JPH10196581A - 高温液体ポンプの温度ゆらぎ防止装置 - Google Patents

高温液体ポンプの温度ゆらぎ防止装置

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JPH10196581A
JPH10196581A JP297597A JP297597A JPH10196581A JP H10196581 A JPH10196581 A JP H10196581A JP 297597 A JP297597 A JP 297597A JP 297597 A JP297597 A JP 297597A JP H10196581 A JPH10196581 A JP H10196581A
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water
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Mamoru Nishikawa
守 西川
You Konishi
揚 小西
Takaomi Sakuma
啓臣 佐久間
Mitsuo Ueda
三男 上田
Kikuo Nakamura
喜久男 中村
Kazuhisa Tanaka
量久 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温液体と冷却水との境界部近傍における温
度ゆらぎの発生を極めて簡単な構造で以って阻止するこ
とにより、この温度ゆらぎに起因する構造部材の熱疲労
破損の発生を防止した高温液体ポンプを提供する。 【解決手段】 回転駆動される羽根車により高温液体を
送給するとともに、冷却水により上記軸、軸受等の構造
部材を冷却するように構成された高温液体ポンプにおい
て、外殻部材内部の、上記高温液体と冷却水との境界部
が形成されるチャンバ内に臨み、同チャンバ内における
上記高温液体の旋回速度を減速せしめる温度ゆらぎ防止
部材を上記外殻部材に固着して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高温水等の高温液体
を送給するための高温液体ポンプにおける温度ゆらぎ及
びこれによる熱疲労の発生を防止する温度ゆらぎ防止装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3には高温水等の高温液体を送給する
高温液体ポンプの要部縦断面図が示されている。図3に
おいて、1は先端に羽根車13が固定された軸、2は上
記軸1に固定された回転円板、10はケーシング、11
はケーシングカバー、5は軸受、14は羽根車室、15
は高温水の吸込口、16は吐出口、17は冷却水入口、
18は冷却水室である。
【0003】上記高温ポンプの作動時において、電動モ
ータ等の駆動源(図示省略)により軸1及び羽根車13
が回転せしめられると吸込口15から高温水が羽根車室
14に吸入され、羽根車13によって図のJ矢印のよう
に圧送され吐出口16から外部の使用先に送られる。
【0004】冷却水は冷却水入口17から冷却水室18
に導入され、図のK矢印のように流れて軸シール12及
び軸1を冷却し軸受5を通流することにより軸受を冷却
した後チャンバ4に入り、ここで、羽根車室14から侵
入してきた高温水と混合し、あるいは、一部は羽根車室
14に流れ込み、上記高温水と混合せしめられる。
【0005】図4は、上記高温ポンプのチャンバ4近傍
の従来の1例を示す拡大断面図である。かかる高温ポン
プの運転時において、上記チャンバ4内にて回転円板2
が回転せしめられるとともに、高温水は図のZ矢印のよ
うに、下部チャンバ4bから隙間3及びバランスホール
6を通って上部チャンバ4b内に流入して上記回転円板
2の回転に引き摺られて上部チャンバ4a内を旋回す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような高温ポン
プにあっては、上記高温水及び冷却水の流動時におい
て、上部チャンバ4a内に高温水と冷却水との境界部W
(図4参照)が形成され、軸1の周速度によって支配さ
れる低温の冷却水側の速度と回転円板2の回転により加
速された高温水の旋回速度との速度差が存在し、これに
よって上記境界部Wの境界面が乱されて不安定となり、
温度ゆらぎが発生する。
【0007】そして、図4に示されるような従来の高温
ポンプにあっては、上記のような温度ゆらぎの発生を阻
止する手段が施こされておらず、このためかかる温度ゆ
らぎによって境界部W近傍の構造部材即ち軸受5の内周
部や軸1の外周等に熱疲労による割れの発生をみること
が多々ある。
【0008】本発明の目的は、高温液体と冷却水との境
界部近傍における温度ゆらぎの発生を極めて簡単な構造
で以って阻止することにより、この温度ゆらぎに起因す
る構造部材の熱疲労破損の発生を防止した高温液体ポン
プを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するもので、その要旨とする手段は、ケーシング、ケ
ーシングカバー等の外殻部材内に収納されて回転駆動さ
れる軸に固着された羽根車により高温水等の高温液体を
送給するとともに、冷却水により上記軸、軸受等の構造
部材を冷却するように構成された高温液体ポンプにおい
て、上記外殻部材内部の、上記高温液体と冷却水との境
界部が形成されるチャンバ内に臨み、同チャンバ内にお
ける上記高温液体の旋回速度を減速せしめる温度ゆらぎ
防止部材を上記外殻部材に固着してなることを特徴とす
る高温液体ポンプの温度ゆらぎ防止装置にある。
【0010】上記手段によれば、高温液体と冷却水との
境界が形成されるチャンバ上部に臨んで設けられた温度
ゆらぎ防止部材に、上記チャンバ内を旋回する高温水が
接触することにより、高温水の旋回速度が低減される。
これによって上記境界における高温液体の旋回速度と冷
却水の速度との速度差が小さくなって上記境界面の乱れ
が抑制されて不安定部分が無くなり、温度ゆらぎの発生
が阻止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図1〜図2及び図3を参照し
て本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1には本
発明の実施形態に係る高温液体ポンプの温度ゆらぎ防止
装置取付部近傍の縦断面図、図2には図1のA−A線断
面図が示されている。また図3は本発明が適用される上
記高温液体ポンプの縦断面図である。
【0012】図3において、10はケーシングであり下
部に高温水導入用の吸込口15、側部に高温水送出用の
吐出口16が設けられている。1は回転駆動される軸、
13はこの軸1の先端部に装着された羽根車である。1
1はケーシングカバーであり、上記ケーシング10の上
面開口を塞ぐように、同ケーシング10にボルト(図示
省略)により固定されている。17は同ケーシングカバ
ー11の側部に設けられた冷却水入口である。
【0013】5は軸受であり、上記ケーシングカバー1
1の内周に設けられ、上記軸1の中間部を支承してい
る。18は上記冷却水入口17から冷却水が導入される
冷却水室である。12は軸シールであり、上記ケーシン
グカバー11の上部に装着され上記冷却水室18内の冷
却水の軸1の外周からの漏れを封じている。4は高温水
と冷却水との境界となる部位に形成されたチャンバ、2
は上記軸1のチャンバ4に臨む部位に固着された回転円
板(詳細は後述)、14は上記羽根車13が収納される
羽根車室である。
【0014】上記高温ポンプの作動時において、電動モ
ータ等の駆動源(図示省略)により軸1及び羽根車13
が回転せしめられると、吸込口15から高温水が羽根車
室14に吸入され、羽根車13によって図のJ矢印のよ
うに圧送され吐出口16から外部の使用先に送られる。
【0015】冷却水は冷却水入口17から冷却水室18
に導入され、図のK矢印のように流れて軸シール12及
び軸1を冷却し軸受5を通流することにより軸受を冷却
した後チャンバ4に入り、ここで、羽根車室14から侵
入してきた高温水と混合し、あるいは、一部は羽根車室
14に流れ込み、上記高温水と混合せしめられる。以上
の構成及び作動は従来のものと同様である。
【0016】本発明の実施形態においては、図1に示さ
れるように、上記ケーシングカバー11の上記チャンバ
4に臨む部位に温度ゆらぎ防止リング8を設けている。
即ち、図1において、上記チャンバ4は上記回転円板2
によって上下に区画され、上記回転円板2の外周面2a
とケーシングカバー11の上記チャンバ4に臨む内周面
11aとの間に形成された微小な間隙3を介して上・下
のチャンバ4a,4bが連通されている。
【0017】8は温度ゆらぎ防止リングであり、上記ケ
ーシングカバー11の上部チャンバ4aに臨んで軸方向
に突設されている。そして同防止リング8の下端面と上
記回転円板2の上部チャンバ4aに臨む側面2bとの間
には、微小な間隙Cが設けられている。21は上記軸受
5の内周と軸1の外周との間に形成された軸受すきまで
ある。
【0018】上記実施形態において、高温液体ポンプの
運転時には、軸1に固定された回転円板2がチャンバ4
内で回転するとともに、高温水は、図1のZ矢印のよう
に、下部チャンバ4bから間隙3及びバランスホール6
を通って上部チャンバ4b内に流入して上記回転円板2
の回転に引き摺られて上部チャンバ4a内を旋回する。
【0019】上記のように、温度ゆらぎが発生するの
は、上部チャンバ4a内に形成される高温水と冷却水と
の境界部W(図4参照)において、軸1の周速度によっ
て支配される低温の冷却水側の速度と、上記回転円板2
の回転により加速された高温水の旋回速度との速度差が
存在することにより境界面が乱れて不安定となることに
起因する。
【0020】然るに本発明の実施形態においては、上記
境界部Wの近傍に、回転円板2の板面と微小な間隙Cを
存して温度ゆらぎ防止リング8を設置したので、この防
止リング8に、回転円板2に引き摺られて旋回されてい
る高温水が接触することによって旋回速度が低減され
る。これによって上記高温水の旋回速度と上記冷却水側
の速度との速度差が少なくなって境界面の乱れが抑制さ
れ、温度ゆらぎの発生が回避される。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
本発明によれば、高温液体が旋回するチャンバ内に温度
ゆらぎ防止部材を設けるという、極めて簡単な手段で以
って、高温液体と冷却水との境界部における境界面の安
定化がなされ、温度ゆらぎの発生が阻止される。これに
より、温度ゆらぎに起因する軸受・軸等の構造部材の熱
疲労による破損の発生が防止され、ポンプの耐久性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る高温液体ポンプの温度
ゆらぎ防止装置取付部近傍の縦断面図。
【図2】図1のA−A矢視図。
【図3】高温液体ポンプの縦断面図。
【図4】従来技術を示す図1応当図。
【符号の説明】
1 軸 2 回転円板 4 チャンバ 4a 上部チャンバ 4b 下部チャンバ 5 軸受 8 温度ゆらぎ防止リング 10 ケーシング 11 ケーシングカバー 13 羽根車 14 羽根車室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 三男 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 中村 喜久男 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 田中 量久 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング、ケーシングカバー等の外殻
    部材内に収納されて回転駆動される軸に固着された羽根
    車により高温水等の高温液体を送給するとともに、冷却
    水により上記軸、軸受等の構造部材を冷却するように構
    成された高温液体ポンプにおいて、上記外殻部材内部
    の、上記高温液体と冷却水との境界部が形成されるチャ
    ンバ内に臨み、同チャンバ内における上記高温液体の旋
    回速度を減速せしめる温度ゆらぎ防止部材を上記外殻部
    材に固着してなることを特徴とする高温液体ポンプの温
    度ゆらぎ防止装置。
JP00297597A 1997-01-10 1997-01-10 高温液体ポンプの温度ゆらぎ防止装置 Expired - Lifetime JP3993262B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006140505A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Tokyo Electron Ltd ポンプを冷却する方法及びシステム
CN104564844A (zh) * 2014-12-26 2015-04-29 江苏大学 一种高温热水循环泵热疲劳减缓装置
CN113482964A (zh) * 2021-08-23 2021-10-08 江苏永一泵业科技集团有限公司 一种带导轴承润滑冷却结构的高温热水循环泵

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CN113482964A (zh) * 2021-08-23 2021-10-08 江苏永一泵业科技集团有限公司 一种带导轴承润滑冷却结构的高温热水循环泵

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