JPH10199320A - 面光源装置及び液晶表示装置 - Google Patents

面光源装置及び液晶表示装置

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JPH10199320A
JPH10199320A JP1199997A JP1199997A JPH10199320A JP H10199320 A JPH10199320 A JP H10199320A JP 1199997 A JP1199997 A JP 1199997A JP 1199997 A JP1199997 A JP 1199997A JP H10199320 A JPH10199320 A JP H10199320A
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JP
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light
light guide
face
light source
liquid crystal
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JP1199997A
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English (en)
Inventor
Katsuya Oji
勝也 大路
Masahiro Oura
正裕 大浦
Shigeki Muta
茂樹 牟田
Takao Yoshikawa
孝雄 吉川
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化や高重量化、新たな発熱源を伴
わずに導光板の蓄熱による温度上昇を効率よく抑制でき
て液晶の配向乱れによる輝度ムラ等を防止できると共
に、小型や蓄電池式等の装置にも容易に適用できる面光
源装置の開発。 【解決手段】 側面からの入射光を下面で反射して上面
より出射するようにした導光板(1)の下面に、熱伝導
性粘着層(2)を介して放熱板(3)を接着固定してな
る面光源装置(5)。 【効果】 吸収光による導光板の蓄熱を熱伝導性粘着層
を介し放熱板に効率よく伝熱して放熱でき、導光板の高
温化を抑制して液晶セルの温度上昇を介した液晶の配向
乱れによる輝度ムラ等の発生を防止できて視認性の安定
性に優れる液晶表示装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、放熱性に優れる面光源装
置、及びそれを用いた輝度ムラ等を生じにくい液晶表示
装置に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、側面からの入射光を下面で反射し
て上面より出射するようにした導光板からなるバックラ
イトシステムを有する液晶表示装置が知られていた。し
かしながら、装置の大型化や表示輝度の向上等に伴って
導光板の蓄熱による温度上昇、特に光源側の温度上昇が
大きくなり、それが液晶の配向乱れを誘発して輝度ムラ
や表示機能の一時的喪失を生じさせる問題点があった。
【0003】前記に鑑みて、導光板等の蓄熱を冷却ファ
ンを介して防止する提案もあるが、装置が大型化したり
高重量化し、かつファンモーターが新たな発熱源となる
難点があると共に、小型の装置や蓄電池を電源とする装
置などには大きさや消費電力等の点より不向きな問題点
があった。なお導光板の蓄熱が偏光板を変質させる温度
に達すると回復が不能の輝度ムラや表示機能の喪失を生
じることとなる。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、装置の大型化や高重量
化、新たな発熱源を伴わずに導光板の温度上昇を効率よ
く抑制できて液晶の配向乱れによる輝度ムラ等の発生を
防止できると共に、小型や蓄電池式等の装置にも容易に
適用できる面光源装置の開発を課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、側面からの入射光を下面
で反射して上面より出射するようにした導光板の下面
に、熱伝導性粘着層を介して放熱板を接着固定してなる
ことを特徴とする面光源装置を提供するものである。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、吸収光による導光板の
蓄熱、特に温度上昇の大きい光源側の蓄熱を熱伝導性粘
着層を介し放熱板に効率よく伝熱して放熱でき、導光板
の高温化を抑制して液晶セルの温度上昇を介した液晶の
配向乱れによる輝度ムラ等の発生を防止できて、視認性
の安定性に優れる液晶表示装置を得ることができる。ま
た熱伝導性粘着層と放熱板による冷却手段であるため薄
型軽量性に優れ、装置の大型化や高重量化や新たな発熱
源を伴わずに、小型や蓄電池式等の装置にも容易に適用
することができる。さらに粘着層を介した圧着処理で放
熱板を簡便に付設でき、また付設箇所やその面積も容易
に設定できて養生時間が不要なことなどより装置の製造
効率にも優れている。
【0007】
【発明の実施形態】本発明の面光源装置は、側面からの
入射光を下面で反射して上面より出射するようにした導
光板の下面に、熱伝導性粘着層を介して放熱板を接着固
定したものからなる。その例を図1に示した。1が導光
板、2が熱伝導性粘着層、3が放熱板であり、4が光源
である。
【0008】導光板としては、上面、それに対向する下
面、及び上面と下面間の側面からなる入射側面を有し
て、入射側面からの入射光を下面で反射して上面より出
射するようにした適宜な板状物を用いうる。その形態に
ついては、限定するものではないが図例の如く、入射側
面に対向する側端部の厚さが入射側面のそれよりも薄い
もの、就中50%以下の厚さであるものが好ましい。
【0009】前記の入射側面に対する対向側端部の薄型
化は、入射側面より入射した光が伝送端としての当該対
向側端部に至るまでに、下面に効率よく入射しその反射
を介して上面より出射して、入射伝送光を上面に効率よ
く供給できる有利性を有する。またかかる薄型化構造と
することで導光板を軽量化でき、例えば下面が直線面の
場合、均一厚の導光板の約75%の重量とすることがで
きる。
【0010】導光板の下面は、例えばフラット面やプリ
ズム状凹凸構造による全反射式、ドット付設や微細凹凸
構造等による拡散式などの適宜な方式で、側面からの入
射光を反射して上面より出射するように形成されていれ
ばよい。従って従来のサイドライト型の導光板のいずれ
も用いうる。好ましく用いうる導光板は、下面に入射側
面に沿う方向のプリズム状凹凸の繰返し構造を有し、そ
のプリズム状凹凸の稜角や、下面の形状や曲率を制御し
て上面よりの出射効率を高めたものである。
【0011】導光板を形成する材料は、光源の波長領域
に応じてそれに透明性を示す適宜なものであってよい。
ちなみに可視光域では、例えばポリメチルメタクリレー
トの如きアクリル系樹脂、ポリカーボネートやポリカー
ボネート・ポリスチレン共重合体の如きポリカーボネー
ト系樹脂、エポキシ系樹脂等で代表される透明樹脂やガ
ラスなどがあげられる。
【0012】導光板は、適宜な方法で製造してよい。量
産性等の点より好ましい製造方法は、熱や紫外線ないし
放射線等で重合処理しうる液状樹脂を、所定の下面形状
を形成しうる型に充填ないし流延して重合処理する方法
や、熱可塑性樹脂を所定の下面形状を形成しうる金型に
加熱下に押付て形状を転写する方法、加熱溶融させた熱
可塑性樹脂あるいは熱や溶媒を介して流動化させた樹脂
を所定の形状に成形しうる金型に充填する方法などがあ
げられる。
【0013】なお導光板は、例えば光の伝送を担う導光
部に下面形成用のシートを接着したものの如く、異種材
料の積層体などとして形成されていてもよく、1種の材
料による一体的単層物として形成されている必要はな
い。導光板の厚さは、使用目的による導光板のサイズや
光源の大きさなどにより適宜に決定することができる。
【0014】液晶表示装置等に用いる導光板の一般的な
厚さは、その入射側面に基づき20mm以下、就中0.1
〜10mm、特に0.5〜8mmである。また入射側面と上
面の一般的な面積比は、前者/後者に基づき1/5〜1
/100、就中1/10〜1/80、特に1/15〜1
/50である。
【0015】導光板の下面には、漏れ光防止を目的に必
要に応じて反射層を密着付設することもできる。反射層
の形成は、例えばバインダ樹脂に金属粉末を混入して塗
工する方式や、金属薄膜を蒸着法等により付設する方式
などの適宜な方式で行うことができる。反射層の形成に
は、反射率の点より例えばアルミニウム、銀、金、銅又
はクロムなどからなる高反射率の金属の少なくとも1種
を含有する金属が好ましく用いうる。
【0016】導光板の下面に放熱板を接着固定するため
の熱伝導性粘着層の形成には、適宜な粘着剤を用いるこ
とができ、その種類について特に限定はない。ちなみに
その粘着剤の例としては、ゴム系やアクリル系、シリコ
ーン系やウレタン系、ビニルアルキルエーテル系やポリ
ビニルアルコール系、ポリビニルピロリドン系やポリア
クリルアミド系、セルロース系などの種々の粘着剤があ
げられる。耐熱性や長期安定性等の点よりは、アクリル
系粘着剤が好ましく用いられる。
【0017】前記のアクリル系粘着剤としては、公知物
のいずれも用いうるが就中、粘着特性等の点よりは、メ
チル基やエチル基、n−プロピル基やイソプロピル基、
n−ブチル基やt−ブチル基、イソブチル基やアミル
基、イソアミル基やヘキシル基、ヘプチル基やシクロヘ
キシル基、2−エチルヘキシル基やオクチル基、イソオ
クチル基やノニル基、イソノニル基やデシル基、ウンデ
シル基やラウリル基、トリデシル基やテトラデシル基、
ステアリル基やオクタデシル基の如き炭素数が1〜18
の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアクリル酸やメタ
クリル酸のエステルからなるアクリル酸系アルキルエス
テルの1種又は2種以上を用いたアクリル系重合体をベ
ースポリマーとするものが好ましい。
【0018】前記のアクリル系重合体は、官能基や極性
基の導入による接着性の改良、生成共重合体のガラス転
移温度の制御による凝集力や耐熱性の改良、架橋処理に
よる分子量の増大化などの粘着特性の改質等を目的に、
前記したアクリル酸系アルキルエステル以外の改質目的
に応じた適宜なモノマー成分の1種又は2種以上を共重
合したものであってもよい。
【0019】前記改質用のモノマー成分としては、例え
ばアクリル酸やメタクリル酸、カルボキシエチルアクリ
レートやカルボキシペンチルアクリレート、イタコン酸
やマレイン酸、フマール酸やクロトン酸の如きカルボキ
シル基含有モノマー、あるいは無水マレイン酸や無水イ
タコン酸の如き酸無水物モノマーがあげられる。その使
用量は、粘着特性等の点より当該アクリル酸系アルキル
エステル100重量部あたり20重量部以下、就中15
重量部以下が好ましい。
【0020】また(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエ
チルや(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルや(メタ)ア
クリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸
8−ヒドロキシオクチルや(メタ)アクリル酸10−ヒ
ドロキシデシル、(メタ)アクリル酸12−ヒドロキシ
ラウリルや(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)−
メチルアクリレートの如きヒドロキシル基含有モノマ
ー、スチレンスルホン酸やアリルスルホン酸、2−(メ
タ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸や
(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、スルホプ
ロピル(メタ)アクリレートや(メタ)アクリロイルオ
キシナフタレンスルホン酸の如きスルホン酸基含有モノ
マー、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート
の如き燐酸基含有モノマーなども改質用のモノマー成分
の例としてあげられる。
【0021】更に(メタ)アクリルアミドやN,N−ジ
メチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)ア
クリルアミドやN−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミドの
如き(N−置換)アミド系モノマー、(メタ)アクリル
酸アミノエチルや(メタ)アクリル酸N,N−ジメチル
アミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエ
チルの如き(メタ)アクリル酸アルキルアミノアルキル
系モノマー、(メタ)アクリル酸メトキシエチルや(メ
タ)アクリル酸エトキシエチルの如き(メタ)アクリル
酸アルコキシアルキル系モノマー、N−シクロヘキシル
マレイミドやN−イソプロピルマレイミド、N−ラウリ
ルマレイミドやN−フェニルマレイミドの如きマレイミ
ド系モノマー、N−メチルイタコンイミドやN−エチル
イタコンイミド、N−ブチルイタコンイミドやN−オク
チルイタコンイミド、N−2−エチルヘキシルイタコン
イミドやN−シクロヘキシルイタコンイミド、N−ラウ
リルイタコンイミドの如きイタコンイミド系モノマー、
N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシンイミ
ドやN−(メタ)アクリロイル−6−オキシヘキサメチ
レンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−8−
オキシオクタメチレンスクシンイミドの如きスクシンイ
ミド系モノマーなども改質用のモノマー成分の例として
あげられる。
【0022】加えて、酢酸ビニルやプロピオン酸ビニ
ル、N−ビニルピロリドンやメチルビニルピロリドン、
ビニルピリジンやビニルピペリドン、ビニルピリミジン
やビニルピペラジン、ビニルピラジンやビニルピロー
ル、ビニルイミダゾールやビニルオキサゾール、ビニル
モルホリンやN−ビニルカルボン酸アミド類、スチレン
やα−メチルスチレン、N−ビニルカプロラクタムの如
きビニル系モノマー、アクリロニトリルやメタクリロニ
トリルの如きシアノアクリレート系モノマー、(メタ)
アクリル酸グリシジルの如きエポキシ基含有アクリル系
モノマー、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコー
ル、(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコールや
(メタ)アクリル酸メトキシエチレングリコール、(メ
タ)アクリル酸メトキシポリプロピレングリコールの如
きグリコール系アクリルエステルモノマー、(メタ)ア
クリル酸テトラヒドロフルフリルやフッ素(メタ)アク
リレート、シリコーン(メタ)アクリレートや2−メト
キシエチルアクリレートの如きアクリル酸エステル系モ
ノマーなども改質用のモノマー成分の例としてあげられ
る。前記した改質用のモノマー成分の使用量は、粘着特
性等の点より当該アクリル酸系アルキルエステル100
重量部あたり50重量部以下が好ましい。
【0023】上記した如く粘着層は、ベースポリマー等
の分子量増大などによる粘着特性の改良を目的に必要に
応じて架橋構造とされるが、その架橋方式については特
に限定はなく、公知架橋方式のいずれも採用することが
できる。ちなみにその例としては、分子中に不飽和結合
を2個以上有する多官能モノマー成分をアクリル系重合
体中に共重合させて内部架橋させる方式、電子線や紫外
線の如き放射線の照射を介して内部架橋又は外部架橋さ
せる方式、粘着剤に架橋剤を配合して外部架橋させる方
式などがあげられる。
【0024】前記した多官能モノマー成分の例として
は、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート
や(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ートやネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレートやト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレートやペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサ(メタ)アクリレートやエポキシア
クリレート、ポリエステルアクリレートやウレタンアク
リレート、1,4−ブチルジアクリレートや1,6−ヘ
キシルジアクリレートなどがあげられる。
【0025】前記したアクリル系重合体の内部架橋方式
では、多官能モノマー成分の使用を必須とし、内部架橋
したアクリル系重合体の調製は例えば通例の熱重合開始
剤によるラジカル重合方式や、光重合開始剤による放射
線重合方式などにより行うことができる。なお、架橋剤
や放射線照射等による外部架橋方式の場合にも、多官能
モノマー成分をアクリル系重合体中に共重合させて架橋
効率の向上をはかることもできる。
【0026】多官能モノマー成分は、1種又は2種以上
を用いることができ、その配合量は、架橋効率や粘着特
性、アクリル系の透明性や耐候性等の特性などの点よ
り、全モノマー成分の30重量%以下、就中0.01〜
25重量%、特に0.02〜10重量%が好ましい。
【0027】上記の外部架橋方式に用いる架橋剤として
は、適宜なものを用いることができ、特に限定はない。
カルボキシル基や酸無水物基、ヒドロキシル基やエポキ
シ基等の官能基含有モノマー成分を共重合させたアクリ
ル系重合体の分子間架橋に用いられる公知架橋剤のいず
れも用いうる。その例としては、トリレンジイソシアネ
ートやトリメチロールプロパントリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタントリイソシアネートの如き多官能
イソシアネート系架橋剤、ポリエチレングリコールジグ
リシジルエーテルやジグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパントリグリシジルエーテルの如きエポキシ系
架橋剤があげられる。
【0028】またメラミン樹脂系架橋剤や金属塩系架橋
剤、金属キレート系架橋剤やアミノ樹脂系架橋剤、過酸
化物系架橋剤なども用いうる。架橋剤の使用量は、架橋
効率や粘着特性などの点より、アクリル系重合体100
重量部あたり、20重量部以下、就中15重量部以下、
特に0.01〜10重量部が好ましい。
【0029】熱伝導性粘着層は、伝熱剤を配合した粘着
層として形成することができる。その伝熱剤としては、
例えば上記した反射層で例示した金属の粉末やカーボ
ン、熱伝導率の良好なセラミック粉末などの適宜なもの
を用いうる。ちなみにそのセラミック粉末の例として
は、酸化アルミニウムや窒化アルミニウム、二酸化チタ
ンやホウ化チタン、窒化ホウ素や窒化ケイ素、炭化ケイ
素などがあげられる。
【0030】伝熱剤の配合量は、熱伝導性などに応じて
適宜に決定しうるが、一般には粘着層を形成するベース
ポリマー100重量部あたり、10〜500重量部、就
中15〜300重量部、特に20〜120重量部の配合
量とされる。なお用いる伝熱剤の粒径は、限定するもの
ではないが熱伝導性と接着力に優れる粘着層を形成する
点などより、平均粒径に基づき0.5〜300μm、就
中1〜150μm、特に5〜100μmが好ましい。
【0031】熱伝導性粘着層の形成は、例えば有機溶剤
による溶液や水による分散液ないしエマルジョン、又は
モノマー成分等の混合物などとした粘着剤に伝熱剤を配
合して放熱板や導光板や支持基材上に塗工し、加熱乾燥
処理又は放射線照射処理する方式、あるいはセパレータ
上に形成した熱伝導性粘着層を放熱板や導光板や支持基
材の上に移着する方式などの適宜な方式で行うことがで
きる。
【0032】前記の支持基材としては、紙や不織布、プ
ラスチックフィルムや金属箔などの適宜なものを用いる
ことができ、熱伝導性等の点よりは例えば銅やアルミニ
ウム、ステンレスやベリリウムなどの適宜な金属からな
る箔の使用が好ましい。またセパレータは、支持基材を
シリコーン系や長鎖アクリル系やフッ素系等の適宜な剥
離剤で表面処理することにより得ることができる。厚さ
の制御性や施工性などの点よりは、支持基材の両面に熱
伝導性粘着層を設けてシート形態としたものが好ましく
用いられる。
【0033】熱伝導性粘着層の厚さは、適宜に決定しう
るが、一般には熱伝導性や接着力等の点より5mm以下、
就中0.1〜4mm、特に0.2〜3mmとされる。また接
着固定性等の点より好ましい熱伝導性粘着層の接着力
は、JIS C 2107に準拠した被着体に対する接
着力に基づき、100gf/20mm以上、就中300gf/20
mm以上、特に500gf/20mm以上である。
【0034】なお熱伝導性粘着層の形成に際しては、必
要に応じて例えば天然や合成の樹脂類、粘着付与剤、可
塑剤、軟化剤、ガラス繊維やガラスビーズ、炭酸カルシ
ウムやクレー、その他の無機粉末等からなる充填剤や顔
料、着色剤や老化防止剤などの、粘着剤に使用されるこ
とのある各種の添加剤を配合することができる。
【0035】放熱板としては、熱伝導率が良好な適宜な
板を用いうる。一般には、例えばアルミニウムや銅、鉄
やステンレス、銀や金、白金や各種金属の合金などから
なる金属板が用いられるが、前記した伝熱剤を配合した
ポリマーシートなども用いうる。そのポリマーとして
は、上記した導光板形成材に加えて、例えばトリアセチ
ルセルロースやポリビニルアルコール、ポリイミドやポ
リアリレート、ポリエステルやポリスルホン、ポリエー
テルスルホンの如きプラスチックやその他のゴム系ポリ
マーなどの適宜なものを用いうる。
【0036】就中、軽量性や伝熱性等の点よりアルミニ
ウム板が好ましく用いうる。放熱板は、平板やフィン付
板などの適宜な形態を有していてよいが、薄型化等の点
よりは箔等の平板が好ましい。放熱板の厚さは、適宜に
決定でき、一般には薄型化等の点より0.05〜10m
m、就中0.1〜7mm、特に0.5〜5mmとされる。
【0037】導光板と放熱板との熱伝導性粘着層を介し
た接着固定は、例えばその一方にロールラミネータ等を
介して熱伝導性粘着層を密着固定した後、その上に他方
を重ね合わせてプレス等により圧着処理する方式などの
適宜な方式で行うことができる。その接着処理に際して
は、熱伝導性や接着力の低下原因となる気泡の混入を可
及的に回避することが好ましい。
【0038】本発明の面光源装置は、照明装置などとし
て種々の装置に用いうる。就中、液晶表示装置における
バックライトとして好ましく用いうる。図2にその液晶
表示装置を例示した。これは液晶セル7の視認背面側に
拡散板6を介して面光源装置5をその導光板1の側を介
し配置したものである。なお8は、必要に応じて配置さ
れる透明保護板、9はケースである。
【0039】図例の如く液晶表示装置の形成に際して面
光源装置5は、導光板1の入射側面に光源4を配置した
サイドライト型のものとして適用されるが、その光源と
しては適宜なものを用いうる。一般には、例えば(冷,
熱)陰極管や、発光ダイオード等の線状ないし面状のア
レイ体等からなる線状光源などが好ましく用いられ、低
消費電力性や耐久性、カラー化の演色豊富性などの点よ
りは冷陰極管が特に好ましく用いられる。
【0040】光源に対しては、必要に応じて図例の如
く、光源からの発散光を導光板の側面に導くために光源
を包囲する光源ホルダ41などの適宜な補助手段を配置
することもできる。光源ホルダには、高反射率の金属薄
膜を付設した樹脂シートや金属箔などが一般に用いられ
る。
【0041】液晶表示装置は一般に、液晶シャッタとし
て機能する液晶セルとそれに付随の駆動装置、偏光板、
バックライト、及び必要に応じての補償用位相差板等の
構成部品を適宜に組立てることなどにより形成される
が、本発明においては上記した放熱式の面光源装置を用
いる点を除いて特に限定はなく、従来に準じたものとす
ることができる。
【0042】従って用いる液晶セルについては特に限定
はなく、例えばツイストネマチック液晶やスーパーツイ
ストネマチック液晶を用いたものなどの適宜な液晶セル
を用いうる。また液晶の駆動方式についても特に限定は
ない。さらに液晶セルの表裏面に必要に応じて設ける偏
光板についても特に限定はなく、高度な直線偏光の入射
による良好なコントラスト比の表示を得る点などより、
特にバックライト側の偏光板として、例えばヨウ素系や
染料系の吸収型直線偏光子などの如く偏光度の高いもの
を用いることが好ましい。
【0043】液晶表示装置の形成に際しては、例えば拡
散板やアンチグレア層、反射防止膜や保護層、補償用の
位相差板などの適宜な光学素子を適宜に配置することが
できる。拡散板は、導光板の上面や液晶セルの視認側な
どの適宜な位置に1層又は2層以上を設けることができ
る。なお補償用位相差板は、複屈折の波長依存性などを
補償して液晶セルの視認性の向上等をはかるためのもの
である。液晶表示装置を形成する光学素子ないし部品
は、全体的又は部分的に積層一体化されて固着されてい
てもよいし、分離容易な状態に配置したものであっても
よい。
【0044】
【実施例】
実施例1 幅200mm、奥行250mm、入射側面の厚さ5mm、その
対向端の厚さ1mm、平坦な上面、ドットを付設した下面
からなる導光板の下面の全面に、全厚300μmの熱伝
導性粘着層を介して厚さ3mmのアルミニウム板を接着固
定して面光源装置を得た。
【0045】なお前記の熱伝導性粘着層は、アクリル酸
2−エチルヘキシル95部(重量部、以下同じ)とアク
リル酸5部を210部の酢酸エチル中で、2,2−アゾ
ビスイソブチロニトリル0.4部の共存下、かつ窒素置
換下に60〜80℃で撹拌しながら溶液重合処理して得
た(重合率99.2%)、粘度約120ポイズ、固形分
30重量%の粘着剤溶液に、その溶液100部あたり3
部の多官能性イソシアネート系架橋剤と、50部の窒化
ホウ素を添加してそれを、剥離コートのポリエステルフ
ィルム上に塗工し、熱風乾燥機中で40℃、5分間、つ
いで130℃、5分間の加熱処理を施して厚さ100μ
mの熱伝導性粘着層を形成し、それを厚さ100μmのア
ルミニウム箔の両面に移着して形成したものである。
【0046】実施例2 窒化ホウ素に代えて、ホウ化チタン100部を用いたほ
かは実施例1に準じて面光源装置を得た。
【0047】比較例1 窒化ホウ素無添加の粘着層としたほかは実施例1に準じ
て面光源装置を得た。
【0048】比較例2 粘着層におけるアルミニウム箔を厚さ300μmの発泡
ポリエチレンシートに代えたほかは比較例1に準じて面
光源装置を得た。
【0049】評価試験 温度 実施例、比較例で得た面光源装置における導光板の入射
側面に直径3mmの冷陰極管を配置し、銀蒸着のポリエス
テルフィルムからなる光源ホルダにて冷陰極管を包囲し
て、冷陰極管を点灯し、30分経過後における導光板の
上面の、側端より10mm内側の中央位置での、入射面側
とその対向端側の温度を調べた。
【0050】輝度ムラ 前記した冷陰極管配置の面光源装置の上方に、表裏面に
偏光板を付設したノーマリーホワイト型のツイストネマ
チック液晶セルを配置して液晶表示装置を得、冷陰極管
を点灯して30分経過後における表示の輝度ムラを目視
にて調べた。なお輝度ムラの発生の有無は、初期点灯時
の状態を基準とした。
【0051】前の結果を次表に示した。
【0052】表より、実施例では伝熱性及び放熱性に優
れて導光板の温度上昇が小さく、また光源側での温度上
昇も格段に抑制できて輝度ムラが発生せず、液晶表示装
置の良好な視認性を維持できることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】面光源装置例の説明断面図
【図2】液晶表示装置例の説明断面図
【符号の説明】 1:導光板 2:熱伝導性粘着層 3:放熱板 4:光源 5:面光源装置 6:拡散板 7:液晶セル
フロントページの続き (72)発明者 吉川 孝雄 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面からの入射光を下面で反射して上面
    より出射するようにした導光板の下面に、熱伝導性粘着
    層を介して放熱板を接着固定してなることを特徴とする
    面光源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の面光源装置をその導光
    板側を介して液晶セルの視認背面側に配置してなること
    を特徴とする液晶表示装置。
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