JPH10199938A - 半導体製造方法および装置 - Google Patents

半導体製造方法および装置

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JPH10199938A
JPH10199938A JP316297A JP316297A JPH10199938A JP H10199938 A JPH10199938 A JP H10199938A JP 316297 A JP316297 A JP 316297A JP 316297 A JP316297 A JP 316297A JP H10199938 A JPH10199938 A JP H10199938A
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JP
Japan
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flux
atmosphere
semiconductor
furnace
forming
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Application number
JP316297A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Sakuma
光廣 咲間
Hiroshi Kikuchi
広 菊地
Toshihiko Sato
俊彦 佐藤
Tetsuya Hayashida
哲哉 林田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/341Surface mounted components
    • H05K3/3431Leadless components
    • H05K3/3436Leadless components having an array of bottom contacts, e.g. pad grid array or ball grid array components
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3489Composition of fluxes; Methods of application thereof; Other methods of activating the contact surfaces

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラックスの塗布量を低減するとともに、フ
ラックス残りを防止する。 【解決手段】 半導体素子1と素子搭載基板4とを備え
た半導体集積回路装置3に熱処理が行われるリフロー炉
2と、リフロー炉2内にフラックス雰囲気13を形成す
るフラックス雰囲気形成手段5とからなり、フラックス
雰囲気形成手段5によって形成されたフラックス雰囲気
13の中で、半導体集積回路装置3に仮固定されたバン
プ6を溶融することにより、半導体素子1と素子搭載基
板4との電気的接続を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
関し、特に、半導体素子をフリップチップ接続する半導
体集積回路装置におけるフラックスの塗布量を低減する
半導体製造方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
開発するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】半導体素子(半導体チップ)を素子搭載基
板にフリップチップ接続する半導体集積回路装置、例え
ば、BGA(Ball Grid Array)などにおいては、Pb−
Sn系のはんだバンプを用いて半導体素子を接続してい
る。
【0004】ここで、Pb−Sn系のはんだバンプを用
いる場合、はんだバンプの表面酸化膜を除去するため
に、はんだバンプにフラックスを塗布している。
【0005】このフラックスは、半導体素子接続後、フ
ラックス洗浄液を用いた洗浄によって除去される。
【0006】なお、半導体素子接続後のフラックスを除
去する洗浄技術については、例えば、日経BP社、19
93年5月31日発行、香山晋、成瀬邦彦(著)、「実
践講座VLSIパッケージング技術(上)」、275頁
に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術において、フリップチップ接続を行うBGAでは、多
ピン化によってそのはんだバンプの実装密度が高くなる
に従い、洗浄時にフラックスが除去され難くなるという
問題が発生する。
【0008】つまり、半導体素子接続後に洗浄した際、
フラックスがはんだバンプ間などに残存するという現象
が起こる。
【0009】特に、半導体素子と素子搭載基板との間隔
が100μm以下の場合には、洗浄度が悪くフラックス
が残り易い。
【0010】なお、フラックスが残存すると、素子搭載
基板のメタライズ(電極)にフラックス洗浄液が残り、
このフラックス洗浄液が前記メタライズに用いられるA
u−Sn系はんだの濡れ性を阻害するという問題が起こ
る。
【0011】本発明の目的は、フラックスの塗布量を低
減するとともにフラックス残りを防止する半導体製造方
法および装置を提供することにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0014】すなわち、本発明による半導体製造方法
は、炉体を加熱する工程と、前記炉体内にフラックス雰
囲気を形成する工程と、第1および第2被接合材を有し
た被処理物における前記第1または前記第2被接合材の
うちの何れか一方に電気的接合材を仮固定する工程と、
前記電気的接合材を介して前記第1被接合材と前記第2
被接合材との位置を合わせる工程と、前記フラックス雰
囲気形成後、前記第1および前記第2被接合材を前記炉
体内に通して前記電気的接合材を溶融する工程とを有
し、前記フラックス雰囲気の中で前記電気的接合材を溶
融することによって、前記第1被接合材と前記第2被接
合材とを電気的に接続するものである。
【0015】さらに、本発明による半導体製造方法は、
炉体を加熱する工程と、前記炉体内にフラックス雰囲気
を形成する工程と、半導体素子および素子搭載基板を有
した半導体集積回路装置における前記半導体素子と前記
素子搭載基板の何れか一方に電気的接合材であるバンプ
を仮固定する工程と、前記バンプを介して前記半導体素
子と前記素子搭載基板との位置を合わせる工程と、前記
フラックス雰囲気形成後、前記半導体素子と前記素子搭
載基板とを前記炉体内に通して前記バンプを溶融する工
程とを有し、前記フラックス雰囲気の中で前記バンプを
溶融することによって前記半導体素子と前記素子搭載基
板とを電気的に接続するものである。
【0016】したがって、炉体内にフラックス雰囲気を
形成し、この雰囲気の中で半導体素子と素子搭載基板と
を電気的に接続する熱処理を行うことにより、余分なフ
ラックスを使用せずに済むため、半導体集積回路装置に
予め供給するフラックスの量を低減することができる。
【0017】これにより、半導体素子と素子搭載基板と
を電気的に接続する熱処理が行われた後、フラックスを
洗浄によって除去する際のその洗浄性を向上させること
ができる。
【0018】その結果、洗浄時のフラックス残りを防止
することができ、素子搭載基板のメタライズにフラック
ス洗浄液が残ることも防止できる。
【0019】また、本発明による半導体製造装置は、第
1および第2被接合材を備えた被処理物に熱処理が行わ
れる炉体と、前記炉体内にフラックス雰囲気を形成する
フラックス雰囲気形成手段とを有し、前記フラックス雰
囲気形成手段によって形成されたフラックス雰囲気の中
で、前記被処理物に仮固定された電気的接合材を溶融す
ることにより、前記第1被接合材と前記第2被接合材と
の電気的接続が行われるものである。
【0020】なお、本発明による半導体製造装置は、半
導体素子と素子搭載基板とを備えた半導体集積回路装置
に熱処理が行われる炉体と、前記炉体内にフラックス雰
囲気を形成するフラックス雰囲気形成手段とを有し、前
記フラックス雰囲気形成手段によって形成されたフラッ
クス雰囲気の中で、前記半導体集積回路装置に仮固定さ
れた電気的接合材であるバンプを溶融することにより、
前記半導体素子と前記素子搭載基板との電気的接続が行
われるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は本発明による半導体製造装置の構造
の実施の形態の一例を示す構成概念図である。
【0023】なお、本実施の形態による半導体製造装置
は、半導体チップである半導体素子1をフリップチップ
接続する際に用いるリフロー炉2(炉体)を備えたもの
である。
【0024】さらに、本実施の形態においては、前記半
導体製造装置によって熱処理される半導体集積回路装置
3(被処理物)がBGAであり、かつ、第1被接合材が
半導体素子1、第2被接合材が素子搭載基板4の場合に
ついて説明する。
【0025】前記半導体製造装置の構成について説明す
ると、半導体素子1および素子搭載基板4を備えた半導
体集積回路装置3に熱処理が行われるリフロー炉2と、
リフロー炉2内にフラックス雰囲気13を形成するフラ
ックス雰囲気形成手段5とからなり、フラックス雰囲気
形成手段5によって形成されたフラックス雰囲気13の
中で、半導体集積回路装置3に仮固定された電気的接合
材であるバンプ6を溶融することにより、半導体素子1
と素子搭載基板4との電気的接続を行うものである。
【0026】ここで、本実施の形態の半導体製造装置に
設けられたフラックス雰囲気形成手段5は、リフロー炉
2に連結されたフラックス収容部5aと、このフラック
ス収容部5aに収容されたフラックス7を加熱する加熱
手段であるヒータ5bとからなり、ヒータ5bによって
加熱されて形成されたフラックスガス7aをリフロー炉
2内に供給してフラックス雰囲気13を形成することが
可能なものである。
【0027】すなわち、本実施の形態の半導体製造装置
は、フラックス雰囲気形成手段5によって、予めリフロ
ー炉2内にフラックス雰囲気13を形成しておき、そこ
に、被処理物である半導体集積回路装置3すなわちBG
Aを搬入して熱処理を行うものである。
【0028】また、本実施の形態で説明するフラックス
7は、非水溶性でかつ比較的粘度の高いものである。た
だし、水溶性のものを用いてもよく、さらに、粘度の低
いものを用いてもよい。
【0029】なお、リフロー炉2は、半導体集積回路装
置3(本実施の形態では、BGA)などの被処理物を所
定の温度に加熱して熱処理するものであり、例えば、筒
状で、かつ長さが3m程度に形成され、本実施の形態の
リフロー炉2には、このリフロー炉2内を外部から所定
の温度に加熱する炉加熱用ヒータ8が設けられている。
【0030】さらに、リフロー炉2には、N2 ガスなど
のパージガス9aをリフロー炉2内に供給するガス供給
手段9が接続されている。
【0031】これは、例えば、N2 ガスなどのパージガ
ス9aをリフロー炉2内に供給して、リフロー炉2内に
2 ガスの雰囲気を形成するものであり、これにより、
はんだによって形成されたバンプ6などのはんだ部材の
リフロー炉2内における酸化を防止できる。
【0032】なお、筒状を成すリフロー炉2の両端開口
部には、金属性のカーテン部材10が設けられており、
これにより、リフロー炉2内の雰囲気を維持することが
できる。
【0033】また、リフロー炉2内には、半導体集積回
路装置3などの被処理物の搬送手段であるベルトコンベ
ヤ11が設けられている。このベルトコンベヤ11は、
リフロー炉2内において、一方の開口端部から他方の開
口端部まで半導体集積回路装置3を載置して搬送するも
のである。
【0034】ここで、ベルトコンベヤ11は、熱処理を
行う時間に応じて種々の速度に可変可能なものであり、
例えば、長さ3m程度のリフロー炉2を用いてBGAな
どの半導体集積回路装置3の半導体素子1の電気的接続
を行う場合、熱処理時間が30分程度になるようにベル
トコンベヤ11の移動速度を調節する。
【0035】また、本実施の形態の半導体製造装置に設
けられたフラックス雰囲気形成手段5は、フラックス収
容部5aに収容されたフラックス7をヒータ5bによっ
て加熱して蒸気させ、これにより、フラックスガス7a
を形成し、このフラックスガス7aをリフロー炉2内に
供給してフラックス雰囲気13を形成するものである。
【0036】本実施の形態による半導体製造方法につい
て説明する。
【0037】なお、前記半導体製造方法は、本実施の形
態の半導体製造装置を用いるものであり、BGAなどの
半導体集積回路装置3(被処理物)において、第1被接
合材である半導体素子1と第2被接合材である素子搭載
基板4とをリフロー炉2によって電気的に接続するもの
である。
【0038】まず、炉加熱用ヒータ8によってリフロー
炉2を所定の温度、例えば、400℃に加熱する。
【0039】さらに、ガス供給手段9によって、パージ
ガス9a(ここでは、N2 ガス)をリフロー炉2内に供
給し、リフロー炉2内にパージガス9aであるN2 ガス
の雰囲気を形成する。
【0040】続いて、フラックス雰囲気形成手段5によ
ってリフロー炉2内にフラックス雰囲気13を形成す
る。
【0041】すなわち、フラックス雰囲気形成手段5の
フラックス収容部5aに収容されたフラックス7を、例
えば、200〜300℃程度に加熱し、気化させてフラ
ックスガス7aを形成する。気化したフラックスガス7
aは、そのままリフロー炉2内に取り込まれ(供給さ
れ)、これにより、リフロー炉2内にフラックス雰囲気
13を形成できる。
【0042】ここで、リフロー炉2内には、N2 ガスの
雰囲気とフラックスガス7aの雰囲気とが混ざって形成
されている。
【0043】続いて、半導体素子1および素子搭載基板
4を有した半導体集積回路装置3における半導体素子1
の所定電極に、はんだからなる電気的接合材であるバン
プ6を仮固定する。
【0044】なお、バンプ6は、素子搭載基板4の所定
電極に仮固定してもよい。
【0045】その後、バンプ6を介して半導体素子1と
素子搭載基板4との位置を合わせて両者を位置決めす
る。
【0046】さらに、フラックス雰囲気13を形成した
リフロー炉2の一方の開口端部から半導体素子1と素子
搭載基板4とを有した半導体集積回路装置3を搬入し、
リフロー炉2内にこの半導体集積回路装置3を通すこと
により、被処理物である半導体集積回路装置3に熱処理
を行う。
【0047】すなわち、半導体集積回路装置3をベルト
コンベヤ11上に載置し、ベルトコンベヤ11の搬送に
よって、半導体集積回路装置3をリフロー炉2の一方の
開口端部から他方の開口端部に搬送する。
【0048】ここで、ベルトコンベヤ11は所定の速度
で回転しているため、このベルトコンベヤ11上の半導
体集積回路装置3は、ほぼ一定の速度で、かつ加熱され
ながらリフロー炉2内に形成されたフラックス雰囲気1
3の中を移動していく。
【0049】なお、リフロー炉2内において、半導体集
積回路装置3のバンプ6は移動の最中に溶融する。
【0050】これにより、フラックス雰囲気13が形成
されたリフロー炉2において、バンプ6の表面の酸化膜
を除去するとともに、フラックス雰囲気13の中でバン
プ6を溶融することができ、その結果、半導体素子1と
素子搭載基板4とを電気的に接続する熱処理を行うこと
ができる。
【0051】ここで、リフロー炉2の長さが3m程度の
場合、リフロー炉2内に搬入された半導体集積回路装置
3が移動して搬出されるまでの時間(熱処理時間)は、
例えば、30分程度である。
【0052】その後、リフロー炉2における加熱処理が
終了し、かつ半導体素子1と素子搭載基板4とがバンプ
6によって電気的に接続された半導体集積回路装置3
を、図示しない洗浄装置に搬送する。
【0053】さらに、この洗浄装置によって半導体集積
回路装置3に付着したフラックス7を除去する。
【0054】なお、前記洗浄装置は、フラックス洗浄液
を用いる洗浄装置であり、このフラックス洗浄液中に半
導体集積回路装置3を浸すことにより、半導体集積回路
装置3に付着したフラックス7を除去するものである。
【0055】本実施の形態による半導体製造方法および
装置によれば、以下のような作用効果が得られる。
【0056】すなわち、リフロー炉2内にフラックス雰
囲気13を形成し、このフラックス雰囲気13の中で半
導体素子1(第1被接合材)と素子搭載基板4(第2被
接合材)とを電気的に接続する熱処理を行うことによ
り、余分なフラックス7を使用せずに済むため、半導体
集積回路装置3に予め供給するフラックス7の量を低減
することができる。
【0057】これにより、半導体素子1と素子搭載基板
4とを電気的に接続する熱処理が行われた後、フラック
ス7を洗浄によって除去する際のその洗浄性を向上させ
ることができる。
【0058】その結果、洗浄時のフラックス残りを防止
することができ、素子搭載基板4のメタライズ(電極)
にフラックス洗浄液が残ることも防止できる。
【0059】したがって、フラックス洗浄液が残らない
ため、バンプ6によるはんだ付けの際のはんだの濡れ性
をフラックス洗浄液が低減させることを防げる。
【0060】さらに、フラックス7を洗浄する際の洗浄
性を向上させることができるため、洗浄工程における歩
留りを向上させることができる。
【0061】また、半導体集積回路装置3に予め供給
(塗布)するフラックス7の量(塗布量)を低減するこ
とができるため、半導体素子1と素子搭載基板4とを電
気的に接続した後のフラックス除去のための洗浄工程を
削除することも可能になり、半導体素子1接続後の無洗
浄化を実現することが可能になる。
【0062】これにより、半導体素子1接続工程全体の
工程短縮と経費節減とを図ることができる。
【0063】なお、半導体製造装置が、熱処理を行うリ
フロー炉2とこのリフロー炉2にフラックス雰囲気13
を形成するフラックス雰囲気形成手段5とを有すること
により、フラックス雰囲気13の中で半導体素子1と素
子搭載基板4とを電気的に接続することができるととも
に、BGAなどの半導体集積回路装置3に予め供給する
フラックス7の量を低減し、かつ、洗浄時のフラックス
残りを防止することが可能な半導体製造装置を実現でき
る。
【0064】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0065】例えば、前記実施の形態においては、フラ
ックス雰囲気形成手段5を用いてリフロー炉2内にフラ
ックス雰囲気13を形成する場合について説明したが、
フラックス雰囲気13の形成方法については、種々の方
法が考えられる。
【0066】ここで、図2に示す他の実施の形態のフラ
ックス雰囲気13の形成方法は、半導体集積回路装置3
などの被処理物をリフロー炉2内に通す前に、予め、フ
ラックス7を有したダミー部材をリフロー炉2内に通し
てフラックス雰囲気13を形成するものである。
【0067】すなわち、半導体集積回路装置3や半導体
ウェハなどをダミー部材とし、これにフラックス7を塗
布し、予めリフロー炉2内に通してフラックス雰囲気1
3を形成するものである。
【0068】なお、フラックス雰囲気13の形成に際し
ては、例えば、半導体集積回路装置3または前記半導体
ウェハの表面にフラックス7を塗布し、リフロー炉2内
にフラックス雰囲気13が形成されるまで、ダミーの半
導体集積回路装置3や前記半導体ウェハを流し続ける。
【0069】ここで、前記ダミー部材は、半導体集積回
路装置3や前記半導体ウェハなどに限らず、所望の耐熱
性を有しかつ半導体製造に関わる部材に悪影響を及ぼさ
ないものであれば、他の部材であってもよい。
【0070】また、図3に示す他の実施の形態のフラッ
クス雰囲気13の形成方法は、リフロー炉2外におい
て、製品として製造する半導体集積回路装置3に仮固定
されたバンプ6(電気的接合材)の近傍もしくはバンプ
6の局部(例えば、バンプ6の先端部など)に、ディス
ペンサなどを用いてフラックス7を少量(例えば、1な
いし2,3滴)滴下し、その後、フラックス滴下済みの
半導体集積回路装置3をリフロー炉2内に通して半導体
集積回路装置3のバンプ6の周辺のみにフラックス雰囲
気13を形成するものである。
【0071】さらに、図4に示す他の実施の形態のフラ
ックス雰囲気13の形成方法は、製品として製造する半
導体集積回路装置3をリフロー炉2内に通すのと同時に
フラックス7を収容した容器12をリフロー炉2内に通
してフラックス雰囲気13を形成するものである。
【0072】この場合、ベルトコンベヤ11上に3〜4
個の半導体集積回路装置3(製品)に対して、例えば、
1個の容器12を配置して、所定間隔でフラックス7を
収容した容器12を流していく。
【0073】なお、図2〜図4に示すフラックス雰囲気
13の形成方法を用いた半導体製造方法においても、前
記実施の形態の半導体製造方法とほぼ同様の作用効果を
得ることができる。
【0074】ここで、図2〜図4に示したフラックス雰
囲気13の形成方法は、図1に示した半導体製造装置に
おいても適用することが可能であるとともに、図1に示
したようなフラックス雰囲気形成手段5を有していない
リフロー炉2においても、図2〜図4に示したフラック
ス雰囲気13の形成方法を適用することが可能であるこ
とは言うまでもない。
【0075】さらに、前記実施の形態もしくは前記他の
実施の形態においては、半導体集積回路装置3がBGA
の場合について説明したが、半導体集積回路装置3は、
リフロー炉2内において、フラックス7を用いるととも
に、半導体素子1と素子搭載基板4とをバンプ6のよう
な電気的接合材によって接続するものであれば、PGA
(Pin Grid Array) のような他の半導体集積回路装置3
であってもよい。
【0076】また、第1および第2被接合材は、半導体
素子1と素子搭載基板4とに限らず、リフロー炉2内に
おいてフラックス7を用いるとともに、はんだなどの電
気的接合材を使って電気的接続を行うものであれば、プ
リント配線基板もしくはこれに実装する電子部品などの
他の部材であってもよい。
【0077】なお、炉体(リフロー炉2)は、筒状のも
のに限らず、加熱手段を備えて被処理物に熱処理を行う
ものであれば、チャンバのような箱形のものであっても
よい。
【0078】さらに、前記実施の形態および前記他の実
施の形態においては、バンプ6がはんだによって形成さ
れている場合を説明したが、バンプ6は、はんだ以外の
金や銅などによって形成されていてもよい。
【0079】また、前記実施の形態においては、リフロ
ー炉2内に供給するパージガス9aをN2 ガスの場合に
ついて説明したが、前記パージガス9aは不活性ガスな
どであれば、N2 ガス以外のものであってもよい。
【0080】さらに、リフロー炉2において被処理物に
熱処理を行う際に、必ずしも不活性ガスの雰囲気を形成
する必要はなく、フラックス雰囲気13だけを形成して
熱処理を行ってもよい。
【0081】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0082】(1).炉体内にフラックス雰囲気を形成
し、この雰囲気中で半導体素子と素子搭載基板とを電気
的に接続する熱処理を行うことにより、半導体集積回路
装置に予め供給するフラックスの量を低減することがで
きる。これにより、フラックスを洗浄によって除去する
際のその洗浄性を向上させることができるとともに、洗
浄時のフラックス残りを防止することができ、その結
果、フラックス洗浄液が残らないため、はんだ付けの際
のはんだの濡れ性をフラックス洗浄液が低減させること
を防げる。
【0083】(2).フラックスを洗浄する際の洗浄性
を向上させることができるため、洗浄工程における歩留
りを向上させることができる。
【0084】(3).半導体集積回路装置に予め供給す
るフラックスの量を低減することができるため、熱処理
後のフラックス除去のための洗浄工程を削除することも
可能になり、半導体素子接続後の無洗浄化を実現するこ
とが可能になる。これにより、半導体素子接続工程全体
の工程短縮と経費節減とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体製造装置の構造の実施の形
態の一例を示す構成概念図である。
【図2】本発明の他の実施の形態である半導体製造方法
におけるフラックス雰囲気形成方法を示す概念図であ
る。
【図3】本発明の他の実施の形態である半導体製造方法
におけるフラックス雰囲気形成方法を示す概念図であ
る。
【図4】本発明の他の実施の形態である半導体製造方法
におけるフラックス雰囲気形成方法を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体素子(第1被接合材) 2 リフロー炉(炉体) 3 半導体集積回路装置(被処理物) 4 素子搭載基板(第2被接合材) 5 フラックス雰囲気形成手段 5a フラックス収容部 5b ヒータ(加熱手段) 6 バンプ(電気的接合材) 7 フラックス 7a フラックスガス 8 炉加熱用ヒータ 9 ガス供給手段 9a パージガス 10 カーテン部材 11 ベルトコンベヤ 12 容器 13 フラックス雰囲気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林田 哲哉 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体を加熱する工程と、 前記炉体内にフラックス雰囲気を形成する工程と、 第1および第2被接合材を有した被処理物における前記
    第1または前記第2被接合材のうちの何れか一方に電気
    的接合材を仮固定する工程と、 前記電気的接合材を介して前記第1被接合材と前記第2
    被接合材との位置を合わせる工程と、 前記フラックス雰囲気形成後、前記第1および前記第2
    被接合材を前記炉体内に通して前記電気的接合材を溶融
    する工程とを有し、 前記フラックス雰囲気の中で前記電気的接合材を溶融す
    ることによって、前記第1被接合材と前記第2被接合材
    とを電気的に接続することを特徴とする半導体製造方
    法。
  2. 【請求項2】 炉体を加熱する工程と、 前記炉体内にフラックス雰囲気を形成する工程と、 半導体素子および素子搭載基板を有した半導体集積回路
    装置における前記半導体素子と前記素子搭載基板の何れ
    か一方に電気的接合材であるバンプを仮固定する工程
    と、 前記バンプを介して前記半導体素子と前記素子搭載基板
    との位置を合わせる工程と、 前記フラックス雰囲気形成後、前記半導体素子と前記素
    子搭載基板とを前記炉体内に通して前記バンプを溶融す
    る工程とを有し、 前記フラックス雰囲気の中で前記バンプを溶融すること
    によって、前記半導体素子と前記素子搭載基板とを電気
    的に接続することを特徴とする半導体製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体製造方法
    であって、前記フラックス雰囲気を形成する際、前記被
    処理物または前記半導体集積回路装置を前記炉体内に通
    す前に、予め、フラックスを有したダミー部材を前記炉
    体内に通して前記フラックス雰囲気を形成することを特
    徴とする半導体製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の半導体製造方法
    であって、前記フラックス雰囲気を形成する際、フラッ
    クスを加熱してフラックスガスを形成し、前記フラック
    スガスを前記炉体内に供給して前記フラックス雰囲気を
    形成することを特徴とする半導体製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の半導体製造方法であっ
    て、前記フラックス雰囲気を形成する際、前記炉体外に
    おいて、前記半導体集積回路装置に仮固定された前記電
    気的接合材の近傍にフラックスを少量滴下し、その後、
    前記フラックス滴下済みの前記半導体集積回路装置を前
    記炉体内に通して前記半導体集積回路装置の前記電気的
    接合材の周辺に前記フラックス雰囲気を形成することを
    特徴とする半導体製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の半導体製造方法
    であって、前記フラックス雰囲気を形成する際、前記半
    導体集積回路装置を前記炉体内に通すのと同時にフラッ
    クスを収容した容器を前記炉体内に通して前記フラック
    ス雰囲気を形成することを特徴とする半導体製造方法。
  7. 【請求項7】 第1および第2被接合材を備えた被処理
    物に熱処理が行われる炉体と、 前記炉体内にフラックス雰囲気を形成するフラックス雰
    囲気形成手段とを有し、 前記フラックス雰囲気形成手段によって形成されたフラ
    ックス雰囲気の中で、前記被処理物に仮固定された電気
    的接合材を溶融することにより、前記第1被接合材と前
    記第2被接合材との電気的接続が行われることを特徴と
    する半導体製造装置。
  8. 【請求項8】 半導体素子と素子搭載基板とを備えた半
    導体集積回路装置に熱処理が行われる炉体と、 前記炉体内にフラックス雰囲気を形成するフラックス雰
    囲気形成手段とを有し、 前記フラックス雰囲気形成手段によって形成されたフラ
    ックス雰囲気の中で、前記半導体集積回路装置に仮固定
    された電気的接合材であるバンプを溶融することによ
    り、前記半導体素子と前記素子搭載基板との電気的接続
    が行われることを特徴とする半導体製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の半導体製造装置
    であって、前記フラックス雰囲気形成手段は前記炉体に
    連結されたフラックス収容部と、前記フラックス収容部
    に収容されたフラックスを加熱する加熱手段とからな
    り、前記加熱手段により加熱されて形成されたフラック
    スガスを前記炉体内に供給して前記フラックス雰囲気を
    形成し得ることを特徴とする半導体製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010199207A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Panasonic Corp 半導体装置の組み立て方法

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JP2010199207A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Panasonic Corp 半導体装置の組み立て方法

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