JPH10199352A - 蛇腹付きグロメット - Google Patents
蛇腹付きグロメットInfo
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- JPH10199352A JPH10199352A JP9014698A JP1469897A JPH10199352A JP H10199352 A JPH10199352 A JP H10199352A JP 9014698 A JP9014698 A JP 9014698A JP 1469897 A JP1469897 A JP 1469897A JP H10199352 A JPH10199352 A JP H10199352A
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Abstract
イヤハーネス類を挿通するグロメットの、ドア開閉時の
ねじれ変形に対する追従性を向上すること。 【解決手段】 グロメット3Aの蛇腹部31において、
ドア開時にねじられる方向に沿って長手方向に螺旋状に
延びる蛇腹部31の一方の半周面31a側の山部311
と谷部312の高低差を、他方の半周面31b側のそれ
よりも大きくして伸長性を大きくし、ドア開時における
蛇腹部31のねじれを一方の半周面31a側の伸長で吸
収する構造とした。
Description
に架けわたし、その中をワイヤハーネス類を挿通させる
蛇腹付きグロメットに関するものである。
体側と電気的に接続するワイヤハーネス類は、車体とド
アのヒンジ結合部付近で車体側とドア側とに架けわたし
た筒状のグロメットに挿通して保護される。この種のグ
ロメットとしては、ドア開閉に追従する伸縮性が要求さ
れることから、蛇腹式のものが用いられている。例えば
実開平5−20952号に開示されているグロメットで
は、径の異る2種類の蛇腹を組合せて構成し、長手方向
に縮小したときに小径の蛇腹が大径の蛇腹の内径側に入
り込むようにして蛇腹の伸縮性を高めている。また実開
昭63−126150号に開示されているグロメットで
は、一端が取付けられるドア側のパネルにおける取付位
置と、他端が取付けられる車体側のパネルにおける取付
位置との高さが異る場合に、グロメットの蛇腹を両取付
部のパネル面に平行に形成することで蛇腹の伸縮性を高
めている。
これにヒンジ結合されたはね上げ式バックドア2の上端
との間をつなぐグロメットとして一般に用いられている
構造を示すもので、グロメット3は蛇腹状の筒部30の
両端に取付部34,35が形成されており、一方の取付
部34を車体の取付穴に嵌合させ、他方の取付部35を
ドア2の取付穴に嵌合させ、その中にワイヤハーネス類
を挿通させている。
とドアに前後方向に対向する位置で取付けるとドア開閉
時に筒部30の伸縮が過大となって、その中を挿通する
ワイヤハーネス類が屈伸したり、ワイヤハーネス類と蛇
腹とがこすれ合ったりすることから、車体側の取付位置
とドア側の取付位置とをオフセットさせ、グロメットを
車幅方向に配設することで伸縮が過大とならない長さと
している。ところがこの構造では、ドア開時にグロメッ
ト3の筒部30の両端間で約90°のねじれが生じる。
このため筒部30につぶれ変形が生じたり、また取付部
34,35がねじれ力によって取付穴からはずれたりす
る問題があり、ワイヤハーネス類を傷めるおそれがあ
る。
従来のグロメットでは、直線方向の伸縮性向上には有効
であるが、グロメットのねじれによる上記の問題を解決
するものではない。
よびねじれ、特にねじれに対して追従性にすぐれた蛇腹
付きグロメットを実現し、もってグロメットのつぶれ変
形や取付部のはずれを防ぎ、ワイヤハーネスの保護性能
を向上させることを課題としてなされたものである。
の一端に形成した取付部を車体側に係止するとともに、
他端に形成した取付部をドア側に係止してなり、車体側
からドア側に至るワイヤハーネス類を挿通させて保護す
るグロメットであって、ドア開閉に伴って両端間に伸縮
およびねじれが生じる蛇腹付きグロメットにおいて、ド
ア全開時におけるねじれの方向に沿って長手方向に螺旋
状に延びる筒部の一方の半周面の山部と谷部の高低差
を、他方の半周面の山部と谷部の高低差よりも大きく設
定したことを特徴とする(請求項1)。ドア開時のグロ
メットのねじれは主として、山部と谷部の高低差を大き
くすることで伸長性を大きくしたグロメットの一方の半
周面側でなされるから、ねじれに対する抵抗が小さい。
しかも伸長性を大きくした一方の半周面側の山部と谷部
はドア全開の最大ねじれ時のねじれ方向にあらかじめ配
列されているから抵抗は一層小さくなり、各山部および
谷部の倒れ込みがなく、グロメットのつぶれ変形が生じ
ない。
谷部のピッチを上記他方の半周面の山部と谷部のピッチ
よりも密に設定する(請求項2)。これによっても上記
と同様の作用効果が奏される。
より説明する。グロメット3Aは図3に示す車体1のバ
ックドア開口の上縁と、これにヒンジ結合され、ヒンジ
軸を中心に上方へ約90°回動して開状態となるはね上
げ式バックドア2の上端とを車幅方向に架けわたすグロ
メットである。図1(A)は取付状態のグロメット3A
(ドア閉時)を上から見た図、図1(B),(C),
(D)はグロメット3Aの各部の断面を示す図である。
体で、図1(A)に示すように筒部30は両端の円筒部
32,33を残して中間部が山部311および谷部31
2を交互に形成した蛇腹部31としてあり、円筒部3
2,33にそれぞれ取付部34,35が設けてある。取
付部34,35は円筒部32,33よりも大径の楕円板
状で、内部には車体1およびバックドア2の楕円形の貫
通穴(図示略)の開口縁に係合する係止部材36,37
が取付けてあり、取付部34,35の周縁には上記貫通
穴の開口縁にそれぞれ密着するフランジ342,352
が一体形成してある。車体1側の貫通穴は、バックドア
開口の上縁部をなす断面Z字形のルーフ後端の水平端面
に形成してあり、バックドア2側の貫通穴は車体1のバ
ックドア開口の上縁にヒンジ結合されたバックドア2の
ドアフレーム上枠部に形成してある。両貫通穴は車幅方
向にオフセットされた位置としてある。
に嵌合される。取付部34側の円筒部32は上方へ立上
り、ほぼ90°屈曲して車幅方向に伸び、蛇腹部31が
車幅方向に配され、取付部35側の円筒部33はバック
ドア2のドアフレーム面に対向するように後方へ向けて
屈曲し、取付部35はドアフレーム2の貫通穴に嵌合さ
れる。
上げられる。これにより車幅方向に取付けられたグロメ
ット3Aの蛇腹部31にはその両端間にほぼ90°のね
じれが生じる。取付部34,35は楕円形状としてある
ので、嵌合した貫通穴に対して回転しない。
において、図1(A)に示すように、谷部312の軸心
線Fは直線をなしている。これに対し山部311は、そ
の軸心線Eが一方の取付部34側(車体側)の端部で
は、図1(B)に示すように谷部312の軸心線Fに対
し下方に偏心している。他方の取付部35側(バックド
ア側)の端部では、図1(D)に示すように山部311
の軸心線Eは、バックドア全開時にねじられる方向に9
0°変位し、谷部312の軸心線Fに対して横方向に偏
心している。蛇腹部31の長手方向中央では図1(C)
に示すように山部311の軸心線Eはねじれ側に45°
変位して谷部312の軸心線Fから斜め方向に偏心して
いる。従って山部311の軸心線F全体は、一方の端部
から他方の端部へ螺旋状に伸びている。これにより、蛇
腹部31の長手方向かつ螺旋状に延びる一方の半周面3
1a側における山部311と谷部312の高低差は他方
の半周面31b側のそれよりも大きくなっている。一方
の半周面側31aの周方向中央における上記高低差は他
方の半周縁31b側における高低差の1.5〜2.5倍
程度としてある。
開時にバックドアが回動して上方へ90°はね上げられ
るときに、蛇腹部31全体は伸長しつつ両端間で90°
ねじられる。このねじれは山部311と谷部312の高
低差を大きくして伸長性をよりよくした一方の半周面3
1a側の伸びにより吸収されるから、全体がねじられる
よりも抵抗が小さい。しかも高低差の大きい山部311
と谷部312は予めねじられる方向(螺旋方向)に配列
させてあるから、バックドア開時のねじれに対して一層
抵抗が小さく、山部311および谷部312の倒れ込み
が生ぜず、蛇腹部31に屈曲やつぶれは変形は発生しな
い。
り、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
グロメット3Bの蛇腹部31では、各山部の高さと、各
谷部の深さは全長にわたりそれぞれ同一としてあり、山
部と谷部の軸心線Gは共通としてある。そして、バック
ドア開時にねじられる方向に沿って長手方向に螺旋状に
延びる一方の半周面31aの山部311aおよび谷部3
12aと、他方の半周面31bの山部311bおよび谷
部312bとはピッチが異っており、一方の半周面31
aの山部311aおよび谷部312aのピッチは、他方
の半周面31bの山部311bおよび谷部312bのピ
ッチよりも密としてある。ピッチの密度差は1.2〜
1.8倍程度である。他の構造は上記グロメット3Aと
実質的に同一であり、同一部分は同一符号で示し説明を
省略する。
の山部311aと谷部312aのピッチを、他の半周面
31bの山部311bと谷部312bのピッチよりも密
にしたから、一方の半周面31a側の方が伸長性が大き
く、上記グロメット3Aと同様の作用効果が奏される。
した山部と谷部の配列およびピッチを密にした山部と谷
部の配列を、蛇腹部の両端のねじれ角が90°となるね
じれ方向としたが、このねじれ方向は、バックドア全開
時に開度により決められ、例えば開度が90°以上の場
合にはねじれ方向も90°以上とする。
に伴うグロメットの伸縮やねじれに対する追従性が向上
し、グロメットのつぶれ変形や取付部のはずれが生じ
ず、ワイヤハーネス類の保護性能が向上する。
面図、(B),(C),(D)はそれぞれ(A)のIB−
IB線、IC−IC線、ID−ID線に沿う位置での断面図であ
る。
は平面図、(B),(C),(D)はそれぞれ(A)の
IIB −IIB 線、IIC −IIC 線、IID −IID 線に沿う位置
での断面図である。
(A)はバックドア閉時における斜視図、(B)はバッ
クドア開時における斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 蛇腹状の筒部の一端に形成した取付部を
車体側に係止するとともに、他端に形成した取付部をド
ア側に係止してなり、車体側からドア側に至るワイヤハ
ーネス類を挿通させて保護するグロメットであって、ド
ア開閉に伴って両端間に伸縮およびねじれが生じる蛇腹
付きグロメットにおいて、ドア全開時におけるねじれの
方向に沿って長手方向に螺旋状に延びる筒部の一方の半
周面側の山部と谷部の高低差を、他方の半周面側の山部
と谷部の高低差よりも大きく設定したことを特徴とする
蛇腹付きグロメット。 - 【請求項2】 蛇腹状の筒部の一端に形成した取付部を
車体側に係止するとともに、他端に形成した取付部をド
ア側に係止してなり、車体側からドア側に至るワイヤハ
ーネス類を挿通させて保護するグロメットであって、ド
ア開閉に伴って両端間に伸縮およびねじれが生じる蛇腹
付きグロメットにおいて、ドア全開時におけるねじれの
方向に沿って長手方向に螺旋状に延びる筒部の一方の半
周面側の山部と谷部のピッチを、他方の半周面側の山部
と谷部のピッチよりも密に設定したことを特徴とする蛇
腹付きグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01469897A JP3355105B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 蛇腹付きグロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01469897A JP3355105B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 蛇腹付きグロメット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10199352A true JPH10199352A (ja) | 1998-07-31 |
JP3355105B2 JP3355105B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=11868416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01469897A Expired - Fee Related JP3355105B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 蛇腹付きグロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3355105B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001251736A (ja) * | 2000-03-03 | 2001-09-14 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | グロメット |
GB2379479B (en) * | 2001-09-10 | 2005-02-09 | Sumitomo Wiring Systems | Protector for wire harness |
JP2007252060A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Yazaki Corp | ハーネス外装部材 |
KR101430545B1 (ko) * | 2014-06-04 | 2014-08-18 | 현대코퍼레이션 주식회사 | 차량 도어용 그로멧 |
WO2023248811A1 (ja) * | 2022-06-21 | 2023-12-28 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス |
-
1997
- 1997-01-09 JP JP01469897A patent/JP3355105B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001251736A (ja) * | 2000-03-03 | 2001-09-14 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | グロメット |
GB2379479B (en) * | 2001-09-10 | 2005-02-09 | Sumitomo Wiring Systems | Protector for wire harness |
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WO2023248811A1 (ja) * | 2022-06-21 | 2023-12-28 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス |
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---|---|
JP3355105B2 (ja) | 2002-12-09 |
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