直径部分305aはベースプレート301の外側直径にぴったりと嵌合し、それらの要素を一緒にして固着するために360でシェルはフランジ361にかぶさってロール加工される。鋳造フランジ361の強さと剛性によって、シェルのベース部分は実質的に剛性化される。ベースプレート301上のフランジ361は端部で「湾曲部」を有している。シェル 305は、ベースプレート上のシェルを軸方向に固定するため、この「湾曲部」にかぶさって形成されている。「湾曲部」のすぐ下のベースプレートには複数の穴 361aがある。捩じれの点から、ベースプレートに対してシェルを固定するために、シェルはこれらの穴にスェージ加工されて入れられる。シェル305にカバー311 を据え付けると、軸荷重と捩じれ荷重がシェルに対して掛かる。前述の「湾曲部」とシェルをスェージ加工して穴に入れることで、カバーの据え付けによって負荷される荷重に抵抗する。同様な剛性がシェル305の開口（あるいは「閉口」）端部にねじ加工リング304 を備えた他の鋳造部材によって付与されている。ねじ加工リング304はまた、環状フランジ380を有しているが、シェル305の端部381はショルダ378を形成するよう環状フランジにかぶさってロール加工されるのが図５に見られる。ロール加工されたエッジは、シェルの周辺部の周りに連続してある。図１から分かるように、また図５に重要な細部を図解されているように、ねじ加工リング304の周りの複数の角位置には、ねじ311の中にある分割された開口部と、フランジ380の外側部分にある凹み部分383とを設けている複数の凹み382が形成されている。図５から分かるように、端部381がフランジ313にかぶさってロール加工され後、シェルは384でスェージ加工され、凹み383にぴったりと適合する。図６は、シェル305 にある固定角位置のねじ加工リング304を固定する抗回転の特色を備えている凹み部分383においてシェル305に形成されている凹み384の更に他の図を提供している。リング304の周辺部の周りの複数の位置でスェージ加工が行われることにより、リングは軸方向だけではなく、回転方向においてもシェルに固着される。カバーはリング313にねじ込まれ、そして過剰なトルクがカバーにおそらく何度か加えられる時があり、シェルとの関係でリングが回転する可能性も伴う。しかしながら、先に述べた抗回転スェージング接続部によって、リングがシェルに対して抗回転の意味において固着され、その機構により損傷を被るのを回避する。このようにリングはベースプレートと同じように鋳造部材であり、金属シートシェル305によって形成されたハウジングの開口端部に剛性を付与している。リングはまた、カバーの内側ねじ切り部分にぴったり合うように適合する鋳造金属の信頼出来るねじを設け、カバーも鋳造であるが、全体鋳造組立体の堅固さと信頼性をもたらしているが、重量、コストでは実質的に軽減している。本発明によって組み立てられたハウジングは、通常の支持フィルタカートリッジと共に使用可能で、独自の支持用中央チューブを有しており、また、通常のフィルタカートリッジに適するガスケット配置が使用可能である。その一方で、前述の同時係属出願の中に記述されているように、使い捨てフィルタカートリッジを利用することが好ましい。支持されていないフィルタカートリッジが利用される場合には、ガスケットには、フィルタ媒体への圧縮軸荷重が回避されるように前述の出願に従ってフィルタカートリッジをガスケットによりシールすることが好ましい。従って、図２に図解されているように、ベースプレート301は半径方向シール332の平表面331に合わせた寸法の円筒形状のフランジ330を含む。半径方向シールはフィルタ要素をハウジングの中に挿入するのを容易にするための円形ノーズ333を有している。入口ポートにあるフローダイバータ341はフローを変えて円筒形外室342に流し入れているが、一方、半径方向シールのノーズ333とハウジングのフランジ332との間のインターフェース343に直接衝突するのを回避している。外円筒形室342にある高圧ゾーンは、常設中央チューブ346の内部にある中央円筒形室345にある低圧ゾーンLPにフローが向かうように強いる。フィルタカートリッジの外側周辺部に位置する半径方向シーリングガスケット 332によって、端部キャップ349は外側周辺部に出現する高圧（the higher pre ssure）HPからは守られており、端部キャップ349はフィルタ媒体の内側に存在している低圧（the lower pressure）LPにのみ曝されている。このように、端部キャップ349の上部表面348が中央チューブの中にあるLP領域に接続されている室の中にあることが分かるであろう。このように、フィルタ媒体に圧縮軸力を加えることが可能な端部キャップには高圧が掛かる余地はない。実際、軸方向シールの外側表面332に対してのみ高圧は作用し、平部分331に円筒形フランジ330を圧迫させ、また円筒形フランジフランジ330と共に密封させる。反対端部にあるガスケットついては、類似の半径方向シールを設けることが可能である一方、我々は、蓋とハウジングの間を密封する軸方向シールを採用した。フィルタの下流側からの低圧力は、371にあるインターフェースで認められる。差圧は、端部キャップ370をカバー311に対して押圧する力を発生させる。カバーとカバー上のねじがこの力に抵抗するには十分に強いため、問題は発生しない。このように、カバーをカートリッジが押すことは、半径方向シール333端部とフローダイバータ341との間に常に隙間があることを意味している。しかしながら、それはカバーがハウジング上にトルクを付与されて取付けられる時に、またカバーの増し締めに対してカートリッジが軸方向の抵抗を発生しない時に、ガスケット376が圧縮されることを確実にするためには必要である。もし事が起こる余地があるとすれば、ガスケット376が十分には圧縮されず、フィルタが漏洩を起こす可能性である。シェルにカバーが固着される時に、自動的にそれ自体で位置決めすることに適し、及びハウジングをシールすることに適しているハウジングガスケット376もフランジ375に装着されていることに留意するのは重要なことである。このように、ガスケット376は、フィルタカートリッジ22がハウジング21に挿入される時にガスケット376がシェル305のロール加工されたエッジ部378と接触するような位置で、フィルタ媒体の外側周辺部付近に懸下されている。更に、カバー311がシェル305の上に置かれ、増し締め方向に回転される時、ガスケット376は表面37 7,378の間で圧縮される。本実施例で教えられているように、懸下されているガスケットを装着することは、フィルタカートリッジ22を単一方向とすることであることに留意するのも価値のあることである。懸下されたガスケットはハウジングの開口部には大きすぎるので、カートリッジはハウジングに一方向からのみ嵌合する。このように、カートリッジは一方にのみ挿入可能で、ガスケット376は、カバーが適所に設置される時に、自動的に位置決めするため、組立体は実質的に間違いを起こすことのないようになっている。ガスケット376をカートリッジに付着させることにより、整備士が古いガスケットを再利用する、あるいはガスケットを落とすあるいは紛失することがない。それによって、梱包される時、あるいは倉庫に搬入される時の、ガスケットの変形が防止される。ハウジング、カートリッジ、そしてガスケット全体の結合、構造で、ハウジングの中に設置されるに際し適当な場所にガスケットの位置決めをする。ガスケット全体を一体化したため、カートリッジフィルタの梱包を容易にすることができ、カートリッジフィルタが丸く、平たい状態にあることを確かめられるようになった。このガスケットはカバーもまた容易に取り外し、取り付けられるようにしている。この軸方向シールとするアプローチは、カバーの取り外しと取り付けのためにトルクレベルを低く保持するという点から見ると、カバー／ハウジング間のインターフェースにおいて半径方向シールを使用することよりもずっと優れている。本発明の全てのこうした特徴からは、その取り付けが容易な点においてスピンオンフィルタ（spin-on filter）に似ている。本発明の特性は、不適正にカートリッジをハウジングの中に取り付けることがほとんど不可能であり、訓練を受けていない人がフィルタを交換する可能性と、漏洩フィルタに関連した高コスト等とを考慮した場合には、高価な装置を台無しにし、環境問題の原因となるといった観点から、この要素は非常に高度な利点を持っていると考えられる。この実施例がカバー311にあるドレインプラグ318を含んでいることもまた、留意するに値することである。図解されているように、フィルタ配置の中でドレインプラグは重要である。というのは、カバーによって運び得る量よりも、カバーを取り外すことにより放出されるオイルの量の方が大量である可能性が高いからである。そのため、通常の作業中であれば、蓋を取り外す前に、ドレインバルブ 318を最初に取り外し、オイルをフィルタカートリッジから抜くようにした方が好ましいであろう。フィルタカートリッジ22はその後に外され、新しいフィルタカートリッジが中央チューブにかぶせて取り付けられ、そして蓋が取り代えられ、フィルタ交換は完了する。カバーを取り外し、また固着する際に手助けするため、外側周辺部には複数の指タブ23aが設けられ、中央ボス23bには六角形状のものが設けられている。したがって、フィルタカバーは、指タブ23aあるいは六角ボス23bに嵌合するのに十分なサイズのソケットを使用して取り外すことが可能である。実際に、もしそうしたいのであれば、多少不便とは考えられているが、標準フィルタレンチも使用することが出来る。しかしながら、カバーの鋳造の性格上、フィルタレンチを使用した場合であっても、損傷が結果的に残る可能性はあまりない。図７は、図２に類似した図であるが、他の実施例を図解しており、本発明のものとしては、現在のところ好ましいものである。この実施例は、主として、本発明の積極的な属性を、第一実施例よりもよりよく利用出来るからである。図７は、共有のブラウン（Brown ）他所有の米国特許第5,342,511号とキューダバック（Cudaback）他所有の米国特許第5,078,877号に論述され、請求項に記載されている「二重フロー(dual flow)」フィルタを示している。このタイプのフィルタシステムは、例えば、大型ディーゼルエンジンの潤滑システムにおいてしばしば使用されている。そのように、フィルタ要素はそれ自体しばしばかなり大きく、結果的にキャニスタもまたかなり大きくなる。従来のスピン−オンパッケージにおいてはこのタイプの比較的大きなフィルタを製造することが慣例とされてきた。スピン−オンパッケージは金属シート構造の利点を利用し、過度に高価で製造が難しく、重いものになる大きな鋳造金属ハウジングの必要性を回避している。しかしながら、スピン−オンカートリッジの金属シートハウジングはただ一回だけの取付け／取外しサイクルに耐えられることが求められており、その後は廃棄される。トラクタ・トレーラ用のディーゼル動力装置等の厳しく、高度に維持された環境の中では、何年もの寿命に耐えることが、要求されているわけではなく、またそれが出来るわけでもない。本発明によれば、フィルタハウジングは、大型ディーゼルエンジンに要求される潤滑システムに合う十分なサイズのカートリッジフィルタを包みこむことが可能な大きなサイズを有して設けられている。このフィルタハウジングは代替可能なフィルタカートリッジを使用し、また、エンジンあるいはフィルタハウジング上に常設部品として機能するように、剛性化され、強化された金属シートのシェルを主として採用している。図７は、金属シートシェル400と、２要素ベースプレート401とを含むフィルタハウジングを示している。ベースプレート部材はシェル400のベースプレートにある開口部に固着されているが、その第一ベースプレート部材401aと第二ベースプレート部材401bとを備えている。好ましい実施例では、ベースプレート401は一対の中央チューブ402，403を装着している。次に、フィルタ組立て体は、それぞれ中央チューブ402，403上に支持された２つの同心円状円筒形フィルタ405，4 06を有している。カバー412は剛性化されたねじ加工リング415上に相ねじ414セットを係合している内側ねじ413セットを有している。カバーが取り外される前にハウジングからオイルを排出するために、引き出すことが出来るように、オイルドレインプラグ416は設けられる。図７と図８を同時に参照すると、先の実施例のベース部材に非常に類似しているベース部材を取り付けていることが分かるであろう。単一中央ボルト420は、4 30に図式的に描かれているエンジンにあるねじ切りアパーチュア421の中に嵌合するように設けられている。一連のポートを有するねじ切りアパーチュアを示している図９に、エンジンのレイアウトがより分かり易く描かれている。ポートには、ねじ切り開口部421と関連性を有していて、エンジンクランクケースへ二重に濾過したオイルを戻すための通路を設けている中央ポート432が含まれている。有芯弓形スロット433はエンジンに戻る濾過されたオイルのための入口である。類似の弓形ポート434は、ポート433とは異なった中心上にあるが、エンジン内にくり貫かれ（cored）、濾過されていないオイルをフィルタに供給するものとして使用されている。最後のスムースボアアパーチュア435は、トルクピンを位置決めする目的で設けられており、エンジン上のフィルタハウジングの回転を防止する。図９は、本発明に従ったフィルタの使用によって規定されるエンジン製造に関して比較的簡単に呈示している。従来のスピン−オンキャニスタの使用とは対照的に、本発明の使用の場合は、フィルタハウジング自体の挿入に先立って何らの補助部品をエンジンに挿入する必要はない。スピン−オンキャニスタを使用する場合、エンジンはある種のアパーチュアとポート、ガスケット用のある種のシーリングフェイス、そしてスパッド受容用に中央にあるねじ切りアパーチュアを必要とする。だが、フィルタを受容するためには、エンジンブロックで行う必要のあるそれらの鋳造、浄化、そして機械加工に加えて、エンジンブロックにあるねじ切りアパーチュアにスパッドを取り付けて、固定する取り付け作業が要求される。その工程は本発明によれば、回避される。スロット433，434をくり貫き（co re）、これらのスロットから出る鋳造あるいは機械加工の屑を浄化する必要があるだけである。関連性のあるポートスロット432だけではなく、中央穴421をドリルして、中央穴421をタップする必要がる。最後に、トルクピン受容用の比較的滑らかに仕上げられたボアで側面が真っ直ぐなアパーチュア435を鋳造あるいは機械加工する必要がある。スパッド使用の除外は、本発明によってもたらされたその他の簡便化の中でも、顕著なコスト節約を付与するものと考えられる。図８は、エンジン430が図７のフィルタと相合する方法を示している。エンジン430からの入口ポート434が周チャネル440とフィルタ中央線から特定半径の位置で連通していることが分かる。オイルはポート441を通過して流れ、フローダイバータ442を過ごして、シェル400のハウジングの周辺部と外側フィルタカートリッジ405の外側周辺部の間の外室443（図８参照）へと入っていくように、そのポート440は最終的にはフィルタ入口ポート441と連通する。外側フィルタカートリッジ 405を通過するオイルの大部分は、その後、ポート446を通って流れ、ベースにある周チャネル447（図８参照）へと向かい、その後直ちにエンジンの潤滑のためにエンジンへ戻るためにポート433に入る。その通路を辿らなかったフローの一部分は、内側フィルタカートリッジ406と内側中央チューブ403を通過し、内側中央チューブの内側に画成された内室450に入る。その内側部分に向かうオイルは、その後直ちにベースプレート401にある中央アパーチュアの周辺付近にドリル加工された小さなポート451を通ってフィルタを出る。オイルはその後直ちにフィルタハウジングの内周にあるチャネル452に入り、前述のポート432（図９）を通過してエンジンへと向かい、エンジンでオイルはクランクケースに戻る。しっかりと位置決めされて複数の部分に分割されているガスケット460は、フィルタの入口および出口とエンジンの間にオイルを通過させるチャネルの形状を決定し、分離するためのベースプレート401と連係するものである。実際には、フィルタは、３つのＯ−リングに相当する、チャネル446からチャネル454を分けている内側リング461、入口フローチャネル440からチャネル446を分けている中間リング462、そして、外側チャネル440，441外側周辺部を包んで形成するための外側リング463を有している。Ｏ−リング部分はガスケット460の周辺部の周りに間隔を設けて配置されている複数の放射状ウェッブによって連結されているが、そのウェッブは465で同定されるリング461，462に接続しており、そしてウェッブ466の外側のセットはリング462，463を相互に接続している。平面図では、そのリングはクモの巣形状で、ウェッブによって合わさった同心円状リングを伴い、更に図７，８に図解されているように、スロットの中に全体の配置は設定されている。逆目突出部468はガスケット460を更に適所に固着するためにベースプレート40 1のアパーチュアの中に嵌合する。このように、エンジン製造の間に、フィルタを組立ててエンジンに取り付けるためには、フィルタハウジングを取り、エンジンの搭載域の上にそれを位置決めすることが必要なだけである。抗回転ピン469がアパーチュア435に入るように、ハウジングを回転させる必要がある。それに続いて、ボルト420がアパーチュア4 52を通して挿入され、ボルトの頭部を係合するために特別な長い器具を使用し、フィルタハウジングの中に固定された状態になるようボルトを回転させていく。ボルト451にトルクを与えることは、キャニスタのロール加工された下部のリップにベースプレート401をしっかりと引っ張って入れるのに役立ち、それらの要素の下部接続を更に確実にするのに役立つ。シェル400が剛性化されていく方法は、先行の実施例に図解されているものと非常に類似している。例えば、２つの構成部品であるベースプレート400は、フランジの外側周辺部で外側に伸びている円筒形状のフランジ470を有している。そのフランジはＯ−リングガスケット472を受容するための外向きの円筒形チャネル471を有している。シェル400はフランジ470の端部の周りにロール加工される低位置部分を有し、フランジの全ての周辺部の周りでフランジ470をしっかりと掴むために475で上向きに曲がっている。アパーチュアは単一アパーチュア476 によって図解されているように、間隔を空けてフランジ（鋳造によるものとして）の中に形成される。そして、ベース上でシェルが回転しないようにするために、シェル400のロール加工された部分475の端がスェージ加工されてアパーチュア 476の中に挿入される。搭載ボルト420にトルクを与えることによって、ガスケット460が引っ張られてエンジンベースにしっかりと接触させられるだけでなく、またフランジの低位置部分470をも引っ張ってエンジンと係合させられる更にその位置が確実になることが想起される。シェル400の上部、開口端部について述べると、上端部は、前出の実施例のように、開口端部の方向でシェル400の軸に沿った方向にある軸沿いに伸びているフランジ480を有するねじ加工リング415によって更に剛性化されるのが分かる。シェル400の上部部分は、フランジ480のノーズを取り囲むビードを形成するように481でロール加工される。以下に述べるように、連続的な円筒状のビードを形成することにより、ハウジングガスケットと協働するように使用されるシール面 482が形成される。加えて、フランジ480のノーズ482をしっかりと掴む速続的なビードはリング415を適所に固着させるように、またハウジングの開口端部を剛性化するように働く。先の実施例の場合のように、周辺部に配置された複数の凹み（図５参照）はリング414の中に形成され、シェルの外側部分は図５に図解されているように、それらアパーチュアにぴったりと嵌合するようにスェージ加工される。このように達成される抗回転の特色は上述した。図７に示されている右端にあるフランジ485は抗回転の特色を達成するための、スェージ加工を図解している。先の実施例では、カバー412は鋳造部材であり、その中でねじ413は鋳造ねじ加工リングのねじ加工部分414に合うように鋳造される。指タブ490と六角取付け金具491はカバーを固着し、取り外す際に補助するため、カバーの中に設けられる。それら先に示した実施例のように、中央チューブ402，403はベースプレート40 1の中に確実に固定される。フィルタカートリッジ自体は、前述の同時係属出願の中に、更に全面的に開示されている。しかしながら、差し当たり、フィルタカートリッジが２つの同心円状のフィルタ要素405，406を含むことを理解していれば十分である。フィルタ媒体405，406の襞に注封され（potted）、固着されている端部キャップ501の第一セットの中に保持されている懸下ガスケット500を有するフィルタは、一方向性の装置としての形態をとっている。先の実施例におけるように、懸下ガスケット 500は、端部キャップ501から高圧を外室443に密封する連続的に周辺に伸びる弾力性のあるフランジ502によって端部キャップ501に接続されている。したがって、下部の端部キャップではフィルタ媒体には圧縮力は作用しない。フィルタの上端部はそれぞれのフィルタ要素用の半径方向シールを採用している。外側フィルタ要素405は、外側中央チューブ402の内側の低圧LPから分離して高圧を外室443 の中に密封するために円筒状のフランジ412と相互に接触している外側半径方向シール411を装着する端部キャップ410を有している。同様に、内フィルタ媒体カートリッジ406は、フィルタ要素406の外側周辺部に見られる高圧HPから内端部キャップ418を守るために、また、中央チューブ403の内部に見られる低圧LPに端部キャップを維持するために、ベース部材のフランジ416と係合する円筒状半径方向シール414を有している。本発明は、また、一定の方法の面（aspect）を有している。それらは薄い壁の引抜き加工金属の円筒状フィルタハウジングの形成を含むが、常設ハウジングとして継続してまた、信頼して使用することが出来る。この方法の面は、所望の直径のシリンダを形成するために金属素材片を引き抜くことにより薄い壁の金属シートシェルを形成する工程を含む。本発明の好ましい実施例において、両端部を開口した円筒を造るために、引き抜かれたシェルの端部は取り除かれる。シリンダ端部は好適に一つは内側に、もう一つは外側にロール加工される。底面金属形成部材は、好適に鋳造され、ハウジングをエンジンに固着させるための取り付けアパーチュア、エンジンとオイルが連通するための、エンジン上のポート列と相補の関係にあるポート配置、そして下向きに伸びる剛性化されたフランジを有して供給されている。フランジは円筒の一端部のロール加工されたエッジの中に嵌合されていて、端をウェーブ加工し（crimped）あるいはスェージ加工して、形成された金属部材を金属シートハウジングにしっかりと取付させ、ハウジングを剛性化する。更に、形成された金属要素が供給されるが、好ましくはシリンダの開口端部用のねじを装着している鋳造片である。その部材はまた、フランジを有し、このフランジはシェルの外方向にロール加工されたエッジの中に嵌合されている。好ましくは、ねじ加工リングは抗回転切欠きを有し、シェルはそれらの抗回転切欠きの中にスェージ加工され、そのため、ねじ加工リングは両方ともハウジングの開口端部を剛性化し、また、開口端部に閉口ねじを供給し、それが開口端部に抗回転様式でしっかりと固着される。そのように形成されたハウジングはその後エンジンに固着され、好ましくは、単一のボルトで固着され、使用の準備完了とする。本発明の最も好適な実施例において、ハウジングはまた、ベース部材に固定した中央チューブ配置体（arrangement）も含み、常設中央チューブから使用中に半径方向支持を得る使い捨て不支持フィルタカートリッジと一緒に使用される。本発明の確かな利点は、以下に指摘されるように、更に通常のベースタイプ構造上のエンジンに搭載する取外し可能なキャニスタを使用する場合でも得ることが出来る。直接的にキャニスタに適用する本発明の方法の面は、薄い壁の金属キャニスタの引抜き加工を含むもので、キャニスタの一端は閉じられたまま残る。キャニスタの開口端部はエッジを好ましくは外側にロール加工され、ねじ加工リングのフランジは、より詳細に上述したように、ロール加工部分に勘合され、閉口ねじがハウジングの開口端部に位置決めされ、また開口端部を剛性化する。ねじ加工リングは抗回転切欠きと嵌合し、キャニスタのロール加工されたエッジが取り外され、常設装置として再利用されることが可能なキャニスタを供給するため、抗回転切欠きの中にスェージ加工される。前述した同時係属出願は、挿入されたフィルタカートリッジを備えるキャニスタが、エンジン上の搭載ベースに搭載される前に、フィルタカートリッジを挿入する閉口端部金属シートキャニスタを利用する一定の実施例を開示している。その配置に適用可能な本発明の面が一つある。特に、図５のキャニスタの開口端部に固着されているリングのように、ねじ加工部分と軸方向に伸びるフランジとを有する鋳造金属リングを固着することによって本発明の利点が得られる。スェージ加工された接合部383もまた利用され、その結果として閉口キャニスタが本発明に従い、外ねじ付き剛性化部材により構成された開口端部を有し、キャニスタがエンジンに搭載されたねじ加工部材に固着さるのが可能となった。本発明により提供されているものは、自動車の潤滑を目的に改良されたフィルタハウジングであることがここに理解されるであろう。ハウジングは、従来の鋳造ハウジングよりも、重量で非常に軽くなっており（そのサイズを考慮）、コストがより安くなっている。対照的に、本発明によるハウジングの主要な構造的要素は、スピン−オンキャニスタに使用されている金属シートとは異なる引抜き加工された薄い金属シート製であるが、ハウジングを改造と改造の間のエンジンの寿命に合わせて継続して再使用することを意図して、常設金属シートで造ったものにするというやり方に特長がある。効率が良く、重量が軽く、比較的安価で製造され、完全にまた容易に使い捨てフィルタを使用することが出来るフィルタシステムを提供するため、鋳造部材の慎重な使用により剛性化された薄い壁のシェルが、本発明が教えるところに従う薄い壁のシェルに連結される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｂ０１Ｄ 29/10 ５０１Ａ

Claims

【特許請求の範囲】１．取外し可能なカバーを有し、フィルタカートリッジを保持するハウジングを備えた、エンジンに使用されるオイルフィルタ組立体において、ハウジングは、両端端部が開口している薄壁引抜き加工金属シートシェルと、シェルベースプレートにより剛性化される搭載ベースを形成するための前記シェルベースプレートの円筒形リップにかぶせて内側に丸められた前記シェルのベース端部と、ねじ加工リングにより剛性化される前記シェルの閉口端部を形成するための前記ねじ加工金属リングの円筒形リップにかぶせて外側に丸められた前記シェルの閉口端部と、ガスケットと接合するためのねじ加工リングに関して位置決めされるシェルフランジを形成する前記の外側に丸められたエッジとを備え、前記カバーは、前記閉口端部を閉鎖する寸法であり、前記カバーを前記シェルに固着させるために前記ねじ加工リングを嵌合するのに適した前記内側にねじ加工部分を有し、前記フィルターカートリッジは、前記シェルの中に挿入可能であり、懸下されたガスケットを装着し、該ガスケットは前記シェルフランジにかぶせて嵌合するのに適し、前記カバーが前記シェルの上に位置決めされ、固着される位置にまで回転されているときに前記シェルフランジの適所に留まるのに適合していることを特徴とするエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。２．前記シェルベースプレートの前記リップが、前記シェルの前記ベース端部にある前記の内側に丸められた部分の中に嵌合される円筒形フランジと、前記シェルベースプレートの周辺部の周りに間隔を置いた角度位置にある抗回転用凹みと、そして前記シェルに回転止め固定する方法で前記シェルベースプレートを搭載するための前記凹みにスェージ加工される前記シェルの前記の内側に丸められた部分とを、備えていることを特徴とする請求項１に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。３．前記エンジン上の搭載表面と；そして前記シェルベースプレートにある中央アパーチュアを通して突出していて、前記エンジンに前記シェルを固着するための搭載表面にある前記ねじ加工アパーチュアと係合しているねじ加工締め具とを備え；前記エンジンが、前記シェルベースプレートを受容するための単一ねじ加工アパーチュアを有することを特徴とする請求項１に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。４．前記エンジンに弓形状開口部の形態の入口オイルポートを設け、かつ前記ねじ加工開口部を通して濾過されたオイルの戻りがあり、前記嵌合されたオイルの戻りから前記弓形状の開口部を密封する保持されたベースプレートガスケットを装着している前記シェルベースプレートを設けていることを特徴とする請求項３に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。５．前記ベースプレートガスケット組立体が前記ベースプレートにあるアパーチュアに係合している逆目突出部を有し、前記逆目突出部が前記エンジン上の前記フィルタハウジング組立て中に前記ベースプレートガスケットが変位することを防止するために位置決めされていることを特徴とする請求項４に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。６．前記シェルベースプレート用の前記単一ねじ加工アパーチュアが前記エンジンと前記フィルタハウジングとの間のオイルフロー用オイルフロー通路と連通していることを特徴する請求項３に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。７．前記シェルベースプレートが、抗回転ピンを含み；そして、前記エンジンが、前記抗回転ピンを受容するための、また前記締め具が前記ハウジングを前記エンジンに固定した後に、前記ハウジングの回転を防止するためのアパーチュアを有することを特徴とする請求項３に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。８．前記閉口端部にある前記シェルの前記の外側に丸められた端部が前記ねじ加工リングにある凹みであって、周辺部に間隔を空けて存在する複数の凹みに嵌合する部分を有し、それによって前記ねじ加工リングを前記シェルに抗回転止め固定することを特徴とする請求項７に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。９．前記シェルベースプレートが更に前記シェルベースプレートに搭載される常設中央チューブを備え、前記中央チューブを通してオイルを通過させる穿孔を有し、前記中央チューブが半径方向の押しつぶしに対して前記フィルタカートリッジを支持するために前記フィルタカートリッジの内側周辺部を受容する寸法になっていることを特徴とする請求項１に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。１０．前記シェルベースプレートが前記シェルの中に突出している環状円筒形フランジを有し、前記フィルタカートリッジが端部キャップおよび前記環状フランジと密封するのに適した寸法の伸長弾性円筒形態の半径方向シールガスケットを有し、前記半径方向シールガスケットが前記フィルタカートリッジの前記外側周辺部にある高圧区域からの漏洩を防止するために位置決めされていることを特徴とする請求項９に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。１１．前記シェルベースプレートが前記半径方向シールガスケットと前記フランジの間の接続部でインターフェース上への直接的フローを防止するためのオイルフローの通路の中に置かれたフローダイバータを備えていることを特徴とする請求項１０に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。１２．前記カバーが更に前記カバーを取り外す前に前記ハウジングからのオイルを排出するために取外し可能となっているオイルドレインプラグを備えていることを特徴とする請求項１に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。１３．前記カバーが内側円筒形シール表面と、前記カバーが適所に固着される時に前記円筒形表面と係合するために前記カートリッジ上にある軸方向シール弾性ガスケットと、前記フィルタカートリッジの中の区域にある低圧を前記軸方向シールガスケットに連通するための通路を設けている前記カバーとフィルタとを有し、それによって前記フィルタカートリッジの前記外側周辺部にある高圧により前記軸ガスケットを強いて前記フィルタカートリッジ上に軸方向の押しつぶし荷重を掛けることなく密封する密封関係に入ることを特徴とする請求項１に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。１４．前記シェルベースプレートが２つの中央チューブを含み、前記フィルタカートリッジが外側要素と、および内側要素と、両フィルタ要素の第一端部上の半径方向シールと、および第二端部上の前記軸方向シールを含む２つの同心円円筒形状のフィルタ媒体要素を有し；前記軸方向シールが、前記軸方向シールと係合し、前記関連フィルタ要素に引張り荷重を掛ける前記各外側周辺部において圧力を発生させる前記それぞれのフィルタ要素の前記外側周辺部付近に配置されていることを特徴とする請求項１に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。１５．前記フィルタカートリッジが前記外側要素の外側にある前記懸下ガスケットを装着し、前記フィルタカートリッジが前記シェルに挿入される時に前記シェルフランジと係合するためにそこから変位され、それによって前記カバーが回転されて適所におさまる時に前記ハウジングを密封するために自動的に位置決めされることを特徴とする請求項１４に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。１６．更に前記シェルベースプレートと前記シェルの間に置かれたＯ−リングガスケットとを備え、前記シェルが、前記シェルベースプレートをしっかりと掴み、前記Ｏ−リングガスケットを圧縮するための前記ベースにおいて小さな直径部分を造り出す前記外側周辺部にある階段状部分を有することを特徴とする請求項１に記載の組合わせからなるエンジンに使用されるオイルフィルタ組立体。１７．フィルタ用の常設ハウジングを形成する方法であって、所定の長さと半径の円筒形シェルを形成するために金属素材片を深絞りする工程と、円筒の両端を開口するために前記引抜き加工金属シェルの一方の端部を取り除く工程と、べース端部で内側に丸められる部分と、閉口端部で外側に丸められる部分とを形成するために前記円筒の前記開口端部を丸める工程と、エンジンに前記ベースを固着するためのアパーチュアを有する形成金属ベースと前記エンジンにあるオイル入口ポートおよびオイル出口ポートと協働するためのポートパターンそしてシェル固着フランジを供給する工程と、前記シェル固着フランジを前記の丸められた部分に嵌合し前記ベースを固着するための前記シェルの前記の丸められた部分をかしめる工程と、前記の外側に丸められた部分と嵌合する寸法のシェル搭載フランジと抗回転用凹みを有する前記シェルの前記閉口端部のための形成ねじ加工リングを供給する工程と、前記の丸められた部分の中に係合される前記フランジを伴う前記シェルの前記閉口端部に前記ねじ加工リングを嵌合する工程と、軸方向と回転方向の両方向に固着される接続部を伴う前記シェルに前記リングを止め固定する前記ねじ加工リングの前記フランジの上の前記閉口端部にある前記の丸められた部分をスェージ加工する工程とから構成されたフィルタに使用される常設ハウジングを形成する方法。