JPH10196980A - ダクト式空調システムにおける送気及び還気装置 - Google Patents

ダクト式空調システムにおける送気及び還気装置

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Publication number
JPH10196980A
JPH10196980A JP35051996A JP35051996A JPH10196980A JP H10196980 A JPH10196980 A JP H10196980A JP 35051996 A JP35051996 A JP 35051996A JP 35051996 A JP35051996 A JP 35051996A JP H10196980 A JPH10196980 A JP H10196980A
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JP
Japan
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air
duct
air supply
conditioning system
flexible connection
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Application number
JP35051996A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Ozu
努 小津
Yasuhisa Asawa
泰久 浅輪
Kenichi Tanokashira
健一 田之頭
Hiroyuki Tsuda
博之 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダクト式空調システムにおいて、一般住宅向
けの送気及び還気装置を提案して、ダクト式空調システ
ムの普及を計る。 【解決手段】 室外機4の送気口4bにユニット化され
た吹出側フレキシブル接続管5、接続ジョイント6、送
風ダクト7、ウォールコーナー8、吹出口サイレンサー
2を接続し、吸込口と室外機4間を吸込側フレキシブル
接続管3で接続して施工性を良くする。又、吸込口と吹
出口には、断熱性を有する吸音材1gでノズル形状に形
成した吸込口及び吹出口サイレンサー1、2を組み込ん
で消音化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外設置型冷温風
発生機で発生する冷温風をダクトを経由して室内に送風
し、当該室内からダクトを経由して還気する所謂ダクト
式空調システムにおける送風及び還気装置に関し、更に
詳しくは、一般住宅向けに適した送風及び還気装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】屋外設置型冷温風発生機(以下、「室外
機」という)を用いた空調システムを図16に示す。こ
のシステムは、室外機100で発生する冷温風を、送気
ダクト101により室内壁面・天井等に設けたグリル1
02から吹き出して室内103を冷暖房し、同時に室内
空気を還気ダクト104により室外機100に戻すとい
うサイクルで空調を行うシステムである。このようなダ
クト式空調システムは業務用建物では一般的であるが、
一般住宅では普及しておらず、従って、一般住宅に適し
たダクト式空調システム用の送風及び還気装置は実用化
されていないのが現状である。このため、一般住宅でダ
クト空調を行おうとすれば、業務用建物で行われている
施工方法、すなわち、金属薄板を長方形又は円筒状に形
成し、これに屋外配管の場合には内側に、屋内配管の場
合には外側に断熱性を有する吸音材を貼り付けたダクト
を使用せざるを得ない。
【0003】しかし、このような施工法では、ダクト工
事に期間がかかり、加えて施工費が嵩む等の問題があ
り、これが一般住宅で広く用いられていない理由であ
る。現在、家庭用に用いられているエアコンの冷媒配管
用化粧カバーがあるが、これは気密を確保する構造とな
っていないため、利用することはできない。更に、一般
住宅では美観上の見地からダクト径を小さくする必要が
あるが、そのためには管内流速を大きくしなければなら
ず、送風ファンの騒音、ダクト通過音、吸込・吹出口部
分の騒音が大きくなってしまう。このような騒音は業務
用建物ではあまり問題とならないが、一般住宅では特に
夜間に大きな問題となる。以上のような理由から、既存
のダクト式空調システム用の部品を用いることはできな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためのものであって、その目的とするとこ
ろは、吸込口、吹出口に消音機構を設け、更にダクト内
部の吸音性を高めて低騒音化を図り、また流路全体の断
熱および流路の大部分を占める送風ダクトの気密を確保
して省エネルギー性を高め、更に成形合成樹脂で成形し
たユニット部材を用いることにより量産化とコストダウ
ンを図って、一般住宅に適したダクト式空調システム用
の送気及び還気装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、次に説明する
技術手段により上記目的を達成することを特徴としてい
る。
【0006】1.還気側には、吸込口サイレンサーと還
気側フレキシブル接続管を備え、送気側には、送気側フ
レキシブル接続管と、接続ジョイントと、送風ダクト
と、ウォールコーナーと、吹出口サイレンサーと、を備
えたことを特徴とするダクト式空調システムにおける送
気及び還気装置。
【0007】2.前記吸込口サイレンサーおよび前記吹
出口サイレンサーには流路にノズル形状の吸音材を備え
て成り、前記還気側フレキシブル接続管と前記送気側フ
レキシブル接続管と前記接続ジョイントと前記送風ダク
トと前記ウォールコーナーとの内面には吸音材が貼付さ
れていることを特徴とする前記1記載のダクト式空調シ
ステムにおける送気及び還気装置。
【0008】3.前記吸音材は、表面を滑らかに加工し
た断熱性を有する吸音材であることを特徴とする前記2
記載のダクト式空調システムにおける送気及び還気装
置。
【0009】4.吸込口サイレンサー、還気側フレキシ
ブル接続管、送気側フレキシブル接続管、接続ジョイン
ト、送風ダクト、ウォールコーナー、吹出口サイレンサ
ーは、あらかじめ工場生産されたユニット部品であり、
且つ合成樹脂成形品であることを特徴とする前記1乃至
3記載のダクト式空調システムにおける送気及び還気装
置。
【0010】5.蛇腹管の内面の山部分を平滑に形成し
たことを特徴とするダクト式空調システムにおける送気
及び還気装置用フレキシブル接続管。
【0011】6.カバー部とベース部から成り、該ベー
ス部は側壁部を有し、前記カバー部は前記側壁部の外側
に接して前記ベース部を覆い、かつ、前記カバー部は前
記ベース部と嵌合するように構成したことを特徴とする
ダクト式空調システムにおける送気ダクト。
【0012】7.上部接続口と下部接続口を備え、前記
上部接続口と前記下部接続口とは偏心して構成したこと
を特徴とするダクト式空調システムにおける接続ジョイ
ント。
【0013】
【作用】本発明に係る送気及び還気装置は、屋外に設置
された室外機の送気口に送気側フレキシブル接続管を接
続し、このフレキシブル接続管に接続ジョイントを接続
し、この接続ジョイントに送風ダクトを接続し、この送
風ダクトにウォールコーナーを接続し、このウォールコ
ーナーに吹出口サイレンサーを接続する。一方、吸込側
においては、吸込口サイレンサーに吸込側フレキシブル
接続管を接続し、このフレキシブル接続管の先を室外機
の還気口に接続して送気と還気経路を構成する。
【0014】室外機で発生した冷温風は、送気口→送気
側フレキシブル接続管→接続ジョイント→送風ダクト→
ウォールコーナー→吹出口サイレンサー→室内と送気さ
れて空調に供される。
【0015】一方、室内の空気は、吸込口サイレンサー
→吸込側フレキシブル接続管→還気口の流れで吸気さ
れ、室外機で冷温風に調整されて再び前記送気側の経路
を経由て室内に送気される。
【0016】還気および送風流路には表面を滑らかに加
工した断熱性を有する吸音材が貼付されているため、流
路抵抗を減少させ、併せて放熱を防いでいる。また、吹
出口サイレンサー及び吸込口サイレンサーの内部はノズ
ル状に形成されているため、上記室内の冷温風の吹き出
しと吸い込みに際し、流速が速くなってもスムーズな流
れをつくり、風切音の発生を抑制する。また、吹出側と
吸込側フレキシブル接続管は、その可撓性を利用して室
外機との位置合わせに利用される。さらに、吹出側と吸
込側フレキシブル接続管の内面は、山が偏平に形成され
て平滑化されているため、吸音材の貼付を強固なものと
し、曲げによる剥離を防ぐ。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、室外機を用いて一般住
宅の空調を行う際に、従来の業務用で行われていた送風
ダクト式と還気方式を改め、すべてユニット化した送気
と還気部品を用いて施工できるように工夫されている。
また、送気と還気部品は、すべて合成樹脂で成形された
ユニット部品と成し、これら部品を現場の状況に合わせ
て施工するように工夫されている。更に、各部品は、で
きるだけ小型化して一般住宅向けとして使用できるよう
に工夫されている。
【0018】先ず、室内に設けられた吸気口と吹出口の
奥であって、壁を貫通する部分には、吸込口サイレンサ
ーと吹出口サイレンサーが夫々取り付けられていて、こ
のサイレンサーにより吸込時、吹出時の風切音の発生を
抑制して、静寂性の向上を図るようにしている。
【0019】次に、吸込口サイレンサーと室外機の還気
口を結ぶ吸込側フレキシブル接続管、および室外機の送
気口に接続される吹出側フレキシブル接続管は、その内
面の山を偏平に形成して、その偏平面に表面を滑らかに
加工した吸音材を貼付し、スムーズな流れと低騒音化を
図るようにしている。
【0020】次に、前記吹出側フレキシブル接続管に下
部が接続され、上部が外壁に固定される送風ダクトの下
部に接続される接続ジョイントは、下部側が蛇腹状に形
成されていて吹出側フレキシブル接続管との接続性を良
くするように構成されている。また、この接続ジョイン
トは、ベース部とカバー部から成り、二分割して内部を
開放できるように構成されている。
【0021】次に、前記接続ジョイントに下部が接続さ
れる送風ダクトは、二分割可能なベース部とカバー部か
ら成り、その内部には吸音材が貼り付けてある。
【0022】次に前記送風カバーの上部と前記吹出口サ
イレンサーを結び、気流を直角方向に変えるウォールコ
ーナーは、下部に送風ダクト接続口を備え、側方に向け
て吹出口サイレンサーとの接続口を設け、更にベースと
蓋体とに二分割することができ、内面には吸音材が貼り
付けてある。
【0023】
【実施例】図1は、本発明に係る送気及び還気装置を用
いて施工されたダクト式空調システムの全体図である。
この図1において、1は室内の壁に設けた吸込口の奥で
あって、壁貫通部分に組み込まれた吸込口サイレンサ
ー、2は室内の壁に設けた吹出口の奥であって、壁貫通
部分に組み込まれた吹出口サイレンサー、3は吸込口サ
イレンサー1と室外機4の還気口4aを結ぶ吸込側フレ
キシブル接続管、5は室外機4の送気口4bに接続され
た吹出側フレキシブル接続管、6はこのフレキシブル接
続管5に接続された接続ジョイント、7はこの接続ジョ
イント6に接続された送風ダクト、8は送風ダクト7と
前記吹出口サイレンサー2を結ぶウォールコーナーであ
る。
【0024】更に、上記各部品の構造を図面に基づいて
詳述する。 吸込口サイレンサー(図2、図3) 本発明に係る吸込口サイレンサー1は、図2及び図3に
示すように、箱型のチャンバー部1aと円筒型の接続部
1bとから成る本体1cと外壁貫通用スリーブ1dとに
より構成されている。チャンバー部1aの内部には吸音
材1gが設けられている。吸音材1gとしては、断熱性
を有する例えばウレタン樹脂の如き発泡性の樹脂の表面
を熱処理より滑らかに加工した、いわゆる「スキン加
工」のものが用いられる(なお、以下の各部品で用いる
吸音材もすべて同じ材質である)。吸音材1gは、室内
側1eから接続部側1fに向かって狭まるノズル形状に
形成されている。接続部1bには内ネジ1b′が設けら
れており、一方スリーブ1dには鍔1d″と、前記内ネ
ジ1b′に螺合する外ネジ1d′が設けられている。チ
ャンバー部1aの前端部周囲には内壁面固定用の鍔1h
が設けられている。なお、本体1c及びスリーブ1dの
材質は硬質樹脂、金属等容易に変形することのないもの
であればどのようなものであってもよい。
【0025】吹出側フレキシブル接続管(図4、図
5、図6) 本発明に係る吹出側フレキシブル接続管5は、図4、図
6に示すように蛇腹管内面の山部分5cが平滑に形成さ
れている。平滑部には接着剤を塗布し吸音材5aが貼付
されている。また、フレキシブル接続管5の下端側の内
周には、図4に示すように、溝5bが刻まれており、室
外機4の送気口4bの外周に設けられた爪4b′と嵌合
するように構成されている。吹出側フレキシブル接続管
5の材質としては、可撓性を有する硬質樹脂、例えば硬
質ポリエチレン、塩化ビニル等が用いられているが、金
属であってもよい。
【0026】接続ジョイント(図7、図8) 本発明に係る接続ジョイント6は、図7に示すように送
風ダクト7との接続のための上部接続口6a、フレキシ
ブル接続管5との接続のための下部接続口6bおよび中
間部6cにより構成されている。上部接続口6aと下部
接続口6bとは側面から見ると図8のように偏心して形
成されている。下部接続口6bは蛇腹形状であり、吹出
側フレキシブル接続管5の上端部を外側から嵌合する構
造となっている。また、接続ジョイント6はカバー部6
dとベース部6d′との二つ割り構造となっている。ベ
ース部6d′の上部は壁面に接する部分6hが欠切して
いて左右及び正面側の側壁部6fのみで構成されてお
り、この部分は後述する送風ダクト7のベース部7bの
下端を収納するよう形成されている。なお、中間部6c
の内面には吸音材6iが貼付されており、送風ダクト7
とフレキシブル接続管5とを接続した時に、内面全面に
わたって同一厚さで吸音材が配されるよう構成されてい
る。図中6jはベース部6d′とカバー部6dとの固定
部、6j′は固定ネジ孔である。
【0027】送風ダクト(図1、図9、図10) 本発明に係る送風ダクト7は、図1、図9、図10に示
すように、断面をU字状に形成したカバー部7aと、底
部と側壁部7b′を備えたベース部7bとから構成され
ている。カバー部7aの側壁部7a′の端縁部には、長
手方向に爪7cが設けられている。一方、ベース部7b
の両側壁部7b′の下端には、長手方向に溝7dが刻ま
れており、爪7cと溝7dは図10に示すように嵌合す
る構造となっている。また、カバー部7aの側壁部7
a′はベース部7bの側壁部7b′を密接して嵌合する
よう構成されている。また、カバー部7aとベース部7
bの内面には、嵌め合せたときに全周に同一厚さで吸音
材7fが配されるよう構成されている。更に、ベース部
7bには長手方向に適当な間隔で壁面固定用のビス穴7
gが設けられている。
【0028】ウォールコーナー(図11、図12) 本発明に係るウォールコーナー8は、図11及び図12
に示すように、二分割可能なカバー部8aとベース部8
bとから構成されており、一体として見た場合、下端が
開放された箱型の上部に円盤を取り付けた形状となって
いる。上部は側面から見ると4分円状を成していて、気
流をスムーズに直角方向に変更するよう構成されてい
る。ベース部8bは、上部がリング8c形状に形成され
ていて、このリング8cは吹出口サイレンサー2の接続
アダプター2cの外ネジ部2c′を通すように構成され
ている。カバー部8aの上部はフランジ形状8dとなっ
ており、取付時にリング8cを覆って密接するよう構成
されている。接続アダプター2c、カバー部8aおよび
ベース部8bの流路側には吸音材8gが貼付されてい
て、組み立てた時に全面にわたって同一厚さでこの吸音
材8gが配されるよう構成されている。図中8e′はカ
バー部8a側の固定部8eに設けた固定ネジ孔、8f′
はベース部8b側の固定部8fに設けた固定ネジ孔であ
る。
【0029】吹出口サイレンサー(図11、図12) 本発明に係る吹出口サイレンサー2は、図11、図12
に示すように、接続アダプター2cを除いては吸込口サ
イレンサー1と同様に構成されている。外壁貫通用接続
アダプター2cは、片面に外ネジ2c′を設け、この反
対面にはリング状の吸音材8gが貼付されている。図1
1において、2bは吹出口サイレンサー2の後部に形成
された接続部、2b′は内ネジ、2hは取付用の鍔であ
る。
【0030】吸込側フレキシブル接続管(図13) 吸込側フレキシブル接続管3は丸型フレキ管であり、こ
の接続管3には、吹出側フレキシブル接続管5と同様に
内面の山が偏平に形成されている。又、この内面には吹
出側フレキシブル接続管5と同様に吸音材が貼付されて
いる。
【0031】[設置方法]本発明による室内空調装置用
部材は上記のように構成されており、以下、各部材の設
置方法及び部材間の接続方法について説明する。
【0032】先ず、還気側の設置について説明する。吸
込口サイレンサー1の設置に先立ち、図1に示すように
室内側をチャンバー1aの外形及び接続部1bの外径に
合わせて壁面を開口する。室内側開口部に吸込口サイレ
ンサー1を収納し、チャンバー1aの鍔部1hに吸込み
グリル1kを重ねて内壁面にビス等で固定する。外壁側
は貫通スリーブ1dを鍔1d″が壁面に達するまで接続
部1bに螺合させ、鍔1d″を外壁面に固定する。次
に、吸込側フレキシブル接続管3の両端を貫通スリーブ
1dおよび室外機4の還気口4aに差し込む。接続部の
固定はバンド等の固定具により行なえばよい。
【0033】次に吹出口について説明する。室外機4の
送気口4bとフレキシブル接続管5との接続は、図1、
図4に示すようにフレキシブル接続管5の下端に設けら
れた溝5bを室外機4の送気口4bに設けられた爪4
b′と嵌合させることにより行う。
【0034】フレキシブル接続管5と接続ジョイント6
との接続は、図7、図8に示すように接続ジョイント6
をベース部6d′とカバー部6dに二分割してベース部
6d′を壁面の適当な位置にビス等で固定した後、ベー
ス部6d′の下部にフレキシブル接続管5の上部を嵌合
させ、その上でカバー部6dをベース部6d′に被せ、
固定部6jの固定ネジ孔6j′に固定ねじをねじ込んで
ベース部6d′にカバー部6dを固定する。但し、この
カバー部6dの固定は、次に説明する送風ダクト7を接
続した後で行う。この接続を行うことにより、フレキシ
ブル接続管5の蛇腹外面と接続ジョイント6の蛇腹内面
とが嵌合しているため、気密を保って接続できる。
【0035】送風ダクト7の設置及び接続ジョイント6
との接続は、図1及び図10に示すように送風ダクト7
のベース部7bの下端部を接続ジョイント6のベース部
6d′の上部に収納させた状態で、送風ダクト7のベー
ス部7bを壁面にビス等で固定する。その上で、接続ジ
ョイント6のカバー部6dを固定部6jを用いてベース
部6に取り付ける。なお、送風ダクト7は、現場の状況
に合わせて適当な長さに切断することができる。
【0036】吹出口サイレンサー2の設置は、基本的に
は前記吸込口サイレンサー1と同様に行えばよい。送風
ダクト7と吹出口サイレンサー2との接続には、ウォー
ルコーナー8を用いる。このウォールコーナー8は、図
11、図12に示すようにウォールコーナー8のベース
部8bを開口部に合わせて固定した後、吹出口サイレン
サー2の接続アダプター2cの外ネジ2c′を内ネジ2
b′に対してリング8c部に接するまで螺合させる。ベ
ース部8bの下部に送風ダクト7の上部を収めた後にカ
バー部8aを被せ、固定部8e、8fのネジ孔8e′、
8f′にビス等をねじ込んで固定する。
【0037】また、図1では送風ダクト7は垂直に立上
がり、吹出口サイレンサー1は室外機4の直上部に設置
しているが、必ずしもこの位置に限られるものではな
く、必要に応じてエルボ等の部材を用いて、いかなる位
置にも設置可能である。図14、15はこのような場合
に用いるエルボ11を示す。エルボ11は直角方向に設
けた2つの送風ダクト7との接続口11aと、曲り部1
1bから構成されている。曲り部11bには吸音材11
fが貼付されており、送風ダクト7を接続すると内面全
面にわたって同一厚さで吸音材が配されるよう構成され
ている。なお、エルボ11はカバー部11cとベース部
11dとの二つ割り構造となっているため、ベース部1
1dを固定後、送風ダクト7を所定位置に収めた後、カ
バー部11cを被せる。11eはベース部11dとカバ
ー部11cを固定するための固定部、11e′はビス止
め用のネジ孔である。
【0038】なお、本実施形態では、送風ダクト7、フ
レキシブル接続管5、接続ジョイント6等の断面を角型
としているが、必ずしもこれに限られるものではなく、
気密性を保って嵌合できる構造であれば円筒形状のよう
のものであってもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る送気及び還気装置は以上の
ように、ユニット部材と接続具で構成されているため、
量産が容易で且つ容易に施工できるという効果がある。
また、吸込口、吹出口にサイレンサーを設け、また、配
管系統全てにわたり、内部に表面を滑らかに加工した断
熱性を有する吸音材を貼付したため、流路抵抗減少、低
騒音化が図られるという効果がある。
【0040】また、室外機と送風ダクトとの接続にフレ
キシブル接続管を用いたため、現場の状況に合わせて自
由に室外機を設置することができるという効果がある。
【0041】更に、フレキシブル接続管と送風ダクトと
の接続に用いる接続ジョイントは、フレキシブル接続管
の上端が接続ジョイント下部の蛇腹内溝に嵌合する構造
であるため気密を確保して固定でき、また、上部接続口
と下部接続口が側面から見ると偏心して形成されている
ため、送風ダクトを壁面に密着させた状態で施工できる
という効果がある。
【0042】以上のように、本発明によれば、室外冷温
風発生機を用いた空調システムを、極めて容易且つ効果
的に施工することができるので、一般住宅のダクト式空
調システムに適用することができ、これによりダクト式
空調システムの普及に極めて効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダクト式空調システムを示す全体
の説明図。
【図2】本発明による吸込口サイレンサーを示す正面
図。
【図3】A−A′線断面図。
【図4】吹出側フレキシブル管の一部断面図。
【図5】B−B′線断面図。
【図6】蛇腹部の拡大断面図。
【図7】接続ジョイントを正面から見た状態の説明図。
【図8】接続ジョイントを側面から見た状態の説明図。
【図9】送風ダクトのベース部とカバー部を分解した説
明図。
【図10】送風ダクトのベース部とカバー部を組み立て
た状態の説明図。
【図11】ウォールコーナーの分解斜視図。
【図12】ウォールコーナーと吹出口サイレンサーの接
続状態の説明図。
【図13】吸込側フレキシブル接続管と吸込口サイレン
サーの説明図。
【図14】エルボの説明図。
【図15】エルボの正面図。
【図16】ダクト式空調システムの説明図。
【符号の説明】
1 吸込口サイレンサー 2 吹出口サイレンサー 3 吸込側フレキシブル接続管 4 室外機 4a 還気口 4b 送気口 5 吹出側フレキシブル接続管 6 接続ジョイント 7 送風ダクト 8 ウォールコーナー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還気側には、吸込口サイレンサーと還気
    側フレキシブル接続管を備え、送気側には、送気側フレ
    キシブル接続管と、接続ジョイントと、送風ダクトと、
    ウォールコーナーと、吹出口サイレンサーと、を備えた
    ことを特徴とするダクト式空調システムにおける送気及
    び還気装置。
  2. 【請求項2】 前記吸込口サイレンサーおよび前記吹出
    口サイレンサーには流路にノズル形状の吸音材を備えて
    成り、前記還気側フレキシブル接続管と前記送気側フレ
    キシブル接続管と前記接続ジョイントと前記送風ダクト
    と前記ウォールコーナーとの内面には吸音材が貼付され
    ていることを特徴とする請求項1記載のダクト式空調シ
    ステムにおける送気及び還気装置。
  3. 【請求項3】 前記吸音材は、表面を滑らかに加工した
    断熱性を有する吸音材であることを特徴とする請求項2
    記載のダクト式空調システムにおける送気及び還気装
    置。
  4. 【請求項4】 吸込口サイレンサー、還気側フレキシブ
    ル接続管、送気側フレキシブル接続管、接続ジョイン
    ト、送風ダクト、ウォールコーナー、吹出口サイレンサ
    ーは、あらかじめ工場生産されたユニット部品であり、
    且つ合成樹脂成形品であることを特徴とする請求項1乃
    至3記載のダクト式空調システムにおける送気及び還気
    装置。
  5. 【請求項5】 蛇腹管の内面の山部分を平滑に形成した
    ことを特徴とするダクト式空調システムにおける送気及
    び還気装置用フレキシブル接続管。
  6. 【請求項6】 カバー部とベース部から成り、該ベース
    部は側壁部を有し、前記カバー部は前記側壁部の外側に
    接して前記ベース部を覆い、かつ、前記カバー部は前記
    ベース部と嵌合するように構成したことを特徴とするダ
    クト式空調システムにおける送気ダクト。
  7. 【請求項7】 上部接続口と下部接続口を備え、前記上
    部接続口と前記下部接続口とは偏心して構成したことを
    特徴とするダクト式空調システムにおける接続ジョイン
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101579443B1 (ko) * 2014-11-06 2015-12-22 주식회사 세일공조 현열냉방과 간접외기냉방용 혼합형 항온항습장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101579443B1 (ko) * 2014-11-06 2015-12-22 주식회사 세일공조 현열냉방과 간접외기냉방용 혼합형 항온항습장치

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