JP3528588B2 - 誘導負荷駆動制御装置 - Google Patents
誘導負荷駆動制御装置Info
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Description
コイルを有する誘導負荷への通電を制御する誘導負荷駆
動制御装置に関するものである。
スミッシヨンを操作する駆動源や、内燃機関への燃料の
供給を制御するバルブを操作する駆動源(アクチュエー
タ)としてソレノイド(負荷を直線運動または回転運動
させるために用いる電磁石)が用いられている。この種
のソレノイドにおいて負荷を瞬時に駆動することが要求
される場合には、その駆動コイルに瞬時的に大きな駆動
電流を流す必要がある。また内燃機関の始動装置では、
始動用電動機に供給する電流をオンオフするために電磁
接触器が用いられるが、この電磁接触器においても、短
時間の間大きな励磁電流を流すことが必要とされる。
する誘導負荷においては、駆動コイルへの通電が継続さ
れるとその温度が上昇して過熱し、駆動コイルが焼損す
る危険性がある。
御装置においては、負荷への通電を制御するスイッチと
して例えばリレーを用い、該リレーの励磁回路に時限回
路を設けて、該時限回路によりリレーの接点を閉じる時
間を制限するようにしている。
リレーの接点を閉じる時間を制限するようにしただけで
は、誘導負荷への通電が頻繁に繰り返された場合や、誘
導負荷の駆動コイルに異常があった場合に、コイルが過
熱してもそれを検知したり予測したりすることができな
かったため、駆動コイルが焼損するおそれをなくすこと
ができなかった。
を防止することを目的として、図7に示すような誘導負
荷駆動制御装置(特願平7−168852号)を提案し
た。図7において1は短時間の間大きな電流が通電され
る短時間定格の駆動コイルL1 を有する誘導負荷、2は
直流電圧を発生する電源であり、誘導負荷1の一端及び
電源2の負極端子は接地されている。
は、電源2の出力がスイッチSWを通して装置の電源ラ
イン3に印加され、電源ライン3と接地間に抵抗体Ro
と通電制御用スイッチ4とを介して誘導負荷1が接続さ
れている。また電源2の電圧を一定の降圧率で降圧して
参照電圧Vf を発生する参照電圧発生回路5と、駆動コ
イルL1 と抵抗体Ro との直列回路により分圧された電
圧を検出して該分圧された電圧に相応した検出電圧Vd
を出力する電圧検出回路6と、電圧検出回路6から得ら
れる検出電圧Vd と参照電圧Vf とを比較して負荷状態
を判別する負荷状態判別回路7と、誘導負荷1を駆動す
ることを指令する負荷駆動指令が与えられたときに時限
動作を開始するように構成されて時限動作を行っている
間通電指令を発生し、時限動作が完了したときに通電停
止指令を発生するタイマ回路8と、タイマ回路8が通電
指令を発生している間スイッチ4を閉じるようにスイッ
チ4を駆動するスイッチ駆動回路9と、電源2の出力電
圧を降圧して一定の直流電圧を出力する電源回路10と
が設けられている。
ら得られる検出電圧Vd と参照電圧Vf とを比較して検
出電圧Vd と参照電圧Vf との大小関係から駆動コイル
の両端の電圧が設定値を超えていること(駆動コイルの
温度が許容値を超えて上昇してその抵抗値が高くなって
いる状態)が検出されたときに第1の状態(例えば低レ
ベルの状態)をとり駆動コイルL1 の両端の電圧が設定
値以下であることが検出されたときに第2の状態(例え
ば高レベルの状態)をとる負荷状態判別信号VL を発生
する。
とを指令する負荷駆動指令が与えられたときに電源回路
10から電源電圧が与えられて積分動作を開始する積分
回路8aと、負荷状態判別信号VL の状態に応じて大き
さが異なる基準電圧Vr を発生する基準電圧発生回路8
bと、積分回路8aから得られる積分電圧Vi と基準電
圧Vr とを比較して、積分電圧が基準電圧Vr 以下の時
に通電指令信号を発生し、積分電圧が基準電圧Vr を超
えた時に通電停止指令信号を発生する比較器8cとから
なっていて、負荷状態判別信号VL が第1の状態にある
ときには動作時限を第1の時限とし、負荷状態判別信号
VL が第2の状態にあるときには動作時限を第1の時限
よりも長い第2の時限として時限動作を行なって、時限
動作が完了したときに通電停止指令信号を発生するよう
に構成されている。
えられてタイマ回路8が通電指令信号を発生したときに
通電制御用スイッチ4を導通させ、タイマ回路16が通
電停止指令信号を発生したときに通電制御用スイッチ4
を遮断状態にするように構成される。
れてから(スイッチSWが閉じられてから)駆動コイル
L1 の両端の電圧が整定するまでに要する時間よりは長
く、かつ駆動コイルL1 への定格通電時間よりは十分に
短く設定されている。
て、スイッチSWが閉じられると(負荷駆動指令が与え
られると)、駆動コイルL1 の両端の電圧が過渡的に高
くなるため、始動時には駆動コイルの温度の如何に係わ
りなく、検出電圧Vd が参照電圧Vf よりも高くなり、
負荷状態判別信号VL が第1の状態になる。従って始動
時にはタイマ回路8がその動作時限を第1の時限として
時限動作を開始する。タイマ回路8が時限動作を行って
いる間スイッチ駆動回路9が通電制御用スイッチ4を導
通状態にして駆動コイルL1 への通電を行わせる。上記
第1の時限は、負荷駆動指令が与えられてから駆動コイ
ルの両端の電圧が整定するまでに要する時間よりは長く
設定されているため、駆動コイルへの通電は支障なく行
われる。駆動コイルの両端の電圧が整定する過程で検出
電圧Vd が参照電圧Vf よりも低くなると、負荷状態判
別信号が第2の状態になるため、タイマ回路の動作時限
が第2の時限に切り替わり、タイマ回路が時限動作を行
う時間が長くなる。従って、駆動コイルへの通電が継続
される。スイッチSWが閉じられた後、第2の時限が経
過すると、タイマ回路8が時限動作を終了するため、ス
イッチ駆動回路9が通電制御用スイッチ4を遮断状態に
して、駆動コイルL1 への通電を終了させる。第2の時
限は、駆動コイルL1 の定格通電時間に等しく設定され
る。
駆動コイルの温度が許容値を超えて、その抵抗値が所定
値を超える(駆動コイルが異常な状態になる)と、検出
電圧Vd が参照電圧Vf を超えるため、タイマ回路8の
動作時限が駆動コイルの定格通電時間よりも充分に短い
第1の時限に切り替わる。タイマ回路8の時限動作が開
始された時刻から負荷状態判別信号が第1の状態に切り
替わった時刻までの時間が第1の時限を超えている場合
には、タイマ回路が直ちに時限動作を終了するため、ス
イッチ駆動回路が通電制御用スイッチを直ちに遮断状態
にして駆動コイルへの通電を停止させる。
値を超えている場合には、負荷駆動指令が与えられた後
タイマ回路の動作時限が第1の時限に固定されるが、第
1の時限は、駆動コイルへの定格通電時間より十分に短
く設定されているため、駆動コイルへの通電が短時間で
遮断されてその焼損が防止される。
して直列に抵抗体を接続して駆動コイルと抵抗体との直
列回路により分圧された電圧に相応する検出電圧Vd と
電源電圧を降圧して得た参照電圧Vf とを比較すると、
検出電圧と参照電圧との大小関係から駆動コイルの両端
の電圧が設定値を超えているか否かを判別することがが
できる。
の直列回路により分圧された電圧に相応する検出電圧と
電源電圧を降圧して得た参照電圧とを比較するようにす
ると、電源電圧の変動の影響を相殺することができるた
め、電源電圧の変動の影響を受けることなく、負荷状態
を判別することができる。
誘導負荷駆動制御装置では、駆動コイルL1 の温度を検
出するために駆動コイルL1 に直列に抵抗Ro を接続し
ているため、抵抗Ro により制限される分だけ駆動コイ
ルL1 に流すことができる電流が減少し、その分負荷の
出力が低下するという問題があった。
るため、該抵抗Ro として大電力に耐え得る大形のもの
を用いる必要があって、装置が大形化するだけでなく、
該抵抗Ro からの発熱が多くなって、その周囲の電子部
品に悪影響を及ぼすという問題があった。
抗値と、参照電圧発生回路5が発生する参照電圧の大き
さとにより駆動コイルの許容温度が調整されるが、抵抗
Roとして電流容量が大きい大形のものを用いる場合、
抵抗値の精度が高い抵抗器を選択することが難しいた
め、駆動コイルL1 の許容温度の微調整が難しいという
問題があった。
1 に実際に駆動電流を流さないとその温度の異常の有無
を検出することができないため、駆動コイルが過熱した
状態にある場合でも、その駆動コイルの過熱を検出する
ためには、短時間の間とはいえ、該駆動コイルに大きな
駆動電流を流すことが必要になる。過熱した状態にある
駆動コイルに駆動電流が流れる状態が繰り返されると、
駆動コイルL1 の寿命が短くなるため、このような状態
はできるだけ避ける必要がある。
は、該駆動コイルに高い過渡電圧が誘起するため、図7
に示した既提案の制御装置では、この過渡電圧が誘起し
ている間(数10μsec )は、負荷が異常であると判定
しないように負荷状態判別回路7を構成する必要があっ
た。そのため、図7に示した装置では、駆動コイルが過
熱している状態でスイッチSWが閉じられた際に、通電
開始直後の一定時間の間保護動作を行わせることができ
ないという問題があった。
流す駆動電流を制限することなく、該駆動コイルの異常
過熱を検出して駆動コイルへの通電を停止させることが
できるようにした誘導負荷駆動制御装置を提供すること
にある。
ことなく駆動コイルの異常過熱を検出して、駆動コイル
への通電を停止させる保護動作を行わせることができる
ようにした誘導負荷駆動制御装置を提供することにあ
る。
容温度の微調整を容易に行うことができるようにした誘
導負荷駆動制御装置を提供することにある。
きな駆動電流を流すことなくその温度上昇を検出して、
過熱した駆動コイルに大きな駆動電流が流れるのを防止
することができるようにした誘導負荷駆動制御装置を提
供することにある。
熱している状態では駆動コイルへの通電が行われないよ
うにして誘導負荷の保護を適確に図ることができるよう
にした誘導負荷駆動制御装置を提供することにある。
有して該駆動コイルにしきい値以上の駆動電流が流れた
ときに動作する誘導負荷の駆動コイルに電源から供給す
る電流を制御する誘導負荷駆動制御装置に係わるもので
ある。
間に挿入された通電制御用スイッチと、誘導負荷の駆動
電流のしきい値よりも小さい負荷状態検出電流を駆動コ
イルに供給する検出電流供給回路と、駆動コイルに負荷
状態検出電流が流れたときに駆動コイルの両端に生じる
電圧の情報を含む電圧を負荷状態検出電圧として出力す
る電圧検出回路と、負荷状態検出電圧の大きさから駆動
コイルの温度の状態を判定する際の判定基準となる参照
電圧を発生する参照電圧発生回路と、負荷状態検出電圧
と参照電圧とを入力として該負荷状態検出電圧が参照電
圧以下のときに定常状態検出信号を発生し、該負荷状態
検出電圧が参照電圧を超えたときに過熱状態検出信号を
発生する負荷状態判別回路と、誘導負荷を駆動すること
を指令する負荷駆動指令が与えられたときに時限動作を
開始するように設けられていて、時限動作を行っている
間通電指令信号を発生し、時限動作が完了したときに通
電停止指令信号を発生するタイマ回路と、タイマ回路の
出力と負荷状態判別回路の出力とを入力として、定常状
態検出信号及び通電指令信号がともに発生しているとき
に通電制御用スイッチを導通させ、通電停止指令信号ま
たは過熱状態検出信号のいずれかが発生しているときに
は通電制御用スイッチを遮断状態にするように通電制御
用スイッチを制御するスイッチ制御回路とを設けた。
導負荷を駆動することを指令する負荷駆動指令が与えら
れると、タイマ回路が時限動作を開始して通電指令信号
を発生する。また検出電流供給回路が駆動コイルに負荷
状態検出電流を供給するため、該駆動コイルの両端に電
圧が生じる。この駆動コイルの両端の電圧の情報を含む
電圧が負荷状態検出電圧として負荷状態判別回路に入力
されて参照電圧と比較される。駆動コイルに電流が流れ
たときにその両端に生じる電圧は、駆動コイルの抵抗値
に相応しており、駆動コイルの抵抗値はその温度にほぼ
比例しているため、上記のように駆動コイルの両端の電
圧の情報を含む電圧を負荷状態検出電圧として、これを
適当な参照電圧と比較すると、負荷状態検出電圧が参照
電圧を超えたときに、駆動コイルの温度が許容範囲を超
えたことを検出することができる。
参照電圧以下のときに定常状態検出信号を発生し、負荷
状態検出電圧が参照電圧を超えたときに過熱状態検出信
号を発生する。
状態検出信号との双方が発生しているときに通電制御用
スイッチを導通状態にし、通電停止指令または過熱状態
検出信号のいずれかが発生しているときに通電制御用ス
イッチを遮断状態にするため、通電指令信号が発生して
いて、しかも駆動コイルの温度が許容範囲にあるときに
のみ駆動コイルに駆動電流が供給され、タイマ回路が時
限動作を完了して(駆動コイルへの連続通電が許容され
る時間が経過して)通電停止指令信号が発生したとき、
または駆動コイルの温度が許容範囲を超えて過熱状態検
出信号が発生したときには、駆動コイルへの通電が停止
される。
与えられても、負荷状態検出電流の通電により駆動コイ
ルの温度が許容範囲を超えていること(異常過熱)が検
出されて過熱状態検出信号が発生した場合には、駆動コ
イルへの駆動電流の供給が行われない(通電制御用スイ
ッチが導通しない)ため、負荷駆動指令が与えられた際
に既に過熱状態にある駆動コイルに短時間の通電が行わ
れるのを防ぐことができ、負荷駆動指令が与えられる毎
に過熱状態にある駆動コイルに駆動電流が供給されて駆
動コイルの寿命が短くなるのを防ぐことができる。
に駆動電流を流す回路に抵抗を挿入する必要がないた
め、駆動電流が制限されて負荷の出力が低下するのを防
ぐことができる。
を用いることなく駆動コイルの異常過熱を検出できるた
め、制御装置が大形になるのを防ぐことができる。
ため、該負荷状態検出電流の通電回路で生じる発熱を少
くすることができる。
た時に駆動電流が流れる駆動コイルと、電源の電圧が与
えられたときに駆動電流よりも小さい保持電流が流れる
保持コイルとを備えて、駆動コイルにしきい値以上の駆
動電流が流れたときに起動し、保持コイルに保持電流が
流れている間は駆動電流が遮断された状態でも動作状態
を保持するようにしたものもあるが、このような誘導負
荷の駆動コイルに供給する駆動電流を制御する場合にも
本発明を適用することができる。
が可能なスイッチであればよく、有接点スイッチ及び半
導体スイッチのいずれからなっていてもよい。
圧して直流電圧を出力する電源回路と、該電源回路の正
極側出力端子に一端が接続された電流制限用抵抗と、ア
ノードを該電流制限用抵抗側に向けた状態で該電流制限
用抵抗の他端と駆動コイルとの間に設けられて、電流制
限用抵抗及び駆動コイルに対して直列に接続されたダイ
オードとにより構成できる。この場合、上記負荷状態判
別回路は、ダイオードと駆動コイルとの直列回路の両端
の電圧を負荷状態検出電圧として検出するように構成す
る。
を降圧して直流電圧を出力する電源回路と、駆動コイル
の通電制御用スイッチ側の端子にカソードが接続された
ダイオードと、電源回路の正極側出力端子とダイオード
のアノードとの間に設けられて電源回路からダイオード
と駆動コイルとを通して一定の電流を負荷状態検出電流
として流す定電流回路とにより構成してもよい。このよ
うに、定電流回路を設けておくと、電源電圧が不安定な
場合でも保護動作を適確に行わせることができる。
電圧を一定の降圧率で降圧して参照電圧を発生するよう
に構成するのが好ましい。このように、駆動コイルと抵
抗体との直列回路により分圧された電圧に相応する検出
電圧と電源電圧を降圧して得た参照電圧とを比較するよ
うにすると、電源電圧の変動の影響を相殺することがで
きるため、電源電圧の変動の影響を受けることなく、負
荷状態を判別することができる。
動制御装置の構成例を概略的に示したもので、同図にお
いて1は大きな電流が通電される短時間定格の駆動コイ
ルL1 を有する誘導負荷、2は直流電圧を発生する電源
であり、誘導負荷の一端及び電源2の負極端子は接地さ
れている。
り駆動される作業車において内燃機関の出力を補機に伝
達するトランスミッションを操作するアクチュエータ
や、ディーゼル機関の運転/停止を制御するために、該
機関に燃料を供給するバルブを操作するアクチュエータ
等として用いるのに好適なソレノイド(プランジャ等の
可動部と該可動部を駆動する駆動コイルとを有して負荷
を直線運動または回転運動させるために用いる電磁石)
である。この種のソレノイドは駆動指令が与えられたと
きに瞬時に動作することが必要であるため、負荷駆動指
令が与えられたときに短時間の定格通電時間の間その駆
動コイルに大きな電流が供給される。
よいが、図示の電源2は、内燃機関に搭載されたバッテ
リからなっている。図示してないが、このバッテリの両
端には、内燃機関に取り付けられた発電機を電源とする
充電回路の出力が印加され、内燃機関の運転中、該発電
機の出力でバッテリが充電される。
装置の電源ライン3と接地間に印加され、電源ライン3
と接地間に通電制御用スイッチ4を介して誘導負荷1が
接続されている。通電制御用スイッチ4は、図7に示し
た例と同様にリレーの常開接点からなっている。
を与える手段を構成しており、該スイッチSWの閉成に
より負荷駆動指令が与えられる。
ン3に印加された電圧V1 はスイッチ駆動回路9と電源
回路10とに入力されている。電源回路10は電源2か
らスイッチSWを通して与えられる電圧V1 を降圧する
とともに定電圧化して直流定電圧を出力する回路からな
っていて、この電源回路の出力電圧はタイマ回路8と参
照電圧発生回路5とに入力されるとともに、電流制限回
路11を通して駆動コイルL1 に印加されている。電流
制限回路11は、電源回路10の出力端子に一端が接続
された電流制限用抵抗R1 と、該抵抗R1 の他端にアノ
ードが接続されるとともにカソードが駆動コイルL1 の
非接地側端子に接続されたダイオードD1 とからなって
いて、電源回路10と電流制限回路11とにより、誘導
負荷1の駆動電流のしきい値よりも小さい微小な負荷状
態検出電流Id を駆動コイルL1に供給する検出電流供
給回路が構成されている。
力電圧を一定の降圧率で更に降圧して参照電圧Vf を発
生する回路で、この参照電圧Vf は、負荷状態判別回路
7に入力されている。
D1 と駆動コイルL1 との直列回路の両端の電圧Vd が
入力されている。この電圧Vd は、電源回路10の直流
出力電圧を電流制限用抵抗R1 とダイオードD1 と駆動
コイルL1 との直列回路により分圧した電圧にほぼ等し
い電圧で、その大きさは、負荷状態検出電流Id により
駆動コイルL1 の両端に生じる電圧降下と、ダイオード
D1 の順方向電圧降下との和により決まる。ダイオード
D1 の順方向電圧降下を一定とすれば、電圧Vd の大き
さは、駆動コイルL1 の両端の電圧のみにより変わるた
め、この電圧Vd を検出することにより、間接的に駆動
コイルL1 の両端の電圧を検出することができる。即
ち、電圧Vd は駆動コイルL1 の両端の電圧の情報を含
む電圧となる。本発明では、このようにして検出した電
圧Vd を負荷状態検出電圧として負荷状態判別回路7に
入力する。図示の例では、ダイオードD1 と駆動コイル
L1との両端の電圧Vd を負荷状態判別回路7に入力す
る回路により、駆動コイルL1 に負荷状態検出電流が流
れたときに該駆動コイルの両端に生じる電圧の情報を含
む電圧を負荷状態検出電圧として出力する電圧検出回路
が構成されている。
Vd と参照電圧Vf とを比較する比較器を備えていて、
負荷状態検出電圧Vd が参照電圧Vf 以下のときに定常
状態検出信号Va1を発生し、負荷状態検出電圧Vd が参
照電圧Vf を超えたときに定常状態検出信号とレベルが
異なる過熱状態検出信号Va2を発生する。図1の例で
は、定常状態検出信号Va1を高レベルの信号とし、過熱
状態検出信号Va1を低レベル(接地電位)の信号として
いる。
とを指令する負荷駆動指令が与えられたとき(スイッチ
SWが閉じられたとき)に時限動作を開始して、時限動
作を行っている間通電指令信号を発生し、時限動作が完
了したときに通電停止指令信号を発生する回路で、図示
の例では、このタイマ回路8が、電源が投入されたとき
(スイッチSWが閉じられたとき)に積分コンデンサを
一定の時定数で充電する積分動作を開始して該積分コン
デンサの両端に所定の傾きで上昇する積分電圧Vi を発
生する積分回路8aと、一定の基準電圧Vr を発生する
基準電圧発生回路8bと、積分電圧Vi と基準電圧Vr
とを比較する比較器8cとからなっている。比較器8c
は積分電圧Vi が基準電圧Vr 以下のとき(タイマ回路
が時限動作を行なっているとき)と、基準電圧Vr を超
えているとき(タイマ回路の時限動作が完了していると
き)とでレベルが異なる出力信号を発生する。積分電圧
Vi が基準電圧Vr 以下のときに比較器8cから出力さ
れる信号Vt1を通電指令信号として用い、積分電圧が基
準電圧Vr を超えたときに比較器8cから出力される信
号Vt2を通電停止指令信号として用いる。図1の例で
は、通電指令信号Vt1を高レベルの信号とし、通電停止
指令信号Vt2を低レベルの信号としている。
の出力はアンド回路A1 を介してスイッチ駆動回路9に
入力されている。
じられて(負荷駆動指令が与えられて)タイマ回路8が
通電指令信号を発生したときに通電制御用スイッチ4を
導通させ、タイマ回路8が時限動作を完了して通電停止
指令信号を発生したときに通電制御用スイッチ4を遮断
状態にするように、タイマ回路8及び負荷状態判別回路
7の出力の状態に応じて通電制御用スイッチ4を駆動す
る。
ルL1 の定格通電時間(連続通電が許容される時間)に
等しく設定されている。
たものである。この例では、通電制御用スイッチ4を構
成するリレーの励磁コイルW1 の一端が電源ライン3に
接続され、該励磁コイルW1 の他端はエミッタが接地さ
れたNPNトランジスタTR1 のコレクタに接続されて
いる。トランジスタTR1 と励磁コイルW1 とによりス
イッチ駆動回路9が構成されている。
続された抵抗R2 と抵抗R2 の他端と接地間にアノード
を接地側に向けて接続されたツェナーダイオードZD1
とからなっていて、ツェナーダイオードZD1 の両端に
電源2の電圧を降圧した一定の直流電圧(ツェナーダイ
オードZD1 のツェナー電圧に等しい電圧)Eを発生す
る。
力端子間に接続された抵抗R3 及びR4 の直列回路から
なる抵抗分圧回路により構成されていて、電源回路の出
力電圧Eを抵抗R3 及びR4 の抵抗値により決る一定の
降圧率で降圧して抵抗R4 の両端に一定の参照電圧Vf
を発生する。
Vd 及び参照電圧Vf がそれぞれ非反転入力端子及び反
転入力端子に入力された比較器CM1 と、アノードが電
源回路10の非接地側の出力端子に接続され、ゲートが
比較器CM1 の出力端子に抵抗R5 を通して接続された
PUT P1 と、PUTのカソードに一端が接続された
抵抗R6 とからなっていて、抵抗R6 の他端が該判別回
路7の出力端子7aとなっている。
参照電圧Vf 以下であるときにその出力端子の電位を低
レベルの状態(接地電位の状態)にし、負荷状態検出電
圧Vd が参照電圧Vf を超えたときにその出力端子の電
位を高レベルの状態にする。PUT P1 は、負荷状態
検出電圧Vd が参照電圧Vf よりも低いために比較器C
M1 の出力端子の電位が低レベルの状態にあって、スイ
ッチSWが閉じられているときにゲート電流が流れて導
通状態になる。このとき負荷状態判別回路7は、高レベ
ルの定常状態検出信号Va1を出力する。スイッチSWが
閉じられたときに、負荷状態検出信号が参照電圧Vf を
超えていて、比較器CM1 の出力端子の電位が高レベル
の状態にある時には、PUT P1 にゲート電流が流れ
ないため、該PUTは遮断状態を保持する。この時負荷
状態判別回路7は低レベルの過熱状態検出信号Va2を出
力した状態になる。
10の非接地側(正極側)の出力端子に一端が接続され
た抵抗R7 と該抵抗R7 の他端と接地(電源回路10の
負極端子)間に接続された積分コンデンサC1 と、抵抗
R7 の両端に並列接続されたダイオードD2 とからなっ
ていて、電源回路の出力電圧Eで積分コンデンサC1を
一定の時定数で充電することにより積分動作を行って、
積分コンデンサC1 の両端に積分電圧Vi を発生する。
ダイオードD2 は、スイッチSWが開かれた際に積分コ
ンデンサC1 の電荷を抵抗R1 とダイオードD1 と駆動
コイルL1 とを通して放電させる放電回路を構成するた
めに設けられている。
源回路10の非接地側出力端子に一端が接続された抵抗
R8 と、該抵抗R8 の他端と接地間に接続された抵抗R
9 とからなっていて、抵抗R9 の両端に一定の基準電圧
Vr を発生する。
比較器8cの反転入力端子及び非反転入力端子に入力さ
れている。比較器8cは、積分電圧Vi が基準電圧Vr
以下のときに高レベルの通電指令信号Vt1を発生し、積
分電圧Vi が基準電圧Vr を超えたときに低レベルの通
電停止指令信号Vt2を発生する。
トランジスタ回路からなっていて、その出力端子は、負
荷状態判別回路7の出力端子7aとともにトランジスタ
TR1 のベースに共通接続され、これらの出力端子が共
通接続されることによりアンド回路A1 が構成されてい
る。
流制限用抵抗R1 とダイオードD1とにより、検出電流
供給回路が構成されている。
て、参照電圧発生回路5の降圧率(抵抗R3 及びR4 か
らなる分圧回路の分圧比)は、駆動コイルL1 の温度が
許容範囲の上限値に達したときに参照電圧Vf を比較器
CM1 の非反転入力端子に入力される負荷状態検出電圧
Vd に等しくするように設定される。
例するため、上記のように負荷状態検出電圧と参照電圧
とを比較すると、駆動コイルL1 の温度の高低を判別す
ることができ、駆動コイルL1 の温度が許容範囲の上限
値に達したときに、参照電圧Vf を負荷状態検出電圧V
d に等しくするように、参照電圧を設定しておくことに
より、駆動コイルL1 の温度が許容範囲を超えたか否か
を判別することができる。本発明においては、負荷状態
判別回路7により、負荷の駆動コイルL1 の温度が許容
範囲の上限値を超えている状態にあることが検出された
ときに、通電制御用スイッチ4を開いて駆動コイルL1
への通電を停止させることにより、駆動コイルL1 の焼
損を防止する。
て、駆動コイルL1 の温度が許容範囲にある時の各部の
電圧波形を図5に示し、駆動コイルL1 の温度が許容範
囲の上限値を超えたときの各部の動作を示すタイミング
チャートを図6に示した。図5及び図6の(A)は電源
ライン3の電圧V1 の波形を示し、(B)は負荷状態検
出電圧Vd 及び参照電圧Vf の波形を示している。図5
及び図6の(C)は負荷状態判別回路の比較器CM1 の
出力信号Vcmの波形を示し、(D)はPUTP1 のカソ
ードの電位Vp1を示している。また図5及び図6の
(E)は積分電圧Vi と基準電圧Vr の波形を示し、
(F)は比較器8cから得られる通電指令信号Vt1及び
通電停止指令信号Vt2を示している。更に図5及び図6
の(G)はアンド回路A1 の出力電圧(トランジスタT
R1 のベース電位)Vb を示し、(H)は通電制御用ス
イッチのオンオフ動作を示している。
た誘導負荷駆動制御装置の動作を説明する。
L1 の温度が許容範囲内にある場合を考える。誘導負荷
1を駆動するために、時刻to においてスイッチSWが
閉じられると、図5(A)に示したように、電源ライン
3に電源電圧V1 が印加される。これにより、タイマ回
路8の積分コンデンサC1 が電源2から電源回路10と
抵抗R7 とを通して図示の極性に充電され、該コンデン
サC1 の両端の積分電圧Vi が図5(B)に実線で示し
たように一定の傾きで上昇していく。この積分電圧Vi
が基準電圧Vr を超えるまでの時間T2 の間は、図5
(F)に示すようにタイマ回路8が高レベルの通電指令
信号Vt1を発生する。
られると電源2の電圧が電源回路10と抵抗R1 とダイ
オードD1 とを通して駆動コイルL1 に印加されるた
め、駆動コイルL1 の駆動電流よりも十分に小さい(例
えば1A以下の)負荷状態検出電流Id が流れ、駆動コ
イルL1 の両端に微小電圧が生じる。この微小電圧の情
報を含む負荷状態検出電圧Vd が負荷状態判別回路7に
入力される。駆動コイルの温度が許容範囲内にある状態
では、定常状態における負荷状態検出電圧Vd が参照電
圧Vf 以下の値を示すが、時刻to でスイッチSWが投
入された際には、駆動コイルL1 に過渡電圧が誘起する
ため、負荷状態検出電圧Vd は、図5(B)に示すよう
に参照電圧Vf を超える。負荷状態検出電圧Vd が参照
電圧Vf を超えている間は、比較器CM1 の出力電圧が
高レベルの状態にあるため、PUTP1 は導通すること
ができず、負荷状態判別回路7の出力は低レベルの状態
(過熱状態検出信号を出力した状態)を保持している。
駆動コイルL1 に誘起した過渡電圧は時間の経過ととも
に減衰していくため、スイッチSWが投入された後所定
の整定時間To が経過して時刻t1 になると負荷状態検
出電圧Vd が参照電圧Vf 以下になる。負荷状態検出電
圧Vd が参照電圧Vf 以下になると、比較器CM1 の出
力電圧が低レベルになるため、PUT P1 が導通状態
になり、負荷状態判別回路7がPUT P1 を通して高
レベルの定常状態検出信号Va1を発生する。これにより
アンド回路A1 のアンド条件が成立するため、図5
(G)に示すようにトランジスタTR1 のベースに電圧
Vb が印加されて、トランジスタTR1 に所定のベース
電流が流れ、該トランジスタが導通する。これにより励
磁コイルW1 に励磁電流が流れる。時刻t1 で励磁コイ
ルW1 に励磁電流が流れ始めた後、スイッチの動作時間
(動作に要する遅れ時間)T1 が経過して時刻t2 にな
ると、図5(H)に示すように通電制御用スイッチ4が
閉じるため、駆動コイルL1 に駆動電流が流れて誘導負
荷1が駆動される。
Wが投入された(負荷駆動指令が与えられた)後、僅か
な遅れ時間To とスイッチ4の動作時間T1 とが経過し
た時に駆動コイルL1 に駆動電流が流れて誘導負荷1が
駆動される。
圧が低レベルになって通電停止指令信号Vt2(図5F参
照)が発生すると、トランジスタTR1 のベースの電位
Vbがほぼ接地電位に低下するため、トランジスタTR1
が遮断状態になり、励磁コイルW1 に流れていた励磁
電流が遮断される。この励磁電流が遮断された後、スイ
ッチ4が開くのに要する動作時間T3 が経過して時刻t
4 になると、図5(H)に示すように通電制御用スイッ
チ4が開いて駆動コイルL1 への駆動電流の供給が停止
する。その後時刻t4 でスイッチSWが開かれると、積
分コンデンサC1 に蓄積されている電荷が放電して積分
電圧Vi が零に戻る。
限値を超えている状態でスイッチSWが投入された場合
を考える。この場合も、時刻to でスイッチSWが投入
されて駆動コイルL1 に負荷状態検出電流Id が供給さ
れた際に、駆動コイルL1 に過渡電圧が誘起するため、
図6(B)に示すように、負荷状態検出電圧Vd が参照
電圧Vf よりも高いレベルまで上昇する。この過渡電圧
は時間の経過に伴って減衰していくが、駆動コイルL1
が過熱された状態にあるときには、その抵抗値が高く、
負荷状態検出電流Id の通電により駆動コイルL1 の両
端に生じる電圧が高いため、図6(B)に示すように負
荷状態検出電圧Vd は参照電圧Vf を超えた状態を保持
する。そのため、比較器CM1 はその出力端子の電位を
高レベルの状態に保持し、PUT P1 を遮断状態に保
持するため、負荷状態判別回路7は、低レベルの過熱状
態検出信号Va2を出力した状態を保持する。この状態で
は、図6(D)に示すようにPUT P1 のカソードの
電位Vp1が零になり、アンド回路A1 のアンド条件が成
立しないため、図6(G)に示すように、トランジスタ
TR1 のベース電圧Vb は零の状態に保たれる。このと
き、トランジスタTR1 は遮断状態を保持し、励磁コイ
ルW1 への通電は行われないため、図6(H)に示すよ
うに、通電制御用スイッチ4は開いた状態(OFF状
態)に保持される。
にあるときには、通電制御用スイッチ4が導通状態にな
らないため、駆動コイルL1 に駆動電流が供給されるの
が阻止されて負荷1が保護される。
ルに実際に駆動電流を流さないと駆動コイルの過熱状態
を検知できなかったため、駆動コイルが過熱状態にあっ
て、負荷が起動しない状態にあるときに、スイッチSW
が何回も投入されると、短時間ではあるが駆動コイルに
駆動電流が反復して供給されることになるため、駆動コ
イルの寿命が短くなるおそれがあった。これに対し、本
考案によれば、駆動コイルに微小電流を流すことによ
り、該駆動コイルの過熱状態の有無を検出して、過熱状
態が検出されたときには、通電制御用スイッチを遮断状
態に保持するので、駆動コイルが過熱した状態で該駆動
コイルに駆動電流が供給されるおそれをなくすことがで
き、駆動コイルの寿命が短くなるのを防ぐことができ
る。
L1 に駆動電流を流す回路に抵抗を挿入する必要がない
ため、駆動電流が制限されて負荷1の出力が低下するの
を防ぐことができる。
を用いることなく駆動コイルL1 の異常過熱を検出でき
るため、制御装置が大形になるのを防ぐことができる。
よいため、該負荷状態検出電流の通電回路で生じる発熱
を少くすることができる。
置の他の構成例を示したもので、この例では、電源回路
10から駆動コイルL1 に供給される負荷状態検出電流
Idを一定値に保つように制御する定電流回路12が設
けられている。図示の定電流回路12は、エミッタが電
流制限用抵抗R1 を通して電源回路10の正極側出力端
子に接続されるとともにコレクタがダイオードD1 のア
ノードに接続されたPNPトランジスタTR2 と、該ト
ランジスタTR2 のベースと電源回路10の正極側出力
端子との間に接続された抵抗R10と、トランジスタTR
2 のベースと接地(電源回路10の負極側出力端子)間
に接続された抵抗R11とからなっている。この定電流回
路では、抵抗R1 を通して流れる負荷状態検出電流Id
が増加しようとした時に抵抗R1 の両端の電圧降下が増
加してトランジスタTR2 のエミッタベース間に印加さ
れる電圧を低下させ、これによりトランジスタTR2 の
ベース電流を減少させるため、そのコレクタ電流が減少
させられて負荷状態検出電流Id の増加が抑えられる。
また抵抗R1 を通して流れる電流が減少しようとする
と、抵抗R1 の両端の電圧降下が低下してトランジスタ
TR2 のエミッタベース間に印加される電圧を上昇させ
るため、該トランジスタTR2 のコレクタ電流が増加し
て負荷状態検出電流Id が減少するのを抑える。その他
の点は、図1に示した装置と同様に構成されている。
流回路12とダイオードD1 とにより、検出電流供給回
路が構成されている。またダイオードD1 と駆動コイル
L1との直列回路の両端の電圧を比較器CM1 に入力す
る回路により、電圧検出回路が構成されている。
る負荷状態検出電流を一定に保つように制御する定電流
回路を設けておくと、電源回路10がその出力電圧を一
定に保つ機能を持たない場合、例えば電源回路10のツ
ェナーダイオードZD1 を抵抗で置き換えた場合でも、
負荷状態検出電流Id の大きさを一定に保って、安定な
保護動作を行わせることができる。
装置の更にたの構成例を示したもので、この例では、誘
導負荷1が駆動コイルL1 の外に保持コイルL2 を有し
ている。駆動コイルL1 は、図1または図2に示した例
と同様に、通電制御用スイッチ4を通して電源ライン3
に接続されている。また保持コイルL2 は通電制御用ス
イッチ4を介することなく、電源ライン3と接地(電源
2の負極端子)との間に接続されている。その他の点は
図1に示した例と同様に構成されている。
られた時に、電源2からスイッチSWを通して保持コイ
ルL2 に保持電流が供給されるが、保持コイルL2 に保
持電流が供給されただけでは誘導負荷1が起動しないよ
うになっている。駆動コイルL1 の温度が許容範囲内に
あって、図1について説明したのと同様の動作により通
電制御用スイッチ4が導通すると、駆動コイルL1 に起
動電流以上の大きな駆動電流が供給されて負荷が起動す
る。タイマ回路8が時限動作を完了して通電停止指令信
号Vt2を発生すると、駆動コイルL1 への通電が停止す
る。駆動コイルL1 への駆動電流の供給が停止した後
は、保持コイルL2 のみに保持電流が供給されて負荷1
が動作状態に保持される。
動作させない程度の微小な負荷状態検出電流を駆動コイ
ルに供給することにより駆動コイルの温度の状態を判別
するようにしたので、負荷駆動指令が与えられた際に既
に過熱状態にある駆動コイルに短時間の通電が行われる
のを防ぐことができ、負荷駆動指令が与えられる毎に過
熱状態にある駆動コイルに駆動電流が供給されて駆動コ
イルの寿命が短くなるのを防ぐことができる。
流を流す回路に抵抗を挿入する必要がないため、駆動電
流が制限されて負荷の出力が低下するのを防ぐことがで
きる。
ことなく駆動コイルの異常過熱を検出できるため、制御
装置が大形になるのを防ぐことができる。
判別するために、負荷の駆動コイルに流す駆動電流に比
べて微小な負荷状態検出電流を流せばよいため、該負荷
状態検出電流の通電回路で生じる発熱を少くすることが
でき、保護を図る回路の部分から生じる発熱が制御装置
の他の部分の電子部品に悪影響を及ぼすのを防ぐことが
できる。
一例を概略的に示した構成図である。
る。
成例を示した回路図である。
の構成例を示した回路図である。
の装置の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
いる状態にあるときの図2の装置の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
構成図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 駆動コイルを有して該駆動コイルにしき
い値以上の駆動電流が流れたときに動作する誘導負荷の
前記駆動コイルに電源から供給する電流を制御する誘導
負荷駆動制御装置において、 前記電源と駆動コイルとの間に挿入された通電制御用ス
イッチと、 前記誘導負荷の駆動電流のしきい値よりも小さい負荷状
態検出電流を前記駆動コイルに供給する検出電流供給回
路と、 前記駆動コイルに前記負荷状態検出電流が流れたときに
前記駆動コイルの両端に生じる電圧の情報を含む電圧を
負荷状態検出電圧として出力する電圧検出回路と、 前記負荷状態検出電圧の大きさから前記駆動コイルの温
度の状態を判定する際の判定基準となる参照電圧を発生
する参照電圧発生回路と、 前記負荷状態検出電圧と前記参照電圧とを入力として該
負荷状態検出電圧が参照電圧以下のときに定常状態検出
信号を発生し、該負荷状態検出電圧が参照電圧を超えた
ときに過熱状態検出信号を発生する負荷状態判別回路
と、 前記誘導負荷を駆動することを指令する負荷駆動指令が
与えられたときに時限動作を開始するように設けられて
いて、時限動作を行っている間通電指令信号を発生し、
時限動作が完了したときに通電停止指令信号を発生する
タイマ回路と、 前記タイマ回路の出力と前記負荷状態判別回路の出力と
を入力として、前記定常状態検出信号及び通電指令信号
がともに発生しているときに前記通電制御用スイッチを
導通させ、前記通電停止指令信号または過熱状態検出信
号のいずれかが発生しているときには前記通電制御用ス
イッチを遮断状態にするように前記通電制御用スイッチ
を制御するスイッチ制御回路とを具備したことを特徴と
する誘導負荷駆動制御装置。 - 【請求項2】 電源の電圧が印加された時に駆動電流が
流れる駆動コイルと、前記電源の電圧が与えられたとき
に前記駆動電流よりも小さい保持電流が流れる保持コイ
ルとを備えて、前記駆動コイルにしきい値以上の駆動電
流が流れたときに起動し、前記保持コイルに保持電流が
流れている間は前記駆動電流が遮断された状態でも動作
状態を保持する誘導負荷の前記駆動コイルに電源から供
給する電流を制御する誘導負荷駆動制御装置において、 前記電源と前記駆動コイルとの間に挿入された通電制御
用スイッチと、 前記駆動電流のしきい値よりも小さい負荷状態検出電流
を前記駆動コイルに供給する検出電流供給回路と、 前記駆動コイルに前記負荷状態検出電流が流れたときに
前記駆動コイルの両端に生じる電圧の情報を含む電圧を
負荷状態検出電圧として出力する電圧検出回路と、 前記負荷状態検出電圧の大きさから前記駆動コイルの温
度の状態を判定する際の判定基準となる参照電圧を発生
する参照電圧発生回路と、 前記負荷状態検出電圧と前記参照電圧とを入力として該
負荷状態検出電圧が参照電圧以下のときに定常状態検出
信号を発生し、該負荷状態検出電圧が参照電圧を超えた
ときに過熱状態検出信号を発生する負荷状態判別回路
と、 前記誘導負荷を駆動することを指令する負荷駆動指令が
与えられたときに時限動作を開始するように構成されて
いて、時限動作を行っている間通電指令信号を発生し、
時限動作が完了したときに通電停止指令信号を発生する
タイマ回路と、 前記タイマ回路の出力と前記負荷状態判別回路の出力と
を入力として、前記定常状態検出信号及び通電指令信号
がともに発生しているときに前記通電制御用スイッチを
導通させ、前記通電停止指令信号または過熱状態検出信
号のいずれかが発生しているときには前記通電制御用ス
イッチを遮断状態にするように前記通電制御用スイッチ
を制御するスイッチ制御回路とを具備したことを特徴と
する誘導負荷駆動制御装置。 - 【請求項3】 前記検出電流供給回路は、前記電源の電
圧を降圧して直流電圧を出力する電源回路と、前記電源
回路の正極側出力端子に一端が接続された電流制限用抵
抗と、アノードを該電流制限用抵抗側に向けた状態で該
電流制限用抵抗の他端と前記駆動コイルとの間に設けら
れて、前記電流制限用抵抗及び駆動コイルに対して直列
に接続されたダイオードとからなり、 前記電圧検出回路は、前記ダイオードと駆動コイルとの
直列回路の両端の電圧を前記負荷状態検出電圧として出
力する請求項1または2に記載の誘導負荷駆動制御装
置。 - 【請求項4】 前記検出電流供給回路は、前記電源の電
圧を降圧して直流電圧を出力する電源回路と、前記駆動
コイルの前記通電制御用スイッチ側の端子にカソードが
接続されたダイオードと、前記電源回路の正極側出力端
子と前記ダイオードのアノードとの間に設けられて前記
電源回路から前記ダイオードと駆動コイルとを通して一
定の電流を前記負荷状態検出電流として流す定電流回路
とを備えてなり、 前記電圧検出回路は、前記ダイオードと駆動コイルとの
直列回路の両端の電圧を前記負荷状態検出電圧として出
力する請求項1または2に記載の誘導負荷駆動制御装
置。 - 【請求項5】 前記参照電圧発生回路は、前記定電圧直
流電源回路の出力電圧を一定の降圧率で降圧して前記参
照電圧を発生するように構成されている請求項1,2,
3または4のいずれかに記載の誘導負荷駆動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11235798A JP3528588B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 誘導負荷駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11235798A JP3528588B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 誘導負荷駆動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11308760A JPH11308760A (ja) | 1999-11-05 |
JP3528588B2 true JP3528588B2 (ja) | 2004-05-17 |
Family
ID=14584678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11235798A Expired - Lifetime JP3528588B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 誘導負荷駆動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3528588B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5668451B2 (ja) * | 2010-12-15 | 2015-02-12 | いすゞ自動車株式会社 | 自動制御式マニュアルトランスミッション及びその制御方法 |
-
1998
- 1998-04-22 JP JP11235798A patent/JP3528588B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11308760A (ja) | 1999-11-05 |
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