JPH1019673A - 光電センサ及びカラーセンサ - Google Patents

光電センサ及びカラーセンサ

Info

Publication number
JPH1019673A
JPH1019673A JP17268596A JP17268596A JPH1019673A JP H1019673 A JPH1019673 A JP H1019673A JP 17268596 A JP17268596 A JP 17268596A JP 17268596 A JP17268596 A JP 17268596A JP H1019673 A JPH1019673 A JP H1019673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
circuit
coupling capacitor
operational amplifier
light receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17268596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3157463B2 (ja
Inventor
Hisashi Taguchi
寿 田口
Takashi Fujii
隆志 藤井
Naoki Hagiwara
直樹 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Industrial Devices SUNX Co Ltd
Original Assignee
Sunx Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sunx Ltd filed Critical Sunx Ltd
Priority to JP17268596A priority Critical patent/JP3157463B2/ja
Publication of JPH1019673A publication Critical patent/JPH1019673A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3157463B2 publication Critical patent/JP3157463B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で測定間隔を速める。 【解決手段】増幅回路40は、演算増幅器Aの正相入力
側に結合コンデンサC1と抵抗R1とからなる微分回路
を備えた交流増幅回路であり、その抵抗R1と並列にア
ナログスイッチSW1を設ける。これにより、受光信号
aが出力されたことにより結合コンデンサC1に蓄積さ
れた電荷を一気に放電することができ、演算増幅器Aの
出力信号bに発生するオーバーシュートを短時間で収束
させることができる。さらに、帰還抵抗R2と並列にア
ナログスイッチSW2とドリフト電圧除去用のコンデン
サC2を設ける。これにより、結合コンデンサC1に充
電された電圧分を除去できるとともに、ドリフト電圧の
変動も阻止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演算増幅器からな
る交流増幅回路を備えた光電センサ及びカラーセンサに
関する。
【0002】
【従来の技術】図6に、光電センサを用いて色判別を行
う、いわゆるカラーセンサを示す。このカラーセンサに
は、赤色、青色、緑色に発光する投光素子1,2,3が
それぞれ設けられており、中央演算処理装置(以下、C
PUという。)8から出力(ハイレベル)される投光信
号f1,f2,f3に基づいて被測定物Xに対して投光
動作を行うようになっている(図8参照)。また、各投
光動作に対する被測定物Xからの反射光を受光するため
に、受光素子4が設けられており、各投光信号f1,f
2,f3に同期して受光回路5から受光信号aが出力
(ロウレベル)される(図8参照)。さらに、この受光
信号aは微小であるため、これを増幅するための増幅手
段6が設けられており、受光信号aは増幅手段6で増幅
された後CPU8に送られるようになっている。そし
て、CPU8はその受光信号aに基づいて色判別を行う
のである。
【0003】ところで、この増幅手段6は、図7に示す
増幅回路7を複数段接続して構成されるものである。こ
の各増幅回路7は、演算増幅器Aからなる非反転型の交
流増幅回路であり、その正相入力側には外乱光成分であ
る直流成分を除去するために結合コンデンサCと抵抗R
とからなる微分回路が構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、結合コンデ
ンサCは直流成分を除去するために交流増幅回路として
は必要不可欠なものではあるが、受光信号aが入力され
後、その終了時に蓄積された電荷を放電することになる
ため、受光信号aの立ち上がり後に演算増幅器Aの出力
信号bにオバーシュートとアンダーシュートによるリン
ギングを誘発する(図8参照)。特に、上記構成のよう
に交流増幅回路を多段に接続したものでは、その最終出
力においてこのリンギングが相当に大きくなる。そのた
め、次の投光動作を行うためには、このリンギングが減
衰した後、即ち、上記構成では出力信号bがVccに安
定するまで待たなくてならず、投光動作間隔Tを所定以
上に速めることができなかった。従って、カラーセンサ
では、被測定物Xに対して、赤色、青色、緑色に対する
各投受光動作を連続して行うのではあるが、この間隔を
所定以上に速めることができないため、例えば、被測定
物Xが動くものである場合には、各色に対する測定ポイ
ントがずれることになり、正確な色判別をすることがで
きないという問題があった。具体的には、各色に対する
反射光量が同じであるとした場合に、被測定物Xが動く
ために測定ポイントが各投光動作に対してずれ、その結
果、図8の下段に示すように、本来ならば同じレベルで
あるはずの受光信号a及び出力信号bに電圧差d,eが
生じ、色判別を誤ってしまう。
【0005】一方、カラーセンサにおいて上記問題を解
決すべく、投受光動作間隔を速める方法として、図9に
示すように、各色の投光素子11,12,13に対し、
それぞれカラーフィルタF1,F2,F3、受光素子1
4,15,16及び増幅手段17,18,19を設け、
各色に対する受光信号aの増幅を並列的に行うようにす
ることが考えられる。即ち、増幅回路20(図7に示す
交流増幅回路)の出力信号bにリンギングが発生してい
ても、そのリンギングに拘らず次の投光動作に移ること
ができるから、投光動作間隔Tを速めることができるの
である。しかし、この構成では、各色に対してそれぞれ
受光素子や増幅手段等を設けなければならないから、回
路が複雑化するばかりが、経済的負担も大きくなるとい
う欠点がある。本発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単な構成で測定間隔を速めること
ができる光電センサ及びカラーセンサを提供するところ
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の光電センサは、投光素子から照射される
光を受光する受光素子を備えるとともに、投光素子から
照射された光の受光時に受光素子から出力される受光信
号を増幅するための交流増幅回路を備えた光電センサに
おいて、交流増幅回路は、その入力に結合コンデンサと
抵抗とからなる微分回路を備えた増幅回路であり、かつ
その交流増幅回路には微分回路の抵抗を短絡することに
よって結合コンデンサに蓄えられた電荷を急速に放電す
るための放電手段が設けられ、結合コンデンサに蓄積さ
れた電荷が抵抗を介して自然放電される期間内に、放電
手段を作動させることに特徴を有する。
【0007】請求項2の光電センサは、投光素子から照
射される光を受光する受光素子を備えるとともに、投光
素子から照射された光の受光時に受光素子から出力され
る受光信号を増幅するための交流増幅回路を備えた光電
センサにおいて、交流増幅回路は、演算増幅器の出力側
と逆相入力側との間に帰還抵抗を備え、正相入力側に結
合コンデンサと抵抗とからなる微分回路を備えた非反転
増幅回路であり、かつ、その交流増幅回路には微分回路
の抵抗を短絡することによって結合コンデンサに蓄えら
れた電荷を急速に放電するための放電手段と、帰還抵抗
と並列に設けられ演算増幅器の出力電圧を演算増幅器の
逆相入力側にドリフト電圧除去用のコンデンサを介して
帰還させるための入力電圧補正手段とを設け、結合コン
デンサに蓄積された電荷が微分回路の抵抗を介して自然
放電される期間内に、放電手段と入力補正手段を作動さ
せることに特徴を有する。
【0008】請求項3のカラーセンサは、請求項1又は
請求項2記載のものにおいて、投光素子は、被測定物に
対して異なる色を順次投光する複数の投光素子からな
り、各色に対して被測定物からの反射光量に応じて交流
増幅回路から出力される各信号レベルの比率によって被
測定物に対する色の判定を行うことに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用・効果】
<請求項1の発明>請求項1の発明によれば、受光素子
から受光信号が出力されると、結合コンデンサで直流成
分が除去され、交流成分のみが演算増幅器に入力され
る。この時に、結合コンデンサは充電されることにな
る。そして、その充電された電荷は受光信号の出力が終
わると同時に結合コンデンサとともに微分回路を構成す
る抵抗を介してゆっくりと放電されるのであるが、本発
明ではこの際、放電手段が作動するため、充電された電
荷は一気に放電されて演算増幅器の入力側は基準電位と
なる。即ち、結合コンデンサが設けられていることによ
り演算増幅器の出力信号にアンダーシュートやオーバー
シュートが発生してもそれが基準電位に収束するまでの
時間を短くすることができる。従って、次の投光動作に
入るまでの時間が短くなり、測定間隔を速めることがで
きるという効果を奏する。
【0010】<請求項2の発明>請求項2の発明では、
交流増幅回路は非反転型の増幅回路であり、その正相入
力側には結合コンデンサと抵抗により微分回路が構成さ
れている。そして、上記同様に放電手段を作動させる
と、受光信号により充電された結合コンデンサの電荷は
一気に放電される。ここで、結合コンデンサに蓄積され
た電荷を一気に放電することができたとしても演算増幅
器の正相入力側に結合コンデンサに貯えられた電荷によ
り電圧が生じることにはかわりはなく、この電圧は演算
増幅器の出力側に現れる。しかし、本発明では、放電手
段とともに入力電圧補正手段が作動するため、この出力
電圧は演算増幅器の逆相入力側に帰還され、結局演算増
幅器の両入力電圧は等しくなる方向に作用し、結合コン
デンサに充電された電圧分が増幅されることはない。
【0011】さらに、演算増幅器の出力電圧を帰還する
際、コンデンサを介しているので、交流成分のみが帰還
することになり、直流成分である演算増幅器固有のドリ
フト電圧は帰還されない。このことは、入力電圧補正手
段を作動させたことによるその作動の前後における演算
増幅器のドリフト電圧の変動を抑制できることに他なら
ない。従って、結合コンデンサに充電された電荷を一気
に放電させることにより測定間隔を速めることができる
という効果に加え、結合コンデンサに充電された電圧分
の増幅を防止でき、かつドリフト電圧の変化も抑制でき
るから、受光信号を誤差なく正確に測定できるという効
果も奏する。
【0012】<請求項3の発明>請求項3の発明では、
被測定物に対して異なる色の光が順次照射される。する
と、各色に対する被測定物からの反射光に応じて受光素
子から受光信号が出力され、その受光信号は上述した交
流増幅回路によって増幅される。そして、その増幅され
た各色に対する出力信号の信号レベルの比率から被測定
物の色が判定される。従って、上述した交流増幅回路を
用いたことにより測定間隔を速めることができるから、
被測定物が動いても各色に対する測定ポイントがずれる
ことがなく、正確に反射光量を測定することができ、も
って正確に色判定を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】 <第1実施形態>以下、本発明の光電センサを具体化し
た一実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
本実施形態の光電センサは、カラーセンサに適用される
ものであり、その回路図を図1に示す。
【0014】図1中、31は、中央演算処理装置(以
下、CPUという。)であり、投受光動作の制御、及び
受光信号に基づいて色判別等を行う。このCPU31に
は、それぞれ投光回路32,33,34を介して赤色、
青色、緑色に発光する投光素子35,36,37が接続
されている。そして、CPU31から出力される投光信
号f1,f2,f3(ハイレベル)に基づいて被測定物
Xに対して投光動作を行うようになっている。
【0015】また、各投光素子35,36,37から被
測定物Xに対して照射される光の反射光を受光するため
に、受光素子38が一つ設けられており、この受光素子
38は受光回路39に接続されている。受光回路39の
出力側には、後述する交流増幅回路40を複数段に接続
してなる増幅手段41が設けられており、受光回路39
から出力される受光信号a(ロウレベル)を増幅した
後、CPU31に受光信号aが送られるようになってい
る。
【0016】各交流増幅回路40は、図2に示すよう
に、演算増幅器Aを一つ備えた非反転型の増幅回路であ
り、その正相入力側には、結合コンデンサC1と抵抗R
1が接続されている。抵抗R1の他方側は、電源(Vc
c)42に接続されている。即ち、受光回路39から出
力される受光信号aは微分された後、演算増幅器Aの正
相入力側に入力されることになる。これにより、外乱光
成分である直流成分が除去され、交流成分のみが演算増
幅器Aに入力されることになる。なお、抵抗R1は演算
増幅器Aの正相入力側に微分回路を構成するとともに、
演算増幅器Aにバイアス電流を流す働きを有する。演算
増幅器Aの逆相入力側には、出力側との間に帰還抵抗R
2が挿入されており、また、帰還抵抗R2と抵抗R3に
よって演算増幅器Aの逆相入力側と正相入力側の電圧が
非入力状態においてほぼ等しくなるように分圧回路が構
成されている。
【0017】また、抵抗R1と並列にアナログスイッチ
SW1が設けられており、CPU31から出力される放
電開始信号g(ハイレベル)に基づいて閉じられるよう
になっている。さらに、帰還抵抗R2に並列にドリフト
電圧除去用のコンデンサC2とアナログスイッチSW2
が設けられており、アナログスイッチSW2はCPU3
1からの補正信号hに基づいて閉じられるようになって
いる。なお、アナログスイッチSW1が本発明にいう放
電手段に相当し、アナログスイッチSW2が本発明にい
う入力電圧補正手段に相当する。
【0018】次に、本実施形態の作用を図3に示すタイ
ミングチャートに基づいて述べる。CPU31から投光
信号f1,f2,f3が連続して出力(ハイレベル)さ
れると、被測定物Xに対して各投光素子35,36,3
7から光(赤色、青色、緑色)が順番に照射される。す
ると、その各光に対する被測定物Xからの反射光に基づ
いて受光回路39から受光信号aが連続して3個出力
(ロウレベル)される。そして、各受光信号aは結合コ
ンデンサC1を介して演算増幅器Aの正相入力側に送ら
れる。この際、外乱光成分である直流成分は結合コンデ
ンサC1で除去され、交流成分のみが演算増幅器Aに送
られることになる。
【0019】ところで、結合コンデンサC1は、受光回
路39から受光信号aが出力(ロウレベル)されると充
電される。そして、受光信号aが非出力状態(ハイレベ
ル)となるとその貯えられた電荷は抵抗R1を介して放
電されることになる。しかし、本実施形態の場合には、
受光信号aが非入力状態となった後所定のタイミングで
CPU31から放電開始信号gが出力されるため、アナ
ログスイッチSW1が閉じられ演算増幅器Aの正相入力
側は電源42に直結される。すると、結合コンデンサC
1に貯えられた電荷は一気に放電されるから、演算増幅
器Aの正相入力側は基準電位(Vcc)となる。従っ
て、結合コンデンサC1が受光信号aが非出力状態とな
った後、充放電を繰り返すことがなくなり、もって演算
増幅器Aの正相入力側に入力される信号iは受光信号a
が非出力状態となった後、短時間で結合コンデンサC1
に貯えられた電圧を放電して基準電位に収束する。
【0020】また、この放電開始信号gがCPU31か
ら出力されるとともに、CPU31から補正信号hが出
力され、アナログスイッチSW2が閉じられる。そのた
め、結合コンデンサC1に蓄積された電荷により演算増
幅器Aの正相入力側に電圧が生じ、その電圧が演算増幅
器Aの出力に現れても、その電圧はコンデンサC2を介
して演算増幅器Aの逆相入力側に帰還される。従って、
演算増幅器Aの両入力電圧が等しくなる方向に作用し、
結合コンデンサC1に充電された電圧が演算増幅器Aに
よって増幅されることが防止される。即ち、図3に示す
ように、演算増幅器Aの出力信号bから、結合コンデン
サC1に充電された電圧に基づくオーバーシュートが除
去される。
【0021】なお、アナログスイッチSW2が閉じられ
たことにより、演算増幅器Aの出力信号bは基準電位と
なるため、結合コンデンサC1の放電を速めることにも
なる。即ち、本実施形態のように交流増幅回路40が多
段に接続されている場合に、アナログスイッチSW2が
設けられていないと、その交流増幅回路40の出力信号
bには結合コンデンサC1に充電された電圧分のオーバ
ーシュートが発生し、それが下流側(次段の交流増幅回
路)の結合コンデンサC1に蓄積された電荷の放電を妨
げることになる。従って、交流増幅回路40を多段に接
続した場合には、アナログスイッチSW1を閉じるだけ
では、実質的には放電を速めることはできず、アナログ
スイッチSW2を閉じることによってその効果を発揮す
ることができることになる。
【0022】さらに、演算増幅器Aの出力に現れた電圧
を帰還する際、コンデンサC2を介しているので、交流
成分のみが帰還することになり、直流成分である演算増
幅器A固有のドリフト電圧は帰還されない。このこと
は、アナログスイッチSW2を閉じたことによるその開
閉の前後における演算増幅器Aのドリフト電圧の変化を
抑制できることに他ならない。このことをさらに詳述す
れば、直流成分のみを考えた場合に、コンデンサC2が
ないとアナログスイッチSW2を閉じた場合に帰還抵抗
R2は無効とされアナログスイッチSW2の開閉前後に
おける増幅率が変わることになる。しかし、コンデンサ
C2があると、アナログスイッチSW2を閉じても帰還
抵抗R2はなお有効に作用し、アナログスイッチSW2
の開閉前後における増幅率は変動しない。従って、コン
デンサC2を設けたことにより、アナログスイッチSW
2の開閉前後におけるドリフト電圧の変動を抑えること
ができるのである。
【0023】なお、アナログスイッチSW1とアナログ
スイッチSW2を開くタイミングとしては、まずアナロ
グスイッチSW1を開いてからアナログスイッチSW2
を開くようにしている。これは、アナログスイッチSW
2を開いてから、アナログスイッチSW1を開くように
すると、アナログスイッチSW2を開くことによって帰
還抵抗R2が有効となり、アナログスイッチSW1を開
く際に生じるスイッチングノイズが増幅されてしまうこ
とを防止するためである。
【0024】このように本実施形態では、結合コンデン
サC1に貯えられた電荷を一気に放電させ、演算増幅器
Aの正相入力側を基準電位とすることができるから、結
合コンデンサC1に充電された電圧によって演算増幅器
Aの出力信号bにオーバーシュート等が発生しても、そ
れを短時間で収束させることができる(図3中、この短
時間で収束するオーバーシュートは入力補正手段によっ
て除去されている。)。従って、次の投光動作に入るま
での時間Tを短くすることができ、測定間隔を速めるこ
とができるという効果を奏する。しかも、演算増幅器A
の出力をドリフト電圧除去用のコンデンサC2を介して
逆相入力側に帰還するようにしたから、結合コンデンサ
C1に充電された電圧分が増幅されてオーバーシュート
となるこを防止でき、かつドリフト電圧の変化も抑制で
きるから、受光信号aを誤差なく正確に測定できるとい
う効果を奏する。その結果、カラーセンサにおいて、被
測定物Xが動くものであっても測定ポイントがずれるこ
なく正確に受光量を測定して色判別を行うことができ
る。
【0025】<第2実施形態>第2実施形態では、光電
センサを多光軸の光電センサに適用した場合を示す。こ
の多光軸の光電センサは、図4に示すように、一対の投
受光素子51,52が複数個並設されており、また、各
投受光素子51,52に応じて投光回路53と受光回路
54が設けられている。さらに、各投受光素子51,5
2に投受光動作を一定の周期で順番に行わせるために、
ゲート回路55,56が設けられている。
【0026】そして、各投受光動作に同期してゲート回
路56から出力される受光信号aは、第1実施形態同様
に増幅手段57で増幅された後、CPU58に送られ
る。この増幅手段57は第1実施形態同様に、図2に示
す非反転型の交流増幅回路40を複数段接続してなり、
かつその各交流増幅回路40は上述したようにアナログ
スイッチSW1,SW2及びドリフト電圧除去用のコン
デンサC2等を備え構成されている。
【0027】従って、本実施形態でも、放電開始信号g
により、結合コンデンサC1に蓄積された電荷を一気に
放電させて基準電位とすることにより演算増幅器Aの出
力信号bに発生するオーバーシュート等の収束時間を速
めることができる。さらに、結合コンデンサC1に充電
された電圧分をドリフト電圧除去用のコンデンサC2を
介して演算増幅器Aの逆相入力側に帰還させることがで
きるから、結合コンデンサC1に充電された電圧分が増
幅されて出力されることもなく、かつドリフト電圧の変
動も抑えることができる。その結果、各投光動作間隔T
を速めることができ、多光軸センサにおいて高速度で移
動する物体の検出が可能となる。
【0028】<第3実施形態>第1実施形態では、交流
増幅回路40は非反転型の増幅回路であったが、本実施
形態では反転型の増幅回路とされている。即ち、交流増
幅回路40は、図5に示すように、演算増幅器Aを1つ
備えて構成され、その正相入力側には電源(Vcc)6
1が接続されている。演算増幅器Aの逆相入力側には結
合コンデンサC3と抵抗R4が直列に接続されて微分回
路が構成されている。また、演算増幅器Aの出力側と逆
相入力側との間には帰還抵抗R5が挿入されている。さ
らに、抵抗R4及び帰還抵抗R5とそれぞれ並列にアナ
ログスイッチSW3,SW4が設けられており、上記第
1実施形態同様にCPU31(図1参照)から出力され
る放電開始信号g及び補正信号hによって閉じられるよ
うになっている。
【0029】従って、本実施形態でも、放電開始信号g
によってアナログスイッチSW3を閉じることにより、
結合コンデンサC3に蓄積された電荷が一気に放電され
るから演算増幅器Aの出力信号bに発生するオーバーシ
ュートの収束時間を速めることができる。さらに、補正
信号hによってアナログスイッチSW4を閉じることに
より、オーバーシュート自体の発生も防止できる。ま
た、本実施形態のように反転型の増幅回路では、上記第
1実施形態に示す非反転型の増幅回路の場合に比べて増
幅度が小さいため、ドリフト電圧の発生も小さく、第1
実施形態のようにドリフト電圧除去用のコンデンサC2
(図2参照)を設ける必要がなくなる。
【0030】なお、反転増幅回路を多段に接続した場合
には、演算増幅器Aを介する毎にその出力信号bは基準
電位を中心にプラス側とマイナス側に交互に反転するこ
とになる。そのため、基準電位を演算増幅器Aの電源電
圧に近い値としておくと、プラス側の振れに対して十分
な出力を得ることができい。例えば、演算増幅器Aの電
源電圧が7Vの場合にその演算増幅器Aの基準電位を5
Vとすると、出力信号におけるプラス側の振幅は2Vし
か出力することができなくなってしまう。従って、出力
がプラス側に反転する演算増幅器Aの基準電位は、出力
がマイナス側に反転する演算増幅器Aの基準電位より小
さくしておくことが望ましい。具体的には、本実施形態
では、受光回路39から出力される受光信号aがロウレ
ベルであることから、1段目・・(奇数段目)の演算増
幅器Aの基準電位は2〜3Vとし、2段目・・最終段目
(偶数段目)の演算増幅器Aの基準電位は5Vとする。
【0031】また、上述したように各演算増幅器A毎に
基準電位を異ならせると結合コンデンサC3の両端にお
ける電位差によって、アナログスイッチSW3を動作さ
せる際に生じるスイッチングノイズが大きくなるため、
アナログスイッチSW3を開いた後、十分に遅らせてア
ナログスイッチSW4を開くようにすることが望まし
い。なお、本発明は上記実施形態に限定されるものでは
なく、例えば次のように変形して実施することができ、
これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。 (1) 上記各実施形態では、放電手段及び入力電圧補
正手段にはアナログスイッチSW1、SW2、SW3,
SW4を用いているが、トランジスタやリレー等を用い
て開閉操作を行うようにしてもよい。
【0032】(2) 上記第1、第2実施形態では、基
準電位は、Vcc(例えば、5V)であったが、基準電
位を0Vとしてもよい。この場合には、抵抗R1の他方
側及び抵抗R3の一方側は回路のグランドに接続される
ことになり、かつ受光信号の出力状態はハイレベルとな
る。
【0033】(3) 上記各実施形態は、本発明の光電
センサをカラーセンサ或いは多光軸の光電センサに適用
した場合を示したが、その他、各種の光電センサに適用
できる。
【0034】(4) 上記第1、第2実施形態には、放
電手段と入力補正手段とを備えた交流増幅回路40を示
したが、放電手段、即ちアナログスイッチSW1のみを
備え、ドリフト電圧除去用のコンデンサC2とアナログ
スイッチSW2とを削除した交流増幅回路であってもよ
い。この場合には、演算増幅器Aの出力信号にオーバー
シュートが発生することになるが、その収束時間は上記
実施形態同様に短いため投光動作間隔Tを速めることが
できるという効果を奏することにはかわりはない。ま
た、第3実施形態についても、アナログスイッチSW4
を取り除き、アナログスイッチSW3のみを備えた反転
型の交流増幅回路であってもよい。
【0035】(5) 上記第1実施形態では、カラーセ
ンサの投光色を赤、青、緑としたが、他の色を用いても
構わない。
【0036】(6) 上記第各実施形態では、交流増幅
回路40は演算増幅器Aによって構成されていたが、演
算増幅器を用いない増幅回路であってもよい。また、演
算増幅回路を用いない場合には帰還型である必要もな
い。
【0037】(7) 上記各実施形態では、増幅手段4
1,57は交流増幅回路40を複数段接続して構成され
ていたが、1段で構成してもよい。その他、本発明は要
旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の全体を示す回路図である。
【図2】同実施形態における交流増幅回路を示す回路図
である。
【図3】同実施形態におけるタイミングチャートであ
る。
【図4】第2実施形態の全体を示す回路図である。
【図5】第3実施形態における交流増幅回路を示す回路
図である。
【図6】従来のカラーセンサを示す回路図である。
【図7】従来の交流増幅回路を示す回路図である。
【図8】従来のカラーセンサにおけるタイミングチャー
トである。
【図9】従来における他のカラーセンサを示す回路図で
ある。
【符号の説明】
SW1…アナログスイッチ(放電手段) SW2…アナログスイッチ(入力電圧補正手段) SW3…アナログスイッチ(放電手段) SW4…アナログスイッチ(入力電圧補正手段) A…演算増幅器 R1…抵抗 R2…帰還抵抗 R4…抵抗 R5…帰還抵抗 C1…結合コンデンサ C2…ドリフト電圧除去用のコンデンサ C3…結合コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光素子から照射される光を受光する受
    光素子を備えるとともに、前記投光素子から照射された
    光の受光時に前記受光素子から出力される受光信号を増
    幅するための交流増幅回路を備えた光電センサにおい
    て、 前記交流増幅回路は、その入力に結合コンデンサと抵抗
    とからなる微分回路を備えた増幅回路であり、かつその
    交流増幅回路には前記微分回路の抵抗を短絡することに
    よって前記結合コンデンサに蓄えられた電荷を急速に放
    電するための放電手段が設けられ、前記結合コンデンサ
    に蓄積された電荷が前記抵抗を介して自然放電される期
    間内に、前記放電手段を作動させることを特徴とする光
    電センサ。
  2. 【請求項2】 投光素子から照射される光を受光する受
    光素子を備えるとともに、前記投光素子から照射された
    光の受光時に前記受光素子から出力される受光信号を増
    幅するための交流増幅回路を備えた光電センサにおい
    て、 前記交流増幅回路は、演算増幅器の出力側と逆相入力側
    との間に帰還抵抗を備え、正相入力側に結合コンデンサ
    と抵抗とからなる微分回路を備えた非反転増幅回路であ
    り、 かつ、その交流増幅回路には前記微分回路の抵抗を短絡
    することによって前記結合コンデンサに蓄えられた電荷
    を急速に放電するための放電手段と、前記帰還抵抗と並
    列に設けられ前記演算増幅器の出力電圧を前記演算増幅
    器の逆相入力側にドリフト電圧除去用のコンデンサを介
    して帰還させるための入力電圧補正手段とを設け、 前記結合コンデンサに蓄積された電荷が前記微分回路の
    抵抗を介して自然放電される期間内に、前記放電手段と
    前記入力補正手段を作動させることを特徴とする光電セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のものにおい
    て、前記投光素子は、被測定物に対して異なる色を順次
    投光する複数の投光素子からなり、各色に対して前記被
    測定物からの反射光量に応じて前記交流増幅回路から出
    力される各信号レベルの比率によって前記被測定物に対
    する色の判定を行うことを特徴とするカラーセンサ。
JP17268596A 1996-07-02 1996-07-02 光電センサ及びカラーセンサ Expired - Fee Related JP3157463B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17268596A JP3157463B2 (ja) 1996-07-02 1996-07-02 光電センサ及びカラーセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17268596A JP3157463B2 (ja) 1996-07-02 1996-07-02 光電センサ及びカラーセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1019673A true JPH1019673A (ja) 1998-01-23
JP3157463B2 JP3157463B2 (ja) 2001-04-16

Family

ID=15946468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17268596A Expired - Fee Related JP3157463B2 (ja) 1996-07-02 1996-07-02 光電センサ及びカラーセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3157463B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005315725A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Sunx Ltd 光電センサ
CN103323110A (zh) * 2013-06-05 2013-09-25 深圳市创鑫激光技术有限公司 光电检测控制电路
DE102016121898A1 (de) 2015-12-25 2017-06-29 Panasonic Industrial Devices Sunx Co., Ltd. Lichtrezeptionsstromkreis und photoelektrischer Sensor
US9721195B2 (en) 2015-06-23 2017-08-01 Seiko Epson Corporation Spectrometry device, image forming device, and spectrometry method
DE102017122608A1 (de) 2016-09-30 2018-04-05 Panasonic Industrial Devices Sunx Co., Ltd. Lichtrezeptionsstromkreis und photoelektrischer Sensor
CN114018408A (zh) * 2021-11-25 2022-02-08 上海布鲁可积木科技有限公司 基于红外测距补偿颜色识别电路及调制方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005315725A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Sunx Ltd 光電センサ
CN103323110A (zh) * 2013-06-05 2013-09-25 深圳市创鑫激光技术有限公司 光电检测控制电路
US9721195B2 (en) 2015-06-23 2017-08-01 Seiko Epson Corporation Spectrometry device, image forming device, and spectrometry method
DE102016121898A1 (de) 2015-12-25 2017-06-29 Panasonic Industrial Devices Sunx Co., Ltd. Lichtrezeptionsstromkreis und photoelektrischer Sensor
DE102016121898B4 (de) 2015-12-25 2023-10-19 Panasonic Industrial Devices Sunx Co., Ltd. Lichtrezeptionsstromkreis und photoelektrischer Sensor
DE102017122608A1 (de) 2016-09-30 2018-04-05 Panasonic Industrial Devices Sunx Co., Ltd. Lichtrezeptionsstromkreis und photoelektrischer Sensor
CN114018408A (zh) * 2021-11-25 2022-02-08 上海布鲁可积木科技有限公司 基于红外测距补偿颜色识别电路及调制方法
CN114018408B (zh) * 2021-11-25 2024-05-28 上海布鲁可积木科技有限公司 基于红外测距补偿颜色识别电路及调制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3157463B2 (ja) 2001-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5321403A (en) Multiple slope analog-to-digital converter
US5909132A (en) Resistance bridge and its use in conversion systems
JPH02293606A (ja) 光学的入力検出装置
JP3157463B2 (ja) 光電センサ及びカラーセンサ
US10938356B2 (en) Integration circuit and method for providing an output signal
US5565869A (en) Multiple slope analog-to-digital converter having increased linearity
JP2009519647A (ja) 差動対の固有オフセットの補償を伴う電子回路
JP2019168892A (ja) 演算増幅回路及びこれを使用した電流検出装置
US6906648B1 (en) Circuit and method of multi-channel dual slope ADC with offset cancellation and hysteresis input
JPH11132846A (ja) 光電センサ及びカラーセンサ
JPH01259628A (ja) A/d変換器
JPH05119110A (ja) 直流測定器
US11979120B2 (en) Amplifier circuitry and current sensor having the same
JP2005300303A (ja) センサ回路
JP2001358590A (ja) アナログ・ディジタル変換器
JPS596572A (ja) 集積化磁気センサ
US11686615B2 (en) Light to frequency modulators
US10848115B2 (en) Chopper stabilized amplifier
JP3361480B2 (ja) ホール素子を用いた電力量計
SU813762A1 (ru) Преобразователь сигнала
JP2005159511A (ja) 増幅回路
JPH10153640A (ja) 半導体回路
JP2005315725A (ja) 光電センサ
SU1583826A1 (ru) Устройство дл магнитографического контрол
JP3440675B2 (ja) 増幅装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 12

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees