JPH10201300A - 軸受兼用モータ - Google Patents
軸受兼用モータInfo
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- JPH10201300A JPH10201300A JP9013389A JP1338997A JPH10201300A JP H10201300 A JPH10201300 A JP H10201300A JP 9013389 A JP9013389 A JP 9013389A JP 1338997 A JP1338997 A JP 1338997A JP H10201300 A JPH10201300 A JP H10201300A
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- rotor
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C32/00—Bearings not otherwise provided for
- F16C32/04—Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
- F16C32/0406—Magnetic bearings
- F16C32/044—Active magnetic bearings
- F16C32/0474—Active magnetic bearings for rotary movement
- F16C32/0493—Active magnetic bearings for rotary movement integrated in an electrodynamic machine, e.g. self-bearing motor
- F16C32/0497—Active magnetic bearings for rotary movement integrated in an electrodynamic machine, e.g. self-bearing motor generating torque and radial force
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2380/00—Electrical apparatus
- F16C2380/26—Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators
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- Control Of Ac Motors In General (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 トルクが変動してもバイアス磁束を一定に保
つことができ、これにより、浮上安定性に秀れた軸受兼
用モータを提供する。 【解決手段】 ステータのスロットに設置した巻線によ
り、m極でなる回転駆動磁界に同期したm±2極の制御
磁界を重畳し、ロータに回転力を与えると同時に、ロー
タの変位検出手段によって検出したロータの変位から制
御磁界を増減してロータを磁気浮上制御する軸受兼用モ
ータにおいて、バイアス磁束Boが一定となるように励
磁分電流Idをトルク分電流Iqに応じて変化させる演算
手段を備え、トルク分電流Iqと励磁分電流Idをベクト
ル制御理論に基づいて固定子座標系に変換し、巻線に供
給するようにした。
つことができ、これにより、浮上安定性に秀れた軸受兼
用モータを提供する。 【解決手段】 ステータのスロットに設置した巻線によ
り、m極でなる回転駆動磁界に同期したm±2極の制御
磁界を重畳し、ロータに回転力を与えると同時に、ロー
タの変位検出手段によって検出したロータの変位から制
御磁界を増減してロータを磁気浮上制御する軸受兼用モ
ータにおいて、バイアス磁束Boが一定となるように励
磁分電流Idをトルク分電流Iqに応じて変化させる演算
手段を備え、トルク分電流Iqと励磁分電流Idをベクト
ル制御理論に基づいて固定子座標系に変換し、巻線に供
給するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体を回転駆動
するモータ作用と、回転体を磁気浮上制御する磁気軸受
作用とを兼ね備えた軸受兼用モータに関する。
するモータ作用と、回転体を磁気浮上制御する磁気軸受
作用とを兼ね備えた軸受兼用モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、円筒型ステータ内に
円柱型ロータを組み込み、ステータに励磁回路を形成
し、ここでロータに回転力を与えると同時に所定位置に
磁気浮上保持して位置制御力を作用させる軸受兼用モー
タが知られている。これは、ステータに回転駆動用の巻
線と制御用の巻線を備え、それぞれに三相交流電流を流
すことにより、所定の関係の極数の異なる回転磁界を形
成し、円柱型ロータの回転軸垂直面に半径方向の磁気的
吸引力を偏配するものである。
円柱型ロータを組み込み、ステータに励磁回路を形成
し、ここでロータに回転力を与えると同時に所定位置に
磁気浮上保持して位置制御力を作用させる軸受兼用モー
タが知られている。これは、ステータに回転駆動用の巻
線と制御用の巻線を備え、それぞれに三相交流電流を流
すことにより、所定の関係の極数の異なる回転磁界を形
成し、円柱型ロータの回転軸垂直面に半径方向の磁気的
吸引力を偏配するものである。
【0003】これにより、ロータを磁気的に吸引して、
ロータに回転力を付与するモータとして機能すると共
に、その浮上位置と姿勢を制御して、ステータに対して
非接触浮上支持が可能な磁気軸受として機能することが
できる。このため、従来必要とされていた磁気軸受に相
当する電磁石ヨーク部分及び巻線が不要となり、回転機
械の軸長を短縮して、軸振動からの高速回転の制限を少
なくすることができる。また回転機械を小型軽量化する
ことができる。また、制御巻線の電流と駆動巻線の電流
とにより生じる磁界の相乗効果的な機能により、磁気軸
受に相当する動作を行えるので、従来の磁気軸受と比較
してはるかに小さな電流で制御力が生じ、大幅な省エネ
ルギー化が可能である。
ロータに回転力を付与するモータとして機能すると共
に、その浮上位置と姿勢を制御して、ステータに対して
非接触浮上支持が可能な磁気軸受として機能することが
できる。このため、従来必要とされていた磁気軸受に相
当する電磁石ヨーク部分及び巻線が不要となり、回転機
械の軸長を短縮して、軸振動からの高速回転の制限を少
なくすることができる。また回転機械を小型軽量化する
ことができる。また、制御巻線の電流と駆動巻線の電流
とにより生じる磁界の相乗効果的な機能により、磁気軸
受に相当する動作を行えるので、従来の磁気軸受と比較
してはるかに小さな電流で制御力が生じ、大幅な省エネ
ルギー化が可能である。
【0004】このように、軸受兼用モータについては、
いくつかの提案がなされている。駆動巻線と位置制御巻
線が別巻線であるもの、あるいは共通巻線であるものが
あるが、基本としてはモータ回転駆動用磁界の極数mと
浮上位置制御用磁界の極数nが、n=m±2の関係とな
ることを必要としている。
いくつかの提案がなされている。駆動巻線と位置制御巻
線が別巻線であるもの、あるいは共通巻線であるものが
あるが、基本としてはモータ回転駆動用磁界の極数mと
浮上位置制御用磁界の極数nが、n=m±2の関係とな
ることを必要としている。
【0005】これらのモータとしての回転駆動制御、及
び磁気軸受としての浮上位置制御にベクトル制御を用い
る方式が有る。ベクトル制御では、モータとしての回転
駆動制御に3相交流電流を周波数ωで回転する座標系d
−q座標に変換して演算を行う。回転座標系における巻
線(コイル)に流れる電流Ioのうち、回転子を磁化す
るために流すd軸上の励磁分電流がId、トルクを与え
るために流すq軸上のトルク分電流がIqである。
び磁気軸受としての浮上位置制御にベクトル制御を用い
る方式が有る。ベクトル制御では、モータとしての回転
駆動制御に3相交流電流を周波数ωで回転する座標系d
−q座標に変換して演算を行う。回転座標系における巻
線(コイル)に流れる電流Ioのうち、回転子を磁化す
るために流すd軸上の励磁分電流がId、トルクを与え
るために流すq軸上のトルク分電流がIqである。
【0006】即ち、3相電流をIU,IV,IWとする
と、 IU=Io*cos(ωt+θ) IV=Io*cos(ωt+θ+π/3) IW=Io*cos(ωt+θ+2π/3) ただし、 Io=(Id2+Iq2)1/2 ω =ωse+p*ωrm θ =arctan (Iq/Id) として、必要なトルクTからトルク分電流Iq を決定す
る。通常これらの制御では、励磁分電流Idを一定とし
て、トルク分電流Iqを変化させることにより変動する
トルクを自在に制御している。 Iq=T/{p*(M/Lr)*Φd} Φd=Id(1+τs) τ =Lr/Rr ここに、Φd:d軸回転子鎖交磁束、 τ:回転子時定数、 p:極対数、 Lr:回転子巻線の自己インダクタンス、 M :回転子巻線間の相互インダクタンス Rr:回転子巻線の抵抗、 s:ラプラス演算子 である。
と、 IU=Io*cos(ωt+θ) IV=Io*cos(ωt+θ+π/3) IW=Io*cos(ωt+θ+2π/3) ただし、 Io=(Id2+Iq2)1/2 ω =ωse+p*ωrm θ =arctan (Iq/Id) として、必要なトルクTからトルク分電流Iq を決定す
る。通常これらの制御では、励磁分電流Idを一定とし
て、トルク分電流Iqを変化させることにより変動する
トルクを自在に制御している。 Iq=T/{p*(M/Lr)*Φd} Φd=Id(1+τs) τ =Lr/Rr ここに、Φd:d軸回転子鎖交磁束、 τ:回転子時定数、 p:極対数、 Lr:回転子巻線の自己インダクタンス、 M :回転子巻線間の相互インダクタンス Rr:回転子巻線の抵抗、 s:ラプラス演算子 である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の式から分かるよ
うに、モータ駆動電流IU,IV,IWの振幅は Io=(Id2+Iq2)1/2 で与えられる。ステータとロータ間のギャップに発生す
る磁束Boは、ほぼこの電流Ioの大きさに比例して発生
し、この磁束Bo が位置制御系では位置制御力発生のた
めのバイアス磁束として作用する。即ち、半径方向位置
制御力Faは Fa=kBoΔBS/(2μ) ここに、ΔB:位置制御電流による変調磁束密度、 S:磁極の断面積、 μ:透磁率、 k:定数、 となる。
うに、モータ駆動電流IU,IV,IWの振幅は Io=(Id2+Iq2)1/2 で与えられる。ステータとロータ間のギャップに発生す
る磁束Boは、ほぼこの電流Ioの大きさに比例して発生
し、この磁束Bo が位置制御系では位置制御力発生のた
めのバイアス磁束として作用する。即ち、半径方向位置
制御力Faは Fa=kBoΔBS/(2μ) ここに、ΔB:位置制御電流による変調磁束密度、 S:磁極の断面積、 μ:透磁率、 k:定数、 となる。
【0008】従って、トルクを増加すると、トルク分電
流Iqが増大するため、Bo(Io)が変化し、その結
果、半径方向位置制御力のゲインが変化してしまい、軸
受兼用モータの安定性が損なわれるという問題が発生す
る。また、トルク分電流Iqが増加すると、駆動電流
IU,IV,IWの振幅が大きくなり、磁極が飽和してし
まうという問題点もある。
流Iqが増大するため、Bo(Io)が変化し、その結
果、半径方向位置制御力のゲインが変化してしまい、軸
受兼用モータの安定性が損なわれるという問題が発生す
る。また、トルク分電流Iqが増加すると、駆動電流
IU,IV,IWの振幅が大きくなり、磁極が飽和してし
まうという問題点もある。
【0009】本発明は、上述した事情に鑑みて為された
もので、トルクが変動してもバイアス磁束を一定に保つ
ことができ、これにより、浮上安定性に秀れた軸受兼用
モータを提供することを目的とする。
もので、トルクが変動してもバイアス磁束を一定に保つ
ことができ、これにより、浮上安定性に秀れた軸受兼用
モータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の軸受兼用モータ
は、ステータのスロットに設置した巻線により、m極で
なる回転駆動磁界に同期したm±2極の制御磁界を重畳
し、ロータに回転力を与えると同時に、該ロータの変位
検出手段によって検出した該ロータの変位から該制御磁
界を増減して該ロータを磁気浮上制御する軸受兼用モー
タにおいて、バイアス磁束Boが一定となるように励磁
分電流Idをトルク分電流Iqに応じて変化させる演算手
段を備え、該トルク分電流Iqと励磁分電流Idをベクト
ル制御理論に基づいて固定子座標系に変換し、前記巻線
に供給するようにしたことを特徴とする。
は、ステータのスロットに設置した巻線により、m極で
なる回転駆動磁界に同期したm±2極の制御磁界を重畳
し、ロータに回転力を与えると同時に、該ロータの変位
検出手段によって検出した該ロータの変位から該制御磁
界を増減して該ロータを磁気浮上制御する軸受兼用モー
タにおいて、バイアス磁束Boが一定となるように励磁
分電流Idをトルク分電流Iqに応じて変化させる演算手
段を備え、該トルク分電流Iqと励磁分電流Idをベクト
ル制御理論に基づいて固定子座標系に変換し、前記巻線
に供給するようにしたことを特徴とする。
【0011】又、前記軸受兼用モータは、その制御回路
に、或るトルク分電流値以上でトルク分電流が一定値と
なるようにトルク分電流Iq*にリミット回路を設けたこ
とを特徴とする。
に、或るトルク分電流値以上でトルク分電流が一定値と
なるようにトルク分電流Iq*にリミット回路を設けたこ
とを特徴とする。
【0012】上述した本発明によれば、モータ駆動力の
制御をベクトル制御理論に基づいて行っている軸受兼用
モータにおいて、バイアス磁束Boが一定、即ち、 Io=(Id2+Iq2)1/2=const となるように励磁分電流Idをトルク分電流Iqに応じて Id=(Io2−Iq2)1/2 に従って変化させたことを特徴とするものである。
制御をベクトル制御理論に基づいて行っている軸受兼用
モータにおいて、バイアス磁束Boが一定、即ち、 Io=(Id2+Iq2)1/2=const となるように励磁分電流Idをトルク分電流Iqに応じて Id=(Io2−Iq2)1/2 に従って変化させたことを特徴とするものである。
【0013】このように構成した軸受兼用モータにおい
ては、トルクを発生させるためにトルク分電流Iqを増
加させても、3相駆動電流の振幅Ioは一定に保たれる
ため、バイアス磁束Bo が変化せず、半径方向位置制御
と干渉することがなくなる。また、半径方向制御磁束を
重畳した時に励磁が飽和することのないバイアス磁束B
o となるように、3相駆動電流の振幅Io を決定するこ
とにより、トルク発生により磁極が飽和することも回避
することができる。
ては、トルクを発生させるためにトルク分電流Iqを増
加させても、3相駆動電流の振幅Ioは一定に保たれる
ため、バイアス磁束Bo が変化せず、半径方向位置制御
と干渉することがなくなる。また、半径方向制御磁束を
重畳した時に励磁が飽和することのないバイアス磁束B
o となるように、3相駆動電流の振幅Io を決定するこ
とにより、トルク発生により磁極が飽和することも回避
することができる。
【0014】また、制御則 Id=(Io2−Iq2)1/2 に従って励磁分電流Idを決定した場合には、図2に示
すようにトルクTはピークを持った特性になり、ある程
度以上大きなトルク分電流Iq に対しては、小さなトル
クTとなってしまう。このためトルク分電流Iq に対し
て上述したリミット回路を設けることで、トルク分電流
Iqが大きな領域でのトルクTの落ち込みを防止するこ
とができる。
すようにトルクTはピークを持った特性になり、ある程
度以上大きなトルク分電流Iq に対しては、小さなトル
クTとなってしまう。このためトルク分電流Iq に対し
て上述したリミット回路を設けることで、トルク分電流
Iqが大きな領域でのトルクTの落ち込みを防止するこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0016】図1は、回転座標系d−q軸における励磁
分電流Idと、トルク分電流Iqと、これらの合成電流I
oとの関係を示す。回転座標系d−q軸における励磁分
電流Idと、これに直交するトルク分電流Iqの合成電流
Ioがバイアス磁束Boを形成する電流であり、
分電流Idと、トルク分電流Iqと、これらの合成電流I
oとの関係を示す。回転座標系d−q軸における励磁分
電流Idと、これに直交するトルク分電流Iqの合成電流
Ioがバイアス磁束Boを形成する電流であり、
【数3】 の関係がある。
【0017】図2は、トルク分電流Iq とトルクの関係
を模式的に表したグラフであり、トルク分電流Iq があ
る点でピークトルクを持つことが分かる。ピークトルク
は、Iqが増大するとIdが減少するので、
を模式的に表したグラフであり、トルク分電流Iq があ
る点でピークトルクを持つことが分かる。ピークトルク
は、Iqが増大するとIdが減少するので、
【数4】 でピークを有することになる。
【0018】図3は、トルク分電流Iq のリミッタ回路
特性の一例である。図示するように、トルク分電流Iq
が一定の範囲(Id*/√2)を越えた場合には、トルク
Tの低下を防止するため、目標トルク分電流Iq*を一定
値(±Id*/√2)に保つ。
特性の一例である。図示するように、トルク分電流Iq
が一定の範囲(Id*/√2)を越えた場合には、トルク
Tの低下を防止するため、目標トルク分電流Iq*を一定
値(±Id*/√2)に保つ。
【0019】図4は、本発明の一実施例を示すブロック
線図である。右端に2重円で示してある部分が軸受兼用
モータ11を示している。図中には大きく分けて2つの
制御回路12,13が示されている。上側の制御回路1
2が回転検出器で検出した回転速度ωに基づき、モータ
速度の制御を行う回転制御系であり、下側の制御回路1
3がギャップセンサ14,14で検出した位置信号α,
βに基づきロータの浮上位置制御を行う位置制御系を示
している。
線図である。右端に2重円で示してある部分が軸受兼用
モータ11を示している。図中には大きく分けて2つの
制御回路12,13が示されている。上側の制御回路1
2が回転検出器で検出した回転速度ωに基づき、モータ
速度の制御を行う回転制御系であり、下側の制御回路1
3がギャップセンサ14,14で検出した位置信号α,
βに基づきロータの浮上位置制御を行う位置制御系を示
している。
【0020】それぞれの制御系を具体的に説明する。ま
ず、回転制御系では、ロータの回転角度及び速度検出器
30により回転角速度ωを検出し、補償器(PID制御
装置)23及びIq演算回路24で回転座標系における
q軸電流(トルク分電流)Iq*を演算する。そして、I
d演算回路21で制御則
ず、回転制御系では、ロータの回転角度及び速度検出器
30により回転角速度ωを検出し、補償器(PID制御
装置)23及びIq演算回路24で回転座標系における
q軸電流(トルク分電流)Iq*を演算する。そして、I
d演算回路21で制御則
【数5】 に従って、励磁分電流目標値Id*を計算する。
【0021】Φd演算器22ではこのId*から回転子鎖
交磁束Φd を計算する。
交磁束Φd を計算する。
【数6】
【0022】リミッタ25はトルク分電流目標値Iq*が
一定値を越えた場合に、その値を一定値に制限するリミ
ッタ回路であり、本実施例では最大トルクを保つために
設けてある。
一定値を越えた場合に、その値を一定値に制限するリミ
ッタ回路であり、本実施例では最大トルクを保つために
設けてある。
【数7】
【0023】このリミッタ回路によりIq*が決まれば、
滑り周波数演算器26により滑り周波数ωseを計算す
る。
滑り周波数演算器26により滑り周波数ωseを計算す
る。
【数8】
【0024】これとは別に、PID補償器23では現在
の回転数と回転数指令値の差Δωを求め、PID補償器
23によりこれをゼロにするためのトルク目標値T* を
計算する。Iq演算回路24ではこのトルク目標値T*と
磁束Φdから必要なトルク分電流Iq を計算する。
の回転数と回転数指令値の差Δωを求め、PID補償器
23によりこれをゼロにするためのトルク目標値T* を
計算する。Iq演算回路24ではこのトルク目標値T*と
磁束Φdから必要なトルク分電流Iq を計算する。
【数9】 この滑り周波数ωseと回転角速度検出器30により得ら
れた回転角速度ωrmから電源周波数ωを算出する。
れた回転角速度ωrmから電源周波数ωを算出する。
【0025】この周波数ωに基づき回転速度座標系(d
−q軸)から固定座標系(a−b軸)への変換を行う角度
変換器27では、Iq*,Id*を座標変換して固定座標軸
上での2相電流Ia*,Ib*を求めている。
−q軸)から固定座標系(a−b軸)への変換を行う角度
変換器27では、Iq*,Id*を座標変換して固定座標軸
上での2相電流Ia*,Ib*を求めている。
【数10】
【0026】そして、2相3相変換器28では、2相か
ら3相へと相変換を行っている。最終的には、三相交流
電流信号Iu4 *,Iv4 *,Iw4 * が電力増幅器(具体的に
はインバータ)29に入力され、これにより所定の電流
値が与えられ、軸受兼用モータ11の回転駆動巻線に所
定の電流が流されることになる。
ら3相へと相変換を行っている。最終的には、三相交流
電流信号Iu4 *,Iv4 *,Iw4 * が電力増幅器(具体的に
はインバータ)29に入力され、これにより所定の電流
値が与えられ、軸受兼用モータ11の回転駆動巻線に所
定の電流が流されることになる。
【0027】一方、位置制御系では、ギャップセンサ1
4,14で検出した位置信号α,βと位置目標値との比
較を行いその偏差Δα,Δβを求める。PID補償器3
3,34では、偏差Δα,Δβをゼロにするための制御
力目標値Fα*,Fβ*を計算する。制御電流演算器35
では回転速度検出器30で算出した電源周波数ωによ
り、Fα*,Fβ*を座標変換して固定座標上での2相電
流Iα*,Iβ*を求める。
4,14で検出した位置信号α,βと位置目標値との比
較を行いその偏差Δα,Δβを求める。PID補償器3
3,34では、偏差Δα,Δβをゼロにするための制御
力目標値Fα*,Fβ*を計算する。制御電流演算器35
では回転速度検出器30で算出した電源周波数ωによ
り、Fα*,Fβ*を座標変換して固定座標上での2相電
流Iα*,Iβ*を求める。
【0028】
【数11】 更に、2相3相変換器36で三相交流電流Iu2 *,
Iv2 *,Iw2 * に変換され、電力増幅器37により所定
値の電流が位置制御巻線に供給される。
Iv2 *,Iw2 * に変換され、電力増幅器37により所定
値の電流が位置制御巻線に供給される。
【0029】尚、本実施例は例えば4極回転駆動磁界
と、2極回転制御磁界を重畳する例についてのものであ
るが、一般にm極回転駆動磁界と、m±2極回転制御磁
界の組合せについて適用できることは、勿論である。
又、本実施例は誘導型のロータについて説明したが、ロ
ータの構造はリラクタンス型でも永久磁石型でも同様に
適用できることも勿論のことである。
と、2極回転制御磁界を重畳する例についてのものであ
るが、一般にm極回転駆動磁界と、m±2極回転制御磁
界の組合せについて適用できることは、勿論である。
又、本実施例は誘導型のロータについて説明したが、ロ
ータの構造はリラクタンス型でも永久磁石型でも同様に
適用できることも勿論のことである。
【0030】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、速度制
御系の制御ループ内にトルク分電流Iqと励磁分電流Id
との合成電流IDの絶対値を一定として、必要なトルク
分電流iqから励磁分電流Iqを決定する制御回路を挿入
することで、励磁磁束B0をトルク分電流の如何にかか
わらず一定とすることができる。これにより、トルク電
流の増減に伴うバイアス磁束の増減が防止され、正確な
浮上位置制御力が得られ、浮上制御力の安定化が計れ
る。これにより、トルクが変動しても軸受兼用モータの
安定な運転が可能となる。
御系の制御ループ内にトルク分電流Iqと励磁分電流Id
との合成電流IDの絶対値を一定として、必要なトルク
分電流iqから励磁分電流Iqを決定する制御回路を挿入
することで、励磁磁束B0をトルク分電流の如何にかか
わらず一定とすることができる。これにより、トルク電
流の増減に伴うバイアス磁束の増減が防止され、正確な
浮上位置制御力が得られ、浮上制御力の安定化が計れ
る。これにより、トルクが変動しても軸受兼用モータの
安定な運転が可能となる。
【0031】又、トルク分電流にリミッタ回路を挿入す
ることで、一定範囲を超えた領域でのトルクの低下を防
止することができる。
ることで、一定範囲を超えた領域でのトルクの低下を防
止することができる。
【図1】軸受兼用モータのトルク分電流Iqと励磁分電
流Idの関係を示す説明図。
流Idの関係を示す説明図。
【図2】トルク分電流Iqと発生トルクTの関係を示す
説明図。
説明図。
【図3】一定の範囲で目標トルク分電流Iq*を一定値に
保持するリミッタの説明図。
保持するリミッタの説明図。
【図4】本発明の一実施例の制御回路のブロック図。
21 d軸電流(Id)演算器 23 PIDコントローラ(補償器) 24 q軸電流(Iq)演算器 25 電流リミッタ回路 27 座標変換器(回転座標→固定座標) 28 2相→3相変換器 29 インバータ(電力増幅器) 33,34 PIDコントローラ(補償器) 35 制御電流演算器 36 2相→3相変換器 37 インバータ(電力増幅器)
フロントページの続き (72)発明者 森 敏 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 佐藤 忠 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 茅島 直史 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目1番1号 株 式会社荏原電産内
Claims (2)
- 【請求項1】 ステータのスロットに設置した巻線によ
り、m極でなる回転駆動磁界に同期したm±2極の制御
磁界を重畳し、ロータに回転力を与えると同時に、該ロ
ータの変位検出手段によって検出した該ロータの変位か
ら該制御磁界を増減して該ロータを磁気浮上制御する軸
受兼用モータにおいて、 バイアス磁束Boが一定となるように励磁分電流Idをト
ルク分電流Iqに応じて変化させる 【数1】 演算手段を備え、該トルク分電流Iqと励磁分電流Idを
ベクトル制御理論に基づいて固定子座標系に変換し、前
記巻線に供給するようにしたことを特徴とする軸受兼用
モータ。 - 【請求項2】 前記軸受兼用モータは、その制御回路
に、 【数2】 となるようにトルク分電流Iqにリミット回路を設けた
ことを特徴とする請求項1記載の軸受兼用モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9013389A JPH10201300A (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 軸受兼用モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9013389A JPH10201300A (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 軸受兼用モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10201300A true JPH10201300A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=11831759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9013389A Pending JPH10201300A (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 軸受兼用モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10201300A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-01-09 JP JP9013389A patent/JPH10201300A/ja active Pending
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