JPH10200093A - トンネルトランジスタの製造方法 - Google Patents

トンネルトランジスタの製造方法

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JPH10200093A
JPH10200093A JP207697A JP207697A JPH10200093A JP H10200093 A JPH10200093 A JP H10200093A JP 207697 A JP207697 A JP 207697A JP 207697 A JP207697 A JP 207697A JP H10200093 A JPH10200093 A JP H10200093A
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JP
Japan
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layer
mask
drain
semiconductor
forming
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JP207697A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Uemura
哲也 植村
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の製造方法では、接合面となるドレイン
層をエッチングにより露出させた後、チャネル層及びゲ
ート絶縁層を再成長させるため、接合界面には加工時の
残留不純物が存在し、素子特性が劣化する。 【解決手段】 空孔12を有するマスク11を用いてド
レイン層3を形成した後、マスク11を除去して少なく
ともドレイン層3の側面に接するチャネル層5を形成す
る。本発明は、ドレイン層3の側面をエッチングにより
露出するための加工工程を用いなくともドレイン層3の
側面を露出するように形成でき、かつ、マスク11の除
去を成膜装置内で行ってからチャネル層5を形成するた
めに、従来に比べてドレイン層3側面とチャネル層5と
のトンネル接合面に存在する残留不純物を少なくでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトンネルトランジス
タの製造方法に係り、特に高集積化、多機能化が可能な
トンネル現象を利用したトンネルトランジスタの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体表面におけるp-−n+接合でのト
ンネル現象を利用し、高集積化、多機能化が可能なトラ
ンジスタとしてトンネルトランジスタが提案されてい
る。例えば、本出願人は先に特願平6−339126号
にて、少ない素子数で機能回路を構成でき、高集積化を
可能にするトンネルトランジスタを提案している。この
トンネルトランジスタの構造と動作並びにその製造方法
について、その構造図をもとに図2と共に簡単に説明す
る。
【0003】図2はトンネルトランジスタの一例の構造
模式図を示す。このトンネルトランジスタは、基板1上
に表面部が絶縁性の緩衝層2が形成され、更に緩衝層2
の上の一部の領域に縮退した半導体からなるドレイン層
3及び絶縁層4が積層され、緩衝層2の上の別の領域と
絶縁層4上の一部にチャネル層5が形成されている。更
に、チャネル層5の上にゲート絶縁膜6を介してゲート
電極7が形成されると共に、ソース電極9がチャネル層
5上に直接形成され、また、ドレイン層3上にドレイン
電極8が形成されている。
【0004】このトンネルトランジスタの動作につい
て、基板1に半絶縁性GaAs、緩衝層2にi−GaA
s(ここで、iは真性又は実質的に真性とみなせるノン
ドープ半導体を意味する略号。以下、同様)、ドレイン
層3に縮退したp+−GaAs層、絶縁層4にi−Ga
As層、チャネル層5に縮退したn+−GaAs層、ゲ
ート絶縁層6にi−Al0.3Ga0.7As層、ゲート電極
7にAl膜、ドレイン電極8にAuZn/Au膜、ソー
ス電極9にAuGe/Au膜を用いた例について説明す
る。
【0005】ソース電極9をアース電位とし、ソース電
極9とドレイン電極8の間に電圧を印加する。チャネル
層5とドレイン層3とが接しているところには江崎ダイ
オード(トンネルダイオード)と同様の接合(トンネル
接合)が形成され、結果としてソース電極9とドレイン
電極8の間にトンネル効果による電流(トンネル電流)
が流れる。特にドレイン電極8に正の電圧を印加する
と、江崎ダイオードが順方向バイアスになるため、その
電流−電圧特性には微分負性抵抗が現れる。トンネル電
流の大きさはチャネルに誘起される電子の濃度に依存す
るため、この微分負性抵抗特性はゲート電極7に印加す
る電圧により制御されることになり、機能を有するトラ
ンジスタの動作が得られる。
【0006】図3は図2のトンネルトランジスタを製造
する従来のトンネルトランジスタの製造方法の一例の説
明図を示す。まず、図3(a)に示すように、GaAs
基板1上に分子線エピタキシー(MBE)法により、厚
さ50nmのi−GaAs緩衝層2、厚さ20nmのp
+−GaAs層3(濃度5×1019cm-3のBeをドー
パントとして含んでいる)と、厚さ30nmのi−Ga
As絶縁層4を基板温度520℃でそれぞれ形成する。
【0007】次に、試料を一旦、MBE装置から取り出
し、ドレインとなる部分以外のp+−GaAs層3とi
−GaAs絶縁層4を、図3(b)に示すようにエッチ
ング除去する。その後、再び試料をMBE装置に挿入
し、図3(c)に示すように、厚さ12nmのn+−G
aAs層5(濃度1×1019cm-3のSiをドーパント
として含んでいる)と、厚さ20nmのi−Al0.3
0.7As層6を順次に全面に再成長する。このとき、
露出しているp+−GaAs層3の側面にバンド間トン
ネル接合が形成される。
【0008】最後に、図3(d)に示すように、厚さ5
0nmのAl膜7を試料表面に蒸着した後、ゲート電極
形状にAl膜7及びその下のi−Al0.3Ga0.7As層
6を加工した後、リフトオフ法により、AuZn/Au
からなるドレイン電極8及びAuGe/Au多層膜から
なるソース電極9をそれぞれ形成することにより、トン
ネルトランジスタが製造される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
のトンネルトランジスタの製造方法では、トンネル接合
の形成のために、接合面となるp+−GaAs層3をエ
ッチングにより露出させた後、チャネル層となるn+
GaAs層5及びゲート絶縁層となるi−Al0.3Ga
0.7As層6を再成長させるため、接合界面には加工時
の残留不純物が存在し、素子特性が劣化するという問題
がある。
【0010】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
良質の接合界面が得られるトンネルトランジスタの製造
方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明になるトンネルトランジスタの製造方法は、
空孔を有するマスクを用い、マスクの空孔を通して導電
性を有し、かつ、縮退した第1の半導体を含むドレイン
層を、少なくとも表面が絶縁性の基板上に選択的に形成
する第1の工程と、マスクを除去し、第1の半導体と異
なる導電型を有する第2の半導体からなるチャネル層
を、少なくともドレイン層の側面に接するように形成す
る第2の工程と、絶縁性を有し、かつ、禁止帯エネルギ
ー幅が第2の半導体の禁止帯エネルギー幅以上である第
3の半導体からなるゲート絶縁層をチャネル層上に形成
する第3の工程と、ゲート絶縁層上にゲート電極を形成
する第4の工程と、ドレイン層上にドレイン電極を形成
し、チャネル層上にソース電極を形成する第5の工程と
を含むようにしたものである。
【0012】この発明では、空孔を有するマスクを用い
てドレイン層を形成した後、マスクを除去して少なくと
もドレイン層の側面に接するチャネル層を形成するよう
にしたため、ドレイン層の側面をエッチングにより露出
するための加工工程を用いなくともドレイン層の側面を
露出するように形成でき、かつ、マスクの除去を成膜装
置内で行ってからチャネル層を形成するために、従来に
比べてドレイン層側面とチャネル層とのトンネル接合面
に存在する残留不純物を少なくできる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0014】図1は本発明になるトンネルトランジスタ
の製造方法の一実施の形態の説明図を示す。同図中、図
3と同一部分には同一符号を付してある。このトンネル
トランジスタの製造方法は、少なくとも表面が絶縁性の
基板1上に、空孔を有するマスクを用い、導電性を有
し、縮退した第1の半導体を含むドレイン層3を選択的
に形成する工程と、上記のマスクを除去し、第1の半導
体と異なる導電型を有する第2の半導体からなるチャネ
ル層5を、少なくとも第1の半導体の側面に接するよう
に形成する工程と、絶縁性を有し、第2の半導体よりも
その禁止帯エネルギー幅が大きいか、若しくは等しい第
3の半導体からなるゲート絶縁層6をチャネル層5上に
形成する工程と、ゲート絶縁層6上のゲート電極7を形
成する工程と、第1の半導体の一部からドレイン電極8
を形成する工程と、第2の半導体の一部からソース電極
9を形成する工程とからなる。
【0015】ここでは、一例として、基板1に半絶縁性
GaAs、第1の半導体に縮退したp+−GaAs、第
2の半導体に縮退したn+−GaAs、第3の半導体に
i−Al 0.3Ga0.7As、ゲート電極7にAl膜、ドレ
イン電極8にAuZn/Au膜、ソース電極9にAuG
e/Au膜を用いた例について説明する。
【0016】まず、図1(a)に示すように、GaAs
基板1上に分子線エピタキシー(MBE)法により厚さ
50nmのi−GaAs緩衝層2を成長した後、その試
料上方にマスク11を配置する。このとき、試料上のド
レイン領域となる部分の上方にマスク11の空孔12が
位置するように、マスク11を配置する。この状態でM
BE法により、図1(a)に示すように、厚さ20nm
のp+−GaAs層3(濃度5×1019cm-3のBeを
ドーパントとして含んでいる)と、厚さ30nmのi−
GaAs絶縁層4を基板温度520℃でそれぞれ形成す
る。
【0017】次に、配置したマスク11をMBE装置内
で取り除き、図1(b)に示すように、厚さ12nmの
+−GaAs層5(濃度1×1019cm-3のSiをド
ーパントとして含んでいる)と、厚さ20nmのi−A
0.3Ga0.7As層6を試料全面に順次再成長する。こ
のとき、先に選択的に形成したp+−GaAs層3の側
面とチャネル層のn+−GaAs層5とが互いに接し、
バンド間トンネル接合が形成される。
【0018】最後に、試料をMBE装置から取り出し、
図1(c)に示すように、厚さ50nmのAl膜7を試
料表面に蒸着した後、ゲート電極形状にAl膜7及びそ
の下のi−Al0.3Ga0.7As層6を加工した後、リフ
トオフ法により、AuZn/Auからなるドレイン電極
8及びAuGe/Au多層膜からなるソース電極9をそ
れぞれ形成することにより、トンネルトランジスタが製
造される。
【0019】上記の方法により作製されたトンネルトラ
ンジスタは、従来方法のようにドレイン側面をエッチン
グにて露出するための加工工程が無いことに加え、マス
ク11の除去はMBE装置内で行うため、トンネル接合
面に存在する残留不純物が従来方法のそれよりも少なく
なる。その結果、良質の接合界面が得られ、従来方法に
比べ、その負性抵抗特性の劣化要因となる余剰電流が1
桁以上減少した。
【0020】なお、上記の実施の形態では、成膜方法と
してMBE法を、また、成膜材料としてGaAs/Al
GaAs系の場合を示したが、これ以外でもマスクによ
る選択的膜形成が可能な装置及び材料であれば、本発明
が適用できることは明らかである。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来に比べてドレイン層側面とチャネル層とのトンネル
接合面に存在する残留不純物を少なくできるため、良質
の接合界面が得られ、従来に比べて余剰電流の少ない、
負性抵抗特性の向上したトンネルトランジスタを製造で
き、これにより、機能素子としての応用範囲が広がり、
高機能、低消費電力、室温動作、超高密度のトンネルデ
バイス集積回路の実現ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施の形態の説明図で、(a)
は空孔を有するマスクによるドレイン領域の選択形成を
説明するための図、(b)はチャネル及びゲート絶縁層
の形成を説明するための図、(c)は電極形成を説明す
る図である。
【図2】トンネルトランジスタの一例の構造模式図であ
る。
【図3】従来方法の一例の説明図で、(a)はドレイン
層の形成を説明するための図、(b)はエッチング加工
によるドレイン領域の形成を説明する図、(c)はチャ
ネル及びゲート絶縁層の形成を説明する図、(d)は電
極形成を説明するための図である。
【符号の説明】
1 基板(GaAs) 2 緩衝層(i−GaAs層) 3 ドレイン層(p+−GaAs層) 4 絶縁層(i−GaAs層) 5 チャネル層(n+−GaAs層) 6 ゲート絶縁層(i−AlGaAs層) 7 ゲート電極(Al膜) 8 ドレイン電極(AuZn/Au膜) 9 ソース電極(AuGe/Au膜) 11 マスク 12 空孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空孔を有するマスクを用い、該マスクの
    空孔を通して導電性を有し、かつ、縮退した第1の半導
    体を含むドレイン層を、少なくとも表面が絶縁性の基板
    上に選択的に形成する第1の工程と、 前記マスクを除去し、前記第1の半導体と異なる導電型
    を有する第2の半導体からなるチャネル層を、少なくと
    も前記ドレイン層の側面に接するように形成する第2の
    工程と、 絶縁性を有し、かつ、禁止帯エネルギー幅が前記第2の
    半導体の禁止帯エネルギー幅以上である第3の半導体か
    らなるゲート絶縁層を前記チャネル層上に形成する第3
    の工程と、 前記ゲート絶縁層上にゲート電極を形成する第4の工程
    と、 前記ドレイン層上にドレイン電極を形成し、前記チャネ
    ル層上にソース電極を形成する第5の工程とを含むこと
    を特徴とするトンネルトランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1乃至第3の工程は、分子線エピ
    タキシー法を適用して行い、前記マスクの除去は前記分
    子線エピタキシー装置内で行うことを特徴とする請求項
    1記載のトンネルトランジスタの製造方法。
JP207697A 1997-01-09 1997-01-09 トンネルトランジスタの製造方法 Pending JPH10200093A (ja)

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