JPH10196501A - 内燃機関始動装置 - Google Patents

内燃機関始動装置

Info

Publication number
JPH10196501A
JPH10196501A JP9005334A JP533497A JPH10196501A JP H10196501 A JPH10196501 A JP H10196501A JP 9005334 A JP9005334 A JP 9005334A JP 533497 A JP533497 A JP 533497A JP H10196501 A JPH10196501 A JP H10196501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
voltage
power supply
switch
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9005334A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Inaba
譲二 稲葉
Hideki Yugawa
秀樹 湯川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusan Denki Co Ltd filed Critical Kokusan Denki Co Ltd
Priority to JP9005334A priority Critical patent/JPH10196501A/ja
Publication of JPH10196501A publication Critical patent/JPH10196501A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/10Safety devices
    • F02N11/106Safety devices for stopping or interrupting starter actuation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の始動時に始動用電動機がロックされ
たときに、過大なロック電流が継続的に流れて電動機が
焼損するのを防止する。 【解決手段】スタータリレー2の励磁電流を制御するス
イッチ回路6と、直流電源1の出力電圧の変化から始動
用電動機3の回転状態を検出する回転検出回路7と、回
転検出回路7の出力に応じてスイッチ回路6を制御する
スイッチ制御回路8とを設ける。スタータスイッチ5が
閉じた時にスイッチ回路6に駆動信号V2を与えてリレ
ー2を励磁し、回転検出回路7が電動機3の停止を検出
している状態が所定時間の間継続したときに駆動信号V
2 の供給を一定時間の間停止させた後駆動信号V2 の供
給を再開させ、スタータスイッチ5が開かれた時に駆動
信号V2 の供給を停止させるようにスイッチ制御回路8
を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電源から駆動
電源が与えられる始動用電動機により内燃機関を始動さ
せるようにした内燃機関始動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ピストン式内燃機関の始動装置の一種と
して、機関を始動させる際にバッテリ等の直流電源から
リレー接点を通して駆動電流が与えられる電動機により
機関のクランク軸を回転駆動して、機関が点火されて自
力運転の状態になったときに電動機の駆動電流を切って
始動を完了させるようにしたものがある。
【0003】図9は従来のこの種の内燃機関始動装置の
回路を示したもので、同図において、1は負極が接地さ
れたバッテリからなる直流電源、2は励磁コイル201
と該励磁コイルに励磁電流が与えられたときに閉じる常
開接点202を有するスタータリレー、3は直捲界磁コ
イル形まは永久磁石界磁形の直流電動機からなってい
て、直流電源1からスタータリレーの接点202を通し
て駆動電流が与えられて回転する内燃機関始動用電動
機、5は内燃機関を始動させる際に手動で閉じられるス
タータスイッチである。スタータスイッチ5は、モーメ
ンタリスイッチからなっていて、該スイッチが閉じられ
たとき直流電源1からスタータリレーの励磁コイル20
1に励磁電流が供給される。
【0004】上記の回路において、内燃機関を始動する
際にスタータスイッチ5を閉じると、スタータリレー2
の励磁コイル201に励磁電流が供給されて該リレーの
接点202が閉じる。これにより直流電源1から接点2
02を通して始動用電動機3に駆動電流が流れるため、
始動用電動機3が回転を開始する。始動用電動機3が回
転すると該電動機の出力軸に設けられたピニオンが機関
のクランク軸に結合されているリングギアに噛み合っ
て、始動用電動機3により機関を回転駆動する。機関が
点火されて自力運転に入り、該機関の回転速度が上昇し
ていくと、始動用電動機のピニオンと機関のリングギア
との噛み合いが解除される。スタータスイッチ5を開く
と始動用電動機3が停止して機関の始動動作が完了す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】始動時に始動用電動機
によりクランク軸が回転駆動されるピストン式内燃機関
では、ピストンが圧縮行程にある過程で上死点に近づく
につれて駆動トルクが増大していく。混合気が点火され
ると気筒内圧力は更に急上昇していくが、正規点火時期
に点火が行われる通常の状態では、始動用電動機の出力
トルクと回転部の慣性とによりピストンが上死点をのり
越えて回転が継続されていく。
【0006】しかしながら、機関が過熱状態にあるとき
に該機関を再始動しようとする場合には、気筒内面の熱
により正規の点火時期よりも進んだ時期に混合気が着火
される、いわゆる早期着火の現象が生ずることがある。
このような場合には、早期着火により上昇した気筒内圧
力によりピストンを押し戻す方向の大きな力が生ずるた
め、始動用電動機はこれに打勝って機関の回転を継続さ
せることができなくなり、該電動機がロック状態になる
ことがある。
【0007】従来の内燃機関始動装置では、機関の早期
着火により始動用電動機がロック状態になったときに、
スタータスイッチが閉じられていると電動機にロック電
流が供給され続けるため、スタータスイッチが閉じられ
たままの状態が長時間継続すると、始動用電動機に大き
なロック電流が流れ続けて該電動機のコイルが焼損した
り、電源であるバッテリが過放電状態になったりするお
それがあった。
【0008】本発明の目的は、始動用電動機がロック状
態になった場合に、大きなロック電流が流れ続けて該電
動機が損傷するのを防ぐことができるようにした内燃機
関始動装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、直流電源と、
励磁コイルと該励磁コイルに励磁電流が与えられたとき
に閉じる接点とを有するスタータリレーと、直流電源か
らスタータリレーの接点を通して駆動電流が与えられる
内燃機関始動用電動機と、内燃機関を始動する際にスタ
ータリレーの励磁コイルに励磁電流を供給する励磁電流
供給回路とを備えた内燃機関始動装置に係わるものであ
る。
【0010】本発明においては、上記励磁電流供給回路
が、内燃機関を始動する際に閉じられるスタータスイッ
チと、駆動信号が与えられた際に導通して直流電源から
スタータリレーの励磁コイルに励磁電流を流す励磁電流
制御用スイッチ回路と、直流電源の出力電圧の変化から
始動用電動機の回転状態を検出する回転検出回路と、回
転検出回路の出力に応じて前記スイッチ回路を制御する
スイッチ制御回路とにより構成される。
【0011】ここでスイッチ制御回路は、スタータスイ
ッチが閉じられた際にスイッチ回路に駆動信号を与え、
スタータスイッチが閉じている状態で回転検出回路によ
り始動用電動機が第1の設定時間の間停止していること
が検出されたときにスイッチ回路への駆動信号の供給を
第2の設定時間の間停止して該第2の設定時間が経過し
たときにスイッチ回路への駆動信号の供給を再開させ、
スタータスイッチが開かれたときにスイッチ回路への駆
動信号の供給を停止するように構成される。
【0012】上記の内燃機関始動装置において、スター
タスイッチを閉じると、スイッチ制御回路が励磁電流制
御用スイッチ回路に駆動信号を与えるため、該スイッチ
回路が導通状態になり、直流電源からスタータリレーの
接点を通して始動用電動機に駆動電流が供給される。こ
れにより機関のクランク軸が回転させられる。
【0013】内燃機関のピストンが上死点に向けて変位
する過程で早期着火が生じると、ピストンが押し戻され
るため、始動用電動機の回転が妨げられ、該電動機がロ
ックすることがある。電動機がロックした後、第1の設
定時間が経過すると、スイッチ制御回路が第2の設定時
間の間スイッチ回路への駆動信号の供給を停止する。ス
イッチ回路への駆動信号の供給が停止すると、スタータ
リレーの接点が開いて始動用電動機への駆動電流の供給
を停止するため、該電動機に大きなロック電流が流れ続
けるのが防止される。始動用電動機が停止した後、第2
の設定時間が経過すると、スイッチ制御回路がスイッチ
回路への駆動信号の供給を再開するため、スタータリレ
ーの接点が閉じて始動用電動機への駆動電流の供給が再
開される。これにより始動用電動機が再駆動され、機関
の始動操作が行われる。機関の始動操作が再開された
後、再び始動用電動機がロックした場合には、上記と同
様の動作によりスイッチ回路への駆動信号の供給が停止
され、ロック電流が遮断される。
【0014】本発明によれば、上記のように、始動用電
動機を起動した後、該電動機がロックしたときにスター
タリレーの接点を開いてロック電流を遮断できるため、
始動用電動機に大きなロック電流が流れ続けて該電動機
が損傷するのを防ぐことができる。
【0015】始動用電動機の駆動電流は該電動機が回転
し始めると減少していくため、直流電源から得られる電
源電圧は、スタータスイッチを閉じた直後に大きく落ち
込んだ後、始動用電動機の回転速度の上昇に伴って上昇
していく。機関のピストンが上死点に近付く際には、始
動用電動機の負荷が増大するため、該電動機の駆動電流
が増大し、電源電圧は低下していく。機関のピストンが
上死点に近付いていく過程で早期着火が生じて電動機が
ロックすると、それまで増大していた駆動電流は減少し
てほぼ一定のロック電流値に落ち着く。ロック電流が流
れる状態では、電源電圧はほぼ一定の値に保持される。
このように、電源電圧は始動用電動機の回転の状態に応
じて変化するため、この電源電圧の波形を利用して始動
用電動機の回転の状態を検出することができる。
【0016】上記回転検出回路は、例えば、直流電源か
ら与えられる電源電圧を入力として、該電源電圧の上昇
を検出しているときに第1の回転検出信号を出力し、電
源電圧の低下を検出しているとき及び該電源電圧が一定
値を保持していることを検出しているときに第2の回転
検出信号を出力するように構成することができる。この
ような回転検出回路は例えば、スタータスイッチを通し
て直流電源の正極端子に一端が接続されたコンデンサと
抵抗との直列回路を備えた微分回路により構成すること
ができる。
【0017】回転検出回路が上記のように第1及び第2
の回転検出信号を出力するように構成される場合、上記
スイッチ制御回路は、スタータスイッチが閉じていると
きに直流電源から与えられる電源電圧を入力として一定
の制御用直流電圧を出力する制御電源回路と、該制御用
直流電圧で積分コンデンサを一定の時定数で充電して該
積分コンデンサの両端に積分電圧を発生する積分回路
と、回転検出回路が第1の回転検出信号を出力している
ときに導通して積分コンデンサに蓄積されている電荷を
放電させる放電用スイッチを備えたリセット回路と、積
分電圧を第1の基準電圧と比較して、積分電圧が第1の
基準電圧よりも低いときに第1の駆動指令信号を出力す
る第1の駆動指令信号発生回路と、積分電圧を第1の基
準電圧よりも高い第2の基準電圧と比較して、積分電圧
が第2の基準電圧を超えたときに第2の駆動指令信号を
出力する第2の駆動指令信号発生回路と、第1の駆動指
令信号または第2の駆動指令信号が発生したときにスイ
ッチ回路に駆動信号を与える駆動信号供給回路とにより
構成することができる。
【0018】この場合、積分コンデンサの充電が開始さ
れた後積分電圧が第1の基準電圧に達するまでに要する
時間が第1の設定時間となる。また積分電圧が第1の基
準電圧を超えた後、第2の基準電圧に達するまでの時間
が第2の設定時間となる。
【0019】上記スイッチ制御回路はまた、スタータス
イッチが閉じているときに直流電源から与えられる電源
電圧を入力として一定の制御用直流電圧を出力する制御
電源回路と、制御用直流電圧で積分コンデンサを一定の
時定数で充電して該積分コンデンサの両端に積分電圧を
発生する積分回路と、回転検出回路が第1の回転検出信
号を出力しているときに導通して積分コンデンサに蓄積
されている電荷を放電させる放電用スイッチを備えたリ
セット回路と、基準電圧を発生する基準電圧発生回路
と、積分電圧を基準電圧と比較して、積分電圧が基準電
圧よりも低いときにスイッチ回路に駆動信号を与え、積
分電圧が基準電圧以上になったときに駆動信号の供給が
停止するとともに、該積分電圧が基準電圧以上になって
いる期間積分コンデンサに蓄積された電荷を第2の時定
数で放電させる駆動信号供給制御回路とにより構成する
こともできる。この場合、基準電圧発生回路は、駆動信
号が発生しているときに基準電圧を第1の大きさとし、
駆動信号が消滅したときに基準電圧を第1の大きさより
も小さい第2の大きさとするように構成される。
【0020】上記駆動信号供給制御回路は、積分電圧及
び基準電圧がそれぞれ反転入力端子及び非反転入力端子
に入力された比較器と、該比較器の出力端子側にカソー
ドを向けたダイオードを通して前記積分コンデンサの正
極性側の端子と前記比較器の出力端子との間に接続され
た放電用抵抗とにより構成できる。この場合、基準電圧
発生回路は、制御電源回路の出力端子間に接続された第
1及び第2の分圧用抵抗器の直列回路と、比較器の出力
端子と第1及び第2の分圧用抵抗器の接続点との間に接
続された帰還用抵抗器とにより構成できる。
【0021】この場合、積分コンデンサの充電が開始さ
れた後、積分電圧が第1の大きさの基準電圧に達するま
でに要する時間が第1の設定時間になる。また積分コン
デンサが第1の大きさの基準電圧を超えた後、積分コン
デンサの電荷が放電用抵抗を通して放電することによ
り、積分電圧が第2の大きさの基準電圧まで低下するの
に要する時間が第2の設定時間になる。
【0022】本発明で用いるスイッチ制御回路はまた、
スタータスイッチが閉じているときに前記直流電源から
与えられる電源電圧を入力として一定の制御用直流電圧
を出力する制御電源回路と、制御用直流電圧で第1の積
分コンデンサを第1の時定数で充電して該積分コンデン
サの両端に第1の積分電圧を発生する第1の積分回路
と、回転検出回路が第1の回転検出信号を出力している
ときに導通して前記第1の積分コンデンサに蓄積されて
いる電荷を放電させる放電用スイッチを備えたリセット
回路と、導通信号が与えられたときに導通する充電制御
用スイッチと、制御用直流電圧により充電制御用スイッ
チを通して瞬時に充電される第2の積分コンデンサと、
第2の積分コンデンサを一定の時定数で放電させる放電
回路とを備えて前記第2の積分コンデンサの両端に第2
の積分電圧を発生させる第2の積分回路と、第1の積分
電圧を基準電圧と比較して、第1の積分電圧が基準電圧
以上になったときに第2の積分回路の充電制御用スイッ
チに導通信号を与える積分制御回路と、第2の積分電圧
を基準電圧と比較して、第2の積分電圧が基準電圧より
も低いときにスイッチ回路に駆動信号を与え、第2の積
分電圧が基準電圧以上になったときにスイッチ回路への
駆動信号の供給を停止する駆動信号供給制御用比較器と
により構成できる。
【0023】この場合は、第1の積分コンデンサの充電
が開始された後第1の積分電圧が基準電圧に達するまで
に要する時間が第1の設定時間になり、第1の積分電圧
が基準電圧に達して、第2の積分コンデンサが瞬時に充
電された後、該第2の積分コンデンサが放電回路を通し
て放電することにより第2の積分電圧が基準電圧まで低
下するのに要する時間が第2の設定時間になる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる内燃機関始
動装置の基本的回路構成をブロック図で示したもので、
該内燃機関始動装置は、直流電源1と、励磁コイル20
1及び該励磁コイルに励磁電流が与えられたときに閉じ
る接点202を有するスタータリレー2と、直流電源1
からスタータリレーの接点202を通して駆動電流が与
えられる内燃機関始動用電動機3と、内燃機関を始動す
る際にスタータリレーの励磁コイル201に励磁電流を
供給する励磁電流供給回路4とを備えている。
【0025】励磁電流供給回路4は、内燃機関を始動す
る際に閉じられるスタータスイッチ5と、駆動信号V2
が与えられた際に導通して直流電源1からスタータリレ
ーの励磁コイル201に励磁電流を流す励磁電流制御用
スイッチ6と、直流電源1の出力電圧VB の変化から始
動用電動機3の回転状態を検出する回転検出回路7と、
該回転検出回路の出力信号V1 に応じて前記スイッチ回
路6を制御するスイッチ制御回路8とにより構成されて
いる。
【0026】上記スイッチ制御回路8は、スタータスイ
ッチ5が閉じられた際にスイッチ回路6に駆動信号V2
を与え、スタータスイッチ5が閉じている状態で回転検
出回路7により始動用電動機3が第1の設定時間の間停
止していることが検出されたときにスイッチ回路6への
駆動信号V2 の供給を第2の設定時間の間停止させ、ス
タータスイッチ5が開かれたときにスイッチ回路6への
駆動信号V2 の供給を停止するように構成されている。
【0027】また、回転検出回路7は、後記する具体例
に見られるように、電源電圧VB の上昇を検出している
ときに第1の回路検出信号V11(例えば高レベルの電
圧)を出力し、電源電圧VB の低下を検出しているとき
及び該電源電圧が一定値を保持していることを検出して
いるときに第2の回路検出信号V12(例えば零レベルの
電圧)を出力するように構成されている。
【0028】図2は、上記の内燃機関始動装置により機
関を始動する際のスタータスイッチ5及びスタータリレ
ーの接点202の開閉(OFF,ON)動作と、電源電
圧VB 及び始動用電動機3の駆動電流IM の波形と、回
転検出回路7から出力される回転検出信号V1 及び励磁
電流制御用スイッチ回路6に与えられる駆動信号V2の
波形とを時間tの経過に対して示したものである。
【0029】図2の時刻t1 でスタータスイッチ5が閉
じられる(図2A)と、スイッチ制御回路8が励磁電流
制御用スイッチ回路6に駆動信号V2 (図2F)を与え
るため、該スイッチ回路6が導通状態になり、直流電源
1からスタータリレー2に励磁電流が供給される。これ
により時刻t2 で接点202が閉じる(図2B)。接点
202が閉じると、該接点202を通して始動用電動機
3に大きな起動電流が流れ(図2D)、電源電圧VB は
急落する(図2C)。始動用電動機3が回転し始める
と、機関のクランク軸の回転が開始される。機関のピス
トンが下降する過程では始動用電動機3の回転速度は上
昇して該電動機の駆動電流IM が減少していくととも
に、電源電圧VB が上昇していく。時刻t3 でピストン
が上死点に向けて変位する過程に入ると、気筒内圧力の
上昇に伴って始動用電動機3の駆動電流IM が上昇して
電源電圧VB が低下していく。
【0030】機関の圧縮行程でピストンが上死点に向け
て変位する過程における時刻t4 で早期着火が生ずる
と、ピストンを押し戻そうとする圧力が生ずるので、始
動用電動機3の回転が妨げられて該電動機の駆動電流I
M が急上昇し、電源電圧VB は更に低下する。時刻t5
で該電動機3がロック状態になると、駆動電流IM はほ
ぼ一定のロック電流値に落ち着き、電源電圧VB もほぼ
一定値に保持される。
【0031】電源電圧VB が上昇している状態では、回
転検出回路7の出力信号V1 が、高電位の第1の回転検
出信号V11となり、電源電圧VB が低下している状態、
及び始動用電動機3がロックされて電源電圧VB が一定
値を保持している状態では、回転検出回路7の出力信号
V1 が、零電位の第2の回転検出信号V12となる(図2
E)。
【0032】始動用電動機3が時刻t5 でロックされて
回転が停止させられた状態が第1の設定時間T1 の間継
続すると、スイッチ制御回路8から励磁電流制御用スイ
ッチ回路6に供給されていた駆動信号V2 が時刻t6 で
停止(図2F)して、スタータリレーの接点202が開
くので、始動用電動機3の駆動電流IM は遮断されて該
電動機に大きなロック電流が流れ続けるのが防止され
る。
【0033】始動用電動機3のロック電流が遮断された
後第2の設定時間T2 が経過した時刻t7 においてスイ
ッチ制御回路8がスイッチ回路6への駆動信号V2 の供
給を再開する。これにより、スタータリレーの接点20
2が再び閉じられて始動用電動機3の回転が再開され
る。
【0034】図2に示した例では、始動用電動機3のロ
ックが再度発生することがなく、機関が始動して、時刻
t8 でスタータスイッチ5が開かれると、始動用電動機
3が停止して始動動作が終了する。
【0035】時刻t7 で始動電動機3の回転が再開され
た後、再度ロック現象が生じた場合には、上記に示した
時刻t5 以降の動作と同様の動作が繰り返される。
【0036】図3は、図1に示した励磁電流供給回路4
の各部を具体的にした、本発明の第1の実施形態を示し
たものである。図3に示した例においては、スタータス
イッチ5と、励磁電流制御スイッチ回路6と、回転検出
回路7と、スイッチ制御回路8とにより励磁電流供給回
路4が構成され、スイッチ制御回路8は、制御電源回路
9と、積分回路10と、リセット回路11と、第1の駆
動指令信号発生回路12と、第2の駆動指令信号発生回
路13と、駆動信号供給回路14とにより構成されてい
る。
【0037】なお、図3に示した例では、内燃機関始動
用電動機3として、直捲界磁コイル301と電機子30
2とを備えた直捲界磁コイル形直流電動機が用いられて
いる。
【0038】励磁電流制御用スイッチ回路6は、PNP
トランジスタTr1と、NPNトランジスタTr2と、ダイ
オードD1 と、抵抗R1 及びR2 とからなっている。こ
のスイッチ回路においては、スタータスイッチ5が閉じ
られているときにトランジスタTr2のベースに駆動信号
V2 が与えられて該トランジスタが導通する。トランジ
スタTr2が導通すると、トランジスタTr1にベース電流
が流れて該トランジスタTr1が導通するため、直流電源
1からトランジスタTr1のエミッタコレクタ間を通して
スタータリレー2の励磁コイル201に励磁電流が供給
される。これにより、スタータリレーの接点202が閉
じて始動用電動機3に駆動電流IM が供給される。
【0039】回転検出回路7は、スタータスイッチ5を
通して直流電源1の正極端子に一端が接続されたコンデ
ンサC1 と抵抗R3 との直列回路と、該直列回路の抵抗
R3側の端部にカソードが接続され、アノードが接地さ
れたダイオードD2 とからなる微分回路により構成され
ていて、抵抗R3 とダイオードD2 のカソードとの接続
点と接地間に回転検出信号V1 を出力する。この回転検
出信号V1 は、電源電圧VB が上昇している時には正の
高電位の第1の回転検出信号V11となり、電源電圧VB
が低下している時及び電源電圧VB が一定値を保持して
いる時にはほぼ零電位の第2の回転検出信号V12とな
る。
【0040】制御電源回路9は、抵抗R4 とダイオード
D3 とツェナーダイオードDZ1 とからなっていて、ス
タータスイッチ5が閉じられているときに直流電源1か
ら与えられる電源電圧VB を入力として、ツェナーダイ
オードDZ1 のツェナー電圧で定まる一定の制御用直流
電圧を出力する。
【0041】積分回路10は、充電抵抗R5 と積分コン
デンサC2 とダイオードD4 とからなっていて、制御電
源回路9から得られる制御用直流電圧で積分コンデンサ
C2を一定の時定数で充電して該積分コンデンサの両端
間に積分電圧V3 を発生する。
【0042】リセット回路11は、積分コンデンサC2
の両端間にコレクタエミッタ回路が並列接続されたトラ
ンジスタTr3からなる放電用スイッチと、該トランジス
タのベース回路に設けられたダイオードD5 ないしD7
及び抵抗R6 とからなっている。このリセット回路にお
いては、トランジスタTr3にベース電流が与えられたと
きに、該トランジスタが導通して積分コンデンサC2 に
蓄積されている電荷を瞬時に放電させて積分回路10を
リセットする。
【0043】第1の駆動指令信号発生回路12は、比較
器CM1 と、制御電源回路9の出力電圧を分圧して第1
の基準電圧Vr1を得る分圧用抵抗R7 及びR8 とからな
っている。比較器CM1 は、積分電圧V3 を第1の基準
電圧Vr1と比較して、積分電圧V3 が第1の基準電圧V
r1よりも低いときに第1の駆動指令信号V4 を出力す
る。図示の例では、比較器CM1 の出力端子にリセット
回路11のダイオードD6 のカソードを接続することに
より、積分電圧V3 が第1の基準電圧Vr1以上となって
比較器CM1 の出力が低レベル(比較器CM1 の出力端
子が接地された状態)になったときに、回転検出回路7
から出力される第1の回転検出信号V11を比較器CM1
の出力端子と接地回路とを通してトランジスタTr3から
側路して、該第1の回転検出信号がトランジスタTr3の
ベースに加わらないようにしている。
【0044】なお、第1の駆動指令信号発生回路12に
おいて、分圧用抵抗R8 の抵抗R7と反対側の端子は、
比較器CM1 の出力端子の電位が低レベル(接地レベ
ル)の状態にあるときに該比較器CM1 の出力段を通し
て接地され、比較器CM1 の出力端子の電位が高レベル
の状態にあるときには、抵抗R13とダイオードD8 とト
ランジスタTr2のベースエミッタ間回路とを通して接地
される。
【0045】第2の駆動指令信号発生回路13は、比較
器CM2 と、トランジスタTr4と、抵抗R9 ないしR12
とからなっている。この第2の駆動指令信号発生回路に
おいては、抵抗R9 とR10の接続点に、第1の基準電圧
Vr1よりは高い値に設定された第2の基準電圧Vr2が得
られる。比較器CM2 は積分電圧V3 を第2の基準電圧
Vr2と比較し、積分電圧V3 が第2の基準電圧Vr2を超
えたときにその出力端子の電位を低レベルにしてトラン
ジスタTr4を遮断させることにより、第2の駆動指令信
号V5 を出力させる。
【0046】なお、トランジスタTr4のコレクタはリセ
ット回路の抵抗R6 及びダイオードD7 を通してトラン
ジスタTr3のベースに接続されていて、トランジスタT
r4が遮断状態になったときにトランジスタTr3が導通す
るようになっている。
【0047】第2の駆動指令信号発生回路13において
は、比較器CM2 の出力端子の電位が低レベル(接地レ
ベル)のときに抵抗R10の抵抗R9 と反対側の端子が比
較器CM2 の出力段を通して接地されて、抵抗R9 及び
R10により分圧回路が構成される。また比較器CM2 の
出力端子の電位が高レベルのときには、抵抗R12のトラ
ンジスタTr4側の端子が該トランジスタTr4のベースエ
ミッタ間を通して接地されて、抵抗R9 ,R10及びR12
により分圧回路が構成される。
【0048】駆動信号供給回路14は、カソードが共通
接続されたダイオードD8 及びD9とダイオードD8 の
アノードと第1の駆動指令信号発生回路12の出力端子
との間に接続された抵抗R13と、ダイオードD9 のアノ
ードと第2の駆動指令信号発生回路13の出力端子との
間に接続された抵抗R14とにより構成されたOR回路か
らなっていて、第1の駆動指令信号V4 または第2の駆
動指令信号V5 が発生したときに励磁電流制御用スイッ
チ回路6に駆動信号V2 を与える。
【0049】図3に示した例では、積分コンデンサC2
の充電が開始された後積分電圧V3が第1の基準電圧Vr
1に達するまでに要する時間が第1の設定時間T1 とな
る。また積分電圧V3 が第1の基準電圧Vr1を超えた
後、第2の基準電圧Vr2に達するまでの時間が第2の設
定時間T2 となる。
【0050】図4は図3の回路の各部の信号波形を時間
tに対して示したもので、同図を参照して図3に示した
装置の動作を説明する。
【0051】内燃機関を始動するために時刻t1 でスタ
ータスイッチ5を閉じたとする。このとき積分回路10
から出力される積分電圧V3 (図4B)は第1の基準電
圧Vr1よりも低いので、第1の駆動指令信号発生回路1
2から高レベルの第1の駆動指令信号V4 (図4C)が
出力されて、駆動信号供給回路14から励磁電流制御用
スイッチ回路6に駆動信号V2 (図4E)が与えられ
る。これによりスイッチ回路6のトランジスタTr2及び
Tr1が導通し、スタータリレー2の励磁コイル201に
励磁電流が供給されて接点202が閉じる。従って、直
流電源1から始動用電動機3に駆動電流が供給されて該
始動用電動機が回転し始める。
【0052】時刻t4 で早期着火が生じ、時刻t5 で始
動用電動機3がロックされると、回転検出回路7の出力
信号V1 (図4A)はほぼ零電位の第2の回転検出信号
V12となる。このとき積分電圧V3 は第2の基準電圧V
r2よりも低く、比較器CM2の出力端子の電位は高レベ
ルの状態にあるため、トランジスタTr4は導通状態にあ
る。そのため、トランジスタTr3にはベース電流が流れ
ず、該トランジスタTr3は遮断状態にある。従って時刻
t5 から積分コンデンサC2 が一定の時定数で充電され
て積分電圧V3 が上昇していく(図4B)。
【0053】時刻t5 で始動用電動機3がロックされて
から第1の設定時間T1 が経過した時刻t6 で積分電圧
V3 が第1の基準電圧Vr1に達すると、比較器CM1 の
出力端子の電位が低レベルの状態になるため、第1の駆
動指令信号V4 の出力が停止する。このときトランジス
タTr4は未だ導通状態にあって第2の駆動指令信号V5
が発生していないので、駆動信号供給回路14からスイ
ッチ回路6に与えられていた駆動信号V2 は零になる
(図4E)。そのため、トランジスタTr2及びTr1遮断
状態になり、スタータリレー2の励磁コイル201への
通電が停止されるため、接点202が開いて始動用電動
機3が停止する。
【0054】始動用電動機3が停止した状態では、電源
電圧VB が一定値に保持されるので、回転検出回路7
は、零レベルの第2の回転検出信号V12を出力してい
る。そのためトランジスタTr3は遮断状態を保持してい
る。トランジスタTr3が遮断状態を保持しているため、
積分コンデンサC2 の充電が継続され、積分電圧V3 は
第1の基準電圧Vr1を超えてさらに上昇していく(図4
B)。時刻t6 から第2の設定時間T2 が経過して時刻
t7 になると、積分電圧V3 が第2の基準電圧Vr2に達
する。積分電圧V3 が第2の基準電圧Vr2に達すると、
比較器CM2 の出力が低レベルになってトランジスタT
r4が遮断状態になるので、第2の駆動指令信号V5 が発
生する(図4D)。トランジスタTr4が遮断状態になる
と、制御電源回路9の出力電圧により抵抗R11、R6 及
びダイオードD7 を通してトランジスタTr3にベース電
流が与えられるため、該トランジスタTr3が導通する。
トランジスタTr3が導通すると、積分コンデンサC2 の
電荷がトランジスタTr3のコレクタエミッタ間を通して
瞬時に放電し、積分回路10がリセットされる。これに
より、第2の駆動指令信号V5 は零になるが、第1の駆
動指令信号発生回路12から第1の駆動指令信号V4 が
発生しているので、駆動信号供給回路14から駆動信号
V2 が再び出力されて始動用電動機3が再び回転を始め
る。
【0055】機関が始動したのち時刻t8 でスタータス
イッチ5が開かれると、スタータリレー2の励磁電流が
遮断されて接点202が開くので、始動用電動機3が停
止して始動動作が終了する。
【0056】上記の例において、第1の設定時間T1 の
設定値は、抵抗R7 ,R8 の抵抗値の選定により第1の
基準電圧Vr1の大きさを加減することにより調節するこ
とができる。また、第2の設定時間T2 の設定値は、抵
抗R9 ,R10の抵抗値の選定により第2の基準電圧Vr2
の大きさを加減することにより調節することができる。
第1及び第2の設定時間T1 及びT2 の設定値はまた、
充電抵抗R5 の抵抗値の選定によっても加減することが
できる。
【0057】図5は、スイッチ制御回路8の具体的構成
を図3に示した例と異ならせた本発明の第2の実施形態
を示したもので、この例では制御電源回路9と積分回路
10とリセット回路11と基準電圧発生回路15と駆動
信号供給制御回路16とによりスイッチ制御回路8が構
成されている。
【0058】図5に示した例において、制御電源回路9
は、図3に示したものと同様に構成され、スタータスイ
ッチ5が閉じているときに直流電源1から与えられる電
源電圧VB を入力として一定の制御用直流電圧を出力す
る。
【0059】積分回路10は、積分コンデンサC2 と、
抵抗R15,R16及びダイオードD10の直列回路からなる
充電回路とにより構成され、制御電源回路9から出力さ
れる制御用直流電圧で充電回路を通して積分コンデンサ
C2 を第1の時定数で充電して該積分コンデンサの両端
に積分電圧V3 を発生させる。
【0060】リセット回路11は、積分コンデンサC2
の両端にコレクタエミッタ間回路が並列に接続されたト
ランジスタTr3からなる放電用スイッチと、該トランジ
スタのベースと回転検出回路7の出力端子との間にカソ
ードをトランジスタTr3側に向けて接続されたダイオー
ドD5 と、アノードがダイオードD5 のアノードに接続
されカソードが駆動信号供給制御回路16の比較器CM
3 の出力端子に接続されたダイオードD6 とからなり、
比較器CM3 の出力端子の電位が高レベルの状態にある
ときに回転検出回路7から高レベルの第1の回転検出信
号V11が出力されると、トランジスタTr3が導通して積
分コンデンサC2 に蓄積されている電荷を瞬時に放電さ
せる。
【0061】基準電圧発生回路15は、制御電源回路9
の出力端子間に接続された第1及び第2の分圧用抵抗器
R17及びR18の直列回路と、駆動信号供給制御回路16
の比較器CM3 の出力端子と第1及び第2の分圧用抵抗
器R17及びR18の接続点との間に接続された帰還用抵抗
器R19とからなり、抵抗器R17とR18の接続点に基準電
圧Vr が得られる。
【0062】駆動信号供給制御回路16は、積分電圧V
3 及び基準電圧Vr がそれぞれ反転入力端子及び非反転
入力端子に入力された比較器CM3 と、該比較器の出力
端子側にカソードを向けたダイオードD11を通して積分
コンデンサC2 の正極性側の端子と比較器CM3 の出力
端子との間に接続された放電用抵抗R20と、比較器CM
3 の出力端子と励磁電流制御用スイッチ回路6のトラン
ジスタTr2のベースとの間に接続された抵抗R21とによ
り構成されている。比較器CM3 は、積分電圧V3 を基
準電圧Vr と比較して、積分電圧V3 が基準電圧Vr よ
りも低いときにその出力端子の電位を高レベルにして励
磁電流制御用スイッチ回路6に駆動信号V2 を与える。
【0063】比較器CM3 の出力端子の電位が高レベル
になって駆動信号V2 を出力しているときには、基準電
圧Vr は制御用直流電圧を第1及び第2の分圧用抵抗器
R17及びR18で分圧して得られる第1の大きさの基準電
圧Vr1となる。積分電圧V3が基準電圧Vr 以上になっ
て比較器CM3 の出力端子の電位が低レベル(接地レベ
ル)になると、駆動信号V2 が停止する。このとき、帰
還用抵抗器R19が第2の分圧用抵抗器R18に並列接続さ
れた状態となるため、基準電圧Vr は第1の大きさの基
準電圧Vr1よりも小さい第2の大きさの基準電圧Vr2と
なる。積分電圧V3 が基準電圧Vr (第2の大きさの基
準電圧Vr2)以上になっている期間、積分コンデンサC
2 に蓄積された電荷は放電用抵抗R20及びダイオードD
11を通して第2の時定数で放電するため、積分電圧V3
が低下していく。積分電圧V3 が第2の大きさの基準電
圧Vr2まで低下すると、比較器CM3 の出力端子の電位
が高レベルになって励磁電流制御用スイッチ回路6に再
び駆動信号V2 が与えられる。このとき基準電圧Vr は
再び第1の大きさの基準電圧Vr1となる。
【0064】図5に示した例では、積分コンデンサC2
の充電が開始された後積分電圧V3が第1の大きさの基
準電圧Vr1に達するまでに要する時間が第1の設定時間
T1となる。また積分電圧V3 が第1の大きさの基準電
圧Vr1を超えた後、積分コンデンサC2 の電荷が放電用
抵抗R20を通して放電することにより該積分電圧が第2
の大きさの基準電圧Vr2まで低下するのに要する時間が
第2の設定時間T2 となる。
【0065】第1の設定時間T1 の設定値は、充電回路
の抵抗R16の抵抗値の選定により第1の時定数を変えた
り、第1及び第2の分圧用抵抗器R17及びR18の抵抗値
の選定により第1の大きさの基準電圧Vr1の大きさを変
えたりすることによって調節することができる。また第
2の設定時間T2 の設定値は、放電用抵抗R20の抵抗値
の選定により第2の時定数を変えたり、帰還用抵抗器R
19の抵抗値の選定により第2の大きさの基準電圧Vr2の
大きさを変えたりすることにより調節することができ
る。
【0066】次に、図5の回路の各部の信号波形を示し
た図6を参照して図5に示した装置の動作を説明する。
【0067】時刻t1 でスタータスイッチ5が閉じられ
ると、スイッチ制御回路8から励磁電流制御用スイッチ
回路6に駆動信号V2 (図6C)が与えられてスタータ
リレー2の接点202が閉じ、始動用電動機3が回転を
開始する。時刻t5 で始動用電動機3がロックされて回
転が停止すると、回転検出回路7から出力される回転検
出信号V1 (図6A)が第2の回転検出信号V12となる
ため、リセット回路11のトランジスタTr3(放電用ス
イッチ)が遮断状態となる。これにより積分コンデンサ
C2 が第1の時定数で充電され、積分電圧V3 が上昇し
ていく(図6B)。時刻t5 から第1の設定時間T1 が
経過して時刻t6 になると、積分電圧V3 が第1の大き
さの基準電圧Vr1に達する。積分電圧V3 が第1の大き
さの基準電圧Vr1に達すると、比較器CM3 の出力端子
の電位が低レベルになり、励磁電流制御用スイッチ回路
6への駆動信号V2 の供給が停止して始動用電動機3の
大きなロック電流が遮断される。このとき積分コンデン
サC2 の電荷は放電用抵抗R20を通して第2の時定数で
放電するため、積分電圧V3 は低下していく。時刻t6
で比較器CM3 の出力端子の電位が低レベルになると、
帰還用抵抗器R19が第2の分圧用抵抗器R18に並列に接
続された状態になるため、基準電圧Vr が第2の大きさ
の基準電圧Vr2となる。
【0068】時刻t6 で始動用電動機の駆動電流が遮断
されてから第2の設定時間T2 が経過した時刻t7 で積
分電圧V3 が第2の大きさの基準電圧Vr2まで低下する
と、比較器CM3 の出力端子の電位が再び高レベルにな
って駆動信号V2 が再び発生する。このとき基準電圧V
r は再び第1の大きさの基準電圧Vr1に戻る。そのた
め、第2の設定時間T2 の間停止していた始動用電動機
3は、時刻t7 で再び駆動される。時刻t7 で始動用電
動機3の回転が再開されると、電源電圧VB は急降下し
たのち上昇していくので、回転検出回路7から第1の回
転検出信号V11が出力されててトランジスタTr3が導通
する。このトランジスタTr3の導通により積分回路10
がリセットされる。
【0069】始動用電動機3が再びロックされた場合に
は、時刻t5 以降と同様の動作が繰返されるが、始動用
電動機3のロックが再び発生することなく内燃機関が始
動した場合(図6の例の場合)には、時刻t8 でスター
タスイッチ5が開かれて始動動作が終了する。
【0070】図7は、励磁電流制御用スイッチ回路6と
スイッチ制御回路8の具体的構成を図5に示した第2の
実施形態と異ならせた本発明の第3の実施形態を示した
もので、図7に示した例では、制御電源回路9と第1の
積分回路17とリセット回路11と第2の積分回路18
と積分制御回路19と駆動信号供給制御用比較器20と
によりスイッチ制御回路8が構成されている。
【0071】図7に示した例においては、励磁電流制御
用スイッチ6が、PNPトランジスタTr1と抵抗R1 及
びR2 とダイオードD1 とからなっていて、スイッチ制
御回路8から低レベル(接地電位)の駆動信号V2 が出
力されたときに、トランジスタTr1が導通して、スター
タリレーの励磁コイル201に電流を流す。
【0072】制御電源回路9は図3及び図5に示した例
で用いられたものと同じ構成であって、スタータスイッ
チ5が閉じられているときに直流電源1から与えられる
電源電圧VB を入力として一定の制御用直流電圧を出力
する。
【0073】第1の積分回路17は、第1の積分コンデ
ンサC3 と充電抵抗R22とからなり、制御用直流電圧で
第1の積分コンデンサC3 を第1の時定数で充電して該
積分コンデンサの両端に第1の積分電圧V6 を発生させ
る。
【0074】リセット回路11は、コレクタエミッタ間
回路が第1の積分コンデンサC3 に並列に接続され、ベ
ースが回転検出回路7の出力端子に接続されたトランジ
スタTr3からなる放電用スイッチと、ダイオードD5 と
により構成され、回転検出回路7が第1の回転検出信号
V11を出力しているときにトランジスタTr3が導通して
第1の積分コンデンサC3 に蓄積されている電荷を瞬時
に放電させる。
【0075】第2の積分回路18は、制御電源回路9の
出力端子間に接続された充電制御用スイッチとしてのト
ランジスタTr5と、該トランジスタTr5のエミッタコレ
クタ間回路に対して直列に接続された第2の積分コンデ
ンサC4 と、トランジスタTr5のベース回路に設けられ
た抵抗R25及びR26と、第2の積分コンデンサC4 に並
列に接続された抵抗R27とからなる放電回路とにより構
成されている。トランジスタTr5に導通信号が与えられ
ると、第2の積分コンデンサC4 は瞬時に充電された
後、抵抗R27を通して一定の時定数で放電し、該積分コ
ンデンサC4 の両端に第2の積分電圧V8 が発生する。
【0076】積分制御回路19は、制御用直流電圧を抵
抗R23及びR24により分圧して基準電圧Vr を得る分圧
回路と、基準電圧Vr 及び第1の積分電圧V6 がそれぞ
れ非反転入力端子及び反転入力端子に入力された比較器
CM4 とからなっている。比較器CM4 は、第1の積分
電圧V6 を基準電圧Vr と比較して、第1の積分電圧V
6 が基準電圧Vr 以上になったときに第2の積分回路1
8のトランジスタTr5に導通信号を与える。
【0077】駆動信号供給制御用比較器20は、基準電
圧Vr 及び第2の基準電圧V8 がそれぞれ反転入力端子
及び非反転入力端子に入力された比較器CM5 からなっ
ていて、第2の積分電圧V8 を基準電圧Vr と比較し
て、第2の積分電圧V8 が基準電圧Vr よりも低いとき
に低レベル(接地レベル)の信号電圧を駆動信号V2 と
して励磁電流制御用スイッチ回路6に与える。また第2
の積分電圧V8 が基準電圧Vr 以上になったときに比較
器CM5 の出力端子の電位を高レベルにして駆動信号V
2 の供給を停止する。
【0078】図7に示した例では、第1の積分コンデン
サC3 の充電が開始された後、第1の積分電圧V6 が基
準電圧Vr に達するまでに要する時間が第1の設定時間
T1となり、第2の積分コンデンサC4 が瞬時に充電さ
れた後該第2の積分コンデンサが放電回路としての抵抗
R27を通して放電することにより第2の積分電圧V8が
基準電圧Vr まで低下するのに要する時間が第2の設定
時間T2 となる。
【0079】第1の設定時間T1 の設定値は、第1の積
分回路17の充電抵抗R22の抵抗値や、基準電圧Vr を
得る分圧回路の抵抗R23及びR24の抵抗値の選定により
調節することができる。また第2の設定時間T2 の設定
値は、第2の積分回路の放電回路を構成する抵抗R27の
抵抗値や、前記分圧回路の抵抗R23及びR24の抵抗値の
選定により調節することができる。
【0080】次に、図7の回路の各部の信号波形を示し
た図8を参照して図7に示した装置の動作を説明する。
【0081】内燃機関を始動させる際に、時刻t1 でス
タータスイッチ5を閉じると、励磁電流制御スイッチ回
路6に低レベルの駆動信号V2 が与えられて該スイッチ
回路6のトランジスタTr1が導通するため、スタータリ
レー2の接点202が閉じて始動用電動機3が回転を開
始する。
【0082】時刻t5 で始動用電動機3がロックされて
該電動機の回転が停止すると、回転検出回路7から第2
の回転検出信号V12が出力される(図8A)ため、トラ
ンジスタTr3が遮断状態になって時刻t5 から第1の積
分コンデンサC3 の充電が開始される。従って第1の積
分電圧V6 が一定の時定数で上昇していく(図8B)。
【0083】時刻t5 から第1の設定時間T1 が経過し
た時刻t6 で第1の積分電圧V6 が基準電圧Vr 以上に
なると、比較器CM4 の出力端子に得られる信号V7
(図8C)が低レベルになってトランジスタTr5が導通
するので、該トランジスタを通して第2の積分コンデン
サC4 が瞬時に充電されて第2の積分電圧V8 が基準電
圧Vr を超える値に急上昇する(図8D)。そのため比
較器CM5 の出力信号が高レベルになって励磁電流制御
用スイッチ回路6への駆動信号V2 (図8E)の供給が
停止される。これによりスタータリレーの接点202が
開くので、始動用電動機3に流れていた大きなロック電
流が遮断される。始動用電動機3のロック電流が遮断さ
れると電源電圧VB が急上昇した後、一定値に保持され
るので、回転検出回路7からは瞬時的に第1の回転検出
信号V11が出力されたのち再び第2の回転検出信号V12
が出力される(図8A)。回転検出回路7から瞬時的に
第1の回転検出信号V11が出力されると、トランジスタ
Tr3が瞬時的に導通して第1の積分コンデンサC3 に蓄
積されていた電荷を瞬時に放電させるので、第1の積分
電圧V6 は急降下する(図8B)。そのため比較器CM
4 の出力信号V7 は再び高レベルになって(図8C)ト
ランジスタTr5が遮断状態になる。トランジスタTr5が
遮断状態になると、第2の積分コンデンサC4 は抵抗R
27を通して一定の時定数で放電するため、第2の積分電
圧V8 は一定の時定数で低下していく(図8D)。
【0084】時刻t6 から第2の設定時間T2 が経過し
た時刻t7 で第2の積分電圧V8 が基準電圧Vr よりも
低くなると、比較器CM5 から低レベルの駆動信号V2
が出力されて(図8E)スイッチ回路6のトランジスタ
Tr1が導通するので、始動用電動機3は再び回転を開始
して機関を駆動する。
【0085】始動用電動機3が再度ロックされた場合に
は上記の時刻t5 以降の動作が繰返されるが、機関の始
動が成功した場合には時刻t8 でスタータスイッチ5が
開かれるため、始動用電動機3が停止し、始動動作が終
了する。
【0086】上記の各実施形態においては、スイッチ制
御回路8がアナログ回路で構成されているが、該スイッ
チ制御回路を制御電源回路9から出力される制御用直流
電圧を電源として動作するマイクロコンピュータと所定
のプログラムとにより実現することもできる。この場
合、マイクロコンピュータは、スタータスイッチ5が閉
じられた際に励磁電流制御用スイッチ回路6に駆動信号
V2 を与え、スタータスイッチ5が閉じている状態で回
転検出回路7により始動用電動機3が第1の設定時間T
1 の間停止していることが検出されたときにスイッチ回
路6への駆動信号V2 の供給を第2の設定時間T2 の間
停止して、該第2の設定時間が経過したときにスイッチ
回路6への駆動信号V2 の供給を再開させ、スタータス
イッチ5が開かれたときにスイッチ回路6への駆動信号
の供給を停止させるように、スイッチ回路6への駆動信
号の供給を制御する。
【0087】以上の各実施形態において、第1の設定時
間T1 の設定値は、回転検出回路7から出力されている
第2の回転検出信号V12が始動用電動機3のロックによ
るものと判断できるために必要な該第2の回転検出信号
の最短継続時間よりは長く、かつ始動用電動機3にロッ
ク電流が流れ続けて該電動機が損傷するおそれが生ずる
時間より十分短い値に設定する。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、内燃機
関を始動する際に始動用電動機がロックされて、ロック
状態が第1の設定時間の間継続したときに、第2の設定
時間の間始動用電動機の駆動電流を遮断するようにした
ので、始動用電動機に大きなロック電流が流れ続けて始
動用電動機が損傷したり、始動用電動機の電源であるバ
ッテリが過放電状態になったりするのを防止することが
できる。また本発明によれば、スタータスイッチが閉じ
られたままの状態で第2の設定時間が経過したときに始
動用電動機を再駆動して機関を始動させるようにしたの
で、スタータスイッチをいちいちオン、オフさせる必要
がないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関始動装置の基本的回路構成を
一部ブロック図で示した回路図である。
【図2】図1の回路におけるスイッチの開閉動作と、各
部の電流、電圧及び信号の波形とを示した波形図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施形態を示した回路図であ
る。
【図4】図3の回路の各部の信号波形を示した波形図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施形態を示した回路図であ
る。
【図6】図5の回路の各部の信号波形を示した波形図で
ある。
【図7】本発明の第3の実施形態を示した回路図であ
る。
【図8】図7の回路の各部の信号波形を示した波形図で
ある。
【図9】従来の内燃機関始動装置の回路を示した回路図
である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 スタータリレー 3 内燃機関始動用電動機 4 励磁電流供給回路 5 スタータスイッチ 6 励磁電流制御用スイッチ回路 7 回転検出回路 8 スイッチ制御回路 9 制御電源回路 10 積分回路 11 リセット回路 12 第1の駆動指令信号発生回路 13 第2の駆動指令信号発生回路 14 駆動信号供給回路 15 基準電圧発生回路 16 駆動信号供給制御回路 17 第1の積分回路 18 第2の積分回路 19 積分制御回路 20 駆動信号供給制御用比較器 Tr1,Tr2,Tr4 トランジスタ Tr3 トランジスタ(放電用スイッチ) Tr5 トランジスタ(充電制御用スイッチ) CM1 〜CM5 比較器 C1 コンデンサ C2 積分コンデンサ C3 第1の積分コンデンサ C4 第2の積分コンデンサ DZ1 ツェナーダイオード D1 〜D11 ダイオード R1 〜R16,R21〜R26 抵抗 R17 第1の分圧用抵抗器 R18 第2の分圧用抵抗器 R19 帰還用抵抗器 R20 放電用抵抗器 R27 抵抗(放電回路)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、励磁コイルと該励磁コイル
    に励磁電流が与えられたときに閉じる接点とを有するス
    タータリレーと、前記直流電源からスタータリレーの前
    記接点を通して駆動電流が与えられる内燃機関始動用電
    動機と、内燃機関を始動する際に前記スタータリレーの
    励磁コイルに励磁電流を供給する励磁電流供給回路とを
    備えた内燃機関始動装置において、 前記励磁電流供給回路は、 内燃機関を始動する際に閉じられるスタータスイッチ
    と、 駆動信号が与えられた際に導通して前記直流電源から前
    記スタータリレーの励磁コイルに励磁電流を流す励磁電
    流制御用スイッチ回路と、 前記直流電源の出力電圧の変化から前記始動用電動機の
    回転状態を検出する回転検出回路と、 前記スタータスイッチが閉じられた際に前記スイッチ回
    路に駆動信号を与え、前記スタータスイッチが閉じてい
    る状態で前記回転検出回路により前記始動用電動機が第
    1の設定時間の間停止していることが検出されたときに
    前記スイッチ回路への駆動信号の供給を第2の設定時間
    の間停止して該第2の設定時間が経過したときに前記ス
    イッチ回路への駆動信号の供給を再開させ、前記スター
    タスイッチが開かれたときに前記スイッチ回路への駆動
    信号の供給を停止するように前記スイッチ回路への駆動
    信号の供給を制御するスイッチ制御回路とを具備したこ
    とを特徴とする内燃機関駆動装置。
  2. 【請求項2】 直流電源と、励磁コイルと該励磁コイル
    に励磁電流が与えられたときに閉じる接点とを有するス
    タータリレーと、前記直流電源からスタータリレーの前
    記接点を通して駆動電流が与えられる内燃機関始動用電
    動機と、内燃機関を始動する際に前記スタータリレーの
    励磁コイルに励磁電流を供給する励磁電流供給回路とを
    備えた内燃機関始動装置において、 前記励磁電流供給回路は、 内燃機関を始動する際に閉じられるスタータスイッチ
    と、 駆動信号が与えられた際に導通して前記直流電源から前
    記スタータリレーの励磁コイルに励磁電流を流す励磁電
    流制御用スイッチ回路と、 前記直流電源から与えられる電源電圧を入力として、該
    電源電圧の上昇を検出しているときに第1の回転検出信
    号を出力し、前記電源電圧の低下を検出しているとき及
    び該電源電圧が一定値を保持していることを検出してい
    るときに第2の回転検出信号を出力する回転検出回路
    と、 前記スタータスイッチが閉じているときに前記直流電源
    から与えられる電源電圧を入力として一定の制御用直流
    電圧を出力する制御電源回路と、 前記制御用直流電圧で積分コンデンサを一定の時定数で
    充電して該積分コンデンサの両端に積分電圧を発生する
    積分回路と、 前記回転検出回路が第1の回転検出信号を出力している
    ときに導通して前記積分コンデンサに蓄積されている電
    荷を放電させる放電用スイッチを備えたリセット回路
    と、 前記積分電圧を第1の基準電圧と比較して、積分電圧が
    第1の基準電圧よりも低いときに第1の駆動指令信号を
    出力する第1の駆動指令信号発生回路と、 前記積分電圧を前記第1の基準電圧よりも高い第2の基
    準電圧と比較して、積分電圧が第2の基準電圧を超えた
    ときに第2の駆動指令信号を出力する第2の駆動指令信
    号発生回路と、 前記第1の駆動指令信号または第2の駆動指令信号が発
    生したときに前記スイッチ回路に駆動信号を与える駆動
    信号供給回路とを具備したことを特徴とする内燃機関始
    動装置。
  3. 【請求項3】 直流電源と、励磁コイルと該励磁コイル
    に励磁電流が与えられたときに閉じる接点とを有するス
    タータリレーと、前記直流電源からスタータリレーの前
    記接点を通して駆動電流が与えられる内燃機関始動用電
    動機と、内燃機関を始動する際に前記スタータリレーの
    励磁コイルに励磁電流を供給する励磁電流供給回路とを
    備えた内燃機関始動装置において、 前記励磁電流供給回路は、 内燃機関を始動する際に閉じられるスタータスイッチ
    と、 駆動信号が与えられた際に導通して前記直流電源から前
    記スタータリレーの励磁コイルに励磁電流を流す励磁電
    流制御用スイッチ回路と、 前記直流電源から与えられる電源電圧を入力として、該
    電源電圧の上昇を検出しているときに第1の回転検出信
    号を出力し、前記電源電圧の低下を検出しているとき及
    び該電源電圧が一定値を保持していることを検出してい
    るときに第2の回転検出信号を出力する回転検出回路
    と、 前記スタータスイッチが閉じているときに前記直流電源
    から与えられる電源電圧を入力として一定の制御用直流
    電圧を出力する制御電源回路と、 前記制御用直流電圧で積分コンデンサを一定の時定数で
    充電して該積分コンデンサの両端に積分電圧を発生する
    積分回路と、 前記回転検出回路が第1の回転検出信号を出力している
    ときに導通して前記積分コンデンサに蓄積されている電
    荷を放電させる放電用スイッチを備えたリセット回路
    と、 基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、 前記積分電圧を基準電圧と比較して、積分電圧が基準電
    圧よりも低いときに前記スイッチ回路に駆動信号を与
    え、前記積分電圧が基準電圧以上になったときに前記駆
    動信号の供給が停止するとともに、該積分電圧が基準電
    圧以上になっている期間前記積分コンデンサに蓄積され
    た電荷を第2の時定数で放電させる駆動信号供給制御回
    路とを具備し、 前記基準電圧発生回路は、前記駆動信号が発生している
    ときに前記基準電圧を第1の大きさとし、前記駆動信号
    が消滅したときに前記基準電圧を前記第1の大きさより
    も小さい第2の大きさとするように構成されていること
    を特徴とする内燃機関始動装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動信号供給制御回路は、前記積分
    電圧及び基準電圧がそれぞれ反転入力端子及び非反転入
    力端子に入力された比較器と、該比較器の出力端子側に
    カソードを向けたダイオードを通して前記積分コンデン
    サの正極性側の端子と前記比較器の出力端子との間に接
    続された放電用抵抗とからなり、 前記基準電圧発生回路は、前記制御電源回路の出力端子
    間に接続された第1及び第2の分圧用抵抗器の直列回路
    と、前記比較器の出力端子と前記第1及び第2の分圧用
    抵抗器の接続点との間に接続された帰還用抵抗器とから
    なっている請求項3に記載の内燃機関始動装置。
  5. 【請求項5】 直流電源と、励磁コイルと該励磁コイル
    に励磁電流が与えられたときに閉じる接点とを有するス
    タータリレーと、前記直流電源からスタータリレーの前
    記接点を通して駆動電流が与えられる内燃機関始動用電
    動機と、内燃機関を始動する際に前記スタータリレーの
    励磁コイルに励磁電流を供給する励磁電流供給回路とを
    備えた内燃機関始動装置において、 前記励磁電流供給回路は、 内燃機関を始動する際に閉じられるスタータスイッチ
    と、 駆動信号が与えられた際に導通して前記直流電源から前
    記スタータリレーの励磁コイルに励磁電流を流す励磁電
    流制御用スイッチ回路と、 前記直流電源から与えられる電源電圧を入力として、該
    電源電圧の上昇を検出しているときに第1の回転検出信
    号を出力し、前記電源電圧の低下を検出しているとき及
    び該電源電圧が一定値を保持していることを検出してい
    るときに第2の回転検出信号を出力する回転検出回路
    と、 前記スタータスイッチが閉じているときに前記直流電源
    から与えられる電源電圧を入力として一定の制御用直流
    電圧を出力する制御電源回路と、 前記制御用直流電圧で第1の積分コンデンサを第1の時
    定数で充電して該積分コンデンサの両端に第1の積分電
    圧を発生する第1の積分回路と、 前記回転検出回路が第1の回転検出信号を出力している
    ときに導通して前記第1の積分コンデンサに蓄積されて
    いる電荷を放電させる放電用スイッチを備えたリセット
    回路と、 導通信号が与えられたときに導通する充電制御用スイッ
    チと、前記制御用直流電圧により前記充電制御用スイッ
    チを通して瞬時に充電される第2の積分コンデンサと、
    前記第2の積分コンデンサを一定の時定数で放電させる
    放電回路とを備えて前記第2の積分コンデンサの両端に
    第2の積分電圧を発生させる第2の積分回路と、 前記第1の積分電圧を基準電圧と比較して、第1の積分
    電圧が基準電圧以上になったときに前記第2の積分回路
    の充電制御用スイッチに導通信号を与える積分制御回路
    と、 前記第2の積分電圧を基準電圧と比較して、第2の積分
    電圧が基準電圧よりも低いときに前記スイッチ回路に駆
    動信号を与え、前記第2の積分電圧が基準電圧以上にな
    ったときに前記スイッチ回路への駆動信号の供給を停止
    する駆動信号供給制御用比較器とを具備していることを
    特徴とする内燃機関始動装置。
  6. 【請求項6】 前記回転検出回路は、前記スタータスイ
    ッチを通して前記直流電源の正極端子に一端が接続され
    たコンデンサと抵抗との直列回路を備えた微分回路から
    なっていて、該コンデンサと抵抗との直列回路を通して
    前記第1及び第2の回転検出信号を出力していることを
    特徴とする請求項2ないし5のいずれか1つに記載の内
    燃機関始動装置。
JP9005334A 1997-01-16 1997-01-16 内燃機関始動装置 Withdrawn JPH10196501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9005334A JPH10196501A (ja) 1997-01-16 1997-01-16 内燃機関始動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9005334A JPH10196501A (ja) 1997-01-16 1997-01-16 内燃機関始動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10196501A true JPH10196501A (ja) 1998-07-31

Family

ID=11608347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9005334A Withdrawn JPH10196501A (ja) 1997-01-16 1997-01-16 内燃機関始動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10196501A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102472234A (zh) * 2009-08-06 2012-05-23 罗伯特·博世有限公司 用于监控连接启动器的装置的方法和机构
JP2015040561A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 トヨタ自動車株式会社 エンジン始動装置及びエンジン始動方法
CN108119280A (zh) * 2016-11-29 2018-06-05 本田技研工业株式会社 内燃机的起动控制装置及锁定判定方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102472234A (zh) * 2009-08-06 2012-05-23 罗伯特·博世有限公司 用于监控连接启动器的装置的方法和机构
US9194355B2 (en) 2009-08-06 2015-11-24 Robert Bosch Gmbh Method and device for monitoring an attachment for switching a starter
JP2015040561A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 トヨタ自動車株式会社 エンジン始動装置及びエンジン始動方法
CN108119280A (zh) * 2016-11-29 2018-06-05 本田技研工业株式会社 内燃机的起动控制装置及锁定判定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100220898B1 (ko) 발전기의 제어장치 및 제어방법과 그것을 응용한 차량용 발전기의 제어장치 및 제어방법
WO1999038239A1 (fr) Regulateur d'alternateur pour vehicules
JP3502250B2 (ja) スタータ保護装置
AU735087B2 (en) Capacitive discharge ignition for an internal combustion engine
EP1557561B1 (en) Booster power supply for engine generator and its controlling method
US4293811A (en) Voltage regulator system for vehicle generator
JPH10196501A (ja) 内燃機関始動装置
JP3289411B2 (ja) 車両用発電機の電圧制御装置
JP2882174B2 (ja) 内燃機関駆動発電装置の起動停止制御装置
JP4122892B2 (ja) 車両用発電制御装置
JPH06261466A (ja) 車両用発電機の励磁電流制御装置
JPH0144762Y2 (ja)
JPH10225156A (ja) 電動機の起動装置
GB2239569A (en) Engine starting device
JP3463702B2 (ja) 内燃機関用燃料供給制御装置
JP3528588B2 (ja) 誘導負荷駆動制御装置
JP2531189B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP2636426B2 (ja) エンジンの始動及び停止制御装置
JP3038746B2 (ja) 車両用充電制御装置
JPH10122108A (ja) コンデンサ放電式内燃機関用点火装置
JP2007198220A (ja) 内燃機関の無接点点火装置
JPH06311798A (ja) 車両用発電機の励磁電流制御装置
JPH07115737A (ja) 車両用充電発電機の制御装置
KR0114130Y1 (ko) 자동차의 재시동 방지장치
JPH0723575Y2 (ja) 車両用スタータ保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040406