JPH10196874A - 管連結部のカバー装置 - Google Patents

管連結部のカバー装置

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JPH10196874A
JPH10196874A JP1748297A JP1748297A JPH10196874A JP H10196874 A JPH10196874 A JP H10196874A JP 1748297 A JP1748297 A JP 1748297A JP 1748297 A JP1748297 A JP 1748297A JP H10196874 A JPH10196874 A JP H10196874A
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JP
Japan
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cover body
cover
pipe
pipe connecting
liquid
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Application number
JP1748297A
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English (en)
Inventor
Yoshikatsu Matsuda
吉克 松田
Takao Shirosaki
隆男 城崎
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Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L57/00Protection of pipes or objects of similar shape against external or internal damage or wear

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 管路の管連結部から漏洩した液体を捕集して
回収することができる管連結部のカバー装置を提供す
る。 【解決手段】 管連結部を取り囲む第1カバー体1及び
第2カバー体3と、双方のカバー体のフランジ部2,4
の間に挟着されるパッキン5とでカバー装置を構成し、
第2カバー体3には液抜き用の孔部6や、液抜き用の孔
部を穿孔するための斜壁部34を形成する。管連結部か
ら漏洩した液体を第1カバー体1と第2カバー体3とで
囲まれる空間に捕集し、捕集した液体を、液抜き用の孔
部6や、斜壁部34に穿孔された液抜き用孔部から回収
する。パッキン5の両面に突起51を形成し、フランジ
部2,4に突起嵌挿孔22,42を形成して、突起51
を突起嵌挿孔22,42に嵌挿した状態でパッキン5を
挟着すると、双方のカバー体1,3が分離しないように
仮止めされるので、一人でもフランジ部2,4を締結具
で締結してカバー体1,3を管連結部に簡単に装着でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管連結部から漏洩した
液体を捕集する機能を備えた管連結部のカバー装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】化学薬品を給排送するための管路におい
ては、管同士の連結部(以下「管連結部」という)の液
密性が確保されているけれども、何らかの原因で不測に
薬品が漏洩することも起こり得る。
【0003】従来より、上記の管連結部には、フランジ
継手、TSフランジ継手、メカニカル継手など、種々の
構造の継手が採用されて連結されており、多くのもので
は管連結部の液密性を確保するための要素としてパッキ
ンやその他のシール材が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体製造
工場などの化学物質を取り扱う工場の管路では、硫酸、
硝酸、塩酸、弗酸、アンモニア、混酸、過酸化水素水な
どの化学薬品やそれらの混入した液体が取り扱われ、そ
れらの液体の中には管連結部に使われているパッキンや
シール材を劣化させてそのシール性能を低下させる性質
を持つものがある。また、フランジ継手などの継手部品
が風化などの経年劣化を起こす可能性もある。これらの
事情のもとでは、管連結部からの不測の液体の漏洩がま
ったくないとはいえない。
【0005】このような管路において、管連結部から液
体が漏洩するような事態が起こると、漏洩した液体が落
下して土壌汚染を引き起こしたり、人身に付着して被害
を及ぼしたりするなどの可能性がある。
【0006】本発明は、以上の事情に鑑みなされたもの
で、たとえ管連結部から液体が漏洩したとしても、その
漏洩した液体を捕集して落下を防止できる管連結部のカ
バー装置を提供することを主たる目的とし、更に望まし
くは、管連結部への取付作業を一人で簡単に行うことが
でき、捕集した液体を自然に回収することができるカバ
ー装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る管連結部のカバー装置は、
内周側に開口した中空部材からなり且つ管連結部を跨い
でその連結部の両側の管の半周部分に嵌合される第1カ
バー体と、内周側に開口した中空部材からなり且つ管連
結部を跨いでその連結部の両側の管の他の半周部分に嵌
合される第2カバー体と、第1カバー体及び第2カバー
体のそれぞれに設けられて互いに締結具により締結され
るフランジ部と、第1カバー体のフランジ部と第2カバ
ー体のフランジ部との間に挟着されるパッキンと、を備
えたことを特徴とするものである。ここに、締結具によ
り締結されるフランジ部とは、ボルト・ナットやクリッ
プその他の締結具で離れないように締結されるフランジ
部をいう。
【0008】そして、請求項2に係るカバー装置は、請
求項1のカバー装置において、第1カバー体及び第2カ
バー体のそれぞれのフランジ部に突起嵌挿孔が形成さ
れ、その突起嵌挿孔に嵌挿される突起がパッキンの両面
に突設されていることを特徴とし、請求項3に係るカバ
ー装置は、請求項1又は請求項2のカバー装置におい
て、第1カバー体及び第2カバー体を構成する中空部材
が、半円弧状の周壁部とその周壁部の軸方向両端縁に連
設された半円弧状のテーパー壁部とを備え、第2カバー
体を構成する中空部材の周壁部の略中央に液抜き用の孔
部が形成されていることを特徴とし、請求項4に係るカ
バー装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかのカバ
ー装置において、第1カバー体及び第2カバー体を構成
する中空部材が、半円弧状の周壁部とその周壁部の軸方
向両端縁に連設された半円弧状のテーパー壁部とを備
え、第2カバー体を構成する中空部材のテーパー壁部の
先端縁寄りに、液抜き用の孔部を穿孔するための平坦な
斜壁部が形成されていることを特徴とするものである。
【0009】請求項1に係るカバー装置では、第1カバ
ー体と第2カバー体を、管連結部の両側の管の半周部分
と他の半周部分とにそれぞれ嵌合し、第1カバー体のフ
ランジ部と第2カバー体のフランジ部との間にパッキン
を挟着して双方のフランジ部を締結具で締結すると、管
連結部が第1カバー体と第2カバー体とによって取り囲
まれ、パッキンによって双方のフランジ部相互間の液密
性が確保される。従って、管連結部から漏洩した液体
は、第1カバー体と第2カバー体により囲まれた空間内
に捕集され、フランジ部相互間から漏れ落ちることがな
く、また、雨水などがフランジ部相互間から双方のカバ
ー体内部に侵入することもない。
【0010】特に、請求項2に係るカバー装置では、第
1カバー体及び第2カバー体のそれぞれのフランジ部の
突起嵌挿孔にパッキン両面の突起を嵌挿して、パッキン
を双方のフランジ部の間に挟着すると、双方のカバー体
が分離しない程度に仮止めされるので、一人でも簡単に
双方のフランジ部を締結具で締結してカバー装置の取付
作業を行うことができる。
【0011】そして、請求項3に係るカバー装置は、第
1カバー体及び第2カバー体を構成する中空部材がいず
れも半円弧状の周壁部の軸方向両端縁に半円弧状のテー
パー壁部を連設したものであるため、TSフランジ継手
を用いた管連結部でも双方のカバー体によって取り囲む
ことができ、しかも、捕集された液体を第2カバー体の
液抜き用の孔部を通じて回収することができる。特に、
水平に延びる管路の途中の管連結部や、緩やかに傾斜す
る管路の途中の管連結部に対し、第2カバー体を下側か
ら、第1カバーを上側から被せて取付けると、第2カバ
ー体の液抜き用の孔部がほぼ下端に位置することとなる
ため、捕集された液体がその孔部から自然に排出されて
回収できるようになる。
【0012】また、請求項4に係るカバー装置も上記と
同様にTSフランジ継手を用いた管連結部を取り囲むこ
とができ、第2カバー体の平坦な斜壁部に液抜き用の孔
部を穿孔すると、捕集された液体をその孔部を通じて回
収できるものであるが、このカバー装置は、第2カバー
体のテーパー壁部の先端寄りに形成された平坦な斜壁部
に液抜き用の孔部を穿孔するようにしているため、垂直
に延びる管路の途中の管連結部や、急傾斜した管路の途
中の管連結部に対し、上記の孔部がほぼ下端となるよう
に双方のカバー体を取付けて、捕集された液体を上記の
孔部から自然に排出させて回収することができる。しか
も、液抜き用の孔部を第2カバー体の湾曲したテーパー
壁部に穿孔するのではなく、テーパー壁部に形成された
平坦な斜壁部に穿孔するため、例えばホールソー等を用
いて容易に穿孔作業を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
管連結部のカバー装置の分解斜視図、図2は使用状態を
示す平面図、図3は図2のA−A線断面図、図4は図2
のB−B線一部拡大断面図、図5は図2のC−C線拡大
断面図、図6はパッキンの斜視図、図7は第2カバー体
を裏返しにした状態の斜視図である。
【0014】このカバー装置は、フランジ部2を一体に
有する第1カバー体1と、フランジ部4を一体に有する
第2カバー体3と、双方のフランジ部2,4の間に挟着
されるパッキン5,5を備えている。
【0015】第1カバー体1は、内周側に開口した中空
部材よりなる。この第1カバー体1を構成する中空部材
は、半円弧状の周壁部11と、その周壁部11の軸方向
(矢符Xで示す方向)の両端縁に連設された半円弧状の
テーパー壁部12,12とを備え、図2に示すように平
面視した場合、ほぼ正八角形の形状をなしている。そし
て、テーパー壁部12,12の内周縁には、軸方向Xに
突出した半円弧状の開口縁部13,13が連設されてい
る。
【0016】上記フランジ部2,2は、周壁部11とテ
ーパー壁部12,12と開口縁部13,13に連なるよ
うに外側に張り出して形成されており、図2に示すよう
に平面視した場合、フランジ部2,2がほぼ正八角形の
中空部材の軸対称となる三辺に沿っている。そして、図
4に示すようにフランジ部2,2の外端縁21は下方へ
90°折曲されており、また、図1に示すようにフラン
ジ部2,2の所定箇所には3つの突起嵌挿孔22と、4
つのボルト挿通孔23が穿孔されている。
【0017】第2カバー体3は第1カバー体とほぼ対称
な形状になっている。すなわち、この第2カバー体3も
内周側に開口した中空部材からなるもので、半円弧状の
周壁部31と、その周壁部31の軸方向Xの両端縁に連
設された半円弧状のテーパー壁部32,32とを備えて
おり、平面視した場合、ほぼ正八角形の形状をなしてい
る。そして、テーパー壁部32,32の内周縁には軸方
向Xに突出した半円弧状の開口縁部33,33が連設さ
れ、上記周壁部31とテーパー壁部32,32と開口縁
部33,33に連なるようにフランジ部4,4が外側に
張り出して形成されている。図4に示すように、このフ
ランジ部4,4も外端縁41が下方へ90°折曲され
て、第1カバー体1の上記フランジ部2,2に下方から
嵌まり込むようになっており、また、図1に示すよう
に、フランジ部4,4の所定箇所には3つの突起嵌挿孔
42と、4つのボルト挿通孔43が穿孔されている。
【0018】図1、図3、図4に示すように、第2カバ
ー体3を構成する中空部材の周壁部31のほぼ中央に
は、下方に突出する液抜き用の孔部6が形成されてい
る。そして、図1、図3、図7に示すように、中空部材
のテーパー壁部32,32の先端縁寄り、つまり開口縁
部33,33の近傍箇所には、テーパー壁部32,32
を膨出させて平坦な斜壁部34,34が形成されてい
る。この斜壁部34,34は、必要に応じて液抜き用の
孔部を穿孔するために形成されたものである。
【0019】パッキン5,5は、前記のフランジ部2,
2,4,4の形状に対応するように屈曲した帯状の耐薬
品性に富むエチレン−プロピレン共重合体やクロロプレ
ンゴムなどのゴムパッキンであって、図6に示すよう
に、このパッキン5の上下両面には、前記フランジ部の
突起嵌挿孔22,42に嵌挿される突起51が3つずつ
突設されており、また、前記フランジ部のボルト挿通孔
23,43に対応して4つのボルト挿通孔52が穿孔さ
れている。
【0020】上記の突起51は、基部51aの直径が突
起嵌挿孔22,42の孔径より僅かに大きく設定され、
突起嵌挿孔22,42に密接状態で嵌挿できるようにな
っている。そして、突起51の先端部51bの直径は、
突起嵌挿孔22,42より小さく設定され、先端部51
bと基部51aとの段差部51cにはテーパーが付けら
れて、突起嵌挿孔22,42への嵌挿を簡単に行うこと
ができるようになっている。
【0021】図6、図4に示すように、このパッキン5
の上下両面には、両側縁に沿って延びるリブ53,53
が2本ずつ形成されており、該リブ53,53を連結す
る架橋リブ54が各突起51を囲むように上下両面に3
対ずつ形成されている。これらのリブ53や架橋リブ5
4は、パッキン5の液密性を高めて液体の漏洩と雨水の
侵入を防止するために形成されたものである。
【0022】次に、上記構成のカバー装置の使用状態を
説明する。
【0023】図2、図3、図4において、100,20
0は水平な管路を形成する管であって、それらの管10
0,200の端部に設けられたTSフランジ110,2
10がボルト・ナット300で結合されている。なお、
TSフランジ110,210の間にはパッキン400が
挾み込まれている。
【0024】ボルト・ナット300で結合されたTSフ
ランジ110,210の合せ箇所が管連結部であり、図
3に示すように、この管連結部の両側の管100,20
0の上側半周部分には、この管連結部を跨いで第1カバ
ー体1が嵌合されている。そして、この管連結部の両側
の管100,200の下側半周部分には、液抜き用の孔
部6が下端に位置するように、この管連結部を跨いで第
2カバー体3が嵌合されている。このように双方のカバ
ー体1,2を上下から嵌合しても、双方のカバー体1,
2にはテーパー壁面12,32が周壁面11,21から
連設されているので、TSフランジ110,210のリ
ブ部111,211がカバー体1,2に当たることはな
く、双方のカバー体1,2によって管連結部を確実に取
り囲むことができる。また、双方のカバー体1,2の開
口縁部13,33と管100,200との間には、雨水
などの侵入を防止するためのコーキング剤7と発泡体8
が詰められており、上記の液抜き用の孔部6には液回収
用のパイプ61が接続されている。
【0025】図4に示すように、第1カバー体1のフラ
ンジ部2と第2カバー体3のフランジ部4との間にはパ
ッキン5が挟まれ、双方のフランジ部2,4の突起嵌挿
孔22,42にパッキン5の上下両面の突起5が嵌挿さ
れて、その基部51aが突起嵌挿孔22,42の内面と
密接している。そして、図5に示すように、双方のフラ
ンジ部2,4のボルト挿通孔23,43及びパッキン5
のボルト挿通孔52に挿通されたボルト91と、そのボ
ルト91に螺合されたナット92からなる締結具9によ
って、双方のフランジ部2,4が結合され、パッキン5
の上下両面のリブ53及び架橋リブ54が双方のフラン
ジ部2,4に密着して優れた液密性を付与している。
【0026】このようにして管連結部にカバー装置を装
着しておくと、管路を流れる液体が管連結部から漏洩し
たとしても、その漏洩した液体は第1カバー体1と第2
カバー体3により囲まれた空間内に捕集され、捕集され
た液体は、第2カバー体3の下端に位置する液抜き用の
孔部6からパイプ61を通じて自然に回収することがで
きる。また、緩やかに傾斜する管路の途中の管連結部に
対して上記のカバー装置を同様に装着しても、液抜き用
の孔部6がほぼ下端に位置することになるので、該孔部
6からパイプ61を通じて液体を自然に回収することが
できる。
【0027】しかし、急傾斜した管路の途中の管連結部
や、垂直に延びる管路の途中の管連結部に対して、上記
のカバー装置を装着すると、第2カバー体3の平坦な斜
壁部34がほぼ下端に位置するようになり、液抜き用の
孔部6が下端に位置しなくなるので、孔部6から液体を
残らず自然回収することはできず、液体の一部が第2カ
バー体3に溜まるようになる。従って、その場合には、
ほぼ下端に位置する平坦な斜壁部34に液抜き用の孔部
をホールソーなどで穿孔して液回収用のパイプを接続す
ることにより、捕集した液体を残らず自然回収すること
が可能となる。このホールソーによる穿孔作業は、斜壁
部34が平坦に形成されているため簡単に行うことがで
きる。
【0028】また、このカバー装置は、第1カバー体1
のフランジ2と第2カバー体3のフランジ4との間にパ
ッキン5を単に挟むのではなく、パッキン5の突起51
を双方のフランジ2,4の突起嵌挿孔22,42に密に
嵌挿して挟着するため、双方のフランジ2,4を締結具
9で締結しなくても、上記のように挟着するだけで第1
カバー体1と第2カバー体3が分離しない程度に仮止め
される。従って、作業者が一人でも、上記のように双方
のカバー体1,3を分離しないように仮止めし、その仮
止め状態で締結具9により双方のフランジ2,4を締結
して、カバー装置の取付作業を簡単に行うことができ
る。
【0029】図8は、本発明の他の実施形態に係るカバ
ー装置の使用状態を示す断面図である。
【0030】この実施形態のカバー装置は、第2カバー
体3の周壁部31に液抜き用の孔部を形成しないで、第
2カバー体3のテーパー壁部32の先端縁寄りに形成さ
れた平坦な斜壁部34に液抜き用の孔部63を形成し、
エルボ継手64などを用いて液回収用のパイプ61を該
孔部63に接続している。その他の構成は前記実施形態
のカバー装置と同様であるので、図8において同一部材
に同一符号を付し、説明を省略する。
【0031】この実施形態のカバー装置は、図8に示す
ような垂直に延びる管路の途中の管連結部や、急傾斜し
た管路の途中の管連結部に対し、前記と同じ要領で装着
されるものである。このように装着すると、液抜き用の
孔部63がほぼ下端に位置するため、管連結部から漏洩
して第1カバー体1と第2カバー体3とで囲まれる空間
内に捕集された液体は、上記孔部63からパイプ61を
通じて残らず自然回収することができる。
【0032】なお、図示はしていないが、このカバー装
置は、水平な管路と垂直な管路とをつなぐ湾曲した管路
の管連結部にも装着することが可能であり、その場合
も、第2カバー体の液抜き用の孔部63を下端となるよ
うにしておくと、管連結部から漏洩した液体を残らず自
然回収することができる。
【0033】上述した第1カバー体1や第2カバー体3
は、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレンテレフタ
レート(PET又はPETG(非晶質))、二弗化ポリ
ビニリデンフロライド(PVDF)、メチルメタクリレ
ート(MMA)などの合成樹脂を真空成形や射出成形す
ることによって簡単に製作することができる。また、ガ
ラス繊維強化プラスチック(FRP)によって製作する
こともできる。そして、PVCを用いると、第1カバー
体1や第2カバー体3の成形性が向上し、しかも成形さ
れた第1カバー体1や第2カバー体3は耐薬品性に優れ
たものになる。従って、PVC製のカバー装置は、半導
体製造工場などに敷設されている化学薬品給送用の管路
や廃液管路の管連結部から漏洩した液体を捕集・回収す
るのに適する。また、耐候性に優れた合成樹脂を真空成
形して得られたカバー装置は、屋外に敷設された管路の
管連結部から漏洩した液体を捕集・回収するのに適す
る。
【0034】また、第2カバー体3を透明の合成樹脂で
製作すると、管連結部5から液体が漏洩しているか否か
といった事項や、漏洩している場合にその状況を外から
目で見て判断することができる利便がある。なお、第1
カバー体1と第2カバー体3との両方を透明にしておい
ても同様の作用が奏される。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、管路の管
連結部から液体が漏洩したとしても、その漏洩した液体
を捕集することができるので、管連結部から漏洩した液
体が落下して土壌汚染を引き起こしたり、人身に付着し
て被害を及ぼしたりするなどの問題点が解決される。そ
のため、特に、半導体製造工場のように、酸性薬品やア
ルカリ性薬品などの危険物を取り扱う場所に敷設されて
いる給送管路や廃液管路の管連結部にこの発明による管
連結部のカバー装置を設置しておくことは、その管連結
部から漏洩した液体による被害を防止する上できわめて
有益である。
【0036】また、請求項2に係る発明によれば、第1
カバー体と第2カバー体をパッキンで分離しないように
仮止めし、一人でも簡単に双方のフランジ部を締結具で
締結してカバー装置の取付作業を行うことが可能とな
る。
【0037】そして、請求項3及び請求項4に係る発明
によれば、TSフランジ継手を用いた管連結部でも容易
に装着することができ、特に、請求項3の発明の場合
は、水平に延びる管路の途中の管連結部や緩やかに傾斜
する管路の途中の管連結部に対して、液抜き用の孔部が
ほぼ下端に位置するように装着することにより、また、
請求項4の発明の場合は、急傾斜した管路の途中の管連
結部や垂直に延びる管路の途中の管連結部、或は湾曲し
た管路の途中の管連結部に対して、第2カバー体の平坦
な斜壁部に穿孔される液抜き用の孔部がほぼ下端に位置
するように装着することにより、捕集した液体をこれら
の孔部から残らず自然回収することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る管連結部のカバー装
置の分解斜視図である。
【図2】同カバー装置の使用状態を示す平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線一部拡大断面図である。
【図5】図2のC−C線拡大断面図である。
【図6】パッキンの斜視図である。
【図7】第2カバー体を裏返しにした状態の斜視図であ
る。
【図8】本発明の他の実施形態に係る管連結部のカバー
装置の使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1カバー体 2,4 フランジ部 3 第2カバー体 5 パッキン 6,63 液抜き用の孔部 9 締結具 11,31 周壁部 12,32 テーパー壁部 22,42 突起嵌挿孔 34 平坦な斜壁部 51 突起 100,200 管 X 中空部材の軸方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周側に開口した中空部材からなり且つ管
    連結部を跨いでその連結部の両側の管の半周部分に嵌合
    される第1カバー体と、 内周側に開口した中空部材からなり且つ管連結部を跨い
    でその連結部の両側の管の他の半周部分に嵌合される第
    2カバー体と、 第1カバー体及び第2カバー体のそれぞれに設けられて
    互いに締結具により締結されるフランジ部と、 第1カバー体のフランジ部と第2カバー体のフランジ部
    との間に挟着されるパッキンと、 を備えたことを特徴とする管連結部のカバー装置。
  2. 【請求項2】第1カバー体及び第2カバー体のそれぞれ
    のフランジ部に突起嵌挿孔が形成され、その突起嵌挿孔
    に嵌挿される突起がパッキンの両面に突設されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の管連結部のカバー装
    置。
  3. 【請求項3】第1カバー体及び第2カバー体を構成する
    中空部材が、半円弧状の周壁部とその周壁部の軸方向両
    端縁に連設された半円弧状のテーパー壁部とを備え、第
    2カバー体を構成する中空部材の周壁部の略中央に液抜
    き用の孔部が形成されていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の管連結部のカバー装置。
  4. 【請求項4】第1カバー体及び第2カバー体を構成する
    中空部材が、半円弧状の周壁部とその周壁部の軸方向両
    端縁に連設された半円弧状のテーパー壁部とを備え、第
    2カバー体を構成する中空部材のテーパー壁部の先端縁
    寄りに、液抜き用の孔部を穿孔するための平坦な斜壁部
    が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれかに記載の管連結部のカバー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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