JPH10197929A - カメラの電源電圧検出装置 - Google Patents

カメラの電源電圧検出装置

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JPH10197929A
JPH10197929A JP35154396A JP35154396A JPH10197929A JP H10197929 A JPH10197929 A JP H10197929A JP 35154396 A JP35154396 A JP 35154396A JP 35154396 A JP35154396 A JP 35154396A JP H10197929 A JPH10197929 A JP H10197929A
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JP
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power supply
supply voltage
value
voltage
level
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JP35154396A
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Takahiro Doi
高広 土井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の電源電圧検出装置は、電源の電圧が所定
値以上あっても昇圧した電源電圧が安定してから放電動
作を行っていたので、電源電圧の検出を素早く終了させ
ることができなかった。 【解決手段】所定のスイッチ動作が行なわれる毎に、電
源から放電回路に電流を流して電源の電圧を測定するカ
メラの電源電圧検出装置において、昇圧動作と放電動作
とを略同時に開始させるとともに、電源の電圧レベルを
所定のレベルと上記電動作によって検出された電源電圧
の大小を比較して判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源電圧を昇圧す
る昇圧回路と電源の電圧を測定するための放電回路とを
具備するカメラの電源電圧検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電源電圧を用いて負荷を駆動す
る装置は、電源電圧をそのまま負荷駆動電圧として使用
しても出力電圧が安定しないため、電源電圧検出を行っ
ても正確な検出ができない。従って、電源電圧を昇圧回
路により所定の安定電圧まで昇圧してから電源電圧検出
を行っている。
【0003】また、電源として乾電池を使用しているカ
メラ等の装置は、この乾電池のエネルギー残量を検出す
る為の電源電圧検出機能を有している。この電源電圧検
出機能による電源電圧検出方法は、ダミー抵抗を有する
放電部に電源を接続し、ダミー抵抗に電流を流した際の
ダミー抵抗電圧を電源電圧として検出する方法が一般的
で、上記のようにダミー抵抗を使用して電源電圧を検出
するものとしては、特公昭63−23750号公報が知
られている。
【0004】上記特公昭63−23750号公報には、
スイッチ手段による昇圧回路の昇圧動作の開始と同期し
て計時を開始し、昇圧動作が安定する時間後に出力を発
生するタイマー回路と、このタイマー回路からの出力に
応答して電源の電圧を検出し、検出電圧が所定値以下の
時に出力を発生する電圧検出回路と、電圧検出回路から
の出力に基づいて昇圧回路の動作を停止させる停止回路
と、を有した電源装置が記載されている。
【0005】また、一般に、「新品電池」や「しばらく
使わなかった電池」は電池の内部抵抗が高くなり放電初
期の特性が悪くなる。これは、いわゆる「ねむり現象」
と呼ばれる現象であるが、特開平7―234433号公
報には、このねむり現象が発生しても電源の電圧を正確
に検出する構成が記載されている。即ち、上記特開平7
―234433号公報には、スイッチ操作により撮影に
関する動作信号が出力された場合に、カメラの省電力モ
ード時と通常モード時とで電源からダミー抵抗に流す電
流の放電時間変え、電源の安定した放電特性の中で電源
電圧の判断をしている。そして、電源電圧がカメラ動作
を禁止するレベル(ロックレベル)か否かの判定をして
いることが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭63−23750号公報は、スイッチ手段からの出
力に基づいて作動開始し、所定時間経過後に出力するタ
イマー回路からの出力信号に応答して電源電圧を検出す
るので、所定値より電源電圧が低い場合は問題ないが、
高い場合や昇圧回路の安定時間が短い時でも、所定時間
待たなければならなかった。
【0007】また、上記特開平7―234433号公報
は、通常モード時の方が省電力モードよりも電源電圧の
レベルを早く検出できるが、昇圧動作と放電動作とを別
々に行っているのでトータルとしては検出時間がかかっ
てしまう。本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、電源の電圧が所定値以上
ある場合には電源電圧検出を素早く終了させることが可
能なカメラの電源電圧検出装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の電源電圧検出装置は、所定のスイッ
チ動作に基づいて撮影に関する動作が行なわれる毎に、
電源から放電回路に電流を流して電源の電圧を測定する
カメラの電源電圧検出装置において、上記電源電圧を昇
圧する昇圧手段と、上記スイッチ動作が行なわれた際
に、上記昇圧手段による昇圧動作と上記放電回路による
放電動作とを略同時に開始させるとともに、所定のレベ
ルと該放電動作によって検出された電源電圧の大小を比
較する制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0009】上記目的を達成するために、本発明の第2
の電源電圧検出装置は、上記請求項1記載の電源電圧検
出装置において、上記所定のレベル値は、警告を発する
ための警告レベル値、該警告レベル値よりも低い電圧値
であってカメラの動作をロックするロックレベル値及び
ロックレベル値よりも低い電圧値である第3レベル値で
あること、を特徴とする。
【0010】上記目的を達成するために、本発明の第3
の電源電圧検出装置は、上記請求項2記載の電源電圧検
出装置において、上記所定のレベル値は警告を発するた
めの警告レベル値、該警告レベル値よりも低い電圧値で
あってカメラの動作をロックするロックレベル値及びロ
ックレベル値よりも低い電圧値である第3レベル値であ
ることを具備したことを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するために、本発明の第4
の電源電圧検出装置は、上記請求項1記載の電源電圧検
出装置において、上記所定のレベル値は警告を発するた
めの警告レベル値及びカメラの動作をロックするロック
レベル値であって、上記制御手段は最初に上記放電動作
によって検出された電源電圧とロックレベル値とを比較
し、該電源電圧の方が大きい場合には該警告レベル値と
複数回比較することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形
態を説明するためのものである。図1のブロック構成図
において、カメラの電源電圧検出装置1は、レリーズス
イッチやズームスイッチ等(不図示)の撮影動作および
撮影に関連した動作信号を出力するスイッチ手段2と電
源3を有していて、スイッチ手段2はレリーズスイッチ
やズームスイッチ等から信号が入力されたかどうかを判
断するスイッチ判断手段4を介して後述する制御手段5
に接続されている。
【0013】電源3は、電源電圧を昇圧するDC/DC
コンバータなどの昇圧手段6と、ダミー抵抗と該ダミー
抵抗に所定の電流を流す手段とを有する放電手段7と、
この放電手段7が放電動作を行った際の電源電圧を検出
する電源電圧検出手段8と、に接続されていて、上記昇
圧手段6は後述する上記制御手段5からの信号に基づい
て昇圧を開始し、上記放電手段7は後述する上記制御手
段5からの信号に基づいて放電を開始する。また、電源
電圧検出手段8は後述する上記制御手段5からの信号に
基づいて電源電圧の検出を開始しするとともに検出結果
を制御手段5へ出力する。
【0014】制御手段5は、昇圧手段6と放電手段7と
が略同時に駆動されるように制御するとともに該放電手
段7が放電動作した際に検出された電源の電圧と、予め
定められた所定の電圧値、即ち、電池が消耗したことを
警告するための警告レベル値、警告レベルより低い電圧
値であってカメラ動作を禁止するロックレベル値、電源
電圧を昇圧する昇圧動作及びダミー抵抗に電流を放電す
る動作の両方を行った際の電源電圧値と比較するために
設けられた第三レベル、の三レベルとを比較して電源電
圧がどのレベルであるかを判定する。
【0015】次に上記の如く構成される第1の実施の形
態における、カメラの電源電圧検出装置の作用について
説明する。スイッチ判断手段4は、レリーズスイッチや
ズームスイッチ等(不図示)のスイッチ手段2からの信
号が入力されたかどうかを判断し、入力された場合には
その情報を制御手段5に出力する。制御手段5は、スイ
ッチ判断手段4の判断に基づいて、昇圧手段6と放電手
段7とをほぼ同時にオン状態にし、昇圧手段6に電源電
圧の昇圧動作を開始させるとともに、放電手段7のダミ
ー抵抗に電流を放電させる。
【0016】電源電圧判定手段8は昇圧動作及び放電動
作の両方を行った際の電源電圧値を検出し、制御手段5
はこの検出値と第三レベルの電源電圧値とを少なくとも
1回以上比較する。所定の回数判断しても上記電源電圧
値が第三レベルよりも高ければ電源の電圧は十分あると
判断して処理を終了し、第三レベルよりも低ければ電圧
の容量有無を確実に判定するためにロックレベルの電圧
値と比較する。そして、上記電源電圧値がロックレベル
よりも低いと判断されれば電圧の容量がないとしてカメ
ラ動作を禁止し、高いと判断された場合には同様に警告
レベルの電圧値と比較する。警告レベルの電圧値よりも
低ければ電池が消耗している判断して警告表示を行い、
高ければ電源の電圧は十分あると判断して処理を終了す
る。尚、上記昇圧動作及び上記放電動作の両方を行った
際の電源電圧の電圧降下については、上記第1の実施形
態をより詳細な具体例とした第2の実施形態において詳
細に述べる。
【0017】上記の様な構成によれば、スイッチ判断手
段4の判断に基づいて、昇圧手段6と放電手段7とをほ
ぼ同時にオン状態にし、昇圧手段6に電源電圧の昇圧動
作を開始させるとともに、放電手段7のダミー抵抗に電
流を放電するので、電源の電圧が所定値以上ある場合に
は電源電圧検出を素早く終了させることが可能となる。
また、電源電圧のバッテリィの残容量を正確に把握でき
るので、残容量に応じた対応も正確にできる。
【0018】次に、図2〜図6を用いて本願発明をオー
トズームカメラ20に用いた第2の実施形態について説
明する。図2において、電源電池や電源電圧を昇圧する
DC/DCコンバータ40(図3参照)を有するカメラ
の電源回路21は、カメラの制御を行うCPU22を含
むカメラの各回路に電源を供給する。電源回路21から
電源を供給されるCPU22には、パワーSW23、レ
リーズSW24、ズームアップSW25、ズームダウン
SW26、後蓋SW27等の各種スイッチが接続されて
いる。
【0019】また、CPU22には、フィルム28a給
送用の給送モータ駆動回路28、被写体輝度を測定する
測光部29、レンズユニット内のピントを合わせ用AF
レンズを駆動するレンズモータ駆動回路30、シャッタ
ユニット内のシャッタ羽根を制御するシャッタ制御回路
31、ズームレンズを駆動するズームモータ駆動回路3
2、電池の残量を計るバッテリチェック回路33、スト
ロボ34を発光させるためのエネルギーを溜める充電回
路35、ストロボ発光制御回路36、被写体の距離を計
る測距部37、電源の状態、コマ数及びカメラモード等
を表示する液晶表示回路(LCD表示回路)38等の回
路及び4MHzの発振子を有する動作用のクロック39
が接続されている。また、図示されていないが、このオ
ートズームカメラ20は日付表示機能やカメラのモード
選択の機能のスイッチ、セルフモードスイッチ等も有し
ている。
【0020】図3は、図2で説明したオートズームカメ
ラ20を構成する電源回路21及びバッテリチェック回
路33の詳細な構成を示した図である。図3において、
電源回路21は、カメラの電源電池41と電源電池41
の電源電圧(Vcc1)を昇圧するDC/DCコンバー
タ40とから構成されている。このDC/DCコンバー
タ40は、CPU22や後述するインターフェースIC
42の動作を電源電池41の電源電圧(Vcc1)に依
存すると、それらの動作が不安定となることを防止する
ために、インターフェースIC42の動作保証電圧まで
電源電圧(Vcc1)を昇圧して保証電圧(Vcc2)
を作り出している。
【0021】バッテリチェック回路33は、インターフ
ェースIC42と、このインターフェースIC42から
の動作信号に基づいてバッテリチェック用ダミー抵抗4
3に負荷電流を流すためのトランジスタ44とによって
構成されている。
【0022】次に、このオートズームカメラ20を構成
している電源回路21、CPU22及びバッテリチェッ
ク回路33の動作について説明する。CPU22からイ
ンターフェースIC42に制御信号が送られると、この
インターフェースIC42は、電源(電池)41の電圧
に関わらずに一定となる様にトランジスタ44にベース
電流を流し、電源(電池)41からダミー抵抗43へ電
流が流れるようにする。また、この動作と略同時に電源
回路21のDC/DCコンバータ40に制御信号を送
り、電源(電池)41の電圧Vcc1)を保証電圧(V
cc2)に昇圧する。
【0023】この保証電圧(Vcc2)は、CPU22
の駆動電圧に使用されるが、この保証電圧(Vcc2)
の情報はダミー抵抗43に通電中の電源電圧情報ととも
にインターフェースIC42に送られ、このインターフ
ェースIC42に内蔵されている不図示のA/Dコンバ
ータによってA/D変換される。そして、A/D変換さ
れた上記電源電圧は、CPU22へ転送される。
【0024】CPU22は、A/D変換された電源電圧
値を所定のレベル値と比較して、カメラ動作そのものを
禁止する動作禁止レベルか、容量が少ないことを警告す
る警告レベルか、十分に容量がある許容値レベルかの判
断を行い、この結果をLCD表示回路38に表示すると
ともに、バッテリの残量状態に応じてズームレンズ移動
機構等を動作可能状態にする。尚、本実施形態において
は、インターフェースIC42をバッテリチェック用に
使用したが、モータ駆動やシャッタ駆動の様な大電流を
必要とする駆動にも使用可能である。
【0025】図4〜図6はオートズームカメラ20の動
作を説明するためのフローチャートで、図4及び図5
は、カメラのメイン処理を説明するためのフローチャー
トであり、図6はバッテリチェックサブルーチンを説明
するためのフローチャートである。
【0026】図4において、電源電池41がカメラに装
填される(S1)と、CPU22内のRAMやフラグ類
の初期化が行われる(S2)。初期化後、図6に示すサ
ブルーチン“バッテリチェック”(以下“BC”と記
す)が行われ(S3)、“バッテリチェック”に問題が
なければパワーSW23の状態を判断する。(S4)。
パワーSW23がオンの時は、サブルーチン“WID”
にて、ズームをワイドにする処理が行われ(S5)、そ
の後、表示用タイマをスタートする(S6)。オフの時
は、ズームをワイドにする処理を行わないでS6へ移行
する。
【0027】表示用タイマがスタートすると、再度、パ
ワーSW23の状態がオンかオフかを判断する(S
7)。パワーSW23がオフの場合は、レンズをワイド
から沈胴位置に移動させ(S30)、サブルーチン“L
CD表示をオフ”に移行した後、LCD表示をオフし
(S31)、CPU22を停止状態にする(S32)。
尚、CPU22が停止状態となるということは4MHz
の発振子39の動作も停止状態であるということであ
る。
【0028】パワーSW23がオンの場合は、パワーS
W23がオンしてから4分経過したかを判断し(S
8)、4分経過していない時は、サブルーチン“LCD
表示オン”に移行してLCD表示回路38をオン状態に
して液晶表示を行う(S9)。そして、ストロボの状態
が充電完了であるか否か判断され(S10)、充電が完
了していなければ“ストロボの充電”サブルーチンに移
行してストロボ充電(S11)を行ってから裏蓋の状態
を判断するS12へ移行する。充電が既に完了している
場合はS12へ移行する。
【0029】S12では、裏蓋SW27の状態を判断す
る。即ち、裏蓋が開いている状態から閉じられた状態に
変化したかが判断される。変化している時は、“BC”
に移行してバッテリチェックが行われた(S16)後、
フィルムの空送りサブルーチンに移行(S17)し、そ
の後上記のS6へ移行する。変化していない時はS13
へ移行して、裏蓋が閉じられた状態から開いた状態に変
化したかが判断される。開いた状態に変化したのであれ
ばS14に移行し、バッテリチェックが行われた(S1
4)後、フラグRWEDFを“0”にし、S6へ戻る。
【0030】裏蓋が閉じたままであれば、S18へ移行
して巻戻しが終了しているか否かを判断するフラグRW
EDFの状態を検出する。巻戻しが終了している時は
“1”、巻戻しが終了していない時は、“0”のフラグ
が検出される。巻戻しが終了している時、即ちフラグが
“1”の時はS7へ戻り、フイルムの巻戻しが終了して
いない時、即ちフラグが“0”の時はS19へ移行し
て、レリーズSW24の状態がオンかオフかを判断す
る。
【0031】レリーズSW24の状態がオフの時はS2
7へ移行してズームアップSW25及びズームダウンS
W26の状態を検出する。ズーミングもされていないと
きにはS7へ移行し、ズームSWから信号が出力されて
いるときにはバッテリチェックが行われ(S28)、ズ
ームモータ駆動回路32が動作してズーミング制御が行
われ(S29)た後、S6へ戻って表示タイマの再スタ
ートをする。
【0032】一方、1Rと2Rの二段構造になっている
レリーズSW24の状態がオンの時はS20でのバッテ
リチェック後、1Rオンで測光部29及び測距部37に
よって、被写体の輝度及び距離が検出され(S21)、
2Rオンでレンズ・モータ駆動回路30によってAFレ
ンズが駆動され(S22)、シャッタ制御回路31によ
りシャッター秒時が制御される(S23)。
【0033】そして、撮影が終了すると、巻上げが行な
われる(S24)。巻上げ終了後、フィルムが終了かど
うかが判断される(S25)。フィルムエンドでない時
はそのままS6へ移行し、フィルムエンドの時は、フラ
グRWEDFを“1”にして(S26)から、S6へ移
行し、表示用タイマを再スタートさせる。尚、S21で
測光された出力に基づいてストロボ発光が必要と判断さ
れた場合には、S23のシャッタ制御の際にストロボ3
4が同調するようにストロボ発光制御回路36を駆動さ
せる。
【0034】また、S32の停止状態からは、パワーS
W23、裏蓋SW27、ズームアップSW25及びズー
ムダウンSW26などの各SWによる割込みによって、
4MHzの発振子39を再起動させることによりS2へ
移行し、カメラの動作が再開される。
【0035】次に図6を用いて、CPU22によって行
なわれるバッテリチェック処理について説明をする。上
述の如く、バッテリチェック処理はパワーSW23、レ
リーズSW24、ズームアップSW25、ズームダウン
SW26、裏蓋SW27が操作されるか、電池が装填さ
れると行なわれる。
【0036】このバッテリチェックは、まず、EEPR
OM等の不揮発性メモリからなる判定電圧記憶部(不図
示)に予め記憶されている所定値と検出された電源電圧
とが、CPU22で何回判断されたかを示すカウンタK
を「1」に設定する(S101)。次に、DC/DCコ
ンバータ40をオン(S102)にする。これは、電源
41の電圧Vcc1を昇圧して、CPU22やインター
フェイスIC42の動作を確保する電圧(Vcc2)を
作るためである。
【0037】そして、DC/DCコンバータ40の動作
後、電源41の放電を行うためトランジスタ44をオン
にし、ダミー抵抗43に負荷電流を流す。(S103)
以後、この動作を「ダミーロード」と呼ぶ。尚、図6
は、DC/DCコンバータ40をONしてからダミーロ
ードがONしているが、実際の動作では、CPU22に
よる制御が連続で行われており、時間的にはほとんど同
時と考えて良い。
【0038】ここで、図8を用いて、DC/DCコンバ
ータ40とダミーロードを同時に開始した場合の電源電
圧(Vcc1)の電圧降下について説明する。図8にお
いて、横軸は時間軸を縦軸は電圧値を示している。時間
t0でDC/DCコンバータ40をオンにすると、Vc
c2は徐々に上昇し時間t2でほぼ安定する。この場
合、時間t0と略同時にダミーロードを開始すると、D
C/DCコンバータ40のオンによってDC/DCさ
れ、これにより消費される負荷とダミーロードによる負
荷とが重なるため、時間t0〜t1の間における電源電
圧(Vcc1)の電圧降下は、ダミーロードのみによる
電圧降下(Vda)よりもDC/DCコンバータ40の
オンによる電圧降下(Vdc)分だけ大きくなる。図8
では、電圧降下時のVcc1は警告レベルよりも低く、
ロックレベル及び第3レベルよりは高い例を示している
が、これは電池の容量が十分にあることを示している。
尚、図8の縦軸には警告レベル、ロックレベル、第3レ
ベルの順番に電圧値が低く設定された3つのレベル値が
記載されているが、これは第1の実施形態で説明したの
と同様に定義されたものである。
【0039】話はもとに戻ってS104から説明する。
S104では、インターフェイスIC42が電源電圧を
測定してそれをA/D変換する。本実施形態では、一回
のダミーロードに対して4回のA/D変換を行い平均値
を求めていて、この平均値がCPU22に転送される。
ダミーロードは上記の転送が行なわれると止められる
(S105)。
【0040】次に、本実施形態では、一回目にDC/D
Cコンバータ40の昇圧開始時の電源電圧安定前の負荷
とダミーロードによる負荷とが重なるように設定されて
いるため、上述の第三レベルの電圧値と比較するか否か
を判定するべく、S106で判断回数が一回目であるか
どうかを判断する。
【0041】S106で1回目と判断された時は、、電
源電圧(Vcc1)が第三レベルの電圧以下かどうかを
判断する(S107)。上記第三レベルは上述したよう
に、DC/DCコンバータ40による昇圧開始時の負荷
とダミーロードによる負荷とが重なった時の電源電圧の
電源降下を判断するために設けられたもので、その判断
レベルはカメラの電池が消耗したことを知らせる警告判
定ができるレベルである。尚、本実施形態では、第三レ
ベルをカメラ動作を禁止するロックレベルよりも低く設
定したがロックレベルと略同じ電圧に設定しても良い。
【0042】S107で、電源電圧値(Vcc1)が第
三レベル以下の時は、S109でカウンタを「1」だけ
カウントアップした後、上述したねむり現象等により所
定時間かかって電圧が復帰する場合を考慮して所定時間
の「待ち時間」を設け(S110)、昇圧動作のみをチ
ェックする2回目以降のバッテリチェックに備える。そ
して、再び、S103へ移行する。
【0043】電源電圧(Vcc1)が第三レベルより高
ければ、電池41の容量が充分(フル)であると認識
(S108)してリターンする。尚、リターン後は、カ
メラ操作としてレリーズSW24が操作された場合には
露出動作が行われ、ズームSW25、26ならズーム動
作が行われ、パワーSW23ならカメラの初期動作行わ
れる。
【0044】このように、電池41の容量が充分にあれ
ば一回の判断ですぐバッテリーチェックのサブルーチン
を抜けるので、バッテリーチェックを素早く終了するこ
とができる。従って、バッテリーチェックによるタイム
ラグの低減がはかれる。
【0045】一方、S106で、一回目でない場合は、
S111に進み、測定された電源電圧値(Vcc1)が
カメラ動作を禁止するロックレベル以下かどうかを判断
する。即ち、S111で、ロックレベル以下であると判
断されると、S115へ進んで、この判断がM回行われ
たかどうかを判断する。M回目であると判断された場合
にはS116へ移行してカメラをロック状態にしてLC
D表示回路38に「ロックレベル」表示を行う。「ロッ
クレベル」表示後、リターンする。リターン後の動作に
ついては上述した通りである。M回目でないと判断され
た場合には、再び、S109に移行する。尚、判断がM
回行われたかを見ているのは、ロックレベルの信頼性を
向上させる為である。
【0046】測定された電源電圧値(Vcc1)がカメ
ラ動作を禁止するロックレベルより高ければ、S112
に進み、次に上記電圧値(Vcc1)が電池41の消耗
を知らせる警告レベル以下かどうかを判断をする。警告
レベルより高ければ、S108へ移行し、電池容量が充
分であると判断して処理を終了し、警告レベル以下であ
れば、S113に進み、判定がN回行われたかどうかを
判断する。N回目であれば、S114へ進み、電池の消
耗を知らせる警告レベルであると判断してLCD表示回
路38に警告表示をする。N回目でなければ、再び、S
109へ移行する。
【0047】ここで、N回目かを判断しているのは、電
池をしばらく使っていなかった為に起こる“眠り現象”
により、電池の内部抵抗が高くなり、S104の測定値
が誤って検出されるのを防ぐ、つまり、警告レベルの信
頼性をあげる為のものである。尚、一般に、“眠り現
象”になった電池は、複数回の放電を繰り返すことによ
り安定した内部抵抗になるため正確な電源電圧の測定が
可能となる。
【0048】以上、詳細に説明したように、第2の実施
形態によれば、DC/DCコンバータをオンしたのと略
同時にダミーロードを行って、このダミーロードによっ
て検出された電圧値を両者の負荷に対応した電圧(第三
レベル)でバッテリチェックを行うようにしたので、電
源電池の容量が充分の時のバッテリチェックを素早く行
う事ができる。また、警告レベルを複数回見ているの
で、“眠り現象”が発生している電池であっても、警告
レベルの判断を誤ることがない。
【0049】図7は、本発明の第3の実施の形態を説明
するためのもので、第2の実施の形態とは「バッテリチ
ェックの処理」についてのみ異なる。即ち、第1の実施
形態では、ロックレベルよりも低い電圧に設定された
「第三レベル」という概念を用いて、測定された電源電
圧とこの「第三レベル」の電圧値とを比較していたが、
本実施形態では上記「第三レベル」という概念は用いな
い点で大きく異なる。
【0050】パワーSW23、レリーズSW24、ズー
ムアップSW25、ズームダウンSW26、裏蓋SW2
7等が操作されるか、電池が装填されるかして、バッテ
リチェックサブルーチンに入ると、図7のS201の如
く、まず、CPU22によってバッテリーの比較判断を
何回行ったかを示すカウンタKが「1」に設定される。
次に、DC/DCコンバータ40をオンにして、電源4
1の電圧Vcc1を昇圧して、CPU22やインターフ
ェイスIC42の動作を確保するための電圧(Vcc
2)を作る(S202)。
【0051】DC/DCコンバータ40を動作状態にす
るのと略同時に、電源41の放電を行うためトランジス
タ44をオンにし、ダミー抵抗43に負荷電流を流す
(S203)。この時の電源電圧値は、インターフェイ
スIC42によって測定され、この測定値をA/D変換
してCPU22に転送される(S204)。CPU22
にA/D変換値が転送されると、ダミーロードが停止さ
れる(S205)。この場合、一回のダミーロードに対
して4回のA/D変換が行なわれ、転送されるのはその
平均値である。
【0052】次に、測定された電源電圧(Vcc1)が
カメラの動作を停止するロックレベルであるかどうか判
断をする(S206)。即ち、DC/DCコンバータ4
02の負荷とロードによる負荷が重なった時のレベルと
予め定められた所定値とを比較して、ロックレベル以下
であるか否かを判断する。
【0053】測定された電源電圧値がロックレベル以下
と判断された場合は、S207に進み、ロックレベルの
信頼性を向上させる為に、この判断が10回繰り返され
たかどうかを判断する。10回判断されていなければ、
S209でカウンタKを1だけカウントアップした後、
上述したねむり現象等により所定時間かかって電圧が復
帰する場合を考慮して所定時間の「待ち時間」を設け
(S210)、昇圧動作のみをチェックする2回目以降
のバッテリチェックに備える。そして、再び、S203
へ移行するまた、判断が10回行なわれていれば、カメ
ラ動作を禁止するロックレベルであるとしてS208に
進み、カメラをロック状態にするとともにLCD表示回
路38に「ロックレベル」表示を行う。
【0054】測定された電源電圧がロックレベル以上で
ある場合には、電池容量が充分あると判断してS211
に進み、今度は警告レベルであるか否かを判断する。そ
して、警告レベルより測定値が高ければ、S212に進
み、電池41の容量が充分(フル)であると認識してリ
ターンする。リターン後の動作は、第2の実施形態と同
様である。
【0055】また、警告レベル以下のばあいには、S2
13に進み、DC/DCコンバータ40とダミーロード
による負荷とが重なる場合に誤った警告レベルの判定を
するのを防ぐ為、この判断が1回目かどうかを判断し、
1回目であれば、S209に進み、1回目でなければ、
S214に進み、電池が消耗状態にあるものとして、警
告判定を行うとともにLCD表示回路38に警告表示を
する。尚、上記負荷が重なっている間は、この判定の回
数を増やすことにより、電池の“眠り現象”による誤判
断をなくす事ができる。
【0056】以上、詳細に説明したように、第3の実施
形態によれば、DC/DCコンバータをオンしたのと略
同時にダミーロードを行って、このダミーロードによっ
て検出された電圧値を両者の負荷に対応した電圧でバッ
テリチェックを行うようにしたので、電源電池の容量が
充分の時のバッテリチェックを素早く行う事ができる。
また、警告レベルを複数回見ているので、“眠り現象”
が発生している電池であっても、警告レベルの判断を誤
ることがない。さらに、第2の実施形態のように、「第
三レベル」の如く特別な比較値を設けていないので、メ
モリ容量を節約することができる。
【発明の効果】以上述べたように、昇圧動作と放電動作
とを略同時に行い、両者の負荷に対応した電圧でバッテ
リチェックを行うようにしたので、電源電池の容量が充
分の時のバッテリチェックを素早く行う事ができる。ま
た、警告レベルを複数回見ているので、“眠り現象”が
発生している電池であっても、警告レベルの判断を誤る
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明するためのブロ
ック構成図。
【図2】本発明の第2の実施形態に使用するオートズー
ムカメラの構成図。
【図3】オートズームカメラを構成する電源回路及びバ
ッテリチェック回路の詳細な構成を示した図。
【図4】オートズームカメラのメイン処理を説明するた
めのフローチャート。
【図5】オートズームカメラのメイン処理を説明するた
めのフローチャート(図4の続き)
【図6】オートズームカメラのバッテリチェックサブル
ーチンを説明するためのフローチャート。
【図7】本発明の第3の実施形態におけるバッテリチェ
ックサブルーチンを説明するためのフローチャート。
【図8】DC/DCコンバータとダミーロードを同時に
開始した場合の電源電圧の電圧降下を説明するための
図。
【符号の説明】
2 スイッチ手段 3 電源 4 スイッチ判断手段 5 制御手段 6 昇圧手段 7 放電手段 8 電源電圧検出手段 21 電源回路 33 バッテリーチェック回路 40 DC/DCコンバータ 42 インターフェース回路 43 ダミー抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のスイッチ動作に基づいて撮影に関
    する動作が行なわれる毎に、電源から放電回路に電流を
    流して電源の電圧を測定するカメラの電源電圧検出装置
    において、上記電源電圧を昇圧する昇圧手段と、上記ス
    イッチ動作が行なわれた際に、上記昇圧手段による昇圧
    動作と上記放電回路による放電動作とを略同時に開始さ
    せるとともに、所定のレベルと該放電動作によって検出
    された電源電圧の大小を比較する制御手段と、を具備し
    たことを特徴とするカメラの電源電圧検出装置。
  2. 【請求項2】 上記所定のレベル値は、警告を発するた
    めの警告レベル値、該警告レベル値よりも低い電圧値で
    あってカメラの動作をロックするロックレベル値及びロ
    ックレベル値よりも低い電圧値である第3レベル値であ
    ることを特徴とする請求項1記載のカメラの電源電圧検
    出装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、最初に上記放電動作に
    よって検出された電源電圧と上記第3レベル値とを比較
    することを特徴とする請求項2記載のカメラの電源電圧
    検出装置。
  4. 【請求項4】上記所定のレベル値は、警告を発するため
    の警告レベル値及びカメラの動作をロックするロックレ
    ベル値であって、上記制御手段は最初に上記放電動作に
    よって検出された電源電圧とロックレベル値とを比較
    し、該電源電圧の方が大きい場合には該警告レベル値と
    複数回比較することを特徴とする請求項1記載のカメラ
    の電源電圧検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004079886A1 (en) * 2003-03-06 2004-09-16 Eosystem Co., Ltd. Power supply and night vision device using the power supply
KR100713399B1 (ko) * 1999-12-30 2007-05-03 엘지전자 주식회사 감시용 카메라의 공급전원 제어장치 및 방법

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WO2004079886A1 (en) * 2003-03-06 2004-09-16 Eosystem Co., Ltd. Power supply and night vision device using the power supply
US8080904B2 (en) 2003-03-06 2011-12-20 Eosystem Co., Ltd. Power supply and night vision device using the power supply

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