JPH08124405A - 面光源フラッドライト - Google Patents

面光源フラッドライト

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JPH08124405A
JPH08124405A JP6263927A JP26392794A JPH08124405A JP H08124405 A JPH08124405 A JP H08124405A JP 6263927 A JP6263927 A JP 6263927A JP 26392794 A JP26392794 A JP 26392794A JP H08124405 A JPH08124405 A JP H08124405A
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JP
Japan
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light
transparent plate
light source
lamp
mirror
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JP6263927A
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Inventor
Osayuki Mizushima
脩行 水島
Ikuatsu Usui
郁敦 臼井
Takao Kitada
孝雄 北田
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R D S KK
RDS KK
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R D S KK
RDS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演出空間の照明、特に映画スタジオ、テレビ
スタジオ等の映像照明において使用されるフラッドライ
トにおいて、有害な影、または幾重にも重なった影の出
ない、ソフトで均一な拡散光と、理想的な配光とを得る
こと。 【構成】 平面形状がn角形(但し、nは5〜14、第
1実施例ではn=6で六角形)の透明板1を発光体と
し、前記透明板1の辺の1つ置きまたは2つ置きの端面
1a、1c、1eを光の投入面として前記端面に対し
て、平行に長管のランプ光源4を配設し、前記透明板1
の裏面1hに対し、そこへ入射進行する光を乱反射させ
て前面から出光させる拡散手段2を配設し、前記端面1
a、1c、1eに夫々平行に対向する端面に光反射手段
3を配設して成る。必要に応じて、前記透明板1の裏面
1hに配設した前記拡散手段2の外側にヒートシンク1
3を配設してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、演出空間の照明として
使用される照明設備の内のフラッドライト、特に映画ス
タジオ、テレビスタジオ等の映像照明に要求されるソフ
トで均一な光を重視した、面光源を用いたフラッドライ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】映画スタジオ、テレビスタジオ等の映像
照明において使用される照明器具を大別すると、スポッ
トライトとフラッドライトに分けられる。スポットライ
トは主として人物等主役となる被写体を強調する場合に
用いられ、フラッドライトは周囲のスタジオセット等を
含めて、広い範囲に全体をできるだけ均一に照明する場
合に用いられる。フラッドライトに要求される機能は、
むらのない、できるだけ影の出ないソフトな光が必要で
ある。特に影が幾重にも重なって出る照明器具は、この
種の映像照明用には不適であり、照明技術者や演出家に
嫌われる。
【0003】従来から用いられているフラッドライト
は、多くの種類が実用化されているが、代表的なもの
は、一つの照明器具の中に多くのランプを装着して光源
を分散することでソフトな光を得るもの、またはフィラ
メントの長い長管ランプを用い、その光を出来るだけ広
い範囲に分散させるために、リフレクターの曲率を工夫
することで均一な光を得ようとするものなどである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらのフラッドライ
トは、完全に均一なソフト性を得るには光学的に、生産
技術的に限界がある。例えば、多くのランプを装着した
フラッドライトを点灯して正面から見た場合、光源付近
とその他の部分の明るさの差が認められるが、このこと
はランプの数に相当する影が出る可能性を示している。
また長管ランプを用いたフラッドライトについても、例
えば、リフレクターの曲率を設計上理想的な形を得たに
しても、製造上、組立て上の誤差等を皆無にすることは
不可能で、光のむらは完全になくならない。
【0005】その結果の欠陥として、被写体の形が幾重
にも出てしまったり、濃い影が出て理想とするソフトな
光が得られない。この濃い影や、影が幾重にも出る欠陥
を緩和する方法として、拡散フィルターを照明器具の前
面に装着することが一般的に行われているが、影をでき
るだけ少なくするためには、厚めの拡散フィルターを用
いれば良いが、透過率が極端に下がって、照明として本
来必要である照度が著しく低下する。即ち、満足する拡
散光と必要な照度を得ようとするには、割り増した容量
を持つランプを装着する必要があり、省エネルギー上好
ましくない。
【0006】それを避けるための方法として、比較的透
過率が良く、拡散性の良い拡散フィルターも開発された
が、フラッドライトを正面から見た場合の光源付近とそ
の他の明るさの差は完全には無くならず、また照明技術
者や演出家が満足する影の状態、即ち、フラッドライト
として理想的なソフト性は得られていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題を下
記の手段により解決するもので、従来の点または線に近
い光源を、広い範囲の面光源にすることによって、完全
に均一でソフトな拡散光を提供するとともに、エネルギ
ーを効率的に使うことができる。
【0008】 発光体としての平面形状がn角形(但
し、nは5〜14)の透明板と、前記透明板の辺の1つ
置きまたは2つ置きの端面に対して、それぞれ平行に配
設した長管のランプ光源と、その光を集光し投入する集
光ミラーと、前記透明板の裏面に配設し、前記裏面に入
射進行する光を乱反射させ前記透明板の前面から出光さ
せるための拡散手段と、前記透明板の光の投入面に対向
する1辺または2辺の端面に配設し、進行してくる光を
反射させる反射手段と、を備えたこと。
【0009】 前記拡散手段の配設を、拡散塗料の塗
布、拡散シートの貼付け、または凹凸加工によって実施
したこと。
【0010】 前記反射手段の配設を、鏡面加工によ
って実施したこと。
【0011】 前記n角形の角数を2で除した値が奇
数であるn角形において、透明板の光の投入面に対向す
る辺の端面を凹曲面にしたこと。
【0012】 前記n角形の透明板の出光面に透過率
の良い拡散フィルターを張り付けて、更に広範囲に光を
拡散するようにしたこと。
【0013】 前記n角形の透明板の出光面の外側
に、光を集光させるグリット、または光学レンズを付加
して、集光機能を持たせたこと。
【0014】 前記ランプ光源、集光ミラーおよび透
明板の光の投入面を閉じるように覆い、且つ、ほぼ中央
に熱風の排出口をもつカバーを設け、透明板の他の辺に
対し、前記カバーの端面に接続し、送風機を付けたダク
トをそれぞれ設け、その両端を前記カバーの端面に接続
することで、前記送風機から送られた冷風によって透明
板の各端面、ランプソケット、ランプおよび集光ミラー
を冷却し、前記カバーのほぼ中央から熱風を排出するよ
うにしたこと。
【0015】 前記透明板の裏面の拡散手段の外側に
ヒートシンクを密着させ、発生する熱を放散するように
したこと。
【0016】これらの方法によると、前記の従来方法に
よる欠陥である濃い影が出たり、幾重にも影が出ること
が解消され、ソフトな拡散光と理想的な配光が得られ
る。また透過率の悪い拡散フィルターを使う必要がなく
なり、エネルギーコスト上も有利となる。
【0017】
【実施例】本発明を図面に基づいて説明する。図1は本
発明第1実施例の平面図であり、図2は図1の実施例の
A−A断面図である。透明板1は、平面形状n角形のう
ちn=6とした六角形であり、厚みは均一となってい
る。透明板1の材質は、使用されるランプの容量に応じ
て選定され、通常は透過率の高い耐熱ガラスが用いら
れ、小容量のランプであればアクリル板等を用いても良
い。
【0018】透明板1の裏面のほぼ全面には、拡散塗料
2が塗布されており拡散面となる。この拡散塗料2の代
わりに拡散シートを貼付しても良く、または鋭く細かい
凹凸加工をしても良い。透明板1の六角形の各端面は研
磨されており、内、一つ置きの3辺Ia、Ic、Ieは
光の投入面となり、対向する他の3辺Id、If、Ib
は鏡面加工3を施し光の反射面となる。図1では、Ia
〜Ifの6辺を見やすくするため、反射ミラー7、支持
金具8、カバー9、ダクト12を一部除去して示されて
いる。
【0019】透明板1の前面Igは、前記拡散塗料2に
よって拡散した光の出光面となる。透明板1の3辺I
a、Ic、Ieの外周には、その端面の中心線に対して
平行に、且つ、六角の一辺の長さにほぼ同等の有効フィ
ラメント長さを持つ長管のランプ4を配設する。
【0020】ランプ4の両端は、ランプソケット5によ
って支持されている。ランプ4の外周には、例えば、ラ
ンプ4の有効フィラメント長さより若干長い集光ミラー
6を配設する。集光ミラー6には、ランプ4からの光を
透明板1の端面の中央線上に集光させるために、楕円ま
たは放物線の曲面を持たせてある(図2参照)。集光ミ
ラー6と光の投入面との間に、ランプ4のフィラメント
の中心を芯とする円曲面を有する反射ミラー7が上下一
対配設してある。
【0021】前記集光ミラー6および反射ミラー7の材
質は、ランプの容量によって選定されるが、通常は耐熱
ガラスにダイクロイック処理したものを用い、熱線を後
方に逃がし、光線を反射する方式が取られる。また、小
容量のランプの場合にはアルミのリフレクターを用いて
も良い。
【0022】透明板1の六角形の各端面の外周には、透
明板1と反射ミラー7を精度良く位置決めする支持金具
8が配置されている。前記ランプ4、ランプソケット
5、集光ミラー6および反射ミラー7と光の投入面を閉
じるように覆うカバー9を設け、前記支持金具8に取り
つけられている。カバー9のほぼ中央には、熱風を排出
し、光漏れを防ぐ機能を持たせた排出口10が外向に設
置されている。カバー9は、ランプ4の交換がしやすい
様に、集光ミラー6を含んで外周に開閉できる様になっ
ている(図示せず)。
【0023】透明板1の端面の内、鏡面加工3を施した
3辺の外周には、送風機11を設けたダクト12を配設
し、前記支持金具8に取りつけられている。ダクト12
の両端は前記カバー9の端面にそれぞれ接続し密閉され
ている。透明板1の裏面に塗布されている拡散塗料2の
外側のほぼ全面には、ヒートシンク13を密着させ、透
明板1および拡散塗料2から発生する熱を拡散し、透明
板1および拡散塗料2の保護をしている。
【0024】
【作用】以上の方法、装置により、光の進路と光の均一
性および理想的な配光を得るための機能とその特徴、お
よび冷却機能とその特徴を説明する。
【0025】図2において、ランプ4から出た光は、集
光ミラー6によって透明板1の端面のほぼ中央線上に集
光し、透明板1に進入する。進入した光は透明板1の厚
み方向に全反射を繰り返しながら進行する。一方、ラン
プ4から出た光の内、集光ミラー6の前方から外れた光
は、反射ミラー7によってランプ4のフィラメントに戻
され、再び出光させることで効率を上げている。
【0026】前記透明板1に進入した光は、透明板1の
裏面に塗布されている拡散塗料2によって乱反射し、透
明板1の前面より出光する。透明板1に進入した光は、
透明板1の最終端である鏡面加工3の面にて反射し、折
り返し、拡散塗料2によって乱反射し、透明板1の前面
より出光する。
【0027】この過程において、ランプ4が一箇所であ
れば、透明板1の前面より出光する光の量は、透明板1
の進行方向に向って順次少なくなる。即ち、ランプに近
いほど光量が多く、ランプ4から離れるほど光量が少な
い。この光量の傾斜を解決する一般的な解決方法は、拡
散塗料2の拡散機能を減じることによって、鏡面加工3
の面で反射し折り返し後の拡散を増加させる手段が講じ
られるが、その調整を最適にしても、出光する光の進行
方向の分布は、両端が高く中ほどが低い、いわゆる“光
の中落ち”状態となる。
【0028】本来、この種の照明器具における理想的な
配光は、見た目の感覚も考慮すると、中央で若干高めの
なだらかな台形が良いとされており、前記の“光の中落
ち”の配光は理想的とはいえない。本発明は、この“光
の中落ち”を解決する手段として、透明板1を六角形と
なし、透明板1の3辺の端面から光を投入し、透明板1
の中央域で、その光を3方向から重ねることによって、
“光の中落ち”を防止すると同時に、中央で若干高めの
なだらかな台形の理想的な配光を得ることに成功したも
のである。
【0029】なお、図1の透明板1の表面に図示してあ
る点線は、それぞれのランプ4から投入された光の平面
上の方向を、3方向から重なった状態、即ち、その密度
をイメージとして表したものであるが、図示した重なり
のイメージは、透明板1の中央域で“密”の状態に見え
るが、前記“光の中落ち”現象を差し引くと、理想的な
配光となる。また、光の投入面から入射した光は、左右
20°前後の広がり持って進行、拡散するので、図示し
た重なりの境目付近の照度の変化は、図示のイメージよ
りなだらかになる。
【0030】本発明によるフラッドライトが主対象とな
る映像照明の分野における照明器具の容量は、例えば、
500W乃至2000Wの長管のハロゲンランプが用い
られる。これらの容量を持ったランプは、光に活用され
るエネルギーは数割で、残りは熱として放散される。し
たがって、これらの容量を持つ照明器具の熱に対する対
策は困難を極める。
【0031】即ち、照明器具の光学系に対し、数百度の
熱が発生することによる耐熱対策に多くのイニシャルコ
ストがかかること。それらの耐久性の限界による短寿命
によるランニングコストが多くかかること。特に、ラン
プに対しては、熱と寿命との関係が顕著で、例えば、ラ
ンプのピンチシール部の温度が450℃を越えるとその
寿命は極端に短くなることなど、問題が多い。
【0032】本発明によると、例えば、従来の照明器具
で1500Wのランプ1灯を使用していたものが、50
0Wのランプ3灯に分散されることにより、光学系に対
する熱的な負荷は激減する。更に、前記の通り、透過率
の悪い拡散フィルターを用いなくても、ソフトで理想的
な配光が得られるので、その拡散フィルターによる減光
がなく、従来の照明器具以上の照度が得られる。
【0033】但し、集光ミラー6にて集光した光が、
透明板1の投入面に入射する際、透明板1の中で進行
する際、および鏡面加工3面にて反射する際等におい
て効率低下があり、透明板1の各面の加工精度と平滑度
は十分高くする必要がある。なお、この高精度にするた
めに要するコストは、照明器具全体がシンプルな構造を
持っていることで、全体が安価にできることから十分に
吸収できる。この種の照明器具に対する抜熱、放熱対策
は重要である。
【0034】本発明によると、冷却手段として、それぞ
れの送風機11によってダクト12内に取り込まれた冷
風は、透明板1の反射面を冷却し、次にランプソケット
5、集光ミラー6、反射ミラー7、および透明板1の投
入面を冷却し、カバー9のほぼ中央に設けられた排出口
10から熱を持った空気が排出される。この排出口10
には、ポーラス状の貫通気孔を持ったフィルターを用い
てあり、特に空気抵抗を少なくして、且つ、内部の光が
外に漏れない気孔の設計になっている。送風機は、低騒
音タイプが選定されている。
【0035】また、透明板1の裏面に塗布されている拡
散塗料2のほぼ全面には、アルミ押出し材を使用したヒ
ートシンク13を密着させて、透明板1および拡散塗料
2にて発生する熱を効率良く吸収し放散する。拡散塗料
2とヒートシンク13を密着させる際には、熱伝導率の
良い、また透明板1とヒートシンク13の熱膨張差を吸
収し、高温においても硬化しない弾力性のある接着剤を
用いる。
【0036】図3は、本発明第2の実施例の透明板1’
の平面図である。この第2実施例では、多角形の角度n
を2で除した値が奇数である多角形のうちのn=6とし
た六角形を例示している。この実施例の光の投入面は1
aである。また、光の反射面はbであり、本発明第1の
実施例の反射面1dが平面であったものが、cを中心と
する半径Rの曲面となっている。もちろん、この曲面は
円弧以外の曲面でも良く、本実施例では、加工のし安さ
から前記の形状を採用している。
【0037】本発明第1の実施例においては、光の投入
面から入射した光は、反射面において入射方向に折り返
すことになるが、本発明第2の実施例においては、図3
に点線で示すように反射面で放射状に反射する。その後
進行した光は、更に曲面、平面に突き当たり、ほとんど
ランダムな方向で交差することになる。この目的は、本
発明の照明器具の大きさを大きくして、更にソフト性を
向上したい場合に、透明板1’の隅々まで光を行きわ
たらせること、ランダムな方向を持った光を混入させ
ることにより、更に均一な配光を得るためである。
【0038】本発明の実施例として、六角形の透明板を
用いたフラッドライトとして説明したが、六角形以外の
n角形、即ちn=1〜4を除く多角形でも目的によって
は十分に機能を発揮する。その内、本実施例と基本的な
構成の思想が同一の系統として、多角形の角数を2で除
した値が奇数である多角形、即ち、六角形の他に十角
形、十四角形などがある。
【0039】これらは、いずれも辺数の1/2の光の投
入面を持たせ、且つ、それを1つ置きに配置して割り切
れ、更に光の投入面に対向する1辺を持っていることか
ら、透明板の中の光の分布が対象形となりアンバランス
がでない。これらの角数の使い分けは、照明として必要
な容量、面光源としての必要な面積、ランプを分散する
ことによる熱的な配慮などから選定される。但し、角数
が多いほど、透明板の中央付近の光の重なりが増えるた
め、照度分布は中高傾向が強くなるので、その拡散に工
夫が必要となってくる。
【0040】多角形の角数を2で除した値が奇数である
多角形以外の多角形でも合理的な配光が得られる角数が
ある。例えば、九角形は、2つ置きの辺に光の投入面を
配設することで割り切れ、透明板の中の光の分布が対象
形となりアンバランスがでない。更に、この場合、光の
投入面に対向する辺はそれぞれ2面となり、この反射面
は内側に向いているため、光の投入面から入射進行する
光の減衰が問題になる大口径で、比較的容量の少ないラ
ンプを用いる場合に適している。
【0041】また、八角形、十二角形などについても、
1つ置きの辺に光の投入面を配設することで割り切れ、
透明板の中の光の分布が対象形となりアンバランスがで
ない。但し、光の投入面に対向する辺は光の投入面にな
ってしまい、また、対向する反射面は持たすことができ
ないため、光の死角が八角形の場合には四隅、十二角形
の場合には六隅にできる。このために、透明板の中で、
光の強い面と弱い面が強調されるので、光の投入面の辺
の長さを長くし、他の辺の長さを短くするなどして、死
角をできるだけ少なくする必要がある。
【0042】更に、五角形については、2辺に光の投入
面を、七角形については、3辺に光の投入面を、それぞ
れ1辺または2辺を置いて配設することになるが、透明
板の中の光の分布が非対象形となりアンバランスがで
る。十一角形、十三角形等においても同様である。とは
言うものの、五角形については、構造がシンプルになる
ことから、小型のフラッドライトとして、機能を若干犠
牲にすれば、依然として有用である。
【0043】四角形の面光源は、液晶パネルのバックラ
イトとして普及しているが、演出空間に使用される大容
量、大口径で、且つ、0〜100%の調光が常時行われ
る場合の照明としてはあまり適切な形状ではない。即
ち、前述した様に、光の投入面から入射進行する光は、
順次減衰することから“光の中落ち”傾向を示し、その
対策として、拡散手段の反射能を進行方向で微妙な変化
をさせる必要があり、仮にそれができたにしても、0〜
100%の調光全領域に亘って均一な分布を得るのは非
常に難しい。本発明は、この対策として複数の入射光を
異なる方向から重ねることによって、“若干の中高の
光”を得ようとするもので、前記の困難性を緩和するも
のである。
【0044】したがって、多角形は五角形以上、特に六
角形以上が好ましい。但し、四角形は、調光を主体とし
ない、あるいは放電灯等の調光範囲が狭い場合はその影
響が小さく、構造がシンプルになることから、機能を犠
牲にしても大容量にしたい場合または、小型のフラッド
ライトとして、機能を若干犠牲にすれば使用が可能であ
る。また、フラッドライトとしての発光面の形状は、円
に近いほど理想的な配光が得られるので、この面からも
三角形〜四角形はなるべく避けた方がよい。
【0045】本発明の基本的な構成は、透明板の形状が
円形、楕円形であっても、光の投入面として平面にカッ
トされておれば対応は可能である。その場合、例えば、
光の投入面として3面のカットをしたものは、六角形の
本実施例の変形として、それなりの機能を得ることがで
きる。なお、前記説明の中に、光の投入面を1つ置き、
または2つ置きにする等の記載が見られるが、それらの
理由は次のとおりである。即ち、使用する光源の長さは
光の投入面の辺の長さとほぼ同等にする必要があるこ
と、更に、光源、即ち、ランプフィラメントの両側に
は、ピンチシール部およびランプを支えて電気を供給す
るランプソケット、配線のスペース等が必要であること
から、光の投入面は隣同士の辺には配置できず、このた
め1つ置き以上離すことになる。
【0046】本発明第3の実施態様(図示せず)は、本
発明第1、および第2の実施例において、六角形の透明
板1、または透明板1’の出光面に対して、透過率の良
い拡散フィルタ−を張り付けて、更に広範囲に光を拡散
するようにしたもので、若干効率は下がるものの、更に
ソフト性の高い光が要求される場合に用いられる。この
場合、本発明においては、面光源が前提になっているの
で、透過率の悪い拡散フィルターを使う必要がなく、効
率の低下は僅かである。
【0047】本発明第4の実施態様(図示せず)は、本
発明第1、および第2の実施例において、六角形の透明
板1、または透明板1’の出光面全面の外側前面に、
光を集光させるグリット、または、光学レンズを装着
することにより、集光機能を持たせ透明板1、または透
明板1の出光面から出た光を目的の範囲に投光できる様
にしたものである。即ち、本発明はフラッドライトとし
ての機能を持つと同時に、前記のアクセサリーを付加す
ることによって、スポットライトに近い機能も簡単に得
ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の面光源フラ
ッドライトによれば、照明技術者や演出家が満足する影
の状態と、ソフトな拡散光と、理想的な配光が得られ
る。また、照明器具の大きさが、特に厚み方向で非常に
小さくなり、軽量にもなるので取扱いも容易となる。ま
た、照明器具そのものがシンプルな構造になるため、安
価に製作することができると同時に、故障の発生も少な
い。
【0049】また、従来の照明器具に比較して熱的に有
利な構造になるため、ランプの寿命が延長し、ランニン
グコストが削減されることと、ランプソケット、ミラー
関係に対しても熱負荷が軽減されるので、信頼性の高い
照明器具となる。更に、光を集光させるグリット、また
は光学レンズ等のアクセサリーを付加することによっ
て、スポットライトに近い機能も簡単に得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の第2実施例の透明板1’を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 透明板 2 拡散塗料 3 鏡面加工 4 ランプ 5 ランプソケット 6 集光ミラー 7 反射ミラー 8 支持金具 9 カバー 10 排出口 11 送風機 12 ダクト 13 ヒートシンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 5/02 A 6/00 301 331 27/00 G03B 15/02 Q G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光体としての平面形状がn角形(但
    し、nは5〜14)の透明板と、 前記透明板の辺の1つ置きまたは2つ置きの端面に対し
    て、それぞれ平行に配設した長管のランプ光源と、 その光を集光し投入する集光ミラーと、 前記透明板の裏面に配設し、前記裏面に入射進行する光
    を乱反射させ前記透明板の前面から出光させるための拡
    散手段と、 前記透明板の光の投入面に対向する1辺または2辺の端
    面に配設し、進行してくる光を反射させる反射手段と、 を備えたことを特徴とする面光源フラッドライト。
  2. 【請求項2】 前記拡散手段が、拡散塗料の塗布、拡散
    シートの貼付け、または凹凸加工によって配設されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の面光源フラッドライト。
  3. 【請求項3】 前記反射手段が、鏡面加工によって配設
    されたことを特徴とする請求項1、または2記載の面光
    源フラッドライト。
  4. 【請求項4】 前記n角形の角数を2で除した値が奇数
    であるn角形において、透明板の光の投入面に対向する
    辺の端面を凹曲面にした請求項1、2または3記載の面
    光源フラッドライト。
  5. 【請求項5】 前記n角形の透明板の出光面に透過率の
    良い拡散フィルターを張り付けて、更に広範囲に光を拡
    散するようにした請求項1、2、3または4記載の面光
    源フラッドライト。
  6. 【請求項6】 前記n角形の透明板の出光面の外側に、
    光を集光させるグリット、または光学レンズを付加し
    て、集光機能を持たせた請求項1、2、3、4または5
    記載の面光源フラッドライト。
  7. 【請求項7】 前記ランプ光源、集光ミラーおよび透明
    板の光の投入面を閉じるように覆う部分及び熱風の排出
    口をもつカバーと、 前記カバー内に外気を導入し、前記透明板の各端面、ラ
    ンプソケット、ランプおよび集光ミラーを通過して、前
    記カバーの排出口から排出する冷却手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、または6記載の面光源フラッドライト。
  8. 【請求項8】前記透明板の裏面の拡散手段の外側にヒー
    トシンクを密着させ、発生する熱を放散するようにした
    熱放散手段を更に備えたことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6または7記載の面光源フラッドライ
    ト。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10199320A (ja) * 1997-01-06 1998-07-31 Nitto Denko Corp 面光源装置及び液晶表示装置
JP2009117349A (ja) * 2007-10-19 2009-05-28 Fujifilm Corp 面状照明装置
JP2012502443A (ja) * 2008-09-12 2012-01-26 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 照明器具及び照明システム

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