JPH10201822A - 医療用多層シーラントフィルム及びその製造法 - Google Patents

医療用多層シーラントフィルム及びその製造法

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JPH10201822A
JPH10201822A JP9012273A JP1227397A JPH10201822A JP H10201822 A JPH10201822 A JP H10201822A JP 9012273 A JP9012273 A JP 9012273A JP 1227397 A JP1227397 A JP 1227397A JP H10201822 A JPH10201822 A JP H10201822A
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density polyethylene
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Fujio Inoue
冨士夫 井上
Masamitsu Izumi
雅満 泉
Shigeaki Kashiyama
薫明 樫山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高生産性且つ高品質のもとに製造できる医療用
多層シーラントフィルム及びその製造法を提供する。 【解決手段】 主として医療分野で用いられる医療用多
層シーラントフィルムであって、直鎖状低密度ポリエチ
レン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン−1の群から選ばれた少なくとも1種の樹脂からなる
最内層しての第1層と、第1層の外側に、非晶性ポリオ
レフィン、接着性ポリオレフィン及びエチレン・酢酸ビ
ニル共重合体の少なくとも1種を主成分とする樹脂から
なる接着剤層としての第2層を介して、積層されたエチ
レン・ビニルアルコール共重合体からなる第3層を少な
くとも備え、第1層と第2層の樹脂の密度差を0.02
g/cm3以下にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療用多層シーラン
トフィルム、特に医療容器用フィルム、医療容器の包装
用フィルム及び医療容器のカバー用フィルムの最内層構
成材料として有用な医療用多層シーラントフィルム及び
その製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】医療容器用、医療容器の包装用、医療容
器のカバー用等の用途に適用されるプラスチックフィル
ム材料としては、従来一般に、薬剤の劣化や容器の破損
を防止し且つ透視性を得るなどの観点から、耐ガス透過
性、耐透湿性、耐熱性、耐衝撃性、透明性に優れる単一
又は多層フィルムが使用されている。このようなフィル
ム材料は構成要素として基材フィルムを含み、該基材フ
ィルムの樹脂原料としては、例えばナイロン、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリビニルアルコール等を挙げる
ことができる。
【0003】また従来、ヒートシール性向上を目的とし
て、上記フィルム材料の基材フィルムにシーラントフィ
ルムをシリコン系、エポキシ系、ウレタン系、ウレタン
−エポキシ系、アクリル系等の接着剤を適用して積層す
ることが行われている。この場合、シーラントフィルム
としては、低密度ポリエチレンのような低融点及び低密
度の樹脂からなるフィルムが主として用いられる。この
種樹脂フィルムは高いヒートシール強度が得られ、低温
シールが可能であり且つほこり等の付着にかかわらず所
定のヒートシール強度が得られ、シーラントフィルムと
して優れた品質、性能を有している。
【0004】基材フィルム、接着剤層及びシーラントフ
ィルムを備えている上記フィルム材料において、基材フ
ィルム及び接着剤は汚染物質を含有していることが多
い。
【0005】汚染物質並びに汚染原因を列挙すると、次
の通りである。
【0006】(1)基材フィルムの成形に際し、該フィ
ルムの各種性質を高めるため、成形材料中に添加される
各種添加剤。
【0007】添加剤:ジオクチルフタレート(DO
P)、ジノルマルブチルフタレート(DNBP)、ジエ
チルフタレート(DEP)、ジエチルヘキシルフタレー
ト(DEHP)等のフタル酸エステル、塩素化パラフイ
ン、アジピン酸エステル、脂肪酸アミド、リン系抗酸化
剤、フェノール系抗酸化剤など。
【0008】(2)押出成形機の口金に防錆剤,離型剤
(例えばシリコンオイル)が塗着されていることがあ
る。この防錆剤,離型剤が基材フィルムの成形時に該フ
ィルムに付着し、汚染される。
【0009】(3)基材フィルム外面への上記汚染物
質、又はその含有水の付着による汚染。
【0010】(4)基材フィルムがナイロン樹脂を含有
する場合、ナイロン樹脂の成分として含まれるアジピン
酸、カプロラクタム。
【0011】(5)上記接着剤に含まれる反応生成物。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来提供されている上
記フィルム材料において、最内層を構成しているシーラ
ントフィルムには上記汚染物質に対するバリア性がない
ので、基材フィルム及び/又は接着剤が上記汚染物質を
含有していると、汚染物質が接着剤層及びシーラントフ
ィルムを透過して最内層の内側まで移行してしまう。
【0013】従って、このようなフィルム材料から構成
された医療容器、医療容器の包装袋、医療容器のカバー
等の各種製品においては、内容物例えば薬剤を汚染物質
による汚染から保護することができない。
【0014】また、薬剤が汚染物質によって汚染される
と、薬剤の分解或いは外観上の変化又は劣化等の問題を
生じる虞があった。
【0015】本発明の1つの目的は、優れたヒートシー
ル性と、上記汚染物質に対するバリア性とを有し、しか
も成形性の改良された医療用多層シーラントフィルムを
提供することにある。
【0016】本発明の他の1つの目的は、上記シーラン
トフィルムを最内層として備えた防汚染性の医療容器用
フィルム、医療容器の包装用フィルム及び医療容器のカ
バー用フィルムを提供することにある。
【0017】本発明のさらに他の1つの目的は、上記シ
ーラントフィルムを最内層として備えた防汚染性の各種
製品、例えば医療容器、医療容器の包装袋(以下、「包
装袋」という)及び医療容器のカバー(以下、「カバ
ー」という)を提供することにある。
【0018】本発明の更に他の1つの目的は、上記多層
シーラントフィルムを高生産性且つ高品質のもとに製造
できる製造法を提供するにある。
【0019】本発明のその他の特徴は以下の記載により
明らかにする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、直鎖状低密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン−1の群から選ばれた少なくとも1種の樹脂
からなる第1層を最内層とする多層シーラントフィルム
であって、第1層の外側に、非晶性ポリオレフィン、接
着性ポリオレフィン及びエチレン・酢酸ビニル共重合体
の少なくとも1種を主成分とする樹脂からなる接着剤層
としての第2層を介して、エチレン・ビニルアルコール
共重合体からなる第3層が積層され、第1層を構成して
いる樹脂と第2層を構成している樹脂との密度差が0.
02g/cm3以下であることを特徴とする医療用多層
シーラントフィルムを提供するものである。
【0021】更に本発明は、上記構成の多層シーラント
フィルムを製造するに際し、共押し出しインフレーショ
ン法を適用し、この成形時の折り径を420〜1100
mm、フィルム引き取り速度を7.0〜15.0m/分に
設定することを特徴とする医療用多層シーラントフィル
ムの製造法を提供するものである本発明医療用多層シー
ラントフィルムは上記第1〜3層の3層構成に加え、そ
の最外層を構成している第3層の外側に順次積層された
第4層及び第5層を備えていてもよいこの場合、第4層
の形成には、第2層において述べた樹脂がまた第5層の
形成には、第1層において述べた樹脂がそれぞれ使用さ
れ、両者樹脂の密度差は0.02g/cm3以下である
ことが必要である。
【0022】本発明多層シーラントフィルムは、医療容
器用フィルム、医療容器の包装用フィルム、医療容器の
カバー用フィルムの最内層形成に適用できる。
【0023】ここで、医療容器用フィルムとは、医療容
器の成形に用いるフィルムをいう。
【0024】また医療容器の包装用フィルムとは、医療
容器全体を内部に包み込み、密封する包装袋の成形に用
いるフィルムをいう(以下、「包装用フィルム」とい
う)。
【0025】また医療容器のカバー用フィルムとは、医
療容器の少なくとも1つの室を包み込み、該容器と部分
接着することにより密封するカバーの成形に用いるフィ
ルムをいう(以下、「カバー用フィルム」という)。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を添付
図面にもとづき説明すると次の通りである。
【0027】図1に3層構成の本発明多層シーラントフ
ィルムの1例が示されている。
【0028】最内層を構成する第1層1はヒートシール
性の好ましい層であり、直鎖状低密度ポリエチレン、低
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1の
群から選ばれた少なくとも1種の樹脂を用いて形成さ
れ、なかでも直鎖状低密度ポリエチレン又は低密度ポリ
エチレンが好ましい。
【0029】また、第1層1は相溶性の異なる2種以上
の樹脂を混合した混合樹脂であっても良い。
【0030】第1層1の成形に用いる樹脂の密度として
は、0.895〜0.945g/cm3 程度を好適なも
のとして例示できる。
【0031】第1層1の肉厚は10μm以上、好ましく
は10〜40μm程度の範囲から適宜選択される。
【0032】汚染物質が外部から最内層(第1層)側に
移行することを防止するために、第1層1の外側に第2
層2を介し、汚染物質に対してバリア性を有する第3層
3が設けられる。
【0033】第3層3は汚染物質に対してバリア性を有
するエチレン・ビニルアルコール共重合体(別名:エチ
レン・酢酸ビニル共重合体けん化物)から形成され、肉
厚は10μm以上、特に10〜25μm程度が適当であ
る。上記樹脂のエチレン共重合モル比は広い範囲から選
択できるが、柔軟性、汚染物質に対するバリア性などを
考慮し、29〜44%が好ましい。
【0034】第3層3を形成しているエチレン・ビニル
アルコール共重合体は、第1層1との共押出し法にて2
層フィルムの成形が可能であるが、その層間接着強度が
通常の共押出しフィルムの層間接着強度に比べて大きく
劣り好ましくない。従って本発明では、第3層3と第1
層1(最内層)との間に、両層に対して接着性のよい第
2層2が設けられる。
【0035】第2層2は非晶性ポリオレフィン、接着性
ポリオレフィン及び必要に応じ接着性が改良されたエチ
レン・酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を主成分と
する樹脂からなり、好ましくは5〜25μm、さらに好
ましくは5〜15μmの肉厚に形成される。
【0036】第2層2の形成に用いられる非晶性ポリオ
レフィンとしては、密度0.880〜0.890g/c
3 のエチレン・α−オレフィン共重合体(以下、「非
晶性ポリエチレン」という)、或いは密度0.880〜
0.890g/cm3のプロピレン・α−オレフィン共
重合体(以下、「非晶性ポリプロピレン」という)等が
挙げられ、なかでも非晶性ポリエチレンが好ましい。こ
こでのα−オレフィンとしては、例えばプロピレン、1
−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−
1ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネ
ン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン等の炭
素数3〜12のものが挙げられ、なかでも1−ブテンと
の共重合体が好ましい。但し、該α−オレフィンは、プ
ロピレン・α−オレフィン共重合体の場合では、プロピ
レンが除かれる。
【0037】また接着性ポリオレフィンは、ポリエチレ
ン,ポリプロピレンなどのポリオレフィンにマレイン酸
をグラフト重合し、接着性を改良したものであり、例え
ば接着性ポリエチレン、接着性ポリプロピレン等が挙げ
られ、なかでも接着性ポリエチレンが好ましい。
【0038】またエチレン・酢酸ビニル共重合体はエチ
レン共重合モル比によって接着性のよいものとよくない
ものとがあり、前者の場合はそのまま、後者の場合はマ
レイン酸をグラフト重合し、接着性を改良して用いる。
【0039】接着性ポリオレフィン及び接着性の改良さ
れたエチレン・酢酸ビニル共重合体の密度は、概ね0.
890〜0.945g/cm3である。
【0040】第1層の成形に用いる樹脂と第2層の成形
に用いる樹脂とに密度差がありすぎると成形性が低下す
るので、その密度差は0.02g/cm3以下であるこ
とが必要である。密度の調整を目的として、第2層の成
形に用いる樹脂に第1層の成形に用いる樹脂その他高密
度ポリエチレンなどを添加してもよい。
【0041】第1層1及び第2層2は、汚染物質に対し
てバリア性のある第3層3より内側に形成されるので、
汚染物質を含有することは望ましくない。従って、第1
層1及び第2層2を形成するための上記樹脂は汚染物質
となるような添加剤の添加なしに使用される。
【0042】また、第3層3も添加剤を使用せず形成さ
れるので、第3層よりも内側へ添加剤が移行しない。
【0043】本発明医療用多層シーラントフィルムは図
1に示すように第1層1(最内層)、第2層2及び第3
層3からなる3層構成を少なくとも備えていることが必
要であり、第3層3の外側には、必要に応じ他の層を積
層することができるこの場合、他の層としては、公知の
プラスチック樹脂層を適宜選択して用いることができ、
汚染物質の含有は特に問題ではない。
【0044】本発明の多層シーラントフィルムに透明性
及び柔軟性をもたせるためには、図2に示すように他の
層として直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン−1の群から選ばれた
少なくとも1種の樹脂からなる第5層5を非晶性ポリオ
レフィン、接着性ポリオレフィン及び必要に応じ接着性
の改良されたエチレン・酢酸ビニル共重合体の少なくと
も1種を主成分とする樹脂からなる接着剤層としての第
4層4を介し、積層するのが好ましい。この場合、第4
層4と第5層5の樹脂の密度差は成形性を考慮し0.0
2g/cm3以下に設定される。
【0045】また第4層4の肉厚は好ましくは5〜25
μm、さらに好ましくは5〜15μmの範囲から適宜選
択され、第5層5の肉厚は好ましくは10〜40μm、
さらに好ましくは10〜20μmの範囲から適宜選択さ
れる。
【0046】本発明多層シーラントフィルムの全体の肉
厚は、図1タイプ及び図2タイプともに50〜80μm
の範囲から適宜選択される。
【0047】本発明の多層シーラントフィルムは、高生
産性を得るために水冷式又は空冷式共押出インフレーシ
ョン法を適用して製造される。
【0048】本発明では、第1層と第2層の成形に用い
られる樹脂の密度差が0.02g/cm3以下と小さ
く、成形性が改善されているので、成形時の折り径を4
20〜1100mm迄拡大することが可能になり、また
フィルム引き取り速度を7.0〜15.0m/分の比較
的高速に保持した状態での成形操作が可能であり、高生
産性の下に上記多層シーラントフィルムを製造できる。
また製造された製品は成形性の改善により皺よりの発生
が無く、高い品質を備えている。
【0049】本発明多層シーラントフィルムの外層側に
基材フィルムを積層することにより、医療容器用フィル
ム、包装用フィルム、カバー用フィルムが得られる。
【0050】本発明の多層シーラントフィルムを基材フ
ィルムに積層する手段としては、ドライラミネーション
法、ウェットラミネーション法を適用できる。また本発
明シーラントフィルムの最外層がヒートシール性を有
し、且つ基材フィルムの最内層がヒートシール性を有し
ている場合にはヒートシール手段を適用して接着しても
よい。
【0051】上記の各種フィルムを常法に従って適当な
形態に成形することにより、例えば図3〜6に示される
ような医療容器、包装袋及びカバー等の各種製品をそれ
ぞれ得ることができる。
【0052】図3は本発明多層シーラントフィルムAを
基材フィルムBに積層した医療容器用フィルム並びに該
フィルムから成形した医療容器aを示す。尚、基材フィ
ルムBとしては、医療容器の形成に用いられている公知
の各種のフィルムを適用できる。
【0053】図4、5は本発明多層シーラントフィルム
Aを基材フィルムB1に積層した包装用フィルム並びに
該フィルムから成形された包装袋bを示し、包装袋b内
には医療容器 a1 、a2 が封入され、図5では折畳み
状態のもとに封入された複室容器a2 が示されている。
【0054】包装袋bを構成している基材フィルムB1
は、医療容器a1 、a2 内の薬剤が酸素や湿気により非
常に変質しやすい場合、耐ガス透過性及び耐透湿性を有
するフィルムを用い、医療容器a1 、a2 内の薬剤が変
質するのを防止しなければならない。
【0055】優れた耐ガス透過性及び耐透湿性を有する
基材フィルムB1 として、ポリオレフィンフィルムに酸
素や水蒸気を透過させないアルミニウム箔を積層した複
合フィルムや、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポ
リアミド、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物など
からなる単一又は多層樹脂フィルム材料、又は該樹脂フ
ィルム材料と上記複合フィルムとの積層フィルム材料を
使用できる。
【0056】又、その他の材料として、ポリビニルアル
コールフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム
又はエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム上
にケイ素酸化物蒸着層が形成された複合フィルム等も好
適に使用される。
【0057】このような複合フィルムを構成要素として
含む多層フィルムとして例えば次のものを挙げることが
できる。
【0058】(I) ポリビニルアルコールフィルムに
酸化ケイ素蒸着層を形成した複合フィルムとその複合フ
ィルムの酸化ケイ素蒸着層上にPETフィルム(最外
層)をドライラミネーションにより積層した多層フィル
ム。
【0059】(II) ポリビニルアルコールフィルムに
酸化ケイ素蒸着層を形成した複合フィルムとその複合フ
ィルムの酸化ケイ素蒸着層上に上記多層フィルム(I)
のポリビニルアルコールフィルム面を重ね、ドライラミ
ネーションにより積層した多層フィルム。
【0060】また包装袋bは医療容器a1 、a2 を外部
の衝撃から保護するために用いられる場合もある。この
場合、基材フィルムB1 としては、PET、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の優れた衝撃強度
を有するフィルムを構成要素として含む単層又は多層フ
ィルム材料が使用される図6は本発明多層シーラントフ
ィルムAを基材フィルムB2 に積層したカバー用フィ
ルム並びに該フィルムから成形したカバーcを示し、該
カバーcは複室容器a2 の1つの室を包み込んでいる。
【0061】上記カバーcは包装袋bと同じ目的で使用
され、従って基材フィルムB2 としては、包装袋bの
基材フィルムB1 と同じように耐ガス透過性及び耐透
湿性のよいフィルム材料が用いられる。
【0062】カバー用フィルム又は包装用フィルムにお
いて、シーラントフィルムAは基材フィルムB1 、B
2 に対し図4〜6に示すように全面接着される場合
と、図7に示すように基材フィルムB1 、B2 との間
に空間を形成するように部分接着される場合がある。
【0063】尚、本明細書では図1〜7において、本発
明多層シーラントフィルム、医療容器、包装袋及びカバ
ーが示されているが、本発明ではそれらの実施態様、形
状や大きさ等に何等限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得
ることはもちろんである。
【0064】本発明の多層シーラントフィルムの外層側
に基材フィルムを積層したフィルム材料を用いて成形し
た製品、例えば図3〜6に示されるような医療容器、包
装袋及びカバーは、上記シーラントフィルムが汚染物質
に対するバリア性を有しているので、基材フィルム中に
含まれる汚染物質及び/又は外部からの汚染物質が医療
容器の内部まで侵入することがなく、汚染物質による薬
剤の汚染を防止できる。
【0065】尚、図3〜6に示される医療容器には、一
般的な薬剤が封入され、薬剤としては粉末剤、液剤、固
形剤のいずれでも良い。
【0066】粉末剤としては、例えば抗生剤、抗癌剤、
蛋白、ペプチド製剤、ステロイド剤、血栓溶解剤又はビ
タミン剤等が挙げられる。抗生剤としては、例えばセフ
ァゾリン、アンピシリン等のβ−ラクタム系、イミペネ
ム等のカルバペネム系、カナマイシン等のアミノグリコ
シド系、バンコマイシン等のポリペプチド系、エリスロ
マイシン等のマクロライド系等を例示できる。また液剤
としては、例えば生理食塩液、ブドウ糖液、注射用蒸留
水、電解質液、アミノ酸液、脂肪乳剤等が挙げられる。
【0067】尚、上記薬剤の内、抗生剤などの粉末剤
は、使用時に生理食塩水又はブドウ糖液などの溶解剤に
溶かして患者に投与する必要があるため、最近、その操
作を簡便にしようという試みから、例えば図6のような
二室の複室容器が開発されている。
【0068】図6では、微量の汚染物質で悪影響を受け
やすい抗生剤などの薬剤を上室に、生理食塩水又はブド
ウ糖液などの溶解剤を下室に収容し、上室のみを本発明
のカバーによって二重包装されている。
【0069】以下に本発明と比較例を挙げ、次いでそれ
を用いた試験例を挙げる。
【0070】
【本発明1】(図1タイプ) 水冷式共押出インフレー
ション成形機によって、エチレン・ビニルアルコール共
重合体〔日本合成化学(株)製、商品名:ソアノール
(エチレン共重合モル比率44%)〕(以下、EVOH
1とする)からなる第3層15μmを最外層とし、接着
性ポリエチレン〔三井石油化学工業(株)製、商品名:
アドマー、密度:0.940g/cm3 〕(以下、PE
1とする)からなる第2層10μmを中間層とし、直鎖
状低密度ポリエチレン〔三井石油化学工業(株)製、商
品名:ウルトゼックス、密度0:940g/cm3
(以下、L−LDPE1とする)からなる第1層40μ
mを最内層とする3層構成のシーラントフィルムを成形
した。 以下、本発明1と同様にして本発明2〜8およ
び比較例1のシーラントフィルムを成形した。
【0071】
【本発明2】(図1タイプ) 第3層(最外層):EVOH1、厚み15μm 第2層(中間層):PE1、密度:0.940g/cm
3、厚み10μm 第1層(最内層):直鎖状低密度ポリエチレン〔三井石
油化学工業(株)製、商品名:ウルトゼックス〕、密
度:0.930g/cm3 、厚み40μ
【0072】
【本発明3】(図1タイプ) 第3層(最外層):EVOH1、厚み15μm 第2層(中間層):PE1、密度:0.940g/cm
3、厚み10μm 第1層(最内層):直鎖状低密度ポリエチレン〔三井石
油化学工業(株)製、商品名:ウルトゼックス〕、密
度:0.920g/cm3、厚み40μm
【0073】
【本発明4】(図1タイプ) 第3層(最外層):EVOH1、厚み15μm 第2層(中間層):接着性ポリプロピレン〔三井石油化
学工業(株)製、商品名:アドマー〕、密度:0.91
0g/cm3、厚み10μm 第1層(最内層):ポリプロピレン〔三井石油化学工業
(株)製造、グランドポリマー(株)販売、商品名:ハ
イポール〕、密度:0.910g/cm3、厚み40μ
【0074】
【本発明5】(図1タイプ) 第3層(最外層):EVOH〔日本合成化学(株)製、
商品名:ソアノール(エチレン共重合モル比38%)〕
(以下EVOH2とする)、厚み15μm 第2層(中間層):接着性ポリエチレン〔三井石油化学
工業(株)製、商品名:アドマー、密度:0.930g
/cm3〕+非晶性ポリエチレン〔三井石油化学工業
(株)製 商品名:タフマーA、密度:0.880g/
cm3〕、密度:0.9125g/cm3、厚み10μm 第1層(最内層):直鎖状低密度ポリエチレン〔三井石
油化学工業(株)製商品名:ウルトゼックス、密度:
0.940g/cm3〕+ポリプロピレン〔三井石油化
学工業(株)製造、グランドポリマー(株)販売、商品
名:ハイポール、密度:0.910g/cm3〕、密
度:0.925g/cm3、厚み40μm
【0075】
【本発明6】(図1タイプ) 第3層(最外層):EVOH〔クラレ(株)、商品名:
エバールFタイプ(エチレン共重合モル比率32%)〕
(以下EVOH3とする)、厚み15μm 第2層(中間層):接着性エチレン・酢酸ビニル共重合
体(三井石油化学工業(株)製、商品名:アドマー〕、
密度:0908g/cm3、厚み10μm 第1層(最内層):低密度ポリエチレン〔三井石油化学
工業(株)製、商品名:ミラソン〕、密度:0.908
g/cm3 厚み40μm
【0076】
【本発明7】(図1タイプ) 第3層(最外層):EVOH3、厚み10μm 第2層(中間層):接着性ポリプロピレン〔三井石油化
学工業(株)製 商品名:アドマー、密度:0.910
g/cm3〕+非晶性ポリオレフィン〔三井石油化学工
業(株)製 商品名:タフマー、密度:0.890g/
cm3〕、密度:0.909g/cm3、厚み10μm 第1層(最内層):ポリプロピレン〔三井石油化学工業
(株)製造、グランドポリマー(株)販売、商品名:ハ
イポール〕、密度:0.910g/cm3、厚み40μm
【0077】
【本発明8】第3層(最外層):EVOH〔クラレ
(株)、商品名:エバール(エチレン共重合モル比率4
4%)〕、厚み10μm 第2層(中間層):本発明7と同じ 密度:0.909
g/cm3 、厚み20μm 第1層(最内層):本発明7と同じ、密度:0.910
g/cm3 、厚み40μm
【0078】
【比較例1】 単層(シーラントフィルム):L−LDPE1、厚み5
0μm 本発明1〜8および比較例1の製造は、折径が本発明1
(420mm)、本発明2(450mm)、本発明3(50
0mm)、本発明4(540mm)、本発明5(680m
m)、本発明6(800mm)、本発明7(1080m
m)、本発明8(1100mm)、比較例1(540mm)
の水冷式共押出インフレーション法にて行い、本発明1
〜2、7および比較例1のフィルムの引取り速度は7〜
10m/minであり、本発明3〜6及び8のフィルム
の引取り速度は9〜15m/minであった。
【0079】
【試験例】上記本発明1〜8のシーラントフィルムの外
層側に下記X,の基材フィルムをドライラミネーション
法にて積層し、該フィルムを本発明1X〜8Xとする。
【0080】本発明1および比較例1のシーラントフィ
ルムの外層側に下記Y,の基材フィルムを積層し、該フ
ィルムを本発明1Y、比較例1Yとする。(ここで、本
発明1はドライラミネーション法、比較例1はヒートシ
ール手段を適用して積層させた。) 比較例1のシーラントフィルムに下記Z,の基材フィル
ムをヒートシール手段にて積層し、該フィルムを比較例
1Zとする。
【0081】X.L−LDPE1, 厚み300μm Y.延伸ナイロン(ONy),15μm/ウレタンーエポキシ
系樹脂(接着剤)/低密度ポリエチレン(LDPE),
40μm Z.ポリエチレンテレフタレート(PET),12μm/
ウレタンーエポキシ系樹脂(接着剤)/LDPE,50
μm 本発明のシーラントフィルムと上記X〜Yの基材フィル
ムを積層させる場合、フィルムの積層面は予めコロナ処
理を行なってから通常のドライラミネーション法で積層
させた。
【0082】また、上記の基材フィルムを構成する延伸
ナイロン(ONy)フィルム、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルム、低密度ポリエチレン(LDP
E)フィルム、及びドライラミネーション法に用いるウ
レタンーエポキシ系樹脂(接着剤)はいずれも一般に市
販されているものを使用した。
【0083】上記記載の本発明1X〜8X、本発明1
Y、比較例1Y、比較例1Zからなるフィルムを用い、
シーラントフィルムを最内層として備えた医療容器を成
形し、以下の汚染実験を行なった。
【0084】汚染実験1:セファゾリンナトリウム(以
下CEZ)1g力価品を充填した医療容器(外寸(10
cm×10cm))の外面にDOP、ジノルマルブチル
フタレート(以下DNBP)、ジエチルフタレート(以
下DEP)よりなる汚染物質を塗布、或いは噴霧した
後、40℃、75%RH(相対湿度)条件下で3ケ月間
保存した。充填したCEZへの汚染物質の移行有無をG
LC(Gas Liquid Chromatogra
phy)並びにGC−MS(Gas LiquidCh
romatography−Mass Spectro
graphy)法にて確認した。
【0085】汚染実験2:CEZ1g力価品を充填した
医療容器の外面に金型防錆剤(KG型:神戸合成(株)
製)を噴霧した後、40℃、75%RH条件下で2週間
保存した。充填したCEZへの汚染物質の移行有無をG
LC並びにGC−MS法にて確認した。
【0086】汚染物質の抽出方法並びに抽出物の分析方
法:特級n−hexane(和光純薬(株)製)を蒸留
精製し、試薬中に含まれるDOPやDNBPの影響を取
り除いた。先ず、精製超純水(商品名,ミリQ・ミリポ
アリミティッド社製)10〜20mlにて内容物CEZ
を十分に溶解し、その溶解液を十分な精製超純水で洗浄
した分液ロートに加え、更に精製超純水を加えることに
より150mlにフィルアップした後、蒸留精製n−h
exane150mlを加える。そして、汚染物質を十
分にn−hexane分画に移行させる。このn−he
xane分画を10mlまで濃縮し、その一部を以下条
件に記すGLC分析に供した。
【0087】残りのn−hexane液を再び濃縮乾固
させ、それを再度蒸留精製n−hexane0.2ml
に溶解させ、同じく以下に記すGC−MSに供した。
【0088】これら分析結果を表1〜2に記した。
【0089】比較例で用いたシーラントフィルムである
L−LDPE1単層フィルムの汚染有無を調べるため
に、このフィルムを約1cm角の切片に作製し、その切
片2g中に含まれる成分を蒸留精製n−hexane1
50mlにて抽出し、その抽出液を濃縮乾固し、そして
乾固物を再度蒸留精製n−hexaneに溶解させGL
CとGC−MS法にて分析した。その結果、上記フィル
ムには汚染物質が全く存在しないことが判った。
【0090】〔使用機器〕:ヒューレットパッカード社
製 HP5890シリーズIIガスクロマトグラフ HP3396シリーズIIインテグレーター HP7673コントローラー 〔分析条件〕ガスクロマトグラフの分析条件を以下に示
した。
【0091】カラム :Ultra Alloy(HT)30m×0.
25mmlD×0.25μm カラム温度 :60℃→10℃/min昇温→300 ℃ カラム流量 :1.30ml/min キャリヤーガス:He4.0kg/cm2 注入口温度 :200 ℃ 検出器 :FID 検出器温度 :310 ℃ 感度 :RANGE=0 ATT=0 注入方式 :スプリットレス高圧注入法 注入口圧力 :30psi(0min) 〜99psi/min 〜20psi(コ
ンスタントフロー) スプリット比 :38:1 注入量 :溶解液1μl 〔測定条件〕GC−MS 装置:HP−5890/5971A−GC−MS(ヒュ
ーレットパッカード社製) カラム:J&W DB−1×30m×0.25mm×
0.25μm カラム温度:100℃−10℃/min−280℃ 注入口温度:280℃ 検出器温度:280℃ 検出器:MSD 注入量:2μl スプリットレス
【0092】
【表1】
【0093】
【表1】
【0094】CAP:カプロラクタム、EPO:エポキ
シ化合物 防錆成分:防錆剤単独分析のピークとフラグメントデー
ターのリテンションタイムを比較の対象とする。
【0095】表1&2の記号の意味:−(汚染物質の確
認できず)、〇(各汚染物質の標準品と同一のリテンシ
ョンタイムを有するピークあるいは、各汚染物質の標準
品と同一のフラグメントのデーターを得た) 本発明によればヒートシール性を損なわず医療用多層シ
ーラントフィルムを提供でき、また該シーラントフィル
ムを備えた各種フィルムを用いることにより、防汚染性
に優れた医療容器、包装袋,カバーを提供できる。
【0096】更に上記成形法により得られた本発明シー
ラントフィルムは、折り径を420〜1100mmと拡
大し、またフィルムの引き取り速度を7〜15m/分の
比較的高速に設定したに拘わらず皺よりの発生は全く認
められず、成形性の改善が確認された。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、第1層と第2層の樹脂
の密度差を0.02g/cm3以下にしたので、医療用
多層シーラントフィルムを高生産性且つ高品質のもとに
製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 3層タイプの本発明多層シーラントフィルム
を示す断面図である。
【図2】 5層タイプの本発明多層シーラントフィルム
を示す断面図である。
【図3】 本発明多層シーラントフィルムを備えたフィ
ルムから成形された医療容器の1例を示す縦断面図であ
る。
【図4】 同、包装袋の1例を示す縦断面図である。
【図5】 同、他の1例を示す縦断面図である。
【図6】 同、カバーの1例を示す縦断面図である。
【図7】 本発明多層シーラントフィルムを包装用フィ
ルム又はカバー用フィルムの基材フィルムに部分接着し
た状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 第1層 2 第2層 3 第3層 4 第4層 5 第5層

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエ
    チレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1の群から選ば
    れた少なくとも1種の樹脂からなる第1層を最内層とす
    る多層シーラントフィルムであって、第1層の外側に、
    非晶性ポリオレフィン、接着性ポリオレフィン及びエチ
    レン・酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を主成分と
    する樹脂からなる接着剤層としての第2層を介して、エ
    チレン・ビニルアルコール共重合体からなる第3層が積
    層され、第1層を構成している樹脂と第2層を構成して
    いる樹脂との密度差が0.02g/cm3以下であるこ
    とを特徴とする医療用多層シーラントフィルム。
  2. 【請求項2】 第1,2及び3層からなる多層フィルム
    が共押し出しインフレーション法を適用して成形されて
    おり、この成形時の折り径が420〜1100mm、フ
    ィルム引き取り速度が7.0〜15.0m/分であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の多層シーラントフィム
    ル。
  3. 【請求項3】 第1層が直鎖状低密度ポリエチレン又は
    低密度ポリエチレンからなり、第2層が接着性ポリエチ
    レン又はエチレン・酢酸ビニル共重合体からなる請求項
    1又は2に記載の多層シーラントフィルム。
  4. 【請求項4】 第1層の肉厚が10〜40μm、第2層
    の肉厚が5〜25μm、また第3層の肉厚が10〜25
    μmである請求項1乃至3のいずれかに記載の多層シー
    ラントフィルム。
  5. 【請求項5】 第3層の外側に、非晶性ポリオレフィ
    ン、接着性ポリオレフィン及びエチレン・酢酸ビニル共
    重合体の少なくとも1種を主成分とする樹脂からなる接
    着剤層としての第4層を介して、直鎖状低密度ポリエチ
    レン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
    ン−1の群から選ばれた少なくとも1種の樹脂からなる
    第5層が積層され、第4層を構成している樹脂と第5層
    を構成している樹脂との密度差が0.02g/cm3
    下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の多層シーラントフィルム。
  6. 【請求項6】 第4層が接着性ポリエチレン又はエチレ
    ン・酢酸ビニル共重合体からなり、第5層が直鎖状低密
    度ポリエチレン又は低密度ポリエチレンからなる請求項
    5に記載の多層シーラントフィルム。
  7. 【請求項7】 第4層の肉厚が5〜25μm、また第5
    層の肉厚が10〜40μmである請求項5又は6に記載
    の多層シーラントフィルム。
  8. 【請求項8】 フィルム全体の肉厚が、50〜80μm
    である請求項1乃至7のいずれかに記載の多層シーラン
    トフィルム。
  9. 【請求項9】 医療容器用フィルムの最内層として、請
    求項1乃至8のいずれかに記載の多層シーラントフィル
    ムを備えている医療容器用フィルム。
  10. 【請求項10】 包装用フィルムの最内層として、請求
    項1乃至8のいずれかに記載の多層シーラントフィルム
    を備えている医療容器の包装用フィルム。
  11. 【請求項11】 カバー用フィルムの最内層として、請
    求項1乃至8のいずれかに記載の多層シーラントフィル
    ムを備えている医療容器のカバー用フィルム。
  12. 【請求項12】 請求項9,10又は11に記載のフィ
    ルムから形成されたその製品。
  13. 【請求項13】 直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポ
    リエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1の群から
    選ばれた少なくとも1種の樹脂からなる最内層としての
    第1層の外側に、非晶性ポリオレフィン、接着性ポリオ
    レフィン及びエチレン・ビニル共重合体の少なくとも1
    種を主成分とする樹脂からなる接着剤層としての第2層
    を介し、エチレン・ビニルアルコール共重合体からなる
    第3層を積層してなる医療用多層シーラントフィルムを
    共押し出しインフレーション法を適用して製造するに際
    し、第1層の成形に用いる樹脂と第2層の成形に用いる
    樹脂との密度差が0.02g/cm3以下であり且つ折
    り径が420〜1100mm、フィルム引き取り速度が
    7.0〜15.0m/分であることを特徴とする医療用
    多層シーラントフィルムの製造法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005187448A (ja) * 2004-04-02 2005-07-14 Ajinomoto Co Inc 腸管洗浄用組成物
JP2009119114A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 C I Kasei Co Ltd 薬剤容器、及び薬剤容器の製造方法
JP2010274595A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 C I Kasei Co Ltd 多層フィルム及び多層フィルムの製造方法
JP2011162549A (ja) * 2011-03-28 2011-08-25 Ajinomoto Co Inc 腸管洗浄用組成物
KR101289691B1 (ko) * 2012-11-22 2013-08-01 주식회사 에스에프씨 포토레지스트 포장용 파우치

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