JPH10197207A - 角度測定治具および角度測定器 - Google Patents

角度測定治具および角度測定器

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JPH10197207A
JPH10197207A JP132597A JP132597A JPH10197207A JP H10197207 A JPH10197207 A JP H10197207A JP 132597 A JP132597 A JP 132597A JP 132597 A JP132597 A JP 132597A JP H10197207 A JPH10197207 A JP H10197207A
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stator
angle measuring
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measured
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JP132597A
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Inventor
Masamichi Suzuki
正道 鈴木
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定物の測定面の角度を簡易にかつ迅速に
測定できる角度測定治具および角度測定器を提供する。 【解決手段】 治具本体10に、固定子20を突設する
とともに、可動子30を固定子20の突出方向に移動自
在に設け、この可動子30の移動量を検出するダイヤル
ゲージ40を設ける。さらに、固定子20および可動子
30が被測定物Wのテーパ面Aに対向しかつテーパ面A
の傾斜方向に並設するように、治具本体10を被測定物
Wに対してセットするセット手段50を設ける。セット
手段50は、被測定物Wの基準面Bに載置されるセット
プレート51と、このセットプレート51に取り付けら
れた取手52とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜角度を測定す
る角度測定治具および角度測定器に関する。詳しくは、
被測定物のテーパ面や傾斜面の角度を測定する角度測定
治具および角度測定器に関する。
【0002】
【背景技術】被測定物の測定面の角度を測定する角度測
定装置として、特開平1−201101号公報が知られ
ている。これは、下面が設置面となった本体の側面(前
記設置面とは略直角な側面)に、球体を突設するととも
に、この球体から上方に所定距離離れた位置にダイヤル
ゲージを取り付け、このダイヤルゲージのスピンドルの
変位方向を前記球体の突出方向(設置面と平行な方向)
と一致させた構造である。
【0003】測定にあたっては、定盤上に被測定物とと
もに角度測定装置を設置したのち、被測定物の測定面を
角度測定装置の球体に当接させる。このとき、被測定物
の測定面にダイヤルゲージのスピンドル先端が当接し、
被測定物の測定面の角度によってスピンドルが変位され
るから、そのときのダイヤルゲージの指示値を読み取れ
ば、その読み取り値を基に被測定物の測定面の角度を求
めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の角度測定装置は、被測定物および角度測定装置をとも
に載置するための定盤が必要であるうえ、被測定物が大
きなものの場合、通常の大きさの定盤では載置できない
ため、これらを載置できる大きな定盤を用意しなければ
ならない。このことは、たとえば、加工中のワークにつ
いて、加工面の角度を測定するにも、その都度、加工機
械からワークを取り外さなければならないから、測定が
面倒で時間がかかるという欠点があった。
【0005】本発明の目的は、被測定物の測定面の角度
を簡易にかつ迅速に測定することができる角度測定治具
および角度測定器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の角度測定治具
は、治具本体と、この治具本体に突設された固定子と、
前記治具本体に前記固定子の突出方向に移動自在に設け
られた可動子とを有し、これら固定子および可動子が被
測定物の測定面に対向しかつ測定面の傾斜方向に並設す
るように、前記治具本体を前記被測定物にセットするた
めのセット手段が前記治具本体に設けられていることを
特徴とする。
【0007】このような構成によれば、セット手段によ
って、固定子および可動子が被測定物の測定面に対向し
かつ測定面の傾斜方向に並設するように、治具本体を被
測定物に対してセットしたのち、固定子が被測定物の測
定面に当接するまで治具本体を被測定物の測定面に接近
させる。すると、被測定物の測定面の傾斜角度に応じて
可動子が移動される。このときの可動子の移動量を適宜
な手段によって計測すれば、その可動子の移動量と、固
定子および可動子間の距離とから被測定物の測定面の傾
斜角度を求めることができる。
【0008】従って、治具本体を被測定物にセットした
状態で、被測定物の測定面の傾斜角度を測定することが
できるから、従来のような定盤なども不要で、被測定物
の測定面の角度を簡易にかつ迅速に測定することができ
る。なお、可動子の移動量を計測するための手段として
は、何でもよい。たとえば、治具本体にダイヤルゲージ
を取り付けて、そのダイヤルゲージで可動子の移動量を
計測するようにしてもよく、あるいは、可動子の基準位
置からの移動量をノギスなどで計測するようにしてもよ
い。
【0009】また、本発明の角度測定器は、治具本体
と、この治具本体に固定された固定子と、前記治具本体
に前記固定子の突出方向に移動自在に設けられた可動子
と、この可動子の移動量を検出する検出手段とを有し、
これら固定子および可動子が被測定物の測定面に対向し
かつ測定面の傾斜方向に並設するように、前記治具本体
を前記被測定物にセットするためのセット手段を治具本
体に設けたことを特徴とする。
【0010】このような構成によれば、上述した角度測
定治具に対して、可動子の移動量を検出手段によって自
動的に検出できるから、その可動子の移動量と、固定子
および可動子間の距離とから被測定物の測定面の傾斜角
度を直ちに求めることができる。ここで、検出手段とし
てダイヤルゲージを用いれば、比較的安価にかつ高精度
に構成できる。
【0011】以上において、セット治具としては、固定
子および可動子が被測定物の測定面に対向しかつ測定面
の傾斜方向に並設するように、治具本体を被測定物にセ
ットできるものであれば、いずれでもよい。たとえば、
治具本体に固定され被測定物の基準面に載置される平板
状のセットプレートと、このセットプレートに設けられ
た取手とから構成してもよい。
【0012】また、治具本体には、固定子および可動子
の被測定物の測定面に対する傾きを防止する傾き防止手
段が設けられていることが好ましい。このようにすれ
ば、固定子および可動子の被測定物の測定面に対する傾
きを防止することができるから、正確な測定を行うこと
ができる。傾き防止手段の構成としては、治具本体の固
定子と可動子との間に可動子の移動方向と平行に設けら
れたガイド軸と、このガイド軸に沿って移動自在に設け
られ固定子および可動子を含む面を中心として両側に押
圧子を有する押圧部材と、この押圧部材を固定子の突出
方向に付勢する付勢手段とを含む構成が好ましい。
【0013】また、可動子と検出手段とを直角に配置
し、これらの間に可動子の軸方向の移動を検出手段に伝
達する運動伝達手段を設けるようにしてもよい。このよ
うにすれば、可動子の軸方向の長さ寸法を短くできるの
で、測定面が被測定物の内周面の場合で、しかも、内周
径が比較的小さくても、その孔内に本角度測定器を設置
することができる。
【0014】また、固定子と可動子との距離を調整可能
な調整手段を備えていることが好ましい。このようにす
れば、固定子と可動子との距離を調整することができる
から、はじめから固定子と可動子とを治具本体に対して
正確に位置出しして組み付けなくてもよいから、これら
の組立も容易にできる。
【0015】また、検出手段は、可動子の移動量を検出
するとともに、その可動子の移動量と固定子および可動
子間の距離とから測定面の角度を算出する手段を備える
構成としてもよい。このようにすれば、測定者が、可動
子の移動量と固定子および可動子間の距離とから測定面
の角度を演算しなくてもよいから、演算に伴う間違えを
生じることなく、より簡易かつ迅速に測定できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、以下の実施形態を説明するに
あたって、はじめに被測定物について説明する。被測定
物Wは、図8および図9に示すように、マンホールの蓋
が嵌合するマンホール用枠で、内周面に上方に向かうに
従って次第に拡径したテーパ面(測定面)Aが形成され
ている。また、Bは枠上端面で、ここでは、角度測定器
を載置する基準面になっている。
【0017】[第1実施形態]図1は第1実施形態の平
面図、図2はその側面図である。これらの図に示すよう
に、本実施形態の角度測定器は、治具本体10と、この
治具本体10に突設された固定子20と、前記治具本体
10に前記固定子20の突出方向に移動自在に設けられ
た可動子30と、この可動子30の移動量を検出する検
出手段としてのダイヤルゲージ40と、前記固定子20
および可動子30が被測定物Wのテーパ面Aに対向しか
つテーパ面Aの傾斜方向に並設するように治具本体10
を被測定物Wにセットするためのセット手段50と、前
記固定子20および可動子30の被測定物Wのテーパ面
Aに対する傾きを防止する傾き防止手段60から構成さ
れている。
【0018】前記治具本体10には、上下方向に第1の
孔11、第2の孔12および第3の孔13が互いに平行
に形成されている。前記固定子20は、前記治具本体1
0の第1の孔11内に挿入固定された軸部21と、この
軸部21の先端に一体的に形成された球体22とを有す
る。前記可動子30は、前記ダイヤルゲージ40のスピ
ンドル41の先端に取り付けられた測定子31によって
構成されている。測定子31は、先端に前記固定子20
の球体22と同径の球体32を備え、前記スピンドル4
1の先端に着脱自在に取り付けられている。
【0019】前記ダイヤルゲージ40は、前記スピンド
ル41を支持したステム42が前記治具本体10の第3
の孔13内に挿入され、図示省略の止めねじおよび接着
によって固定されている。スピンドル41が変位する
と、その変位量(固定子20の先端を基準とした変位
量)がデジタル表示部43にデジタル表示されるように
なっている。前記セット手段50は、前記治具本体10
の上面に固定されかつ被測定物Wの枠上端面B上に載置
される平板状のセットプレート51と、このセットプレ
ート51の上面に取り付けられた取手52とから構成さ
れている。
【0020】前記傾き防止手段60は、図3に示すよう
に、前記治具本体10の固定子20と可動子30との間
に可動子30の移動方向と平行に設けられたガイド軸6
1と、このガイド軸61に沿って移動自在に設けられた
押圧部材62と、この押圧部材62の両側(固定子20
および可動子30を含む面を中心として両側)に突設さ
れた一対の押圧子63と、前記押圧部材62のガイド軸
61を中心とする回動を規制する回り止め手段64と、
前記押圧部材62を前記固定子20の突出方向に付勢す
る付勢手段65とから構成されている。
【0021】前記回り止め手段64は、前記ガイド軸6
1に突設されたピン66と、前記押圧部材62に前記ガ
イド軸61の長手方向に沿って形成され前記ピン66が
挿入される長孔67とから構成されている。前記付勢手
段65は、前記ガイド軸61の先端に止めねじ68で固
定されたリング69と、このリング69と前記押圧部材
62との間でかつガイド軸61の外周に挿入されたスプ
リング70とから構成されている。
【0022】次に、使用方法について説明する。まず、
直角マスタを使ってダイヤルゲージ40のゼロセットを
行う。これには、直角マスタの一方の基準面にセットプ
レート51を当て、一方の基準面に対して直角をなす他
方の基準面に固定子20および可動子30を当接させ、
このときのダイヤルゲージ40の読みが「0」になるよ
うにセットする。
【0023】この後、セット手段50の取手52を握り
ながらセットプレート51を被測定物Wの枠上端面B上
に載置する。ここで、セットプレート51を被測定物W
の枠上端面Bに接した状態で図1中右方へスライドさ
せ、固定子20および可動子30を被測定物Wのテーパ
面Aに当接させる。このとき、傾き防止手段60の一対
の押圧子63が固定子20および可動子30を挟んだ両
側で、しかも、スプリング70による圧縮力により被測
定物Wのテーパ面Aに当接するため、被測定物Wのテー
パ面Aに対する固定子20および可動子30の傾きを防
止できる。
【0024】この状態において、ダイヤルゲージ40の
デジタル表示部43の数値を読み取る。つまり、図4に
示すように、固定子20の先端を基準とする可動子30
の移動量(突出量)xを読み取る。次に、この読み取っ
た数値xと固定子20および可動子30間の距離Lとを
基に、被測定物Wのテーパ面Aの角度αを計算によって
求める。あるいは、可動子30の移動量(突出量)xと
固定子20および可動子30間の距離Lとの関係から、
テーパ面Aの角度αを求める換算表を予め用意してお
き、この換算表からテーパ面Aの角度を求める。
【0025】本実施形態によれば、セット手段50によ
って、固定子20および可動子30が被測定物Wのテー
パ面Aに対向しかつテーパ面Aの傾斜方向に並設するよ
うに、治具本体10を被測定物Wに対して所定の姿勢に
セットしたのち、固定子20が被測定物Wのテーパ面A
に当接するまで治具本体10を被測定物Wのテーパ面A
に接近させると、被測定物Wのテーパ面Aの傾斜角度に
応じて、可動子30が移動され、その可動子30の移動
量がダイヤルゲージ40によって検出されるから、その
可動子30の移動量xと、固定子20および可動子30
間の距離Lとから被測定物Wのテーパ面Aの角度αを求
めることができる。
【0026】このようにして、治具本体10を被測定物
Wにセットした状態で、被測定物Wのテーパ面Aの角度
αを測定することができるから、従来のような定盤など
も不要で、被測定物Wのテーパ面Aの角度αを簡易にか
つ迅速に測定することができる。このことは、加工中の
ワークについても、加工機械から取り外すことなく測定
することができるから、測定作業を簡易にかつ能率的に
できる。
【0027】また、治具本体10には、固定子20およ
び可動子30の被測定物Wのテーパ面Aに対する傾きを
防止する傾き防止手段60を設けたので、固定子20お
よび可動子30の被測定物Wのテーパ面Aに対する傾き
を防止することができるから、正確な測定を行うことが
できる。しかも、傾きれ防止手段60の構成として、治
具本体10の固定子20と可動子30との間に可動子3
0の移動方向と平行に設けられたガイド軸61と、この
ガイド軸61に沿って移動自在に設けられ両側に押圧子
63を有する押圧部材62と、この押圧部材62を固定
子20の突出方向に付勢する付勢手段65とから構成し
たので、簡単な構成で固定子20および可動子30の被
測定物Wのテーパ面Aに対する傾きを防止できる。
【0028】[第2実施形態]図5は第2実施形態の側
面図である。なお、同図の説明にあたって、第1実施形
態と同一構成要件については、同一符号を付し、その説
明を省略もしくは簡略化する。本実施形態の角度測定器
では、前記治具本体10に、可動子30が軸受81を介
して移動自在に設けられているとともに、ダイヤルゲー
ジ40がブラケット82を介して可動子30に対して直
角に配置されている。また、可動子30とダイヤルゲー
ジ40のスピンドル41との間には、可動子30の軸方
向の移動をスピンドル41に伝達する運動伝達手段とし
てのカム82が治具本体10に回動自在に設けられてい
る。
【0029】従って、可動子30とダイヤルゲージ40
とが直角に配置されているから、第1実施形態に比べ、
可動子30の軸方向の寸法を短くできる。そのため、被
測定物Wの測定面であるテーパ面Aの内径寸法が比較的
小さくても、その孔内に本角度測定器を設置することが
できる利点がある。
【0030】[第3実施形態]図6は第3実施形態の平
面図、図7はその側面図である。なお、これらの図の説
明にあたって、第1実施形態と同一構成要件について
は、同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化す
る。本実施形態の角度測定器では、前記治具本体10に
固定子20と可動子30との距離を調整可能な調整手段
91が設けられているとともに、前記セットプレート5
1に脚体92およびハンドル93がそれぞれ設けられて
いる。
【0031】前記調整手段91は、前記固定子20を有
する可動片91Aと、この可動片91Aの上端を前記治
具本体10に支持する支持部91Bと、この支持部91
Bを支点として可動片91Aの下端を回動させる調整ボ
ルト91Cとから構成されている。従って、調整ボルト
91Cの螺合によって、固定子20と可動子30との距
離を調整することができるから、はじめから固定子20
と可動子30とを治具本体10に対して正確に位置出し
して組み付けなくてもよいから、これらの組立も容易に
できる。
【0032】また、脚体92の下面は治具本体10の下
面と同じ高さレベルに形成されている。従って、本角度
測定器を床やテーブル上に置くと、脚体92の下面と治
具本体10の下面で水平な状態になるから、ダイヤルゲ
ージ40や傾き防止手段60がこれらの床面に触れるこ
とがなく、これらの損傷を防げる。また、セットプレー
ト51には、取手52のほかにハンドル93が設けられ
ているから、取手52を一方の片手で、ハンドル93を
他方の片手で握り、取手52でセットプレート51を枠
上端面B上に押圧しながら、ハンドル93でセットプレ
ート51を図7中矢印方向へ容易にスライドさせること
ができる。
【0033】なお、上記第1、第2実施形態では、セッ
ト手段50を、治具本体10に固定され被測定物Wの枠
上端面Bに載置される平板状のセットプレート51と、
このセットプレート51に設けられた取手52とから構
成したが、固定子20および可動子30が被測定物Wの
テーパ面Aに対向しかつテーパ面Aの傾斜方向に並設す
るように、治具本体10を被測定物Wにセットできるも
のであれば、いずれでもよい。たとえば、マグネットな
どによって、治具本体10を被測定物Wに対して所定の
姿勢でセットするようにしてもよい。
【0034】また、上記実施形態では、ダイヤルゲージ
40は、可動子30の移動量xを検出し、その移動量x
をデジタル表示部43に表示するだけであったが、ダイ
ヤルゲージ40に、可動子30の移動量xを検出すると
ともに、その可動子30の移動量xと固定子20および
可動子30間の距離Lとから被測定物Wのテーパ面Aの
角度αを算出する手段を持たせ、それによって算出され
た角度αをデジタル表示部43に表示するようにしても
よい。このようにすれば、測定者が、可動子30の移動
量xと固定子20および可動子30間の距離Lとからテ
ーパ面Aの角度αを演算しなくてもよいから、間違えな
く、より簡易かつ迅速に測定できる。
【0035】また、移動量xは、固定子20の先端を基
準に可動子30がプラス方向(ダイヤルゲージ40のス
ピンドル41が伸張する方向)に移動した量であった
が、それとは逆にマイナス方向への移動量にも適用でき
る。つまり、図4において、テーパ面Aが上方に向かう
に従って左方に傾く傾斜面(テーパ面)の測定にも適用
できる。
【0036】また、上記各実施形態では、可動子30の
移動量を検出する検出手段としてダイヤルゲージ40を
用いたが、これに限らず他の手段でもよい。たとえば、
可動子30の基準位置からの移動量をノギスなどで計測
するようにしてもよい。
【0037】また、上記実施形態では、被測定物Wの内
周面に形成されたテーパ面Aを測定する場合について述
べたが、外周に形成されたテーパ面の測定にも適用でき
る。たとえば、上記実施形態では、マンホール用枠の内
周テーパ面を測定する例を挙げたが、その内周テーパ面
に嵌合するマンホールの蓋の外周テーパ面の測定にも適
用できる。さらに、テーパ面に限らず、傾斜面の角度を
測定する場合にも適用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明の角度測定治具および角度測定器
によれば、被測定物の測定面の角度を簡易にかつ迅速に
測定することができるという効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す平面図である。
【図2】同上実施形態の側面図である。
【図3】同上実施形態における傾き防止手段を示す分解
斜視図である。
【図4】同上実施形態の角度測定を説明するための図で
ある。
【図5】本発明の第2実施形態を示す側面図である。
【図6】本発明の第3実施形態を示す平面図である。
【図7】同上実施形態の側面図である。
【図8】被測定物を示す斜視図である。
【図9】被測定物の断面図である。
【符号の説明】
10 治具本体 20 固定子 30 可動子 40 ダイヤルゲージ(検出手段) 50 セット手段 60 傾き防止手段 61 ガイド軸 62 押圧部材 63 押圧子 65 付勢手段 83 カム(運動伝達手段) 91 調整手段 W 被測定物 A テーパ面(測定面) B 枠上端面(基準面)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治具本体と、この治具本体に突設された
    固定子と、前記治具本体に前記固定子の突出方向に移動
    自在に設けられた可動子とを有し、 これら固定子および可動子が被測定物の測定面に対向し
    かつ測定面の傾斜方向に並設するように、前記治具本体
    を前記被測定物にセットするためのセット手段が前記治
    具本体に設けられていることを特徴とする角度測定治
    具。
  2. 【請求項2】 治具本体と、この治具本体に固定された
    固定子と、前記治具本体に前記固定子の突出方向に移動
    自在に設けられた可動子と、この可動子の移動量を検出
    する検出手段とを有し、 これら固定子および可動子が被測定物の測定面に対向し
    かつ測定面の傾斜方向に並設するように、前記治具本体
    を前記被測定物にセットするためのセット手段を治具本
    体に設けたことを特徴とする角度測定器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の角度測定器において、
    前記治具本体には、前記固定子および可動子の被測定物
    の測定面に対する傾きを防止する傾き防止手段が設けら
    れていることを特徴とする角度測定器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の角度測定器において、
    前記傾き防止手段は、前記治具本体の前記固定子と可動
    子との間に前記可動子の移動方向と平行に設けられたガ
    イド軸と、このガイド軸に沿って移動自在に設けられ前
    記固定子および可動子を含む面を中心として両側に押圧
    子を有する押圧部材と、この押圧部材を前記固定子の突
    出方向に付勢する付勢手段とを含むことを特徴とする角
    度測定器。
  5. 【請求項5】 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の
    角度測定器において、前記可動子と検出手段とは直角に
    配置され、これらの間には前記可動子の軸方向の移動を
    検出手段に伝達する運動伝達手段が設けられていること
    を特徴とする角度測定器。
  6. 【請求項6】 請求項2〜請求項5のいずれかに記載の
    角度測定器において、前記固定子と可動子との距離を調
    整可能な調整手段を備えていることを特徴とする角度測
    定器。
  7. 【請求項7】 請求項2〜請求項6のいずれかに記載の
    角度測定器において、前記検出手段は、前記可動子の移
    動量を検出するとともに、その可動子の移動量と前記固
    定子および可動子間の距離とから前記測定面の角度を算
    出する手段を備えていることを特徴とする角度測定器。
JP132597A 1997-01-08 1997-01-08 角度測定治具および角度測定器 Withdrawn JPH10197207A (ja)

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